JP3187104U - スカーフ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成であって,首への装着が簡単でありながら,使用時に首等から勝手に外れたり,形が崩れるということも少なく,さらに,結び目部分が綺麗になるように生地を上手に結ぶという面倒な作業をしなくても,あたかも一般に市販されている正方形等の生地のみから成るスカーフを結んでいるかのように見せることができる装飾性に優れたスカーフを提供することを目的とする。
【解決手段】本考案のスカーフ1は,所定の面積を有する生地から成るスカーフ本体2の長さ方向の両端部を除く部位に,該生地を幅方向に寄せ集めて縫合することによってギャザー部3を形成し,該ギャザー部3に,例えば弾性体7を内装し伸長復帰可能な,環状に縫製した帯状の止め環4を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本考案のスカーフ1は,所定の面積を有する生地から成るスカーフ本体2の長さ方向の両端部を除く部位に,該生地を幅方向に寄せ集めて縫合することによってギャザー部3を形成し,該ギャザー部3に,例えば弾性体7を内装し伸長復帰可能な,環状に縫製した帯状の止め環4を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本考案は,首等に巻きつけて使用するスカーフであって,詳しくは,首等への巻き付けが簡単に行え,さらに,巻き付け後の装飾性にも優れた,手軽にお洒落を楽しむことができるスカーフに関する。
一般に市販されているスカーフは,正方形,長方形又は三角形の生地であって,首等に装着する際には,先ずスカーフを適当な幅となるように折り重ねた後,首に巻き付け,さらに,首等から外れないようにスカーフを結ぶ必要があるが,スカーフを装飾用として使用する場合には,単に結ぶのではなく,結び目を見栄えよくする必要がある。
しかし,首等に巻き付けたスカーフが外れないように結ぶ場合,その結び目部分が装飾性にも優れた形状となるように綺麗に結ぶことは一般に難しく,その作業は面倒であり,また当初は綺麗な結び目になっていても次第に形が崩れてしまう等の問題があった。
これに対し,首に装着するに際し,結ぶ必要のないスカーフとして,図6及び図7に示すように,スカーフ本体102の一端側にスカーフ本体を挿通することができる輪部103を備えたスカーフ101が提案されている(特許文献1)。
この他,装着性を高めつつ使用時の見栄えを良くするスカーフとして,図8に示すように帯状の生地をスカーフ本体202とし,スカーフ本体202の一側縁202aの一端部202c寄りにループ205を設け,該ループ205の内側を前記スカーフ本体202の角部202g,202hを挿通するための通し孔206とし,また,前記ループ205は,スカーフ本体202の他側縁202bの一端部202cである角部202gからスカーフ本体202全長の1/4〜1/5の位置(図8中のL1)に対応する一側縁202aに設けたスカーフ201が提案されている(特許文献2)。
特許文献1に記載のスカーフ101は,スカーフ本体102を装着者の首の後部に掛けて両端側を胸側に垂らし,前記輪部103が設けられていないスカーフ本体102の一端側を,輪部103に挿通することで簡単に首に装着することができるが,この場合,傍目からは,図7に示すようにスカーフ101の末端にある輪部103が目についてしまい,一般に市販されている正方形等の生地のみから成るスカーフを結んだものではないことが分かってしまうことで,見栄えが悪くなり,ファッション性に劣るものとなる。なお,一般に市販されている正方形等の生地のみから成るスカーフを装着しているように見せるためには,スカーフ本体102を輪部103に挿入後,輪部103を隠すように結ぶ工夫が必要となり,手間となる。
また,特許文献2に記載のスカーフ201については,スカーフ本体202の中央付近を装着者の首の後側半周に巻き付けた後に,スカーフ本体202の他端部202d側の角部202hをループ205の通し孔206に挿通することで簡単に首に装着することができるが,図9に示すように,細いループ205に挿通するのみでは,装着後に首等から勝手に外れたり,形が崩れる等の欠点があった。また,図9に示すように,細いループ205に通しただけでは結び目に相当するものが現われないため,傍目からは,一般に市販されている正方形等の生地のみから成るスカーフを結んだものではないと分かってしまい,見栄えが悪い。そのため,ループ205に通した後に,見栄えをよくするために結び目を形成する必要があり手間となる。
そこで,本考案は上記従来技術における欠点を解消するために為されたものであり,簡単な構成であって,首への装着が簡単でありながら,使用時に首等から勝手に外れたり,形が崩れるということも少なく,さらに,結び目部分が綺麗になるように生地を上手に結ぶという面倒な作業をしなくても,あたかも一般に市販されている正方形等の生地のみから成るスカーフを結んでいるかのように見せることができる装飾性に優れたスカーフを提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,考案を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,実用新案登録請求の範囲の記載と考案を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために記載したものであり,言うまでもなく,本願考案の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本考案のスカーフ1は,所定の面積を有する生地から成るスカーフ本体2の長さ方向の両端部を除く部位に,該生地を幅方向に寄せ集めて縫合することによってギャザー部3を形成し,該ギャザー部3に,例えば弾性体7を内装し伸長復帰可能な,環状に縫製した帯状の止め環4を設けたことを特徴とする(請求項1,2)。
本考案のスカーフ1は,前記止め環4の使用される生地を前記スカーフ本体2の生地と同一のものとしても良い(請求項3)。
また,本考案のスカーフ1は,例えば,前記ギャザー部3の中央を,スカーフ本体2の長さ方向の一端部5側から,長さ方向全長の略1/3〜1/6の位置に形成することが好ましい(請求項4,5)。
本考案のスカーフ1は,前記弾性体7として,ゴム紐を使用しても良い(請求項6)。
本考案のスカーフ1は,前記スカーフ本体2のギャザー部3に設けられた止め環4を正面視において,略方形状としても良い(請求項7)。
また,本考案のスカーフ1は,前記止め環4を,無端環状ではなく,円周の任意位置で切断し,形成される両端を着脱自在となす,例えば,マジックテープ(登録商標)あるいはスナップボタン等の止め具を前記両端部に備えたものとしても良い(請求項8)。
以上で説明した本考案のスカーフ1によれば,以下の顕著な効果を得ることができた。
上述の構成を備える本考案のスカーフ1は,止め環4にスカーフ本体2を挿入するだけで,首に装着可能であって,装着後も,止め環4が結び目に相当し,あたかも市販されているスカーフを結んでいるかのように見せることができ,さらに,装着後も首等から勝手に外れたり,形が崩れるということを防ぐことができた。
また,止め環4に使用される生地をスカーフ本体2の生地と同一にすることで,生地が異なることによる止め環4が目立つ不自然さがなくなり,より自然に結び目を形成しているように見せることができた。
次に,本考案の一実施形態につき添付図面を参照しながら説明する。
図1(A)は,本実施形態のスカーフ1を広げた状態を示す正面図であって,スカーフ1は,帯状のスカーフ本体2に,生地を幅方向に寄せ集めて縫合することによってギャザー部3を形成し,スカーフ本体2と同一の生地を使用した止め環4を前記ギャザー部3に逢着したものである。
スカーフ本体2に使用される生地には,シルク,麻,毛,綿等の天然繊維,ポリエステル,ナイロン,レーヨン等の合成繊維であるかを問わず使用可能であり,その織り方も特に限定されるものではない。
本実施形態のスカーフ1のスカーフ本体2の形態は,一枚の長方形の生地に後述するギャザー部3が形成されているため,該ギャザー部3において幅が狭くなったものであるが,使用する前記スカーフ本体2の生地の形状は長方形の他,正方形,三角形,又は台形状等を使用することができ,特に限定されない。また,2枚の生地をギャザー部3の形成とともに縫い合わせたものを使用しても良く,この場合,2枚の生地は,同一のものを使用しても良いし,異なるものを使用してもよい。
上述の通り,本考案のスカーフ本体2には,生地を幅方向に寄せ集めて縫合することによってギャザー部3が形成されている。なお,スカーフ本体2のギャザー部3の幅の長さは,適宜決めることができるが,装着後見栄えの良さを考慮すると,市販のスカーフを折りたたんで使用する場合の幅の長さと同程度の長さとすることが好ましい。
本実施形態のギャザー部3は,その中央をスカーフ本体2の長さ方向の一端部5側(図1(A)において,スカーフ本体2の左端側)から,長さ方向全長の略1/5の位置に形成されているが,スカーフ本体2の長さ方向の両端部を除く部位であれば,これに限定されることはない。但し,装着後の見栄えの良さを考慮すると,ギャザー部3の中央を,スカーフ本体2の一端部5側から,長さ方向全長の略1/3〜1/6の位置に形成されていることが好ましい。
本実施形態のスカーフ1には,スカーフ本体2を挿通することができる伸長復帰可能な止め環4がギャザー部3に設けられている。
本実施形態の止め環4は,生地を中空の帯状に縫製して,図1(B)に示すように,外から見えないように該中空内に弾性体7としてゴム紐を内装し,さらに,この帯状の生地を環状にして両端を,縫い目が正面からは見えないように,スカーフ本体2のギャザー部3の裏側に縫い付けたものである。
なお,前記中空の帯状の生地には,ゴム紐以外の弾性体7,例えば,弾性を有するプラスチック,その他高分子素材等を内装しても良い。
なお,本考案のスカーフ1は,弾性体7を内装しない止め環4を使用することもできる。
また,止め環4の生地は,本実施形態のようにスカーフ本体2に使用した生地と同じものを使用しても良いし,異なるものを使用してもよい。
次に,本実施形態のスカーフ1の装着方法を説明する。
一例として,スカーフ本体2の中央付近を装着者の首の後側半周に巻き付けた後に,他端部6側のスカーフ本体2と一端部5側のスカーフ本体2とが止め環4において交差するように,スカーフ本体2の一端部5を他端部6側に回した後,スカーフ本体2の他端部6を,止め環4の一端部5側の口から挿通するだけで簡単に首に装着することが可能で,装着後のスカーフ1は図2に示す装飾形態となる。
本実施形態のスカーフ1は,スカーフ本体2の長さ方向の両端部以外の部位にギャザー部3を形成して止め環4を設けていることから,装着後のスカーフ1は,図2に示されるように,結び目を形成しなくとも,止め環4があたかも結び目を形成しているように見せることができ,一般に市販されている正方形の生地のみから成る市販のスカーフを結んでいるかのように見せることができる。
また,本実施形態のスカーフ1のように,止め環4の生地をスカーフ本体2の生地と同一としていることから,生地が異なることによる止め環4が目立つ不自然さがなく,より自然に結び目を形成しているように見せることができる。
また,本実施形態では,図1(A)に示すように,スカーフ1の正面視において,前記スカーフ本体2のギャザー部3に設けられた止め環4を略正方形状としていることから,装着後の結び目に相当する部分の見栄えが良い。
また,装着の際,本考案のスカーフ1の止め環4は,内装した弾性体7により伸長復帰可能なため,スカーフ本体2の挿入は容易に行うことができ,挿入後は止め環4がスカーフ本体2を挟持するため首から外れにくく,また,形も崩れにくい。
他の装着例として,スカーフ本体2の中央付近を装着者の首の後側半周に巻き付けた後に,上述の装着例のように,止め環4にてスカーフ本体2の一端部5と他端部6とを交差させずに平行に挿通することも可能で,挿通後,スカーフ本体2の一端部5及び他端部6を左右に拡げると,図3に示すように,図2に示す装飾形態と異なった装飾形態が得られる。この場合も,装着後のスカーフ1は,結び目を形成しなくとも,止め環4があたかも結び目を形成しているかのように見せることができるため,一般に市販されている正方形の生地のみから成る市販のスカーフを結んでいるかのように見せることができる。
さらに,スカーフ1の別の装着例として,スカーフ本体2の中央付近を装着者の首の後側半周に巻き付けた後に,図5に示すように,他端部6側のスカーフ本体2を長さ方向に折り返すことでスカーフ本体2に形成された略U字状の折り返し部8の先端9から途中までを,止め環4に図5中下側から挿通させると,装着後のスカーフ1は図4に示すように,片リボン状に結んだような装飾形態となる。この場合も,装着後のスカーフ1は,結び目を形成しなくとも,止め環4があたかも結び目を形成しているかのように見せることができるため,一般に市販されている正方形の生地のみから成る市販のスカーフを結んでいるかのように見せることができる。
なお,本考案のスカーフ1は,上述した3通りの装着後に,スカーフ本体2の一端部5と他端部6とを結ぶことで,上述した装飾形態とは異なった装飾形態とすることも可能である。
また,本考案のスカーフ1は,前記止め環4について,無端環状ではなく,円周の任意位置で切断した両端部を着脱自在となす,例えば,マジックテープあるいはスナップボタン等の止め具を備えたものとしてもよく,この場合,前記止め環4をスカーフ本体2に対して着脱自在とすることができる。
1 スカーフ
2 スカーフ本体
3 ギャザー部
4 止め環
5 一端部
6 他端部
7 弾性体
8 折り返し部
9 先端
101 スカーフ
102 スカーフ本体
103 輪部
201 スカーフ
202 スカーフ本体
202a 一側縁
202b 他側縁
202c 一端部
202d 他端部
202g 角部
202h 角部
205 ループ
206 通し孔
2 スカーフ本体
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102 スカーフ本体
103 輪部
201 スカーフ
202 スカーフ本体
202a 一側縁
202b 他側縁
202c 一端部
202d 他端部
202g 角部
202h 角部
205 ループ
206 通し孔
Claims (8)
- 所定の面積を有する生地から成るスカーフ本体の長さ方向の両端部を除く部位に,
該生地を幅方向に寄せ集めて縫合することによってギャザー部を形成し,
止め環を前記ギャザー部に設けたことを特徴とするスカーフ。 - 前記止め環が,弾性体を内装し伸長復帰可能な環状に縫製したものであることを特徴とする請求項1記載のスカーフ。
- 前記止め環に使用される生地が前記スカーフ本体の生地と同一のものであることを特徴とする請求項1又は2記載のスカーフ。
- 前記止め環が,スカーフ本体の長さ方向に直交する円周を有することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のスカーフ。
- 前記ギャザー部の中央を,スカーフ本体の一端側から,長さ方向全長の略1/3〜1/6の位置に形成したことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のスカーフ。
- 前記弾性体として,ゴム紐を使用したことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のスカーフ。
- 正面視において,前記スカーフ本体のギャザー部に設けられた止め環を略方形状としたことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載のスカーフ。
- 前記止め環が,無端環状の帯状布を切断して形成される両端部を着脱自在となす止め具を備えたものであることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のスカーフ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013005031U JP3187104U (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | スカーフ |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2022056078A (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-08 | 千代田ネクタイ株式会社 | スカーフ |
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2013
- 2013-08-30 JP JP2013005031U patent/JP3187104U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2022056078A (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-08 | 千代田ネクタイ株式会社 | スカーフ |
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