JP3190139U - 包装箱 - Google Patents

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弘樹 木野本
弘樹 木野本
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株式会社クラウン・パッケージ
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Abstract

【課題】底面部と、内側スリーブ状部を有し、側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着されている外箱部と、を有し、2つの内箱部を同時に収納することができる包装箱を提供する。【解決手段】包装箱Pは、内箱部A1、A2と、外箱部Bとを有し、内箱部A1は、分離部34を介して内箱部A2と接着され、分離部24を介して側面部220の片部224と接着され、内箱部A2は、分離部124を介して側面部230の片部と接着されている。正面部210と背面部240には、折れ線C25−1、C26−1が形成されるとともに、上面部260、290には、折れ線C25−2、C26−2が形成され、包装箱Pの折畳み状態において、これらは折れ線を介して二つ折りとされる。【選択図】図3

Description

本考案は、包装箱に関するものであり、複数の商品を集合して包装するとともに、包装箱の一部を分離させて商品を店頭等に陳列する包装箱に関するものである。
出願人は、底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の内側側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、内側スリーブ状部を構成する各内側側面部に対応して外側側面部を有する外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部には、切目線により形成された片部が分離部と接着されている外箱部と、を有し、外箱部の片部を外側に回動することにより分離部が片部に接着した状態のまま内箱部から分離し、その後、外箱部を上方に引き上げることにより、内箱部に収納された状態の商品を陳列することができる包装箱として特許文献1に示す先行技術文献についての出願を行っている。
実用新案登録第3139948号公報
しかし、特許文献1に記載の包装箱では、1つの内箱部が設けられるので、複数の内箱部を運ぶ場合には、内箱部の個数分の包装箱を用いる必要があった。例えば、2つの内箱部を運ぶ場合には、2つの包装箱を用いる必要があった。すると、内箱部の個数分の包装箱が必要になるため、その分輸送費が掛かり、さらには、包装箱それ自体のコストも掛かることになる。
そこで、本考案は、底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着されている外箱部と、を有する包装箱であって、2つの内箱部を同時に収納することができる包装箱を提供することを目的とするものである。
本考案は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、包装箱であって、第1内箱部(A1)と第2内箱部(A2)とを有する内箱部群(A)と、外箱部(B)とを有し、第1内箱部が、第1底面部(50)と、第1底面部の各辺から立設する第1内側スリーブ状部で、第1内側正面部(10)と、第1内側右側面部(20)と、第1内側左側面部(30)と、第1内側背面部(40)とからなる第1内側スリーブ状部(5)とを有し、上部が開口した箱体であり、第2内箱部が、第2底面部(150)と、第2底面部の各辺から立設する第2内側スリーブ状部で、第2内側正面部(110)と、第2内側右側面部(130)と、第2内側左側面部(120)と、第2内側背面部(140)とからなる第2内側スリーブ状部(105)とを有し、上部が開口した箱体であり、第1内側左側面部と第2内側右側面部とが隣接して設けられ、第1内側左側面部と第2内側右側面部のいずれか一方である第1分離部形成内側側面部(30)において、その一部が第1分離部(34)として第1分離部形成内側側面部における分離部以外の部分である第1本体部(32)と第1切目線(34a)を介して分離可能に形成されるとともに、該第1分離部が内側第1内側側面部と内側第2内側側面部の他方(130)に接着され、第1内側右側面部(20)において、その一部が第2分離部(24)として第2分離部以外の部分である第2本体部(22)と第2切目線(24a)を介して分離可能に形成されるとともに、第2内側左側面部(120)において、その一部が第3分離部(124)として第3分離部以外の第3本体部(122)と第3切目線(124a)を介して分離可能に形成されている内箱部群(A)と、外箱部が、内箱部群の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、第1内箱部の第1内側正面部の外側の面と第2内箱部の第2内側正面部の外側の面とに沿って形成された外側正面部(210)と、第1内側右側面部の外側の面に沿って形成された外側右側面部(220)と、第2内側左側面部の外側の面に沿って形成された外側左側面部(230)と、第1内箱部の第1内側背面部の外側の面と第2内箱部の第2内側背面部の外側の面とに沿って形成された外側背面部(240)とを有する外側スリーブ状部(205)と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部(260、270、280、290)とを有し、外側右側面部に第2分離部が接着され、外側右側面部における第2分離部が接着された領域を含み第4切目線(222)を介して形成された第1片部(224)が該外側右側面部の他の部分に対して回動可能に形成されるとともに、外側左側面部に第3分離部が接着され、外側左側面部における第3分離部が接着された領域を含み第5切目線(232)を介して形成された第2片部(234)が該外側左側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、第1内箱部と第2内箱部と外箱部のそれぞれが、1枚のシート状のブランクにより形成されている(「第1内箱部と第2内箱部と外箱部とが、それぞれ1枚のシート状のブランクにより形成されている」としてもよい)ことを特徴とする。
第1の構成の包装箱においては、外箱部内に2つの内箱部が設けられているので、2つの内箱部を同時に収納することができ、輸送費を軽減することができ、さらには、包装箱としても1つでよいので、包装箱のコストも低減することができる。
また、第2には、上記第1の構成において、外側正面部と外側背面部には、二つ折りとするための縦方向の折れ線が形成され、包装箱の折畳み状態においては、第1内側正面部と第1内側左側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第1内側右側面部との間の角度が直角より小さく、第2内側正面部と第2内側右側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第2内側左側面部との間の角度が直角より小さい状態で、内箱部群が折り畳まれているとともに、外側正面部と外側背面部とが、該縦方向の折れ線を介して二つ折りとなっている状態で、外箱部が折り畳まれていることを特徴とする。第2の構成の包装箱においては、2つの内箱部を有する構成であるにも拘わらず、平板状に折り畳むことができ、包装箱自体の保管や運搬に際して省スペースを図ることができる。
また、第3には、上記第2の構成において、第1内側背面部と第2内側背面部のいずれか一方である第4分離部形成内側背面部(40)において、その一部が第4分離部(44)として第4分離部形成内側背面部における分離部以外の部分である第4本体部(42)と第6切目線(44a)を介して分離可能に形成されるとともに、包装箱の折畳み状態において、該第4分離部が第1内側背面部と第2内側背面部の他方(140)に接着されていることを特徴とする。よって、内箱部群の折り畳み状態が維持され、特に、2つの内箱部が設けられているにも拘わらず、内箱部群が折り畳まれた状態を維持させておくことができる。
また、第4には、上記第1の構成において、外側正面部と外側背面部には、二つ折りとするための縦方向の折れ線が形成され、包装箱の折畳み状態においては、第1内側正面部と第1内側右側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第1内側左側面部との間の角度が直角より小さく、第2内側正面部と第2内側左側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第2内側右側面部との間の角度が直角より小さく、外側正面部と外側背面部とが、該縦方向の折れ線を介して二つ折りとなっていることを特徴とする。第4の構成の包装箱においては、2つの内箱部を有する構成であるにも拘わらず、平板状に折り畳むことができ、包装箱自体の保管や運搬に際して省スペースを図ることができる。
また、第5には、上記第2から第4までのいずれかの構成において、外箱部の蓋部は、外側正面部の上端から連設された第1上面部と、外側背面部の上端から連設された第2上面部とを有し、第1上面部には、二つ折りとするための折れ線であって、外側正面部における縦方向の折れ線から連設された折れ線が形成されるとともに、第2上面部には、二つ折りとするための折れ線であって、外側背面部における縦方向の折れ線から連設された折れ線が形成され、包装箱の折畳み状態において、第1上面部と第2上面部とが該折れ線を介して二つ折りとされることを特徴とする。
また、第6には、上記第1から第5までのいずれかの構成において、第1底面部が、ワンタッチ底により形成され、第1内側正面部の下辺から連設された第1底面部第1片部(60)と、第1内側右側面部の下辺から連設された第1底面部第2片部(70)と、第1内側左側面部の下辺から連設された第1底面部第3片部(80)と、第1内側背面部の下辺から連設された第1底面部第4片部(90)とを有し、第1底面部第1片部と第1底面部第2片部と第1底面部第3片部と第1底面部第4片部における隣接する2つの片部である第1片部対の一方における他方の側の部分である第1端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第1端部領域が第1片部対における他方に接着され、第1底面部第1片部と第1底面部第2片部と第1底面部第3片部と第1底面部第4片部における第1片部対以外の互いに隣接する2つの片部である第2片部対の一方における他方の側の部分である第2端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第2端部領域が第2片部対における他方に接着され、第2底面部が、ワンタッチ底により形成され、第2内側正面部の下辺から連設された第2底面部第1片部(160)と、第2内側左側面部の下辺から連設された第2底面部第2片部(170)と、第2内側右側面部の下辺から連設された第2底面部第3片部(180)と、第2内側背面部の下辺から連設された第2底面部第4片部(190)とを有し、第2底面部第1片部と第2底面部第2片部と第2底面部第3片部と第2底面部第4片部における隣接する2つの片部である第3片部対の一方における他方の側の部分である第3端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第3端部領域が第3片部対における他方に接着され、第2底面部第1片部と第2底面部第2片部と第2底面部第3片部と第2底面部第4片部における第3片部対以外の互いに隣接する2つの片部である第4片部対の一方における他方の側の部分である第4端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第4端部領域が第4片部対における他方に接着されていることを特徴とする。
また、第7には、包装箱であって、第1内箱部(A1)と第2内箱部(A2)とを有する内箱部群(A)と、外箱部(B)とを有し、第1内箱部が、第1底面部(50)と、第1底面部の各辺から立設する第1内側スリーブ状部で、第1内側正面部(10)と、第1内側右側面部(20)と、第1内側左側面部(30)と、第1内側背面部(40)とからなる第1内側スリーブ状部(5)とを有し、上部が開口した箱体であり、第2内箱部が、第2底面部(150)と、第2底面部の各辺から立設する第2内側スリーブ状部で、第2内側正面部(110)と、第2内側右側面部(130)と、第2内側左側面部(120)と、第2内側背面部(140)とからなる第2内側スリーブ状部(105)とを有し、上部が開口した箱体であり、第1内側左側面部と第2内側右側面部とが隣接して設けられ、第1内側左側面部と第2内側右側面部のいずれか一方である第1分離部形成内側側面部(30)において、その一部が第1分離部(34)として第1分離部形成内側側面部における分離部以外の部分である第1本体部(32)と第1切目線(34a)を介して分離可能に形成されるとともに、該第1分離部が内側第1内側側面部と内側第2内側側面部の他方(130)に接着され、第1内側右側面部(20)において、その一部が第2分離部(24)として第2分離部以外の部分である第2本体部(22)と第2切目線(24a)を介して分離可能に形成されるとともに、第2内側左側面部(120)において、その一部が第3分離部(124)として第3分離部以外の第3本体部(122)と第3切目線(124a)を介して分離可能に形成され、第1底面部が、ワンタッチ底により形成され、第1内側正面部の下辺から連設された第1底面部第1片部(60)と、第1内側右側面部の下辺から連設された第1底面部第2片部(70)と、第1内側左側面部の下辺から連設された第1底面部第3片部(80)と、第1内側背面部の下辺から連設された第1底面部第4片部(90)とを有し、第1底面部第1片部と第1底面部第2片部と第1底面部第3片部と第1底面部第4片部における隣接する2つの片部である第1片部対の一方における他方の側の部分である第1端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第1端部領域が第1片部対における他方に接着され、第1底面部第1片部と第1底面部第2片部と第1底面部第3片部と第1底面部第4片部における第1片部対以外の互いに隣接する2つの片部である第2片部対の一方における他方の側の部分である第2端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第2端部領域が第2片部対における他方に接着され、第2底面部が、ワンタッチ底により形成され、第2内側正面部の下辺から連設された第2底面部第1片部(160)と、第2内側左側面部の下辺から連設された第2底面部第2片部(170)と、第2内側右側面部の下辺から連設された第2底面部第3片部(180)と、第2内側背面部の下辺から連設された第2底面部第4片部(190)とを有し、第2底面部第1片部と第2底面部第2片部と第2底面部第3片部と第2底面部第4片部における隣接する2つの片部である第3片部対の一方における他方の側の部分である第3端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第3端部領域が第3片部対における他方に接着され、第2底面部第1片部と第2底面部第2片部と第2底面部第3片部と第2底面部第4片部における第3片部対以外の互いに隣接する2つの片部である第4片部対の一方における他方の側の部分である第4端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第4端部領域が第4片部対における他方に接着されている内箱部群(A)と、外箱部が、内箱部群の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、第1内箱部の第1内側正面部の外側の面と第2内箱部の第2内側正面部の外側の面とに沿って形成された外側正面部(210)と、第1内側右側面部の外側の面に沿って形成された外側右側面部(220)と、第2内側左側面部の外側の面に沿って形成された外側左側面部(230)と、第1内箱部の第1内側背面部の外側の面と第2内箱部の第2内側背面部の外側の面とに沿って形成された外側背面部(240)とを有する外側スリーブ状部(205)と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部で、外側正面部の上端から連設された第1上面部(260)と、外側背面部の上端から連設された第2上面部(290)とを有する蓋部(260、270、280、290)とを有し、外側右側面部に第2分離部が接着され、外側右側面部における第2分離部が接着された領域を含み第4切目線(222)を介して形成された第1片部(224)が該外側右側面部の他の部分に対して回動可能に形成されるとともに、外側左側面部に第3分離部が接着され、外側左側面部における第3分離部が接着された領域を含み第5切目線(232)を介して形成された第2片部(234)が該外側左側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、外側正面部と外側背面部には、二つ折りとするための縦方向の折れ線が形成され、第1上面部には、二つ折りとするための折れ線であって、外側正面部における縦方向の折れ線から連設された折れ線が形成されるとともに、第2上面部には、二つ折りとするための折れ線であって、外側背面部における縦方向の折れ線から連設された折れ線が形成され、包装箱の折畳み状態においては、第1内側正面部と第1内側左側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第1内側右側面部との間の角度が直角より小さく、第2内側正面部と第2内側右側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第2内側左側面部との間の角度が直角より小さい状態で、内箱部群が折り畳まれているとともに、外側正面部と外側背面部とが、該縦方向の折れ線を介して二つ折りとされるとともに、第1上面部と第2上面部とが、該二つ折りとするための折れ線を介して二つ折りとされている状態で、外箱部が折り畳まれており、第1内側背面部と第2内側背面部のいずれか一方である第4分離部形成内側背面部(40)において、その一部が第4分離部(44)として第4分離部形成内側背面部における分離部以外の部分である第4本体部(42)と第6切目線(44a)を介して分離可能に形成されるとともに、包装箱の折畳み状態において、該第4分離部が第1内側背面部と第2内側背面部の他方(140)に接着され、第1内箱部と第2内箱部と外箱部のそれぞれが、1枚のシート状のブランクにより形成されている(「第1内箱部と第2内箱部と外箱部とが、それぞれ1枚のシート状のブランクにより形成されている」としてもよい)ことを特徴とする。
第7の構成の包装箱においては、外箱部内に2つの内箱部が設けられているので、2つの内箱部を同時に収納することができ、輸送費を軽減することができ、さらには、包装箱としても1つでよいので、包装箱のコストも低減することができる。
また、2つの内箱部を有する構成であるにも拘わらず、平板状に折り畳むことができ、包装箱自体の保管や運搬に際して省スペースを図ることができる。特に、包装箱の折畳み状態において、第4分離部が第1内側背面部と第2内側背面部の他方に接着されているので、内箱部群の折り畳み状態が維持され、特に、2つの内箱部が設けられているにも拘わらず、内箱部群が折り畳まれた状態を維持させておくことができる。
本考案に基づく底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着されている外箱部と、を有する包装箱において、外箱部内に2つの内箱部が設けられているので、2つの内箱部を同時に収納することができ、輸送費を軽減することができ、さらには、包装箱としても1つでよいので、包装箱のコストも低減することができる。
本考案の実施例に基づく包装箱の前方斜視図である。 本考案の実施例に基づく包装箱の後方斜視図である。 本考案の実施例に基づく包装箱の分解斜視図である。 本考案の実施例に基づく右側面図である。 本考案の実施例に基づく包装箱の底面図である。 内箱部A1の展開図である。 内箱部A2の展開図である。 外箱部の展開図である。 包装箱を折り畳んだ状態を示す平面図である。 包装箱を折り畳んだ際の内箱部の折り畳み状態を示す平面図である。 包装箱を折り畳んだ際の内箱部の折り畳み状態を示す底面図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図であり、被収納物を二点鎖線で表した図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。
本考案においては、底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着されている外箱部と、を有する包装箱であって、2つの内箱部を同時に収納することができる包装箱を提供するという目的を以下のようにして実現した。
本考案に基づく包装箱Pは、図1〜図8等に示すように構成され、2つの内箱部A1、A2と、外箱部Bとを有していて、内箱部(第1内箱部)A1と内箱部(第2内箱部)A2とで、内箱部群Aが構成される。各内箱部A1、A2と外箱部Bのそれぞれが1枚のシート状のブランク(具体的には段ボール(特に、両面段ボール)であり、厚紙等でもよい)により形成されている。なお、両面段ボールにおける中芯の段の方向は、図6〜図8に示す円内に示す方向である。
内箱部A1は、全体に上部が開口した容器状を呈し、図3、図6等に示すように、スリーブ状部(第1内側スリーブ状部)5と、底面部(第1底面部)50とを有している。スリーブ状部5は、組立て状態では、底面部50の周囲から立設して形成され、正面部(第1内側正面部)10と、側面部(第1内側右側面部)20と、側面部(第1内側左側面部、第1分離部形成内側側面部)30と、背面部(第1内側背面部、第4分離部形成内側背面部)40と、糊代部49とを有していて、その展開状態は、図6に示すように形成されている。
ここで、正面部10は、方形状の上側に方形状の切欠部を形成した、いわゆる凹形状を呈している。
また、側面部20は、正面部10の正面視における右側面側の端部から折れ線C3を介して連設され、方形状における上側の一部を切り欠いた形状を呈し、側面部20の上辺は、正面部10の上辺10aから連続して水平方向に形成された直線状の辺部20aと、辺部20aの背面側の端部から連設され、背面側に上方に傾斜して形成された直線状の辺部20bと、辺部20bの上端から背面側に向けて円弧状に形成された辺部20cと、辺部20cの背面側の端部から水平方向に形成された直線状の辺部20dとを有している。この辺部20dは、背面部40の上端の縁部の高さと同じに形成されている。この側面部20は、本体部(第2本体部)22と、分離部(第2分離部)24とを有している。
また、分離部24は、側面部20に形成された切目線(第2切目線)24aと開口部24bにより区画された領域であり、切目線24aは、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線24a−1、24a−2(切目線24a−1と切目線24a−2とは互いに左右対称に形成されている)と、切目線24a−1の下端と24a−2の下端を結ぶ横方向(側面部20の下辺と平行な方向)の直線状の切目線24a−3とを有し、開口部24bは、横長の長方形状を呈し、開口部24bにおける一対の角部のうちの正面側の角部と切目線24a−2が接続し、開口部24bにおける一対の角部のうちの背面側の角部と切目線24a−1が接続している。切目線24aと開口部24bにより囲まれた領域が分離部24となる。本体部22は、側面部20において分離部24を除いた領域である。分離部24は、側面部20における横方向の略中央で上下方向における中央やや下側の位置に形成されている。ここで、ミシン目状の切目線とは、間隔をおきながら連続して形成された複数の切込みをいう(他においても同じ)。
この分離部24の形成位置は、外箱部Bの片部224の裏側の領域であり、分離部24は片部224の裏側に接着され、片部224の上端を外側かつ下方に回動させることにより、分離部24も片部224の裏側に接着したまま切目線24aが破断されて、分離部24が本体部22から分離するように形成されている。分離部24は、図4に示すように、片部224よりも小さく形成されていて、側面視において、分離部24の外形が片部224の外形よりもはみ出すことがない。
また、開口部24bは、外箱部Bにおける片部226を押し込むことができるための空間として形成されていて、片部226を押し込む際の支障とならないように、開口部24bは、片部226よりも大きく形成され、側面視において、片部226が開口部24bよりはみ出すことがない。
また、側面部30は、正面部10の正面視における左側の端部から折れ線C2を介して連設され、方形状における上側の一部を切り欠いた形状を呈し、背面側の端部においては、背面部40の上端の縁部の高さと同じに形成されている。この側面部30は、本体部(第1本体部)32と、分離部(第1分離部)34とを有している。
この側面部30の構成は、内箱部A1の組立て状態では、側面部20と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して、分離部の形状が異なる点と側面部20と異なり開口部が形成されていない点を除き対称に形成されている。
すなわち、分離部34は、切目線(第1切目線)34aにより区画された領域であり、切目線34aは、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線34a−1、34a−2と、切目線34a−1の下端と34a−2の下端を結ぶ横方向(側面部30の下辺と平行な方向)の直線状の切目線34a−3と、切目線34a−1の上端から上方に縦方向に形成された切目線34a−4と、切目線34a−2の上端から上方に縦方向に形成された切目線34a−5と、切目線34a−4の上端と切目線34a−5の上端とを結ぶ横方向の切目線34a−6とを有している。切目線34aにより囲まれた領域が分離部34となる。本体部32は、側面部30において分離部34を除いた領域である。分離部34は、側面部30における横方向の略中央で上下方向における中央やや下側の位置に形成されている。
分離部34は、内箱部A2の側面部130の外側の面に接着されていて、分離部34が側面部130に接着されていることにより、内箱部A1と内箱部A2とが連結されている。
また、背面部40は、側面部20の右側面視における右端から折れ線C4を介して連設され、全体には方形状を呈している。この背面部40の横幅は、正面部10の横幅と同一に形成され、背面部40の縦幅(最大縦幅)は、側面部20、30の縦幅(最大縦幅)と同一に形成されている。
背面部40は、本体部(第4本体部)42と、分離部(第4分離部)44とを有している。分離部44は、円形状の切目線(第6切目線)44aにより区画された領域であり、本体部42は、背面部40において分離部44を除いた領域である。分離部44は、背面部40における横方向の略中央で上下方向における略中央位置に形成されている。
分離部44は、内箱部A2の背面部140の外側の面に接着されていて、分離部44が背面部140に接着されることにより、内箱部群Aの折り畳み状態が維持され、特に、2つの内箱部が設けられているにも拘わらず、内箱部群Aが折り畳まれた状態を維持させておくことができる。
また、糊代部49は、側面部30の左側面視における左端から折れ線C1を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部49は、その外側の面が背面部40の内側の面に接着されている。
また、底面部50は、第1片部(第1底面部第1片部)60と、第2片部(第1底面部第2片部)70と、第3片部(第1底面部第3片部)80と、第4片部(第1底面部第4片部)90とを有し、包装箱Pの組立て状態においては、図5に示すように、略方形状の外形を呈している。
ここで、第1片部60は、正面部10の下端から折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。この第1片部60は、底面部50の組立て状態においては、第4片部90と点対称に形成されている。
また、第2片部70は、側面部20の下端から折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第2片部70の上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。また、第2片部70の角部(側面部20と背面部40の境界位置の下端)からは第2片部70の正面部10との境界をなす辺部に対して斜めに所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)折れ線70−1(この折れ線70−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部A1を折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第2片部70は、折れ線70−1を介して本体部72と先端部74とに区画される。本体部72の先端の先端部74側には、他方の本体部82と互いに係止するように切欠部72aが形成されている。先端部74の上面は、第4片部90の下面に接着されている。
また、第3片部80は、側面部30の下端から折れ線を介して連設され、底面部50の組立て状態においては、第2片部70と点対称に形成されている。すなわち、第3片部80は、背面部40の下端から折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第3片部80の上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。また、第3片部80の角部(正面部10と側面部30の境界位置の下端)からは第3片部80の側面部30との境界をなす辺部に対して斜めに所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)折れ線80−1(この折れ線80−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部A1を折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第3片部80は、折れ線80−1を介して本体部82と先端部84とに区画される。本体部82の先端の先端部84側には、他方の本体部72と互いに係止するように切欠部82aが形成されている。先端部84の上面は、第1片部60の下面に接着されている。
また、第4片部90は、背面部40の下端から折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。
以上のように、底面部50において、隣接する2つの片部(第1片部60と第3片部80)である第1片部対の一方における他方の側の部分である先端部(第1端部領域)84が折れ線を介して折曲げ可能であり、該先端部84が第1片部60に接着され、他の隣接する2つの片部(第2片部70と第4片部90)である第2片部対の一方における他方の側の部分である先端部(第2端部領域)74が折れ線を介して折曲げ可能であり、該先端部74が第4片部90に接着されている。
内箱部A2は、図6、図7に示すように、展開状態において、内箱部A1と略左右対称に形成されていて、内箱部A1における分離部34と分離部44の構成が設けられていない点を除き、内箱部A1と左右対称に形成されている。箱状の組立て状態においても、内箱部A2は、上記の点を除き、内箱部A1と左右対称に形成されている。
すなわち、内箱部A2は、全体に上部が開口した容器状を呈し、図3、図7等に示すように、スリーブ状部(第2内側スリーブ状部)105と、底面部(第2底面部)150とを有している。スリーブ状部105は、組立て状態では、底面部150の周囲から立設して形成され、正面部(第2内側正面部)110と、側面部(第2内側左側面部)120と、側面部(第2内側右側面部)130と、背面部(第2内側背面部)140と、糊代部149とを有していて、その展開状態は、図7に示すように形成されている。
ここで、正面部110は、方形状の上側に方形状の切欠部を形成した、いわゆる凹形状を呈している。正面部110の外形は、正面部10の外形と同一に形成されている。
また、側面部120は、正面部110の正面視における左側面側の端部から折れ線C13を介して連設され、方形状における上側の一部を切り欠いた形状を呈し、側面部120の上辺は、正面部110の上辺110aから連続して水平方向に形成された直線状の辺部120aと、辺部120aの背面側の端部から連設され、背面側に上方に傾斜して形成された直線状の辺部120bと、辺部120bの上端から背面側に向けて円弧状に形成された辺部120cと、辺部120cの背面側の端部から水平方向に形成された直線状の辺部120dとを有している。この辺部120dは、背面部140の上端の縁部の高さと同じに形成されている。この側面部120は、本体部(第3本体部)122と、分離部(第3分離部)124とを有している。なお、側面部120の横方向の長さは、側面部20の横方向の長さと同一に形成されている。
また、分離部124は、側面部20に形成された切目線(第3切目線)124aと開口部124bにより区画された領域であり、切目線124aは、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線124a−1、124a−2と、切目線124a−1の下端と124a−2の下端を結ぶ横方向(側面部120の下辺と平行な方向)の直線状の切目線124a−3とを有し、開口部124bは、横長の長方形状を呈し、開口部124bにおける一対の角部のうちの正面側の角部と切目線124a−2が接続し、開口部124bにおける一対の角部のうちの背面側の角部と切目線124a−1が接続している。切目線124aと開口部124bにより囲まれた領域が分離部124となる。本体部122は、側面部120において分離部24を除いた領域である。分離部124は、側面部120における横方向の略中央で上下方向における中央やや下側の位置に形成されている。
この分離部124の形成位置は、外箱部Bの片部234の裏側の領域であり、分離部124は片部234の裏側に接着され、片部234の上端を外側かつ下方に回動させることにより、分離部124も片部234の裏側に接着したまま切目線124aが破断されて、分離部124が本体部122から分離するように形成されている。分離部124は、片部234よりも小さく形成されていて、分離部124の外形が片部234の外形よりもはみ出すことがない。
また、開口部124bは、外箱部Bにおける片部236を押し込むことができるための空間として形成されていて、片部236を押し込む際の支障とならないように、開口部124bは、片部236よりも大きく形成され、側面視において、片部236が開口部124bよりはみ出すことがない。
また、側面部130は、正面部10の正面視における左側の端部から折れ線C12を介して連設され、方形状における上側の一部を切り欠いた形状を呈し、背面側の端部においては、背面部140の上端の縁部の高さと同じに形成されている。
この側面部130の構成は、内箱部A2の組立て状態では、側面部120と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して、分離部と開口部が設けられていない点を除き対称に形成されている。
また、背面部140は、側面部120の左側面視における左端から折れ線を介して連設され、全体には方形状を呈している。この背面部140の横幅は、正面部110の横幅と同一に形成され、背面部140の縦幅(最大縦幅)は、側面部120、130の縦幅(最大縦幅)と同一に形成されている。なお、背面部140の外形は、背面部40の外形と同一に形成されている。
また、糊代部149は、側面部130の右側面視における右端から折れ線C11を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部149は、その外側の面が背面部40の内側の面に接着されている。
また、底面部150は、第1片部(第2底面部第1片部)160と、第2片部(第2底面部第2片部)170と、第3片部(第2底面部第3片部)180と、第4片部(第2底面部第4片部)190とを有し、包装箱Pの組立て状態においては、図5に示すように、略方形状の外形を呈している。
ここで、第1片部160は、正面部110の下端から折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部A2の内底面の一部を形成している。この第1片部160は、底面部150の組立て状態においては、第4片部190と点対称に形成されている。
また、第2片部170は、側面部120の下端から折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第2片部170の上面の一部が内箱部A2の内底面の一部を形成している。また、第2片部170の角部(側面部120と背面部140の境界位置の下端)からは第2片部170の正面部110との境界をなす辺部に対して斜めに所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)折れ線170−1(この折れ線170−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部A2を折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第2片部170は、折れ線170−1を介して本体部172と先端部174とに区画される。本体部172の先端の先端部174側には、他方の本体部182と互いに係止するように切欠部172aが形成されている。先端部174の上面は、第4片部190の下面に接着されている。
また、第3片部180は、側面部130の下端から折れ線を介して連設され、底面部150の組立て状態においては、第2片部170と点対称に形成されている。すなわち、第3片部180は、背面部140の下端から折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第3片部180の上面の一部が内箱部A2の内底面の一部を形成している。また、第3片部180の角部(正面部110と側面部130の境界位置の下端)からは第3片部180の側面部130との境界をなす辺部に対して斜めに所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)折れ線180−1(この折れ線180−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部A2を折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第3片部180は、折れ線180−1を介して本体部182と先端部184とに区画される。本体部182の先端の先端部184側には、他方の本体部172と互いに係止するように切欠部182aが形成されている。先端部184の上面は、第1片部160の下面に接着されている。
また、第4片部190は、背面部140の下端から折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部A2の内底面の一部を形成している。
以上のように、底面部150において、隣接する2つの片部(第1片部160と第3片部180)である第1片部対の一方における他方の側の部分である先端部(第1端部領域)184が折れ線を介して折曲げ可能であり、該先端部184が第1片部160に接着され、他の隣接する2つの片部(第2片部170と第4片部190)である第2片部対の一方における他方の側の部分である先端部(第2端部領域)174が折れ線を介して折曲げ可能であり、該先端部174が第4片部190に接着されている。
内箱部群Aを箱状に組み立てた状態では、内箱部A1においては、正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になり、底面部50を構成する各部材は、正面部10、側面部20、30、背面部40に対して略直角(直角でもよい)となる。つまり、スリーブ状部5は、底面部50に対して略直角(直角でもよい)となる。また、スリーブ状部5を構成する各部材(正面部10、側面部20、30、背面部40)における隣接する部材は互いに直角となっている。また、内箱部A2においても、正面部110と背面部140とが互いに平行になり、側面部120と側面部130とが互いに平行になり、底面部150を構成する各部材は、正面部110、側面部120、130、背面部140に対して略直角(直角でもよい)となる。つまり、スリーブ状部105は、底面部150に対して略直角(直角でもよい)となる。また、スリーブ状部105を構成する各部材(正面部110、側面部120、130、背面部140)における隣接する部材は互いに直角となっている。また、内箱部A1の側面部30と内箱部A2の側面部130は、互いに重なり合っている。
また、内箱部群Aは、平板状に折り畳むことができ、内箱部A1においては、正面部10と側面部30との角度を小さくし(つまり、直角より小さくする)、背面部40と側面部20との角度を小さくさせる(つまり、直角より小さくする)ことにより、四角筒状のスリーブ状部5が扁平になるとともに、底面部50を構成する各部がスリーブ状部5内に回動して、内箱部A1が全体に平板状に折り畳むことができ、また、内箱部A2においては、正面部110と側面部120との角度を小さくし(つまり、直角より小さくする)、背面部140と側面部130との角度を小さくさせる(つまり、直角より小さくする)ことにより、四角筒状のスリーブ状部105が扁平になるとともに、底面部150を構成する各部がスリーブ状部105内に回動して、内箱部A2が全体に平板状に折り畳むことができ、図10、図11に示すように、内箱部群Aが全体に平板状に折り畳むことができる。また、内箱部群Aを折り畳んだ状態では、内箱部A1においては、底面部50を構成する各部は、スリーブ状部5内にスリーブ状部5を構成する正面部10、側面部20、30、背面部40に対して略平行な状態となり、内箱部A2においては、底面部150を構成する各部は、スリーブ状部105内にスリーブ状部105を構成する正面部110、側面部120、130、背面部140に対して略平行な状態となる。また、側面部20、120は、側面部30、130に対して背面側にスライドした状態となり、背面部40と背面部140が対向した状態となる。
次に、外箱部Bは、内箱部A1を覆う箱体であり、図1〜図4、図8等に示すように、スリーブ状部(外側スリーブ状部)205と、上面部260、270、280、290とを有していて、その展開状態は、図8に示すように形成されている。
ここで、スリーブ状部205は、組み立てた状態では、四角形状の筒状を呈し、正面部(外側正面部)210と、側面部(外側右側面部)220と、側面部(外側左側面部)230と、背面部(外側背面部)240とを有している。
ここで、正面部210は、方形状(長方形状)の板状を呈している。この正面部210の横幅は、内箱部群Aを外箱部B内に収納することができるように、内箱部群Aの左右方向の幅(正面部10の横幅と正面部110の横幅とを加算した幅)よりも若干大きく形成されている。
また、正面部210には、縦方向に折れ線C25−1と、折れ線C25−1の下端から連設された切込みK210が形成されている。すなわち、包装箱Pの折り畳み状態では、正面部210は二つ折りされるので、折れ線C25−1が形成され、また、外箱部Bを内箱部群Aから分離する際に、外箱部Bを上方に移動させやすくするために切込みK210が形成されている。折れ線C25−1は、正面部210の左右方向の中心位置において、正面部210の上端から上下方向の略中央位置まで縦方向(正面部210の上辺や下辺に対して直角の方向)に形成されている。また、切込みK210は、折れ線C25−1の下端から折れ線C25−1の延長線上に直線状に形成され、正面部210の下端にまで形成されている。正面部210における折れ線C25−1及び切込みK210を介した側面部220側が第1正面構成部210−1となり、折れ線C25−1及び切込みK210を介した側面部230側が第2正面構成部210−2となる。
また、側面部220は、正面部110の正面視における右側の端部から折れ線C21を介して連設され、方形状を呈し、切目線(第4切目線)222と切目線224a、224bが形成されている。
ここで、切目線222は、ミシン目状の切込み(間隔をおきながら形成された切込み)(切断予定線)により形成され、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線222a、222cと、切目線222aの上端と222cの上端を結ぶ横方向(側面部220の下辺と平行な方向)の直線状の切目線222bとを有し、全体に下向きの略コ字状を呈している。切目線222と、切目線222a及び切目線222cの切目線222b側とは反対側の端部間を結ぶ折れ線C224により囲まれた領域が、片部(第1片部)224となる。
また、切目線222bの一方の端部から他方の端部までに途中位置には、切目線222aや切目線222cが設けられている側とは反対側に、縦方向(切目線222bと直角方向)に互いに平行な切目線224a、224bが形成されている。つまり、切目線224aと切目線224bは、互いに平行に形成され、連続した切込みにより形成されている。また、切目線224aは、切目線222aよりも内側(横方向の内側)に形成され、切目線224bは、切目線222cよりも内側(横方向の内側)に形成されている。以上のように、切目線224aと、切目線224bと、切目線222bと、切目線224a及び切目線224bの切目線222b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C226により囲まれた領域が、片部226となる。この側面部220の横幅は、内箱部群Aを外箱部B内に収納することができるように、側面部20の横幅よりも若干大きく形成されている。
また、側面部230は、正面部210の正面視における左側の端部から折れ線C22を介して連設され、方形状を呈し、切目線(第5切目線)232と切目線234a、234bが形成されている。
この側面部230の構成は、側面部220と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して対称に形成されていて、切目線232は、切目線222と対称に形成され、横方向に間隔を介して設けられた円弧状の切目線232a、232cと、切目線232aの上端と232cの上端を結ぶ横方向(側面部230の下辺と平行な方向)の直線状の切目線232bとを有し、全体に下向きの略コ字状を呈している。切目線232と、切目線232a及び切目線232cの切目線232b側とは反対側の端部間を結ぶ折れ線C234により囲まれた領域が、片部(第2片部)234となる。
また、切目線232bの一方の端部から他方の端部までに途中位置には、切目線232aや切目線232cが設けられている側とは反対側に、縦方向(切目線232bと直角方向)に互いに平行な切目線234a、234bが形成されている。つまり、切目線234aと切目線234bは、互いに平行に形成され、連続した切込みにより形成されている。また、切目線234aは、切目線232aよりも内側(横方向の内側)に形成され、切目線234bは、切目線232cよりも内側(横方向の内側)に形成されている。以上のように、切目線234aと、切目線234bと、切目線232bと、切目線234a及び切目線234bの切目線232b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C236により囲まれた領域が、片部236となる。この側面部230の横幅は、内箱部群Aを外箱部B内に収納することができるように、側面部30の横幅よりも若干大きく形成されていて、側面部220の横幅と同一に形成されている。
また、背面部240は、側面部230の左側面視における左端から折れ線C23を介して連設され、方形状を呈している。この背面部140の横幅は、正面部210の横幅と同一に形成され、内箱部群Aを外箱部B内に収納することができるように、内箱部群Aの左右方向の幅(正面部10の横幅と正面部110の横幅とを加算した幅)よりも若干大きく形成されている。
また、背面部240には、縦方向に折れ線C26−1が形成されている。すなわち、包装箱Pの折り畳み状態では、背面部240は二つ折りされるので、折れ線C26−1が形成されている。折れ線C26−1は、背面部240の左右方向の中心位置において、背面部240の上端から下端まで縦方向(正面部210の上辺や下辺に対して直角の方向)に形成されている。背面部240における折れ線C26−1を介した側面部220側が第1背面構成部240−1となり、折れ線C26−1を介した側面部230側が第2背面構成部240−2となる。
また、糊代部242は、背面部240の背面視における左端から折れ線C24を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部242は、図1、図3に示すように、その内側の面が側面部220の外側の面に接着されている。
また、正面部210と側面部220、230と背面部240の縦幅は同一に形成されていて、内箱部A1の縦幅と同一又は若干大きく形成されている。すなわち、外箱部Bのスリーブ状部205の縦方向の長さは、内箱部A1のスリーブ状部5の縦方向の長さ(最大長さ)や内箱部A2のスリーブ状部105の縦方向の長さ(最大長さ)と同一又は若干長く形成されている。
また、上面部(第1上面部)260は、正面部210の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。なお、上面部260には、折れ線C25−1から連設された折れ線C25−2が形成され、折れ線C25−2を介して第1上面構成部260−1と第2上面構成部260−2に区画されている。つまり、折れ線C25−2は、外箱部Bの展開状態においては、折れ線C25−1の延長線上に形成され、正面部210の上辺に対して直角方向に形成されている。
また、上面部270は、側面部220の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。なお、外箱部Bの展開状態において、この上面部270と上面部260との間には隙間K224が形成されている。
また、上面部280は、側面部230の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。なお、外箱部Bの展開状態において、この上面部280と上面部260との間には隙間K226が形成されている。
また、上面部(第2上面部)290は、背面部240の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。外箱部Bの展開状態において、この上面部290と上面部280との間には隙間K228が形成されている。なお、上面部290には、折れ線C26−1から連設された折れ線C26−2が形成され、折れ線C26−2を介して第1上面構成部290−1と第2上面構成部290−2に区画されている。つまり、折れ線C26−2は、外箱部Bの展開状態においては、折れ線C26−1の延長線上に形成され、背面部240の上辺に対して直角方向に形成されている。
これら4つの上面部260〜290は、外箱部Bの上面を開閉するものであり、特に、上面部260と上面部290を閉状態とすることにより外箱部Bの上面が塞がれる。つまり、上面部260〜290は、蓋部を構成する。なお、上面部260〜290は、予め上方に立設した状態になっていて、外箱部Bの上方が開口した状態になっている。なお、蓋部としての上面部260〜290はスリーブ状部205の上端の各辺から連設されているが、少なくとも1つの上面部から連設されていればよい。
外箱部Bを箱状に組み立てた状態では、正面部210と背面部240とが互いに平行になり、側面部220と側面部230とが互いに平行になる。また、スリーブ状部205を構成する各部材(正面部210、側面部220、230、背面部240)における隣接する部材は互いに直角となっている。
次に、内箱部群Aと外箱部Bとは、分離部24、124の箇所で互いに接着されている。つまり、分離部24の外側の面と側面部220(特に、片部224)の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されるとともに、分離部124の外側の面と側面部230(特に、片部234)の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されることにより、包装箱Pが全体に一体に形成される。つまり、分離部24の外側の面の全部又は一部の領域と側面部220の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられていて、同様に、分離部124の外側の面の全部又は一部の領域と側面部230の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられている。これにより、外箱部Bのスリーブ状部105は、内箱部群Aにおけるスリーブ状部5及びスリーブ状部105の外側の面に沿って設けられ、例えば、正面部10及び正面部110の外側の面に沿って正面部210が設けられ、側面部20の外側の面に沿って側面部220が設けられ、側面部130の外側の面に沿って側面部230が設けられ、背面部40及び背面部140の外側の面に沿って背面部240が設けられている。該接着剤層の接着力は、外箱部Bの片部224を外側に回動させた際に、同時に分離部24の周囲の切目線24aが破れて、分離部24が内箱部A1から分離し、回動させた片部224に接着した状態で片部224に従動するように設定されていて、同様に、外箱部Bの片部234を外側に回動させた際に、同時に分離部124の周囲の切目線124aが破れて、分離部124が内箱部A2から分離し、回動させた片部234に接着した状態で片部234に従動するように設定されている。
また、内箱部A1と内箱部A2とは、分離部34を介して接着されている。つまり、分離部34の外側の面の全部又は一部の領域と側面部130の外側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられている。
さらに、内箱部A1と内箱部A2とは、分離部44を介して接着されてる。つまり、分離部44の外側の面の全部又は一部の領域と背面部140の外側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられている。これにより、内箱部群Aは折り畳まれた状態で維持される。
また、内箱部群Aと外箱部Bとが接着された状態では、内箱部A1の下端と内箱部A2の下端と外箱部Bの下端とが同じ高さになるように形成されている。なお、内箱部群Aと外箱部Bとは、分離部24、124の箇所以外は互いに接着されていない。
以上のように、内箱部群Aは外箱部Bの内側に収納した状態となっていて、内箱部A1の底面部50及び内箱部A2の底面部150以外は外箱部Bに被覆された状態となっている。つまり、外箱部Bの下端の高さ方向の位置は、内箱部群Aの下端の高さ方向の位置と略同一であり、上面部260〜290を封止した状態では内箱部群Aにおいては底面部50、150のみが露出している。
なお、上記構成の包装箱Pは、内箱部A1及び内箱部A2が上記のように折り畳むことができ、また、外箱部Bがスリーブ状部105を有するとともに、正面部210に折れ線C25−1が設けられ、上面部260に折れ線C25−2が設けられ、背面部240に折れ線C26−1が設けられ、上面部290に折れ線C26−2が設けられているので、包装箱Pの状態においても、図9に示すように平板状に折り畳むことができ、正面部210を折れ線C25−1を介して折曲して第1正面構成部210−1を第2正面構成部210−2と略平行になるようにするとともに、上面部260を折れ線C25−2を介して折曲して第1上面構成部260−1と第2上面構成部260−2が略平行になるようにし、かつ、背面部240を折れ線C26−1を介して折曲して第1背面構成部240−1を第2背面構成部240−2と略平行になるようにするとともに、上面部290を折れ線C26−2を介して折曲して第1上面構成部290−1と第2上面構成部290−2が略平行になるようにすることにより、図9に示すように平板状に折り畳むことができる。特に、初期状態においては、分離部44を介して背面部40と背面部140とは接着されているので、包装箱Pは折り畳まれた状態となっている。
なお、上記内箱部A1、A2及び外箱部Bにおいて、各折れ線の箇所には、予め罫線が形成されている。
上記構成の包装箱Pの使用状態について説明する。包装箱Pにおいては、分離部44を本体部42から分離する前の状態では、分離部44を介して背面部40と背面部140とが接着されていて、包装箱Pは折り畳まれた状態となっているので、包装箱Pを使用しない場合には、折り畳んだ状態で保管しておく。
そして、包装箱Pを使用する際に、包装箱Pを組み立てる。すなわち、外箱部Bにおいて、折れ線C25−1を介して折曲していた正面部210を平板状にするとともに、折れ線C26−1を介して折曲していた背面部240を平板状にして、正面部210と背面部240とが互いに平行になり、側面部220と側面部230とが互いに平行になるようにすることにより、内箱部A1におけるスリーブ状部5が四角柱状になるとともに底面部50がスリーブ状部5と直角な略平板状となり、内箱部A2におけるスリーブ状部105が四角柱状になるとともに底面部150がスリーブ状部105と直角な略平板状となって、包装箱Pが立体状に組み立てられる。つまり、包装箱Pは、図1、図2に示す状態となる。
なお、背面部40と背面部140とは、分離部44を介して接着されているが、内箱部群Aを組み立てる際に、背面部40と背面部140を離すことにより、分離部44の周囲の切目線が破断して分離部44が本体部42から分離し、分離部44は、背面部140に接着したままとなる。
そして、図12に示すように、包装箱Pの上方から複数の被収納物(商品)Gを内箱部A1と内箱部A2内に収納する。なお、上面部260〜290は、予め上方に立設した状態になっていて、外箱部Bの上方が開口した状態になっているので、被収納物Gはそのまま包装箱Pの上方から収納すればよい。その後、上面部260〜290を閉状態にして、接着テープTを外箱部Bの側面部220から上面を経て側面部230側にまで接着させることにより、図13に示すように、上面部260〜290を封止する。
以上のようにして、被収納物を包装箱Pに包装したら、被収納物Gを収納した包装箱Pを被収納物Gを陳列する場所に搬送する。
その後、被収納物を陳列する場合には、外箱部Bを内箱部群Aから分離する。すなわち、図14に示すように、外箱部Bの側面部220の片部226を内側に押し込むことにより片部224の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部224を外側に回動させる。つまり、折れ線C224が回動軸となって片部224が上下方向に回動する。
同様に、外箱部Bの側面部230の片部236を内側に押し込むことにより片部234の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部234を外側に回動させる。つまり、折れ線C234が回動軸となって片部234が水平方向に回動する。なお、片部224、234が回動する際の回動軸となる折れ線C224、C234の箇所には、罫線を形成しておかなくても片部224、234を回動させることにより自然と折れ線が形成されるが、予め該折れ線の箇所に罫線を形成しておいてもよい。
すると、外箱部Bの片部224を外側に回動させた際に、同時に分離部24の周囲の切目線24aが破れて、分離部24が内箱部A1(具体的には、本体部22)から分離し、回動させた片部224に接着した状態で片部224に従動する。同様に、外箱部Bの片部234を外側に回動させた際に、同時に分離部124の下側の切目線124aが破れて、分離部124が内箱部A1(具体的には、本体部122)から分離し、回動させた片部234に接着した状態で片部234に従動する。
そして、図15に示すように、外箱部Bを上方に引き上げることにより、被収納物を収納した状態で、かつ、分離部24、124が分離した状態の内箱部群Aが残る。なお、図15においては、内箱部群Aの状態を分かりやすくするために商品Gを二点鎖線により記載している。
次に、内箱部群Aにおける内箱部A1と内箱部A2とを分離する。すなわち、内箱部A1と内箱部A2とを離すように操作することにより、分離部34の周囲の切目線34aが破断して、分離部34が本体部32から分離し、図16に示すように、内箱部A1と内箱部A2とが分離するので、内箱部A1と内箱部A2を異なる陳列場所に陳列することができる。なお、分離部34は、側面部130に接着したままとなっている。このように、分離部34の周囲の切目線34aを破断するのみで内箱部A1と内箱部A2とを分離できるので、容易に分離することができる。
以上のように、本実施例の包装箱Pによれば、底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着されている外箱部と、を有する包装箱であって、外箱部内に2つの内箱部が設けられているので、2つの内箱部を同時に収納することができ、輸送費を軽減することができ、さらには、包装箱としても1つでよいので、包装箱のコストも低減することができる。
また、本実施例の包装箱は2つの内箱部を有する構成であるにも拘わらず、平板状に折り畳むことができ、包装箱自体の保管や運搬に際して省スペースを図ることができる。特に、分離部44が背面部140に接着した構成とすることにより、当初の折り畳み状態を維持させておくことができ、2つの内箱部が設けられていても、折り畳み状態を維持させておくことができる。
また、本実施例の包装箱Pによれば、図1や図2に示すように、上方が開口した包装箱Pに対して上方から被収納物である商品を収納して、上面部260〜290を閉じて1つの接着テープTにより封止するのみであるので、容易に被収納物(商品)の梱包作業を行うことができる。
また、被収納物の陳列状態においては、内箱部A1における正面部10の高さ方向の長さは、背面部40の高さ方向の長さよりも小さく形成されているので、正面部10を正面側として陳列することにより被収納物をユーザから見やすくすることができる。同様に、内箱部A2における正面部110の高さ方向の長さは、背面部140の高さ方向の長さよりも小さく形成されているので、正面部110を正面側として陳列することにより被収納物をユーザから見やすくすることができる。
なお、包装箱Pの折り畳み状態においては、内箱部A1においては、正面部10と側面部30との角度を小さくし、背面部40と側面部20との角度を小さくさせることにより、四角筒状のスリーブ状部5が扁平になり、内箱部A2においては、正面部110と側面部120との角度を小さくし、背面部140と側面部130との角度を小さくさせることにより、四角筒状のスリーブ状部105が扁平になるとしたが、内箱部A1においては、正面部10と側面部20との角度を小さくし、背面部40と側面部30との角度を小さくさせることにより、四角筒状のスリーブ状部5が扁平になり、内箱部A2においては、正面部110と側面部130との角度を小さくし、背面部140と側面部120との角度を小さくさせることにより、四角筒状のスリーブ状部105が扁平になるようにしてもよい。つまり、この場合には、側面部20、120は、側面部30、130に対して正面側にスライドした状態となり、正面部10と正面部110とが対向した状態となる。よって、この場合には、分離部44のような構成を設けるのは困難といえる。
また、上記の説明において、外箱部Bにおける片部224、234の回動方向は上下方向である(つまり、回動軸は横方向に設けられている)としたが、これには限られず、例えば、片部224、226や片部234、236を90度回転させた構成として、片部224、234の回動方向を水平方向とする(つまり、回動軸は縦方向に設けられている)構成としてもよい。
また、内箱部A1の側面部30に分離部34を設けたが、側面部30の代わりに側面部130に分離部を設けて、該分離部を介して側面部30と接着した構成としてもよい。また、内箱部A1の背面部40に分離部44を設けたが、背面部40の代わりに背面部140に分離部を設けて、該分離部を介して背面部40と接着した構成としてもよい。
また、外箱部Bにおいては、正面部110に切込みK210が設けられ、背面部140には切込みが設けられていない構成としたが、背面部140に切込みを設け、正面部110には切込みを設けない構成としてもよい。また、正面部110と背面部140の両方に切込みを設ける構成としてもよい。
P 包装箱
A1、A2 内箱部
B 外箱部
5、105、205 スリーブ状部
10、110、210 正面部
20、30、120、130、220、230 側面部
22、32、42、122 本体部
24、34、44、124 分離部
40、140、240 背面部
49、149、242 糊代部
50、150 底面部
60、160 第1片部
70、170 第2片部
80、180 第3片部
90、190 第4片部
210−1 第1正面構成部
210−2 第2正面構成部
240−1 第1背面構成部
240−2 第2背面構成部
224、226、234、236 片部
260、270、280、290 上面部
C1、C2、C3、C4、C11、C12、C13、C14、C21、C22、C23、C24、C25−1、C25−2、C26−1、C26−2 折れ線
K210 切込み

Claims (7)

  1. 包装箱であって、
    第1内箱部(A1)と第2内箱部(A2)とを有する内箱部群(A)と、外箱部(B)とを有し、
    第1内箱部が、第1底面部(50)と、第1底面部の各辺から立設する第1内側スリーブ状部で、第1内側正面部(10)と、第1内側右側面部(20)と、第1内側左側面部(30)と、第1内側背面部(40)とからなる第1内側スリーブ状部(5)とを有し、上部が開口した箱体であり、
    第2内箱部が、第2底面部(150)と、第2底面部の各辺から立設する第2内側スリーブ状部で、第2内側正面部(110)と、第2内側右側面部(130)と、第2内側左側面部(120)と、第2内側背面部(140)とからなる第2内側スリーブ状部(105)とを有し、上部が開口した箱体であり、
    第1内側左側面部と第2内側右側面部とが隣接して設けられ、第1内側左側面部と第2内側右側面部のいずれか一方である第1分離部形成内側側面部(30)において、その一部が第1分離部(34)として第1分離部形成内側側面部における分離部以外の部分である第1本体部(32)と第1切目線(34a)を介して分離可能に形成されるとともに、該第1分離部が内側第1内側側面部と内側第2内側側面部の他方(130)に接着され、
    第1内側右側面部(20)において、その一部が第2分離部(24)として第2分離部以外の部分である第2本体部(22)と第2切目線(24a)を介して分離可能に形成されるとともに、
    第2内側左側面部(120)において、その一部が第3分離部(124)として第3分離部以外の第3本体部(122)と第3切目線(124a)を介して分離可能に形成されている内箱部群(A)と、
    外箱部が、内箱部群の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、第1内箱部の第1内側正面部の外側の面と第2内箱部の第2内側正面部の外側の面とに沿って形成された外側正面部(210)と、第1内側右側面部の外側の面に沿って形成された外側右側面部(220)と、第2内側左側面部の外側の面に沿って形成された外側左側面部(230)と、第1内箱部の第1内側背面部の外側の面と第2内箱部の第2内側背面部の外側の面とに沿って形成された外側背面部(240)とを有する外側スリーブ状部(205)と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部(260、270、280、290)とを有し、
    外側右側面部に第2分離部が接着され、外側右側面部における第2分離部が接着された領域を含み第4切目線(222)を介して形成された第1片部(224)が該外側右側面部の他の部分に対して回動可能に形成されるとともに、
    外側左側面部に第3分離部が接着され、外側左側面部における第3分離部が接着された領域を含み第5切目線(232)を介して形成された第2片部(234)が該外側左側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、
    第1内箱部と第2内箱部と外箱部のそれぞれが、1枚のシート状のブランクにより形成されていることを特徴とする包装箱。
  2. 外側正面部と外側背面部には、二つ折りとするための縦方向の折れ線が形成され、包装箱の折畳み状態においては、第1内側正面部と第1内側左側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第1内側右側面部との間の角度が直角より小さく、第2内側正面部と第2内側右側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第2内側左側面部との間の角度が直角より小さい状態で、内箱部群が折り畳まれているとともに、外側正面部と外側背面部とが、該縦方向の折れ線を介して二つ折りとなっている状態で、外箱部が折り畳まれていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 第1内側背面部と第2内側背面部のいずれか一方である第4分離部形成内側背面部(40)において、その一部が第4分離部(44)として第4分離部形成内側背面部における分離部以外の部分である第4本体部(42)と第6切目線(44a)を介して分離可能に形成されるとともに、包装箱の折畳み状態において、該第4分離部が第1内側背面部と第2内側背面部の他方(140)に接着されていることを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
  4. 外側正面部と外側背面部には、二つ折りとするための縦方向の折れ線が形成され、包装箱の折畳み状態においては、第1内側正面部と第1内側右側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第1内側左側面部との間の角度が直角より小さく、第2内側正面部と第2内側左側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第2内側右側面部との間の角度が直角より小さく、外側正面部と外側背面部とが、該縦方向の折れ線を介して二つ折りとなっていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  5. 外箱部の蓋部は、外側正面部の上端から連設された第1上面部と、外側背面部の上端から連設された第2上面部とを有し、第1上面部には、二つ折りとするための折れ線であって、外側正面部における縦方向の折れ線から連設された折れ線が形成されるとともに、第2上面部には、二つ折りとするための折れ線であって、外側背面部における縦方向の折れ線から連設された折れ線が形成され、包装箱の折畳み状態において、第1上面部と第2上面部とが該折れ線を介して二つ折りとされることを特徴とする請求項2又は3又は4に記載の包装箱。
  6. 第1底面部が、ワンタッチ底により形成され、第1内側正面部の下辺から連設された第1底面部第1片部(60)と、第1内側右側面部の下辺から連設された第1底面部第2片部(70)と、第1内側左側面部の下辺から連設された第1底面部第3片部(80)と、第1内側背面部の下辺から連設された第1底面部第4片部(90)とを有し、
    第1底面部第1片部と第1底面部第2片部と第1底面部第3片部と第1底面部第4片部における隣接する2つの片部である第1片部対の一方における他方の側の部分である第1端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第1端部領域が第1片部対における他方に接着され、
    第1底面部第1片部と第1底面部第2片部と第1底面部第3片部と第1底面部第4片部における第1片部対以外の互いに隣接する2つの片部である第2片部対の一方における他方の側の部分である第2端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第2端部領域が第2片部対における他方に接着され、
    第2底面部が、ワンタッチ底により形成され、第2内側正面部の下辺から連設された第2底面部第1片部(160)と、第2内側左側面部の下辺から連設された第2底面部第2片部(170)と、第2内側右側面部の下辺から連設された第2底面部第3片部(180)と、第2内側背面部の下辺から連設された第2底面部第4片部(190)とを有し、
    第2底面部第1片部と第2底面部第2片部と第2底面部第3片部と第2底面部第4片部における隣接する2つの片部である第3片部対の一方における他方の側の部分である第3端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第3端部領域が第3片部対における他方に接着され、
    第2底面部第1片部と第2底面部第2片部と第2底面部第3片部と第2底面部第4片部における第3片部対以外の互いに隣接する2つの片部である第4片部対の一方における他方の側の部分である第4端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第4端部領域が第4片部対における他方に接着されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5に記載の包装箱。
  7. 包装箱であって、
    第1内箱部(A1)と第2内箱部(A2)とを有する内箱部群(A)と、外箱部(B)とを有し、
    第1内箱部が、第1底面部(50)と、第1底面部の各辺から立設する第1内側スリーブ状部で、第1内側正面部(10)と、第1内側右側面部(20)と、第1内側左側面部(30)と、第1内側背面部(40)とからなる第1内側スリーブ状部(5)とを有し、上部が開口した箱体であり、
    第2内箱部が、第2底面部(150)と、第2底面部の各辺から立設する第2内側スリーブ状部で、第2内側正面部(110)と、第2内側右側面部(130)と、第2内側左側面部(120)と、第2内側背面部(140)とからなる第2内側スリーブ状部(105)とを有し、上部が開口した箱体であり、
    第1内側左側面部と第2内側右側面部とが隣接して設けられ、第1内側左側面部と第2内側右側面部のいずれか一方である第1分離部形成内側側面部(30)において、その一部が第1分離部(34)として第1分離部形成内側側面部における分離部以外の部分である第1本体部(32)と第1切目線(34a)を介して分離可能に形成されるとともに、該第1分離部が内側第1内側側面部と内側第2内側側面部の他方(130)に接着され、
    第1内側右側面部(20)において、その一部が第2分離部(24)として第2分離部以外の部分である第2本体部(22)と第2切目線(24a)を介して分離可能に形成されるとともに、
    第2内側左側面部(120)において、その一部が第3分離部(124)として第3分離部以外の第3本体部(122)と第3切目線(124a)を介して分離可能に形成され、
    第1底面部が、ワンタッチ底により形成され、第1内側正面部の下辺から連設された第1底面部第1片部(60)と、第1内側右側面部の下辺から連設された第1底面部第2片部(70)と、第1内側左側面部の下辺から連設された第1底面部第3片部(80)と、第1内側背面部の下辺から連設された第1底面部第4片部(90)とを有し、
    第1底面部第1片部と第1底面部第2片部と第1底面部第3片部と第1底面部第4片部における隣接する2つの片部である第1片部対の一方における他方の側の部分である第1端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第1端部領域が第1片部対における他方に接着され、
    第1底面部第1片部と第1底面部第2片部と第1底面部第3片部と第1底面部第4片部における第1片部対以外の互いに隣接する2つの片部である第2片部対の一方における他方の側の部分である第2端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第2端部領域が第2片部対における他方に接着され、
    第2底面部が、ワンタッチ底により形成され、第2内側正面部の下辺から連設された第2底面部第1片部(160)と、第2内側左側面部の下辺から連設された第2底面部第2片部(170)と、第2内側右側面部の下辺から連設された第2底面部第3片部(180)と、第2内側背面部の下辺から連設された第2底面部第4片部(190)とを有し、
    第2底面部第1片部と第2底面部第2片部と第2底面部第3片部と第2底面部第4片部における隣接する2つの片部である第3片部対の一方における他方の側の部分である第3端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第3端部領域が第3片部対における他方に接着され、
    第2底面部第1片部と第2底面部第2片部と第2底面部第3片部と第2底面部第4片部における第3片部対以外の互いに隣接する2つの片部である第4片部対の一方における他方の側の部分である第4端部領域が折れ線を介して折曲げ可能であり、該第4端部領域が第4片部対における他方に接着されている内箱部群(A)と、
    外箱部が、内箱部群の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、第1内箱部の第1内側正面部の外側の面と第2内箱部の第2内側正面部の外側の面とに沿って形成された外側正面部(210)と、第1内側右側面部の外側の面に沿って形成された外側右側面部(220)と、第2内側左側面部の外側の面に沿って形成された外側左側面部(230)と、第1内箱部の第1内側背面部の外側の面と第2内箱部の第2内側背面部の外側の面とに沿って形成された外側背面部(240)とを有する外側スリーブ状部(205)と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部で、外側正面部の上端から連設された第1上面部(260)と、外側背面部の上端から連設された第2上面部(290)とを有する蓋部(260、270、280、290)とを有し、
    外側右側面部に第2分離部が接着され、外側右側面部における第2分離部が接着された領域を含み第4切目線(222)を介して形成された第1片部(224)が該外側右側面部の他の部分に対して回動可能に形成されるとともに、
    外側左側面部に第3分離部が接着され、外側左側面部における第3分離部が接着された領域を含み第5切目線(232)を介して形成された第2片部(234)が該外側左側面部の他の部分に対して回動可能に形成され、
    外側正面部と外側背面部には、二つ折りとするための縦方向の折れ線が形成され、第1上面部には、二つ折りとするための折れ線であって、外側正面部における縦方向の折れ線から連設された折れ線が形成されるとともに、第2上面部には、二つ折りとするための折れ線であって、外側背面部における縦方向の折れ線から連設された折れ線が形成され、包装箱の折畳み状態においては、第1内側正面部と第1内側左側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第1内側右側面部との間の角度が直角より小さく、第2内側正面部と第2内側右側面部との間の角度が直角より小さいとともに第1内側背面部と第2内側左側面部との間の角度が直角より小さい状態で、内箱部群が折り畳まれているとともに、外側正面部と外側背面部とが、該縦方向の折れ線を介して二つ折りとされるとともに、第1上面部と第2上面部とが、該二つ折りとするための折れ線を介して二つ折りとされている状態で、外箱部が折り畳まれており、
    第1内側背面部と第2内側背面部のいずれか一方である第4分離部形成内側背面部(40)において、その一部が第4分離部(44)として第4分離部形成内側背面部における分離部以外の部分である第4本体部(42)と第6切目線(44a)を介して分離可能に形成されるとともに、包装箱の折畳み状態において、該第4分離部が第1内側背面部と第2内側背面部の他方(140)に接着され、
    第1内箱部と第2内箱部と外箱部のそれぞれが、1枚のシート状のブランクにより形成されていることを特徴とする包装箱。
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