JP3188268B2 - Atm網における呼受付制御 - Google Patents

Atm網における呼受付制御

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JP3188268B2
JP3188268B2 JP50880493A JP50880493A JP3188268B2 JP 3188268 B2 JP3188268 B2 JP 3188268B2 JP 50880493 A JP50880493 A JP 50880493A JP 50880493 A JP50880493 A JP 50880493A JP 3188268 B2 JP3188268 B2 JP 3188268B2
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教人 西本
義治 佐藤
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利夫 宗宮
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はATM(非同期転送モード)網における呼受付
制御のための方法と装置に関する。
背景技術 ATM網においては、音声、画像、データ通信の様な伝
送速度やトラヒック特性が様々に異なる情報が統計的に
多重化されて伝送されるため、呼受付制御はSTM(同期
転送モード)の場合の様には簡単ではない。ATM網にお
いては、呼接続要求があったとき、これを受け付けたな
らば既に設定されているコネクションを含めて所要の伝
送品質を満足しうるか否かを予測し、その予測結果に従
って受付の可否を決定する必要がある。この予測を行な
うため、各端末から呼接続要求を出す際には、トラヒッ
ク源の特性として平均速度(平均帯域)、ピーク速度
(ピーク帯域)等のパラメータを申告することとされて
おり(CCITT勧告I.311)、これに基いて呼受付制御を行
うこととされている。
しかしながら、各ユーザが自己のトラヒック特性を正
確に認識することは容易ではなく、誤って申告された場
合に誤った判断がなされる恐れがある。例えば、或る呼
設定要求に対して本来であれば受け付けを拒否すべきと
ころを誤って過少な値が申告されたためにそれを受け付
けてしまうと、そのため既に設定されているコネクショ
ンにおいて所要の伝送品質を満足できなくなるという恐
れがある。
また、正確に認識し得たとしても、一般にユーザが認
識し得る範囲は端末までに限られており、端末と、ATM
交換機との間に加入者網が介在するとそのためにピーク
帯域等のトラヒック特性が変化してしまうという問題が
ある。
発明の開示 本発明の目的は、ユーザが申告する平均帯域、ピーク
帯域等のトラヒック特性のパラメータに頼ることなく、
正確な受付判断を行なうことのできる呼受付制御のため
の方法と装置を提供することにある。
本発明によれば、ATM網においてコネクションの設定
を要求する呼設定要求の受付を判断するための呼受付制
御方法であって、設定されているコネクションについて
トラヒック特性を測定し、所定の分類に従って該トラヒ
ック特性の測定値を記憶し、呼設定要求を受けたとき、
該呼設定要求が要求するコネクションの種類に対応して
該測定値が記憶されていれば該測定値、記憶されていな
ければ所定のデフォルト値に基づき呼受付の判断を行な
う各ステップを具備することを特徴とする呼受付制御方
法が提供される。
本発明によれば、ATM網においてコネクションの設定
を要求する呼設定要求の受付を判断するたの呼受付制御
装置であって、設定されているコネクションについてト
ラヒック特性を測定する測定手段と、所定の分類に従っ
て該トラヒック特性の測定値を記憶する記憶手段と、呼
設定要求を受けたとき、該呼設定要求が要求するコネク
ションの種類に対応して該測定値が記憶されていれば該
測定値、記憶されていなければ所定のデフォルト値に基
づき呼受付の判断を行なう判断手段とを具備することを
特徴とする呼受付制御装置もまた提供される。
図面の簡単な説明 図1は本発明の呼受付制御装置の構成を表わすブロッ
ク図; 図2はトラヒック収集ユニット18の詳細な構成を表わ
すブロック図; 図3は呼処理ユニット20における処理の概要を表わす
フローチャート; 図4A,4B及び4Cは加入者及び申告値毎に測定値を記憶
する場合の格納構造の一例を表わす図; 図5は加入者、申告値、及び時間帯毎に測定値を記憶
する場合の格納構造の一例を表わす図; 図6は加入者、申告値、及び着信者毎に測定値を記憶
する場合の格納構造の一例を表わす図; 図7は加入者、申告値、着信者及び時間帯毎に測定値
を記憶する場合の格納構造の一例を表わす図; 図8は測定値の平均値を算出して記憶するために平均
値とともに測定回数を記憶する場合の格納構造の一例を
表わす図; 図9は測定値の分散を算出するためにさらに実測値の
2乗和を記憶する場合の格納構造の一例を表わす図; 図10はメディア種別毎のデフォルト値の格納構造の一
例を表わす図; 図11及び図12は加入者及びメディア種別毎に測定値を
格納する場合の格納構造の一例を表わす図; 図13はトラヒックデータのサンプリング方法の一例を
説明するための図; 図14は受付判定処理及び更新処理の一例の詳細を表わ
すフローチャート;および 図15は受付判定処理及び更新処理の他の例の詳細を表
わすフローチャートである。
発明を実施するための最良の形態 図1は本発明に係る呼受付制御装置の構成を表わすブ
ロック図である。
入ルート10及び出レート12を有するATMスイッチ14の
入ルート側には各回線毎にヘッダ抽出ユニット16が設け
られる。ヘッダ抽出ユニット16で抽出されたATMセルの
ヘッダはトラヒック収集ユニット18へ供給される。トラ
ヒック収集ユニット18は、呼処理ユニット20からの指令
に応じて、回線、VP(仮想パス)、及びVC(仮想チャネ
ル)毎に所定期間内に伝送されるATMセルの数を連続的
にカウントして記憶し、呼処理ユニット20へ報告する。
呼処理ユニット20はユーザからの制御情報としての呼接
続要求に対してデータベース22に格納されているトラヒ
ック測定値等のデータに基づいて受付の可否を判断し、
受付可と判断したときATMスイッチ14を制御してコネク
ションの設定を行なう。それとともに、トラヒック収集
ユニット18に指示して設定したコネクションについての
トラヒックを測定し、その結果をデータベース22に記憶
する。
図2は図1のトラヒック収集ユニット18の詳細な構成
を表わすブロック図である。呼処理ユニット20からの測
定開始指令及び測定停止指令は回線、VP、及びVCを指定
して行なわれる。この開始/停止指令はデコーダ24にお
いて回線毎に振り分けられ、さらにデコーダ26において
VP及びVC毎に振り分けられる。タイマ28は各回線に所属
する各VP内の各VC毎に設けられている。測定開始指令が
あると、指令で指定されたタイマ28は所定時間間隔毎に
停止指令があるまで対応するカウンタ30のカウント値を
メモリ32へ書き込んでカウンタをリセットする信号を出
力する。
ヘッダ抽出ユニット16は回線毎に設けられ、そこで抽
出されたATMセルのヘッダはデコーダ34においてVP,VC毎
に振り分けられ、その数をカウントするためカウンタ30
へ入力される。
この構成により、データ収集の開始が指令され、停止
が指令されるまで、指定された回線VP,VCに対応するメ
モリ32の領域に所定時間間隔毎に到着したATMセルの数
が順次書き込まれる。割り当てられた領域を超える場合
には、以後はデータ収集を打ち切るか又はエンドレスに
更新するようにしても良い。停止が指令された後、呼処
理ユニットからの指令に従って対応するメモリ32の内容
が読み出される。
図1の呼処理ユニット20は、例えば、プログラムを格
納したメモリ及び所要の入出力インターフェース等を備
えたマイクロプロセッサにより実現される。図3は呼処
理ユニット20の処理の概要を表わすフローチャートであ
る。
図3において、最初にユーザ(加入者と同義)からの
制御情報があるか判断し(ステップ1000)、ある場合
は、それが何であるかを判断する(ステップ1002)。こ
の場合の制御情報は呼接続要求か呼切断要求のいずれか
である。呼接続要求であると、この要求の受付の可否を
判断するためのトラヒック測定値(後述)が既にデータ
ベース22に記憶されているかを判断し(ステップ100
4)、記憶されている場合には必要な測定値をロードし
(ステップ1006)、記憶されていなければ対応するデフ
ォルト値(後述)をロードして(ステップ1008)、デー
タベース22に格納されている既に設定済のコネクション
の帯域に関する情報とロードされた測定値又はデフォル
ト値から所定の判断基準に基いて(後述)接続要求の受
付が可能か否かを判断する(ステップ1010)。その結
果、受付できない場合は受付拒否の通知をユーザに対し
て行なう(ステップ1014)。受付可能であれば、当該コ
ネクションの回線の番号とVPI(仮想パス識別子)及びV
CI(仮想チャネル識別子)を付してトラヒック収集ユニ
ット18へデータ収集の開始を指令する(ステップ101
6)。次いで、ATMスイッチ14に対して接続要求に対応す
るコネクションを設定するための指令を出力し、設定済
のコネクションの帯域に関する情報を更新する(ステッ
プ1018)。
この後、通信を終了した場合、ユーザからの制御情報
により呼切断要求が送られてくると、図3のステップ10
02において識別される。すると、ATMスイッチ14へコネ
クションの切断指令を出し、設定済のコネクションに関
する情報を更新する(ステップ1020)。さらに、切断さ
れたコネクションの回線番号とVPI,VCIを付してトラヒ
ック収集ユニット18へ停止指令を出力し、収集されたデ
ータを読み出し(ステップ1022)、読み出されたデータ
を使って所定の方法(後述)に従ってデータベース22内
のトラヒック測定値を更新する(ステップ1024)。
実施例1 本発明の第1の実施例においては、前述のトラヒック
測定値はユーザ(加入者)毎に別々に記憶される。さら
に、同じユーザであっても画像、音声、データ通信のよ
うにデータの性質が異なる場合があり、さらに同じ性質
の情報であってもモデムによって転送速度(帯域)が異
なる場合がある。そこで、トラヒックの実測値が得られ
たら同一ユーザからの呼であってもメディアの種類によ
って区別して記憶するものとする。
メディアの種類が変わったことは、呼接続要求の際に
加入者た申告する申告値が変わったことにより認識する
ことができる。メディアの種類が変われば端末で自動的
に出力される申告値もそれに応じて変わることが期待さ
れるからである。したがってこの場合、トラヒック特性
の実測値は申告値毎に別個に記憶する。実測値が未だ得
られていない場合のデフォルト値としては、申告値その
ものを用いる。
図4A〜4Cは、この場合の実測値の格納構造の一例を示
す。最初に、加入者2−6141から申告値が平均10M b/
s、ピーク50M b/sとして呼接続要求があったとする。こ
の申告値をデフォルト値として判断した結果、要求を受
け付け、設定されたコネクションにおける実測結果が平
均30M b/s、ピーク70M b/sであったとすると、図4Aに示
すように、加入者2−6141の欄に、申告値:平均値10M
b/s、ピーク50M b/sに対応して実測値:平均30M b/s、
ピーク70M b/sが格納される。次に、同じ加入者から申
告値:平均64K b/s、ピーク64K b/sで呼接続要求がある
と、この加入者についてこれと同じ申告値は格納されて
いないので、新たなメディアの種類で呼接続要求があっ
たものと判断して、この申告値をデフォルト値として受
付判断を行なう。その結果設定されたコネクションにお
ける実測値が平均64K b/s、ピーク64K b/sであったとす
ると、図4Bに示すように、加入者2−6141の欄に申告
値:平均64K b/s、ピーク64K b/sに対応して実測値:平
均64K b/s、ピーク64K b/sが格納される。その後、申告
値:平均10M b/s、ピーク50M b/sで呼接続要求がある
と、それに対応して格納されている実測値:平均30M b/
s、ピーク70M b/sで受付判断が行なわれる。その結果、
設定されたコネクションにおける実測値が平均20M b/
s、ピーク60M b/sであったとすると、図4Cに示すよう
に、申告値:平均10M b/s、ピーク50M b/sの欄における
実測値がこの値で更新される。
同じ加入者、同じ申告値(メディア種別)であって
も、時間帯によってトラヒック特性が変わる場合があ
る。したがって、図5に示すように、さらに時間帯によ
ってトラヒック実測値を別々に記憶するようにしても良
い。また、同じ加入者、同じ申告値(メディア種別)で
あっても、通信相手によってトラヒック特性が変わる場
合があるので、図6に示すように着信者によってトラヒ
ック実測値を別々に記憶するようにしても良い。さら
に、図7に示すように、時間帯別及び着信者別に記憶す
るようにしても良い。
平均値、ピーク値等の実測値の計算方法について説明
する。図3のステップ1016においてデータ収集の開始が
指令され、ステップ1022において停止が指令されるま
で、トラヒック収集ユニット18のメモリ32には所定時間
内に伝送されたATMセルの数が順次格納される。ステッ
プ1022においてこれを読み出し、これらの平均をとるこ
とによって平均値が算出され、最大値をとることによっ
てピーク値が算出される。
これらの実測値は終話する毎に得られるので、その都
度、古い実測値に置き換えて更新するようにしても良い
が、過去の実測値との平均をとって更新するようにして
も良い。この場合には、図8に示すように実測値の平均
値とともに測定回数(通信回数)を記憶しておき、サン
プル数に応じた加重平均をとる。
また、図9に示すように、平均値、測定回数nとと
もに実測値Xiの自乗和ΣXi 2を記憶しておき、式 により分散を計算し、これが一定値以下になるまでは実
測平均値を使用せずにデフォルト値を使用するように
しても良い。
図3のステップ1010における呼接続要求を受け付ける
か否かの判断については、既に設定されているコネクシ
ョンについての平均帯域又はピーク帯域の和に新たに要
求のあったコネクションの平均帯域又はピーク帯域を加
算し、予め定められた最大許容帯域を超えるか否かで判
断する。上記の計算に用いられる設定済のコネクション
の平均帯域又はピーク帯域の和は、ステップ1018及びス
テップ1020において更新がなされる。
これまでの例では、呼接続要求のあった加入者のメデ
ィア種別を、加入者の申告値に基いて判断し、それに応
じて測定値を別個に記憶するようにしているが、呼接続
要求時に申告値の代わりにメディア種別そのものを申告
するようにすれば、これに応じて測定値をメディア種別
毎に記憶することができる。この場合、図10に示すよう
に、メディア種別毎に予め予測した値をデータベース22
に記憶しておき、未だ測定値が得られていない場合に
は、これらの値をデフォルト値として用いる。図11およ
び図12は、この場合の測定値の格納構造の一例を表わ
す。図中、V,P、及びBはそれぞれ平均値、ピーク値、
及びバースト継続時間である。
実施例2 Saito,H.,“A Simplified Dimensioning Method of A
TM net−works",IEICE Technical Report,SSE−89−112
(1989)によれば、ATM網におけるセル廃棄率Bの上限
値Bupは次式で与えられる。
ここで、N(T)は時間Tの間に到着するセル数、E
〔N(T)〕はN(T)の平均値、FT(x)はN(T)
の分布関数である。Kはバッファ長であり、例えばATM
スイッチではスイッチネットワークに設けられるバッフ
ァの総数であって収容可能なセル数で表わす。TはK個
のバッファが満杯であるときのセルの滞留時間(遅延時
間)であってK/(セルの転送速度)で与えられる。
分布関数FT(x)として、 の正規分布を仮定して(1)式に代入すると、 が得られる。ここで、m(T)はE〔N(T)〕すなわ
ちN(T)の平均値、σ(T)はN(T)の標準偏差
(分散の平方根)である。
したがって、要求廃棄率をB0として、 とおくと、セル廃棄率Bが要求廃棄率B0以下である十分
条件は m(T)+P0σ(T)≦K (5) である。なお、要求廃棄率B0が10-9のとき、P0≒6とな
る。また、各ユーザトラヒック相互の相関はないので、
各ユーザトラヒックにおけるN(T)の平均値をm
i(T)、標準偏差をσ(T)(i=1,2…n)とする
と、全体のm(T),σ(T)は、 m(T)=m1(T)+m2(T)+…+mn(T) σ(T)=σ1 2(T)+σ2 2(T)+…+σn 2(T) (6) で計算される。
同様にして、平均mj(T)、標準偏差σ(T)のト
ラヒックを新たに受け付けた後の平均値及び標準偏差は
それぞれ となるから、受付判定条件は で与えられる。
(7)式の判定条件は廃棄率Bの上限値Bupが要求廃
棄率B0以下となる条件である。実際の廃棄率BはBup
りも小さい値であり、(7)式で受付不可と判定される
場合でも実際は受付可能である場合があると考えられ
る。そして、もう1つの受付判定方法である、最大帯域
による受付判定を行なった方がより多くのコネクション
を受付可能である場合があると考えられる。そこで、以
下に説明されるように(7)式による判定を行なった場
合と最大帯域で受付判定を行なった場合とでどちらがよ
り多くのコネクションを受付可能であるかを予測し、そ
の予測に基いて判定方法を選択する方がより好ましい。
最大帯域による受付判定の条件は Np1(T)+Np2(T)+…+Npn(T)=Np(T)≦K (8) または、Np(T)+Npj(T)≦K となる。ただし、Npi(T)(i=1,2…n)は各トラヒ
ックにおけるN(T)の最大値である。
いま、平均mj(T)、標準偏差σ(T)、最大値N
pj(T)のトラヒックの受付判定を行なうにあたり、仮
にすべてのトラヒックがこれらの値を有するとした場合
を想定すると、(8)式の条件に従って受付可能な最大
値npは np=K/Npj(T) (9) である。このnpの値を(6)式を考慮して(5)式の条
件に代入すると すなわち、 となる。言い換えれば、(10)式の条件が成立するとい
うことは、npより大きい値が(10)式を満足する可能性
があること、すなわち、平均と標準偏差を使った(7)
式で判定する方が最大値を使って(8)式で判定するよ
りもより多くのトラヒックを受付られる可能性があると
いうことを意味し、(10)式の条件が成立しないという
ことは最大値を使った(8)式の判定の方が有利である
ということを意味する。なお、m(T)←Np(T),σ
(T)←0の置き換えを行なえば、(5)式は(8)式
に帰着する。
従って、設定済のコネクション全体の平均値がm
(T)、標準偏差σ(T)であり、平均値mj(T)、標
準偏差σ(T)、最大値Npj(T)の特性を有するコ
ネクションの受付要求があったとき、(9)式よりnp
計算し、(10)式の成立性を判断し、成立するときは
(7)式により受付判定を行なう。(10)式が成立しな
い場合でも、mj(T)←Npj(T),σ(T)←0の
置き換えを行なって(7)式による判定を行なう。呼設
定要求が受け付けられ、コネクションが設定されるとき
は、いずれの場合であっても により、更新を行なう。
次にパラメータmj(T),σ(T),Npj(T)の算
出方法について説明する。この記述において、簡単化の
ため添字のjは省略する。
本実施例においては、短時間で多くのサンプル数を得
て精度の高いパラメータを短時間で得るため、トラヒッ
ク収集ユニット18から得られるトラヒックデータを加入
者、時間帯、着信者によらず、呼設定要求時に申告され
るメディア種別のみに応じて集計して平均値、標準偏
差、ピーク値を算出する。また、図2のタイマ28におい
て設定される測定時間間隔を前記のTに設定する。
図13に示されるように、或るメディアについてn1
(例えば100個)の区間Tについて到着セル数を計数
し、最近に設定されたn2(例えば100)のコネクション
についてのデータからパラメータm(T),σ(T),N
p(T)を算出する。j番目のコネクションのi番目の
T区間におけるセル到着数をMijとすると、パラメータ
m(T),σ(T),Np(T)は、 で計算される。θ,ξはいずれもt−分布をとるそれぞ
れm(T),Np(T)の実測誤差分布に関する補正値、
ζはχ分布をとるσ(T)の実測誤差分布に関する
補正値である。実測誤差を1%とすると、θ=ξ≒2.6,
ζ≒0.5である。
各メディアについてn2回のコネクションが設定される
までは、パラメータm(T),σ(T),Np(T)を計
算することができないので、図10で説明したと同様に、
各メディア種別毎にデフォルト値を格納しておき、測定
値が得られるまでこのデフォルト値を使用する。デフォ
ルト値としては、最大値Np(T)を記憶しておいてこれ
をmj(T)とし、σ(T)=0として受付判定を行な
う。或るメディアについてn2回のコネクションが設定さ
れた以後は同一メディアについての最近のn2個のコネク
ションのデータから計算する。
図14及び図15は図3のステップ1006,1008,1010および
1018の処理について、本実施例における処理の詳細を表
わすフローチャートであり、図14は常に式(7)に基い
て平均値と標準偏差から受付判定を行なう場合を示し、
図15は式(10)の判定により平均値と標準偏差による受
付判断又はピーク値による受付判断のいずれか一方を選
択する場合を示す。
図14において、呼接続要求があったとき、要求と同時
に申告されたメディア種別に対応して格納されているmj
(T),σ(T)の値をデータベース22から検索して
取り出す(ステップ1030)。このとき値が格納されてい
なければ代わりにデフォルト値を取り出す。式(7)に
従って受付判定を行ない(ステップ1032)、受付不可で
あれば受け拒否を通知する(ステップ1034)。受付可能
であれば、コネクションを設定し(ステップ1036)、式
(11)に従って、m(T),σ(T)を更新する(ステ
ップ1038)。
図15においては、パラメータ検索の後(ステップ104
0)、式(9)に従ってnpを計算し(ステップ1042)、
式(10)の判定を行なう(ステップ1044)。式(10)が
成立しない場合には、パラメータの置き換えを行ない
(ステップ1042)、以後の処理は図14と同じである。
フロントページの続き (72)発明者 西本 教人 福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目4番 4号 殖産安田ビル富士通九州通信シス テム株式会社内 (72)発明者 佐藤 義治 福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目4番 4号 殖産安田ビル富士通九州通信シス テム株式会社内 (72)発明者 阿部 俊二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 宗宮 利夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−95432(JP,A) 1992信学春大B−489「ATM網にお ける知的呼受付制御方式に関する一考 察」(1992.3) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ATM網においてコネクションの設定を要求
    する呼設定要求の受付を判断するための呼受付制御方法
    であって、 設定されているコネクションについてトラヒック特性を
    測定し、 所定の分類に従って該トラヒック特性の測定値を記憶
    し、 呼設定要求を受けたとき、該呼設定要求が要求するコネ
    クションの種類に対応して該測定値が記憶されていれば
    該測定値、記憶されていなければ所定のデフォルト値に
    基づき呼受付の判断を行なう各ステップを具備し、 前記記憶するステップにおいて、前記測定値は加入者毎
    及び測定されたコネクションについての呼設定要求に含
    まれるトラヒック特性の申告値に従って分類して記憶さ
    れ、 前記判断するステップにおいて、前記デフォルト値は前
    記呼設定要求に含まれる申告値であり、 前記記憶するステップにおいて、前記測定値はさらに着
    信者に応じて分類して記憶される方法。
  2. 【請求項2】ATM網においてコネクションの設定を要求
    する呼設定要求の受付を判断するための呼受付制御方法
    であって、 設定されているコネクションについてトラヒック特性を
    測定し、 所定の分類に従って該トラヒック特性の測定値を記憶
    し、 呼設定要求を受けたとき、該呼設定要求が要求するコネ
    クションの種類に対応して該測定値が記憶されていれば
    該測定値、記憶されていなければ所定のデフォルト値に
    基づき呼受付の判断を行なう各ステップを具備し、 前記記憶するステップにおいて、測定値とともに測定の
    回数を記憶し、同じ分類の測定値が既に記憶されている
    ときは該測定回数に基づく加重平均を計算して測定値の
    平均値を記憶する方法。
  3. 【請求項3】ATM網においてコネクションの設定を要求
    する呼設定要求の受付を判断するための呼受付制御方法
    であって、 設定されているコネクションについてトラヒック特性を
    測定し、 所定の分類に従って該トラヒック特性の測定値を記憶
    し、 呼設定要求を受けたとき、該呼設定要求が要求するコネ
    クションの種類に対応して該測定値が記憶されていれば
    該測定値、記憶されていなければ所定のデフォルト値に
    基づき呼受付の判断を行なう各ステップを具備し、 前記記憶するステップにおいて、さらに測定値の2乗和
    を記憶し、 前記判断するステップにおいて、該2乗和、平均値、及
    び測定回数から測定値の分散を計算し、該分散が所定値
    以上である間は前記デフォルト値を使用して受付判断を
    行なう方法。
  4. 【請求項4】ATM網においてコネクションの設定を要求
    する呼設定要求の受付を判断するための呼受付制御方法
    であって、 設定されているコネクションについてトラヒック特性を
    測定し、 所定の分類に従って該トラヒック特性の測定値を記憶
    し、 呼設定要求を受けたとき、該呼設定要求が要求するコネ
    クションの種類に対応して該測定値が記憶されていれば
    該測定値、記憶されていなければ所定のデフォルト値に
    基づき呼受付の判断を行なう各ステップを具備し、 前記測定するステップにおいて、測定されるトラヒック
    特性は、所定時間間隔において到着するセルの数の平均
    値及びその標準偏差を含み、 前記判断するステップにおいて、該平均値及び該標準偏
    差に基いて呼受付の判断が行なわれる方法。
  5. 【請求項5】前記判断するステップは、不等式 ただし、m(T)は設定済のコネクションについての前
    記平均値の総和、σ(T)は設定済のコネクションに
    ついての前記標準偏差の2乗の総和、mj(T)は前記呼
    設定要求が要求するコネクションについての前記平均
    値、σj 2(T)は前記呼設定要求が要求するコネクショ
    ンについての前記標準偏差の2乗、P0及びKはそれぞれ
    第1及び第2の定数、が満たされるとき受付可と決定す
    るサブステップを含む請求の範囲第4項に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記測定するステップにおいて、測定され
    るトラヒック特性は前記時間間隔において到着するセル
    数の最大限をさらに含み、 前記判断するステップは、式 np=K/Npj(T)、ただしNpj(T)は前記呼設定要求が
    要求するコネクションについての前記最大値、によりnp
    を計算し、 前記決定するサブステップの前において、不等式 が満たされないときmj(T)をNpj(T)で置き換え、
    σ(T)を0で置き換える各サブステップを含む請求
    の範囲5項に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記定数Kはバッファに収容可能なセルの
    数であり、前記時間間隔の長さは該バッファが満杯であ
    るときのセルの滞留時間であり、前記P0は式 ただし、B0は所要セル廃棄率、で決定される請求の範囲
    第5項に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記記憶するステップにおいて、前記測定
    値は測定されたコネクションについての呼設定要求に含
    まれるメディア種別に従って分類して記憶され、 前記判断するステップにおいて、前記デフォルト値は該
    メディア種別に応じて予め記憶されているデフォルト値
    である請求の範囲第7項に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記測定するステップにおいて、前記平均
    値及び標準偏差は、同一メディア種別について最近設定
    された所定回数のコネクションの各々における所定個数
    の前記時間間隔における到着セル数から算出される請求
    の範囲第8項に記載の方法。
  10. 【請求項10】ATM網においてコネクションの設定を要
    求する呼設定要求の受付を判断するための呼受付制御装
    置であって、 設定されているコネクションについてトラヒック特性を
    測定する測定手段と、 所定の分類に従って該トラヒック特性の測定値を記憶す
    る記憶手段と、 呼設定要求を受けたとき、該呼設定要求が要求するコネ
    クションの種類に対応して該測定値が記憶されていれば
    該測定値、記憶されていなければ所定のデフォルト値に
    基づき呼受付の判断を行なう判断手段とを具備し、 前記記憶手段は、前記測定値を加入者毎及び測定された
    コネクションについての呼設定要求に含まれるトラヒッ
    ク特性の申告値に従って分類して記憶し、 前記判断手段が使用する前記デフォルト値は、前記呼設
    定要求に含まれる申告値であり、 前記記憶手段が記憶する前記測定値はさらに着信者に応
    じて分類して記憶される装置。
  11. 【請求項11】ATM網においてコネクションの設定を要
    求する呼設定要求の受付を判断するための呼受付制御装
    置であって、 設定されているコネクションについてトラヒック特性を
    測定する測定手段と、 所定の分類に従って該トラヒック特性の測定値を記憶す
    る記憶手段と、 呼設定要求を受けたとき、該呼設定要求が要求するコネ
    クションの種類に対応して該測定値が記憶されていれば
    該測定値、記憶されていなければ所定のデフォルト値に
    基づき呼受付の判断を行なう判断手段とを具備し、 前記記憶手段は、測定値とともに測定の回数を記憶し、
    同じ分類の測定値が既に記憶されているときは該測定回
    数に基づく加重平均を計算して測定値の平均値を記憶す
    る装置。
  12. 【請求項12】ATM網においてコネクションの設定を要
    求する呼設定要求の受付を判断するための呼受付制御装
    置であって、 設定されているコネクションについてトラヒック特性を
    測定する測定手段と、 所定の分類に従って該トラヒック特性の測定値を記憶す
    る記憶手段と、 呼設定要求を受けたとき、該呼設定要求が要求するコネ
    クションの種類に対応して該測定値が記憶されていれば
    該測定値、記憶されていなければ所定のデフォルト値に
    基づき呼受付の判断を行なう判断手段とを具備し、 前記記憶手段は、さらに測定値の2乗和を記憶し、 前記判断手段は、該2乗和、平均値及び測定回数からの
    測定値の分散を計算し、該分散が所定値以上である間は
    前記デフォルト値を使用して受付判断を行なう装置。
  13. 【請求項13】ATM網においてコネクションの設定を要
    求する呼設定要求の受付を判断するための呼受付制御装
    置であって、 設定されているコネクションについてトラヒック特性を
    測定する測定手段と、 所定の分類に従って該トラヒック特性の測定値を記憶す
    る記憶手段と、 呼設定要求を受けたとき、該呼設定要求が要求するコネ
    クションの種類に対応して該測定値が記憶されていれば
    該測定値、記憶されていなければ所定のデフォルト値に
    基づき呼受付の判断を行なう判断手段とを具備し、 前記測定手段が測定するトラヒック特性は、所定時間間
    隔において到着するセルの数の平均値及びその標準偏差
    を含み、 前記判断手段は、該平均値及び該標準偏差に基いて呼受
    付の判断を行なう装置。
  14. 【請求項14】前記判断手段は、不等式 ただし、m(T)は設定済のコネクションについての前
    記平均値の総和、σ(T)は設定済のコネクションに
    ついての前記標準偏差の2乗の総和、mj(T)は前記呼
    設定要求が要求するコネクションについての前記平均
    値、σj 2(T)は前記呼設定要求が要求するコネクショ
    ンについての前記標準偏差の2乗、P0及びKはそれぞれ
    第1及び第2の定数、が満たされるとき受付可と決定す
    る手段を含む請求の範囲第13項に記載の装置。
  15. 【請求項15】前記測定する手段が、測定するトラヒッ
    ク特性は前記時間間隔において到着するセル数の最大値
    をさらに含み、 前記判断手段は、式 np=K/Npj(T)、ただしNpj(T)は前記呼設定要求が
    要求するコネクションについての前記最大値、によりnp
    を計算する手段と、 前記決定手段の決定の前において、不等式 が満たされないときmj(T)をNpj(T)で置き換え、
    σ(T)を0で置き換える手段とを含む請求の範囲第
    14項に記載の方法。
  16. 【請求項16】前記定数Kはバッファに収容可能なセル
    の数であり、前記時間間隔の長さは該バッファが満杯で
    あるときのセルの滞留時間であり、前記P0は式 ただし、B0は所要セル廃棄率、で決定される請求の範囲
    第14項に記載の装置。
  17. 【請求項17】前記記憶手段は、前記測定値を測定され
    たコネクションについての呼設定要求に含まれるメディ
    ア種別に従って分類して記憶し、 前記判断手段が使用する前記デフォルト値は該メディア
    種別に応じて予め記憶されているデフォルト値である請
    求の範囲第16項に記載の装置。
  18. 【請求項18】前記測定手段は、前記平均値及び標準偏
    差を、同一メディア種別について最近設定された所定回
    数のコネクションの各々における所定個数の前記時間間
    隔における到着セル数から算出する請求の範囲第17項に
    記載の装置。
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