JP5271069B2 - 開閉装置 - Google Patents

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本発明は、ホテルやマンション等の出入り口部に設けられる開閉装置の技術分野に属するものである。
一般に、開閉装置のなかには、開口部に設けられるドア枠(枠体)にドア体(開閉体)を開閉揺動自在に枢支することにより構成したドア装置(開閉装置)があるが、このようなものにおいて、防犯上の観点から閉鎖状態のドア体の戸先側端面部と、該戸先側端面部に対向するドア枠のドア体対向部との間に施錠装置を設けて、施錠状態とした場合では、ドア体側の突起体(施錠体、デッドボルト)がドア枠側の錠受け部に没入することでドア体の開放が規制されるようにしている。この場合に、閉鎖状態のドア体の戸先側端面部とドア枠のドア体対向部との間には隙間が形成されるため、該隙間から施錠装置の施錠体が見えることになるが、このような状態は抉じ開け等の不法侵入が想定されて防犯上好ましくなく、隙間(施錠体)を隠すような部材を設けることが求められる。これに対し、室内で火災が発生する等の異常時では、前記隙間に位置する施錠装置の施錠体をエンジンカッターで切断してドア体を開放する事態が想定されるが、前記施錠体を覆う部材により室外側から隙間が覆われている場合では、施錠体の位置は特定できても隙間の位置を特定することができず、迅速に施錠体を切断する作業が難しいという問題がある。
この改善策として、ドア体を、ドア枠に対して室外側に開閉揺動する外開き式に構成する一方、ドア体の戸先にプレート体を設けて、閉鎖状態のドア体とドア枠との戸先側に形成される隙間を塞ぐことにより、施錠装置の施錠体を目隠しして防犯性を高めるようにするとともに、前記プレート体に、前記隙間の位置を示す目印を設けて、異常時では施錠装置の施錠体の切断を迅速に実施できるようにしたものが提唱されている。
特開2006−257830号公報
ところが、前記従来のものは、ドア体が外開き式に形成されるものであり、そのため、ドア体側に施錠装置の施錠体を覆う部材としてプレート体が設けられる構成であり、該プレート体に切断位置の目印が設けられており、目印に従ってプレート体を切断することで施錠体を切断することができる。これに対し、ドア体が室内側に開閉揺動するように構成される内開き式のドア装置では、施錠装置の施錠体を覆うための部材をドア体側に設けることはできず、前記特許文献をそのまま実施することはできない。
そして、ドア体を内開きにする場合では、ドア枠の室外側に形成される戸当たり部が、ドア枠とドア体との戸先側の隙間を塞ぎ施錠装置の施錠体を目隠しすることになり、戸当たり部に切断位置を示す目印を設けることが想定されるが、戸当たり部は、断熱、防音、強度等の観点から室内外方向に適宜間隔(厚さ)を存して形成されるものがあり、この場合では、エンジンカッターの刃先がドア枠とドア体との間の施錠体に達するまでに距離があり、戸当たり部に目印を設けただけでは正確、かつ、迅速に施錠体を切断するのが難しいという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開口部に設けられる枠体に開閉体を開閉自在に支持する一方、戸先側の枠体の室外側に、閉鎖状態の開閉体の室外側面に対向する戸当たり部を形成し、前記戸当たり部が、開閉体の戸先側端面部と該戸先側端面部に対向する枠体の開閉体対向部との間に形成される隙間を覆い、該隙間に露出する施錠装置の施錠体を目隠しするよう構成された内開き式の開閉装置において、前記戸当たり部の少なくとも施錠体の隙間露出部位に対向する位置には、エンジンカッターの刃先を室外側から施錠体の隙間露出部位に向けて誘導するための誘導部が設けられている開閉装置である。
請求項2の発明は、戸当たり部は、室内外方向に対向する一対の内外側片を備えて構成されるものとし、誘導部は、外側片から内側片に向けて凹設される凹溝状部により構成されている請求項1に記載の開閉装置である。
請求項3の発明は、凹溝状部は、溝底部が戸当たり部の一対の内外側片の間に位置するものとし、戸当たり部の内側片には、凹溝状部の溝底部対向部位に位置して貫通孔が形成されている請求項2に記載の開閉装置である。
請求項4の発明は、凹溝状部は、溝底部が戸当たり部の一対の内外側片の間に位置するものとし、戸当たり部には、凹溝状部の溝底部を貫通したエンジンカッターの刃先を施錠体の隙間露出部位に向けて誘導する誘導片が形成されている請求項2または3に記載の開閉装置である。
請求項5の発明は、凹溝状部は、溝底部が戸当たり部の内側片により構成されている請求項2に記載の開閉装置である。
請求項1の発明とすることにより、防犯性を損なうことなく、異常時に強制的に開閉体を開放する作業を作業性よく、かつ、迅速に行える。
請求項2の発明とすることにより、凹溝状部の溝側片により、刃先を誘導する誘導効果と、刃先のガタつきを防止する効果を得ることができる。
請求項3の発明とすることにより、施錠体を切断する作業を一層迅速に行うことができる。
請求項4の発明とすることにより、施錠体を切断する作業を、一層正確、かつ、迅速に行うことができる。
請求項5の発明とすることにより、施錠体を切断する作業を一層正確、かつ、迅速に行うことができる。
つぎに、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1はホテル等の建築物内に複数設けられる居室への出入り口部に設けられるドア装置であって、該ドア装置1は、躯体開口部に一体的に設けられる四周枠(枠体)2と、該四周枠2に開閉揺動自在に連結されるドア体(開閉体)3とにより構成されている。
前記ドア体3は、室内外一対の面板の四周を折曲し、間にコア材3aを充填することで所定のドア厚を有したものに構成されており、室内外方向に対向する一対の内、外側面部3b、3cと、これら内、外側面部3b、3cの四周を連結する上下一対の端面部3d、3eと、左右一対の端面部3f、3gとがそれぞれ形成されている。
尚、3hはドア体3の開閉操作具となる把手である。
一方、前記四周枠2は、上下左右の各ドア枠4、5、6、7を枠組みすることにより構成されている。
これらドア枠4、5、6、7のうち、図1の図面に向かって左側に位置し、ドア体3が揺動自在に連結されて戸尻側となるドア枠6(以降、戸尻側ドア枠体)は、図2に示すように、上下方向長尺状の金属製板材を用い、適宜折曲、連結することにより上下方向中空状に形成されている。前記戸尻側ドア枠6は、躯体の開口端部に固定される固定片6aと、該固定片6aに対して左右方向所定間隙を存して対向し、ドア体3が閉鎖状態となった場合にドア体3の左側の端面部である戸尻側の端面部3f(以降、戸尻側端面部)に対向するドア体対向片6bと、開口部側に突出状に形成され、閉鎖状態のドア体3の外側面部(室外側面)3cの戸尻側部位が近接対向する戸当たり部6cとが形成されている。そして、四周枠2とドア体3とは、ドア体対向片6bとドア体3の戸尻側端面部3fとの間に上下方向複数箇所に設けられた蝶番8を介して連結されており、これによって、ドア体3が室内側において開閉揺動する内開き式のドア装置1となるように構成されている。
また、戸尻側ドア枠6の戸当たり部6cは、前記ドア体対向片6bと固定片6aとから開口部側にそれぞれ延出し、室内外方向に対向する一対の内、外側片6d、6eを備えて構成されており、ドア体3が閉鎖状態となってドア体3の外側面部3cに対向したとき、戸尻側端面部3fとドア体対向片6bとの隣接部を塞ぐように構成されている。尚、戸当たり部6cは、所定間隙を存して対向する内、外側片6d、6eを用いて構成することにより、室内外の断熱、防音、強度等の性能向上が図られている。
そして、ドア体3の外側面部3cに近接対向する戸当たり部6cの内側片6dはポケット状に形成されており、該ポケット状の内側片6dには弾性変形自在な気密材9が嵌着され、該気密材9の室内側端部が閉鎖状態のドア体3の外側面部3cに当接して室内外の気密性を高めるように構成されている。尚、この構成は、詳述しない上側ドア枠4についても同様の構成となっている。
一方、図1の図面に向かって右側(戸先側)に位置し、戸先側となるドア枠7(以降、戸先側ドア枠)は、図2に示すように、上下方向長尺状の金属製板材を用い、適宜折曲、連結することにより上下方向中空状に形成されている。前記戸先側ドア枠7は、躯体の開口端面に固定される固定片7aと、該固定片7aに対して左右方向所定間隙を存して対向し、ドア体3が閉鎖状態となった場合にドア体3の右側の端面部である戸先側の端面部3g(以降、戸先側端面部)に対向するドア体対向片(本発明の開閉体対向部に相当する)7bと、開口部側に突出状に形成され、閉鎖状態のドア体3の外側面部3cの戸先側部位が近接対向する戸当たり部7cとが形成されている。そして、ドア体対向片7bとドア体3の戸先側端面部3gとの間には施錠装置10が設けられているが、前記施錠装置10は、ドア体3側に設けられる操作部10aの操作に基づいて戸先側端面部3gから出没自在に操作される施錠体(デッドボルト)10bと、戸先側ドア枠7側に設けられ、ドア体対向片7bから躯体側に退避するように形成される凹溝状の錠受け体10cとにより構成されており、ドア体3の閉鎖状態において、操作部10aの操作に基づいて施錠体10bを戸先側端面部3gから突出させることにより、施錠体10bの突出端部が錠受け部10cに没入する施錠状態となって、ドア体3の開放作動を規制するように構成されている。
因みに、施錠装置としては、施錠体を枠体側に、錠受け体をドア体側に設ける構成であってもよい。
また、戸先側ドア枠7の戸当たり部7cは、前記戸尻側ドア枠6と同様に、ドア体対向片7bと固定片7aとから開口部側にそれぞれ延出し、室内外方向に対向する一対の内、外側片7d、7eを備えて構成されており、ドア体3が閉鎖状態となってドア体3の外側面部3cに対向したとき、戸先側端面部3gとドア体対向片7bとの間に形成される隙間を室外側から塞ぐように構成されている。そして、ドア体3の外側面部3cに近接対向する戸当たり部7cの内側片7dはポケット状に形成されており、該ポケット状の内側片7dには弾性変形自在な気密材9が嵌着され、該気密材9の室内側端部が閉鎖状態のドア体3の外側面部3cに当接して室内外の気密性を高めるように構成されている。さらに、ドア体3の閉鎖状態において、戸先側ドア枠7とドア体3との間に形成される隙間は戸当たり部7cにより覆われており、これによって、施錠装置10の施錠体10bは戸当たり部7cにより目隠しされて室外側から臨むことはできず、防犯性が損なわれることはない。
ここで、本発明が実施されたドア装置1は耐震構造に構成されており、ドア体3の戸先側端面部3gと戸先側ドア枠7のドア体対向片7bとの間隔が広く設定されている。このため、施錠装置10の配設部位については、錠受け体10cをドア体対向片7bよりもドア体3側に偏寄して設けられて、戸先側端面3gとドア体対向片7bとの間隔よりも狭められている。このため、本実施の形態では、施錠体10bが露出する隙間として、戸先側端面部3gと錠受け体10cとで設定される対向間隔Sの隙間となっている。そして、施錠装置10の施錠状態において、火災等の異常時にドア体3を強制的に開放する場合では、前記対向間隔Sに設定される隙間に露出する施錠体10b(施錠体10bの隙間露出部位)を切断することで迅速に開放することができる。
これに対し、前記隙間を塞ぐ戸当たり部7cには、戸当たり部7cにより覆蓋される戸先側端面部3gとドア体対向片7bとの間に形成される隙間に対して内外方向に対向する部位に位置して誘導部が形成され、該誘導部により、エンジンカッターの刃先11を施錠体10bの隙間露出部位に向けて誘導するように構成されている。ここで、本実施の形態において、施錠体10bが露出する隙間は、戸先側端面部3gと錠受け体10cとの対向間隔Sに設定される隙間となっている。このため、戸当たり部7cに形成される誘導部は、前記対向間隔Sに設定される隙間に対して刃先11を誘導するように構成して、ドア体3の強制的な開放が迅速になるようにしている。尚、誘導部の誘導方向は、必ずしも対向間隔Sにする限定されることはなく、戸先側端面部3gとドア体対向片7bとの間に形成される隙間であれば、ドア体3や戸先側ドア枠7を切断することなく施錠体10bを切断することが可能であり、このようにしてもよい。
前記誘導部は、戸当たり部7cの外側片7cの上下方向全長にわたって形成され、内側片7dに向けて凹設された凹溝状部7fにより構成されている。前記凹溝状部7fは、左右方向に対向する一対の溝側片7g、7hと、これら溝側片7g、7hの端縁部を連結する溝底部7iとにより構成されており、平板状に形成される溝底部7iは、内側片7dと外側片7eとの間に位置して形成されている。さらに、本実施の形態の凹溝状部7fは、溝側片7g、7hの対向間隔となる溝幅Hの幅方向中心位置が、前記戸先側端面部3gと錠受け体10cとの対向間隔Sにおける中心線Mとほぼ同位置となる部位に位置するように設定されており、溝幅Hは、エンジンカッターの刃先11が挿入可能な長さに設定されている。
尚、本実施の形態の戸先側ドア枠7は、戸当たり部7cの凹溝状部7fとポケット状の内側片7dをそれぞれ精度よく折曲形成するため、複数の板材を適宜折曲したものを一体化することにより形成しているが、必ずしも複数の板材を用いる必要はない。
このように構成された戸先側ドア枠7を備えたドア装置1において、異常事態が発生してエンジンカッターにより施錠体10bを切断してドア体3を強制的に開放しようとする場合では、ドア体3の施錠装置10の操作具10aの横方向(戸先側)に位置する戸先側ドア枠7の凹溝状部7fに対し、室外側からエンジンカッターの刃先11を挿し込んで室内側に向かって切進むことにより、凹溝状部7fの溝側片7g、7hが刃先11の両側面をガイドするように機能して、刃先11を対向間隔Sに設定される隙間に誘導して、該隙間に露出する施錠体10bを容易に切断できるように構成されている。さらに、このとき、凹溝状部7fの溝側片7g、7hは、刃先11のガタつきを防止するように機能して、刃先11が位置決めされた状態で切断作業をすることができる。そして、凹溝状部7fの溝底部7iを切断した状態では、刃先11は溝底部7iの切断部によるガイドと、該ガイド位置よりも基端側部位が溝側片7g、7hのガイドを受ける状態となり、そのまま刃先11を室内側に変位させることにより、刃先11が内側片7dに誘導され、ガタつきが防止された状態で内側片7dを切断できるように構成されている。そして、この状態から刃先11をさらに室内側に押し込むことで、刃先11が前記対向間隔Sに設定される隙間に正確に誘導され、該隙間に露出する施錠体10bを切断できるように構成されており、これによって、施錠体10bの切断作業が正確、かつ、作業性よく行えることになって、迅速にドア体3を開放できるように構成されている。
尚、ドア体3と戸先側ドア枠7との間に形成される隙間は、ドア体3の内側面部3bに沿い、戸先側端面部3gから戸先側に向けて突出形成されるプレート部3iにより覆われて、室内側からも施錠状態の施錠体10aが見えないようにして意匠性の向上が図られているが、戸先側ドア枠7には、前記プレート部3iが積層するための段差状部7jが形成されている。
叙述の如く構成された本形態において、ドア体3が室内側に開閉揺動する内開き式のドア装置1において、ドア体3を四周枠2に施錠する施錠装置10の施錠体10bは、戸先側ドア枠7のドア体対向片7bとドア体3の戸先側端面部3gとのあいだの隙間から外部に露出するが、該露出する施錠体10bは、戸先側ドア枠7に形成される戸当たり部7cにより覆蓋されていて防犯効果を得ることができる。さらに、戸先側ドア枠7の戸当たり部7cには前記施錠体10bが露出する隙間に誘導する誘導部としての凹溝状部7fが形成されていて、該凹溝状部7fに、エンジンカッターの刃先11を室外側から挿し込むことにより、刃先11を前記隙間に正確に誘導することができ、施錠体10bの切断作業を迅速、かつ、容易に行うことができる。この結果、内開き式で、戸先側ドア枠7の戸当たり部7bにより施錠体10bを目隠しして防犯性を損なうことがないように構成されたドア装置1であっても、異常時に強制的にドア体3を開放する作業を作業性よく、かつ、迅速に行うことができる。
さらに、本発明が実施されたものにあっては、断熱、防音、強度の向上を図るため室内外方向に対向する一対の内、外側片7d、7eを用いて構成されるが、誘導部としての凹溝状部7fは、一対の溝側片7g、7hと溝底部7iとを有して構成されているので、溝側片7g、7hが、施錠体10bが露出する隙間に向けた誘導効果を得ることができるとともに、エンジンカッターの刃先11の側面をガイドして刃先11のガタつきを防止する効果も得ることができる。
尚、本発明は前記第一の実施の形態に限定されないことは勿論であって、誘導部は戸先側の枠体の全長に設ける必要はなく、施錠状態の施錠体が対向する部位にのみ設ける構成としてもよい。
また、第一の実施の形態のように構成した戸当たり部において、戸当たり部を構成する内側片に、凹溝状部の溝底部に対向する部位に位置して貫通孔を形成する構成としてもよく、このようにすることにより、エンジンカッターによる切断時に、凹溝状部の溝底部を切断するだけで、隙間に露出する施錠装置の施錠体に達することができるので、切断時間が短縮されてドア体の強制開放をさらに迅速に行うことができる。
さらに、誘導部としては種々の形状を提唱することができる。尚、他の実施例を説明するにあたり、前記第一の実施の形態と同様の部材構成については、同様の符号を付すことにより説明を省略する。
図3(A)に示す第二の実施の形態の戸当たり部12に形成される誘導部は凹溝状部12aにより構成されるが、該凹溝状部12aは、左右方向に対向する溝側片12bが溝底側において互いに近接する傾斜片で形成されており、角形状の溝底部が形成されたものとなっている。また、図3(B)、(C)に示す第三、第四の実施の形態の戸当たり部13、14の誘導部は、凹溝形状であるが一方の溝側片13a、14aは室内外方向に沿って形成され、他方の溝側片13b、14bは溝底側において一方の溝側片13a、14aに近接する傾斜片により構成され、それぞれ鋭角状の溝底部が形成されたものとなっている。そして、第二〜第四の実施の形態の誘導部は、何れのものも各凹溝形状の溝側片12b、13a、13b、14a、14bがエンジンカッターの刃先を隙間に露出する施錠体10bに向けて誘導して、迅速なドア体3の開放ができる。
また、図4(A)、(B)の第五、第六の実施の形態の戸当たり部15、16に形成される誘導部は、それぞれの外側片15a、16aに貫通孔15b、16bを形成し、第五の実施の形態の貫通孔15bの孔縁には溝底部が平板状に形成された凹溝状部15cを、第六の実施の形態の貫通孔16bの孔縁には溝側片が傾斜状に形成され、角形状の溝底部が形成された凹溝状部16cを、それぞれ室内側から固定することにより構成されている。そして、第五、第六の実施の形態の誘導部は、凹溝状部15c、16cの溝側片がエンジンカッターの刃先を隙間に露出する施錠体10bに向けて誘導して、迅速なドア体3の開放ができる。
さらに、図5(A)に示す第七の実施の形態のものは、戸当たり部17の誘導部は、外側片17aに貫通孔17bを形成し、該貫通孔17bの孔縁に、平板状のプレート体17cを室内側から固定することにより、貫通孔17bの孔端面を溝側片とし、プレート体17cを溝底部とする凹溝状部に構成されており、この場合では、溝側片である貫通孔17bの孔端面がエンジンカッターの刃先を隙間に露出する施錠体に向けて誘導して、迅速なドア体の開放ができる。また、図5(B)に示す第八の実施の形態のものは、戸当たり部18の外側片18aの室外側に、隙間に対応する箇所に貫通孔19aが開設されたプレート体19を設けることにより、貫通孔17cの孔端面を溝側片とし、外側片18aを溝底部とする凹溝状部で構成された誘導部が形成されており、この場合では、溝側片であるプレート体貫通孔19aの孔端面がエンジンカッターの刃先を隙間に露出する施錠体10bに向けて誘導して、迅速なドア体3の開放ができる。さらに、このものでは、戸当たり部の外面にプレート体を取り付けるだけの簡単な構成で誘導部を形成することができるので、既設の戸当たり部に対して容易に後付けできるという利点もある。
一方、図6(A)、(B)に示す第九、十の実施の形態は、戸当たり部20、21の外側片20a、21aに、前記第一の実施の形態と同様の構成の凹溝状部20b、21bによる誘導部が形成されているともに、内側片20c、21cには、前記凹溝状部20b、21bの溝底部対向部位に位置して貫通孔20d、21dが開設されている。さらに、内側片20c、21cの貫通孔20d、21dの孔縁には、凹溝状部20b、21bの溝底部側に向けて突出する誘導片20e、21eが形成されている。そして、このものでは、エンジンカッターの刃先を、凹溝状部20b、21bの溝側片が誘導するとともに、凹溝状部20b、21bの溝底部を切断して貫通した状態では、凹溝状部20b、21bと内側片20c、21cとの間に位置する誘導片20e、21eが誘導することになって、隙間に位置する施錠体10bに向けて刃先を誘導する機能が一層向上して、正確、かつ、迅速にドア体3を開放することができる。尚、第十の実施の形態のものでは、誘導片21eの対向間隔が室外側ほど拡開するように形成されているので、刃先が位置ズレしたような場合であっても、切進む方向を修正することができて正確に施錠体10bを切断できる。
尚、誘導片は、所定間隙を存して設けられる戸当たり部の内、外側片の間に形成されることにより、エンジンカッターの刃先を外側片に形成される誘導部から隙間に露出する施錠体に向けて誘導する正確性を一層高めるようにするものである。このため、誘導片は、誘導部の形状が必ずしも前記第九、十の実施の形態のものに限定されることなく、誘導部が内側片に達することがないような形状のものであればどのよう形状の誘導部に対しても設けることができる。
さらに、図7(A)に示す第十一の実施の形態は、戸当たり部22に形成される誘導部として、外側片22aに凹溝状部22bが形成されるが、該凹溝状部22bは溝底部が内側片22cとなるように構成されている。そして、この場合では、凹溝状部22bの溝底部としての内側片22cを切断すれば、施錠体10bが露出する隙間に達することができて、一層迅速、かつ、正確なドア体3の開放を期待できる。
また、図7(B)に示す第十二の実施の形態は、ドア体3と戸先側ドア枠23とのあいだに設けられる施錠装置24の錠受け体24aが、戸先側ドア枠23のドア体対向片23aと面一状に設けられている。この場合に、戸先側ドア枠23の戸当たり部23bに設けられる誘導部となる凹溝状部23cは、ドア体3の戸先側端面部3gとドア体対向片23aとの間に形成される隙間に対して内外方向に対向する部位に位置して形成されており、このようにしても、エンジンカッターの刃先を隙間に露出する施錠体24bに誘導して、迅速にドア体3を開放することができる。
さらに、図7(C)に示す第十三の実施の形態は、戸当たり部25に形成される誘導部として、凹溝状部ではなく、外側片25aから内側片25bに向くガイド片25cが形成されている。そして、このものでも、エンジンカッターの刃先をガイド片25cに沿って切進むことにより、隙間に露出する施錠体10bを切断することが可能である。
さらに、誘導部としては、前記実施の形態に限定されることはなく、例えば外側片に凹溝状部の換りに貫通孔を形成するだけでもよい。この場合に、貫通孔の孔奥であって、内、外側片の間に位置して誘導片を形成する構成とすれば、エンジンカッターの刃先を一層正確に施錠体に誘導することができる。
ドア装置の室外側からの正面図である。 ドア装置の一部を切欠いた横断面図である。 図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ第二、第三、第四の実施の形態におけるドア装置の一部を切欠いた横断面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれ第五、第六の実施の形態におけるドア装置の一部を切欠いた横断面図である。 図5(A)、(B)はそれぞれ第七、第八の実施の形態におけるドア装置の一部を切欠いた横断面図である。 図6(A)、(B)はそれぞれ第九、第十の実施の形態におけるドア装置の一部を切欠いた横断面図である。 図7(A)、(B)、(C)はそれぞれ第十一、第十二、第十三の実施の形態におけるドア装置の一部を切欠いた横断面図である。
符号の説明
1 ドア装置
2 四周枠
3 ドア体
3c 外側面部
3g 戸先側端面部
6 戸尻側ドア枠
6c 戸当たり部
7 戸先側ドア枠
7b ドア体対向片
7c 戸当たり部
7e 外側片
7f 凹溝状部
7g 溝側片
7i 溝底部
10 施錠装置
10b 施錠体
11 刃先

Claims (5)

  1. 開口部に設けられる枠体に開閉体を開閉自在に支持する一方、戸先側の枠体の室外側に、閉鎖状態の開閉体の室外側面に対向する戸当たり部を形成し、前記戸当たり部が、開閉体の戸先側端面部と該戸先側端面部に対向する枠体の開閉体対向部との間に形成される隙間を覆い、該隙間に露出する施錠装置の施錠体を目隠しするよう構成された内開き式の開閉装置において、前記戸当たり部の少なくとも施錠体の隙間露出部位に対向する位置には、エンジンカッターの刃先を室外側から施錠体の隙間露出部位に向けて誘導するための誘導部が設けられている開閉装置。
  2. 戸当たり部は、室内外方向に対向する一対の内外側片を備えて構成されるものとし、誘導部は、外側片から内側片に向けて凹設される凹溝状部により構成されている請求項1に記載の開閉装置。
  3. 凹溝状部は、溝底部が戸当たり部の一対の内外側片の間に位置するものとし、戸当たり部の内側片には、凹溝状部の溝底部対向部位に位置して貫通孔が形成されている請求項2に記載の開閉装置。
  4. 凹溝状部は、溝底部が戸当たり部の一対の内外側片の間に位置するものとし、戸当たり部には、凹溝状部の溝底部を貫通したエンジンカッターの刃先を施錠体の隙間露出部位に向けて誘導する誘導片が形成されている請求項2または3に記載の開閉装置。
  5. 凹溝状部は、溝底部が戸当たり部の内側片により構成されている請求項2に記載の開閉装置。
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