JP3189657B2 - スローアウェイ式切削工具 - Google Patents

スローアウェイ式切削工具

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JP3189657B2
JP3189657B2 JP33225495A JP33225495A JP3189657B2 JP 3189657 B2 JP3189657 B2 JP 3189657B2 JP 33225495 A JP33225495 A JP 33225495A JP 33225495 A JP33225495 A JP 33225495A JP 3189657 B2 JP3189657 B2 JP 3189657B2
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wall
chip
mounting seat
tip
throw
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昌之 大川
保三 船木
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • B23C5/1009Ball nose end mills
    • B23C5/1027Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts
    • B23C5/1045Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts having a cutting insert, the cutting edge of which subtends substantially 90 degrees

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具本体に形成さ
れたチップ取付座に切刃を有するスローアウェイチップ
(以下、チップと称する。)が着脱自在に装着されたス
ローアウェイ式切削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスローアウェイ式切削工具とし
ては、例えば被削材に断面半円形の底面を有する溝を形
成するスローアウェイ式ボールエンドミルとして、図1
4ないし図19に示すようなものが知られている。これ
は、実開平2−31618号公報に記載されたものであ
って、軸線O回りに回転される略円柱状の工具本体1の
先端に、軸線Oを挟んで互いに反対側に一対のチップ取
付座2,2が形成され、これらのチップ取付座2,2に
チップ3,3がクランプネジ4によって着脱自在に取り
付けられた構成となっている。ここで、これらのチップ
3,3は、そのすくい面とされる上面3A側から見て図
16および図17に示すように、略1/4円弧状をなす
側面3Bとこれに滑らかに連なる直線状の側面3Cとが
一対ずつ、上記クランプネジ4が挿通されるネジ穴5に
ついて対称に形成されてなり、これらの側面3B,3C
と上面3Aとの交差稜線部に切刃6が形成されている。
また、このチップ3のチップ取付座2への着座面となる
下面3Dには、この下面3Dを横切るように凹部7が形
成されている。
【0003】一方、かかるチップ3が装着される工具本
体1のチップ取付座2は、図18および図19に示すよ
うに工具本体1の回転方向側を向く底面2Aと、この底
面2Aから上記回転方向側に屹立する壁面2Bとから形
成されている。ここで、この壁面2Bは、さらに3つの
互いに交差する方向に形成された3つの壁面部2a〜2
cから構成されており、このうち第1の壁面部2aは、
チップ取付座2の内周側に位置して工具本体1の外周側
を向くように配置され、底面2Aに対向する方向から見
て工具本体1の先端から後端側に向け、軸線O方向に沿
って直線方向に延設されている。さらに、第2の壁面部
2bは、同じく底面2Aに対向する方向から見て上記第
1の壁面部2aに鈍角に交差するように、また第3の壁
面部2cは、この第2の壁面部2bにさらに鈍角に交差
して先端側を向くように形成されている。さらにまた、
上記底面2Aには、チップ3の上記凹部7が嵌合可能な
凸部8が、壁面2Bから離間した位置から外周側に向け
て延びるように形成されている。
【0004】このように構成されたスローアウェイ式ボ
ールエンドミルにおいて、チップ3は、上記凹部7を凸
部8に嵌合させた上で下面2Dを底面2Aに着座させる
とともに、直線状に延びる側面3Cを直線方向に延設さ
れた上記壁面部2aに当接させ、かつ円弧状に延びる側
面3Bを壁面部2b,2cに当接させることにより、チ
ップ取付座2に位置決めされて拘束され、さらに上記ク
ランプネジ4によって固定される。そして、工具本体1
を軸線O回りに回転しつつ、該軸線に交差する方向に送
り出して行くことにより、上記壁面部2a〜2cに当接
した側面3B,3Cとは反対側の切刃6によって上述の
ような断面半円形の底面を有する溝を被削材に形成して
行く。なお、この公報には、上記とは逆に、チップの下
面に凸部を形成するとともにこの凸部が嵌合する凹部を
チップ取付座の底面に設けた例や、互いに嵌合する一対
の凸部および凹部をチップ下面と取付座底面とに設けた
例なども紹介されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる構成
のスローアウェイ式切削工具においては、上述のように
チップ3がチップ取付座2の底面2Aの凸部8と壁面2
Bの壁面部2a〜2cとによってチップ取付座2に拘束
されており、特に壁面部2b,2cはチップ3の円弧状
の側面3Bに当接しているため、切削時の負荷などがチ
ップ3の側面3B,3Cに対向する方向から作用する
と、チップ3の上記円弧状の側面3Bが壁面部2b,2
cに案内されるようにして、チップ3をそのネジ穴5の
回りに回動させる方向に捩る力が該チップ3に作用する
こととなる。しかるに、このような力が作用すると、そ
の向きによっては、実際には凹部7と凸部8との嵌合に
よってだけしかチップ3がチップ取付座2に拘束されな
い状態となってしまい、このような状態においてチップ
3に過大な切削負荷が作用したりすると、凹部7や凸部
8に損傷が生じてチップ3および工具本体1の寿命を著
しく短縮してしまう結果となる。
【0006】また、このようにチップ3を拘束すべき部
分が、チップ取付座2の底面2Aの凸部8および壁面2
Bの壁面部2a〜2cと多くにわたっていると、これら
の部分同士の間で、あるいはこれらとチップ3の凹部7
および側面3B,3Cとの間で、その位置精度を確保す
ることが難しくなり、この結果チップ3の取付剛性が損
なわれたり、当該ボールエンドミルによる加工精度の劣
化を招くおそれが生じる。なお、これらの問題は、円弧
状の切刃6を要するがために側面3Bも円弧状とならざ
るを得ないスローアウェイ式のボールエンドミルにおい
て、特に顕著であるが、このようなものに限らずとも、
例えば曲面状の側面を有するチップを装着したラジアス
エンドミルなど、他の種のスローアウェイ式切削工具に
おいても同様に生じうるものである。
【0007】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、チップ取付座の凸部および壁面部によってチ
ップを拘束するスローアウェイ式切削工具において、切
削負荷等によってチップが特定の方向に案内されること
がなく、このため凸部や凹部の破損を防ぐことができる
とともに、チップを拘束するこれら凸部および壁面部の
位置精度の確保が容易なスローアウェイ式切削工具を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、か
かる目的を達成するために、本発明は、円柱状の工具本
体の先端部に、底面とこの底面から屹立する壁面とによ
ってチップ取付座が形成され、このチップ取付座に、切
刃を有するチップが着脱自在に装着されてなるスローア
ウェイ式切削工具において、上記壁面に、上記チップ取
付座の底面に対向する方向から見て、上記工具本体の先
端から後端側に向けて該工具本体の軸線に沿う略直線方
向に延設された一の壁面部を具備せしめるとともに、上
記底面には、該底面に対向する方向から見て上記一の壁
面部に交差する方向に延設された少なくとも一の凸部を
具備せしめる一方、上記チップを平板状のものとして、
の側面に、上記底面に着座する該チップの着座面に対
向する方向から見て略直線方向に延設された平面状の
の側面部分とこの一の側面部分に連なる曲面状の他の側
面部分とを備えるとともに、上記着座面には、上記凸部
を収容可能な凹部を形成し、該チップを、その上記一の
側面部分のみを上記一の壁面部に当接させ、かつ、上記
凹部の一の内壁部のみを一の上記凸部の一の側壁部に当
接させることにより、上記チップ取付座に拘束すること
を特徴とするものである。従って、チップは、その平面
状の上記一の側面部分と、一の凹部の一の内壁部分と
が、それぞれ直線方向に延設された一の壁面部と、これ
に交差する方向に形成された一の凸部の一の側壁部とに
当接することのみによってチップ取付座に拘束されるた
め、曲面状の上記他の側面部分を備えていても、従来の
ように切削負荷等によってチップがこの曲面状の側面部
分に案内されて回動されるようなことがなく、工具本体
の凸部やチップの凹部への負担を軽減することができ
る。また、チップを拘束する部分が上記一の壁面部と側
壁部だけであるため、その位置精度を確保し易い。
【0009】なお、ここで、上記チップ取付座の底面に
対向する方向から見て、上記一の壁面部と上記一の側壁
部との交差角が大きすぎると、例えばこの交差角が鈍角
であった場合などには、これらの延設方向のうち一の方
向に向けて切削負荷等が作用すると、チップが他の方向
に沿って案内されるように力を受けるため、好ましくな
い。従って、上記一の壁面部と一の側壁部とは鋭角に交
差するように形成されるのが望ましい。その一方で、こ
の交差角が小さすぎて上記両壁が平行に近づくようであ
ると、この方向に向けて作用する切削負荷等について
は、十分なチップ拘束力を得ることができなくなるおそ
れが生じる。このため、上記交差角は、50〜85°の
範囲に設定されるのが望ましい。
【0010】また、このように一の壁面部と凸部の一の
側壁部とによってチップが拘束されることから、上記チ
ップ取付座には、他に壁面部分が設けられていなくても
よいのであるが、チップの上記一の側面部分以外の他の
側面部分と工具本体との間に、切削時に生成される切屑
が噛み込みを生じたりするのを防ぐためには、上記チッ
プ取付座の壁面に、上記チップの他の側面部分に対向す
る他の壁面部を備え、この他の壁面部と上記チップの他
の側面部分との間に間隙を画成するように構成するのが
望ましい。ここで、この間隙は、大きすぎると上記切屑
の噛み込み等を確実に防止することができなくなる反
面、小さすぎても、切削負荷等が作用した際にチップの
他の側面部分が他の壁面部に接触し、チップがこの他の
壁面部に案内されるように該チップに力が作用するおそ
れがあって、いずれも好ましくない。このため、上記間
隙の幅は、0.05〜1.0mmの範囲に設定されるのが望
ましい。
【0011】一方、チップ取付座の底面には、チップを
拘束する上記一の側壁部を備えた少なくとも一の凸部が
形成されていればよいのであるが、この凸部は、チップ
の拘束力を考慮すると、壁面の上記一の壁面部から該一
の壁面部の延設方向側に離間した位置において、上記一
の側壁部の延設方向がこの一の壁面部の延設方向に交差
するように配置されるのが望ましい。従って、上記スロ
ーアウェイ式ボールエンドミルのようにチップが対称形
に形成されている場合には、上記凸部を収容する該チッ
プの凹部は、このチップの対称中心から偏った位置に形
成されることとなり、よって対称とされた一対の切刃の
使い回しを図るには、この対称中心について対称な、す
なわち並列に配置された一対の凹部が、上記チップに形
成されることとなる。ところが、このようにチップに一
対の凹部が形成されている場合には、上述のようにチッ
プ取付座に一の凸部が形成されただけであると、チップ
を装着した状態において、この凸部を収容しない側のチ
ップの凹部は開放されたままとなり、ここに切屑が噛み
込まれてしまうといった問題が生じる。従って、このよ
うにチップに一対の凹部が並列に形成される場合には、
上記チップ取付座の底面にも一対の凸部が並列に設けら
れるのが望ましい
【0012】また、このような構成を採った場合、上記
一対の凸部のうち、その一の側壁部がチップの凹部内壁
部に当接する上記一の凸部となる凸部は、十分なチップ
拘束力を得るための剛性の確保の観点から、チップ取付
座のいずれかの壁面に連なって延びるように形成される
のが望ましい。これに対し、この一の凸部の他の側壁部
や、あるいは他の凸部の側壁部は、本発明ではチップの
拘束に関与することはなく、従ってチップの凹部の内壁
部に当接することはない。また、その一方で、かかる凸
部をチップ取付座の壁面に連なるように形成すること
は、特に凸部と壁面との交差部分の成形において工具が
干渉を受けるため容易ではなく、従ってこのように凸部
が壁面に連なる部分はできるだけ少ないのが望ましい。
そこで、上記一対の凸部のうち、チップの拘束に関与し
ない他の凸部については、これがチップ取付座の形成に
干渉するのを避けるため、上記壁面から離間した位置に
設けられるのが望ましい。
【0013】また、本発明は、工具本体に設けられたチ
ップ取付座にチップが装着されてなるすべてのスローア
ウェイ式切削工具に適用可能であるが、特に上述したス
ローアウェイ式ボールエンドミルのように、チップが、
その着座面に対向する方向から見て、略直線方向に延設
された上記一の側面部分と、この一の側面部分に連なる
曲面状の他の側面部分とを備えていて、この曲面状の他
の側面部分が取付座の壁面に当接していると切削負荷等
によりチップが回動する方向に力を受けるおそれのある
切削工具に用いて好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図13を用い
て、本発明をスローアウェイ式ボールエンドミルに適用
した場合の一実施形態について説明する。本実施形態に
おいて工具本体11は、図1ないし図3に示すように先
端側に向かうに従い縮径する円柱状をなし、その先端部
は略半球状に形成されていて、この先端部に、該工具本
体11の軸線Oを挟んで互いに反対側に、工具本体1の
外周がL字状に切り欠かれるようにして一対のチップポ
ケット12,12が形成されている。そして、これらの
チップポケット12,12の工具回転方向(図中白抜き
矢線方向)側を向く面にチップ取付座13,13が形成
され、これらのチップ取付座13,13にそれぞれチッ
プ14,14がクランプネジ15により着脱自在に装着
されている。
【0015】ここで、このチップ14は超硬合金等の硬
質材料から形成されてなる平板状のものであって、図4
ないし図6に示されるように、そのすくい面とされる上
面14A側からの平面視に略1/4円弧をなす凸曲面状
の側面部分14Bと、平面視に直線をなしてこの側面部
分14Bに滑らかに連なる平面状の側面部分14Cとが
各一対ずつ、上記クランプネジ15が挿通されるネジ穴
16を中心に対称に形成されている。そして、上記側面
部分14Bと上面14Aとの交差稜線部には円弧状の切
刃17Aが、また側面部分14Cと上面14Aとの交差
稜線部には直線状の切刃17Bがそれぞれ形成されてい
る。また、対をなす一方の円弧状の切刃17Aと他方の
直線状の切刃17Bとが鋭角に交差する端部には、これ
らの切刃17A,17Bに鈍角に交差するように小切刃
17Cが形成されている。
【0016】さらに、このチップ14の下面14Dに
は、やはり上記ネジ穴16に関して対称に、断面「コ」
字状をなす一対のキー溝18,18が、互いに滑らかに
連なる各一対の上記側面部分14B,14Cの一方の側
面部分14Bから他方の側面部分14Cに亙って開口す
るように形成されており、本実施形態における凹部をな
している。ここで、これらのキー溝18,18は、その
ネジ穴16側に位置する内壁部18aが、当該キー溝1
8が開口する曲面状の側面部分14Bに滑らかに連なる
側面部分14Cに対して、上面14A側からの平面視に
鋭角をなす方向に形成されており、本実施形態ではその
交差角θは50〜85°の範囲に設定されている。な
お、このチップ14は、上記側面部分14B,14Cに
逃げ角が付された、いわゆるポジティブチップとされて
おり、また上面14Aの周縁には、切刃17A,17B
から離間してチップ内方に向かうに従い漸次隆起する隆
起面19が、切刃17A,17Bに沿って上記周縁を周
回するように形成されている。
【0017】一方、このようなチップ14が装着される
上記チップ取付座13は、図7ないし図9に示されるよ
うに工具回転方向側を向く底面13Aと、この底面13
Aから工具回転方向側に屹立する壁面13Bとにより画
成されている。そして、この壁面13Bは、工具本体1
1の内周側に位置して工具外周側を向き、図7に示すよ
うに上記底面13Aに対向する方向から見て、該工具本
体11の先端から後端側に向けて軸線Oに沿う直線方向
に延設された第一の壁面部13aと、この第一の壁面部
13aの後端に滑らかに連なり、底面13Aに対向する
方向から見て略1/4円弧状に凹曲しつつ工具外周側に
向けて切れ上がる第二の壁面部13bとから構成されて
おり、このうち上記第一の壁面部13aが本実施形態に
おける一の壁面部を形成している。なお、これらの壁面
部13a,13bは、図8および図9に示されるよう
に、底面13A側の部分が該底面13Aに直交するよう
に形成される一方、チップポケット12側の部分は、こ
の底面13A側の部分に鈍角に交差する傾斜面に形成さ
れており、その傾斜角は、チップ14の側面部分14
B,14Cに与えられる逃げ角よりも僅かに小さく設定
されている。
【0018】さらに、チップ取付座13の上記底面13
Aには、断面略方形状の一対のキー部20A,20Bが
工具本体11に一体に形成されており、本実施形態にお
ける凸部とされている。これらのキー部20A,20B
は、上記底面13Aに対向する方向から見て図7に示す
ように、上記クランプネジ15が螺着されるクランプネ
ジ穴21を中心とした略対称な位置に、互いに平行とな
るように、かつ壁面13Bの上記第一の壁面部13aが
延設された方向に向けて、すなわち軸線O方向の先端側
から後端側に向けて並列に配置され、さらにこの第一の
壁面部13aの延設方向側に向かうに従い工具本体11
の内周側に向かうように傾斜して形成されている。そし
て、これらのキー部20A,20Bのうち、上記第一の
壁面部13aの延設方向側に位置する第一のキー部20
Aが本実施形態における一の凸部とされ、かつこれらの
キー部20A,20Bの上記底面13Aに直交する側壁
部のうち、上記第一のキー部20Aの、上記延設方向に
対向する方向を向く側壁部20a、すなわち工具先端側
を向く側壁部20aが、本実施形態における一の側壁部
とされている。
【0019】ここで、この側壁部20aは、チップ取付
座13の底面13Aに対向する方向から見て、壁面13
Bの第一の壁面部113aの上記延設方向に対し、上記
チップ14のキー溝18と側面部分14Cとの交差角θ
と等しい交差角で交差する方向に形成されている。ま
た、これらのキー部20A,20Bの幅は、互いに等し
い幅とされ、かつ上記チップ14に形成されるキー溝1
8,18の幅よりも僅かに小さく設定されている。さら
に、一対のキー部20A,20Bの第一のキー部20A
の上記一の側壁部20aと、この側壁部20aに対向す
る、他の第二のキー部20Bの上記延設方向側を向く側
壁部20bとの間の間隔は、チップ14の一対のキー溝
18,18の内壁部のうちネジ穴16側に位置する内壁
部18a,18a同士の間の間隔より僅かに大きく設定
されており、一方第一のキー部20Aの他の側壁部20
cと、第二のキー部20Bの上記延設方向に対向する方
向を向く側壁部(工具先端側を向く側壁部)20dとの
間の間隔は、チップ14のキー溝18,18のネジ穴1
6とは反対側に位置する内壁部18b,18b同士の間
隔より僅かに小さく設定されている。
【0020】さらにまた、上記キー部20A,20Bの
うち、第一のキー部20Aはチップ取付座13の底面1
3Aの工具外周側の辺稜部から、壁面13Bの凹曲する
第二の壁面部13bに交差して連なるように、半島状に
形成されている。なお、この第一のキー部20Aが第二
の壁面部13bに交差する部分には、この第一のキー部
20Aの側壁部20a,20cと第二の壁面部13bと
の交差部の周辺に、上記底面13Aに対向する方向から
見て円形をなす窪み状のヌスミ部22,22が、上記底
面13Aと同じ深さ、あるいはそれよりも僅かに深くま
でに形成されている。また、これらのヌスミ部22,2
2の間において上記第二の壁面部13bは、上記底面1
3Aに対して垂直な方向に、かつ該底面13Aに対向す
る方向から見て工具内周側に後退した位置に形成されて
いる。一方、これに対して上記第二のキー部20Bは、
上記底面13Aに対向する方向から見て、上記第一の壁
面部13aに交差する方向に延びているものの、この第
一の壁面部13aには到達しておらず、チップ取付座1
3の壁面13Bから離間した位置に離島状に形成されて
いる。なお、この第二のキー部20Bの第一の壁面部1
3a側を向く端面は、該第一の壁面部13aに平行な方
向、すなわち上記延設方向に平行に形成されている。
【0021】しかるに、本実施形態では、このように形
成されたチップ取付座13に上記チップ14が、そのキ
ー溝18,18にキー部20A,20Bを収容した状態
で下面14Dを底面13Aに密着させ、かつ直線方向に
延びる一の上記側面部分14Cを平面13Bの上記一の
壁面部13aに当接させて装着され、クランプネジ15
をネジ穴16からクランプネジ穴21に螺着することに
より固定される。しかして、この状態で、上記一の側面
部分14Cの稜線部に形成された切刃17Bに連なる小
切刃17Cが、工具内周側に向かうに従い後端側に向か
うように傾斜して配置され、またこの小切刃17Cに連
なる円弧状の切刃17Aが工具本体11の先端内周側か
ら後端外周側に向けて配置されるとともに、この円弧状
に切刃に連なる直線状の切刃17Bが軸線O方向に沿っ
て後端側に延びるように配置され、これらの切刃17
A,17B,17Cが切削に供されることとなる。そし
て、こうしてチップ取付座13に装着された状態におい
てチップ14は、上述のように上記一の側面部分14C
が一の壁面部13aに当接し、かつ上記第一のキー部2
0Aを収容した一のキー溝18のネジ穴16側に位置す
る一の内壁部18aがこの第一のキー部20Aの上記一
の側壁部20aに当接することのみにより、チップ取付
座13に位置決めされて拘束されるようになされてい
る。
【0022】その一方で、チップ14の他の曲面状の側
面部分14Bとチップ取付座13の凹曲面状の第二の壁
面部13bとの間、第一のキー部20Aの他の側壁部2
0cと上記一のキー溝18の他の内壁部18bとの間、
および第二のキー部20Bの側壁部20b,20dと他
のキー溝18の内壁部18a,18bとの間には、図1
2および図13に示すように間隙W1〜W4が画成され
て、これらの部分は互いに当接することなく、チップ1
4の拘束には関与しないようになされている。なお、こ
のようにチップ14の他の側面部分14Bとチップ取付
座13の他の第二の壁面部13bとの間に間隙を画成す
るには、凸曲面状の上記側面部分14Bの曲率半径より
も、凹曲面状の上記第二の壁面部13bの曲率半径を僅
かに大きくするか、あるいは同じ曲率半径としても、上
述のようにチップ14を拘束した状態において、チップ
14の側面部14Bよりもチップ取付座の壁面部13b
が工具本体11の後端側に後退するように配置すればよ
い。また、このときの上記間隙W1の幅は、0.05〜
1.0mmの範囲に設定されるのが望ましい。
【0023】このように構成されたスローアウェイ式ボ
ールエンドミルにおいては、チップ取付座13の直線方
向に延設された第一の壁面部13aと、この第1の壁面
部13aに交差する第一のキー部20Aの一の側壁部2
0aとに、チップ14の一の側面部分14Cと一のキー
溝18の一の内壁部18aとをそれぞれ当接させること
のみにより、チップ14がチップ取付座13に拘束さ
れ、上述のようにチップ14の曲面状の側面部分14B
がチップ取付座13の第二の壁面部13bに接触するこ
とがない。従って、たとえこのチップ14に切削時の負
荷等が作用しても、従来のボールエンドミルのようにチ
ップがチップ取付座の壁面に案内されるようなことがな
く、従ってチップを回動させる方向に捩れの力が作用す
ることもない。このため、かかる捩れの力によってキー
部20A,20Bやキー溝18,18などが損傷を受け
ることもなく、これにより工具本体11やチップ14の
寿命の延長を図って安定した切削を行うことが可能とな
る。また、このようにチップ14を位置決め拘束するの
が壁面部13aと側壁部20aとの二つの壁部だけであ
ることから、これらの間の位置精度を容易に確保するこ
とができ、これによりチップ14の取付精度の向上を図
って、高い加工精度を得ることも可能となる。
【0024】ところで、本実施形態では、チップ14を
拘束するこれら第一の壁面部13aと第一のキー部20
Aの側壁部20aとを、チップ取付座13の底面13A
に対向する方向から見て、それぞれが延設される方向が
交差角θで交差するように形成したが、この交差角θが
大きすぎると、切削負荷等が作用した際のチップ14の
拘束が不安定となるおそれが生じる。例えば、この交差
角θが鈍角であったりすると、チップ14に一方の延設
方向に向けて過大な切削負荷が作用した場合には、チッ
プ14は他方の延設方向に案内されるような力を受けて
しまうこととなり、好ましくない。また、その一方で、
この交差角θが小さすぎても、両延設方向が平行に近づ
いてしまい、該延設方向に沿った切削負荷に対しては、
やはりチップ14の拘束力が不十分となるおそれが生じ
る。このため、上記交差角θは、上述のように50〜8
5°の範囲に設定されるのが望ましい。
【0025】一方、上述のようにチップ14が第一の壁
面部13aと第一のキー部20Aの側壁部20aのみに
よって拘束されることから、チップ取付座13の他の第
二の壁面部13bや第二のキー部20Bはなくてもチッ
プ14の位置決め拘束に支障が生じることはない。しか
しながら、これら第二の壁面部13bや第二のキー部2
0Bが形成されずに、チップ14の他の側面部分14B
と工具本体11のチップポケット12の間や第二のキー
部20Bを収容するべきキー溝18が開放されたままだ
と、これらの開放部分に切削時に生成された切屑が噛み
込まれたりして切削作業に悪影響を及ぼすおそれが生じ
る。従って、かかる部分を解放したままとすることな
く、本実施形態のように、第二のキー部20Bによって
上記キー溝18を封止し、また第二の壁面部13bをチ
ップ14の他の側面部分14Bに対向するように形成す
るとともに、これらがチップ14の拘束に関与しないよ
うに、間隙W1〜W4を画成するようになすのが望まし
い。
【0026】ただし、これらの間隙W1〜W4の幅、つま
り大きさは、これが大きすぎると切屑等の噛み込みを十
分に防止することができなるおそれがある。また、その
一方で、特に間隙W1については、これが小さすぎる
と、チップ14に切削負荷等が作用した際に、他の側面
部分14Bが第二の壁面部13bに接触し、チップ14
がこの第二の壁面部13bに案内されて回動してしまう
おそれが生じる。このため、特にチップ14の上記他の
側面部分14Bとチップ取付座13の第二の壁面部13
bとの間に画成される間隙W1については、0.05〜
1.0mmの範囲に設定されるのが望ましい。
【0027】また、本実施形態では、チップ14を拘束
する一の側壁部20aを備えた第一のキー部20Aが、
チップ取付座13の底面13Aのクランプネジ穴21に
対して偏って、同じくチップ14を拘束する第一の壁面
部13aから、その延設方向側に離れた位置において交
差する方向に延設されており、すなわちチップ14を拘
束する第一の壁面部13aと側壁部20aとを離間させ
て配置することにより、十分なチップ14の拘束力を確
保している。その一方で、上記第一の壁面部13aに交
差する方向に延設される他の第二のキー部20Bは、上
述の通りチップ14の拘束に関与することはなく、チッ
プ14のキー溝18の封止に供されるだけである。そこ
で、本実施形態では、チップ14の拘束に供される第一
のキー部20Aは、チップ取付座13の壁面13Bの第
二の壁面部13bに連なって延びる半島状に形成して、
チップ14の取付剛性の向上を図る一方、キー溝18の
封止だけに供される第二のキー部20Bは壁面13Bか
ら離間した位置に配置して、壁面13Bの特に第一の壁
面部13aの形成に、この第二のキー部20Bが干渉す
ることのないように図られている。
【0028】すなわち、第一のキー部20Aを第二の壁
面部13bに連なるようにその延設長さを伸長するとと
もに、該第一のキー部20Aの工具内周側の端部を壁面
部13bに一体化することにより、この第一のキー部2
0Aに高い剛性を確保することができ、しかもこの端部
に変形や欠けが生じるのを防ぐことができる。一方、チ
ップ取付座13の上記壁面13Bは、該壁面13Bに沿
って仕上げ加工を施されることにより上述した所定の形
状に形成されるが、このうち特に上記第一の壁面部13
aについては、チップ14を拘束する壁部となることか
ら、より厳密な精度に仕上げられなければならない。と
ころが、このような壁面部13aに第二のキー部20B
が連なるように形成されていると、この第二のキー部2
0Bの交差部によって干渉を受けて仕上げ加工の精度に
悪影響が及ぼされるおそれが生じる。
【0029】しかるに、本実施形態では、この第二のキ
ー部20Bを壁面13Bから離れた離島状として第二の
キー部20Bと第一の壁面部13aとの間に隙間を設
け、仕上げ加工が干渉を受けないようにして、この第一
の壁面部13aを所定の精度に仕上げることを可能とし
ているのである。しかも、本実施形態では、上述のよう
に第二の壁面部13bに連なる第一のキー部20Aの該
第二の壁面部13bへの交差部に、ヌスミ部22,22
が形成されるとともに、このヌスミ部22,22の間に
おいて第二の壁面部13bが後退して形成されているの
で、第二の壁面部13bを形成するに際しても干渉が生
じるのを抑えることができる。従って、結果的に壁面1
3Bの全体に亙って円滑かつ高精度の仕上げ加工を施し
て、チップ14の取付精度の向上を促すとともに、チッ
プ14を回動させるような力が生じるのをより確実に防
止することが可能となる。
【0030】ただし、本実施形態では上述のように第二
のキー部20Bを壁面13Bから離れた離島状に形成し
ているが、第一のキー部20Aと同様にヌスミ部等を形
成したりすることにより、壁面部13aの仕上げ加工精
度への影響が防がれる場合などにあっては、この第二の
キー部20Bを壁面13Bに連なるように形成してもよ
い。また、逆に、第一のキー部20Aについても、工具
本体11の大きさや切刃17A,17Bの外径、あるい
は当該キー部20Aの大きさなどにより、それ単体で十
分な剛性、強度が確保可能であるなら、第二のキー部2
0Bと同様に壁面13B(第二の壁面部13b)から離
れた離島状に形成するようにしてもよい。
【0031】なお、本実施形態では、本発明をスローア
ウェイ式のボールエンドミルに適用した場合について説
明したが、本発明を他の種のスローアウェイ式の切削工
具に適用することも、勿論可能である。ただし、本実施
形態のようなスローアウェイ式ボールエンドミルや、あ
るいはラジアスエンドミルのように、曲線状の切刃を要
するためにチップが曲面状の側面部分を有し、かかる側
面部分をチップ取付座の壁面に対向させてチップを取り
付ける構成のスローアウェイ式切削工具においては、こ
の曲面状の側面部分が案内されて上述のチップを回動さ
せる力が生じやすいので、本発明はこの種のスローアウ
ェイ式切削工具に用いて特に好適である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チップは、チップ取付座の底面に対向する方向から見
て、チップ取付座の壁面に直線方向に延設された一の壁
面部と、この壁面部に交差する方向に上記底面に形成さ
れた凸部の一の側壁部とによってのみチップ取付座に拘
束され、他の部分に拘束されることはないので、チップ
に切削負荷等が生じてもチップを回動させる方向にねじ
るような力等が生じることはない。従って、これにより
上記凸部やチップの凹部の損傷を防いで工具寿命の延長
を図ることができるとともに、チップの拘束に関与する
部分を少なくして、容易にその位置精度を確保し、従っ
てチップの取付精度の向上を促すことが可能となる。ま
た、特に上記チップの拘束に関与する一の側壁部が形成
される凸部を、チップ取付座の壁面に連なるように形成
することにより、この凸部に高い剛性を確保して、チッ
プの取付強度の向上を図り、チップをより安定して装着
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施形態を示すスローアウェイ式
ボールエンドミルの平面図である。
【図2】図1に示す実施形態の先端部の側面図である。
【図3】図1に示す実施形態の先端側からの正面図であ
る。
【図4】図1に示す実施形態に用いられるスローアウェ
イチップ14の上面14A側からの平面図である。
【図5】図4に示すスローアウェイチップ14の下面1
4Dの底面図である。
【図6】図4に示すスローアウェイチップ14の側面図
である。
【図7】図1に示す実施形態のチップ取付座13を、そ
の底面13Aに対向する方向から見た平面図である。
【図8】図7におけるA方向視の図である。
【図9】図7におけるBB断面図である。
【図10】図7に示すチップ取付座13にスローアウェ
イチップ14を装着した状態を、チップ取付座13の底
面13Aに対向する方向から見た透視図である。
【図11】図10におけるC方向視の図である。
【図12】図10におけるD方向視の図である。
【図13】図10におけるEE断面図である。
【図14】従来のスローアウェイ式ボールエンドミルを
示す平面図である。
【図15】図14に示す従来例の側面図である。
【図16】図14に示す従来例に用いられるスローアウ
ェイチップ3の上面3A側からの平面図である。
【図17】図16に示すスローアウェイチップ3の側面
図である。
【図18】図17に示す従来例のチップ取付座2を、そ
の底面2Aに対向する方向から見た平面図である。
【図19】図18におけるF方向視の図である。
【符号の説明】
11 工具本体 13 チップ取付座 13A チップ取付座13の底面 13B チップ取付座13の壁面 13a 壁面13Bの第一の壁面部(一の壁面部) 13b 壁面13Bの第二の壁面部(他の壁面部) 14 スローアウェイチップ 14B スローアウェイチップ14の直線方向に延設さ
れた一の側面部分 14C スローアウェイチップ14の曲面状に形成され
た他の側面部分 17A 円弧状の切刃 17B 直線状の切刃 18 キー溝(凹部) 18a キー溝18の内壁部(一の内壁部) 20A 第一のキー部(一の凸部) 20B 第二のキー部(他のキー部) 20a 第一のキー部20Aの側壁部(一の側壁部) O 工具本体11の回転軸線 θ チップ取付座13の底面13Aに対向する方向から
見て、第一の壁面部13a(一の壁面部)の延設方向
と、第一の凸部20Aの側壁部20a(一の側壁部)の
延設方向とがなす交差角 W1 スローアウェイチップ14の側面部分14B(他
の側面部分)とチップ取付座13の壁面13Bの第二の
壁面部13b(他の壁面部)との間の間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平7−33525(JP,U) 実開 平9−232(JP,U) 実開 平2−31618(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23C 5/20 B23C 5/10 B23B 27/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状の工具本体の先端部に、底面とこ
    の底面から屹立する壁面とによってチップ取付座が形成
    され、このチップ取付座に、切刃を有するスローアウェ
    イチップが着脱自在に装着されてなるスローアウェイ式
    切削工具において、 上記壁面は、上記チップ取付座の底面に対向する方向か
    ら見て、上記工具本体の先端から後端側に向けて該工具
    本体の軸線に沿う直線方向に延設された一の壁面部を備
    えるとともに、上記底面には、該底面に対向する方向か
    ら見て上記一の壁面部に交差する方向に延設された少な
    くとも一の凸部が備えられる一方、 上記スローアウェイチップは平板状のものであって、そ
    の側面に、上記底面に着座する該スローアウェイチップ
    の着座面に対向する方向から見て略直線方向に延設され
    た平面状の一の側面部分とこの一の側面部分に連なる曲
    面状の他の側面部分とを備えているとともに、上記着座
    面には、上記凸部を収容可能な凹部が形成されており、 該スローアウェイチップが、上記一の側面部分のみを上
    記一の壁面部に当接させ、かつ、上記凹部の一の内壁部
    のみを一の上記凸部の一の側壁部に当接させることによ
    り、上記チップ取付座に拘束されることを特徴とするス
    ローアウェイ式切削工具。
  2. 【請求項2】 上記チップ取付座の底面に対向する方向
    から見て、上記一の壁面部と上記一の側壁部との交差角
    が、50〜85°の範囲に設定されていることを特徴と
    する請求項1に記載のスローアウェイ式切削工具。
  3. 【請求項3】 上記チップ取付座の壁面は、上記スロー
    アウェイチップの他の側面部分に対向する他の壁面部を
    備えており、この他の壁面部と上記スローアウェイチッ
    プの他の側面部分との間に間隙が画成されることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載のスローアウェイ
    式切削工具。
  4. 【請求項4】 上記間隙の幅が、0.05〜1.0mmの範
    囲に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の
    スローアウェイ式切削工具。
  5. 【請求項5】 上記チップ取付座の底面および上記スロ
    ーアウェイチップの着座面には、それぞれ一対の上記凸
    部および上記凹部が並列に設けられていることを特徴と
    する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のスロー
    アウェイ式切削工具。
  6. 【請求項6】 上記一対の凸部のうちの一方は上記チッ
    プ取付座の壁面に連なるように延びるとともに、他方は
    上記壁面から離間した位置に設けられていることを特徴
    とする請求項5に記載のスローアウェイ式切削工具。
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