JP3189155U - 子扉付きドア - Google Patents

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幹夫 加藤
幹夫 加藤
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隆三 湯谷
戸田 光治
光治 戸田
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フジメタル株式会社
東海ドア株式会社
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新井 武夫
新井 武夫
戸田 光治
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Abstract

【課題】子扉の親扉に対するがたつきの防止を図った子扉付きドアを提供する。【解決手段】子扉付きドアは、親扉と、該親扉に形成された子扉開口部に開閉自在に設けられた子扉3と、を備える。子扉には、親扉に対する施錠部5が設けられ、施錠部が、子扉の見込面に進退自在に設けられた凸状のロック部6、8と、子扉の閉状態において、子扉開口部におけるロック部に対向する位置に設けられてロック部を進入させる凹状のロック受け部と、を有し、ロック部及びロック受け部の組が、上下及び子扉の戸先側の3方向に設けられ、かつ、ロック部が、先端に向かうに従って、子扉回動方向の一方から他方側に近付く方向に傾斜する傾斜面63、83を有し、ロック部がロック受け部内に進入する際に、傾斜面がロック受け部の縁に当接する。【選択図】図5

Description

本考案は、親扉と、該親扉に形成された子扉開口部に開閉自在に設けられた子扉と、を備えた子扉付きドアに関する。
特許文献1には、非常脱出扉付きドアが開示されている。非常脱出扉付きドアは、枠体と、この枠体に開閉自在に支持されるとともに開口を有して枠状のドア本体と、ドア本体の開口に開閉自在に支持される非常脱出用の非常脱出扉と、この非常脱出扉をドア本体に施解錠させる施錠装置と、を備えて構成されている。この施錠装置は、ドア本体から非常脱出扉側へ突没自在に設けられて非常脱出扉をドア本体に施錠する脱出扉用係合部と、回転させることで、脱出扉用係合部を突没させる回転操作部と、を備えて構成されている。こうして、特許文献1に開示された非常脱出扉付きドアは、回転操作部を操作することで、非常脱出扉を室内側から解錠して脱出した後に、非常脱出扉を室外側から施錠することで、脱出後の防犯性の確保を図っている。
特開平10−148067号公報
しかしながら、上述した従来の非常脱出扉付きドアにあっては、非常脱出扉が、ドア本体に対してがたつく場合があった。また、ドア本体と非常脱出扉とががたついた状態で、回動操作部を操作した際に、脱出扉用係合部の先端部が、ドア本体における脱出扉用係合部に係合する受け部近傍の縁に突き当たり、この脱出扉用係合部を突没させることが困難となる。
本考案は、子扉の親扉に対するがたつきの防止を図った子扉付きドアを提供することを目的とする。
請求項1に記載の考案は、上記目的を達成するために、親扉と、該親扉に形成された子扉開口部に開閉自在に設けられた子扉と、を備え、前記子扉開口部にヒンジを介して回動自在に、前記子扉が連結される子扉付きドアであって、前記子扉が、その回動方向の一方から他方側に向かって閉じられるものであり、前記子扉には、前記親扉に対する施錠部が設けられ、前記施錠部が、前記子扉の見込面に進退自在に設けられた凸状のロック部と、前記子扉の閉状態において、子扉開口部における前記ロック部に対向する位置に設けられて前記ロック部を進入させる凹状のロック受け部と、を有し、前記ロック部及び前記ロック受け部の組が、上下及び子扉の戸先側の3方向に設けられ、かつ、少なくとも上下方向に設けられた前記ロック部が、先端に向かうに従って、前記子扉回動方向の一方から他方側に近付く方向に傾斜する傾斜面を有し、前記ロック部が前記ロック受け部内に進入する際に、前記傾斜面が前記ロック受け部の縁に当接することを特徴とする子扉付きドアである。
請求項2に記載の考案は、請求項1記載の考案において、閉状態における前記子扉と前記親扉との隙間を、前記一対の見付面のうち少なくとも前記他方側から被覆する被覆部を備え、前記ロック部が前記ロック受け部内に進入した状態で、前記子扉が前記被覆部に押し付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の本考案によれば、子扉には、親扉に対する施錠部が設けられ、施錠部が、子扉の見込面に進退自在に設けられた凸状のロック部と、子扉の閉状態において、子扉開口部におけるロック部に対向する位置に設けられてロック部を進入させる凹状のロック受け部と、を有し、ロック部及びロック受け部の組が、上下及び子扉の戸先側の3方向に設けられ、かつ、ロック部が、その先端に向かうに従って、子扉回動方向の一方から他方側に近付く方向に傾斜する傾斜面を有し、ロック部がロック受け部内に進入する際に、傾斜面がロック受け部の縁に当接する。これにより、子扉が親扉に対して奥行き方向に位置決めされることとなる。よって、子扉のロック状態において、子扉が親扉に対してがたつくことの防止を図ることができる。
このように、子扉のロック状態において、子扉が親扉に対してがたつくことの防止を図ることができるから、例えば、親扉を開閉した際や、風圧などに生じる、子扉の親扉に対するがたつきに起因する異音の発生の防止を図ることができる。
ここで、例えば、子扉と親扉とを連結するヒンジを固定するためのネジが緩んで、子扉が親扉に対してがたついた状態であったとしても、子扉が、傾斜面の傾斜に沿って親扉に対して移動され、親扉に対して位置決めされてロックされる。即ち、子扉が親扉に対してがたついた状態であっても、ロック部に傾斜面が形成されているから、ロック部の先端がロック受け部の縁に突き当たることなく、ロック部の傾斜面がロック受け部の縁に当接することとなる。よって、傾斜面の傾斜に沿って、ロック部をロック受け部内にスムーズに進入させることができる。そして、子扉が親扉に対して奥行き方向に位置決めされることとなる。つまり、子扉が親扉に対してがたついた状態であったとしても、子扉をロックすることで、子扉の親扉に対するがたつきを小さくすることができる。
請求項2に記載の本考案によれば、閉状態における子扉と親扉との隙間を、少なくとも他方側から被覆する被覆部を備え、子扉が施錠部により施錠された状態で、子扉が被覆部に押し付けられている。即ち、傾斜面の傾斜に沿って子扉が親扉に対して位置決めされてロックされる。この際、子扉が被覆部に押し付けられているから、子扉のロック状態において、より一層、親扉に対するがたつきの防止を図ることができる。
また、被覆部が、閉状態における子扉と親扉との隙間を少なくとも他方側から被覆するから、例えば、他方側から見て、子扉と親扉との隙間が露出することがなくなる。これにより、子扉付きドアの外観を美しいものとすることができる。さらに、親扉と子扉とが同一の鋼板から構成された場合には、被覆部により、子扉の存在を隠すことができ、防犯性の確保を図ることができる。
本考案の一実施の形態にかかる子扉付きドアにおいて、親扉が開かれた状態を示す斜視図である。 図1に示された子扉付きドアにあって、子扉が開かれた状態を示す斜視図である。 (A)は、図1に示された子扉付きドアの縦断面図であり、(B)は、図1に示された子扉付きドアの横断面図である。 図3に示された子扉付きドアであって、親扉及び子扉がそれぞれ開閉される際の動作を説明するための図である。 図1に示された子扉付きドアにあって、(A)は子扉のロック部が突出した状態を示す側面図であり、(B)は(A)の正面図である。 図1に示された子扉付きドアにあって、子扉の親扉に対する施錠部の概要を示す平面図である。 図6に示された施錠部の分解斜視図である。
以下、本考案に係る子扉付きドアの一実施の形態を、図1乃至図7を参照して説明する。図1〜図4に示すように、子扉付きドア1は、親扉2と、この親扉2に形成された子扉開口部20(図2に示す)に開閉自在に設けられ、内開きすることで開状態となる子扉3と、を備えて構成されている。子扉付きドア1は、閉状態の子扉3、及び親扉2により長方形板状に構成されている。そして、閉状態の子扉3、及び親扉2が、一方側の空間(室内)と、他方側の空間(室外)と、を仕切っている。
親扉2は、図1に示すように、構造体の出入口に固定された枠体4に、親扉ヒンジ18を介して開閉自在に連結されている。この親扉ヒンジ18は、上下方向に間隔をあけて3個設けられている。子扉3は、親扉2に形成された子扉開口部20に、子扉スプリングヒンジ19(図4(B)に示す)を介して開閉自在に連結されている。この子扉スプリングヒンジ19が、子扉3を閉じる方向に付勢している。親扉ヒンジ18及び子扉スプリングヒンジ19は、それぞれ、軸が上下方向に沿うように設置されている。
親扉2は、中央部に平面視が長方形状の子扉開口部20を有しているとともに、親扉2の外周における長手方向及び幅方向が、それぞれ、枠体4の内周における長手寸法及び幅寸法よりも僅かに小さくなるように形成されている。子扉3は、その長手寸法及び幅寸法が、それぞれ、子扉開口部20の長手寸法及び幅寸法よりも僅かに小さくなるように形成されている。
ここで、親扉2及び子扉3の長手方向を矢印Yで示し、親扉2及び子扉3の幅方向を矢印Xで示し、親扉2及び子扉3の長手方向Yと親扉2及び子扉3の幅方向Xとに直交する方向を矢印Zで示す。また、本明細書においては、矢印Yを上下方向又は高さ方向と記し、矢印Xを左右方向と記し、矢印Zを厚さ方向又は奥行方向と記す場合がある。また、本明細書において、矢印Z方向の一方側(図3(B)、図4中の上方側)は室内空間であり、子扉付きドア1を隔てて、他方側(図3(B)、図4中の下方側)は室外空間を成している。さらに、本明細書において、閉状態の子扉3及び親扉2の矢印Z方向の一方側、及び他方側の面を「見付面」と記し、これら一方及び他方の見付面に連続されるこれら扉の端面を「見込面」と記す場合がある。
枠体4は、図3(A)(B)に示すように、軸が奥行き方向(矢印Z方向)に延在する四角筒状の枠体第1周壁41と、軸が奥行き方向に延在し、かつ、枠体第1周壁41よりも枠体4の開口面内方向側に位置する四角筒状の枠体第2周壁42と、これらの枠体第1周壁41、枠体第2周壁42を連結する枠体連結壁43と、を備えている。枠体第1周壁41は、枠体第2周壁42よりも子扉3の閉じ方向側(室外側)に設けられている。
親扉2及び子扉3は、室内外2枚の鋼板に打ち抜き、打ち抜かれた鋼板の周縁に折り曲げ加工を施すことで形成されている。このように、打ち抜き加工が施されることで形成された鋼板から構成された子扉付きドア1にあっては、図3(A)(B)に示すように、枠体4と親扉2との間に隙間10、及び、親扉2と子扉3との間に隙間11を有している。子扉付きドア1には、枠体4と親扉2との間に隙間10を埋める環状の親扉気密ゴム12と、親扉2と子扉3との隙間11を埋める環状の子扉気密ゴム13と、が設けられているとともに、親扉2と子扉3との隙間11を室外(他方)側から被覆する室外側化粧モール14(被覆部)と、親扉2と子扉3との隙間11よりも子扉開口部20の面外方向側、即ち親扉2の子扉開口部20側の端部に固着された室内側化粧モール15と、が設けられている。即ち、本実施形態においては、室内側化粧モール15は、親扉2と子扉3との隙間11を被覆していない。なお、図3(A)(B)において、親扉気密ゴム12及び子扉気密ゴム13の断面を示すハッチングは省略されている。
親扉2は、図3(A)(B)に示すように、奥行き方向(矢印Z方向)に互いに対向する一対の親扉見付部21、22(以下、一対の親扉見付面と記すとともに、室外側の見付面に符号21を付し、室内側の見付面に符号22を付す)と、枠体第1周壁41に対向する第1、第2対向部23、24、及び、枠体連結壁43に対向する第3対向部25と、子扉3の子扉第1周壁33(後述する)に対向する第4対向部26と、子扉3の子扉第2周壁34(後述する)に対向する第5対向部27と、子扉3の子扉連結壁35に対向して設けられているとともに、これらの第4対向部26及び第5対向部27を連結する親扉2連結壁28と、第5対向部27と子扉第2周壁34との間にこれらに対向して設けられる第6対向部29と、を備えている。第2対向部24は、第1対向部23よりも子扉開口部20の面内方向側に位置し、第5対向部27は、第4対向部26よりも子扉開口部20の面内方向側に位置して設けられている。第1対向部23は、第2対向部24よりも子扉3の閉じ方向側(室外側)に、第5対向部27は、第4対向部26よりも子扉3の閉じ方向側(室外側)に設けられている。
子扉3は、図3(A)(B)に示すように、奥行き方向(矢印Z方向)に互いに対向する一対の子扉見付部31、32(以下、一対の子扉見付面と記すとともに、室外側の見付面に符号31を付し、室内側の見付面に符号32を付す)と、軸が奥行き方向に延在する四角筒状の子扉第1周壁33と、軸が奥行き方向に延在し、かつ、子扉第1周壁33よりも子扉3の面内方向側に位置する子扉第2周壁34と、これらの子扉第1、第2周壁33、34を連結する子扉連結壁35と、を備え、内部に、断熱性や防音性を有する充填材が充填されて中実に構成されている。子扉第2周壁34は、子扉第1周壁33よりも子扉3の閉じ方向側(室外側)に設けられている。
即ち、枠体4と親扉2との隙間10は、親扉2の閉状態において、枠体第1周壁41、枠体第2周壁42、枠体連結壁43、親扉2の第1対向部23、第2対向部24、及び、第3対向部25、から構成されている。親扉2と子扉3との隙間11は、子扉3の閉状態において、親扉2の第4対向部26、第6対向部29、親扉2連結壁28、子扉3の子扉第1周壁33、子扉第2周壁34、及び、子扉連結壁35、から構成されている。
親扉気密ゴム12は、図3(A)(B)に示すように、枠体4と親扉2との隙間10に、断面L字状の折曲片16を介して配置されている。折曲片16は、第1板材16Aと、第2板材16Bと、を備え、これらの板材16A、16Bの境界で略直角に曲げられることで構成されている。この折曲片16は、第1板材16Aが、枠体連結壁43の室外側に重ねて設けられ、第2板材16Bが、親扉2の第2対向部24の枠体4側に重ねて設けられている。こうして親扉気密ゴム12は、L字状の折曲片16と、枠体第1周壁41と、親扉2の第3対向部25と、に囲まれて配置されている。これにより、親扉2の閉状態において、枠体4と親扉2との隙間10を塞いでいる。
子扉気密ゴム13は、図3(A)(B)に示すように、子扉3の閉状態において、親扉2と子扉3との隙間11に配置されている。子扉気密ゴム13は、子扉3の閉状態において、第5対向部27と第6対向部29との間に挟持されているとともに、親扉2の室外側の見付面21と子扉連結壁35との間に挟持されて、親扉2の第5対向部27及び第6対向部29と、親扉2の室外側の見付面21と子扉連結壁35とに囲まれて配置されている。これにより、子扉3の閉状態において、親扉2と子扉3との隙間11を塞いでいる。このような子扉付きドア1は、親扉気密ゴム12が、枠体4と親扉2との隙間10を埋めるように配置され、子扉気密ゴム13が、親扉2と子扉3との隙間11を埋めるように配置されているから、室外と室内との気密性、断熱性、及び、遮音性を確保している。
室外側化粧モール14、及び、室内側化粧モール15は、それぞれ、図3(A)(B)に示すように、アルミ押出材により形成された平板から構成された枠状に形成されている。室外側化粧モール14は、親扉2と子扉3との隙間11を室外側から被覆するように、親扉2の室外側の見付面21に接着固定されている。室内側化粧モール15は、親扉2と子扉3との隙間11よりも枠体4側において、親扉2の室内側の見付面22に接着固定されている。また、室内側化粧モール15は、親扉2と子扉3との隙間11を被覆していないから、図4に示すように、子扉3は、室内側化粧モール15に干渉されることなく、親扉2の子扉開口部20に対して、スムーズに開閉されることとなる。
こうして、子扉付きドア1は、室外側化粧モール14が、閉状態における親扉2と子扉3との隙間11を室外側(他方側)から被覆するから、例えば、室外側から見て、親扉2と子扉3との隙間11が露出することがなくなる。これにより、子扉付きドア1の外観を美しいものとすることができる。また、本実施形態のように、親扉2と子扉3とが同一の鋼板から構成された場合には、室外側化粧モール14により、子扉3の存在を隠すことができ、防犯性の確保を図ることができる。
さらに、子扉付きドア1には、図5〜図7に示すように、子扉3に親扉2に対する施錠部5が設けられている。施錠部5は、子扉3の室内側の見付面32に設置されたハンドル51及びハンドルケース52と、この子扉3の室外側の見付面31においてハンドル51に対向配置されたキーシリンダー53と、上下一対のロッド6と、一対のロッド6を受ける一対のロッド受け7と、デッドボルト8と、デッドボルト8を受ける錠受け9と、を備えて構成されている。上下一対のロッド6、及び、デッドボルト8は、請求項中の「ロック部」の相当し、一対のロッド受け7、及び、錠受け9は、請求項中の「ロック受け部」に相当する。
一対のロッド6は、図5、図7に示すように、子扉3の上下の見込面36、37に突没自在に設けられている。一対のロッド6は、ハンドル51又はキーシリンダー53の操作により、その回転動が、例えば、クランク機構54によって上下動に変換されることにより、子扉開口部20の上下の見込面に埋め込まれたロッド受け7に対して突没(進退)されることで、ロッド受け7に係脱自在に施解錠を行うものである。
各ロッド6は、図7に示すように、それぞれ、上下方向に延在するブロック状に形成されているとともに、奥行き方向(矢印Z方向)に相対する室外側外面61及び室内側外面62と、室内側外面62の先端部に設けられ、ロッド6の先端に向かうに従って、子扉回動方向の一方(室内)から他方側(室外側)に近付く方向に傾斜する傾斜面63と、を有して構成されている。ここで、子扉回動方向とは、子扉スプリングヒンジ19の軸(矢印Y方向)を回転中心とした方向のことである。
このような各ロッド6は、傾斜面63と室外側外面61との成す角(傾斜面63の傾斜角度)が35度になるように形成した。尚、本実施形態において、上記傾斜面63の傾斜角度はあくまでも一例であり、本考案においては用途に応じて適宜設計すればよく、各ロッド6としては、傾斜面63の傾斜角度が30度以上40度以下になるように形成されていることが好ましく、32度以上38度以下になるように形成されていることがより好ましい。
一対のロッド受け7は、図7に示すように、軸方向が上下に延在するように形成された四角筒状に形成されて、ロッド6を進入させる角筒状部70と、この角筒状部70におけるロッド6進入方向下流側の端部からフランジ状に延在して設けられて、角筒状部70を親扉2の第4対向部26に固定される固定部73と、を一体に備えて構成されている。角筒状部70の内面には、ロッド6がロッド受け7内に進入した際に、ロッド6の室外側外面61に対向する室外側内面71と、ロッド6の室内側外面62に対向する室内側内面72と、が設けられている。即ち、ロッド受け7における室内側内面72と室外側内面71とが、奥行き方向(矢印Z方向)に互いに対向して設けられている。このようなロッド受け7は、固定部73が親扉2の第4対向部26に重ねられ、ネジなどの固定部材を用いて締結されることにより、親扉2の第4対向部26に固定されている。
デッドボルト8は、図6、図7に示すように、子扉3の戸先側の見込面38に突没自在に設けられている。このデッドボルト8は、ハンドル51又はキーシリンダー53の操作による回転動が、例えば、クランク機構54によって左右動に変換されることにより、子扉開口部20の戸先側の見込面に埋め込まれた錠受け9に対して突没(進退)されることで、錠受け9に係脱自在に施解錠を行うものである。
デッドボルト8は、左右方向に延在するブロック状に形成されているとともに、奥行き方向に沿って相対する室外側外面81及び室内側外面82と、この室内側外面82の先端部に設けられ、デッドボルト8の先端に向かうに従って、子扉回動方向の一方(室内)から他方側(室外側)に近付く方向に傾斜する傾斜面83と、を有して構成されている。
このようなデッドボルト8は、傾斜面83と室外側外面81との成す角(傾斜面83の傾斜角度)が35度になるように形成した。尚、本実施形態において、上記傾斜面83の傾斜角度はあくまでも一例であり、本考案においては用途に応じて適宜設計すればよく、デッドボルト8としては、傾斜面83の傾斜角度が30度以上40度以下になるように形成されていることが好ましく、32度以上38度以下になるように形成されていることがより好ましい。即ち、デッドボルト8の傾斜面83の傾斜角度は、ロッド6の傾斜面63の傾斜角度と略等しくなるように形成されている。
錠受け9は、図7に示すように、子扉開口部20の戸先側の見込面に凹に設けられた穴部(図示しない)に重ねて設けられる一対の貫通孔90を有する板状部から構成されている。各穴部及び貫通孔90は、その上下方向(矢印Y方向)に沿う寸法、奥行き方向(矢印Z方向)に沿う寸法が、略等しくなるように形成されている。穴部及び貫通孔90の内面には、デッドボルト8が錠受け9内に進入した際に、デッドボルト8の室外側外面81に対向する室外側内面91と、デッドボルト8の室内側外面82に対向する室内側内面92と、が設けられている。即ち、錠受け9における室外側内面91と室内側内面92とが、奥行き方向に互いに対向して設けられている。このような錠受け9は、板状部が親扉2の第4対向部26に重ねられ、ネジなどの固定部材を用いて締結されることにより、親扉2の第4対向部26に固定されている。
クランク機構54は、図7に示すように、ハンドル51又はキーシリンダー53の操作によって連動して回転するカム板55と、このカム板55の回転に応じて一対のロッド6及びデッドボルト8を突没させるリンク(図示しない)と、これらカム板55及びリンクを収容する錠ケース56と、を備えて構成されている。リンクは、カム板55と各ロッド6との間、カム板55とデッドボルト8との間、にそれぞれ回動自在に介在して設けられている。このようなクランク機構54により、上下横3か所の同時施解錠を自在にしている。このように一対のロッド6により上下2か所、及び、デッドボルト8により横1ヶ所の合計3か所の3点施錠を同時に行うことにより、子扉3は親扉2に対して強固且つ確実な施錠をなし得て、子扉3の防犯性を高度に確保することができる。
続いて、本考案の作用効果について説明する。ハンドル51又はキーシリンダー53の操作によってカム板55を回転させることにより、これに連動して、一対のロッド6及びデッドボルト8が、それぞれ、一対のロッド受け7及び錠受け9内に進入する。
この際、一対のロッド6の傾斜面63が、図7に示すように、一対のロッド受け7の縁7e(親扉2の第4対向部26と一対のロッド受け7の室内側内面72との境界に位置する縁)に当接する。さらに進入するに伴って、傾斜面63の傾斜に沿って、子扉3が親扉2の他方(室外)側に押されつつ移動される。これと同時に、デッドボルト8の傾斜面83が、錠受け9の縁(親扉2の第4対向部26と錠受け9の室内側内面92との境界に位置する縁)に当接する。さらに進入するに伴って、傾斜面83の傾斜に沿って、子扉3が親扉2の他方(室外)側に押されつつ移動される。
これにより、子扉3が、子扉気密ゴム13及び、室外側化粧モール14に押し付けられることとなり、子扉3が親扉2に対して奥行き方向(矢印Z方向)に位置決めされることとなる。こうして、子扉3のロック状態において、より一層、親扉2に対するがたつきの防止を図ることができる。
このように、子扉3のロック状態において、子扉3が親扉2に対してがたつくことの防止を図ることができるから、例えば、親扉2を開閉した際や、風圧などに生じる、子扉3の親扉2に対するがたつきに起因する異音の発生の防止を図ることができる。
ここで、例えば、子扉3と親扉2とを連結する子扉スプリングヒンジ19を固定するためのネジが緩んで、子扉3が開状態で、親扉2に対してがたついた状態であったとしても、子扉3が傾斜面63、83の傾斜に沿って親扉2に対して移動され、親扉2に対して位置決めされてロックされる。即ち、子扉3が親扉2に対してがたついた状態であっても、一対のロッド6及びデッドボルト8に傾斜面63、83が形成されているから、一対のロッド6及びデッドボルト8の先端部がロッド受け7及び錠受け9の縁に突き当たることなく、その傾斜面63、83がロッド受け7及び錠受け9の縁にそれぞれ当接することとなる。よって、傾斜面63、83の傾斜に沿って、一対のロッド6及びデッドボルト8をロッド受け7及び錠受け9内にスムーズに進入させることができる。そして、子扉3が親扉2に対して奥行き方向(矢印Z方向)に位置決めされることとなる。つまり、子扉3が親扉2に対してがたついた状態であったとしても、子扉3をロックすることで、子扉3が、子扉気密ゴム13及び、室外側化粧モール14に押し付けられることとなるから、子扉3の親扉2に対するがたつきを小さくすることができる。
なお、上述した実施形態では、請求項中の「ロック部」は、一対のロッド6及びデッドボルト8から構成されていたが、本考案はこれに限定されるものではなく、一対のロッド6及び鎌錠から構成されていてもよい。即ち、デッドボルト8の代わりに鎌錠を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、「ロック部及びロック受け部の組」が、上下及び戸先側の3方向に設けられていたが、本考案はこれに限定されるものではない。「ロック部及びロック受け部の組」が、上下の2方向に設けられていてもよい。即ち、デッドボルト8は、傾斜面83を有して構成されていなくてもよい。
また、上述した実施形態では、請求項中の「子扉3の回動方向の一方」が室内側に相当し、「子扉3の回動方向の他方」が室外側に相当していたが、本考案はこれに限定されるものではない。請求項中の「子扉3の回動方向の一方」が室外側に相当し、「子扉3の回動方向の他方」が室内側に相当していてもよい。その場合には、一対のロッド及びデッドボルト(ロック部)は、その先端に向かうに従って、子扉回動方向の一方(室外)から他方側(室内側)に近付く方向に傾斜する傾斜面を有して構成されている。この際、被覆部が、閉状態における親扉2と子扉3との隙間11を、室内側から被覆していてもよい。
また、上述した実施形態では、室外側化粧モール14が、閉状態における親扉2と子扉3との隙間11間を室外側から被覆しており、室内側化粧モール15が、閉状態における親扉2と子扉3との隙間11を室内側から被覆していなかったが、本考案はこれに限定されるものではない。室外側化粧モール14が、閉状態における親扉2と子扉3との隙間11を室外側から被覆し、室内側化粧モール15が、閉状態における親扉2と子扉3との隙間11を室内側から被覆していてもよい。
また、上述した実施形態では、子扉3のロック状態で、子扉3が、子扉気密ゴム13及び、室外側化粧モール14に押し付けられていたが、子扉3のロック状態で、子扉3が、子扉気密ゴム13のみに押し付けられていてもよい。その場合には、室外側化粧モール14は省略してもよい。即ち、子扉付きドア1が、室外側化粧モール14を有さずとも、子扉3のロック状態で、子扉3が、親扉2の何れかの場所に押し付けられていてもよい。
上述した実施形態として以上のとおりの形態としたが、本考案はこれに限定されるものではない。即ち、デッドボルト8及び錠受け9の近傍にラッチ及びラッチ受けを設けてもよいし、デッドボルト8及び錠受け9の近傍にマグネットキャッチ及びこのマグネットキャッチを吸着させる吸着板を設けていてもよい。
前述した各実施形態は本考案の好ましい形態を示したに過ぎず、本考案は、これら実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本考案の骨子を逸脱しない範囲で種々改変して実施することができる。かかる改変によってもなお本考案の子扉付きドアの構成を具備する限り、勿論、本考案の範疇に含まれるものである。
1 子扉付きドア
2 親扉
3 子扉
5 施錠部
6 一対のロッド(ロック部)
7 ロッド受け(ロック受け部)
8 デッドボルト(ロック部)
9 錠受け(ロック受け部)
14 室外側化粧モール(被覆部)
20 子扉開口部
63 傾斜面
83 傾斜面

Claims (2)

  1. 親扉と、該親扉に形成された子扉開口部に開閉自在に設けられた子扉と、を備え、前記子扉開口部にヒンジを介して回動自在に、前記子扉が連結される子扉付きドアであって、
    前記子扉が、その回動方向の一方から他方側に向かって閉じられるものであり、
    前記子扉には、前記親扉に対する施錠部が設けられ、
    前記施錠部が、前記子扉の見込面に進退自在に設けられた凸状のロック部と、前記子扉の閉状態において、子扉開口部における前記ロック部に対向する位置に設けられて前記ロック部を進入させる凹状のロック受け部と、を有し、
    前記ロック部及び前記ロック受け部の組が、上下及び子扉の戸先側の3方向に設けられ、かつ、
    少なくとも上下方向に設けられた前記ロック部が、先端に向かうに従って、前記子扉回動方向の一方から他方側に近付く方向に傾斜する傾斜面を有し、
    前記ロック部が前記ロック受け部内に進入する際に、前記傾斜面が前記ロック受け部の縁に当接することを特徴とする子扉付きドア。
  2. 閉状態における前記子扉と前記親扉との隙間を、前記一対の見付面のうち少なくとも前記他方側から被覆する被覆部を備え、
    前記ロック部が前記ロック受け部内に進入した状態で、前記子扉が前記被覆部に押し付けられていることを特徴とする請求項1記載の子扉付きドア。
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