JP3186663U - マグネットシートホルダーセット - Google Patents

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清 前橋
義幸 前橋
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Abstract

【課題】マグネットシートの単純な構造でもって、平面を有する物品を係留するための、安価で、更に、被係留物へのホルダーの装着を簡単・容易とするマグネットシートホルダーセットを提供する。
【解決手段】厚さが0.01mm以上0.2mm以下の柔軟な片面若しくは両面の粘着テープ9と、該テープでもってマグネットシートホルダー2をティッシュボックス30等の被係留物に貼り付けるための多数の開口部1,1・・・を設けたマグネットシートホルダー2とからなるマグネットシートホルダーセットとした。尚、開口部1はマグネットシートホルダー2の長手方向に並べて設け、長尺なマグネットシートホルダー2には、一定長さ毎に、切り離して使用するためのミシン目3を施しても良い。
【選択図】図3

Description

本考案は、ティッシュボックスやラップの箱を強磁性体製の壁面等に取り付けることができるマグネット式のホルダーに関するものであって、詳しくはマグネットシートを被係留物に装着して用いる、マグネットシートホルダーセットに係わる。
マグネットを利用して被係留物(対象物)を冷蔵庫やスチール家具に係留する場合は、被係留物に応じた工夫がなされてきた。例えばシート状の印刷物は薄くて軽いので冷蔵庫とマグネットの間に直接はさみ、比較的重いものは磁気吸着(以下磁着という)させたフックに被係留物を吊るすというホルダーがある。
被係留物が比較的軽いが立体的且つ嵩張る場合は、強力な磁石は不用だが嵩張る体積を保持する特別な工夫が必要であった。
特許文献1は、重量に対して嵩張るティッシュボックスを取り付けるホルダーに関する構成である。
特許文献2は、同様物を帯状磁石で取り付ける提案である。
特許文献3は、ラップやティッシュボックス等の留具についての多くある提案の一例である。
特開2003−63577号公報 特開2003−20080号公報 特開平8−112210号公報
しかしながら特許文献1及び3は、特別な、或いは複雑なホルダーであり、さらにこれらのホルダーは特定の被係留物・形状にのみ有効であり、任意の被係留物に臨機応変に対応することが出来ない。
また特許文献2は、所定の幅の帯状磁石を対向する位置に施されたミシン目部分に挿入してホルダーと成すと言う、シンプルな内容であるが、帯状磁石と被係留物のミシン目の大きさや位置とが対応していることが不可欠なので、帯状磁石を他の被係留物へ適用することや、該当被係留物に対して他の形状の帯状磁石を適用することが難しい。
特許文献2で用いる帯状磁石が柔らかなマグネットシートから成る場合、小さな応力で変形するので重畳紙収納カートンの重量に耐えることが出来ない。
さらに、重畳紙収納カートンの厚さが0.4mm程度あるので、ミシン目から挿入したマグネットシート部分は、厚さが0.4mmの非磁性スペーサーを介して磁着させることになり、磁気吸着力(以下磁着力という)が著しく小さくなるという不都合があった。
なお、帯状磁石の厚さが1mmを越えると機械的に硬い帯状磁石となるが、硬いので小さな曲率半径では変形しない。
そして、この様な帯状磁石を用いたマグネットシートホルダーを使用した場合には、図7に示すように、被係留物70における狭い間隔で2ヶ所に空けられたミシン目7に帯状磁石6の両端を差し込む場合、挿入されていない帯状磁石6の部分は、図7(a)の変形しない場合の断面図に示す様に被磁着面60に接して磁着することが出来ず、0.4mm程度のクリアランスが出来るので結果的に磁着力が著しく弱まってしまう。
或は、図7(b)変形する場合の断面図に示す様に、少なくとも一部分が当接するに過ぎないことになり、この場合においても高い磁着力を得るのは困難であった。
そこで本考案は、安価なマグネットシートの単純な構造でもって、比較的嵩張る被係留物、例えばティッシュボックスの様にマグネットシートを貼り付ける平面が存在する対象物を確実に係留するためのホルダーであって、予備加工されていない被係留物へのホルダーの装着を簡単・容易とするマグネットシートホルダーセットを提案する。
また本考案は、被係留物の重さや形状に応じて必要な磁着力を確保するために、マグネットシートホルダーの面積を任意に調節することが可能なマグネットシートホルダーセットを目指す。
上記の課題を解決させるために、本考案は、厚さが0.01mm以上0.2mm以下の柔軟な片面若しくは両面粘着テープと、その片面若しくは両面粘着テープでもってマグネットシートホルダーを被係留物に貼り付けるための開口部を有する帯状のマグネットシートホルダーとのセット、即ちマグネットシートホルダーセットとした。
帯状のマグネットシートホルダーの長手方向にたいして開口部が並んでいることはより好ましく、また、一定長さ毎にミシン目が幅方向に横断して施されていれば更に好都合である。
開口部の面積比率は、開口部を含む全体の15%〜40%がより好ましい。
本考案によれば、長尺帯状のマグネットシートホルダーを任意の長さに素手又は鋏で切断して、薄くて柔軟性のある片面若しくは両面粘着テープでもって、任意の面積を被係留物に貼り付け、該マグネットシートの磁着力でもって係留することが出来る。
本考案のマグネットシートホルダーは、被係留物に対して予め加工する必要が無く、且つ、広く普及している安価な片面粘着テープ若しくは両面粘着テープとのセットで目的を達成することができる。
マグネットシートホルダーセットの一例を表わしたものであり、(a)は斜視図、(b)は片面粘着テープの断面図、(c)は両面粘着テープの断面図を示す。 マグネットシートホルダーをラップの箱に装着する方法を表わした斜視図を示す。 マグネットシートホルダーをティッシュボックスに装着する方法を表わした斜視図を示す。 他のマグネットシートホルダーを額縁に貼着した斜視図を示す。 マグネットシートホルダーのハーフカットを説明する図であり、(a)は平面図、(b)はA‐A拡大断面図を示す。 不適切なマグネットシートホルダーの例を説明した図であり、(a)は斜視図、(b)は側面断面を示す。 従来の帯状磁石を使用したマグネットシートホルダーの使用例を説明した図であり、(a)は帯状磁石が変形しない場合の断面図、(b)は変形する場合の断面図を示す。 他のマグネットシートホルダーを粘着テープで装着する方法を表わした斜視図を示す。
図1は、本考案のマグネットシートホルダーセット10の一例を表わした斜視図であり、マグネットシートホルダー2と粘着テープ9とで構成される。
そのうち、マグネットシートホルダー2は、多極着磁マグネットシートであって、テープ状、或は帯状の長い形状を有し、複数の開口部1,1・・・を貫通して形成している。
また、粘着テープ9は、片面または両面粘着テープであって、その粘着面を覆う剥離紙付きのものを使用する。
なお、粘着テープ9の大きさは、幅寸法Mがマグネットシートホルダー2の開口部の幅寸法Lより若干狭く、長さはマグネットシートホルダー2の両端から、それぞれ、はみ出し代Nを有するものを使用する。このはみ出し代Nは、開口部の幅寸法Lのおおよそ1/2〜1倍程度が標準的なものとなるが、用途に応じて適宜変更してよい。
また、粘着テープ9の構成は、図1(b)の片面粘着テープの断面図に示すように、片面粘着テープ9aは、テープ本体9cと、その片面に形成された粘着剤層9dで構成され、その粘着剤層9dの表面は剥離紙9eにて覆われたものを使用する。
あるいは、図1(c)の両面粘着テープの断面図に示すように、両面粘着テープ9bは、テープ本体9cと、その両面に形成された粘着剤層9d,9dで構成され、各粘着剤層9d,9dの表面は剥離紙9e,9eにて覆われたものを使用する。
なお、上述した剥離紙9eは、あくまでも、各粘着テープ9を使用するまで、粘着剤層9dの粘着力を維持するために露出を防ぐのが目的であるので、その目的が果たせるのであれば、省略することも可能である。
具体的には、粘着テープ9がロール状に巻き取られている汎用形状のものを使用すればよいことになる。
即ち、片面粘着テープ9aタイプであれば、粘着面は巻き取り面に粘着しているので労せずして露出が防げており、剥離紙は省略できる。
また、両面粘着テープ9bタイプのものも、上面側の粘着層は剥離紙で覆われているが、下面側の粘着層については、巻き取り面に粘着しているので労せずして露出が防げており、片方の剥離紙は省略できていることになる。
そこで、以下に説明する態様については、粘着テープ9は、汎用のロール状に巻き取られているものを使用し、さらにテープカッターに取り付けた状態で使用することを主体に行うこととする。
なお、粘着テープ9は、構成を判りやすくするため、透明の形態にて説明するが、半透明や不透明でも良いことは言うまでもない。
マグネットシートホルダー2に形成される開口部1は、より好ましくは長手方向に並んでいて、図2の例に示す様に、透明でなる市販の片面若しくは両面の粘着テープ9でもってラップ収納箱20の側面又は底面に、点線矢印の方向に手で圧着することで、容易に且つ確実に単純作業で貼り付けることが出来る。該開口部がマグネットシートホルダー2の長手方向に対して直線状に、或いは直線状に規則正しく並んでいると、一本の粘着テープでもって貼り付けることが出来るので更に好適である。
なお、TCはテープカッターを示し、汎用のものを使用して支障はない。
このように、粘着テープ9は、開口部以外の部分でマグネットシートホルダー2に粘着し、開口部1でラップ収納箱20に粘着して両者をつないで固定している。
そして、これらのマグネットシートホルダー2と、片面若しくは両面粘着テープ9とで、本考案のマグネットシートホルダーセット10を構成する。
粘着テープ9のうち、両面粘着テープを使用する場合は、マグネットシートホルダー2をラップ収納箱20に貼り付けた後、所定の磁性面に係留する直前に両面粘着テープの離型紙を取り除くこと以外は、片面粘着テープを使用する場合と全く同じであるので、以下特に断らない限り、片面粘着テープを想定した本考案の説明とする。但し、単に粘着テープと記述した場合であっても、特に断らない限りは片面及び両面粘着テープを意味するものとする。
図3は、マグネットシートホルダー2を2枚、ティッシュボックス30の裏面に貼る場合の図であり、図4は、額縁40の裏面に、本考案のマグネットシートホルダー2を3枚貼着した例図である。
このように、マグネットシートホルダー2は、用途や貼着スペース・耐荷重等により、使用個数を適宜に決定して使用すればよい。
なお、開口部1の形状は、図1〜3に示すような方形に限らず、適宜に選択できるものであり、図4で示すように正方形の角に、丸み部分8を有する形状で実施してもよい。
また図1に示すように、マグネットシートホルダー2の所定の長さ(ユニット)毎に、長さ方向を横断する方向にミシン目3が施されていて、二つのユニットが形成されており、それらを切り離さずにホルダーとして適用した図である。この例では1ユニットは3個の開口部を含み、開口部の4個目毎にミシン目が入った区間である。勿論、開口部の無い部分を幅方向に横切るミシン目であっても差し支え無い。
該ミシン目部分を挟で切ることが出来るのは勿論素手で分離させることが出来る。また、長さを調整するために、ミシン目以外の部分を鋏で切断することも容易である。図3は鋏で切断したマグネットシートホルダー2が採用されている。
図1の例の他、例えば5cm或は10cmなどの一定長さ毎に目印を付けても良い。その目印は、ハーフカットでもミシン目でも、或は長尺な帯状の幅方向の端部分に例えばV字状の切れ込みを付けても良い。該一定長さは、開口部の規則正しい繰り返し寸法に関連しても良く、無関係であっても良い。
マグネットシートホルダー2の磁着力の強さは、磁着相手の磁性面に接した総面積に比例するので、本考案において開口部1の面積は小さければ小さい程、磁着力は強くなる。
他方で、柔軟なマグネットシートホルダー2を所々で被係留物に固定するための開口部1が必要である。以上を勘案すると開口面積は全体の15〜40%が好ましい。
15%より小さいと、開口部1を通じて粘着テープが被係留物に粘着する力の総和が弱く、剥がれ易くなってしまう。40%より大きいと、マグネットシートホルダー2全体の面積(大きさ)に比して磁着力が小さくなるので、被係留物の重量を保持するために大面積のマグネットシートホルダー2を貼る必要がある。この場合には、マグネットシートホルダー2を貼る平面の面積が不足するという不具合が発生する。
開口部1の幅寸法Lは、少なくとも1方向には19mm以上25mm以下であって、その直角方向には10mm以上25mm以下である事が更に好ましい。
各家庭に広く普及している片面若しくは両面の粘着テープ9の幅は18mm弱が多いので、この粘着テープを利用する場合は、開口部1の幅寸法Lが19mm以上あればマグネットシートに干渉すること無く粘着テープの幅方向全面を被係留物に粘着させる事が出来る。勿論更に幅が狭い該粘着テープの使用は可能である。
開口部1の幅寸法Lは25mmあれば上記作業が容易であり、それ以上の開口は、むやみに開口面積を増やすので好ましく無い。
開口部1が飛び飛びに連続して開けられている方向に相当する開口部の長さが、10mm未満では該開口部で粘着テープが被係留物へ粘着する力が不十分であり、25mmを越えると開口率が大きくなるので好ましく無い。
開口部を設け無いマグネットシートホルダーの場合、即ち単なるマグネットシート5の場合は、図6(a)の斜視図に示す様に被係留物50に固定出来ない部分が広範囲に広がるので、被係留物50の重量とマグネットシートホルダーの柔軟性の結果として、図6(b)の側面断面図に示す様に部分的に離脱して結果としてトータルの磁着力が低下してしまうのに対して、本考案によれば、マグネットシートホルダーが被係留物と一体化するので、部分的な離脱現象が生じることは無く全面的に磁着して、確実に係留することが出来る。
1.6mmを越える厚いマグネットシートであれば、硬いので図6(b)の様な変形が小さいか又は無視できる。しかし、被係留物毎に異なる大きさのマグネットシートホルダーにカットする必要があり、鋏では切ることが困難なので専用のカッターや定規及び作業台が必要となり、家庭での作業が難しい。
ミシン目3は、機械的強度が比較的強いものの引き裂いたり折る場合に有効であり、ミシン目の粗さを調整すれば破断の容易さがコントロール出来るので開口部にも採用することが出来る。
図1、図2、図3及び図8に示したミシン目3は、ハーフカットで代替することが出来る。
本考案のマグネットシートホルダー2は、帯状又はテープ状の長尺物を巻回したロール形状で提供されても良い。利用者は、該長尺物の一定間隔毎に施されたミシン目3を手で折って使用するか、若しくは任意の長さ・任意の位置を鋏で切断することができる。
開口部の形状は四角形や多角形の他、円や楕円が採用される。利用者は、開口部相当部分を指で押して取り除いてからホルダーとして使用することが出来る。
該開口部の裏面にアニメのキャラクターを印刷しておけば、利用者は幼児の玩具として再活用できる。或は簡単なメモ用紙を冷蔵庫に係留するマグネットとしても再活用することが出来る。
開口部の形状が四角形や多角形の場合、角の部分を丸くすると見た目に美しく且つ角で指を痛めることが無く、より好ましい。
本考案のマグネットシートホルダーセット10において、柔軟な粘着テープ9は、市販されている安価なものを使用することができる。
粘着材層を含めた厚さは0.01mm以上0.2mm以下が好ましい。通常0.04mm〜0.15mmのものが採用される。
0.01mm未満の厚さでは、粘着テープとしての粘着性と引っ張り強度とを維持できなくなる。粘着性を確保する為に粘着材層の厚さを増すと基材テープの厚さが確保できずに引っ張り強度が弱くなり、本考案でマグネットシートホルダーと被係留物とを粘着固定できなくなってしまう。
0.2mmを越える厚さになると、硬さが増して開口部の凹みへの追従が不十分となるので、被係留物への粘着が不十分になるので好ましくない。
また、マグネットシートホルダーの上に貼られた粘着テープは非磁性のスペーサーの役割を果たすので、0.2mmを越える場合、該スペーサーを介して磁着させる力が大幅に低下するので好ましく無い。
マグネットシートホルダー2の磁着力は、磁着させる面とのクリアランスの大きさの影響が大きい。クリアランスが小さいほど磁着力が大きく、クリアランスが0.2mmを超えると大幅に低下する。そこで粘着テープの厚さは小さいほど好ましいことになる。
尚、本考案において両面粘着テープ9bの厚さは、離型紙を除く厚さをいう。
他方で、被係留物が重力で落下しないのは、片面粘着テープ9aを使用した場合、該片面粘着テープ9aの非粘着面と磁着させる面との摩擦係数に依存する摩擦力であり、該摩擦力は磁着力にも依存している。
一般に片面粘着テープ9aの非粘着面と被磁着面との摩擦係数は大きくは無いので、磁着力は大きいことが好ましく、そのためには、片面粘着テープ9aの厚さは小さいほど好ましいことになる。
両面粘着テープ9bを使用した場合は、被磁着面に接する側の粘着材が作用するので、見かけ上著しく大きな摩擦係数を有することと同等になる。このため、磁着力が相対的に弱くても係留することが出来る。
マグネットシートが磁着する表面が鏡面状で且つ本質的に摩擦係数の小さい物質からなる場合などは、本両面粘着テープ9bの採用が好ましい態様となる。この場合、一度粘着させた両面粘着テープ9bを、該被磁着面や両面粘着テープ自身を破壊すること無く、該被磁着面から剥がすことが可能である。
被係留物を被磁着面から取り外して異なる被磁着面に移動させる場合は、被磁着面の汚れや粘着材の劣化によって、両面粘着テープ9bの粘着作用は低下するものの、粘着効果が小さくは無く、再粘着させることが出来る。しかし若し必要なら、該両面粘着テープ9bを剥がして新たに貼り直せばよい。本考案によればこの貼り直しは簡単である。
図5は、開口部をハーフカット4にて形成した例である。
図5(b)は、図5(a)のA−A拡大断面図であり、ここで表わされているハーフカット4は、期待される機能によってカットされずに残される厚さを変更・調整することが出来る。
なお、開口部の形状は、図5(a)に示すように他の例図と異なり、台形の開口部1aとしているが、適宜の形状で実施することができる。
本考案のマグネットシートホルダー2に使用するマグネットシートの厚さは0.4mm以上1.6mm以下が好ましい。
0.4mmより薄いと単位面積当たりの磁着力が弱く、ホルダーとしての機能を満たすことが難しくなる。
他方で、マグネットシートの厚さが厚い程磁着力が強くなるが、1.6mmより厚いと重量が無視出来なくなり、更に、硬いので鋏による切断が困難となるので好ましく無い。任意の大きさの被係留物に対応できることが本考案の効果の1つなので、挟で容易に切断できることが必要であり、マグネットシート厚が1.6mm以上は好ましくない。
マグネットシートは1.0mm〜5mmのピッチで多極着磁して使用する。一般にシートの厚さが薄い場合は小さいピッチを、厚さが大きくなると大きいピッチを採用するが、特に限定されない。
着磁の際に電磁石の着磁ヨークを当接した面が着磁面と呼称され、シートの反対側に比べて遥かに強い磁着力を有している。マグネットシートホルダーを被係留物に貼る場合は、磁着力が強い該着磁面を表面にして、裏面を被係留物に当接する。
マグネットシートの着磁は、上述した電磁石方式の他に強力な永久磁石を直接、又はヨークを介して当接させる方法がある。本方法で着磁したマグネットシートは、上述した電磁石方式に比べて一般に磁着力が弱い。
また、マグネットシートには、等方性と異方性の種類があり、後者は前者に比べて磁着力が強い。
本考案において、離型性を向上させる目的でマグネットシートホルダー2の着磁面表面を処理することは好ましい態様である。マグネットシートホルダー2を他の被係留物に再使用する目的で、貼られている粘着テープを剥がす事が容易、且つ残らず取れるので好適である。
他方、ブロッキング防止の目的でマグネットシート表面には樹脂をコーティングすることが一般に行われているが、上記の離形性向上を兼ねることも可能であり好ましい実施態様である。
厚さが0.6mmの等方性マグネットシートの片面に樹脂をコーティングして、次いで該コーティング面に2.0mmピッチの多極着磁を施し、幅44mmの帯状の長尺シートを製作した。次に該長尺シートの幅方向の中央に、幅22mm、長さ20mmの四辺形状の開口部1を長尺シート40mm毎にハーフカットで設け、更に、開口部1の4個目毎にその開口部1の中央を通る幅方向のミシン目3を施した。該ミシン目3,3間の距離は160mmだった。
次ぎに、或るミシン目3で折ったあと、そこから5個目の開口部1の中央を通る幅方向に鋏で切断して長さが200mmのマグネットシートホルダー2を得た。同様にしてマグネットシートホルダー2を計2個確保し、更に開口部1から、その形状でなるマグネットシート片を取り除いた。
該マグネットシートホルダー2を新しいティッシュボックス30の裏に2個並べ、図3の要領で、それぞれを厚さ0.05mm、幅が17.7mm、長さが約240mmの片面粘着テープ(ニチバン製)9で貼り付けた。図3がその略図である。ここで、樹脂をコーティングしていない面をティッシュボックス30に当接させた。
すると、冷蔵庫の側面に強く磁着した。
ティッシュボックス30から1枚のティッシュを抜き取る際の力は、最大でも700グラム重程度であるとされているが、本実施例で、新しいティッシュボックス30から1枚のティッシュを抜き取っても冷蔵庫から落下することは無かった。
ティッシュを全量使い切った後マグネットシートホルダー2を簡単に取り外すことが出来た。そして、新たなティッシュボックス30に、新しい片面粘着テープ9で貼り付けて再使用した。
厚さが1.4mmの異方性マグネットシートの片面に樹脂をコーティングして、次いで該面に3.2mmピッチの多極着磁を施し、幅44mmの帯状の長いシートを製作した。次に該帯の幅方向の中央に、幅22mm、長さ20mmの四辺形状の開口部1を長尺シートの40mm毎にハーフカットで設け、更に、開口部1の4個目毎にその開口部の中央を通る幅方向のミシン目3を施した。該ミシン目3,3間の距離は160mmだった。
尚、本実施例の開口部1は、半径2mmの円弧状の4隅を持つ四辺形とした。
上記長尺シートをミシン目3で折り、ハーフカット部を取り除いたマグネットシートホルダー2を3個用意した。
図4は本実施例の斜視図である。
該マグネットシートホルダー2を、縦190mm、横200mm、厚さ約50mm、重量が約920グラムの重厚な外観の額縁の裏の平面に縦方向にそろえ且つ横方向に3個を並べ、それぞれを、厚さ0.15mm(片面に貼られている離型紙を含むと0.26mm)、幅が15.0mm、長さが約180mmの両面粘着テープ(日東テープ製)9で貼りつけた。両面粘着テープ9は、片面の離型紙を剥がさない状態のままで、各マグネットシートホルダー2の開口部1及び両面粘着テープ9の両端部で額縁に粘着させ、マグネットシートホルダー2を額縁40へ装着・固定した。
該離型紙を取り去って、薄い鋼板に樹脂層をコーティングしてなる強磁性体製板材料を貼着した室内壁面に磁着させたところ、強固に磁着して落下することは無かった。
また、注意深くゆっくりと力を加えると、該両面粘着テープを破損せずに室内壁面から剥がすことが出来たので、額縁40の位置を変更・修正することが出来た。このとき両面粘着テープ9の粘着力は低下した様には感じられたが、しかし、しっかりと磁着且つ粘着していた。
本考案のマグネットシートホルダー2は、幅方向に複数個繋がっており、且つ長尺な巻物(ロール状)であっても良い。
図8に示したマグネットシートホルダー2aは本考案の実施態様の1つであり、2列に一体化して長尺な巻物から切り出されて粘着テープで装着される様子を示している。
符号3は、帯状の幅方向の中央に位置し、長手方向に施されたミシン目である。
該ミシン目3はハーフカットでも良く、図8の様に分離せずに使用しても良く、また切り離して使用することが出来る。
或いは、図8で、ミシン目3が施されていないマグネットシートホルダーも本考案の実施態様の1つである。
幅方向で隣の開口部の形状やその大きさは同じであっても良く、また異なってもよい。開口部の繰り返し間隔が同じでも良く、また異なっても構わない。
本考案のマグネットシートホルダーセットは、ラップやティッシュの入った箱、台紙、或いは比較的重量のある額縁などの、マグネットシートホルダーを片面又は両面粘着テープで貼り付けることが可能な平面を有する家庭用品や小物を、磁性面に磁着させて係留させるためのホルダーセットであり、任意の長さに切ることが容易で、且つ、上記係留する物品への装着が簡単・容易であると共に、安価なので家庭や事務所で重宝される。
L 開口部の幅寸法
M 粘着テープの幅寸法
N 粘着テープのはみ出し代N
TC テープカッター
1 開口部
1a (台形の)開口部
2、2a マグネットシートホルダー
3 ミシン目
4 ハーフカット
5 マグネットシート
6 帯状磁石
7 ミシン目部分
8 開口部の角の丸み部分
9 粘着テープ
9a 片面粘着テープ
9b 両面粘着テープ
9c テープ本体
9d 片粘着剤層
9e 剥離紙
10 マグネットシートホルダーセット
20 ラップ収納箱
30 ティッシュボックス
40 額縁
50 被係留物
60 磁性壁面
70 被係留物

Claims (4)

  1. 厚さが0.01mm以上0.2mm以下の柔軟な片面若しくは両面粘着テープと、該片面若しくは両面粘着テープでもって被係留物に貼り付けるための開口部を有する帯状のマグネットシートホルダーとからなるマグネットシートホルダーセット。
  2. 請求項1に記載のマグネットシートホルダーの開口部が、帯状の長手方向に並んでいることを特徴とする、マグネットシートホルダーセット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のマグネットシートホルダーの帯状の一定長さ毎に、幅方向に横断したミシン目が施されていることを特徴とする、マグネットシートホルダーセット。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のマグネットシートホルダーにおいて、開口部面積が開口部を含めたマグネットシートホルダーの全面積の15%〜40%である事を特徴とする、マグネットシートホルダーセット。
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CN104533904A (zh) * 2015-01-04 2015-04-22 河南中云创光电科技股份有限公司 E形磁芯背胶工装
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