JP3189476U - 部品収容トレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】 コストの低減が可能で、また様々な形状の部品へも対応が可能となる部品収容トレイを提供する。【解決手段】 方形に形成された周枠4内に上面が開口しかつ側壁5aが上方に向かって拡開する多数の収容室5を水平方向に並列に設け、各収容室5の側壁5a上部に、鉛直軸心を中心として180度回転された上段の部品収容トレイ1−1の収容室底面5dを支持する受け面5cを形成したリターナブルトレイ2と、方形に形成された周枠7内に上面が開口しかつ側壁8aが上方に向かって拡開する多数の収容室8を水平方向に並列に設け、各収容室8はリターナブルトレイ2に設けた対応する各収容室5に嵌合可能に形成されてなるワンウェイ内装カバー3と、を備える。【選択図】 図2
Description
本考案は、小物部品を水平方向に並列配置して収容する部品収容トレイに関する。
従来の技術として特許文献1があった。即ち、方形に形成された周枠内に上面が開口しかつ側壁が上方に向かって拡開する多数の収容室を水平方向に並列に設けるとともに各収容室底面を略同じレベルとし、前記各収容室の側壁は前記周枠の上面よりも低くするとともに周枠の上部及び所定の収容室の側壁上部に、鉛直軸心を中心として180度回転された上段の部品収容トレイの収容室底面に当接する受け面を設けてなる部品収容トレイがあった。
この部品収容トレイは、各部品収容トレイを同じ方向に向けて積み重ねると、上段の部品収容トレイの各収容室が下段の部品収容トレイの各収容室に嵌合することになる。これにより、部品非収容時における部品収容トレイの積み重ね高さが低減し、空の部品収容トレイの保管スペースが低減するとともに、該部品収容トレイの回収費が低減することになる。また、部品を収容した部品収容トレイを積み重ねる際に、上段の部品収容トレイを下段の部品収容トレイに対し、鉛直軸心を中心として180度回転させて積み重ねると、上段の部品収容トレイの収容室底面が下段の部品収容トレイに設けた側壁の受け面に当接し、収容室に収容した部品が上段の部品収容トレイに衝突しなくなるとともに、上段の部品収容トレイが下段の部品収容トレイに安定して支持されることになる。
この部品収容トレイは、部品を収容した部品収容トレイを積み重ねた(スタッキングした)際に、下段の部品収容トレイが上段の部品を収容した部品収容トレイを支えなければならないため、部品収容トレイは所要の強度を有するものでなければならない。このため、ワンウェイタイプのトレイでは、コストがかかるものであった。また、収容する部品毎に収容室の形状の異なる部品収容トレイを用意しなければならず、汎用性が低く、その点でもコスト高となるものであった。
そこで、本考案は、コストの低減が可能で、また様々な形状の部品へも対応が可能となる部品収容トレイを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本考案に係る部品収容トレイは、方形に形成された周枠内に上面が開口しかつ側壁が上方に向かって拡開する多数の収容室を水平方向に並列に設け、各収容室の側壁上部に、鉛直軸心を中心として180度回転された上段の部品収容トレイの収容室底面を支持する受け面を形成したリターナブルトレイと、方形に形成された周枠内に上面が開口しかつ側壁が上方に向かって拡開する多数の収容室を水平方向に並列に設け、各収容室は前記リターナブルトレイに設けた対応する各収容室に嵌合可能に形成されてなるワンウェイ内装カバーと、を備えたものである。
ここで、ワンウェイ内装カバーの収容室に、リターナブルトレイの対応する各収容室内を複数室に分割する仕切壁を形成し、該仕切壁は上方に向かって拡開する如く形成することができる。
また、リターナブルトレイの周枠の所定の一辺に目印を形成するとよい。
ここで、ワンウェイ内装カバーの収容室に、リターナブルトレイの対応する各収容室内を複数室に分割する仕切壁を形成し、該仕切壁は上方に向かって拡開する如く形成することができる。
また、リターナブルトレイの周枠の所定の一辺に目印を形成するとよい。
本考案に係る部品収容トレイは、リターナブルトレイと、各収容室が前記リターナブルトレイに設けた対応する各収容室に嵌合可能に形成されてなるワンウェイ内装カバーとを備えたので、リターナブルトレイにより、所定の強度が確保され、何度でも再利用可能となり、コスト低減に資する。また、ワンウェイ内装カバーは、強度を要しないので、低コストで製造できる。各収容室がリターナブルトレイに設けた対応する各収容室に嵌合可能であれば、ワンウェイ内装カバーの収容室の形状を適宜変更可能なため、基本となるリターナブルトレイの種類を減らすことができ、リターナブルトレイの汎用性が増し、結果としてコストの低減に繋がる。
また、ワンウェイ内装カバーの収容室に、リターナブルトレイの対応する各収容室内を複数室に分割する仕切壁を形成すれば、同じリターナブルトレイを用いて、分割された収容室に収容可能な部品も収容できることになる。
また、リターナブルトレイの周枠の所定の一辺に目印を形成しておけば、スタッキング又はネスティングする際の目印となって、作業がはかどる。
また、ワンウェイ内装カバーの収容室に、リターナブルトレイの対応する各収容室内を複数室に分割する仕切壁を形成すれば、同じリターナブルトレイを用いて、分割された収容室に収容可能な部品も収容できることになる。
また、リターナブルトレイの周枠の所定の一辺に目印を形成しておけば、スタッキング又はネスティングする際の目印となって、作業がはかどる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。図2,図3において、1はプラスチック製の部品収容トレイであり、リターナブルトレイ2とワンウェイ内装カバー3とを備えてなる。
リターナブルトレイ2は、本例では、ポリプロピレン(又は高密度ポリエチレン(HDPE))製とし、前後幅が約360mm、左右幅が約530mm、高さが約50mm、肉厚が約1〜2mmとなっている。部品を収容して積み重ねた際に上段の部品収容トレイ1を支持するのに十分な強度を保持するように形成する。リターナブルトレイ2は、図1に示すように、長方形状の周枠4内に前列、中列、後列の3列の各列にそれぞれ5個、合せて15個の倒立四角錐台状の収容室5を有する。
各収容室5は、上面が開口しかつ側壁5aが上方に向かって拡開され、多数のリターナブルトレイ2(2−1〜2−5)を同じ方向に向けて積み重ねた(ネスティングした)際に、図10に示すように、上段のリターナブルトレイ2(2−1)の各収容室5が下段のリターナブルトレイ(2−2)の各収容室5に嵌合するようになっている。
リターナブルトレイ2は、図1に示すように、各収容室5の側壁角部に受け部5bを形成しその上端面に、上段のリターナブルトレイ2−1の収容室底面5dが当接して収容室底面5dを支持する受け面5cを形成する。該受け面5cは、上段の部品収容トレイ1−1を下段の部品収容トレイ1−2に対して鉛直軸心を中心として180度回転された際に、互いに当接する如く、前列の各収容室5には右側の前後角部に、中列の各収容室5には左側の前後角部に、後列の各収容室5には右側の前後角部にと、隣り合う列毎に交互に左右位置を変えて形成してある。受け面5cは周枠4の上端面より若干下方に形成して、上段の収容室底部を下段の収容室5の上端部周壁でガイドするようにしてある。
リターナブルトレイ2には、周枠4の所定の一辺の中央部に波形の目印6を形成してある。これにより、スタッキング又はネスティングする際の目印となって、作業がはかどることになる。スタッキングする際には、図11に示すように、下段に対して上段は180度回転させるので、目印6が左右交互に配置される如く順次積み重ねて行けばよい。一方、ネスティングする際には、図10に示すように、目印6が同方向に配置される如く順次積み重ねて行けばよい。
第1実施例におけるワンウェイ内装カバー3は、リターナブルトレイ2と略同じ形状に形成してある。ワンウェイ内装カバー3は、本例では、ポリエチレンテレフタレート(PET)製とし、リターナブルトレイ2と同様、前後幅が約360mm、左右幅が約530mm、高さが約50mmで、強度を要しないため、肉厚は約0.3〜0.5mmとなっている。ワンウェイ内装カバー3は、リターナブルトレイ2と同じく、図2に示すように、長方形状の周枠7内に前列、中列、後列の3列の各列にそれぞれ5個、合せて15個の倒立四角錐台状の収容室8を有する。そして、各収容室8は、リターナブルトレイ2の各収容室5に嵌合するように、リターナブルトレイ2の各収容室5と同じ形状に形成してある。
より具体的には、各収容室8は、上面が開口しかつ側壁8aが上方に向かって拡開され、多数のワンウェイ内装カバー3を同じ方向に向けて積み重ねた(ネスティングした)際に、上段のワンウェイ内装カバー3の各収容室8が下段のワンウェイ内装カバー3の各収容室8に嵌合するようになっている。
前記ワンウェイ内装カバー3は、リターナブルトレイ2と同様、図2に示すように、各収容室8の側壁角部に受け部8bを形成しその上端面に、上段の部品収容トレイの収容室底面5dが当接する受け面8cを形成する。該受け面8cは、上段の部品収容トレイ1−1を下段の部品収容トレイ1−2に対して鉛直軸心を中心として180度回転された際に、互いに当接する如く、前列の各収容室8には右側の前後角部に、中列の各収容室8には左側の前後角部に、後列の各収容室8には右側の前後角部にと、隣り合う列毎に交互に左右位置を変えて形成してある。受け面8cは周枠7の上端面より若干下方に形成してある。
第2実施例におけるワンウェイ内装カバー3−1は、図4に示すように、リターナブルトレイ2の対応する各収容室5内を複数室(2室)に分割する仕切壁9を形成したものである。該仕切壁9は上方に向かって拡開する如く形成して、ネスティングできるようになっている。他は第1実施例におけるワンウェイ内装カバー3と同様の構造となっている。 このワンウェイ内装カバー3−1をリターナブルトレイ2に装着すれば、図5に示すように、リターナブルトレイ2の対応する各収容室5内が複数室(2室)8,8に分割されて、小さな部品を収容することができる。
また、第3実施例におけるワンウェイ内装カバー3−2は、図6に示すように、リターナブルトレイ2の対応する各収容室5に嵌合する倒立円錐台状の収容室10を形成したものである。倒立円錐台状の各収容室10の側壁10aは上方に向かって拡開する如く形成して、ネスティングできるようになっている。各収容室10の上端面は周枠7の上端面より若干下方に形成してある。
リターナブルトレイ2の収容室5が倒立四角錐台状のものでも、第3実施例におけるワンウェイ内装カバー3−2を装着すれば、図7に示すような部品収容トレイ1となり、円柱状又は円筒状の部品の収容に適したものとなる。
リターナブルトレイ2の収容室5が倒立四角錐台状のものでも、第3実施例におけるワンウェイ内装カバー3−2を装着すれば、図7に示すような部品収容トレイ1となり、円柱状又は円筒状の部品の収容に適したものとなる。
上記第2実施例及び第3実施例におけるワンウェイ内装カバー3−1,3−2の説明からも分かるように、リターナブルトレイ2は1種類でも、ワンウェイ内装カバー3だけを変えるとにより、様々な形状の部品の収容に対応することができる。即ち、リターナブルトレイ2は汎用性に富むことになる。
部品の形状に対応させた収容室5をもつリターナブルトレイ2を部品毎に用意する必要がなく、部品の形状に対応させた収容室8,10をもつワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2だけを用意しておけばよいことになる。ワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2は、強度を要しないので、低コストで製造することができ、トータルコストを低く押さえることができる。
部品の形状に対応させた収容室5をもつリターナブルトレイ2を部品毎に用意する必要がなく、部品の形状に対応させた収容室8,10をもつワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2だけを用意しておけばよいことになる。ワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2は、強度を要しないので、低コストで製造することができ、トータルコストを低く押さえることができる。
次に、本考案による部品収容トレイ1を使用するには、先ず、リターナブルトレイ2にワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2を装着する(図3,図5,図7)。このとき、収容する部品の形状に応じて装着するワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2を決める。
そして、各収容室8に部品を収容して部品収容トレイ1を積み重ねる(スタッキングする)際には、図8に示すように、上段の部品収容トレイ1−1を下段の部品収容トレイ1−2に対して鉛直軸心を中心として180度回転させながら順次積み重ねる。
そして、各収容室8に部品を収容して部品収容トレイ1を積み重ねる(スタッキングする)際には、図8に示すように、上段の部品収容トレイ1−1を下段の部品収容トレイ1−2に対して鉛直軸心を中心として180度回転させながら順次積み重ねる。
さすれば、図9に示すように、上段の部品収容トレイ1−1の収容室底面5dが下段の部品収容トレイ1−2の受け面8cに当接して支持され、各部品収容トレイ1−1〜1−2の積み重ね間隔が前記収容室底面5dと受け面8cとの当接によって一定の間隔に保持され、各収容室8に収容した部品11が上段側の部品収容トレイ1−1に接触しなくなり、該部品収容トレイ1の損傷を防止することになる。
図8,図9では、上下2段に積み重ねた(スタッキングした)場合を図示したが、3段以上を積み重ねることもできる。その場合、ある段の部品収容トレイに対し、次に積み重ねる段の部品収容トレイを鉛直軸心を中心として順次180度回転させて積み重ねて行けばよい。
次に、リターナブルトレイ2を保管、あるい回収する際には、リターナブルトレイ2を同じ方向に向けて積み重ねると、上段のリターナブルトレイ(2−1)の各収容室5が下段のリターナブルトレイ2(2−2)の各収容室5に嵌合することになる。これにより、図10に示すように、リターナブルトレイ2の積み重ね高さが低減し、空のリターナブルトレイ2の保管スペースが低減するとともに、該リターナブルトレイ2の回収費が低減することになる。
また、ワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2を保管、あるい回収する際にも、ワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2を同じ方向に向けて積み重ねると、上段のワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2の各収容室8,10が下段のワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2の各収容室8,10に嵌合することになる(図示せず)。これにより、ワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2の積み重ね高さが低減し、空のワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2の保管スペースが低減するとともに、該ワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2の回収費が低減することになる。
なお、各図において、リターナブルトレイ2の収容室5は、前列、中列、後列の3列、一列につき5個有するものを示したが、これは一例であって、列数や一列に配置する収容室5の個数、収容室5の形状、リターナブルトレイ2の形状や大きさ等を適宜変更可能であることは勿論である。また、ワンウェイ内装カバー3,3−1,3−2の収容室8,10の形状等も適宜変更可能である。
また、上記したリターナブルトレイやワンウェイ内装カバーの材質は一例であって、適宜他のプラスチック材を使用することもできる。
また、上記したリターナブルトレイやワンウェイ内装カバーの材質は一例であって、適宜他のプラスチック材を使用することもできる。
1 部品収容トレイ
2 リターナブルトレイ
3,3−1,3−2 ワンウェイ内装カバー
4 周枠
5 収容室
5a 側壁
5b 受け部
5c 受け面
5d 収容室底面
6 目印
7 周枠
8 収容室
8a 側壁
8b 受け部
8c 受け面
9 仕切壁
10 収容室
10a 側壁
11 部品
2 リターナブルトレイ
3,3−1,3−2 ワンウェイ内装カバー
4 周枠
5 収容室
5a 側壁
5b 受け部
5c 受け面
5d 収容室底面
6 目印
7 周枠
8 収容室
8a 側壁
8b 受け部
8c 受け面
9 仕切壁
10 収容室
10a 側壁
11 部品
Claims (3)
- 方形に形成された周枠(4)内に上面が開口しかつ側壁(5a)が上方に向かって拡開する多数の収容室(5)を水平方向に並列に設け、各収容室(5)の側壁(5a)上部に、鉛直軸心を中心として180度回転された上段の部品収容トレイ(1−1)の収容室底面(5d)を支持する受け面(5c)を形成したリターナブルトレイ(2)と、方形に形成された周枠(7)内に上面が開口しかつ側壁(8a)が上方に向かって拡開する多数の収容室(8)を水平方向に並列に設け、各収容室(8)は前記リターナブルトレイ(2)に設けた対応する各収容室(5)に嵌合可能に形成されてなるワンウェイ内装カバー(3)と、を備えたことを特徴とする部品収容トレイ。
- ワンウェイ内装カバー(3−1)の収容室に、リターナブルトレイ(2)の対応する各収容室(5)内を複数室に分割する仕切壁(9)を形成し、該仕切壁(9)は上方に向かって拡開する如く形成してなる請求項1に記載の部品収容トレイ。
- リターナブルトレイ(2)の周枠(4)の所定の一辺に目印(6)を形成してなる請求項1又は2に記載の部品収容トレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013007435U JP3189476U (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 部品収容トレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013007435U JP3189476U (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 部品収容トレイ |
Publications (1)
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JP3189476U true JP3189476U (ja) | 2014-03-13 |
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Family Applications (1)
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2013
- 2013-12-27 JP JP2013007435U patent/JP3189476U/ja not_active Expired - Fee Related
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