JP3188677B2 - コンクリート側溝における閉蓋構造及びそれに用いるコンクリート側溝ブロック - Google Patents
コンクリート側溝における閉蓋構造及びそれに用いるコンクリート側溝ブロックInfo
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Description
における閉蓋を安定化させ得ると共にその安定した状態
を持続可能とするコンクリート側溝における閉蓋構造に
関するものである。又、該閉蓋構造に用いるコンクリー
ト側溝ブロックに関するものである。
造は、図42に示すように、側溝ブロックaの上端開放
部bに設けた対向する嵌合部cに蓋版dの側部分eを嵌
合させて該蓋版dで前記上端開放部bを閉蓋するもので
あって、前記嵌合部cは、前記蓋版dの側部分の下面f
を載せるフラットな面gを有する蓋受け部hと、その外
縁で立設された立壁部jとから構成されており、蓋版の
側部分eを前記蓋受け部hのフラットな面gに載せた状
態において該蓋版dの端面と立壁部との間に間隙kが形
成されていた。
いては次のような問題点があった。 一般に、コンクリートブロックを製造するための型
枠を捩じれがゼロに近い状態に高い寸法精度で製作する
ことは不可能であり、又、型枠の繰り返し使用によって
捩じれが発生することも避けられない。このようなこと
から、コンクリート製の側溝ブロックや蓋版にあって
も、その製造誤差により、互いに接触する面f,gに捩
じれが発生しており、閉蓋状態の蓋版上を自動車が通過
する際における蓋版のガタツキに伴い衝撃音が発生し、
この音が側溝内部で共鳴して大きくなり騒音となる問題
があった。
記間隙kに流入することによって、雨水に運ばれてきた
砂や泥が前記接触面間に侵入することによって、前記ガ
タツキがなお一層発生しやすい問題があった。
タツクと、このようなガタツキに伴う衝撃が蓋版と蓋掛
け部との間で繰り返されることによって、又、蓋版が跳
ねて蓋版の端部相互が衝突すること等によって、側溝ブ
ロックや蓋版の破損に繋がる問題があった
を防止せんとして、蓋版を線接触状態で側溝ブロックに
支持させる閉蓋構造が各種提案されている。実用化され
ているものの一例としては図43に示すように、側溝ブ
ロックaの蓋受け部側に円弧凹面mを設け、蓋版d側に
は、該円弧凹面mと相似の円弧突面nを設け、該円弧凹
面mと円弧突面nとを側溝ブロックの長さ方向に線接触
状態として前記蓋版等の捩れ変形を吸収するものであっ
た。より具体的には、蓋版の軸線方向が側溝ブロックの
軸線方向に対して所要に傾いた状態での線接触状態とし
て、蓋版等の捩れ変形を吸収せんとするものであった。
円弧突面pを設けると共に蓋版dの側部分の下部に傾斜
面qを設けることにより、該円弧突面pと傾斜面qと
で、前記のように、側溝ブロックの長さ方向に線接触状
態を生じさせ、これにより蓋版などの捩れ変形を吸収せ
んとするものであった。
と蓋版dの側部分に、夫々角度の異なる傾斜面r,sを
形成し、両傾斜面を、前記のように、側溝ブロックの長
さ方向に線接触状態とし、これにより蓋版等の捩れ変形
を吸収するものであった。
状態の蓋版dと立壁jとの間に間隙kが形成されてい
た。
状態を確保して蓋版等の捩れ変形を吸収せんとするタイ
プの前記閉蓋構造にあっては、次のような問題点があっ
た。 側溝ブロックと蓋受け部とを線接触状態で接触させ
るタイプの前記閉蓋構造は、蓋版の荷重支持が局部的で
あるために、自動車が通過する際の安定性に劣る問題が
あった。又、線接触状態であるために接触面積が小さ
く、該接触部分で蓋版が滑りやすい。従って該接触部分
に自動車荷重が加わった場合、蓋版が回転してその側部
分が側溝水路内に落ち込む恐れがあった。
記間隙kに流入することにより、この雨水で運ばれた砂
や泥が、側溝水路内に向けて傾く前記蓋受け部の湾曲凹
面mや湾曲突面p、傾斜面rに沿って、上から下に向け
て直接的に流れ込み、線接触部分tに達しやすかった。
このようになると、蓋版上を自動車が通過する際におけ
る振動等によって生じた線接触部分tの隙間に、砂や泥
が挟み込まれやすく、その結果、線接触状態が不安定化
して蓋版のガタツキが生じてしまい、線接触状態を確保
して蓋版のガタツキを防止せんとする前記閉蓋構造の本
来の目的が達成されなくなってしまう。
の手段としては、図46に示すように、側溝ブロックa
の蓋受け部と蓋版dとの接触部分を、同一傾斜角度の傾
斜面u,vの面接触で行なわんとするものがあり、その
一例として、特開平9−228458号公報や実開昭6
3−18590号公報が開示するものを挙げることがで
きる。しかしながらこれらの閉蓋構造にあっても、前記
と同様、道路表面から流れてきた雨水が、前記間隙kに
流入することに伴い、雨水で運ばれた砂や泥が両傾斜面
の接触部分に挟み込まれやすく、これらの場合もガタツ
キ防止を持続させ難い問題があった。なお前記実開昭6
3−18590号公報には、図47に示すように、蓋受
け部hに、前記間隙に流入した雨水を排出させるための
排水路wが設けられているが、この排水路wは蓋受け部
の長さ方向に間隔をおいて独立的に設けられているだけ
である。該排水路が設けられている部分においては、道
路表面から流れてきた雨水を側溝に円滑に流入させるこ
とは可能であっても、前記間隙kに流入した雨水が前記
傾斜面u,vの接触部分に至った場合には、これが該接
触部分に挟み込まれて蓋版のガタツキを生じさせること
になるのであった。このように前記排水路wは、降雨の
排水を効率化するだけのものであり、蓋版のガタツキ防
止に直接寄与するものではなかったのである。
ものであり、蓋版の閉蓋の安定性を向上させて蓋版のガ
タツキを防止でき、このガタツキ防止効果を持続させる
ことができるコンクリート側溝における閉蓋構造の提供
を目的とするものである。又、該閉蓋構造に用いるコン
クリート側溝ブロックの提供を目的とするものである。
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
コンクリート側溝における閉蓋構造(以下閉蓋構造とい
う)は、コンクリート側溝ブロックの側溝水路の上端開
放部に設けた対向する嵌合部に蓋版の両側部分を嵌合さ
せて該蓋版で前記上端開放部を閉蓋する側溝ブロックの
閉蓋構造である。そして、前記側溝ブロックの嵌合部
は、前記蓋版の側部分の下部を載せる蓋受け部とその外
縁で立設された立壁部とから構成されており、該蓋受け
部は、下縁が上縁よりも側溝水路側に位置する内方傾斜
の傾斜面を具え、該傾斜面の上縁において、外方に向か
う排水路底面が連設される一方、前記蓋版の側部分の下
部は、前記傾斜面と面接触し得る、これと傾斜角度の等
しい傾斜面を有し、該傾斜面の上縁は前記側溝ブロック
の傾斜面の上縁よりも上に位置し、前記排水路底面とそ
の上側に位置する前記蓋版の側部分との間は、前記立壁
部と蓋版との間の間隙に連通する縦排水路とされてい
る。又該縦排水路の底面を形成する前記排水路底面は、
前記側溝ブロックの傾斜面の上縁と略同高さ又はそれよ
りも低い面に形成されており、又前記蓋受け部には、前
記縦排水路を流れた水を前記側溝水路に排出させるため
の、上方開放の横排水路が設けられていることを特徴と
するものである。
クリート側溝ブロックの側溝水路の上端開放部に設けた
対向する嵌合部に蓋版の両側部分を嵌合させて該蓋版で
前記上端開放部を閉蓋する側溝ブロックの閉蓋構造であ
る。そして、前記側溝ブロックの嵌合部は、前記蓋版の
側部分の下部を載せる蓋受け部とその外縁で立設された
立壁部とから構成されており、該蓋受け部は、その幅方
向の中央部分に、下縁が上縁よりも側溝水路側に位置す
る内方傾斜の傾斜面を具え、該傾斜面の上縁において、
外方に向かう排水路底面が連設されると共に、前記傾斜
面の下縁には内方に向かう略水平な規制面が連設されて
おり、一方前記蓋版の側部分の下部は、前記傾斜面と面
接触し得る、これと傾斜角度の等しい傾斜面を有し、該
傾斜面の上縁は前記側溝ブロックの傾斜面の上縁よりも
上に位置し、又前記排水路底面とその上側に位置する前
記蓋版の側部分との間は、前記立壁部と蓋版との間の間
隙に連通する縦排水路とされている。又該縦排水路の底
面を形成する前記排水路底面は、前記側溝ブロックの傾
斜面の上縁と略同高さ又はそれよりも低い面に形成され
ており、又前記蓋受け部には、前記縦排水路を流れた水
を前記側溝水路に排出させるための、上方開放の横排水
路が設けられており、又、前記蓋版の傾斜面の下縁に連
なる蓋版下面が前記側溝ブロックの前記規制面から浮き
上がるように構成され、蓋版の側部分が落ち込んだと
き、前記蓋版下面が前記規制面に支持可能となされ、こ
の支持された状態においても、蓋版の、その傾斜面の外
側に位置する部分が前記縦排水路を遮断しないように構
成したことを特徴とするものである。
コンクリート側溝ブロックの側溝水路の上端開放部に設
けた対向する嵌合部に蓋版の両側部分を嵌合させて該蓋
版で前記上端開放部を閉蓋する側溝ブロックの閉蓋構造
である。そして、前記側溝ブロックの嵌合部は、前記蓋
版の側部分の下部を載せる蓋受け部とその外縁で立設さ
れた立壁部とから構成されており、該蓋受け部は、その
幅方向の中央部分に、下縁が上縁よりも外方に位置する
外方傾斜の傾斜面を具え、該傾斜面の下縁において、外
方に向かう排水路底面が連設されると共に、前記蓋版の
側部分の下部は、前記傾斜面と面接触し得る、これと傾
斜角度の等しい傾斜面を有し、前記傾斜面の上縁は前記
側溝ブロックの傾斜面の上縁よりも上に位置しており、
又前記排水路底面とその上側に位置する前記蓋版の側部
分との間は、前記立壁部と蓋版との間の間隙に連通する
縦排水路とされている。又前記蓋受け部には、前記縦水
路を流れた水を側溝水路に排水させるための、上方開放
の横排水路が設けられていることを特徴とするものであ
る。
しては、左右対向する側壁部の上部が前後端部分におい
て連結梁で連結され、該前後の連結梁間が前記上端開放
部とされると共に、該上端開放部の前記嵌合部を構成す
る蓋受け部の長さ方向の両端側の部分に横排水路が設け
られたものを用いるのがよい。
前記横排水路に向けて傾斜する如く構成するのがよい。
の端部の直下に横排水路を設けると共に前記排水路底面
を、その長さ方向の中央部を境にして山形傾斜面に形成
し、該排水路底面の傾斜下端で前記横排水路を連通する
のがよい。
ックの傾斜面及び蓋版の傾斜面、又はそのいずれか一方
を、凹凸の高低差が0.5mmまでであり、且つコンク
リート製品の一般的な地肌よりも粗い微細な粗面に形成
するのがよい。該粗面は、傾斜面の長さ方向に延びる凹
溝又は突条からなる縦筋を傾斜面幅方向に並設して構成
するのがよい。
は、側溝水路の上端開放部が、その対向する嵌合部に蓋
版の両側部分が嵌合されて該蓋版で閉蓋されるコンクリ
ート側溝ブロックである。そして前記嵌合部は、前記蓋
版の側部分の下部を載せる蓋受け部とその外縁で立設さ
れた立壁部とから構成されており、該蓋受け部は、下縁
が上縁よりも側溝水路側に位置する内方傾斜の傾斜面を
具え、該傾斜面は、前記蓋版の側部分の下部に設けた傾
斜面と面接触できるものとなされ、該傾斜面の上縁にお
いて、外方に向かい且つ該傾斜面の上縁と略同高さ又は
それよりも低い面に形成された排水路底面が連設されて
おり、該排水路底面とその上側に位置する前記蓋版の側
部分との間は、前記立壁部と蓋版との間の間隙に連通す
る縦排水路を形成する如くなされており、又前記蓋受け
部には、前記縦排水路を流れた水を前記側溝水路に排出
させるための、上方開放の横排水路が設けられているこ
とを特徴とするものである。
他の態様は、側溝水路の上端開放部が、その対向する嵌
合部に蓋版の両側部分が嵌合されて該蓋版で閉蓋される
コンクリート側溝ブロックである。そして前記嵌合部
は、前記蓋版の側部分の下部を載せる蓋受け部とその外
縁で立設された立壁部とから構成されており、該蓋受け
部は、その幅方向の中央部分に、下縁が上縁よりも側溝
水路側に位置する内方傾斜の傾斜面を有し、該傾斜面
は、前記蓋版の側部分の下部に設けた傾斜面と面接触で
きるものとなされ、該傾斜面の上縁において、外方に向
かい且つ該傾斜面の上縁と略同高さ又はそれよりも低い
面に形成された排水路底面が連設されると共に、前記傾
斜面の下縁には内方に向かう略水平な規制面が連設され
ており、前記排水路底面とその上側に位置する前記蓋版
の側部分との間は、前記立壁部と蓋版との間の間隙に連
通する縦排水路を形成する如くなされている。又前記蓋
受け部には、前記縦排水路を流れた水を前記側溝水路に
排出させるための、上方開放の横排水路が設けられてお
り、又前記蓋版の傾斜面の下縁に連なる蓋版下面が前記
側溝ブロックの前記規制面から浮き上がるように構成さ
れ、蓋版の側部分が落ち込んだとき、前記蓋版下面が前
記規制面に支持可能となされ、この支持された状態にお
いても、蓋版の、その傾斜面の外側に位置する部分が前
記縦排水路を遮断しないようになされていることを特徴
とするものである。
その他の態様は、側溝水路の上端開放部が、その対向す
る嵌合部に蓋版の両側部分が嵌合されて該蓋版で閉蓋さ
れるコンクリート側溝ブロックである。そして前記嵌合
部は、前記蓋版の側部分の下部を載せる蓋受け部とその
外縁で立設された立壁部とから構成されており、該蓋受
け部は、その幅方向の中央部分に、下縁が上縁よりも外
方に位置する外方傾斜の傾斜面を有し、該傾斜面は、前
記蓋版の側部分の下部に設けた傾斜面と面接触できるも
のとなされ、前記蓋受け部の傾斜面の下縁において、外
方に向かう排水路底面が連設されると共に、前記蓋版の
傾斜面の上縁は前記蓋受け部の傾斜面の上縁よりも上に
位置し、又前記蓋版の傾斜面の下縁は前記蓋受け部の傾
斜面の下縁よりも上に位置する如くなされている。又前
記排水路底面とその上側に位置する前記蓋版の側部分と
の間は、前記立壁部と蓋版との間の間隙に連通する縦排
水路を形成する如くなされており、又前記蓋受け部に
は、前記縦排水路を流れた水を前記側溝水路に排出させ
るための、上方開放の横排水路が設けられていることを
特徴とするものである。
対向する側壁部の上部が前後端部分において連結梁で連
結され、該前後の連結梁間が前記上端開放部とされると
共に、該上端開放部の前記嵌合部を構成する蓋受け部の
長さ方向の両端側の部分に横排水路が設けられたものと
して構成するのがよい。
前記縦排水路は、前記横排水路に向けて傾斜する如く構
成するのがよい。
の側部分の端部の直下に横排水路が設けられると共に前
記排水路底面が、その長さ方向の中央部を境にして山形
傾斜面に形成され、該排水路底面の傾斜下端が前記横排
水路に連通されたものとして構成するのがよい。
て、蓋受け部の傾斜面を、凹凸の高低差が0.5mmま
でであり、且つコンクリート製品の一般的な地肌よりも
粗い微細な粗面に形成するのがよい。該粗面は、傾斜面
の長さ方向に延びる凹溝又は突条からなる縦筋を傾斜面
の幅方向に並設して形成するのがよい。
基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1〜3において本発明に係る閉
蓋構造1は、コンクリート側溝ブロック2の側溝水路3
の上端開放部5に設けた対向する嵌合部6,6に蓋版7
の両側部分9,9を嵌合させて、該蓋版7で前記上端開
放部5を閉蓋してなるものである。
ては、図1に示すように、左右対向する側壁部10,1
0の上部が前後端部分において連結梁11,11で連結
され、該前後の連結梁間が前記上端開放部5とされてお
り、図3に示すように、同一寸法の2枚の蓋版7,7で
閉蓋可能となされている。そして該閉蓋状態で、図2に
示すように、蓋版7の端面13と後述する立壁部15の
内面16との間には、従来と同様に、間隙Gが設けられ
ている。
の端部相互が連結され、その底部に底打ちコンクリート
が打設されて水路勾配が形成されることにより、コンク
リート側溝を構築するものである。
は、図4〜5に示すように、前記蓋版7の側部分9の下
部を受ける蓋受け部17と、その外縁で立設された立壁
部15とから構成されている。該蓋受け部17は、その
幅方向の中央部分に、下縁19が上縁20よりも側溝水
路3側に位置する内方傾斜の傾斜面21を具え、該傾斜
面21の上縁20において、外方に向かう略水平な排水
路底面23が連設されると共に、前記傾斜面21の下縁
19には、内方に向かう略水平な規制面25が連設され
ている。なお該傾斜面21の水平面に対する傾斜角度
は、30〜60度の角度範囲で所要に設定される。
及び中央部分には、前記排水路底面23の外端から前記
側溝水路3に向けて下方に傾斜する状態で、上方に開放
した溝状の横排水路27,27,27が設けられてい
る。
1は微細な粗面29に形成されている。その粗面29
は、例えば図6に示すように、側溝ブロックの長さ方向
に延びる凹溝30や突条31としての縦筋を傾斜面21
の幅方向にジグザグ状に並設して形成されており、コン
クリート製品の一般的な地肌よりも粗く、その凹凸の高
低差は0.5mmまでである。
に、その側部分9の下部に、前記側溝ブロックの傾斜面
21と面接触し得る、これと傾斜角度の等しい傾斜面3
3を有しており、該傾斜面33の上縁35は前記側溝ブ
ロック2の傾斜面21の上縁20よりも上に位置してい
る。そして該傾斜面33の上縁35には、それよりも傾
斜角度が緩い傾斜した面36が連設されている。又該傾
斜面33の下縁37は、前記側溝ブロック2の傾斜面2
1の下縁19よりも上に位置している。そして図4に示
すように、前記排水路底面23と、前記蓋版7の、前記
側溝ブロックの傾斜面上縁20の外側に存する部分39
(側部分9)との間は、前記間隙Gに連通する縦排水路
40とされている。又、本実施の形態において前記傾斜
面33は、前記と同様の粗面29(図7〜8)に形成さ
れている。
態において、蓋版の傾斜面33の下縁37に連なる蓋版
下面41が前記側溝ブロックの前記規制面25から浮き
上がるように構成されており、閉蓋状態の蓋版の一方の
側部分9aに、一定以上の自動車荷重等の乗載荷重が図
9に矢印F1で示すように作用して、該側部分9aが同
図に矢印F2で示すように回転したときに、前記蓋版の
傾斜面の下縁37が前記規制面25に支持可能となされ
ており、この支持された状態においても、図9に示すよ
うに、前記傾斜面33の外側に位置する部分42が前記
縦排水路40を遮断しないように構成されている。
5を前記蓋版7で閉蓋した場合、蓋版7や側溝ブロック
の蓋受け部17に捩れ変形や撓み変形等が生じていると
きは、閉蓋状態の蓋版7に自動車荷重等が加わることに
よって、図10に示すように該蓋版7の軸線方向L1が
側溝ブロックの軸線方向L2に対して所要に傾いた状態
で、図11に示すように、蓋版の傾斜面33と前記蓋受
け部の傾斜面21とが略面接触の状態で落ち着く。この
ように傾斜面相互が略面接触の状態で保たれることか
ら、上からの荷重によって、両傾斜面33,21の接触
部分38(図11)に該傾斜面に沿った摩擦力が生じ、
蓋版7が安定した閉蓋状態で保持される。本実施の形態
においては傾斜面33,21が、前記のように粗面に形
成されていることから摩擦力の増大が図られ、従って、
蓋版上を自動車が走行する場合においても蓋版7のガタ
ツキが防止されることになる。
に示すように、側溝ブロックの長さ方向に延びる凹溝や
突条としての縦筋の集合によって粗面が形成されている
ため、上端開放部5に設けた嵌合部6に蓋版7の側部分
9を嵌合させて該蓋版7で上端開放部5を一旦閉蓋した
後であっても、該蓋版7を、前記縦筋に沿ってブロック
の長さ方向に動かすことが比較的容易であるために、蓋
版の配置状態の調節によって正しい閉蓋状態を容易に得
ることができることになる。
5に矢印で示すように前記間隙Gに流入したときは、同
図に矢印で示すように、該雨水は前記縦排水路40を流
れて横排水路27に至り、側溝水路3に排出されやすい
ことから、雨水によって運ばれた砂や泥は前記傾斜面3
3,21の接触部分38(図11)に入り込みにくい。
その結果、両傾斜面33,21の接触部分38の安定状
態が長く維持されることになり、これにより、蓋版7の
ガタツキ防止効果が持続されることになる。
少溜まったとしても、排水路底面23が側溝ブロックの
傾斜面21の上縁20と略同高さに形成されているため
に、縦排水路40が土砂溜めとして機能し、砂や泥は傾
斜面相互の接触部分38に容易には入り込まず、接触部
分38の安定状態が長く維持されることになる。
クリート側溝ブロック2の他の態様を示すものであり、
前記排水路底面23を、横排水路27,27間の中央部
を境として該横排水路27,27に向けて山形に傾斜す
る面として構成している。このように構成する場合は、
前記間隙Gに流入して縦排水路40に至った雨水を、流
速が早められた状態で横排水路27に向けて流下させる
ことができる。然して、排水路底面23に存在する砂や
泥を、このように流速を早めて流下する水の勢いによっ
て横排水路27に排出させやすい。該流下水の勢いを利
用したこのような清掃作用によって、砂や泥を前記接触
部分38に、より一層入り込みにくくできる。
両端部分に横排水路27,27を設けることとしている
ため、砂や泥が溜まりやすい嵌合部6の角部分45にお
ける排水性を良好として、砂等が傾斜面相互の前記接触
部分38に入り込むのを防止できる。
関連)、図15(図13、図14関連の断面図)に示す
ように、前記排水路底面23を、前記傾斜面21の上縁
20から外方に向けて下方に傾斜する面として形成した
ときは、前記間隙Gに流入した雨水によって運ばれた砂
や泥を、傾斜した排水路底面23の下側部分46に沈殿
等によって移動させることが可能になり、この移動した
砂や泥を、排水路底面23を流れる雨水によって横排水
路27内に排出可能であることから、砂や泥を前記接触
部分38に、より一層入り込みにくい状態となし得て好
ましい。
て本発明に係る閉蓋構造1は、コンクリート側溝ブロッ
ク2の側溝水路3の上端開放部5に設けた対向する嵌合
部6,6に蓋版7の両側部分9,9を嵌合させて、該蓋
版7で前記上端開放部5を閉蓋してなるものである。
ては、図16に示すように、左右対向する側壁部10,
10の上部が前後端部分において連結梁11,11で連
結され、該前後の連結梁間が前記上端開放部5とされて
おり、図3に示すと同様に、同一寸法の2枚の蓋版7,
7で閉蓋可能となされている。そして該閉蓋状態で、図
18に示すように、蓋版7の端面13と後述する立壁部
15の内面16との間には、従来と同様に、間隙Gが設
けられている。
の端部相互が連結され、その底部に底打ちコンクリート
が打設されて水路勾配が形成されることにより、コンク
リート側溝を構築するものである。
は、図18〜19に示すように、前記蓋版7の側部分9
の下部を受ける蓋受け部17と、その外縁で立設された
立壁部15とから構成されている。該蓋受け部17は、
その幅方向の中央部分に、下縁19が上縁20よりも立
壁部15側に位置する外方傾斜の傾斜面21を具え、該
傾斜面21の下縁19において、外方に向かう略水平な
排水路底面23が連設されている。なお該傾斜面21の
水平面に対する傾斜角度は、30〜60度の角度範囲で
所要に設定される。
及び中央部分には、前記排水路底面23の外端から前記
側溝水路3に向けて下方に傾斜する状態で、上方に開放
した溝状の横排水路27,27,27が設けられてい
る。
1は微細な粗面29に形成されている。その粗面29
は、例えば図6に示すと同様に、側溝ブロックの長さ方
向に延びる凹溝30や突条31としての縦筋を傾斜面2
1の幅方向にジグザグ状に並設して形成されており、コ
ンクリート製品の一般的な地肌よりも粗く、その凹凸の
高低差は0.5mmまでである。
ように、その側部分9の下部に、前記側溝ブロックの傾
斜面21と面接触し得る、これと傾斜角度の等しい傾斜
面33を有しており、該傾斜面33の下縁37は前記側
溝ブロック2の傾斜面21の下縁19よりも上に位置し
ており、該下縁37に水平面34が連設されている。そ
して該傾斜面33の上縁35は、傾斜面21の上縁20
よりも上に位置し、該上縁35には水平面44が連設さ
れている。そして前記排水路底面23と、その上側に位
置する前記蓋版の側部分9との間は、前記間隙Gに連通
する縦排水路40とされている。又、本実施の形態にお
いて前記傾斜面33は、前記と同様の粗面に形成されて
いる。
5を前記蓋版7で閉蓋した場合、蓋版7や側溝ブロック
の蓋受け部17に捩れ変形や撓み変形等が生じていると
きは、閉蓋状態の蓋版7に自動車荷重等が加わることに
よって、図10に示すと同様に該蓋版7の軸線方向L1
が側溝ブロックの軸線方向L2に対して所要に傾いた状
態で、図21に示すように、蓋版の傾斜面33と前記蓋
受け部の傾斜面21とが略面接触の状態で落ち着く。こ
のように傾斜面相互が略面接触の状態で保たれることか
ら、上からの荷重によって、両傾斜面33,21の接触
部分38(図21)に該傾斜面に沿った摩擦力が生じ、
蓋版7が安定した閉蓋状態で保持される。本実施の形態
においては傾斜面33,21が、前記のように粗面に形
成されていることから摩擦力の増大が図られ、従って、
蓋版上を自動車が走行する場合においても蓋版7のガタ
ツキが防止されることになる。
に示すと同様に、側溝ブロックの長さ方向に延びる凹溝
や突条としての縦筋の集合によって粗面が形成されてい
るため、上端開放部5に設けた嵌合部6に蓋版7の側部
分9を嵌合させて該蓋版7で上端開放部5を一旦閉蓋し
た後であっても、該蓋版7を、前記縦筋に沿ってブロッ
クの長さ方向に動かすことが比較的容易であるために、
蓋版の配置状態の調節によって正しい閉蓋状態を容易に
得ることができることになる。
19に矢印で示すように前記間隙Gに流入したときは、
同図に矢印で示すように、該雨水は前記縦排水路40を
流れて横排水路27に至り、側溝水路3に排出されやす
いことから、雨水によって運ばれた砂や泥は前記傾斜面
33,21の接触部分38(図21)に入り込みにく
い。その結果、両傾斜面33,21の接触部分38の安
定状態が長く維持されることになり、これにより、蓋版
7のガタツキ防止効果が持続されることになる。
少溜まったとしても、傾斜面21が外方傾斜であるため
に、この砂や泥は傾斜面相互の接触部分38に入り込ま
ず、接触部分38の安定状態が長く維持されることにな
る。
リート側溝ブロック2の他の態様を示すものであり、前
記排水路底面23を、横排水路27,27間の中央部を
境として該横排水路27,27に向けて山形に傾斜する
面として構成している。このように構成する場合は、前
記間隙Gに流入して縦排水路40に至った雨水を、流速
が早められた状態で横排水路27に向けて流下させるこ
とができる。然して、排水路底面23に存在する砂や泥
を、このように流速を早めて流下する水の勢いによって
横排水路27に排出させやすい。該流下水の勢いを利用
したこのような清掃作用によって、砂や泥を前記接触部
分38に、より一層入り込みにくくできる。
両端部分に横排水路27,27を設けることとしている
ため、砂や泥が溜まりやすい嵌合部6の角部分45にお
ける排水性を良好として、砂等が傾斜面相互の前記接触
部分38に入り込むのを防止できる。
2関連)、図25(図23、図24関連の断面図)に示
すように、前記排水路底面23を、前記傾斜面21の下
縁19から外方に向けて下方に傾斜する面として形成し
たときは、前記間隙Gに流入した雨水によって運ばれた
砂や泥を、傾斜した排水路底面23の下側部分46に沈
殿等によって移動させることが可能になり、この移動し
た砂や泥を、排水路底面23を流れる雨水によって横排
水路27内に排出可能であることから、砂や泥を前記接
触部分38に、より一層入り込みにくい状態となし得て
好ましい。
明に係る閉蓋構造のその他の実施の形態を示すものであ
り、U字溝としてのコンクリート側溝ブロック2の側溝
水路3の上端開放部5に設けた対向する嵌合部6,6に
蓋版7の両側部分9,9を嵌合させて、該蓋版7で前記
上端開放部5を閉蓋してなるものである。なお以下の説
明は、その構成主要部が前記第1の実施の形態における
ものと共通しているため、第1の実施の形態の説明で用
いた図面を一部利用して行なう。
は、図28〜29に示すように、前記蓋版7の側部分9
の下部を受ける蓋受け部17と、その外縁で立設された
立壁部15とから構成されている。該蓋受け部17は、
例えば前記第1の実施の形態におけると同様に構成され
ており、その幅方向の中央部分に、下縁19が上縁20
よりも側溝水路3側に位置する内方傾斜の傾斜面21を
具え、該傾斜面21の上縁20において、外方に向かう
略水平な排水路底面23が連設されると共に、前記傾斜
面21の下縁19には、内方に向かう略水平な規制面2
5が連設されている。なお該傾斜面21の水平面に対す
る傾斜角度は、30〜60度の角度範囲で所要に設定さ
れる。
分には、前記排水路底面23の外端から前記側溝水路3
に向けて下方に傾斜する状態で、上方に開放した溝状の
横排水路27,27,27が設けられている。
1は微細な粗面29に形成されている。その粗面29
は、例えば図6に示すと同様に、側溝ブロックの長さ方
向に延びる凹溝30や突条31としての縦筋を傾斜面2
1の幅方向にジグザグ状に並設して形成されており、コ
ンクリート製品の一般的な地肌よりも粗く、その凹凸の
高低差は0.5mmまでである。
うに、その側部分9の下部に、前記側溝ブロックの傾斜
面21と面接触し得る、これと傾斜角度の等しい傾斜面
33を有しており、該傾斜面33の上縁35は前記側溝
ブロック2の傾斜面21の上縁20よりも上に位置して
いる。そして該傾斜面33の上縁35に、それよりも傾
斜角度が緩い傾斜した面36が連設されている。又該傾
斜面33の下縁37は、前記側溝ブロック2の傾斜面2
1の下縁19よりも上に位置している。そして図28に
示すように、前記排水路底面23と、前記蓋版7の、前
記側溝ブロックの傾斜面上縁20の外側に存する部分3
9(側部分9)との間は、前記間隙Gに連通する縦排水
路40とされている。又本実施の形態においては、前記
傾斜面33は、前記と同様の粗面29(図7〜8)に形
成されている。
状態において、蓋版の傾斜面33の下縁37に連なる蓋
版下面41が前記側溝ブロックの前記規制面25から浮
き上がるように構成されており、閉蓋状態の蓋版の一方
の側部分9aに、一定以上の自動車荷重等の乗載荷重が
図9に矢印F1で示すと同様に作用して、該側部分9a
が同図に矢印F2で示すように回転したときに、前記蓋
版の傾斜面の下縁37が前記規制面25に支持可能とな
されており、この支持された状態においても、図9に示
すと同様に、前記傾斜面33の外側に位置する部分42
が前記縦排水路40を遮断しないように構成されてい
る。
5を前記蓋版7で閉蓋した場合、蓋版7や側溝ブロック
の蓋受け部17に捩れ変形や撓み変形等が生じていると
きは、閉蓋状態の蓋版7に自動車荷重等が加わることに
よって、図10に示すと同様に該蓋版7の軸線方向L1
が側溝ブロックの軸線方向L2に対して所要に傾いた状
態で、図30に示すように、蓋版の傾斜面33と前記蓋
受け部の傾斜面21とが略面接触の状態で落ち着く。こ
のように傾斜面相互が略面接触の状態で保たれることか
ら、上からの荷重によって、両傾斜面33,21の接触
部分38(図30)に該傾斜面に沿った摩擦力が生じ、
蓋版7が安定した閉蓋状態で保持される。本実施の形態
においては傾斜面33,21が、前記のように粗面に形
成されていることから摩擦力の増大が図られ、従って、
蓋版上を自動車が走行する場合においても蓋版7のガタ
ツキが防止されることになる。
に示すと同様に、側溝ブロックの長さ方向に延びる凹溝
や突条としての縦筋の集合によって粗面が形成されてい
るため、上端開放部5に設けた嵌合部6に蓋版7の側部
分9を嵌合させて該蓋版7で上端開放部5を一旦閉蓋し
た後であっても、該蓋版7を、前記縦筋に沿ってブロッ
クの長さ方向に動かすことが比較的容易であるために、
蓋版の配置状態の調節によって正しい閉蓋状態を容易に
得ることができることになる。
29に矢印で示すように前記間隙Gに流入したときは、
同図に矢印で示すように、該雨水は前記縦排水路40を
流れて横排水路27に至り、側溝水路3に排出されるこ
とから、雨水によって運ばれた砂や泥は前記傾斜面3
3,21の接触部分38(図30)に入り込みにくい。
その結果、両傾斜面33,21の接触部分38の安定状
態が長く維持されることになり、これにより、蓋版7の
ガタツキ防止効果が持続されることになる。
少溜まったとしても、排水路底面23が側溝ブロックの
傾斜面21の上縁20と略同高さに形成されているため
に、縦排水路40が土砂溜めとして機能し、砂や泥は傾
斜面相互の接触部分38(図30)に容易には入り込ま
ず、接触部分38の安定状態が長く維持されることにな
る。
溝としての側溝ブロック2の他の態様を示すものであ
り、前記蓋受け部17の長さ方向の両側に、上方開放の
溝状をなす横排水路27,27が設けられている。この
場合も前記間隙Gに流入した雨水は、縦排水路40を流
れて横排水路27に至り、側溝水路3に排出される。
るU字溝としての側溝ブロック2の他の態様を示すもの
であり、前記排水路底面23を、横排水路27,27間
の中央部を境として該横排水路27,27に向けて傾斜
する面として構成している。このように構成する場合
は、前記間隙Gに流入して縦排水路40に至った雨水
を、流速が早められた状態で横排水路27に向けて流下
させることができる。然して、排水路底面23に存在す
る砂や泥を、このように流速を早めて流下する水の勢い
によって横排水路27に排出させやすい。該流下水の勢
いを利用したこのような清掃作用によって、砂や泥を前
記接触部分38により一層入り込みにくくできる。
23を、前記傾斜面21の上縁20から外方に向けて下
方に傾斜する面として形成したときは、前記間隙Gに流
入した雨水によって運ばれた砂や泥を、傾斜した排水路
底面23の下側部分46に沈殿等によって移動させるこ
とが可能になり、この移動した砂や泥を、排水路底面を
流れる雨水によって横排水路27内に排出可能であるこ
とから、砂や泥を前記接触部分38により一層入り込み
にくい状態となし得て好ましい。
2を用いる本発明に係る閉蓋構造は、前記第2の実施の
形態におけると同様に、外方傾斜の傾斜面を具える側溝
ブロックと、その傾斜面と面接触し得る傾斜面を具える
蓋版とを用いて構成することも可能であり、その作用効
果は前記と同様である。
5〜36に示すグレーチングも含まれ、その側部分9の
下部は、側溝ブロックの嵌合部6の蓋受け部17に設け
た傾斜面21と面接触し得る、この傾斜面と傾斜角度の
等しい傾斜面33を有し、該傾斜面33の上縁35は前
記側溝ブロック2の傾斜面21の上縁20よりも上に位
置し、蓋受け部17の有する排水路底面23とその上側
に位置する蓋版の側部分9との間は、側溝ブロックの立
壁部15と蓋版7との間の間隙Gに連通する縦排水路4
0とされる。
造1のその他の実施の形態を示すものであり、図37に
おいては、側溝ブロック2の傾斜面21の下縁に、垂直
面49を介して、前記と同様の略水平な規制面25が連
設されている。この規制面25の連設状態も、本発明に
おける「傾斜面の下縁に内方に向かう略水平な規制面が
連設されている」なる構成に該当する。そして蓋版7の
傾斜面33の上縁35には、前記第1の実施の形態にお
けると同様の、角度の緩い傾斜面36が連設され、側溝
ブロック2の蓋受け部17に設けた略水平な排水路底面
23とその上側に位置する蓋版の側部分9との間が縦排
水路40として形成されている。
5に、水平な面50が連設され、側溝ブロック2の蓋受
け部17に設けた略水平な排水路底面23とその上側に
位置する蓋版の側部分9との間が縦排水路40として形
成されている。
7に設けた傾斜面21の下縁が側溝水路の内面51に連
なる場合を示している。
7に設けた排水路底面23の他の態様を示し、横断面が
円弧状をなす凹溝部52の内面として形成されている。
この円弧状をなす凹溝部52は、横断面が台形状等に形
成されることもある。そして、該排水路底面23とその
上側に位置する蓋版の側部分9との間が、縦排水路40
として形成されている。
27は、該縦排水路40を流れた水を側溝水路に排出さ
せ得るものであるならば、その勾配は問わず、また蓋受
け部17に設ける配置部位も問わない。
いずれか一方に設ける前記粗面は、傾斜面の長さ方向や
幅方向等、一方向に流れる凹溝や突条等からなる筋の集
合として形成できる他、梨地状粗面等、凹凸の高低差が
0.5mm以下で且つコンクリート製品の一般的な地肌
よりも粗い各種の粗な面として形成できる。そしてこの
粗面は、側溝ブロックや蓋版の成形と同時に或いは成形
後の後加工で形成できる。
の端部53の直下に横排水路27を設ける場合、同図に
示すように前記排水路底面23を、その長さ方向の中央
部を境にして山形傾斜面に形成し、該水路底面の傾斜下
端55が前記横排水路27に連通状態に形成するのがよ
い。このように構成すると、該排水路底面23の傾斜に
よって、側溝ブロック2の傾斜面21の端部分におい
て、傾斜面の上側部分(図41で一点鎖線で示す部分)
56がカットされた状態になる。一般に蓋版7の捩れ変
形は、蓋版の側部分の両端部分57,57で大きく現れ
る傾向にあるため、この両端部分57,57を受ける蓋
受け部側に逃がし59があることことは、蓋版7の閉蓋
状態をより安定化し得ることとなる。
ロックは、前記例示した構成の側溝ブロックには限られ
ず、公知の各種側溝ブロックをベースに構成できる。
る。 (1) 本発明に係る閉蓋構造は、側溝ブロックに設けた傾
斜面と蓋版に設けた傾斜面とを、斜面角度の等しい面と
して形成しているため、製造された蓋版や側溝ブロック
に、許容範囲で捩れや撓み等の製作誤差が生じていて
も、蓋版の軸線方向が側溝ブロックの軸線方向に対して
所要に傾いた状態となることにより、蓋版の傾斜面と側
溝ブロックの傾斜面とが略面接触の状態で落ち着くこと
になる。このように傾斜面相互が略面接触の状態で保た
れることから、上からの荷重によって、両傾斜面の接触
部分に該傾斜面に沿った摩擦力が生じ、蓋版が安定した
閉蓋状態で保持され、傾斜面相互の接触部分における摩
擦力の増大が図られる。
版のガタツキに伴う騒音発生を防止できることになる。
と蓋掛け部との間で繰り返されたり、蓋版が跳ねて蓋版
の端部相互が衝突すること等による、側溝ブロックや蓋
版の破損を確実に防止できることになる。
め、閉蓋状態の蓋版の一方の側部分上を自動車が通過す
る際、蓋版が例えば図9に矢印で示すように回転しよう
とする傾向を抑制できることになる。従って、側溝水路
の幅が大きい側溝ブロックを対象とする場合であって
も、安定した閉蓋状態が得られることになる。この点、
蓋版のガタツキ防止のために線接触状態にすることを基
本構成とした前記従来の閉蓋構造によるにときは、線接
触部分で得られる摩擦力が少ないために該線接触部分で
滑りやすく、安定した閉蓋状態を得にくい問題があり、
しかも、蓋版が図43に矢印で示すように回転するのを
阻止し難い問題もあったのであるが、面接触状態を基本
として摩擦力の増大を図った本発明によるときは、この
ような問題点を容易に解決できるのである。なお蓋版等
が比較的精度よく製造されたものであるならば、蓋版の
軸線方向が図10に示すようには傾かず、図2、図1
7、図27に示すように、傾斜面相互の実質的な面接触
によって、蓋版を極めて安定的に支持できることにな
る。このような安定的な閉蓋状態は、線接触状態を基本
とする前記従来の閉蓋構造によっては全く達成し得ない
ものである。
蓋版の側部分との間で、側溝ブロックの立壁部と蓋版と
の間の間隙に連通する縦排水路を形成すると共に、該縦
排水路を流下した水を側溝水路に排出させるための横排
水路を設けているため、道路表面から流れて前記間隙に
流入した雨水は、前記縦排水路を流れて横排水路に至
り、側溝水路に排出されることになる。従って、雨水に
よって運ばれた砂や泥は前記傾斜面相互の接触部分に入
り込みにくく、両傾斜面の接触部分の安定状態が長く維
持されることになる。なお、排水路底面が側溝ブロック
の傾斜面の上縁と略同高さ又はそれよりも低い面に形成
されているために、縦排水路は土砂溜めとしても機能す
る。従って、前記排水路底面に砂や泥が溜まったとして
も、これらが、傾斜面相互の接触部分に容易には入り込
まず、接触部分の安定状態が長く維持されることにな
る。このようなことから本発明によるときは、蓋版のガ
タツキ防止効果が持続されると共に、蓋版の跳ね上がり
防止効果や図9に示すような蓋版の回転防止効果も持続
されることになる。この点、線接触状態や面接触状態に
よって蓋版のガタツキ防止を図らんとする従来の閉蓋構
造によるときには、道路表面から流れてきた雨水が前記
間隙に流入することにより、この雨水で運ばれた砂や泥
が、側溝水路内に向けて傾く蓋受け部の湾曲凹面や湾曲
突面、傾斜面に沿って上から下に直接的に流れ込んで線
接触部分や面接触部分に達しやすい。その結果、線接触
状態や面接触状態が不安定化して蓋版のガタツキを生じ
させてしまい、ガタツキ防止を持続させ難い問題があっ
たのであるが、本発明によるときは、蓋版の閉蓋状態の
安定性を向上させて蓋版のガタツキ防止を図りながら、
このガタツキ防止効果を持続させることができるのであ
る。
水路に向けて傾斜状態に構成した場合は、前記間隙に流
入して縦排水路に至った雨水を、流速が早められた状態
で横排水路に向けて流下させることができる。従って、
排水路底面に存在する砂や泥を、このように流速を早め
て流下する水の勢いによって横排水路に排水させやす
い。流下水の勢いを利用したこのような清掃作用によっ
て、砂や泥を前記傾斜面の接触部分に一層入り込みにく
くし、安定した閉蓋状態をより長く持続させ得ることと
なるのである。
蓋受け部の傾斜面の上縁から外方に向けて下方に傾斜す
る面として形成した場合は、前記間隙に流入した雨水に
よって運ばれた砂や泥を、傾斜した排水路底面の下側部
分に、沈殿等によって移動させることが可能となる。そ
してこの下側部分に移動した砂や泥を、排水路底面を流
れる雨水によって横排水路内に排出可能であることか
ら、砂や泥を前記傾斜面の接触部分に、より一層入り込
みにくい状態となし得て、安定した閉蓋状態をより長く
持続させ得ることとなる。
面を、下縁が上縁よりも外方に位置する外方傾斜の傾斜
面に形成した場合は、前記のように、安定した閉蓋状態
を持続可能としながら、この外方傾斜の傾斜面が、蓋版
の側部分の、図18に矢印で示す方向の回転を確実に阻
止することになる。又、外方傾斜の傾斜面を具えるた
め、例えば縦水路内に砂や泥が多少堆積したとしても、
これらが傾斜面相互の接触部分に入り込む恐れがない。
該蓋受け部の幅方向の中央部分に配置することにより、
蓋受け部による蓋版の支持を、強度的に安定した蓋受け
部中央部分で行なうことができるために、蓋受け部の側
部分で蓋版を支持する場合に比し、より安定的に蓋版を
支持できることとなる。又、蓋版の捩れの度合いは、外
側よりも内側の方が小さいと考えられるため、蓋受け部
の中央部分に傾斜面を配置することは、この捩れ度合い
の小さい蓋版部分を支持することになる。従って、蓋版
の傾斜面と蓋受け部の傾斜面とが略面接触状態を呈した
安定した閉蓋状態が、側溝ブロックの軸線方向に対する
蓋版の軸線方向の傾きの度合いを小さくして得られるこ
とになる。そして、このように蓋版の軸線方向の傾きの
度合いが小さいことは、閉蓋状態の見栄えの面から好ま
しい。
る場合において、該傾斜面の下縁に、内方に向かう略水
平な規制面を連設した場合は、蓋版の一側部分に一定以
上の荷重が加わって(即ち、蓋受け部の傾斜面と蓋版の
傾斜面の接触部分に生ずる摩擦力に打ち勝つ荷重が加わ
って)蓋版が図9に示す矢印方向に回転したとき、例え
ば同図に示すように蓋版下面が規制面に支持されること
により、それ以上の蓋版の回転が阻止されることにな
る。そして、このように規制面で支持された状態におい
ても、蓋版の傾斜面の外側に位置する部分が縦排水路を
遮断しないため、縦排水路における流水による清掃作用
は持続されることになる。
傾斜面又はその何れか一方を粗面に形成する場合は、傾
斜面の接触部分における摩擦力をより一層増大させるこ
とができ、蓋版の閉蓋状態の安定性をそれだけ向上させ
得ることとなる。特に粗面を、傾斜面の長さ方向に延び
る凹溝や突条としての縦筋の集合によって構成するとき
は、蓋版の側部分を蓋受け部に一旦載せた状態でも、前
記縦筋に沿って蓋版を移動させることが比較的容易であ
るため、蓋版の閉蓋状態を正しく調整する作業が容易と
なる。
うな門形を呈する場合、側溝水路の上端開放部に設けた
嵌合部の角部分に位置させて横排水路を設ける場合は、
砂や泥が溜まりやすい該角部分におけるこれらの堆積を
防止し、これらの砂や泥が傾斜面相互の接触部分に入り
込む恐れを防いで、蓋版の閉蓋状態の安定性をより長く
持続させ得ることとなって好ましい。
を設ける場合、前記排水路底面を、その長さ方向の中央
部を境にして山形傾斜面に形成し、該水路底面の傾斜下
端を前記横排水路に連通状態にすると、図41に示すよ
うに、該排水路底面の傾斜によって、側溝ブロックの傾
斜面の上側部分がカットされた状態になる。一般に蓋版
の捩れ変形は、蓋版の側部分の両端部分で大きく現れる
傾向にあるため、この両端部分を受ける蓋受け部側に逃
がしがあることことは、蓋版の閉蓋状態をより安定化し
得ることとなる。
蓋版との組み合わせによって、前記した独特の効果を奏
する閉蓋構造を構成できる。
蓋版を示す斜視図である。
る。
する斜視図である。
分斜視図である。
である。
規制作用を説明する断面図である。
図である。
水作用を説明する斜視図である。
る排水作用を説明する斜視図である。
る排水作用を説明する斜視図である。
る。
ロックと蓋版を示す斜視図である。
視図である。
る。
示す斜視図である。
様を示す斜視図である。
様を示す斜視図である。
断面図である。
ックと蓋版を示す斜視図である。
視図である。
断面図である。
ある。
る排水作用を説明する斜視図である。
る排水作用を説明する斜視図である。
断面図である。
示す断面図である。
分斜視図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
部分斜視図である。
る。
ある。
ある。
ある。
面図である。
視図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 コンクリート側溝ブロックの側溝水路の
上端開放部に設けた対向する嵌合部に蓋版の両側部分を
嵌合させて該蓋版で前記上端開放部を閉蓋する側溝ブロ
ックの閉蓋構造であって、 前記側溝ブロックの嵌合部は、前記蓋版の側部分の下部
を載せる蓋受け部とその外縁で立設された立壁部とから
構成されており、該蓋受け部は、下縁が上縁よりも側溝
水路側に位置する内方傾斜の傾斜面を具え、該傾斜面の
上縁において、外方に向かう排水路底面が連設される一
方、前記蓋版の側部分の下部は、前記傾斜面と面接触し
得る、これと傾斜角度の等しい傾斜面を有し、該傾斜面
の上縁は前記側溝ブロックの傾斜面の上縁よりも上に位
置し、前記排水路底面とその上側に位置する前記蓋版の
側部分との間は、前記立壁部と蓋版との間の間隙に連通
する縦排水路とされており、 又該縦排水路の底面を形成する前記排水路底面は、前記
側溝ブロックの傾斜面の上縁と略同高さ又はそれよりも
低い面に形成されており、又前記蓋受け部には、前記縦
排水路を流れた水を前記側溝水路に排出させるための、
上方開放の横排水路が設けられていることを特徴とする
コンクリート側溝における閉蓋構造。 - 【請求項2】 コンクリート側溝ブロックの側溝水路の
上端開放部に設けた対向する嵌合部に蓋版の両側部分を
嵌合させて該蓋版で前記上端開放部を閉蓋する側溝ブロ
ックの閉蓋構造であって、 前記側溝ブロックの嵌合部は、前記蓋版の側部分の下部
を載せる蓋受け部とその外縁で立設された立壁部とから
構成されており、該蓋受け部は、その幅方向の中央部分
に、下縁が上縁よりも側溝水路側に位置する内方傾斜の
傾斜面を具え、該傾斜面の上縁において、外方に向かう
排水路底面が連設されると共に、前記傾斜面の下縁には
内方に向かう略水平な規制面が連設されており、一方前
記蓋版の側部分の下部は、前記傾斜面と面接触し得る、
これと傾斜角度の等しい傾斜面を有し、該傾斜面の上縁
は前記側溝ブロックの傾斜面の上縁よりも上に位置し、
又前記排水路底面とその上側に位置する前記蓋版の側部
分との間は、前記立壁部と蓋版との間の間隙に連通する
縦排水路とされており、 又該縦排水路の底面を形成する前記排水路底面は、前記
側溝ブロックの傾斜面の上縁と略同高さ又はそれよりも
低い面に形成されており、又前記蓋受け部には、前記縦
排水路を流れた水を前記側溝水路に排出させるための、
上方開放の横排水路が設けられており、又、前記蓋版の
傾斜面の下縁に連なる蓋版下面が前記側溝ブロックの前
記規制面から浮き上がるように構成され、蓋版の側部分
が落ち込んだとき、前記蓋版下面が前記規制面に支持可
能となされ、この支持された状態においても、蓋版の、
その傾斜面の外側に位置する部分が前記縦排水路を遮断
しないように構成したことを特徴とするコンクリート側
溝における閉蓋構造。 - 【請求項3】 コンクリート側溝ブロックの側溝水路の
上端開放部に設けた対向する嵌合部に蓋版の両側部分を
嵌合させて該蓋版で前記上端開放部を閉蓋する側溝ブロ
ックの閉蓋構造であって、 前記側溝ブロックの嵌合部は、前記蓋版の側部分の下部
を載せる蓋受け部とその外縁で立設された立壁部とから
構成されており、該蓋受け部は、その幅方向の中央部分
に、下縁が上縁よりも外方に位置する外方傾斜の傾斜面
を具え、該傾斜面の下縁において、外方に向かう排水路
底面が連設されると共に、前記蓋版の側部分の下部は、
前記傾斜面と面接触し得る、これと傾斜角度の等しい傾
斜面を有し、前記傾斜面の上縁は前記側溝ブロックの傾
斜面の上縁よりも上に位置しており、又前記排水路底面
とその上側に位置する前記蓋版の側部分との間は、前記
立壁部と蓋版との間の間隙に連通する縦排水路とされて
おり、 又前記蓋受け部には、前記縦水路を流れた水を側溝水路
に排出させるための、上方開放の横排水路が設けられて
いることを特徴とするコンクリート側溝における閉蓋構
造。 - 【請求項4】 前記側溝ブロックは、左右対向する側壁
部の上部が前後端部分において連結梁で連結されてお
り、該前後の連結梁間が前記上端開放部とされると共
に、該上端開放部の前記嵌合部を構成する蓋受け部の長
さ方向の両端部分に横排水路を設けることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリート側溝にお
ける閉蓋構造。 - 【請求項5】 前記縦排水路は、前記横排水路に向けて
傾斜していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
に記載のコンクリート側溝における閉蓋構造。 - 【請求項6】 蓋版の側部分の端部の直下に横排水路が
設けられると共に前記排水路底面が、その長さ方向の中
央部を境にして山形傾斜面に形成され、該排水路底面の
傾斜下端が前記横排水路に連通されていることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載のコンクリート側溝
における閉蓋構造。 - 【請求項7】 前記側溝ブロックの傾斜面及び/又は蓋
版の傾斜面が、凹凸の高低差が0.5mmまでであり、
且つコンクリート製品の一般的な地肌よりも粗い微細な
粗面に形成されていることを特徴とする請求項1〜6の
いずれかに記載のコンクリート側溝における閉蓋構造。 - 【請求項8】 前記粗面は、傾斜面の長さ方向に延びる
凹溝又は突条からなる縦筋が傾斜面の幅方向に並設され
ることによって形成されていることを特徴とする請求項
7記載のコンクリート側溝における閉蓋構造。 - 【請求項9】 側溝水路の上端開放部が、その対向する
嵌合部に蓋版の両側部分が嵌合されて該蓋版で閉蓋され
るコンクリート側溝ブロックであって、前記嵌合部は、
前記蓋版の側部分の下部を載せる蓋受け部とその外縁で
立設された立壁部とから構成されており、該蓋受け部
は、下縁が上縁よりも側溝水路側に位置する内方傾斜の
傾斜面を具え、該傾斜面は、前記蓋版の側部分の下部に
設けた傾斜面と面接触できるものとなされ、該傾斜面の
上縁において、外方に向かい且つ該傾斜面の上縁と略同
高さ又はそれよりも低い面に形成された排水路底面が連
設されており、該排水路底面とその上側に位置する前記
蓋版の側部分との間は、前記立壁部と蓋版との間の間隙
に連通する縦排水路を形成する如くなされており、又前
記蓋受け部には、前記縦排水路を流れた水を前記側溝水
路に排出させるための、上方開放の横排水路が設けられ
ていることを特徴とするコンクリート側溝ブロック。 - 【請求項10】 側溝水路の上端開放部が、その対向す
る嵌合部に蓋版の両側部分が嵌合されて該蓋版で閉蓋さ
れるコンクリート側溝ブロックであって、前記嵌合部
は、前記蓋版の側部分の下部を載せる蓋受け部とその外
縁で立設された立壁部とから構成されており、該蓋受け
部は、その幅方向の中央部分に、下縁が上縁よりも側溝
水路側に位置する内方傾斜の傾斜面を有し、該傾斜面
は、前記蓋版の側部分の下部に設けた傾斜面と面接触で
きるものとなされ、該傾斜面の上縁において、外方に向
かい且つ該傾斜面の上縁と略同高さ又はそれよりも低い
面に形成された排水路底面が連設されると共に、前記傾
斜面の下縁には内方に向かう略水平な規制面が連設され
ており、前記排水路底面とその上側に位置する前記蓋版
の側部分との間は、前記立壁部と蓋版との間の間隙に連
通する縦排水路を形成する如くなされており、又前記蓋
受け部には、前記縦排水路を流れた水を前記側溝水路に
排出させるための、上方開放の横排水路が設けられてお
り、又前記蓋版の傾斜面の下縁に連なる蓋版下面が前記
側溝ブロックの前記規制面から浮き上がるように構成さ
れ、蓋版の側部分が落ち込んだとき、前記蓋版下面が前
記規制面に支持可能となされ、この支持された状態にお
いても、蓋版の、その傾斜面の外側に位置する部分が前
記縦排水路を遮断しないようになされていることを特徴
とするコンクリート側溝ブロック。 - 【請求項11】 側溝水路の上端開放部が、その対向す
る嵌合部に蓋版の両側部分が嵌合されて該蓋版で閉蓋さ
れるコンクリート側溝ブロックであって、前記嵌合部
は、前記蓋版の側部分の下部を載せる蓋受け部とその外
縁で立設された立壁部とから構成されており、該蓋受け
部は、その幅方向の中央部分に、下縁が上縁よりも外方
に位置する外方傾斜の傾斜面を有し、該傾斜面は、前記
蓋版の側部分の下部に設けた傾斜面と面接触できるもの
となされ、前記蓋受け部の傾斜面の下縁において、外方
に向かう排水路底面が連設されると共に、前記蓋版の傾
斜面の上縁は前記蓋受け部の傾斜面の上縁よりも上に位
置し、又前記蓋版の傾斜面の下縁は前記蓋受け部の傾斜
面の下縁よりも上に位置する如くなされており、又前記
排水路底面とその上側に位置する前記蓋版の側部分との
間は、前記立壁部と蓋版との間の間隙に連通する縦排水
路を形成する如くなされており、又前記蓋受け部には、
前記縦排水路を流れた水を前記側溝水路に排出させるた
めの、上方開放の横排水路が設けられていることを特徴
とするコンクリート側溝ブロック。 - 【請求項12】 前記側溝ブロックは、左右対向する側
壁部の上部が前後端部分において連結梁で連結されてお
り、該前後の連結梁間が前記上端開放部とされると共
に、該上端開放部の前記嵌合部を構成する蓋受け部の長
さ方向の両端部分に横排水路を設けることを特徴とする
請求項9〜11のいずれかに記載のコンクリート側溝ブ
ロック。 - 【請求項13】 前記縦排水路は前記横排水路に向けて
傾斜していることを特徴とする請求項9〜12のいずれ
かに記載のコンクリート側溝ブロック。 - 【請求項14】 蓋版の側部分の端部の直下に横排水路
が設けられると共に前記排水路底面が、その長さ方向の
中央部を境にして山形傾斜面に形成され、該排水路底面
の傾斜下端が前記横排水路に連通されていることを特徴
とする請求項9〜12のいずれかに記載のコンクリート
側溝ブロック。 - 【請求項15】 前記蓋受け部の傾斜面が、凹凸の高低
差が0.5mmまでであり、且つコンクリート製品の一
般的な地肌よりも粗い微細な粗面に形成されていること
を特徴とする請求項9〜14のいずれかに記載のコンク
リート側溝ブロック。 - 【請求項16】 前記粗面は、傾斜面の長さ方向に延び
る凹溝又は突条からなる縦筋が傾斜面の幅方向に並設さ
れて形成されていることを特徴とする請求項15記載の
コンクリート側溝ブロック。
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---|---|---|---|
JP33304698A JP3188677B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | コンクリート側溝における閉蓋構造及びそれに用いるコンクリート側溝ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33304698A JP3188677B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | コンクリート側溝における閉蓋構造及びそれに用いるコンクリート側溝ブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000160669A JP2000160669A (ja) | 2000-06-13 |
JP3188677B2 true JP3188677B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=18261674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33304698A Expired - Lifetime JP3188677B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | コンクリート側溝における閉蓋構造及びそれに用いるコンクリート側溝ブロック |
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JP2013040480A (ja) * | 2011-08-15 | 2013-02-28 | Yamax Corp | 消音形側溝 |
JP2013057211A (ja) * | 2011-09-09 | 2013-03-28 | Infratec Co Ltd | 消音用側溝ブロック |
-
1998
- 1998-11-24 JP JP33304698A patent/JP3188677B2/ja not_active Expired - Lifetime
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