JP3187253B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

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JP3187253B2
JP3187253B2 JP20756694A JP20756694A JP3187253B2 JP 3187253 B2 JP3187253 B2 JP 3187253B2 JP 20756694 A JP20756694 A JP 20756694A JP 20756694 A JP20756694 A JP 20756694A JP 3187253 B2 JP3187253 B2 JP 3187253B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータの制御装置に
有する記憶手段に記憶されているエレベータの運行状
況、停止可能階、速度、乗り心地などのエレベータ仕様
データを容易に変更可能なエレベータの制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エレベータは建物内の縦の交通機関とし
て中高層ビルだけでなく小規模ビル、個人住宅にも設置
されるようになっている。近年では設置台数も飛躍的に
増加し日本国内だけでも数10万台を超えるようになっ
てきている。
【0003】また、半導体技術の進歩により大多数のエ
レベータはマイクロコンピュータを複数使用した構成と
なり、性能向上と共に小型化を進めている。マイクロコ
ンピュータはエレベータの操作処理、モータ制御、エレ
ベータかごの処理、エレベータ乗り場の処理、エレベー
タかご及び乗り場に設置する表示装置、エレベータの監
視装置など多様化する構成に合せて使用している。
【0004】マイクロコンピュータ化の拡大に伴い、ソ
フトウェアで対処可能な機能については仕様データと称
したデータの形で保存され、このデータを変更すること
でエレベータの機能を変更できるようになっている。こ
の仕様データは電気的に消去可能な記憶手段(一般にE
E−ROMと呼ぶ)に格納している。
【0005】図6は、この従来のエレベータ制御装置の
一例を示すブロック図であり、これは一般例としてマイ
クロコンピュータ、周辺機器からなる主制御装置(主制
御部)9および補助制御装置例えば伝送制御装置(伝送
制御部)10と、リレー接点5、リレーコイル7で構成
されている。
【0006】すなわち、主制御装置9のマイクロコンピ
ュータは、中央演算処理手段(CPU)1と周辺の不揮
発性の読みだし専用の記憶手段(EP−ROM)2、揮
発性の読み書き記憶手段(RAM)3、電気的に消去可
能な記憶手段(EE−ROM)4を備え、このEE−R
OM4には前述のように仕様データまたはプログラムが
格納されている。
【0007】また、周辺機器は、リレー接点5からの信
号をCPU1が読み込めるように変換するディジタル入
力部6と、リレーコイル7を駆動させるディジタル出力
部8を備えている。
【0008】ここで、ディジタル入力部6は外部のリレ
ー接点5とはフォトカプラで絶縁した後に電圧5V程度
の信号に変換している。ディジタル出力部8は逆に5V
程度の信号をフォトカプラで絶縁した後にリレーコイル
7に出力している。
【0009】また、伝送制御装置10は、伝送データを
制御するものであり、エレベータ側から受信したデータ
を主制御装置9のCPU1に伝えるための共通RAMで
ある伝送制御DP−RAM11と、データ通信を実行す
る伝送CPU12によって構成されている。
【0010】ここで、DP−RAM11はディアルポー
トRAMであり、2つのCPUで共通してデータを管理
できるRAMのことである。以上述べた従来のエレベー
タの制御装置において、EE−ROM4内の仕様データ
を変更する仕様データ変更方法として以下に述べる第1
の例と、第2の例がある。すなわち、第1の例は、軽微
なデータ変更ではエレベータ保守会社の保守員がエレベ
ータ機械室にて制御装置にマイクロコンピュータ用の保
守装置(コンソールと称す)を取付けて、エレベータの
制御装置と通信を実行し、データを変更することによっ
て実施する方法である。
【0011】第2の例は、仕様データを大幅に変更する
場合にはエレベータ会社の保守員がエレベータ機械室に
設けてある制御装置の仕様データが格納されたEE−R
OM4を交換することによって実施する方法である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】第2の例のように仕様
データを大幅に変更するには、保守員がEE−ROM4
のIC(集積回路)を交換する必要があるため、以下の
ような問題点がある。すなわち、EE−ROM4のIC
の交換には基板上に実装されたICソケットから専用の
工具を用いてICを抜き、あらかじめ用意してあったデ
ータが書き込まれたICと交換することになる。この
時、基板のパターンを損傷させることがあり、エレベー
タが動作しなくなる問題があったり、ICのピンが曲が
ったり、折れる等の問題があった。さらに、ICの挿入
方向の誤りによりICを電気的に破損させてしまうこと
もあった。
【0013】このような事故があると保守員は現地で対
応することができず、結果的にエレベータを数時間停止
させねばならないという問題があった。一方、半導体技
術の進歩により、ROMはフラッシュメモリと呼ばれる
電気的に一括消去可能な記憶装置に移行しつつある。こ
のフラッシュメモリはEE−ROMと比較的類似した特
性を持つが、高密度集積にすることができるICであ
る。この高密度集積の結果、ICのパッケージはDIP
型(デュアルインパッケージ)から表面実装型になって
おり、前述のようにICソケットを用いることが困難に
なってきている。
【0014】当然、表面実装にすることによりICの実
装が増加し低コストの装置が供給できるという利点があ
る反面、基板の故障時の対応が困難になるという欠点が
ある。これは具体的には、ICがはんだ付けされている
ため、仕様データを容易に新しい基板に移すことができ
ないからである。
【0015】エレベータのようにリアルタイムで乗客を
乗せるシステムでは仕様データの扱いは充分注意する必
要がある。すなわち、仕様データの内容はエレベータの
運行状況、停止可能階、速度、乗り心地など重要な仕様
データが格納されているため、これらのデータが誤って
入力されるとエレベータがシステムダウンする可能性が
あるためである。
【0016】この仕様データ変更の場合でエレベータが
故障した場合、エレベータかご内に長時間乗客を閉じこ
めることも考えられ、その影響度は大きく、社会的な問
題に発展する。従って、エレベータは一般的なシステム
に対してより信頼性の高いシステム構成が要求されてい
た。
【0017】本発明の目的は、電気的消去可能な記憶手
段の仕様データを変更可能なシステムにおいて、基板交
換時の問題を除去でき、また集積度の高い集積回路を使
用することができ、基板の小型化が可能なエレベータの
制御装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、エレベータを駆動制御
するための主制御装置と、これとは独立で互いに通信可
で、かご呼び等のエレベータの動作に必要な伝送制御
装置からなり、前記主制御装置には、第1記憶手段と、
中央処理手段を備え、前記第1記憶手段は電気的消去可
能な記憶手段でエレベータの仕様データが格納可能であ
り、前記中央処理手段は前記第1記憶手段に記憶されて
いる内容に基づきエレベータを制御するものであり、前
伝送制御装置には、第2記憶手段と、転送手段を備
え、前記第2記憶手段は電気的消去可能な記憶手段でエ
レベータの仕様データが格納され、前記転送手段は前記
主制御装置の第1記憶手段が実装されている基板の交換
に基づき転送指令が与えられたとき前記第2記憶手段に
記憶されている仕様データを前記第1記憶手段に転送す
るものであるエレベータの制御装置である。
【0019】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、エレベータを駆動制御するための主制御装
置と、これとは独立で互いに通信可能で、かご呼び等の
エレベータの動作に必要な伝送制御装置からなり、前記
主制御装置には、第1記憶手段と、中央処理手段を備
え、前記第1記憶手段は電気的消去可能な記憶手段でエ
レベータの仕様データが格納可能であり、前記中央処理
手段は前記第1記憶手段に記憶されている内容に基づき
エレベータを制御するものであり、前記伝送制御装置に
は、第2記憶手段と、記憶手段着脱手段と、転送手段を
備え、前記第2記憶手段は電気的消去可能な記憶手段で
エレベータの仕様データが格納され、前記記憶手段着脱
手段は前記伝送制御装置に有する部品載置基板に対して
前記第2記憶手段を着脱可能なものであり、前記転送手
段は前記主制御装置の第1記憶手段が実装されている基
板の交換に基づき転送指令が与えられたとき前記第2記
憶手段に記憶されている仕様データを前記第1記憶手段
に転送するものであるエレベータの制御装置である。
【0020】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、エレベータを駆動制御するための主制御装
置と、これとは独立で互いに通信可能で、かご呼び等の
エレベータの動作に必要な伝送制御装置からなり、前記
主制御装置には、第1記憶手段と、中央処理手段を備
え、前記第1記憶手段は電気的消去可能な記憶手段でエ
レベータの仕様データが格納可能であり、前記中央処理
手段は前記第1記憶手段に記憶されている内容に基づき
エレベータを制御するものであり、前記伝送制御装置に
は、データベースと、転送手段を備え、前記データベー
スは電気的消去可能な記憶手段でエレベータの仕様デー
タが格納され、前記転送手段は前記主制御装置の第1記
憶手段が実装されている基板の交換に基づき転送指令が
与えられたとき前記データベースに記憶されている仕様
データを前記第1記憶手段に転送するものであるエレベ
ータの制御装置である。
【0021】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、エレベータを駆動制御するための主制御装
置と、これとは独立で互いに通信可能で、かご呼び等の
エレベータの動作に必要な通信可能な伝送制御装置と、
データ監視装置からなり、前記主制御装置には、第1記
憶手段と、中央処理手段を備え、前記第1記憶手段は電
気的消去可能な記憶手段でエレベータの仕様データが格
納可能であり、前記中央処理手段は前記第1記憶手段に
記憶されている内容に基づきエレベータを制御するもの
であり、前記伝送制御装置には、第2記憶手段と、転送
手段を備え、前記第2記憶手段は電気的消去可能な記憶
手段でエレベータの仕様データが格納され、前記転送手
段は前記主制御装置の第1記憶手段が実装されている基
板の交換に基づき転送指令が与えられたとき前記第2記
憶手段に記憶されている仕様データを前記第1記憶手段
に転送するものであり、前記データ監視装置は前記第
および第2記憶手段に記憶されている仕様データが同一
となるように監視変更するものであるエレベータの制御
装置である。
【0022】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載
のエレベータの制御装置において、転送手段による転送
動作は、主制御装置に有する記憶手段が初期状態または
前記主制御装置の中央処理手段からの仕様データ変更指
令が与えられたとき行なうエレベータの制御装置であ
る。
【0023】
【作用】請求項1または請求項3に対応する発明によれ
ば、電気的消去可能な記憶手段の仕様データを変更可能
なシステムにおいて、基板交換時の問題を除去できる。
請求項2に対応する発明によれば、記憶手段着脱手段を
有しているので、請求項1の作用に加えて基板の小型化
および低コスト化が可能になる。請求項4に対応する発
明によれば、データ監視装置を備えているので、請求項
1の作用に加えて、エレベータの仕様データを一元管理
することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。本発明のエレベータの制御装置は、仕様デ
ータを複数の記憶手段に再構成可能な形で保存し、基板
交換等の事象発生時には補助制御装置から仕様データを
インストールできるように構成したものである。
【0025】以下、これについて説明する。図1はエレ
ベータの制御装置の第1実施例のブロック図である。こ
れは主制御装置9と補助制御装置例えば伝送制御装置1
0からなり、主制御装置9と伝送制御装置10には、そ
れぞれコネクタ13が設けられ、両コネクタは互いに電
気的に接続可能で、かつ分離可能な構成となっている。
【0026】主制御装置9は16ビット程度のCPU
(中央処理装置)1と、CPU1を駆動するためのソフ
トウェアを格納するEP−ROM2と、データを保存す
るRAM3と、客先により異なるエレベータ仕様データ
を格納するEE−ROM4を備えている。
【0027】伝送制御装置10は、伝送データを制御す
るものであり、受信したデータをCPU1に伝えるため
の共通RAMである伝送制御DP−RAM(ディアルポ
ートRAM、すなわち2つのCPUで共通してデータを
管理できるRAM)11と、データ通信を実行する伝送
CPU12と、前述のEE−ROM4と同様に電気的消
去可能な記憶装置からなる伝送データ保存部14を備え
ている。
【0028】伝送データ保存部14には、主制御装置9
のCPU1を含む複数のCPUが必要とする仕様データ
が格納されることになる。伝送データ保存部14の内容
は、図2に示すように、主制御部データとしては定格速
度、停止階床数、停止位置等が保存され、また伝送制御
部データとしては伝送ステーション数、有効アドレス、
リスナー/トーカ設定等が保存されている。
【0029】図3は本実施例の制御装置の外観図を示
す。主制御装置9はエレベータ制御の主な機能を担当し
ており、大型の基板の形になる。この基板には拡張基板
を接続できるように複数のコネクタ13が取り付けられ
ている。伝送制御部10は小形の基板構成であり、伝送
データ保存部14は表面実装のICにて構成されてい
る。コネクタ13は例えば96ピン程度のピン数である
ことが多く、データバス、電源等の信号を結合してい
る。
【0030】以上のように構成されたエレベータの制御
装置の動作について、図4に示すフローチャートを用い
て説明する。図4は主制御装置9の基板を交換した場合
に、CPU1,伝送CPU12において実行される処理
を中心としたフローチャートを示している。
【0031】ステップS1は、EE−ROM4の内容を
判定している。すなわち、一般に基板交換時にはEE−
ROM4の内容は初期状態になっているため仕様データ
としては無効になっているので、この判定を実行してい
る。
【0032】ステップS2はステップS1にて基板交換
があったと判定した場合の処理である。すなわち、CP
U1は伝送CPU12に対し、伝送データ保存部14の
データ転送を要求する。この結果伝送CPU12はDP
−RAM11を介してCPU1に自己が保有するデータ
を転送する。
【0033】ステップS3では転送されたデータが有効
であるのかを判定している。ステップS4ではステップ
3の判定が有効の場合に主制御部9のEE−ROM4に
転送された仕様データを書き込むことを示している。
【0034】ステップS5は一般のエレベータの通常運
転処理を示している。ステップS6は仕様データが保守
員等の操作により変更されたかどうかを判定している。
【0035】ステップS6において、仕様データに変更
があった場合にはステップS7にて変更内容を伝送デー
タ保存部14に転送し、常に仕様データを格納するEE
−ROM4と伝送データ保存部14が同一内容となるよ
うに更新されている。
【0036】ステップS8はステップ3にて転送データ
が異常であると判断した場合であるが、自動的に処理で
きないので異常状態を報知することになる。EE−RO
M4へのデータ書き込み時間は約2秒程度で完了するの
で、基板交換による処理増加時間は、ほとんど影響のな
いものであり、ICを交換する作業に比べ相当時間の短
縮となる。
【0037】このように本発明のエレベータ制御装置の
実施例によれば、主制御装置9の基板を交換する時にも
補助制御装置すなわち伝送制御装置10に格納された仕
様データを初期時にインストールすれば良く緊急のトラ
ブル発生時にも問題の無い形とすることができる。この
結果、信頼性の高いエレベータの制御装置が得られる。
【0038】次に、以上述べた図1の実施例において、
例えば16ビットCPU1と128Kバイトのプログラ
ム容量と32KバイトのRAM3と64点程度の入出力
レジスタがあるとエレベータの制御が可能な構成とする
ことができる。
【0039】この場合には、主として変更が予想できる
データ及びプログラムを合わせた256Kバイト程度で
あり、その内容が、図1のEEーROM4およびEP−
ROM2を設けずにこれに代えて設けるフラッシュメモ
リ4Aに格納する。
【0040】伝送CPU12は16ビットのワンチップ
マイコンであり、高速のデータ通信を担当してエレベー
タの呼び応答処理を担当している。DP−RAM11は
2Kバイト程度の容量を有するデュアルポートのRAM
になっている。伝送データ保存部14はフラッシュメモ
リ4Aの仕様データ部と同一容量になっている。
【0041】この場合、フラッシュメモリ4Aは図2に
示した構成と同一となっており、エレベータ制御に必要
な仕様データを格納している。ただし伝送制御装置10
以外にも電動機制御部、運転監視制御部、ドア制御部な
どのデータも格納しており、エレベータを駆動するすべ
てのデータが、このフラッシュメモリ4Aに集約されて
いる。このデータは伝送データ保存部14にも格納され
るので、少なくとも一方のデータにより、運転継続が可
能になるようになっている。
【0042】このフラッシュメモリ4Aを有する実施例
を実行するためのフローチャートは図とほぼ同一であ
り、図のS4の処理だけが次のように変わる点のみが
異なる。すなわち、フラッシュメモリ4Aは複数のバン
ク単位、たとえば64Kバイト、8Kバイト単位に一括
消去する形となっているので、ステップ4のデータ書き
込み形式は仕様データ部を一度、RAM3に保存した後
に仕様データを消去し、その後に書き込む形となる。
【0043】本実施例によると伝送データ保存部14に
従来のような独立設置のEE−ROM4を使用し、かつ
主制御装置9と伝送制御装置10に配置させる必要がな
くなり、この結果、集積度の高いICを使用することが
できるので小型化を実施できる利点がある。また、フラ
ッシュメモリ4Aを使用しているので、基板の小型化、
低コスト化が行える。
【0044】前述した実施例では補助制御部として伝送
制御部10を使用した例を示したが、本発明はこれ以外
に以下のように変形して実施できる。 (1)前述した実施例の伝送制御部10の代りに、モー
タ制御を実施する電動機制御部としてもよい。
【0045】電動機制御部は伝送制御部10と同様にC
PUによりエレベータモータを制御している。このため
仕様データがCPUの管理下に存在するが、その仕様デ
ータを主制御部9とインタフェースする構成とするので
実現可能である。ただし電動機制御部は主制御部9の一
部であり、伝送制御部10のように分離構成とすること
は好ましくない。従ってICソケット上の仕様データを
保存するメモリを置いた構成として、基板破損時等のケ
ースはICソケットより記憶装置を取り外す方式とすべ
きである。
【0046】(2)またエレベータの状態を管理する遠
隔監視装置と仕様データを共通化してもよい。この例を
図5を用いて説明する。
【0047】伝送制御部10内に置かれた遠隔データイ
ンタフェース部15によりエレベータの主制御部9は伝
送路16を介して遠隔監視装置17と結合している。遠
隔監視装置17はエレベータの異常発生や予防保全のた
めにエレベータの状態を公衆回線18を介してエレベー
タ保守会社19とデータ通信を行っている装置であり、
最近のエレベータには、ほとんど全数に設置されてい
る。
【0048】この遠隔監視装置17内に遠隔データ保存
部21を設け、仕様データを伝送路経由で送受信すれば
本発明が実施できる。また、保守会社19内に設置され
ているデータベース20に仕様データを保存しても同様
な効果がある。
【0049】この場合には、すべてのエレベータを一元
管理できるので、従来エレベータ単位に保存されていた
仕様データを保守会社19にて把握でき、トラブル発生
時に処理が容易な構成となる。
【0050】(3)前述の実施例のエレベータのプログ
ラムを変更する手段の一つであるEEーROM4の代り
に、メモリカードとメモリカード制御部からなるメモリ
カード装置とし、メモリカードにエレベータのプログラ
ムを格納する形としてもよい。
【0051】このメモリカード装置は主制御部9の拡張
バスに接続できるメモリカードに仕様データを保存する
ものであり、メモリカードの特徴である取り外しが容易
な構成とすることができる。
【0052】(4)またフラッシュメモリ4Aの仕様デ
ータ転送指令は図3のステップ1にて実行されるが実施
例ではフラッシュメモリ4Aの初期状態を検出したがC
PU1に対して転送指令をジャンパーピン等によりディ
ジタル入力部6に入力することで実現できる。また保守
装置等を使用してCPU1に転送指令を与える方法でも
良い。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、電気的消去可能な記憶
手段の仕様データを変更可能なシステムにおいて、基板
交換時の問題を除去でき、また集積度の高い集積回路を
使用することができ、基板の小型化が可能なエレベータ
の制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータの制御装置の第1実施
例を示すブロック図。
【図2】図1の仕様データの構成図。
【図3】図1のエレベータの制御装置の動作を説明する
ためのフローチャート。
【図4】図1の実施例による制御部の外観図。
【図5】本発明の実施例によるエレベータシステムのブ
ロック図。
【図6】従来のエレベータの制御装置のブロック図。
【符号の説明】
1…CPU(中央処理装置)、2…EPーROM、3…
RAM、4…EEーROM、9…主制御部、10…伝送
制御部、11…DPーRAM、12…伝送CPU(伝送
中央処理装置)、13…コネクタ、14…伝送データ保
存部、15…遠隔データインターフェース部、16…伝
送路、17…遠隔監視装置、18…公衆回線、19…エ
レベータ保守会社、20…データベース。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータを駆動制御するための主制御
    装置と、これとは独立で互いに通信可能で、かご呼び等
    のエレベータの動作に必要な伝送制御装置からなり、 前記主制御装置には、第1記憶手段と、中央処理手段を
    備え、前記第1記憶手段は電気的消去可能な記憶手段で
    エレベータの仕様データが格納可能であり、前記中央処
    理手段は前記第1記憶手段に記憶されている内容に基づ
    きエレベータを制御するものであり、 前記伝送制御装置には、第2記憶手段と、転送手段を備
    え、前記第2記憶手段は電気的消去可能な記憶手段でエ
    レベータの仕様データが格納され、前記転送手段は前記
    主制御装置の第1記憶手段が実装されている基板の交換
    に基づき転送指令が与えられたとき前記第2記憶手段に
    記憶されている仕様データを前記第1記憶手段に転送す
    るものであるエレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】 エレベータを駆動制御するための主制御
    装置と、これとは独立で互いに通信可能で、かご呼び等
    のエレベータの動作に必要な伝送制御装置からなり、 前記主制御装置には、第1記憶手段と、中央処理手段を
    備え、前記第1記憶手段は電気的消去可能な記憶手段で
    エレベータの仕様データが格納可能であり、前記中央処
    理手段は前記第1記憶手段に記憶されている内容に基づ
    きエレベータを制御するものであり、 前記伝送制御装置には、第2記憶手段と、記憶手段着脱
    手段と、転送手段を備え、前記第2記憶手段は電気的消
    去可能な記憶手段でエレベータの仕様データが格納さ
    れ、前記記憶手段着脱手段は前記伝送制御装置に有する
    部品載置基板に対して前記第2記憶手段を着脱可能なも
    のであり、前記転送手段は前記主制御装置の第1記憶手
    段が実装されている基板の交換に基づき転送指令が与え
    られたとき前記第2記憶手段に記憶されている仕様デー
    タを前記第1記憶手段に転送するものであるエレベータ
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 エレベータを駆動制御するための主制御
    装置と、これとは独立で互いに通信可能で、かご呼び等
    のエレベータの動作に必要な伝送制御装置からなり、 前記主制御装置には、第1記憶手段と、中央処理手段を
    備え、前記第1記憶手段は電気的消去可能な記憶手段で
    エレベータの仕様データが格納可能であり、前記中央処
    理手段は前記第1記憶手段に記憶されている内容に基づ
    きエレベータを制御するものであり、 前記伝送制御装置には、データベースと、転送手段を備
    え、前記データベースは電気的消去可能な記憶手段でエ
    レベータの仕様データが格納され、前記転送手段は前記
    主制御装置の第1記憶手段が実装されている基板の交換
    に基づき転送指令が与えられたとき前記データベースに
    記憶されている仕様データを前記第1記憶手段に転送す
    るものであるエレベータの制御装置。
  4. 【請求項4】 エレベータを駆動制御するための主制御
    装置と、これとは独立で互いに通信可能で、かご呼び等
    のエレベータの動作に必要な通信可能な伝送制御装置
    と、データ監視装置からなり、 前記主制御装置には、第1記憶手段と、中央処理手段を
    備え、前記第1記憶手段は電気的消去可能な記憶手段で
    エレベータの仕様データが格納可能であり、前記中央処
    理手段は前記第1記憶手段に記憶されている内容に基づ
    きエレベータを制御するものであり、 前記伝送制御装置には、第2記憶手段と、転送手段を備
    え、前記第2記憶手段は電気的消去可能な記憶手段でエ
    レベータの仕様データが格納され、前記転送手段は前記
    主制御装置の第1記憶手段が実装されている基板の交換
    に基づき転送指令が与えられたとき前記第2記憶手段に
    記憶されている仕様データを前記第1記憶手段に転送す
    るものであり、 前記データ監視装置は前記第1および第2記憶手段に記
    憶されている仕様データが同一となるように監視変更す
    るものであるエレベータの制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載
    のエレベータの制御装置において、転送手段による転送
    動作は、主制御装置に有する記憶手段が初期状態または
    前記主制御装置の中央処理手段からの仕様データ変更指
    令が与えられたとき行なうエレベータの制御装置。
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