JP3188155U - 触感にすぐれる樹脂成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に微細な線状痕群を形成することで、触感にすぐれる樹脂成形品を提供する。【解決手段】触感にすぐれる樹脂成形品は、表面に、ジグザグを繰り返してなる複数の突条30からなる線状痕群20が形成されており、前記突条は、高さhが5μm〜100μm、幅W1が5μm〜100μmであって、前記線状痕群中の前記突条どうしの間隔W2は5μm〜100μmである。前記線状痕群は、隣り合う線状痕群どうしの間隔が、最も広い部分で1cm以下とすることが望ましい。【選択図】図2

Description

本考案は、触感にすぐれる加工を施した樹脂成形品に関するものである。
自動車や家屋、浴室などの内装部品、家電製品などに、樹脂成形品が採用されている。この樹脂成形品の手触り、すなわち、触感を高めるために、特許文献1では、基材となる樹脂成形品の表面に化粧フィルムを貼着している。
特開2012−219221号公報
しかしながら、このような二層構造とすることで、構造や製造方法が複雑になり、また、材質が基材と化粧フィルムでは異なるから、熱膨張差等により、基材からフィルムが浮き上がってしまうことがある。
本考案は、表面に微細な線状痕群を形成することで、触感にすぐれる樹脂成形品を提供することを目的とする。
本考案に係る触感にすぐれる樹脂成形品は、
樹脂成形品であって、
表面に、ジグザグを繰り返してなる複数の突条からなる線状痕群が形成されており、
前記突条は、高さ5μm〜100μm、幅5μm〜100μmであって、前記線状痕群中の前記突条どうしの間隔は5μm〜100μmである。
前記線状痕群は、隣り合う線状痕群どうしの間隔が、最も広い部分で1cm以下とすることが望ましい。
各突条は、山部どうしのピッチが2cm以下とすることが望ましい。
前記線状痕群は、隣り合う線状痕群と位相をずらして形成することが望ましい。
前記線状痕群は、谷部が隣り合う線状痕群の山部と重なっていることが望ましい。
本考案の樹脂成形品によれば、上記の如く規定された複数の突条からなる線状痕群を表面に形成することで、指先で触れたときの触感を高めることができる。とくに、線状痕群により、指先と樹脂成形品の表面との接触面積を小さくできるから、柔らかい触感とすることができる。また、突条は、指紋、すなわち、皮膚稜線よりも幅と隣り合う突条どうしの間隔を狭くしたことで、皮膚稜線が突条の先端のみに触れ、突条間には侵入しないから、指先が樹脂成形品に吸い付いてしまうこともなく、より触感を高めることができる利点がある。
図1は、本考案に係る樹脂成形品に形成された線状痕群を示す説明図である。 図2は、図1の線2−2に沿う線状痕群の拡大断面図である。 図3は、線状痕群の他の実施形態であって、図3(a)は矩形のジグザグ、図3(b)はのこぎり歯状のジグザグである。 図4は、図1の線4−4に沿う線状痕群の断面図である。 図5は、図1の線5−5に沿う線状痕群の断面図である。
以下、本考案の一実施例について、図面を用いて詳述する。本考案における樹脂成形品は、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂などの熱硬化性樹脂から作製することができる。また、樹脂成形品の形状や寸法、厚さなどは特に限定されるものではなく、その用途により適宜決定することができる。
樹脂成形品10は、図1に示すように、複数の線状痕群20を表面に形成している。線状痕群20は、夫々ジグザグを繰り返してなる複数の突条30から構成される。
より詳細には、突条30は、図2に示すように、樹脂成形品10の表面に、高さhが5μm〜100μm、幅W1が5μm〜100μmであって、線状痕群20中の突条30どうしの間隔W2は5μm〜100μmとすることができる。図示の実施形態では、突条30は断面矩形であるが、先端が細くなる台形形状や半円形状等としてもよい。
突条30は、図1に示すような波状のジグザグ、図3(a)に示すように矩形のジグザグ、図3(b)に示すようにのこぎり歯状のジグザグを例示することができる。もちろん、これら形状に限定されるものではない。
線状痕群20は、図1及び図4に示すように、隣り合う線状痕群どうしの間隔Wが、最も広い部分で1cm以下とすることが望ましい。また、各突条30の山部32どうしのピッチPは、図1及び図5に示すように、2cm以下とすることが望ましい。これにより、樹脂成形品10をユーザが触れたときに、指先50が突条30に当たり、突条30の形成されていない平面部分には当たることを防止でき、後述するとおり樹脂成形品10の触感を高めることができる。
線状痕群20は、隣り合う線状痕群20と同位相としたり、図1に示すように隣り合う線状痕群20と位相をずらして形成することができる。また、線状痕群20は、谷部34が隣り合う線状痕群20の山部32と重なるように形成することもできる。
線状痕群20は、樹脂成形品10の表面全部に形成することもできるが、ユーザが触れることの多い部分のみに形成してもよい。
上記の如き線状痕群20の形成された樹脂成形品10は、射出成形やブロー成形により作製することができる。この場合、金型に、線状痕群20に対応する凹凸を形成することで成形を行なう。
樹脂成形品10の表面に線状痕群20を形成することにより、ユーザが指先で樹脂成形品10に触れたときに、ユーザの指先50は、まず突条30からなる線状痕群20に当たる。突条30は、高さhが5μm〜100μm、幅W1が5μm〜100μmであって、線状痕群20中の突条30どうしの間隔は5μm〜100μmとしているから、指先50で触れたときに、突条30の先端にのみ当接する。従って、指先50の樹脂成形品10に対する接触面積を小さくできるから、柔らかい触感を得ることができる。また、突条30は、指紋の皮膚稜線よりも間隔が狭く形成されているから、皮膚稜線が突条30の先端のみに触れ、突条30間には侵入しない。このため、指先50が樹脂成形品10に吸い付いてしまうような感覚もなく、より触感を高めることができる。
各突条30は、ジグザグに形成されているから、指先50を滑り難くすることができる。各突条30は、山部32どうしのピッチPを2cm以下とすることで、より効果を高めることができる。
また、線状痕群20は、隣り合う線状痕群20どうしの間隔が、最も広い部分で1cm以下とすることで、樹脂成形品10に触れたときに、指先50が必ず線状痕群20に当たるから、高触感を得ることができる。
線状痕群20は、隣り合う線状痕群20と位相をずらして形成したり、谷部34が隣り合う線状痕群20の山部32と重なるようにすることで、意匠性を高めることができる。
図1に示す線状痕群20を形成した樹脂成形品10を作製し、その触感を「良い、普通、悪い」の三段階で評価した。
樹脂成形品10は、ABS樹脂から構成され、表面に高さhが15μm、幅W1が40μmの突条30からなり、突条30どうしの間隔W2が40μmである線状痕群20を形成した。各突条30は、山部32どうしのピッチPが1.1cmである。
線状痕群20は、隣り合う線状痕群20どうしの間隔Wが、最も広い部分で0.7cm以下とし、隣り合う線状痕群20と位相をずらして形成すると共に、谷部34が隣り合う線状痕群20の山部32と重なるように形成している。
上記線状痕群20を形成した樹脂成形品10について、50人がその触感を評価した。その結果、90%が「良い」と評価した。
上記実施例の説明は、本考案を説明するためのものであって、実用新案登録請求の範囲に記載の考案を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本考案の各部構成は上記実施例に限らず、実用新案請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
10 樹脂成形品
20 線状痕群
30 突条
32 山部
34 谷部

Claims (5)

  1. 樹脂成形品であって、
    表面に、ジグザグを繰り返してなる複数の突条からなる線状痕群が形成されており、
    前記突条は、高さ5μm〜100μm、幅5μm〜100μmであって、前記線状痕群中の前記突条どうしの間隔は5μm〜100μmである、
    触感にすぐれる樹脂成形品。
  2. 前記線状痕群は、隣り合う線状痕群どうしの間隔が、最も広い部分で1cm以下である、
    請求項1に記載の触感にすぐれる樹脂成形品。
  3. 各突条は、山部どうしのピッチが2cm以下である、
    請求項1又は請求項2に記載の触感にすぐれる樹脂成形品。
  4. 前記線状痕は、隣り合う線状痕群と位相をずらして形成される、
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の触感にすぐれる樹脂成形品。
  5. 前記線状痕群は、谷部が隣り合う線状痕群の山部と重なっている、
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の触感にすぐれる樹脂成形品。
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JP2020042603A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 アルパイン株式会社 接触操作装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020042603A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 アルパイン株式会社 接触操作装置
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