JP3188645U - 金属パレット - Google Patents

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登 河辺
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Abstract

【課題】運搬車両等への製品積み降ろしに使用され、少ない部品点数により形状を安定的に維持させることのできる金属パレットを提供する。【解決手段】枠体は、長方形の長辺側に配置され、相互に形対向する対向面部を有する一組の第一の側部フレーム11,12と、長方形の短辺側に配置され、相互に対向する対向面部を有する一組の第二の側部フレーム21,22とを備える。第一の側部フレームおよび第二の側部フレームは、それぞれ対向面部の上下に水平面部を有する断面略コ字形に形成されるとともに、対向面部の適宜箇所に貫設されたフォーク挿入孔と、水平面部の端縁が折り返された折り返し部を備え、対向面部を内側にして配置されている。上部フレーム31,32,33,34および底部フレーム41,42,43の両端は、第一の側部フレームの水平面部に連結されている。【選択図】図1

Description

本考案は、搬送すべき製品を積載するための金属製のパレットに関し、特に、フォークリフトなどによって運搬車両等への積み降ろしに使用されるものに関するものである。
一般的なパレットは、木製の天板と底板とを角材によって連結し、当該角材によって天板と底板との間に適宜間隔を形成させる構成が周知である。ところが、木製パレットは寿命が短く、コストが増大するとの理由により、金属製のパレットに代替されるようになってきた。当初の金属製パレットは、木製パレットと基本的な構成を同じにしつつ、天板および底板に代替する横材および縦材の強度を向上させるため、複数条の凹溝を形成したもので構成され、両者の間には金属板を折り曲げて構成した脚部材が配置され前記角材の代替とされたものであった(特許文献1参照)。
しかしながら、上記技術は、脚部材が横材または縦材に溶接されるものであり、部分的には接合されているものの脚部材の全体が頑丈に接合されたものではなかったため、外部からの作用によっては脚部材が変形するという問題点を有していた。そこで、これを解決するために、脚部材の接合構造を改良したものが開発されている(特許文献2参照)。
ところが、上記両技術は、パレットの上面を構成する部材(上面部)および底面を構成する部材(底面部)の間隔は、複数の脚部材を設置することによって形成されていることから、当該脚部材の数だけ部品点数が多くなるという問題点があった。そこで、最近では、二つの金属製コ字部材を使用して、四角形筒状の長尺な金属製支持脚を構成し、この金属製支持脚の天板部上に金属製設置台を設ける構成の金属パレットが開発されている(特許文献3参照)。
実公昭63−40448号公報 特開2004−359327号公報 特開2010−105699号公報
前掲の特許文献3に開示される技術は、四角形筒状を形成する金属製支持脚を適宜間隔で並べ、その天板部によって金属製設置台を支持するものであるが、この金属製支持脚は、上記天板部のみが設置台と連結しており、底面部は、他の部材と連結していないことから、不安定な状態なっていた。すなわち、金属製支持脚は、底面部が接地することによって、設置台を所定の高さに支持するものである(脚として機能する)が、設置台と天板部との連結状態の如何によっては、金属製支持脚の底面部が確実に接地できない事態を招来し、支持脚としての機能を発揮させない場合が起こり得るものであった。
本考案は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、少ない部品点数により形状を安定的に維持させることのできる金属パレットを提供することである。
そこで、本考案は、長方形の金属製の枠体と、この枠体に懸架された金属製の上部フレームおよび底部フレームとを備えた金属パレットにおいて、前記枠体は、前記長方形の長辺側に配置され、相互に形対向する対向面部を有する一組の第一の側部フレームと、前記長方形の短辺側に配置され、相互に対向する対向面部を有する一組の第二の側部フレームとを備え、前記第一の側部フレームは、対向面部の上下に水平面部を有する断面略コ字形に形成されるとともに、前記対向面部の適宜箇所に貫設されたフォーク挿入孔と、前記水平面部の端縁が折り返された折り返し部を備え、該対向面部を内側にして配置されており、前記第二の側部フレームは、対向面部の上下に水平面部を有する断面略コ字形に成形されるとともに、前記対向面部の適宜箇所に貫設されたフォーク挿入孔を備え、該対向面部を内側にしつつ、前記一組の第一の側部フレームの長手方向両端付近において該第一の側部フレームの対向面部が対向している間に配置されており、前記上部フレームおよび底部フレームの両端は、前記第一の側部フレームの水平面部に連結されていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、一組の第一の側部フレームによって長方形の枠体の長辺側が構成され、また、一組の第二の側部フレームによって短辺側が構成されるとともに、上部フレームおよび底部フレームを第一の側部フレームの水平面部によって支持させることができる。上記第一および第二の側部フレームは、断面形状コ字形であることから、曲げ応力に対する耐久性を備えており、さらに、第二の側部フレームの水平面部は、端縁に折り返し部が形成されていることにより、当該水平面部そのものが、曲げ応力に対する耐久性を有することとなる。従って、この第二の側部フレームの水平面部に上部フレームおよび底部フレームが連結され、支持されるとしても、これらを支持することに耐え得る構成となっている。
上記考案において、上部フレームおよび底部フレームは、それぞれ複数設置されており、これらの上部フレームおよび底部フレームのうち、少なくとも2本のフレームは、前記第一の側部フレームの長手方向両端付近に少なくとも各1本ずつ選択されて設置され、かつ選択された該フレームは第二の側部フレームの水平面部に連結されていることが好ましい。
上記構成によれば、複数設置される上部フレームおよび底部フレームの中から選択されたフレームは、第一の側部フレームの両端側に分かれて設置され、そのフレームが、第二の側部フレームの水平面部に連結されるものであることから、当該選択された2本のフレームは、その両端は第二の側部フレームの水平面部に連結されて支持されるとともに、第二の側部フレームの水平面部にも連結されることとなり、第一の側部フレームと第二の側部フレームとの連結部材として機能することとなる。
上記各考案における第一の側部フレームの折り返し部は、前記水平面部から前記上部フレームまたは底部フレームの肉厚以上の高さ寸法を有して突出する突出部を備える構成とすることができる。
上記構成によれば、第一の側部フレームの水平面部の表面に上部フレームまたは底部フレームの先端を当接させつつ連結する場合、水平面部に設けられる突出部が、上部フレームまたは底部フレームの表面と同等、または、それ以上に突出することとなり、上部フレームおよび底部フレームの表面が枠体から突出して他の部材(特に床面など)と接触することを回避することができる。
また、この場合、第一の側部フレームの折り返し部は、前記突出部から前記対向面部に向かって折り曲げられた折曲片部を備え、該折曲片部の先端縁は前記突出部よりも前記水平面に接近するように斜状に形成されたものとすることができる。
上記構成によれば、折曲片部が斜状に形成されていることから、水平面部から当該折曲片部の先端縁までの高さを上部フレームまたは底部フレームの肉厚未満とすることにより、当該上部フレームまたは底部フレームの先端の位置決め部材としての機能を有することとなる。すなわち、上部フレームまたは底部フレームの先端が折り返し部の内側に侵入することがなく、両端の位置を安定させることができる。
また、上記各考案において、フォーク挿入孔は、その周縁部を折曲し、第一または第二の側部フレームの対向面部から突出する突出片部を備える構成としてもよい。
このような構成によれば、フォーク挿入部の強度を向上させることができ、フォークリフトの使用に耐え得るものとすることができる。すなわち、フォークリフトを使用する場合には、フォーク挿入部にフォークを挿入した状態で当該フォークを昇降させるものであるが、このとき、パレットおよび積載物の重量はフォーク挿入部に集中することとなる。そこで、このフォーク挿入部の周縁を折曲し、対向面部から突出する突出片部を構成することにより、フォーク挿入部の周縁が補強されることとなるのである。また、突出片部の表面が対向面部の表面に対して略直交方向となるように構成することにより、フォークリフトのフォーク表面が、突出片部と面接触することとなり、集中する重量を分散させることができる。
さらに、本考案は、上記各考案において、前記第一の側部フレームの対向面部に平行となる平行面部を有する中間フレームが設けられており、前記第二の側部フレームは、前記中間フレームの先端を挿通させる貫通部を備えていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、長方形枠体の長辺方向には、第一の側部フレームのほかに中間フレームが配置されることとなり、長方形枠体の全体(パレット全体)の長手方向に作用する曲げ応力に対し、耐久性を向上させることができる。なお、この中間フレームの両端は第二の側部フレームに貫通して設けられることから、枠体を構成する側部フレームと当該中間フレームとが一体的に構成されるものである。
また、上記考案における中間フレームは、平行面部の上下に水平面部を有する断面略コ字形に成形され、該水平面部の少なくとも一方の端縁は、他方の水平面側に折り曲げられているものとすることができる。
上記構成によれば、第一の側部フレームと同様に曲げ応力に対する耐久力を向上させることができる。また、当該中間フレームにも第一の側部フレームと同様の水平面部が構成されていることから、上部フレームまたは底部フレームが、これらの水平面部に当接可能な状態となり、当該当接位置において連結させることにより、中間フレームと第一の側部フレームとの一体性を確保させることができる。
さらに、上記考案における中間フレームの平行面部は、適宜箇所に貫設されたフォーク挿入孔を備える構成とすることができる。
上記構成によれば、中間フレームと、これに隣接する第一の側部フレームとが近接している場合であっても、第一の側部フレームからフォークリフトのフォークを挿入することを許容するものとなる。この場合、中間フレームの平行面部に設けられるフォーク挿入部は、第一の側部フレームのフォーク挿入部の延長線上に配置されるものであり、第一の側部フレームの対向面部に対して直交方向に挿入されるフォークが、中間フレームのフォーク挿入孔に到達しつつ挿入を許容するのである。
さらに、上記考案における中間フレームのフォーク挿入孔は、その周縁部を折曲し、該中間フレームの平行面部から突出する突出片部を備えた構成とすることができる。
上記構成によれば、前述のようにフォークリフトのフォークが中間フレームのフォーク挿入孔に到達した状態で、当該フォークによってパレット全体を持ち上げる際には、当該フォーク挿入孔の周辺にも荷重が作用することとなるが、その際の荷重に耐え得るものとすることができる。また、突出片部の表面が平行面部の表面に対して略直交方向となるように構成することにより、フォークリフトのフォーク表面が突出片部と面接触し、フォーク挿入孔に集中する重量を分散させることができる。
本考案によれば、枠体を構成する第一および第二の側部フレームにより、上部フレームと底部フレームとの間隔を一定に保持できることから、少ない部品点数によりパレットを形成することができる。また、上部フレームおよび底部フレームは、第一の側部フレームに支持されることとなり、さらに、そのうちの2本を第二の側部フレームの水平面部に連結することにより、各フレームが一体となってパレットの形状を維持させることができる。
また、中間フレームを設けた本考案によれば、一つの部品を追加することによってパレットの長尺方向への曲げ応力に対して強靱な構成とすることができる。なお、短尺方向には複数の上部フレームおよび底部フレームが懸架されていることから、当該短尺方向への曲げ応力に対する耐久性を十分に備えることができるものである。
本考案の実施形態の概略を示す斜視図である。 枠体の構成を示す説明図である。 枠体と他のフレームとの関係を示す説明図である。 第二の側部フレームと中間フレームとの関係を示す説明図である。 図1におけるV−V断面図である。 図1におけるVI−VI断面図である。 本考案の実施形態の使用状態を示す説明図である。 本考案の実施形態の使用状態を示す説明図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図示する本実施形態の各部材は、比較的薄肉の板状部材を折り曲げる等によって構成されるものであるが、説明の都合上、それぞれの板厚については誇張した状態で示すこととする。
図1は、本実施形態の概略を示す図である。この図に示すように、第一の側部フレーム11,12および第二の側部フレーム21,22によって長方形の枠体が形成され、上部フレーム31,32,33,34および底部フレーム41,42,43がそれぞれ第一の側部フレーム11,12に懸架されている。また、本実施形態では、第一の側部フレーム11,12の中間に、これらと平行な中間フレーム51が設けられている。これらの各フレームは、いずれも金属製であり、全体として金属パレット1が構成されている。なお、上部フレーム31〜34および底部フレーム41〜43は、それぞれ適宜間隔で配置しており、これらの数は、積載すべき製品の種類、大きさなどによって変更することができるものである。
上記構成の枠体は、詳細な図2に示すように、長尺な第一の側部フレーム11,12によって、長方形の長辺側が形成され、比較的短尺な第二の側部フレーム21,22によって短辺側が形成され、これら両フレーム11,12,21,22によって、長方形の枠体10が構成されるものである。第一の側部フレーム11,12は、同じ形状、同じ長さに構成され、両者を対称な関係に配置したものであり、二本のフレーム11,12が一組となっている。また、第二の側部フレーム21,22も同様に二本を一組として使用している。
ところで、図2に示されているように、第一の側部フレーム11,12は、板状部材を折り曲げた構成となっており、本体部分が断面形状を略コ字形としている。このような形状により、本体部分には、対向面部111,121と、その上下に水平面部112,113,122,123とが形成されることとなる。上述のように、一組の第一の側部フレーム11,12を対象に配置することから、対向面部111,121は、互いに対向した状態で配置されることとなり、水平面部112,113,122,123は、上記対向面部111,121に直交した状態で配置されることとなる。
また、第一の側部フレーム11,12には、突出部114,124と折曲片部115,125とで折り返し部110,120が形成されている。この折り返し部110,120は、上側の水平面部112,122に限らず、下側の水平面部113,123にも設けられている。これらの機能は後述するが、少なくとも板状部材が何度も折り曲げられた構成となっていることから、長手方向に対する曲げ応力に耐えることができる十分な強度を得ることができるものである。
他方、第二の側部フレーム21,22は、対向面部211,221と、その上下に水平面部212,213,222,223を有する断面形状略コ字形としたものである。対向面部211,221は、第一の側部フレーム11,12の対向面部111,121と同じ幅寸法(上下方向への高さ寸法)となっており、第一の側部フレーム11,12とともに枠体10を形成する際、それぞれの水平面部(上側の水平面部112,122,212,222と、下側の水平面部113,123,213,223の両方)が、同じ高さに連続する水平面が形成されるようになっている。
上記の第二の側部フレーム21,22は、その両端21a,21b,22a,22bが、第一の側部フレーム11,12の対向面部111,121が対向して配置される表面に当接される状態で配置されるものである。すなわち、第二の側部フレーム21,22の水平面部212,213,222,223は、枠体10から外方へ突出することがない状態で配置されるのである。このような状態に配置される第二の側部フレーム21,22は、その両端21a,21b,22a,22bが当接する第一の側部フレーム11,12の対向面部111,121との間で溶接により固着することにより一体化させることもできるが、本実施形態では、後述のように、上部フレーム31や底部フレーム41などを介して一体的に構成させてもよい。
上記のような構成により、二組の側部フレーム11,12,21,22によって長方形状の枠体10が形成されるのである。なお、第一の側部フレーム11,12には、それぞれ二箇所にフォーク挿入孔116,117,126,127が適宜間隔を有して貫設されており、また、第二の側部フレーム21,22にも同様のフォーク挿入孔216,217,226,227が貫設されている。さらに、第二の側部フレーム21,22には、中間フレーム51(図1)を挿通させるための貫通部218,228も貫設されている。
上記枠体10の上部および底部に配置される上部フレーム31〜34および底部フレーム41〜43は、いずれも同じ構造であり、長さ寸法等も同じにしている。図3は、一つの上部フレーム31の構成を代表して詳細に示し、枠体10との関係を示す図である。
この図3に示されているように、上部フレーム31は、他の第一および第二の側部フレーム11,12,21,22と同様に、板状部材を折り曲げて構成されており、少なくとも前記第一の側部フレーム11,12に形成される上側の水平面部112,122に当接する平面部311を有している。板状部材の折り曲げ方法(形態)は特に限定するものではないが、本実施形態では、上記平面部311の両側に四角形の筒状体312,313が形成させており、曲げ応力に耐えることができる強度を確保している。
この上部フレーム31の長さ寸法Lは、枠体10を形成させた状態における第一の側部フレーム11,12の上側の水平面部112,122に当接できるように調整されている。すなわち、第一の側部フレーム11,12には、折り返し部110,120(特に折曲片部115,125)を有していることから、この折り返し部110,120(特に折曲片部115,125)を避けつつ、上部フレーム31の両端31a,31bが、第一の側部フレーム11,12の上側の水平面部112,122に到達できるような長さとしているのである。
また、上記構成の上部フレーム31は、筒状体312,313を有していることから、当該筒状体312,313によって所定の肉厚H3が形成されることとなる。そのため、この肉厚H3は、第一の側部フレーム11,12に形成した突出部114,124の高さ寸法H1,H2と同程度としている。裏返して説明すれば、筒状体312,313によって、上部フレーム31の肉厚H3が形成されることとなることから、第一の側部フレーム11,12に設けられる突出部114,124の突出寸法H1,H2は、その肉厚H3と同じかそれ以上となるように構成されているのである。このように、突出部114,124の突出長を調整することにより、第一の側部フレーム11,12の水平面部112,122に当接しつつ懸架される上部フレーム31の筒状体312,313の上部表面は、突出部114,124の上端よりも上方に位置することがないようにしているのである。
さらに、この突出部114,124には折曲片部115,125が設けられているため、上部フレーム31の両端31a,31bは上記折曲片部115,125の先端縁によって位置決めされることとなるのである。このとき、折曲片部115,125の先端縁によって位置決め機能を発揮させるため、当該折曲片部115,125は、突出部114の上端から、水平面部112,122に向かって、徐々に先端が接近するような斜状に形成されている。すなわち、水平面部112,122と折曲片部115,125の先端縁との間隔が、上部フレーム31の肉厚H3よりも小さくなるように調整されることにより、上部フレーム31の両端31a,31bは折曲片部115,125の先端縁によって確実に当接することとなり、位置決め機能を発揮させることができるのである。
上記のような構成であるから、上部フレーム31の両端31a,31bを第一の側部フレーム11,12の折曲片部115,125によって位置決めしつつ水平面部112,122に当接させることができる。そして、この状態を維持しつつ、上部フレーム31の平面部311に予定される溶接位置SW1,SW2,SW3,SW4をスポット溶接することにより、両者を連結することができるのである。
このとき、上部フレーム31を第一の側部フレーム11,12の長手方向の先端に配置することにより、その上部フレーム31の平面部311は、第二の側部フレーム21の水平面部212にも当接することとなる。そこで、この当接する領域を利用し、例えば、複数の溶接位置SW5,SW6,SW7,SW8においてスポット溶接することにより、上部フレーム31と第二の側部フレーム21とを連結することができる。
すなわち、第一の側部フレーム11,12の水平面部112,122と、第二の側部フレーム21の水平面部212とは、同じ高さとなるように配置されることから、上部フレーム31の平面部311は、同時に上記三つの水平面部112,122,212に当接することとなり、これらを連結することによって、第二の側部フレーム21は、上部フレーム31を介して第一の側部フレーム11,12と連結されることとなるのである。これにより、第一および第二の側部フレーム11,12,21を直接的に連結することなく枠体10を一体的に形成することが可能となるのである。
上記のような構成は、他方の第二の側部フレーム22についても同様であり、また、底部フレーム41を第一の側部フレーム11,12に設置する場合にも妥当するものである。従って、少なくとも、両側に配置される二つの(一組の)第二の側部フレーム21,22について、上部フレーム31,32または底部フレーム41,42のいずれかを使用して、連結されることにより、枠体10の全体を一体化させることが可能となるのである。当然、双方の第二の側部フレーム21,22について、上部フレーム31,32および底部フレーム41,42が全て連結されるように構成することも可能であり、このような連結形態であれば、強固な枠体10を形成し得ることとなる。
本実施形態では、上述のように、中間フレーム51が第一の側部フレーム11,12と平行な状態で配置されるものであるが、図4に示すように、その両端は、第二の側部フレーム21,22の貫通部218,228に挿通された状態で配置される。すなわち、中間フレーム51の両端51a,51bは、一組(両短辺側)の第二の側部フレーム21,22によって支持されるのである。
また、中間フレーム51は、第一の側部フレーム11,12の対向面部111,121(図2)と平行な平面を形成する平行面部511と、その上下に水平な平面を形成する水平面部512,513とを備えており、断面形状を略コ字形に形成されている。この水平面部512,513は、上部フレーム31〜34および底部フレーム41〜43(図1)と接合させるためのものである。なお、厳密には、中間フレーム51は、第二の側部フレーム21,22の貫通部218,228に挿通される構成であるから、その水平面部512,513は、当該側部フレーム21,22の水平面部212,213,222,223よりも僅かに(少なくとも板厚相当分だけ)接近した状態となっているが、当該部材の板厚が非常に薄肉(例えば1mm程度)の場合には、上部フレーム31〜34または底部フレーム41〜43(図1)との接合は可能となる。
また、上記中間フレーム51の一方の水平面部512の端縁は、他方の水平面部513に向かって折り曲げられている。この折り曲げは、上記略コ字形の断面形状とともに、曲げ応力に耐える強度を得るためのものであり、これを上部側(上部フレーム31〜34と接合する側)に形成することにより、積載される製品の重量に耐えることができるようにしているのである。なお、中間フレーム51が断面形状略コ字形とすることによって十分な強度を得られる場合には、上記端縁を折り曲げない構成としてもよいものである。
なお、中間フレーム51の平行面部512にも適宜間隔を有するフォーク挿入孔516,517が二箇所に貫設されており、第一の側部フレーム11,12のフォーク挿入孔116,117,126,127に挿入されるフォークの挿入を許容させるようになっている。
そこで、枠体10を構成する各フレーム11,12,21,22および中間フレーム51に貫設されるフォーク挿入孔について詳述する。
図5は、図1中のV−V断面図であり、図6はVI−VI断面図である。図5に示すように、一組の(両側に配置された)第一の側部フレーム11,12と、これらの中間に配置された中間フレーム51には、同じ位置(高さ)にフォーク挿入孔117,127,517が貫設されている。これらのフォーク挿入孔117,127,517の開口端縁は、いずれも片方に折曲されており、それぞれの対向面部111,121または平行面部511から突出する突出片部117a,127a,517aが形成されている。この突出片部117a,127a,517aは、いわゆる絞り加工によって全周縁が同一方向に突出するように形成されたものであり、その内側表面には適宜面積を有するように構成されている。
また、図6に示すように、一組の(両側に配置された)第二の側部フレーム21,22にも同じ位置(高さ)にフォーク挿入孔216,226が設けられ、これらのフォーク挿入孔216,226にも突出片部216a,226aが形成されている。
上記のような突出片部117a・・・は、貫設されたフォーク挿入孔117・・・の端縁を保護するとともに、フォーク挿入孔117・・・が貫設された周辺の対向面部111・・・または平行面部511の強度を保持するためのものである。すなわち、フォーク挿入孔117・・・が所定形状に切り取られただけの状態では、線状に近い端縁となり、その端縁に荷重が集中することとなるから、折曲または湾曲しやすい状況となる。そして、当該端縁のみならず対向面部111・・・または平行面部511の変形をも招来させることとなる。これに対し、突出片部117a・・・を形成することにより、当該突出片部117a・・・がリブとして機能することから、対向面部111・・・または平行面部511の変形を抑制することができるとともに、適宜面積の平面によって荷重を支えることとなり、荷重を分散することによって端縁を保護することができるのである。
なお、上記のように設けられたフォーク挿入孔117・・・により、フォークリフトを使用して本実施形態のパレットを昇降させることができる。図7は、第一の側部フレーム11,12および中間フレーム51のフォーク挿入孔117・・・を使用する場合の状態を示し、図8は、第二の側部フレーム21,22のフォーク挿入孔216・・・を使用する場合の状態を示している。
図7に示すように、第一の側部フレーム11,12および中間フレーム51のフォーク挿入孔117・・・を使用する場合には、一方のフレーム11のフォーク挿入孔116,117から二本のフォークFK1,FK2を挿入することにより、その先端FK1a,FK2aを中間フレーム51のフォーク挿入孔516,517にも挿入させることができる。さらに、挿入すれば、他方の側部フレーム21のフォーク挿入孔126,127まで挿入することもできる。このように、少なくとも二つのフレーム11,51のフォーク挿入孔116・・・にフォークFK1,FK2を挿入することにより、パレット1を安定して昇降させることができるのである。
また、図8に示すように、第二の側部フレーム21,22のフォーク挿入孔216・・・を使用する場合には、フォークFK1,FK2は、片方の第二フレーム21(または22)のフォーク挿入孔216,217のみを挿通することとなり、その先端FK1a,FK2aは、近い位置の上部フレーム33(または34)の下方に到達し、さらに挿入する場合は、遠い位置の上部フレーム34(または33)の下方にまで到達させることができる。そして、フォークFK1,FK2は、手前側が第二の側部フレーム21(または22)に当接し、先端側が上部フレーム33,34の下面部に当接する状態でパレット1を昇降させることができるのである。
本実施形態の構成は、上記のとおりであることから、枠体10を形成したうえで、上部フレーム31〜34および底部フレーム41〜43を固着することにより組み立てることができ、比較的少ない部品点数によりパレット1が形成されることとなる。すなわち、上部フレーム31〜34と底部フレーム41〜43との間隔は、枠体10を形成する第一の側部フレーム11,12によって維持されることから、支柱等の間隔維持部材が不要となる。また、第一および第二の側部フレーム11,12,21,22によって、枠体10の形状を維持させるとともに、当該側部フレームには適宜位置にフォーク挿入孔116・・・227が形成されていることから、当該側部フレームを設けることにより、他の特殊な部材を要することなくフォークリフトのフォークを挿入させることも可能となる。
さらに、上部フレーム31〜34または底部フレーム41〜43のいずれかが、対向する二本の第一の側部フレーム11,12に懸架される(連結される)とともに、同時に第二の側部フレーム21,22とも連結されることにより、上記枠体10の形状は強固に保持されることとなる。
また、一組の第一の側部フレーム11,12の中間に中間フレーム51を設けることにより、パレットの長尺方向に対して作用する曲げ応力に耐えるための強度を補うことができる。この中間フレーム51は、第二の側部フレーム21,22によって両端が支持されるとともに、上部フレーム31〜34および底部フレーム41〜43にも接続され、その位置が安定した状態で設置される。
本考案の実施形態は以上のとおりであるが、本実施形態は一例を示すものであって、本考案がこれらの形態に限定されるものではない。従って、本考案の趣旨の範囲内において異なる形態とすることができるものである。例えば、中間フレーム51を設けない構成とすることもでき、上部フレーム31〜34または底部フレーム41〜43の数を増加して設けることもできる。また、上記実施形態では、上部フレーム31〜34および底部フレーム41〜43は全て同じ構造としたが、異なる構造のフレームを使用してもよく、その際、例えば、筒状体312,313の位置および数を変化させる構造としてもよい。さらに、例えば、第一の側部フレーム11,12に形成した折り返し部110,120の構成について、全体を湾曲してなる構成とし、突出部114,124および折曲片部115,125の区別なく連続した形状としてもよい。
11,12 第一の側部フレーム
21,22 第二の側部フレーム
21a,21b,22a,22b 第二の側部フレームの両端
31,32,33,34 上部フレーム
31a,31b 上部フレームの両端
41,42,43 底部フレーム
51 中間フレーム
51a,51b 中間フレームの両端
110,120 第一の側部フレームの折り返し部
111,121 第一の側部フレームの対向面部
112,113,122,123 第一の側部フレームの水平面部
114,124 第一の側部フレームの突出部
115,125 第一の側部フレームの折曲片部
116,117,126,127 第一の側部フレームのフォーク挿入孔
211,221 第二の側部フレームの対向面部
212,213,222,223 第二の側部フレームの水平面部
216,217,226,227 第二の側部フレームのフォーク挿入孔
218,228 第二の側部フレームの貫通部
311 上部フレームの平面部
312,313 上部フレームの筒状体
511 中間フレームの平行面部
512,513 中間フレームの水平面部
514 中間フレームの端縁部
516,517 中間フレームのフォーク挿入孔
SW1,SW2,SW3,SW4,SW5,SW6,SW7,SW8 溶接位置
FK1,FK2 フォークリフトのフォーク
FK1a,FK2a フォークの先端

Claims (9)

  1. 長方形の金属製の枠体と、この枠体に懸架された金属製の上部フレームおよび底部フレームとを備えた金属パレットにおいて、
    前記枠体は、前記長方形の長辺側に配置され、相互に形対向する対向面部を有する一組の第一の側部フレームと、前記長方形の短辺側に配置され、相互に対向する対向面部を有する一組の第二の側部フレームとを備え、
    前記第一の側部フレームは、対向面部の上下に水平面部を有する断面略コ字形に形成されるとともに、前記対向面部の適宜箇所に貫設されたフォーク挿入孔と、前記水平面部の端縁が折り返された折り返し部を備え、該対向面部を内側にして配置されており、
    前記第二の側部フレームは、対向面部の上下に水平面部を有する断面略コ字形に成形されるとともに、前記対向面部の適宜箇所に貫設されたフォーク挿入孔を備え、該対向面部を内側にしつつ、前記一組の第一の側部フレームの長手方向両端付近において該第一の側部フレームの対向面部が対向している間に配置されており、
    前記上部フレームおよび底部フレームの両端は、前記第一の側部フレームの水平面部に連結されていることを特徴とする金属パレット。
  2. 前記上部フレームおよび底部フレームは、それぞれ複数設置されており、これらの上部フレームおよび底部フレームのうち、少なくとも2本のフレームは、前記第一の側部フレームの長手方向両端付近に少なくとも各1本ずつ選択されて設置され、かつ選択された該フレームは第二の側部フレームの水平面部に連結されているものである請求項1に記載の金属パレット。
  3. 前記第一の側部フレームの折り返し部は、前記水平面部から前記上部フレームまたは底部フレームの肉厚以上の高さ寸法を有して突出する突出部を備えている請求項1または2に記載の金属パレット。
  4. 前記第一の側部フレームの折り返し部は、前記突出部から前記対向面部に向かって折り曲げられた折曲片部を備え、該折曲片部の先端縁は前記突出部よりも前記水平面に接近するように斜状に形成されたものである請求項3に記載の金属パレット。
  5. 前記フォーク挿入孔は、その周縁部を折曲し、第一または第二の側部フレームの対向面部から突出する突出片部を備えたものである請求項1ないし4のいずれかに記載の金属パレット。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の金属パレットにおいて、さらに、前記第一の側部フレームの対向面部に平行となる平行面部を有する中間フレームが設けられており、
    前記第二の側部フレームは、前記中間フレームの先端を挿通させる貫通部を備えていることを特徴とする金属パレット。
  7. 前記中間フレームは、平行面部の上下に水平面部を有する断面略コ字形に成形され、該水平面部の少なくとも一方の端縁は、他方の水平面側に折り曲げられているものである請求項6に記載の金属パレット。
  8. 前記中間フレームの平行面部は、適宜箇所に貫設されたフォーク挿入孔を備えている請求項6または7に記載の金属パレット。
  9. 前記中間フレームのフォーク挿入孔は、その周縁部を折曲し、該中間フレームの平行面部から突出する突出片部を備えたものである請求項8に記載の金属パレット。
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