JP3188063B2 - 半導体ウエハ熱処理装置 - Google Patents

半導体ウエハ熱処理装置

Info

Publication number
JP3188063B2
JP3188063B2 JP20990993A JP20990993A JP3188063B2 JP 3188063 B2 JP3188063 B2 JP 3188063B2 JP 20990993 A JP20990993 A JP 20990993A JP 20990993 A JP20990993 A JP 20990993A JP 3188063 B2 JP3188063 B2 JP 3188063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
hydrogen
hydrogen gas
oxygen
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20990993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0745602A (ja
Inventor
宙幸 原田
隆 佐々木
人見  周二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Corp
Original Assignee
Mitsubishi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Corp filed Critical Mitsubishi Corp
Priority to JP20990993A priority Critical patent/JP3188063B2/ja
Publication of JPH0745602A publication Critical patent/JPH0745602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3188063B2 publication Critical patent/JP3188063B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集積回路などの各種
半導体装置を製造するにあたって、シリコンウエハ等の
半導体ウエハを熱処理する装置に関するものであり、特
に水素ガスを直接もしくは間接的に利用してウエハを熱
処理する装置、例えば水素ガスと酸素ガスとから水蒸気
を合成してその水蒸気を含むウェットな酸化性雰囲気中
でウエハを熱処理したり、あるいは直接水素ガスを含む
雰囲気中でウエハを熱処理したりするための装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように集積回路などの半導体装置
の製造においては、水素ガスを使用してウエハを熱処理
するプロセスが種々用いられている。その代表的なもの
としては、後に改めて説明するように、水素ガス雰囲気
中にてウエハをアニーリングする処理や、あるいは水素
ガスと酸素ガスとから水蒸気を合成してその水蒸気を含
むウェットな酸化性雰囲気中でウエハ表面を酸化させる
処理などがある。
【0003】ところで半導体装置製造工程において水素
ガスを使用する従来の熱処理装置においては、水素ガス
を高圧充填した水素ボンベ、あるいはこのような水素ボ
ンベを複数本集合した水素カードル等の如く、多量の水
素ガスを高圧の状態で貯蔵した貯蔵容器から、ガス配管
により水素ガスを熱処理装置に導いて熱処理に使用する
のが通常であった。しかしながら半導体装置製造工程に
おける熱処理装置は、一般に外部から離隔された密閉性
の高いクリーンルーム内に設置して使用されるため、水
素ガス漏洩による水素ガス爆発等の事故発生の危険性が
高く、しかも大事故になる危険性が高く、その点で従来
から問題とされていた。
【0004】そこで、水素ガスの漏洩検知器や感震器を
設置しておき、これらに連動して水素ガスの漏洩時や地
震発生時に自動的に水素ガスの供給を遮断するようにし
た水素ガス自動遮断システムが従来から広く適用されて
いる。しかしながら、現在使用されている水素ガス自動
遮断システムでは、水素ガスの漏洩検知器の異常や遮断
弁の動作不良異常、配管接続部の緩み、配管切断等の種
々の異常の起る可能性があり、しかもこれらの異常が複
合して発生すれば、漏洩を食い止められない事態が発生
することも予想される。したがって半導体製造クリーン
ルームでは、水素ガスの漏洩による爆発の危険性が常に
存在しているのが実情である。
【0005】一方、最近では半導体装置製造工程におい
ても、可及的に水素ガスを使用しなくて済むようにする
方向での工夫が種々なされている。例えば気相化学反応
によって多結晶シリコン薄膜を形成する工程では、従前
は原料ガスであるシランガスを反応に最適な濃度に希釈
して試料まで送るキャリヤガスとして水素ガスが使用さ
れていたが、今日では、窒素ガス等の不活性ガスをキャ
リヤガスとして使用するようになってきており、その結
果、水素を使用するプロセスは以前に比べればかなり減
ってきている。
【0006】ところでキャリヤガスは、それ自身が反応
生成物を構成する要素ではなく、反応生成物を形成する
ガスを反応に最適な濃度に希釈して反応部に移送する役
目を担う移送用ガスに過ぎない。このようなキャリヤガ
スの如く水素そのものが反応に無関係な場合は、水素ガ
スをそれに代わる安全なガスに置き換えることにより、
水素ガスを使用しなくて済むようにすることは可能であ
る。しかしながら、水素そのものが化学的反応に関係し
ている場合は、水素ガスの使用を不要とするためには、
全く別の原理に基づくプロセスが必要となるため、水素
を使用しなくすることが極めて困難なことが多く、場合
によっては全く不可能であると予想されることも多い。
したがって半導体製造クリーンルームでの水素の使用を
完全になくすことは現状では不可能とされている。
【0007】前述のように水素を不可避的に使用せざる
を得ない半導体ウエハ熱処理工程としては、ウェット酸
化工程と水素アニーリング工程がある。
【0008】前者のウェット酸化工程は水蒸気でシリコ
ンウエハを酸化し、二酸化珪素(石英)膜を形成する工
程である。シリコンウエハを用いた半導体集積回路製造
において最も特徴的な点は、シリコンウエハを酸化させ
ることにより、電気的絶縁特性に優れ、しかも化学的に
安定で、機械的強度に優れた二酸化珪素皮膜を表面に形
成し得ることである。この二酸化珪素皮膜は、シリコン
ウエハの表面に形成したトランジスタ等の素子間を電気
的に絶縁し分離する素子間分離絶縁膜、あるいはトラン
ジスタの上に形成する配線間絶縁膜として用いられ、ま
た電界効果トランジスタのゲート絶縁膜にも用いられて
おり、さらに不純物をシリコンウエハに選択的に導入し
て電極を形成するための不純物拡散に対するマスクや、
選択的にシリコンウエハ表面をエッチングして素子構造
を形成するためのマスクにも利用されている。
【0009】このようにシリコンを用いた集積回路製造
では、シリコンウエハを酸化して二酸化珪素皮膜を形成
する酸化工程が重要である。このような酸化工程として
は、乾燥酸素を使用するドライ酸化工程と、水蒸気を使
用するウェット酸化工程との2種類がある。
【0010】ドライ酸化工程では1000℃、100分
程度の酸化工程で1000オングストローム程度の酸化
皮膜が形成されるが、ウェット酸化工程では、同じ条件
で4000オングストローム程度と厚い酸化膜を形成で
き、また同じ1000オングストロームの酸化膜形成で
比較すれば、ウェット酸化工程では850℃、100分
程度と低温化を図ることができる。このようにウェット
酸化工程での酸化速度が速いのは、水が分解して生成さ
れるOH基が、酸素が分解して生成されるO基よりも多
量に供給され、しかも拡散速度が速いためである。最近
の半導体集積回路の高集積化の進展に伴ない、プロセス
の低温化が必要となっており、そこで最近ではウェット
酸化の必要性が従来よりも増大している。
【0011】上述のようなウェット酸化工程は、クリー
ンルーム内に設置された熱処理装置において、シリコン
基板を水蒸気雰囲気で加熱することにより実施される。
ウェット酸化工程に用いる水蒸気を生成させる方法とし
ては、純水を加熱する方法が過去には使用されていた
が、この方法では、純水や純水容器に含まれるナトリウ
ム等のアルカリ金属不純物が二酸化珪素膜中に混入して
固定電荷を有するセンターを形成し、二酸化珪素−シリ
コン基板界面の電気特性を劣化させたり、純水中不純物
が濃縮されて汚染されたりするという問題があるため、
今日では使用されなくなっている。そしてそれに代え
て、現在では高純度水素ガスと高純度酸素ガスとを熱処
理装置内で混合・燃焼させて高純度水蒸気を熱処理装置
内で生成(合成)させる方法が採用されている。そして
この場合、水素ガスを高圧に充填した水素ボンベを複数
本束ねた水素カードルをクリーンルームの外部に設置し
ておき、その水素カードルからガス配管によりクリーン
ルーム内に水素を導き、純化装置で水素を純化して使用
するのが通常である。また酸素ガスは、液体酸素を気化
して酸素ガスを製造するコールドエバポレータ(酸素ガ
ス発生装置)をクリーンルームの外部に設置しておき、
そのコールドエバポレータから配管によりクリーンルー
ム内に供給し、純化装置で酸素を純化して使用するのが
通常である。
【0012】一方水素アニーリング工程は、水素雰囲気
での熱処理により水素イオンをシリコン基板上に形成し
た素子内に拡散させ、金属や多結晶シリコンと二酸化珪
素との接合部等の界面に発生する表面準位を消滅させる
ことにより電気特性を改善する熱処理である。この水素
アニーリング工程においても、クリーンルームの外部に
設置した水素カードルからガス配管によって水素ガスを
クリーンルーム内に導き、純化装置により純化するのが
通常である。
【0013】前述のように、従来のウェット酸化工程で
は、クリーンルーム外部に設置した酸素ガス発生装置や
水素カードルから長い酸素ガス配管や水素ガス配管によ
り延々と配管して供給されるため、ガス漏洩の危険性が
高く、また、装置の設置や移設には常にガス配管工事が
必要であり、また従来の水素アニーリング工程において
も、水素ガス配管に関して事情は同様であった。
【0014】ガス等の配管は、長くなればなるほど漏洩
の危険性が増し、また装置の設置や撤去・移設等の工事
回数に比例して漏洩事故の発生する確率も増加する。し
かも特に水素ガスは、漏洩すれば引火・爆発する危険性
の高いガスであり、その使用には常に細心の注意が必要
とされるが、水素ボンベや水素カードルのように多量に
水素を貯蔵している装置から配管で供給する方式では、
貯蔵されている多量の水素ガスが一度にクリーンルーム
内に漏洩する危険性をなくすことは不可能である。
【0015】ところで半導体装置製造システムにおける
クリーンルームの安全対策としては、「電源OFF安全
モード」が提案され、広く採用されてきている(「半導
体製造における安全対策・管理ハンドブック」、原田宙
幸他編著、リアライズ社発行)。この「電源OFF安全
モード」とは、全ての装置の電源を遮断すれば安全に各
装置が停止するように統一化するモードであり、火災や
地震が発生したときには、電源を遮断することによりク
リーンルーム内の各装置を安全に停止できるようにし、
これによって速やかに退避できるようにする等、半導体
装置クリーンルームでの安全対策を図ったものである。
しかしながら、従来通り、クリーンルームの外部に設置
された水素ボンベや水素カードルから水素ガスを供給し
ている限り、電源を遮断しても水素がクリーンルーム内
に漏洩する危険性はなくならず、したがって「電源OF
F安全モード」を完全には実施することができなかった
のが実情である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
半導体製造システムにおける水素ガスを使用した熱処理
装置では、クリーンルーム外に設置された水素ガス源
(水素カードル等)から、水素ガス供給のために長いガ
ス配管を延々と配管してクリーンルーム内に設置した熱
処理装置に接続されており、そのため水素ガス漏洩によ
る種々の危険性を有していた。
【0017】この発明は以上のような水素漏洩について
の従来技術の問題点を解決するためになされたものであ
って、水素ガス漏洩の危険を従来よりも格段に少なく
し、特に「電源OFF安全モード」の考えに基づいて、
地震や火災発生に伴なう電源遮断時に速やかに水素ガス
発生を停止させるようにして、クリーンルーム内での水
素ガス漏洩のおそれを少なくし、これにより水素ガスを
安全に使用できるようにした半導体ウエハ熱処理装置を
提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】前述のような課題を解決
するため、この発明の半導体ウエハ熱処理装置では、基
本的には、請求項1に記載したように、半導体装置製造
工程中において水素ガスを直接もしくは間接的に用いて
半導体ウエハを熱処理するための装置において、水(例
えば半導体工場で容易に入手可能な超純水)を電気分解
して水素ガスおよび酸素ガスを発生させる水電解装置
(例えば固体電解質を用いた水電解装置)を有し、その
水電解装置により得られた高純度水素ガス、もしくは高
純度水素ガスおよび高純度酸素ガスを用いて前記半導体
ウエハを熱処理するように構成したことを特徴としてい
る。
【0019】また請求項2の発明の半導体ウエハ熱処理
装置は、半導体装置製造工程中において水蒸気を含む酸
化性雰囲気中で半導体ウエハを熱処理するための装置に
おいて、水を電気分解して水素ガスと酸素ガスを発生さ
せる水電解装置を有し、その水電解装置により得られた
水素ガスを酸素ガスと合成させることにより得られた水
蒸気を含む酸化性雰囲気で半導体ウエハを熱処理するよ
うに構成したことを特徴としている。
【0020】さらに請求項3の発明の半導体ウエハ熱処
理装置は、半導体装置製造工程中において水素ガスを含
む雰囲気中で半導体ウエハを熱処理するための熱処理装
置において、水を電気分解して水素ガスと酸素ガスを発
生させる水電解装置を有し、その水電解装置により得ら
れた水素ガスを含む雰囲気中で半導体ウエハを熱処理す
るように構成したことを特徴とするものである。
【0021】
【作用】この発明の半導体ウエハ熱処理装置において
は、基本的には、熱処理装置自体が水電解装置を備えて
おり、その水電解装置により水の電気分解で生じた水素
ガスが半導体ウエハの熱処理に使用される。このように
熱処理装置自体に水素ガスを発生する装置が備えられて
いるため、クリーンルーム外部に設置された水素ガスボ
ンベやカードルからクリーンルーム内の熱処理装置内ま
で水素ガスを長い配管によって導く必要がない。また、
水電解装置の電源を遮断すれば、水の電気分解が停止さ
れて水素ガスの発生が直ちに停止される。したがって地
震や火災発生時において、電源を遮断することにより水
素ガスの発生を直ちに停止させることによって、水素ガ
スの漏洩の危険をなくすことができる。
【0022】なお特に請求項2の発明は、水蒸気を含む
酸化性雰囲気中で半導体ウエハを熱処理するための装
置、例えばウェット酸化工程のための熱処理装置につい
てのものであり、この場合には、水電解装置により発生
した水素ガスを酸素ガスと合成すること(すなわち水素
ガスを燃焼させること)によって得られた水蒸気を含む
酸化性雰囲気で半導体ウエハを熱処理する。したがって
水電解装置で発生した水素ガスは、熱処理のために間接
的に利用されることになる。なおこの場合、酸素ガスと
しては水電解装置により得られる酸素ガスをそのまま直
接利用することが可能であるが、酸素ガスは水素ガスと
異なり、漏洩による危険が少ないから、別に設けた他の
酸素供給源から酸素ガスを導いて使用しても良い。特
に、酸素ガスと水素ガスとを容積比1:1にて混合して
合成し、酸素ガスと水蒸気とが1:1の容積比の混合雰
囲気を作り、この混合雰囲気を用いてウェット酸化する
場合には、水の電気分解による水素ガスと酸素ガスの発
生量が容積比で2:1であるため、酸素ガスが不足する
ことになる。この場合、水素を一部捨てるか、または酸
素を補う必要があるが、水素を捨てるよりも酸素を補う
方が安全であり、したがってこの場合には必要な酸素の
一部または全部を外部から供給することが望ましい。
【0023】一方、特に請求項3の発明は、水素ガスと
窒素ガスとの混合雰囲気の如く、水素ガスを含む雰囲気
中で半導体ウエハを熱処理するための装置、例えば水素
アニーリング工程で使用される熱処理装置についてのも
のであり、この場合には水電解装置で発生した水素ガス
自体を直接熱処理の雰囲気として用いることになる。
【0024】
【実施例】図1にこの発明の熱処理装置で使用される水
電解装置を組込んだ水素−酸素発生装置1の一例を示
し、また図2にその水素−酸素発生装置1を用いた半導
体ウエハ熱処理装置の一例として、ウェット酸化処理装
置を示す。
【0025】図1において、水電解装置2は水素−酸素
発生装置1の最重要構成要素であり、この水電解装置2
の槽本体3の中央にはポーラスな固体電解質4が設けら
れており、この固体電解質4によって槽本体3は2つの
電解槽6,7、すなわち陽極側電解槽6と陰極側電解槽
7とに仕切られている。そして固体電解質4における陽
極側電解槽6の側の面に陽極8が、また陰極側電解槽7
の側の面に陰極9が設けられている。これらの陽極8、
陰極9は、それぞれリード線10,11を介して直流電
源12に接続されており、この直流電源12には、制御
装置13が接続されている。この制御装置13は、後述
するセンサ信号がセンサ信号入力端子14から入力され
てそのセンサ信号等によって直流電源12を制御するも
のであり、制御信号出力端子15および警報信号出力端
子16を備えている。
【0026】前記水電解装置2の陽極側電解槽6の下部
の供給口6Bには、純水供給管20が連結されている。
この純水供給管20は、電気分解すべき純水を純水供給
口21から陽極側電解槽6へ導くためのものであって、
その中途には水流量計22、水圧計23、開閉弁24が
設けられている。
【0027】一方水電解装置2の陽極側電解槽6の上部
の気液混合流体排出口6Aには、配管30を介して酸素
側気液分離器31が接続されている。この酸素側気液分
離器31は、後述するように陽極側電解槽6において発
生した酸素ガスを水から分離するためのもので、その具
体的構成は公知のものと同様であれば良い。酸素側気液
分離器31の側面側には、その分離器31の上部および
下部に連通する水位管32が垂直に設けられていおり、
その水位管32の上部および下部には、それぞれ上下に
所定間隔を置いて各一対の水位センサ33A,33B;
34A,34Bが設置されている。また酸素側気液分離
器31の底部の水排出口31Aには並列状の排水管3
5,36が接続されており、一方の排水管35には開閉
弁37、ニードル弁38、水流量計39が設けられてお
り、他方の排水管36には開閉弁40が設けられてい
る。
【0028】酸素側気液分離器31の上端の分離ガス排
出口31Bはガス配管41を介して酸素ガス乾燥器42
に接続されており、さらにこの酸素ガス乾燥器42の乾
燥ガス排出口42Aは配管43および開閉弁44を介し
て酸素ガス供給口1Bに導かれている。なお酸素ガス乾
燥器42の水排出口42Bは水回収管55を介して前記
酸素側気液分離器31の底部に接続されている。また酸
素ガス乾燥器42のガス排出口42Aとバルブ44との
間の配管43には、破壊式安全弁46を介してガス放出
管56が接続されるとともにガス圧計47が接続され、
さらに別のガス放出管48が開閉弁49、圧作動式リー
ク弁50、ニードル弁51、ガス流量計52を介して接
続され、またこのガス放出管48に対して開閉弁53を
有するバイパス管54が並列状に設けられている。
【0029】一方前記水電解装置2の陰極側電解槽7の
上端の気液混合流体排出口7Aも陽極側電解槽6とほぼ
同様な各装置、各配管を経て、最終的に水素ガス供給口
1Aに導かれている。すなわち陰極側電解槽7の気液混
合流体排出口7Aは、配管60を介して水素側気液分離
器61に接続されており、この水素側気液分離器61の
側面側には水位管62が垂直に設けられ、この水位管6
2の上部および下部には各一対の水位センサ63A,6
3B;64A,64Bが設置されている。そして水素側
気液分離器61の底部の水排出口61Aには開閉弁65
を介して排出管66が接続され、また上端の乾燥ガス排
出口61Bは配管67を介して水素ガス乾燥器68に接
続されている。そしてこの水素ガス乾燥器68の乾燥ガ
ス排出口68Aは配管69および開閉弁70を介して水
素ガス供給口1Aに連通されている。なお水素ガス乾燥
器68の水排出口68Bは、水回収管72を介して前記
水素側気液分離器61の底部に接続されている。また水
素ガス乾燥器68のガス排出口68Aと開閉弁70との
間の配管69には、破壊式安全弁73を介してガス放出
管74が接続されるとともに、ガス圧計75が接続さ
れ、さらに開閉弁76を介して別のガス放出管77が接
続されている。
【0030】以上のような図1に示される水素−酸素発
生装置1の水電解装置2においては、純水供給口21か
ら純水供給管20を経て陽極側電解槽6に導入された純
水が、陽極8において、 H2 O→H+ +OH- (1) 4OH- →O2 +2H2 O+4e- (2) の反応により分解されて、酸素ガスO2 が発生する。ま
た同時に発生したH+ イオンは、固体電解質4を透過し
て、陰極9において、 4H+ +4e- →2H2 (3) の反応により、酸素ガスの2倍の体積の水素ガスとな
る。
【0031】陽極8で発生した酸素ガスは、水とともに
陽極側電解槽6の気液混合流体排出口6Aから配管30
を経て酸素側気液分離器31へ導かれ、この酸素側気液
分離器31において酸素ガスが水から分離され、さらに
分離ガス排出口31Bからガス配管41を経て酸素ガス
乾燥器42に導かれ、この酸素ガス乾燥器42により酸
素ガス中から水蒸気が除去されて、開閉弁44を通って
酸素ガス供給口1Bに至る。
【0032】一方水電解装置2の陰極側電解槽7には、
陽極側電解槽6から固体電解質4を通って水が滲み出
し、これにより陰極側電解槽7にも水が充満された状態
となる。そして陰極9において前述の(3)式の反応に
より生じた水素ガスは、純水とともに陰極側電解槽7の
気液混合流体排出口7Aから配管60を経て水素側気液
分離器61に導かれ、この水素側気液分離器61におい
て水素ガスから水が分離され、さらに分離ガス排出口6
1Bからガス配管67を経て水素ガス乾燥器68に導か
れ、この水素ガス乾燥器68において水素ガス中から水
蒸気が除去され、開閉弁70を通って水素ガス供給口1
Aに至る。
【0033】なお図1に示される水素−酸素発生装置1
においては、酸素側気液分離器31および水素側気液分
離器61の水位によって異常を検出して、動作状態を制
御することができる。
【0034】例えば酸素側気液分離器31の水位が水位
センサ33A,33B;34A,34Bによって検出さ
れて、その水位を表わす信号が電気信号として制御装置
13のセンサ信号入力端子14に与えられる。ここで、
水位センサ33Bまで酸素側気液分離器31内の水位が
上がった場合には、その水位センサ33Bからの水位信
号により制御装置13が開閉弁37を開放させる制御信
号を発生し、これによって開閉弁37が開放されて、ニ
ードル弁38により予め設定されている水量が水流量計
39を通って排水される。ここで、ニードル弁38の調
整により、水流量計23に表示される供給純水水量より
も水流量計39に表示される排水量が僅かに多くなるよ
うに設定しておけば、酸素側気液分離器31の水位は徐
々に低下する。水位センサ34Aに水面が達すれば、そ
の水位センサ34Aから送られる水位信号により制御装
置13からの制御信号によって開閉弁37が閉じられ、
水位は再び上昇する。水位が水位センサ33Bまで上昇
すれば、再度開閉弁37が開放され、水位が低下する。
このような繰り返しにより、酸素側気液分離器31の水
位は常に水位センサ33B,34Aの間に保たれる。水
位が何らかの異常により水位センサ33Aより上昇した
り34Bより下がれば、制御装置13は異常処理を実行
し、直流電源12への供給電流が遮断され、これによっ
て水電解装置2における水の電気分解反応が停止して、
水素ガスおよび酸素ガスの発生が直ちに停止され、また
警報信号出力端子16から接点信号等の警報信号が出力
される。
【0035】一方、水素側気液分離器61で分離された
水の水面も水位センサ63A,63B;64A,64B
により検知され、開閉弁65の開閉が制御装置13によ
り制御され、酸素側気液分離器31の場合と同様に水位
が水位センサ63B,64Aの間に保たれる。また、水
位が水位センサ63Aより上がったり、64Bより下が
った場合、制御装置13は異常処理を実行し、前記同様
に直流電流12への供給電流が遮断されて、水素ガスお
よび酸素ガスの発生が直ちに停止され、また警報信号出
力端子16から接点信号等の警報信号が出力される。な
お直流電源12から電極リード線10,11を通じて供
給される電力は、ガス圧計47,75で検出される酸素
ガス圧力、水素ガス圧力がそれぞれ予め設定された圧力
になるように、制御装置13によって制御される。
【0036】図2には、図1に示されるような水電解装
置2を備えた水素−酸素発生装置1を用いたこの発明の
熱処理装置の一例として、ウェット酸化工程に使用され
る熱処理装置を示す。
【0037】図2において、中空円筒状をなす電気炉8
0の内側には、ウェット酸化用熱処理容器(反応容器)
として、石英反応管81が挿入されており、この石英反
応管81の開口端81Aの側からは半導体ウエハ82を
石英反応管81内において支持するためのボート83が
挿入されている。ボート83は支持棒84によって支持
されており、この支持棒84はボートローダ85に固定
片86を介して固定されており、そのボートローダ85
はガイド87に案内されて前記ボート83を石英反応管
81内へ挿入・離脱させる方向へ移動し得るように構成
されている。なお石英反応管81の開口端81Aは、開
閉駆動部88によって駆動される蓋体89によって開閉
可能に閉じられており、またその蓋体89付近には、排
気用のスカベンジャ90が設けられている。
【0038】一方前記石英反応管81における開口端8
1Aに対し反対側の端部81Bには、それぞれ石英反応
管81内へ水素ガス、酸素ガスを供給するための水素ガ
ス供給口91Aおよび酸素ガス供給口91Bが設けられ
ている。水素ガス供給口91Aには、前述の図1に示し
た水素−酸素ガス発生装置1からの水素ガスが純化(精
製)されて供給されるようになっており、また酸素ガス
供給口91Bには、この実施例の場合は別に設置した酸
素ガス源からの酸素ガスが純化(精製)されて供給され
るようになっている。
【0039】すなわち、先ず水素ガス供給系統について
説明すれば、前述の水素−酸素発生装置1の水素ガス供
給口1Aが配管45を介して水素純化装置92に接続さ
れ、この水素純化装置92の精製水素ガス出口92A
が、水素供給配管93によって石英反応管81の水素ガ
ス供給口91Aに接続されている。なおこの水素ガス供
給配管93には、開閉弁94、水素ガス流量調節計9
5、開閉弁96がその順に介在されている。
【0040】また上述のような水素供給系統には、パー
ジ用窒素ガス供給系統、排出系統が設けられている。す
なわち、図2において、図示しない窒素ガス供給源から
原料窒素ガス供給配管100を経て窒素純化装置101
に原料窒素ガスが供給されるようになっており、またこ
の窒素純化装置101には、前述の水素純化装置92の
精製水素ガス出口92Aから開閉弁120および再製用
水素ガス供給管121を経て、窒素ガス精製に使用され
る触媒再製のための再製用水素ガスが供給されるように
なっている。そして窒素純化装置101によって精製
(純化)された窒素ガスは、精製窒素ガス供給管102
からパージ用窒素ガス供給管103を経て前述の水素純
化装置93に、水素ガスパージのために送り込まれるよ
うになっている。また同じく窒素純化装置101によっ
て精製された窒素ガスは、精製窒素ガス供給管102か
ら、窒素ガス流量計104、ニードル弁105、開閉弁
106およびパージ用窒素ガス分岐供給管107を経
て、水素ガス供給配管93にも導かれるようになってい
る。さらにその水素ガス供給配管93における水素ガス
流量調節計95と開閉弁96との間には、パージガス放
出管108が開閉弁109を介して接続されている。
【0041】一方酸素ガス供給系統に関しては、図示し
ない酸素供給源からの原料酸素ガスが開閉弁110およ
び原料酸素ガス供給配管111を介して導かれる酸素純
化装置112が設けられている。この酸素純化装置11
2の精製酸素ガス出口112Aは、精製酸素ガス供給配
管113を経て前述の石英反応管81の酸素ガス供給口
91Bに接続されている。なおこの精製酸素ガス供給配
管113には、開閉弁114、酸素ガス流量調節計11
5、開閉弁116がその順に介在され、さらに酸素ガス
流量調節計115と開閉弁116との間には、酸素パー
ジ管117が開閉弁118を介して接続されている。
【0042】以上のような図2に示される熱処理装置に
よって半導体ウエハのウェット酸化処理を行なうにあた
っては、石英反応管81内のボート83に、通常は多数
枚の半導体ウエハ82を積層された状態で支持させる。
一方水素−酸素発生装置1で発生した水素ガスは、水素
純化装置92に送り込まれて精製(純化)され、その水
素純化装置92によって精製された水素ガスが、水素供
給配管93、開閉弁94、水素ガス流量調節計95、開
閉弁96を経て、流量調節計95において予め設定され
た流量で石英反応管81の水素ガス供給口91Aに供給
される。また、図示しない酸素ガス供給源からの酸素ガ
スが、開閉弁110、原料酸素ガス供給配管111を経
て酸素純化装置112に供給され、精製された酸素ガス
が精製酸素ガス供給配管113、開閉弁114、酸素ガ
ス流量調節計115、開閉弁116を経て、流量調節計
115において予め設定された流量で石英反応管81の
酸素ガス供給口91Bに供給される。そして石英反応管
81内は、電気炉80によって水素ガスの燃焼温度以上
の温度、すなわち水素ガスと酸素ガスとの反応温度以上
の温度に加熱され、したがって石英反応管81の水素ガ
ス供給口91Aから石英反応管81内へ送り込まれた水
素ガスが、酸素ガス供給口91Bから送り込まれた酸素
ガスと燃焼反応を起して水蒸気となる。したがって石英
反応管81内は、水蒸気を含む高温の酸化性雰囲気、す
なわちウェット酸化雰囲気となり、半導体ウエハ82が
酸化せしめられる。
【0043】具体的には、本発明者等の実験によれば、
電気炉80によって石英反応管81内を1100℃に加
熱し、石英反応管81への酸素ガスおよび水素ガスの供
給流量をそれぞれ毎分5リットルとして、水蒸気と酸素
との割合が1:1の混合ガス5リットル/分を生成し、
100枚のシリコンウエハを2時間処理することによっ
て、各ウエハに8200オングストロームの厚みの酸化
膜を形成することができた。
【0044】なお図2に示される熱処理装置において、
窒素ガスは、ウェット酸化そのものには不要であるが、
装置停止時等に水素ガスをパージする必要のある場合に
使用される。すなわち、水素ガスパージ時においては、
窒素純化装置101からのパージ用窒素ガスが水素純化
装置93と水素ガス供給配管93内に送り込まれて、そ
れらの装置、配管内の水素ガスがパージされる。ここ
で、窒素純化装置101においては、窒素ガスの精製に
使用される触媒を一定時間毎に水素ガスを用いて再製す
る必要があるが、その再製用水素ガスとしては、水素−
酸素発生装置1によって発生した水素ガスが水素純化装
置92を経て用いられるため、窒素ガス精製用触媒のた
めに、別に水素カードル等の水素を高圧で多量に貯蔵す
る設備を設けておく必要はない。
【0045】図3には、図1に示される水電解装置2を
備えた水素−酸素発生装置1を用いて半導体ウエハを熱
処理するための装置の他の例として、半導体ウエハを水
素アニーリングするための熱処理装置の例を示す。なお
図3において、図2に示される要素と同一の要素につい
ては、図2と同じ符号を付し、その説明は省略する。
【0046】図3において、石英反応管81における開
口端81Aに対し反対側の端部81Bには、石英反応管
81内へ水素ガスと窒素ガスとの混合ガスを供給するた
めの混合ガス供給口130が設けられており、この混合
ガス供給口130に混合ガス供給管131が接続されて
いる。水素−酸素発生装置1からの水素ガスは、図2の
場合と同様に水素純化装置92を経て水素供給配管93
に送り込まれるようになっており、さらにこの水素供給
配管93が開閉弁94、水素ガス流量調節計95を介し
て前記混合ガス供給配管131に接続されている。また
図示しない水素ガス供給源から窒素ガスが供給される窒
素純化装置101の出口側、すなわち精製窒素ガス供給
管102も、窒素ガス流量調節計122を介して前記混
合ガス供給配管131に接続されている。
【0047】したがって図3の熱処理装置においては、
水素−酸素発生装置1で発生しかつ水素純化装置92に
より精製された水素ガスと、窒素純化装置101からの
精製された窒素ガスとが、それぞれ水素ガス流量調節計
95、窒素ガス流量調節計122において予め設定した
流量で混合されて、混合ガス供給口130から石英反応
管81内に送り込まれる。したがって石英反応管1内は
高温の水素−窒素混合ガス雰囲気となり、石英反応管1
内の半導体ウエハ82が水素アニーリングされる。
【0048】具体的には、本発明者等の実験によれば、
水素ガス10%、窒素ガス90%の混合ガスを5リット
ル/分の流量で供給し、420℃で水素アニーリングを
行なったところ、良好な特性のMOSデバイスを得るこ
とができた。
【0049】図4には、半導体ウエハをウェット酸化さ
せるための熱処理装置の他の例を示す。すなわち既に説
明した図2に示されるウェット酸化用熱処理装置におい
ては、水素ガスとしては水素−酸素発生装置1で発生し
た水素を利用しているものの、酸素ガスとしては別の酸
素ガス供給源からの酸素ガスを利用している。これに対
し図4のウェット酸化用の熱処理装置の場合は、ウェッ
ト酸化用の水蒸気合成のための水素ガス、酸素ガスの両
者として、水素−酸素発生装置1から発生したガスを利
用している。
【0050】具体的に図4に示されるウェット酸化用熱
処理装置について説明すれば、図4中の水素−酸素発生
装置1′は、基本的には図1に示される水素−酸素発生
装置1と同様であるが、図1中に示される水素ガス乾燥
器68、酸素ガス乾燥器42が省かれている点が図1に
示される水素−酸素発生装置1と異なる。すなわち、水
素側気液分離器61のガス排出口61Bは、水素ガス流
量計140、配管69、開閉弁70を介して水素ガス供
給管142に接続され、かつ配管69の中途に破壊式安
全弁73が設けられている。また酸素側気液分離器31
のガス排出口31Bは、配管43、開閉弁44を介して
酸素ガス供給管143に接続され、かつ配管43の中途
に破壊式安全弁46が設けられている。そして上述の水
素ガス供給管142、酸素ガス供給管143がそれぞれ
石英反応管81の水素ガス供給口91A、酸素ガス供給
口91Bに接続されている。
【0051】さらに図4に示される例では、上述のよう
な水素−酸素発生装置1′とは別に、パージ用窒素ガス
精製のための窒素純化装置等に使用する水素ガス発生の
ための水素−酸素発生装置1が設けられている。この水
素−酸素発生装置1は、図1に示される水素−酸素発生
装置1と同様なものであり、その水素−酸素発生装置1
の水素ガス出口、すなわち再製用水素ガス供給管144
は、窒素純化装置101に接続されている。そして窒素
純化装置101によって精製された窒素ガスは、パージ
用窒素ガス供給管102から、開閉弁145、窒素ガス
流量計104、開閉弁106を経て、前述の水素ガス供
給管142の中途に接続されている。
【0052】以上のような図4に示されるウェット酸化
用熱処理装置においては、水素−酸素発生装置1′で発
生した水素ガスおよび酸素ガスは、その全量が石英反応
管81に送られ、水蒸気となる。したがって石英反応管
81内では水蒸気100%の雰囲気でのウェット酸化が
なされる。なお水素ガスの発生量は、水素ガス流量計1
40において計量されて、そのガス流量が予め定めた流
量となるように制御装置13によって直流電源12が制
御される。
【0053】図4に示されるようなウェット酸化用熱処
理装置を用いて本発明者等が実際に半導体ウエハをウェ
ット酸化させる実験を行なったところ、10リットル/
分の水素発生量で5リットル/分の水蒸気を発生し、1
100℃×100分のウェット酸化処理によって、90
00オングストロームの厚みの酸化膜を半導体ウエハに
形成することができた。
【0054】なお以上の各実施例は、飽くまで一例に過
ぎず、この発明の本質を損なわない範囲内で種々の変形
が可能なことはもちろんである。またこの発明の熱処理
装置は、前述のような半導体ウエハのウェット酸化工程
および水素アニーリング工程に適しているが、その他、
水素を直接、間接に利用する熱処理装置には全て適用可
能である。なお図においては特に示さなかったが、この
発明の熱処理装置は、水電解装置2の部分を含め、半導
体製造用のクリーンルーム内に設置されることはもちろ
んである。
【0055】
【発明の効果】前述の説明で明らかなように、この発明
の半導体ウエハ熱処理装置は、それ自体で水素を発生す
る水電解装置を備えているため、多量の水素を高圧で貯
蔵した水素ボンベやカードルをクリーンルームの外部に
設置してその水素ボンベやカードルから長い配管をもっ
て水素を導く必要がなく、そのため水素ガス漏洩の危険
が少なく、しかも水電解装置の電源を遮断すれば直ちに
水素ガスの発生が停止されるため、地震や火災発生時に
電源を遮断すれば水素ガス漏洩の危険を招くことなく、
安全に装置を停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の半導体ウエハ熱処理装置に用いられ
る水電解装置を含む水素−酸素発生装置の一例を示すブ
ロック図である。
【図2】この発明をウェット酸化用熱処理装置に適用し
た実施例を示すブロック図である。
【図3】この発明を水素アニーリング用熱処理装置に適
用した実施例を示すブロック図である。
【図4】この発明をウェット酸化用熱処理装置に適用し
た他の実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1′ 水素−酸素発生装置 1A 水素ガス供給口 1B 酸素ガス供給口 2 水電解装置 12 直流電源 13 制御装置 80 電気炉 81 石英反応管 82 半導体ウエハ 91A 水素ガス供給口 91B 酸素ガス供給口 130 混合ガス供給口
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 隆 兵庫県三木市志染町東自由が丘3丁目 310 (72)発明者 人見 周二 京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場 町1 日本電池株式会社内 審査官 加藤 浩一 (56)参考文献 特開 昭54−75276(JP,A) 特開 平4−371226(JP,A) 特開 平5−102187(JP,A) 実開 平3−41931(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/31 H01L 21/316

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置製造工程中において水素ガス
    を直接もしくは間接的に用いて半導体ウェハを熱処理す
    るための装置において、固体電解質によって陽極側電解槽と陰極側電解槽とに仕
    切られた構造を備え て純 水を電気分解して水素ガスと酸
    素ガスを発生させる水電解装置を有し、その水電解装置
    により得られた水素ガスもしくは水素ガスおよび酸素ガ
    スを用いて前記半導体ウェハを熱処理するように構成し
    たことを特徴とする半導体ウェハ熱処理装置。
  2. 【請求項2】 半導体装置製造工程中において水蒸気を
    含む酸化性雰囲気中で半導体ウェハを熱処理するための
    装置において、固体電解質によって陽極側電解槽と陰極側電解槽とに仕
    切られた構造を備え て純 水を電気分解して水素ガスと酸
    素ガスを発生させる水電解装置を有し、その水電解装置
    により得られた水素ガスを酸素ガスと合成することによ
    り得られた水蒸気を含む酸化性雰囲気で半導体ウェハを
    熱処理するように構成したことを特徴とする半導体ウェ
    ハ熱処理装置。
  3. 【請求項3】 半導体装置製造工程中において水素ガス
    を含む雰囲気中で半導体ウェハを熱処理するための熱処
    理装置において、固体電解質によって陽極側電解槽と陰極側電解槽とに仕
    切られた構造を備え て純 水を電気分解して水素ガスと酸
    素ガスを発生させる水電解装置を有し、その水電解装置
    により得られた水素ガスを含む雰囲気中で半導体ウェハ
    を熱処理するように構成したことを特徴とする半導体ウ
    ェハ熱処理装置。
JP20990993A 1993-08-02 1993-08-02 半導体ウエハ熱処理装置 Expired - Fee Related JP3188063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20990993A JP3188063B2 (ja) 1993-08-02 1993-08-02 半導体ウエハ熱処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20990993A JP3188063B2 (ja) 1993-08-02 1993-08-02 半導体ウエハ熱処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0745602A JPH0745602A (ja) 1995-02-14
JP3188063B2 true JP3188063B2 (ja) 2001-07-16

Family

ID=16580665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20990993A Expired - Fee Related JP3188063B2 (ja) 1993-08-02 1993-08-02 半導体ウエハ熱処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3188063B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5408009B2 (ja) * 2010-04-08 2014-02-05 信越化学工業株式会社 太陽電池の製造方法
WO2017154138A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 株式会社 東芝 水素漏えい防止システム、水素漏えい防止方法水素製造システム、電力貯蔵システム
JP6658354B2 (ja) 2016-06-30 2020-03-04 株式会社Sumco 試料表面の作製方法、試料表面の分析方法、電界支援酸化用プローブおよびこれを備えた走査型プローブ顕微鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0745602A (ja) 1995-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3220607B2 (ja) 水素・酸素ガス発生装置
WO2007083651A1 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3645495B2 (ja) フッ素ガス発生装置
KR100919076B1 (ko) 피처리체의 산화 방법 및 산화 장치
JP2013023717A (ja) 水電解装置及び水電解装置の動作方法
JP2008140772A (ja) 燃料電池発電装置の停止方法及び燃料電池発電装置
JP3188063B2 (ja) 半導体ウエハ熱処理装置
KR20120031290A (ko) 반도체 처리용 열처리 방법 및 장치와, 컴퓨터로 판독 가능한 매체
JP3563950B2 (ja) 水素含有排ガス処理装置
US8597732B2 (en) Thin film depositing method
US20060134927A1 (en) Method for forming ultra thin oxide layer by ozonated water
JP2001223213A (ja) 半導体のウェハ上に酸化物層を形成するための方法および装置
JP4451114B2 (ja) 排ガス処理機能を備えた機能水製造装置
US5817281A (en) Temperature regulator in an ozone generating apparatus
JPH09213596A (ja) 半導体製造方法ならびにこれに用いる排ガス処理方法および装置
JP2632293B2 (ja) シリコン自然酸化膜の選択的除去方法
JP2008105892A (ja) 燃料改質装置の停止方法
JP2008146851A (ja) 燃料電池発電装置の停止方法及び燃料電池発電装置
JP3262621B2 (ja) シリコン酸化膜の形成方法
JPH076781A (ja) りん酸型燃料電池発電装置
JP2005079280A (ja) 酸化方法
JP4304354B2 (ja) 半導体装置の処理方法
JP3553927B2 (ja) フッ素ガス発生装置及びその電解浴液面制御方法
WO1994008070A1 (en) Hydrogen and oxygen generating apparatus
US20060003595A1 (en) Method of passivating oxide/compound semiconductor interface

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees