JP3190905U - 道路標示シート - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で運転者等に道路標示を容易且つ直接的に認識させることができ、また運転者等に道路の逆走を認識させることができる道路標示シートを提供する。【解決手段】道路面に設置して道路標示による表示を行う道路標示シート1である。道路標示シート1は、断面が略台形のゴム製のシートからなり、上面に表示領域100を設けると共に、表示領域100に道路標示を形成してある。表示領域100は、順走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する順走傾斜面110と、逆走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する逆走傾斜面120とを交互に複数並列させてなると共に、複数の順走傾斜面110と、複数の逆走傾斜面120とで、それぞれ異なる道路標示を一体的に形成してある。【選択図】図1
Description
本考案は、道路面に設置して道路標示による表示を行う道路標示シートに関する。
道路における自動者事故は、速度超過、居眠り運転、飲酒運転等、さまざまな原因によって引き起こされる。その中でも、走行方向とは逆方向に走行する逆走による自動車事故は、ひとたび事故が発生すると重大事故となるばかりか、何の落ち度も無く運転している方にも重大な被害をもたらすものである。
このような逆走は、道路標示の見落としや、道路標示には気づいているが、自分とは無関係であると捉えてしまう事等が原因となり引き起こされる。よって如何にして逆走を防ぐかを考えた場合、より直接的に道路標示を運転者や同乗者(以下、運転者等とする。)に認識させることが重要となる。
なお、ここで「道路標示」とは、交通事故を未然に防ぐための規制、指示による道路交通の円滑化等を目的として、線、記号、文字、ペイント等で示される、道路交通法及び道路法に基づく規制標示、指示標示のことを意味するものとする。
またこのような逆走による自動車事故の発生件数を年代別にみてみると、65歳以上の運転者が約半数を占めていることから、高齢化が進む現代においては、高齢者に容易且つ直接的に認識できる道路標示の開発が急がれるところである。
従来、道路標示を運転者等に認識させるものとして、道路脇に看板等を設けるものがあった。
しかしこのような看板等は、道路の側方に設けられるため、運転者等は一端看板等を見るために目線を走行方向から離す必要があり、安全上支障が生じるという問題があった。
このような問題を解消するものとして、走行方向から視線を離す必要なく、運転者等が道路標示を認識することができる技術が開発されてきた。
そのような従来技術として、例えば下記特許文献1がある。
このような逆走は、道路標示の見落としや、道路標示には気づいているが、自分とは無関係であると捉えてしまう事等が原因となり引き起こされる。よって如何にして逆走を防ぐかを考えた場合、より直接的に道路標示を運転者や同乗者(以下、運転者等とする。)に認識させることが重要となる。
なお、ここで「道路標示」とは、交通事故を未然に防ぐための規制、指示による道路交通の円滑化等を目的として、線、記号、文字、ペイント等で示される、道路交通法及び道路法に基づく規制標示、指示標示のことを意味するものとする。
またこのような逆走による自動車事故の発生件数を年代別にみてみると、65歳以上の運転者が約半数を占めていることから、高齢化が進む現代においては、高齢者に容易且つ直接的に認識できる道路標示の開発が急がれるところである。
従来、道路標示を運転者等に認識させるものとして、道路脇に看板等を設けるものがあった。
しかしこのような看板等は、道路の側方に設けられるため、運転者等は一端看板等を見るために目線を走行方向から離す必要があり、安全上支障が生じるという問題があった。
このような問題を解消するものとして、走行方向から視線を離す必要なく、運転者等が道路標示を認識することができる技術が開発されてきた。
そのような従来技術として、例えば下記特許文献1がある。
上記特許文献1は、仮設道路標示具に関する発明で、道路表面で標示を示すことで運転者等が前方から視線をそらすことなく標示を確認することができ、複雑な路線変更が要求される場合でも事故が生じる危険性を軽減することができるメリットがある。
しかしながら、上記特許文献1は、標示の形状に本体を形作る構成であることから、複数のパーツからなる標示等(例えば車両進入禁止標示等)では、標示の形成が容易でないという問題があった。
また道路面に対して水平に標示を設ける構成であることから、依然として運転者等が標示を認識し難い(特に遠方から)という問題があった。
更に上記特許文献1は、道路を逆走する運転者等に対する標示を意図したものでなく、そのような記載や示唆もなされていないという問題があった。
また従来、塗料等を用いて道路標示を道路面に直接描くものも一般的であったが、コストがかかると共に、道路標示の形成に時間を要することから、道路閉鎖時間が長時間に及び、交通渋滞を招くという問題があった。
しかしながら、上記特許文献1は、標示の形状に本体を形作る構成であることから、複数のパーツからなる標示等(例えば車両進入禁止標示等)では、標示の形成が容易でないという問題があった。
また道路面に対して水平に標示を設ける構成であることから、依然として運転者等が標示を認識し難い(特に遠方から)という問題があった。
更に上記特許文献1は、道路を逆走する運転者等に対する標示を意図したものでなく、そのような記載や示唆もなされていないという問題があった。
また従来、塗料等を用いて道路標示を道路面に直接描くものも一般的であったが、コストがかかると共に、道路標示の形成に時間を要することから、道路閉鎖時間が長時間に及び、交通渋滞を招くという問題があった。
そこで本考案は上記従来における問題点を解決し、簡易な構成で運転者等に道路標示を容易且つ直接的に認識させることができ、また運転者等に道路の逆走を認識させることができる道路標示シートの提供を課題とする。
本考案の道路標示シートは、道路面に設置して道路標示による表示を行う道路標示シートであって、該道路標示シートは、断面が略台形のゴム製のシートからなり、上面に表示領域を設けると共に、該表示領域に道路標示を形成してあることを第1の特徴としている。
上記本考案の第1の特徴によれば、道路標示シートは、道路面に設置して道路標示による表示を行う道路標示シートであって、該道路標示シートは、断面が略台形のゴム製のシートからなり、上面に表示領域を設けると共に、該表示領域に道路標示を形成してあることから、運転者等が目線を走行方向から離すことなく、容易且つ直接的に認識することができる道路標示を簡易な構成で形成することができる。
また本考案の道路標示シートは、上記本考案の第1の特徴に加えて、表示領域は、走行方向の少なくとも1方向から視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する傾斜面を複数並列させてなると共に、複数の傾斜面で道路標示を一体的に形成してあることを第2の特徴としている。
上記本考案の第2の特徴によれば、上記本考案の第1の特徴による作用効果に加えて、表示領域は、走行方向の少なくとも1方向から視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する傾斜面を複数並列させてなると共に、複数の傾斜面で道路標示を一体的に形成してあることから、運転者等に道路標示を一段と容易且つ直接的に認識させることができる。
また本考案の道路標示シートは、上記本考案の第1の特徴に加えて、表示領域は、順走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する順走傾斜面と、逆走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する逆走傾斜面とを交互に複数並列させてなると共に、複数の順走傾斜面と、複数の逆走傾斜面とで、それぞれ異なる道路標示を一体的に形成してあることを第3の特徴としている。
上記本考案の第3の特徴によれば、上記本考案の第1の特徴による作用効果に加えて、表示領域は、順走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する順走傾斜面と、逆走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する逆走傾斜面とを交互に複数並列させてなると共に、複数の順走傾斜面と、複数の逆走傾斜面とで、それぞれ異なる道路標示を一体的に形成してあることから、1枚の道路標示シートで、順走方向と逆走方向との2方向へ道路標示による表示を行うことができる。
また本考案の道路標示シートは、上記本考案の第3の特徴に加えて、順走傾斜面に形成してある道路標示は進入可能標示であると共に、逆走傾斜面に形成してある道路標示は進入禁止標示であることを第4の特徴としている。
上記本考案の第4の特徴によれば、上記本考案の第3の特徴による作用効果に加えて、順走傾斜面に形成してある道路標示は進入可能標示であると共に、逆走傾斜面に形成してある道路標示は進入禁止標示であることから、順走方向を走行する運転者等に対しては、進入可能であることを容易且つ直接的に認識させることができ、逆走方向を走行する運転者等に対しては、進入禁止であることを容易且つ直接的に認識させることができる。
よって走行方向とは逆方向に走行する逆走を効果的に防止することができる。
よって走行方向とは逆方向に走行する逆走を効果的に防止することができる。
また本考案の道路標示シートは、上記本考案の第1〜第4の特徴に加えて、表示領域に形成してある道路標示を、走行方向に伸長させてなる伸長形状としてあることを第5の特徴としている。
上記本考案の第5の特徴によれば、上記本考案第1〜第4の特徴による作用効果に加えて、表示領域に形成してある道路標示を、走行方向に伸長させてなる伸長形状としてあることから、運転者等に道路標示をより正確な形状で認識させることができる。よって道路標示の誤認を防止することができる。
本考案の道路標示シートによれば、簡易な構成で運転者等に道路標示を容易且つ直接的に認識させることができ、また運転者等に道路の逆走を認識させることができる。
以下の図面を参照して、本考案に係る道路標示シートを説明し、本考案の理解に供する。しかし、以下の説明は本考案の実用新案登録請求の範囲に記載の考案を限定するものではない。
まず図1を参照して、本考案に係る道路標示シート1は、道路面に設置することで運転者等に道路標示による表示を行うものであって、表示領域100と、設置領域200と、緩衝領域300とから構成される。
この道路標示シート1は、図2(b)に一部を示すように、断面が略台形である、黒色のゴム製のシートで形成されている。
なお、ここで「略台形」とは、台形及び少なくとも1組の対辺が互いに平行な部分をもつ台形状の形状を含む概念を意味するものとする。
またゴムとしては、天然ゴム、合成ゴムの何れを用いる構成であってもよい。
更に好適には、硬質ゴムで、且つ内部にナイロン等の繊維を含有するものを用いることが望ましい。このような構成とすることで、滑り難く、高い強度を備えると共に、耐久性、耐水性を備える道路標示シート1とすることができる。
勿論、道路標示シート1を構成するゴム製のシートの色は黒色に限るものではなく、適宜変更可能である。また道路標示シート1を形成する材料もゴム製のシートに限るものではなく、樹脂製のシートとする構成であってもよい。
なお樹脂としては、例えばプラスチック等の合成樹脂を用いることができる。
この道路標示シート1は、図2(b)に一部を示すように、断面が略台形である、黒色のゴム製のシートで形成されている。
なお、ここで「略台形」とは、台形及び少なくとも1組の対辺が互いに平行な部分をもつ台形状の形状を含む概念を意味するものとする。
またゴムとしては、天然ゴム、合成ゴムの何れを用いる構成であってもよい。
更に好適には、硬質ゴムで、且つ内部にナイロン等の繊維を含有するものを用いることが望ましい。このような構成とすることで、滑り難く、高い強度を備えると共に、耐久性、耐水性を備える道路標示シート1とすることができる。
勿論、道路標示シート1を構成するゴム製のシートの色は黒色に限るものではなく、適宜変更可能である。また道路標示シート1を形成する材料もゴム製のシートに限るものではなく、樹脂製のシートとする構成であってもよい。
なお樹脂としては、例えばプラスチック等の合成樹脂を用いることができる。
前記表示領域100は、道路標示による表示を行うための領域である。
本実施形態においては、この表示領域100は、図1、図2に示すように、断面が台形であるゴム製のシートの上面にV溝加工を施し、道路面に対して角度を有する傾斜面を複数並列させることで形成されている。
なお図2(b)において、ゴム製のシートにV溝加工及び後述する釘孔210を設ける前の状態を仮想線(1点鎖線)で示すものとする。
より具体的には、図1、図2に示すように、ゴム製のシートからなる道路標示シート1における表示領域100の短手方向の全長に渡って、線対称な傾斜面で構成されるV字状の溝を複数並列させて形成することで、順走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する順走傾斜面110と、逆走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する逆走傾斜面120とを交互に複数並列させてある。
なお、ここで「順走方向」とは、図1において、右から左へ向かう方向を意味し、「逆走方向」とは、図1において、左から右に向かう方向を意味するものとする。
本実施形態においては、この表示領域100は、図1、図2に示すように、断面が台形であるゴム製のシートの上面にV溝加工を施し、道路面に対して角度を有する傾斜面を複数並列させることで形成されている。
なお図2(b)において、ゴム製のシートにV溝加工及び後述する釘孔210を設ける前の状態を仮想線(1点鎖線)で示すものとする。
より具体的には、図1、図2に示すように、ゴム製のシートからなる道路標示シート1における表示領域100の短手方向の全長に渡って、線対称な傾斜面で構成されるV字状の溝を複数並列させて形成することで、順走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する順走傾斜面110と、逆走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する逆走傾斜面120とを交互に複数並列させてある。
なお、ここで「順走方向」とは、図1において、右から左へ向かう方向を意味し、「逆走方向」とは、図1において、左から右に向かう方向を意味するものとする。
また本実施形態においては、図1、図3、図4に示すように、複数の順走傾斜面110と、複数の逆走傾斜面120とで、それぞれ異なる1つの道路標示を一体的に形成してある。
より具体的には、図1、図3に示すように、複数の順走傾斜面110では、進入可能標示として、矢印111を一体的に形成してある。また図1、図4に示すように、複数の逆走傾斜面120では、進入禁止標示として、車両進入禁止標示121を一体的に形成してある。
より具体的には、図1、図3に示すように、複数の順走傾斜面110では、進入可能標示として、矢印111を一体的に形成してある。また図1、図4に示すように、複数の逆走傾斜面120では、進入禁止標示として、車両進入禁止標示121を一体的に形成してある。
このような構成とすることで、1枚の道路標示シート1を道路面(特に高速道路の合流地点やサービスエリア内、料金所付近等の逆走が生じ易い道路面)に設置するだけで、順走方向と逆走方向との2方向へ道路標示による表示を行うができる。つまり順走方向を走行する運転者等に対しては、運転者等が目線を走行方向から離すことなく、進入可能であることを容易且つ直接的に認識させることができる。また逆走方向を走行する運転者等に対しては、運転者等が目線を走行方向から離すことなく、進入禁止であることを容易且つ直接的に認識させることができる。
よって走行方向とは逆方向に走行する逆走を効果的に防止することができる。従って逆走による自動車事故の防止を効果的に図ることができる。
よって走行方向とは逆方向に走行する逆走を効果的に防止することができる。従って逆走による自動車事故の防止を効果的に図ることができる。
また表示領域100を道路面に対して角度を有する傾斜面で形成すると共に、道路標示シート1を道路面に設置する構成とすることで、遠方からでも一段と容易且つ直接的に道路標示を運転者等に認識させることができる。
また走行方向の道路面に道路標示を設置できることで、特に加齢により視野が狭くなる高齢の運転者等に対しても、道路標示を一段と容易且つ直接的に認識させることができ、高齢者による自動車事故の防止を効果的に図ることができる。
また走行方向の道路面に道路標示を設置できることで、特に加齢により視野が狭くなる高齢の運転者等に対しても、道路標示を一段と容易且つ直接的に認識させることができ、高齢者による自動車事故の防止を効果的に図ることができる。
また本実施形態においては、図1に示すように、表示領域100に形成してある道路標示を、走行方向に伸長させてなる伸長形状としてある。
このような構成とすることで、運転者等に対して、道路標示をより正確に示すことができる。つまり加速状態の自動車内から道路標示を視認する運転者等の視覚には、道路標示が走行方向に対して収縮された形状で認識されるところ、道路標示を走行方向に伸長させた伸長形状とすることで、運転者等に道路標示をより正確な形状で認識させることができる。よって道路標示の誤認を効果的に防止することができる。
このような構成とすることで、運転者等に対して、道路標示をより正確に示すことができる。つまり加速状態の自動車内から道路標示を視認する運転者等の視覚には、道路標示が走行方向に対して収縮された形状で認識されるところ、道路標示を走行方向に伸長させた伸長形状とすることで、運転者等に道路標示をより正確な形状で認識させることができる。よって道路標示の誤認を効果的に防止することができる。
また本実施形態においては、複数の順走傾斜面110及び複数の逆走傾斜面120に、耐水性の蛍光塗料を塗布することで、道路標示を形成してある。
より具体的には、図3に示すように、進入可能標示としての矢印111は、複数の順走傾斜面110における、矢印111を示す領域111aに白色の耐水性の蛍光塗料を塗布することで形成してある。また進入禁止標示としての車両進入禁止標示121は、複数の逆走傾斜面120における、横棒を示す領域121aと内側の円領域121bに白色の蛍光塗料を塗布すると共に、外側の円領域121cと内側の円領域121bよりも内側で横棒121aを除く領域121dに赤色の耐水性の蛍光塗料を塗布することで形成してある。
このような構成とすることで、複数のパーツからなる道路標示であっても、容易に形成することができると共に、夜間や雨天時における道路標示の視認性の低下を効果的に防止することができる。
勿論、複数の順走傾斜面110及び複数の逆走傾斜面120への道路標示の形成方法は、本実施形態のものに限るものではなく、表示領域に道路標示を形成することができるものであれば、如何なる形成方法を用いるものであってもよい。
例えば色付きゴムを用いて道路標示を形成することができる。このような構成とすることで、一段と耐水性、耐久性に富む道路標示シート1とすることができる。
より具体的には、図3に示すように、進入可能標示としての矢印111は、複数の順走傾斜面110における、矢印111を示す領域111aに白色の耐水性の蛍光塗料を塗布することで形成してある。また進入禁止標示としての車両進入禁止標示121は、複数の逆走傾斜面120における、横棒を示す領域121aと内側の円領域121bに白色の蛍光塗料を塗布すると共に、外側の円領域121cと内側の円領域121bよりも内側で横棒121aを除く領域121dに赤色の耐水性の蛍光塗料を塗布することで形成してある。
このような構成とすることで、複数のパーツからなる道路標示であっても、容易に形成することができると共に、夜間や雨天時における道路標示の視認性の低下を効果的に防止することができる。
勿論、複数の順走傾斜面110及び複数の逆走傾斜面120への道路標示の形成方法は、本実施形態のものに限るものではなく、表示領域に道路標示を形成することができるものであれば、如何なる形成方法を用いるものであってもよい。
例えば色付きゴムを用いて道路標示を形成することができる。このような構成とすることで、一段と耐水性、耐久性に富む道路標示シート1とすることができる。
なお図2(a)に示す、順走傾斜面110及び逆走傾斜面120の道路面に対する角度Aは5〜60度程度とすることが望ましい。
また順走傾斜面110と逆走傾斜面120とで形成されるV字状の溝の幅Bは7〜30mm程度とすることが望ましい。また順走傾斜面110と逆走傾斜面120とで形成されるV字状の溝の深さCは3〜6mm程度とすることが望ましい。
また道路標示シート1の高さDは9mm程度とすることが望ましい。
より好適には、道路標示シート1を自動車の制限速度が高い道路に設置する場合ほど、道路標示を走行方向により伸長させた形状で構成することができる、角度A、幅B、深さCとすることが望ましい。このような構成とすることで、運転者等に道路標示を一段と正確な形状で認識させることができる。
具体的には、道路標示シート1を高速道路に設置する場合は、角度Aは5〜30度程度、幅Bは14〜30mm程度、深さCは3mm程度とし、一般道路に設置する場合は、角度Aは5〜60度程度、幅Bは7〜14mm程度、深さCは3〜6mm程度とすることが望ましい。
また順走傾斜面110と逆走傾斜面120とで形成されるV字状の溝の幅Bは7〜30mm程度とすることが望ましい。また順走傾斜面110と逆走傾斜面120とで形成されるV字状の溝の深さCは3〜6mm程度とすることが望ましい。
また道路標示シート1の高さDは9mm程度とすることが望ましい。
より好適には、道路標示シート1を自動車の制限速度が高い道路に設置する場合ほど、道路標示を走行方向により伸長させた形状で構成することができる、角度A、幅B、深さCとすることが望ましい。このような構成とすることで、運転者等に道路標示を一段と正確な形状で認識させることができる。
具体的には、道路標示シート1を高速道路に設置する場合は、角度Aは5〜30度程度、幅Bは14〜30mm程度、深さCは3mm程度とし、一般道路に設置する場合は、角度Aは5〜60度程度、幅Bは7〜14mm程度、深さCは3〜6mm程度とすることが望ましい。
なお順走傾斜面110、逆走傾斜面120の数、表示領域に示す道路標示の内容及び大きさ、塗布する色等は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
また本実施形態においては、複数の順走傾斜面110と、複数の逆走傾斜面120とで、それぞれ異なる1つの道路標示を一体的に形成する構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、複数の順走傾斜面110と、複数の逆走傾斜面120とで、それぞれ異なる複数の道路標示を一体的に形成する構成としてもよい。
また本実施形態においては、複数の順走傾斜面110と、複数の逆走傾斜面120とで、それぞれ異なる1つの道路標示を一体的に形成する構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、複数の順走傾斜面110と、複数の逆走傾斜面120とで、それぞれ異なる複数の道路標示を一体的に形成する構成としてもよい。
前記設置領域200は、図1に示すように、表示領域100の外側全周を囲む帯状領域であり、道路標示シート1を道路面に設置するための領域である。
本実施形態においては、図1、図2(b)に示すように、設置領域200に複数の釘孔210を設け、この釘孔210に図示しないコンクリート釘を打ち込むことで、道路標示シート1を道路面に設置する構成としてある。このような構成とすることで、道路標示シート1を道路面に設置するための設置作業を容易且つ迅速に行うことができる。
よって道路面に対する道路標示シート1の設置を低コストで行うことができ、塗料等を用いて道路標示を道路面に直接描く場合に比べ、道路面に対する道路標示の形成にかかるコストを大幅に削減することができる。
また道路標示の形成に伴う道路閉鎖時間を大幅に短縮することができ、交通渋滞の解消を図ることができる。
なお釘孔210の数、形状、大きさ等は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
また道路標示シート1の道路面への設置方法は、本実施形態のものに限るものではなく、道路標示シート1を道路面に一定の強度で設置できるものであれば、如何なる設置方法を用いてもよい。
例えば道路標示シート1の下面を設置領域200として、ゴム糊を介して道路標示シート1を道路面に設置する構成とすることができる。
またプラスチックアンカーを用いる構成とすることができる。このような構成とすることで、錆や腐食を防止することができ、一段と設置強度の高い道路標示シート1とすることができる。
本実施形態においては、図1、図2(b)に示すように、設置領域200に複数の釘孔210を設け、この釘孔210に図示しないコンクリート釘を打ち込むことで、道路標示シート1を道路面に設置する構成としてある。このような構成とすることで、道路標示シート1を道路面に設置するための設置作業を容易且つ迅速に行うことができる。
よって道路面に対する道路標示シート1の設置を低コストで行うことができ、塗料等を用いて道路標示を道路面に直接描く場合に比べ、道路面に対する道路標示の形成にかかるコストを大幅に削減することができる。
また道路標示の形成に伴う道路閉鎖時間を大幅に短縮することができ、交通渋滞の解消を図ることができる。
なお釘孔210の数、形状、大きさ等は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
また道路標示シート1の道路面への設置方法は、本実施形態のものに限るものではなく、道路標示シート1を道路面に一定の強度で設置できるものであれば、如何なる設置方法を用いてもよい。
例えば道路標示シート1の下面を設置領域200として、ゴム糊を介して道路標示シート1を道路面に設置する構成とすることができる。
またプラスチックアンカーを用いる構成とすることができる。このような構成とすることで、錆や腐食を防止することができ、一段と設置強度の高い道路標示シート1とすることができる。
前記緩衝領域300は、図1に示すように、設置領域200の外側全周を囲む帯状領域であり、道路面と道路標示シート1との間に段差が生じることを防止するための領域である。
より具体的には、図2(b)に一部を示すように、道路標示シート1の4辺全てにおいて、道路標示シート1の上面から下面に向かってなだらかな傾斜を形成することで、斜路310を形成してある。
このような構成とすることで、道路面に設置した道路標示シート1上を自動車が走行する場合に、道路標示シート1に加わる衝撃を効果的に低減させることができる。また通行車両からの風圧や風等によって道路標示シート1がまくり上がることを効果的に防止することができる。よって道路標示シート1の設置強度の低下を効果的に防止することができる。
なお斜路310の道路面に対する角度Jは5〜20度程度とすることが望ましい。
より具体的には、図2(b)に一部を示すように、道路標示シート1の4辺全てにおいて、道路標示シート1の上面から下面に向かってなだらかな傾斜を形成することで、斜路310を形成してある。
このような構成とすることで、道路面に設置した道路標示シート1上を自動車が走行する場合に、道路標示シート1に加わる衝撃を効果的に低減させることができる。また通行車両からの風圧や風等によって道路標示シート1がまくり上がることを効果的に防止することができる。よって道路標示シート1の設置強度の低下を効果的に防止することができる。
なお斜路310の道路面に対する角度Jは5〜20度程度とすることが望ましい。
次に図1〜図4を参照して、道路標示シート1の形成方法を説明する。
まず直方体形状の硬質ゴム(合成ゴム、ナイロン繊維を含有、黒色)を用意する。
そして緩衝領域300部分の硬質ゴムを削り取ることで、直方体形状の硬質ゴムの4辺に斜路310を形成する。これにより断面が台形のゴム製のシートが形成される。
そして表示領域100の短手方向の全長に渡ってV溝加工を施すことで、線対称な傾斜面で構成されるV字状の溝を複数並列させて形成する。これにより、順走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する順走傾斜面110と、逆走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する逆走傾斜面120とが交互に複数並列されて形成される。
そして複数の順走傾斜面110における、矢印111を示す領域111aに白色の蛍光塗料を塗布する。これにより、進入可能標示としての矢印111が形成される。
そして複数の逆走傾斜面120における、横棒を示す領域121aと内側の円領域121bに白色の蛍光塗料を塗布すると共に、外側の円領域121cと内側の円領域121bよりも内側で横棒121aを除く領域121dに赤色の蛍光塗料を塗布する。これにより、進入禁止標示としての車両進入禁止標示121が形成される。
そして設置領域200の所定位置に10個の釘孔210を孔開け加工を用いて形成する。
以上により、断面が略台形で、表示領域100に道路標示を構成してある道路標示シート1が形成される。
まず直方体形状の硬質ゴム(合成ゴム、ナイロン繊維を含有、黒色)を用意する。
そして緩衝領域300部分の硬質ゴムを削り取ることで、直方体形状の硬質ゴムの4辺に斜路310を形成する。これにより断面が台形のゴム製のシートが形成される。
そして表示領域100の短手方向の全長に渡ってV溝加工を施すことで、線対称な傾斜面で構成されるV字状の溝を複数並列させて形成する。これにより、順走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する順走傾斜面110と、逆走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する逆走傾斜面120とが交互に複数並列されて形成される。
そして複数の順走傾斜面110における、矢印111を示す領域111aに白色の蛍光塗料を塗布する。これにより、進入可能標示としての矢印111が形成される。
そして複数の逆走傾斜面120における、横棒を示す領域121aと内側の円領域121bに白色の蛍光塗料を塗布すると共に、外側の円領域121cと内側の円領域121bよりも内側で横棒121aを除く領域121dに赤色の蛍光塗料を塗布する。これにより、進入禁止標示としての車両進入禁止標示121が形成される。
そして設置領域200の所定位置に10個の釘孔210を孔開け加工を用いて形成する。
以上により、断面が略台形で、表示領域100に道路標示を構成してある道路標示シート1が形成される。
なお道路標示シート1の形成方法は、本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
また道路標示シート1の大きさは、表示領域に示す道路標示の内容等により適宜変更可能である。が、好適には、図1に示す、道路標示シート1の長手方向の長さEは1000mm程度、短手方向の長さFは700mm程度とし、表示領域100の長手方向の長さGは900mm程度、短手方向の長さHは600mm程度とすることが望ましい。
また道路標示シート1の大きさは、表示領域に示す道路標示の内容等により適宜変更可能である。が、好適には、図1に示す、道路標示シート1の長手方向の長さEは1000mm程度、短手方向の長さFは700mm程度とし、表示領域100の長手方向の長さGは900mm程度、短手方向の長さHは600mm程度とすることが望ましい。
また本実施形態においては、表示領域100を、順走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する順走傾斜面と、逆走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する逆走傾斜面とを交互に複数並列させて構成すると共に、複数の順走傾斜面と、複数の逆走傾斜面とで、それぞれ異なる道路標示を一体的に形成する構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではない。
例えば表示領域を、走行方向の少なくとも1方向から視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する傾斜面を、複数並列させて形成すると共に、複数の傾斜面で道路標示を一体的に形成する構成とすることができる。このような構成とすることで、運転者等が目線を走行方向から離すことなく、容易且つ直接的に道路標示を認識することができる道路標示シート1を簡易且つ低コストで形成することができると共に、様々な道路標示(例えば速度表示等)に対応可能な道路標示シートとすることができる。
また上面にV溝加工を施すことなく、平坦なままの上面を表示領域とし、耐水性の蛍光塗料等を用いて表示領域に道路標示を形成する構成とすることができる。このような構成とすることで、一段と形成が容易で且つ低コストな道路標示シートとすることができる。また様々な道路標示(例えば速度表示等)に対応可能な道路標示シートとすることができる。
例えば表示領域を、走行方向の少なくとも1方向から視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する傾斜面を、複数並列させて形成すると共に、複数の傾斜面で道路標示を一体的に形成する構成とすることができる。このような構成とすることで、運転者等が目線を走行方向から離すことなく、容易且つ直接的に道路標示を認識することができる道路標示シート1を簡易且つ低コストで形成することができると共に、様々な道路標示(例えば速度表示等)に対応可能な道路標示シートとすることができる。
また上面にV溝加工を施すことなく、平坦なままの上面を表示領域とし、耐水性の蛍光塗料等を用いて表示領域に道路標示を形成する構成とすることができる。このような構成とすることで、一段と形成が容易で且つ低コストな道路標示シートとすることができる。また様々な道路標示(例えば速度表示等)に対応可能な道路標示シートとすることができる。
本考案は道路面を利用して道路標示による表示を行うことができる道路標示具として利用することができる。
1 道路標示シート
100 表示領域
110 順走傾斜面
111 矢印
111a 領域
120 逆走傾斜面
121 車両進入禁止標示
121a 領域
121b 領域
121c 領域
121d 領域
200 設置領域
210 釘孔
300 緩衝領域
310 斜路
A 角度
B 幅
C 深さ
D 高さ
E 長さ
F 長さ
G 長さ
H 長さ
J 角度
100 表示領域
110 順走傾斜面
111 矢印
111a 領域
120 逆走傾斜面
121 車両進入禁止標示
121a 領域
121b 領域
121c 領域
121d 領域
200 設置領域
210 釘孔
300 緩衝領域
310 斜路
A 角度
B 幅
C 深さ
D 高さ
E 長さ
F 長さ
G 長さ
H 長さ
J 角度
Claims (5)
- 道路面に設置して道路標示による表示を行う道路標示シートであって、該道路標示シートは、断面が略台形のゴム製のシートからなり、上面に表示領域を設けると共に、該表示領域に道路標示を形成してあることを特徴とする道路標示シート。
- 表示領域は、走行方向の少なくとも1方向から視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する傾斜面を複数並列させてなると共に、複数の傾斜面で道路標示を一体的に形成してあることを特徴とする請求項1に記載の道路標示シート。
- 表示領域は、順走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する順走傾斜面と、逆走方向からのみ視認可能で、且つ道路面に対して角度を有する逆走傾斜面とを交互に複数並列させてなると共に、複数の順走傾斜面と、複数の逆走傾斜面とで、それぞれ異なる道路標示を一体的に形成してあることを特徴とする請求項1に記載の道路標示シート。
- 順走傾斜面に形成してある道路標示は進入可能標示であると共に、逆走傾斜面に形成してある道路標示は進入禁止標示であることを特徴とする請求項3に記載の道路標示シート。
- 表示領域に形成してある道路標示を、走行方向に伸長させてなる伸長形状としてあることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の道路標示シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017206849A (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-24 | 大成ロテック株式会社 | 注意喚起舗装構造 |
JP2021193273A (ja) * | 2017-04-13 | 2021-12-23 | Jfe建材株式会社 | 道路の表示パネル構造 |
-
2014
- 2014-03-13 JP JP2014001277U patent/JP3190905U/ja not_active Expired - Fee Related
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