JP2004225165A - 乳児用前掛け - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乳児20の首から吊り下げるようにして着用される袖なし型の乳児用前掛け1において、乳児20の胸部から腹部にかけての範囲を覆う前身部4と、その前身部4の両側から乳児の脇腹を覆うように延びる一対の拡張部5、5とを設ける。前身部4の少なくとも下部と拡張部5とを同一の連続した生地にて構成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、よだれ掛け等として使用される袖なし型の乳児用前掛けに関する。
【0002】
【従来の技術】
乳幼児の前掛けの一種として、袖がなく、乳児の首から吊り下げるようにして着用するタイプの前掛けが周知である。このような前掛けはスタイと呼ばれることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のスタイはその着用時においても背側が空いた単なる前掛けであることが一見して判別できるものであった。そのため、他の衣服とのコーディネイトが難しく、ファッションの一要素としてこれを十分に楽しめないことがあった。袖付きの前掛けでは装飾性等を高められる反面、袖を通すことから着用に手間がかかるし、生地の使用量、縫製量も増えてコストが増す。また、袖が付いている場合にはサイズの制限が比較的大きい。
【0004】
そこで、本発明は袖なし型の特徴を活かしつつ、ファッションを楽しむ用途への適応性を高めた乳児用前掛けを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明の乳幼児前掛けについて説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明は、乳児(20)の首から吊り下げるようにして着用される袖なし型の乳児用前掛けにおいて、乳児の胸部から腹部にかけての範囲を覆う前身部(4)と、その前身部の両側から乳児の脇腹を覆うように延びる一対の拡張部(5)とを備え、前記前身部の少なくとも下部と前記拡張部とが同一の連続した生地にて構成されることにより、上述した課題を解決する。
【0007】
この発明によれば、拡張部が乳児の脇腹を覆うようにして背面側に回り込むことにより、着用状態では単なる前掛けとして見え難くなり、あたかもベストを着用しているかの如く見えるようになる。そのような傾向は、前身部の少なくとも下部と拡張部とが連続した生地で形成されて前身部と拡張部との一体感が強調されることによりさらに高められる。従って、ファッションを楽しむ用途への適応性が高まり、ユーザーが他の衣服とのコーディネイトを十分に楽しむことができるようになる。袖なし型としたので、着用の手間はかからないし、構造が簡単で安価に提供でき、サイズに関する適応範囲も広いというメリットは十分に確保される。
【0008】
本発明の乳児用前掛けにおいては、前記拡張部を乳児の背面側に引き寄せて固定するためのストラップ(8)が設けられてもよい。このようにストラップを利用すれば、拡張部を乳児の脇腹に確実にフィットさせることができる。
【0009】
また、前記前身部と前記拡張部とを構成する生地の縁部が同一のテープ(9)にて縁取られ、該テープが前記拡張部の先端からさらに延長されて前記ストラップが構成されてもよい。このように縁取りを同一のテープで行うことにより、前身部と拡張部との一体感がさらに強調される。また、縁取り用のテープを利用してストラップを形成するので、縁取りをするだけでストラップを設けることができ、別の紐をストラップとして拡張部に縫い付ける手間を省くことができる。ストラップが前身部から拡張部に掛けての比較的広い範囲で生地に縫い付けられるので、ストラップの取付強度も高い。
【0010】
さらに、前記拡張部は前記前身部から先端に向かうほど幅の細くなる形状に形成されてもよい。これによれば拡張部の面積を抑えつつ上述した通りの着用時の外観を得ることができる。
【0011】
なお、本発明において、「同一の連続した生地」とは途中で接合されることがなく、少なくとも表面側において一枚の連続した布地として認識されるものであればよい。表裏2枚が縫い合わされたような生地であっても、表面側の構成が上記の定義に含まれる限りは同一の連続した生地の範囲に含まれる。また、前身部や拡張部の表面の一部に部分的にマークやポケット等の付属物が縫い付けられていても、前掛けの表面側において前身部から拡張部に掛けての範囲で実質的に同一の連続した生地が観察される限りは本発明の範囲に含まれる。さらに、本発明の拡張部は乳児の脇腹部分を覆っていればよく、その先端が背中側に達していても構わない。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る乳児用前掛け1を示し、図3〜図5はその乳児用前掛け1の着用時の状態をそれぞれ前側、側方及び背中側から見た状態を示している。前掛け1は、乳児20の首に巻き付けるための一対の首掛け部2、2と、首掛け部2、2にそれぞれ連続する肩部3、3と、肩部3、3に連続して乳児20の胸部から腹部にかけての範囲を覆う前身部4と、前身部4の両側から乳児20の脇腹を覆うように延びる一対の拡張部5、5とを備えている。前掛け1に袖は設けられていない。
【0013】
首掛け部2、2はスナップ等の周知の連結手段6a、6bを利用して互いに連結可能である(図2参照)。肩部3の内縁には襟7、7が設けられている。前身部4の下端縁4aは両端に向かうほど上方にずれるようにして弧状に湾曲し、その前身部4の下端縁4aに対して拡張部5の下端縁5aが連続して繋がっている。一方、拡張部5の上端縁5bは拡張部5の先端5cに向かうほど下方に後退する。これにより、拡張部5は先端5cに向かうほど幅が狭くなる先細りの形状に形成されている。このような形状を与えた場合には拡張部5の面積が比較的小さくて足りる。そして、拡張部5の先端5cからはストラップ8が延びている。
【0014】
図2から明らかなように、肩部3、前身部4及び拡張部5は連続した一枚の生地にて構成されている。その生地には水平方向のストライプ柄が付されている。但し、生地の色や模様は特に図示の例に限られない。首掛け部2は肩部3と縫い合わされている。襟元はテープ9にて縁取りされている。そのテープ9は襟元に止まることなく首掛け部2、肩部3、前身部4、及び拡張部5をそれぞれ縁取りしつつ拡張部5の先端5cまで達し、さらにその先端5cから突出してストラップ8を構成している。つまり、左右のストラップ8、8は前身部4等を縁取りするためのテープ9を利用して設けられている。
【0015】
以上のように構成された乳児用前掛け1は乳児20の首の後方で前掛け部2、2を連結することにより、図3〜図5に示した如く乳児20の首から吊り下げられるようにして着用される。また、背中側でストラップ8、8を結び合わせて拡張部5を背側に引き寄せて固定することにより、図4に示したように拡張部5が乳児20の脇腹にフィットする。
【0016】
このようにして前掛け1を着用した場合、拡張部5が前身部4と同一の連続した生地で構成されているので、前側から見た場合には図3に示すように前掛け1を首から吊り下げているようには見え難く、あたかもベストを着用しているかの如く見えるようになる。これにより、他の衣服とのコーディネイトし易く、ファッションを楽しむ用途に対しての適応性が高まる。
【0017】
本発明は上述した実施形態に限定されず、種々の形態で実施してよい。例えば、肩部3と前身部4とは別の生地で形成して縫い合わされてもよい。前身部4を例えば上部と下部とで別々の生地で構成し、両者の生地を縫い合わせてもよい。この場合、前身部4と拡張部5との一体感を強調するためには前身部4の下部と拡張部5とが同一の連続した生地で構成されていればよい。首掛け部2は紐状でもよい。ストラップ8は紐状に限らず、帯状でもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前身部の両側に乳児の脇腹を覆う拡張部を設け、しかもその拡張部を前身部の少なくとも下部と同一の連続した布地で構成したので、着用時の形態が単なる前掛けとしては見え難くなり、あたかもベストを着用しているかの如く見えるようになる。従って、ファッションを楽しむ用途に対しての袖なし型前掛けの適応性が改善され、ユーザーが他の衣服とのコーディネイトを十分に楽しむことが可能となる。しかも、袖なし型であることには変わりがないので、着用の手間はかからないし、構造が簡単で安価に提供でき、サイズに関する適応範囲も広いというメリットは十分に享受することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る乳児用前掛けの正面図。
【図2】図1の前掛けの首掛け部を解いた状態を示す図。
【図3】図1の前掛けの着用時の形態を正面側からみた状態を示す図。
【図4】図1の前掛けの着用時の形態を側方からみた状態を示す図。
【図5】図1の前掛けの着用時の形態を背中側からみた状態を示す図。
【符号の説明】
1 乳児用前掛け
2 首掛け部
3 肩部
4 前身部
5 拡張部
5c 拡張部の先端
6a、6b 連結手段
7 襟
8 ストラップ
9 テープ
Claims (4)
- 乳児の首から吊り下げるようにして着用される袖なし型の乳児用前掛けにおいて、乳児の胸部から腹部にかけての範囲を覆う前身部と、その前身部の両側から乳児の脇腹を覆うように延びる一対の拡張部とを備え、前記前身部の少なくとも下部と前記拡張部とが同一の連続した生地にて構成されていることを特徴とする乳児用前掛け。
- 前記拡張部を乳児の背面側に引き寄せて固定するためのストラップが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乳児用前掛け。
- 前記前身部と前記拡張部とを構成する生地の縁部が同一のテープにて縁取られ、該テープが前記拡張部の先端からさらに延長されて前記ストラップを構成していることを特徴とする請求項2に記載の乳児用前掛け。
- 前記拡張部が前記前身部から先端に向かうほど幅の細くなる形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の乳児用前掛け。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003010675A JP2004225165A (ja) | 2003-01-20 | 2003-01-20 | 乳児用前掛け |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003010675A JP2004225165A (ja) | 2003-01-20 | 2003-01-20 | 乳児用前掛け |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004225165A true JP2004225165A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32899797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003010675A Pending JP2004225165A (ja) | 2003-01-20 | 2003-01-20 | 乳児用前掛け |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004225165A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101530709B1 (ko) * | 2013-11-11 | 2015-06-22 | 반성자 | 전통관례용 남성 조끼형 앞치마 |
KR101530710B1 (ko) * | 2013-11-11 | 2015-06-22 | 반성자 | 전통관례용 여성 앞치마 |
JP2017020137A (ja) * | 2015-07-13 | 2017-01-26 | 久子 松本 | 乳幼児用スタイ |
-
2003
- 2003-01-20 JP JP2003010675A patent/JP2004225165A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101530709B1 (ko) * | 2013-11-11 | 2015-06-22 | 반성자 | 전통관례용 남성 조끼형 앞치마 |
KR101530710B1 (ko) * | 2013-11-11 | 2015-06-22 | 반성자 | 전통관례용 여성 앞치마 |
JP2017020137A (ja) * | 2015-07-13 | 2017-01-26 | 久子 松本 | 乳幼児用スタイ |
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