JP3186620B2 - 軌道自走車 - Google Patents

軌道自走車

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JP3186620B2
JP3186620B2 JP35265096A JP35265096A JP3186620B2 JP 3186620 B2 JP3186620 B2 JP 3186620B2 JP 35265096 A JP35265096 A JP 35265096A JP 35265096 A JP35265096 A JP 35265096A JP 3186620 B2 JP3186620 B2 JP 3186620B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌道上を走行する
点検および作業用の軌道自走車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道等の軌道上を走行する軌道自
走車は、車輪を有し軌道上を走行する台車と、エンジン
等の駆動源に接続され駆動源からの駆動力を油圧による
回転駆動力に変換して車軸側に出力する油圧機構と、車
輪を制動させるブレーキと、操作レバーを所定の操作経
路に沿って変位させ、経路上の中立位置で上記駆動源を
アイドル状態に保ち、非中立位置で駆動側の出力を制御
する操作盤とを備えている。また、エンジン等の駆動源
と駆動力を直接車軸側に出力する駆動力の伝達機構と車
輪を制動するブレーキと操作により駆動源の回転力を制
御する操作機構を備えていて、座席の近傍には、ブレー
キと連結されたフットブレーキペダルまたはハンドブレ
ーキレバーが設けられ、このフットブレーキペダルある
いはハンドブレーキレバーの操作により制動を行うよう
になっている。また、運転座席近傍には、駐車ブレーキ
が設けられ、運転者が車両から離れても暴走しないよう
手動操作により駐車用の制動を行うようにしている。係
る従来の軌道自走車では、さらに、安全のため、運転座
席の重さを検知してブレーキを動作させる運転者検知制
動機構が設けられているものがあるが、この運転者検知
制動機構は、所定重量以上の重さを検知すると、すなわ
ち、運転者が座席に座っているとみなすと、ブレーキを
解除し、座席の重量が所定重量以下では、すなわち、運
転者が座席から立ち上がるか、離れているとみなすと、
ブレーキを自動的に動作させるようになっており、運転
者がたとえ駐車ブレーキをかけ忘れて、運転席から離れ
ても暴走しないようになっているものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、軌道自走車
による作業においては、一般に、鉄道等の線路周辺の作
業が多く、場所によっては狭隘な場所での点検や作業を
余儀なくされる場合がある。このような場合、点検用あ
るいは作業用の工具や荷物等を作業場所の近くに置いて
作業することが効率上望ましいため、作業空間の一部に
軌道自走車の座席を利用してしまうようなことがあっ
た。したがって、上述のように、運転者検知制動機構を
備えた軌道自走車では、座席に工具や荷物を置くと、運
転者検知制動機構が動作してブレーキ動作を解除してし
まう恐れがあり、安全性の面から問題があった。また、
一人で運転走行中に高所や遠方を観察するために、座席
から立ち上がったり、腰を浮かせた場合に急ブレーキが
かかる等の問題があった。
【0004】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、たとえ、走行中の運転者の姿勢の変化や空座席へ
の運転者以外の荷重があっても、あるいは、運転者がブ
レーキをかけ忘れて軌道自走車から降りてしまっても暴
走することがなく、安全性の向上を図ることができる軌
道自走車を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る軌道自走車
は、車輪を有し軌道上を走行する台車と、駆動源に接続
され車軸側に駆動力をオンオフ可能に変速して出力する
変速装置と、車輪を制動させるブレーキと、所定の操作
経路と操作経路の中立位置から分岐する制動経路とに沿
って変位可能な操作杆を有し、この操作杆が操作経路上
の中立位置にあるとき車軸側への出力を停止し、非中立
位置にあるとき操作杆の位置に応じて上記駆動側の出力
を制御する操作盤とを備えるとともに、上記ブレーキと
操作杆とを接続し、操作杆が中立位置および操作経路に
あるとき制動を解除するとともに、操作杆が中立位置に
あるとき操作杆を制動経路側に付勢して制動経路内でブ
レーキを動作させる制動機構を設けたものである。
【0006】本発明に係る軌道自走車では、車輪を有し
軌道上を走行する台車と、駆動源に接続され車軸側に駆
動力をオンオフ可能に変速して出力する変速装置と、車
輪を制動させるブレーキと、所定の操作経路と操作経路
の中立位置から分岐する制動経路とに沿って変位可能な
操作杆を有し、この操作杆が操作経路上の中立位置にあ
るとき車軸側への出力を停止し、非中立位置にあるとき
操作杆の位置に応じて上記駆動側の出力を制御する操作
盤とを備えるとともに、上記ブレーキと操作杆とを接続
し、操作杆が操作経路および中立位置にあるとき制動を
解除するとともに、操作杆が中立位置にあるとき操作杆
を制動経路側に付勢して制動経路内でブレーキを動作さ
せる制動機構を設けているので、車両を走行状態から停
止させる際、操作杆が操作経路の非中立位置から中立位
置に変位されると、車軸側への回転出力が停止状態にな
るとともに、制動機構により操作杆は中立位置から制動
経路に導かれて、ブレーキが動作され、車両が完全に停
止される。停車または駐車時は、駆動源のオン・オフに
かかわらず変速装置の回転出力は止まり、操作杆が制動
経路内に保持されてブレーキが動作されたままなので、
たとえ、運転者が車両から離れても暴走することがな
い。
【0007】また、本発明に係る軌道自走車は、車輪を
有し軌道上を走行する台車と、車軸側に駆動力を変速し
て出力する駆動源と、この駆動源に接続され出力を制御
するアクセルワイヤと、車輪を制動させるブレーキと、
所定の操作経路と操作経路の中立位置から分岐する制動
経路とに沿って変位可能な操作杆を有し、この操作杆が
操作経路上の中立位置にあるとき車軸側への出力を停止
し、非中立位置にあるとき操作杆の位置に応じて上記駆
動側の出力を制御する操作盤とを備えるとともに、上記
アクセルワイヤとブレーキとを操作杆に接続し、操作杆
が操作経路にあるとき制動を解除するとともに、操作杆
が中立位置にあるとき操作杆を制動経路側に付勢して制
動経路内でブレーキを動作させ駆動源をアイドル状態に
制御する制動機構を設けたものである。
【0008】本発明に係る軌道自走車では、車輪を有し
軌道上を走行する台車と、車軸側に駆動力を変速して出
力する駆動源と、この駆動源に接続され出力を制御する
アクセルワイヤと、車輪を制動させるブレーキと、所定
の操作経路と操作経路の中立位置から分岐する制動経路
とに沿って変位可能な操作杆を有し、この操作杆が操作
経路上の中立位置にあるとき車軸側への出力を停止し、
非中立位置にあるとき操作杆の位置に応じて上記駆動側
の出力を制御する操作盤とを備えるとともに、上記アク
セルワイヤとブレーキとを操作杆に接続し、操作杆が操
作経路および中立位置にあるとき制動を解除するととも
に、操作杆を中立位置から制動経路側に付勢して制動経
路内でブレーキを動作させ駆動源をアイドル状態に制御
する制動機構を設けているので、車両を走行状態から停
止させる際、操作杆が操作経路の非中立位置から中立位
置に変位されると、車軸側への回転出力が停止状態にな
るとともに、制動機構により操作杆は中立位置から制動
経路に導かれて、ブレーキが動作され、車両が安全に停
止される。停車または駐車時は、駆動源はアイドリング
状態となり、また、駆動源のオン・オフにかかわらず操
作杆が制動経路内に保持されてブレーキが動作されたま
まなので、たとえ、運転者が車両から離れても暴走する
ことがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図示実施例により本発明を
説明する。図1は本発明の一実施例に係る軌道自走車の
要部を示す平面図、図2は図1の軌道自走車を示す側面
図である。軌道自走車2は、図1および図2に示すよう
に、軌道3上を走行する車輪4を有する台車5と、台車
5の後部に搭載された駆動源としてのエンジン6(図2
参照)と、このエンジン6に接続されエンジン6の回転
駆動力を油圧に変換して後輪側の車軸4Aに出力すると
ともに、出力方向を正逆に切り換えて進行方向を前方又
は後方に変更する油圧変速機(Hydrostatic Transmissi
on, HST )7と、後輪側の車輪4を制動させるブレーキ
10と、案内溝22に挿通されこの案内溝22に沿って
変位可能な操作杆21を有し、操作杆21が案内溝22
の中立位置にあるとき車軸4A側への出力を停止し、操
作杆21が案内溝22の非中立位置にあるとき操作杆2
1の位置に応じて上記駆動側6,7の出力を制御する操
作盤20とを備えるとともに、ブレーキ10と操作杆2
1とを接続し、操作杆21が案内溝22の制動経路にあ
るときブレーキ10を動作させ、操作杆21が案内溝2
2の中立位置および操作経路にあるときブレーキ10の
動作を解除するとともに、操作杆21が中立位置にある
とき制動経路側に付勢する制動機構60を設けて構成さ
れる。
【0010】台車5は、後輪側の車軸4Aが車輪4の駆
動軸となっており、車軸4Aが回転駆動されると、回転
方向に応じて前進(図1および図2の矢印F方向参照)
又は後進(図1および図2の矢印R方向参照)するよう
になっている。油圧変速機7は、エンジン6と車軸4A
との間に配置され、入力側プーリ7Aがエンジン出力側
のエンジンプーリ6BとVベルト8を介して連結される
とともに、出力側が車軸4Aとチェーン9を介して連結
される。この油圧変速機7はエンジン6から入力された
回転駆動力を油圧による回転駆動力に変換して車軸4A
側に出力するようになっており、しかも、油圧回路を切
り換えると、車軸4A側への出力の方向を逆方向に切り
換えて台車の進行方向を変更することができるようにな
っている。そして、この油圧変速機7は操作杆21が案
内溝22の中立位置にあるとき、車軸4A側への出力が
停止されるようになっている。符号6Aはエンジン6の
上側に設けられたエンジンタンクである。
【0011】ブレーキ10は、車軸4Aに固定されたブ
レーキディスク12とこのブレーキディスク12をブレ
ーキパッドで挟みつけるブレーキキャリパ13とから構
成される。ブレーキ10は、図2、図6および図9に示
すように、操作杆21を分岐溝Pbの位置Pbから位
置Pnに移動させることにより、ブレーキワイヤ61が
揺動アーム64を位置64Cに引き寄せ、揺動アーム6
4の反対側64Aは段付ピン66で後ろ側に寄せられ
て、段付ピン66で結ばれた連結アーム68の長穴67
の前側が空くので、ブレーキキャリパ13の、ブレーキ
ロッド69に結ばれたオペレイティングレバー14がば
ね15により楽に後方側(図2の矢印R方向)に引っ張
られ車軸4の制動が解除され、オペレイティングレバ
ー14がばね15の付勢力に抗して前方側(図2の矢印
F方向)に揺動されると、ブレーキパッドをブレーキデ
ィスク12に挟みつけて制動を得るようになっている。
【0012】操作盤20は、台車5側の支柱5Aのバー
側5C(図2参照)と支柱5Bとに固定され、図3に示
すように、ほぼ中央に取り付けられた案内板23に案内
溝22が形成される。案内溝22には、操作杆21が挿
通される。操作杆21は案内溝22に沿って変位するよ
うになっている。この案内溝22はT字状に形成され、
前後方向に直線状に伸び操作経路を構成する直線溝Pf
、Pr と、この直線溝Pf 、Pr のほぼ中央に設定さ
れた中立位置Pn から直角に分岐して延び制動経路を構
成する分岐溝Pb とからなっている。直線溝Pf 、Pr
は、図6および図7に示すように、中立位置Pn から前
方側部分Pf が車両の進行方向を前方側に選択するとと
もに、操作杆21がこの中立位置Pn から離れて前方側
端部に変位されるに従い車両の速度を次第に増速させる
前方側進路選択・変速溝となっている。また、直線溝P
f 、Pr のうち、中立位置Pn から後方側部分Pr は車
両の進行方向を後方側に選択するとともに、操作杆21
がこの中立位置Pn から離れて後方側端部に変位される
に従い車両の速度を次第に増速させる後方側進路選択・
変速溝となっている。そして、分岐溝Pb は、操作杆2
1が中立位置Pn から進入し、この分岐溝Pb の端部P
b3に変位されるに従いブレーキの制動力が次第に強くな
るようになっている。また、操作杆21がこの分岐溝P
b の端部Pb3にあるときには、エンジン6はアイドル状
態に保持されるようになっている。操作杆21は、図4
および図5に示すように、操作盤20の下側に揺動可能
に取り付けられた操作レバー支持金具24と、下端がこ
の操作レバー支持金具24の上部に取り付けられ、上部
が案内溝22を貫通して上方に突出した操作レバー25
とからなっている。操作レバー支持金具24は、上部に
筒状の支持部27を、下部に支持部27の下端に接続さ
れ前方側に突出して形成された断面コ字状の揺動部28
を有している。操作レバー支持金具24は、支持部27
のほぼ中央が揺動ピン26により操作盤20側に取り付
けられ、台車5の前後方向に揺動するようになってい
る。このため、操作レバー25は前後方向に揺動される
と、揺動ピン26により操作レバー支持金具24ととも
に前後方向に揺動される(図4参照)。揺動部28の前
方突出端にはピン29を介して接続金具30が取り付け
られ、この接続金具30には、後述するプッシュプルロ
ッド50が連結される。
【0013】操作レバー25は、図4および図5に示す
ように、下端が支持部27の上部開口から挿入され支点
ピン31を介して揺動ピン26の上側に取り付けられ
る。支点ピン31は支持部27に揺動ピン26の軸方向
に対して直角方向に挿通される。筒状支持部27の上部
は左右方向に横長に開口しており、操作レバー25が左
右方向に揺動するのを許容するようになっている。この
ため、操作レバー25が、前後方向に対して直角方向に
揺動されると、すなわち、台車5の左右方向に揺動され
ると、支点ピン31により操作レバー支持金具24から
独立して揺動するようになっている(図5参照)。操作
レバー25は、支点ピン31の上側にブレーキ接続部3
2が形成され、このブレーキ接続部32には、後述する
操作杆側ブレーキワイヤ61が連結される。操作レバー
25は、図3、図6および図7に示すように、案内溝2
2に沿って変位されるようになっている。
【0014】操作盤20には、直線溝PfまたはPrの
うちいずれか一方への操作レバー25の進入を許容し他
方への進入を阻止する誤操作防止機構40が設けられ
る。この誤操作防止機構40は、図3、図5および図8
の(A)〜(D)に示すように、操作盤20の裏面に取
り付けられたストッパホルダ41と、このストッパホル
グ41内の各ガイド溝41A、41Bを摺動し案内溝2
2に直角に突出するスライドストッパ42、43と、操
作盤20上に回動可能に取り付けられた切換摘み44
と、図8の(A)ないし(D)に示すように、この切換
摘み44の回動軸45下端に連結され、両側に穿設され
た長穴46A,46Bとガイド溝41A、41Bの長孔
41C、41Dとにピン47、47を介して各スライド
ストッパ42、43の端部42B、43Bに連結された
ストッパスライドアーム48と、切換摘み44と操作盤
20との間に設けられたばね49とから構成される。各
スライドストッパ42、43は、それぞれ最も後退した
位置および最も突出した位置に図示しないストッパが設
けられ、これらストッパに当接されてそれ以上の変位が
規制されるようになっている。すなわち、切換摘み44
が「前進」または「後進」の表示部を指し示す位置で、
各スライドストッパ42、43はそれ以上変位しないよ
うになっている。
【0015】誤操作防止機構40は、図8の(A)に示
すように、切換摘み44を「前進」側に回転させると、
切換摘み44とともにストッパスライドアーム48が回
転される。ストッパスライドアーム48の回転に伴って
前方側のスライドストッパ42は案内溝22に対して後
退し(図8の(A)では上方向)前進側の直線溝Pfを
開き、後方側のスライドストッパ43は案内溝22に突
出して後進側の直線溝Pr の入口をブロックする。そし
て、各スライドストッパ42、43が図示しないストッ
パに当接されると、切換摘み44は「前進」の表示を指
し示す位置でそれ以上の回転が阻止され、ばね49によ
りその位置で保持される。また、切換摘み44を「後
進」側に回すと、図8の(B)に示すように、ストッパ
スライドアーム48により、後方側のスライドストッパ
43は案内溝22に対して後退して直線溝Pr を開き、
前方側のスライドストッパ42は案内溝22に突出して
前進側の直線溝Pf の入口をブロックする。このよう
に、誤操作防止機構40は、切換摘み44がばね49に
より「前進」側または「後進」側のいずれか一方に保持
されるようになっているので、案内溝22の直線溝Pf
またはPr のうちいずれか一方への操作レバー25の進
入を許容し他方への進入を阻止することができ、例え、
操作レバー25に所望の進行方向の操作と逆の力が加え
られても、スライドストッパ42または43によりブロ
ックされて不本意な進行方向を選択することがないよう
になっている。
【0016】操作ワイヤとしてのプッシュプルロッド5
0は、可撓性を有しインナーワイヤ50Aとアウターワ
イヤ50Bとの二重構造からなり、インナーワイヤ50
Aは一端が接続金具30に連結されるとともに、他端が
油圧変速機7に接続され(図1参照)、アウターワイヤ
50B端の一方はL型金具51により台車5側に、他方
は図示しないL型金具により油圧変速機7近くの台車5
側にそれぞれ固定される。プッシュプルロッド50は、
操作レバー25が前方側に変位されると、すなわち、操
作レバー25が案内溝22の中立位置Pnから前進側直
線溝Pfに沿って前方側に変位されると(図6の位置P
参照)、操作レバー支持金具24の揺動部28が後
方側に揺動されてインナーワイヤ50Aが後方側に押し
出され、油圧変速機7の油圧回路が切り換わり、油圧変
速機7は正転方向に徐々に回転を増して回転駆動力をチ
ェーン9を介して車軸4Aに伝達する。これにより、台
車5は前方側に低速で走行される。そして、図6に示す
ように、操作レバー25がさらに前方側に変位されるに
従って(図6の位置P 参照)、油圧変速機7はさら
に回転駆動力を増速して車軸4Aに出力するようになっ
ている。
【0017】一方、操作レバー25が後方側に、すなわ
ち、操作レバー25が案内溝22の中立位置Pnから後
進側直線溝Prに沿って後方側に変位されると(図7の
位置P 参照)、インナーワイヤ50Aは前方側に引
っ張られ、油圧変速機7の油圧回路を逆転方向に切り換
えて回転駆動力を出力するようになっている。このた
め、エンジン6から所定の駆動力が油圧変速機7に伝達
された状態で、操作レバー25を後方側に徐々に変移さ
せると、台車5は後方側に走行されるようになってい
る。また、図7に示すように、操作レバー25がさらに
後方側に変位されるに従って(図7の位置P
照)、油圧変速機7は入力された回転駆動力を徐々に増
速して出力するようになっている。そして、操作レバー
25が案内溝22の中立位置Pn,あるいは分岐溝Pb
(前後方向の位置上では中立位置)にあるときには、イ
ンナーワイヤ50Aは油圧変速機7の油圧回路からの出
力を停止させる。このため、たとえエンジン6から回転
駆動力が伝達されても、油圧変速機7から車軸4側に出
力しないようになっている。したがって、台車5の走行
状態で、操作レバー25が中立位置Pnに変位される
と、車両は減速される。そして操作レバー25が中立位
置Pnにあって車両が停止しているとき、車輪4側から
油圧変速機7側に負荷がかかっても、油圧により走行抵
抗が発生するので、暴走することがない。
【0018】ところで、制動機構60は、図2、図9な
いし図11に示すように、操作盤20とブレーキ10と
の間で台車5に固定されたブラケット62と、一端が操
作レバー25のブレーキ接続部32に接続され(図5参
照)、他端がブラケット62に進退動可能に取り付けら
れた操作杆側ブレーキワイヤ61と、このブラケット6
2の後方側端部にアーム支点軸63を介して取り付けら
れ、一端に操作杆側ブレーキワイヤ61が接続され他端
がばね65を介してブラケット62に接続された揺動ア
ーム64と、揺動アーム64のばね側アーム部64Aを
上下に挟み、中央の長溝67に挿通させた段付アームピ
ン66によりこのばね側アーム部64Aと連結された連
結アーム68と、一端がこの連結アーム68の後方側端
部に、他端がブレーキ10のオペレイティングレバー1
4にそれぞれ接続されたブレーキ側ブレーキロッド69
とから構成される。連結アーム68は、長溝67の前方
側に別に形成された長溝70にピン71が挿通され、こ
のピン71と接続されたフットブレーキ側ブレーキワイ
ヤ73を介してフットブレーキペダル72と連結され
る。各ブレーキワイヤはそれぞれ、固定側に取り付けら
れたアウターワイヤとこのアウターワイヤの内部で進退
動するインナーワイヤとの二重構造からなる。ばね65
は、図9および図10に示すように、ブラケット62に
螺合されたねじ部材65Aによりばね力を調整できるよ
うになっている。揺動アーム64は、図9に示すよう
に、アーム支点軸63から操作杆側ブレーキワイヤ61
との接続部までの寸法l を、アーム支点軸63から
ばね65との接続部までの寸法lより大きく設定し、
操作レバー25を軽い操作感覚で操作できるようにして
いる。寸法l は、アーム支点軸63から段付アーム
ピン66までの寸法である。
【0019】制動機構60は、操作レバー25が案内溝
22の直線溝Pf 、Pr にあって案内溝22の縁部に当
たっているか、あるいは中立位置Pn に保持された状態
では(図5の符号25Aで表す位置を参照)、操作杆側
ブレーキワイヤ61はばね65の付勢力に抗して操作レ
バー25側に引っ張られ、図9に示すように、揺動アー
ム64がアーム支点軸63を中心に時計方向に揺動され
る(この時の揺動アーム64の状態を図9の符号64C
で示す)。このため、図2に示すように、ばね15によ
りオペレイティングレバー14が後方側に引っ張られブ
レーキ10の制動を解除するようになっている。
【0020】操作レバー25を中立位置Pn から分岐溝
Pb の端部側に変位させると、操作杆側ブレーキワイヤ
61のブラケット62側端部61Cはばね65の引っ張
りにより、揺動アーム64のばね側64Aが引かれて後
方側に押し出されてゆき、揺動アーム64が反時計方向
(図9参照)に揺動され、段付アームピン66を介して
連結アーム68を前方側に押し出す。このため、ブレー
キ側ブレーキロッド69は前方側に引っ張られ、ばね1
5に抗してオペレイティングレバー14を前方側に傾け
ブレーキ10を動作させるようになっている。ブレーキ
10はオペレイティングレバー14の揺動角度に応じ
て、すなわち、操作レバー25の分岐溝Pb における位
置に応じて、制動力の強弱が設定されており、操作レバ
ー25が分岐溝Pb の端部にあるとき、すなわち、図6
および図7の位置Pb3近くにあるとき、最大の制動力が
得られるようになっている。なお、溝端に当たると、そ
れ以上変位しなくなるので、制動力が最大とはならな
い。
【0021】操作レバー25が中立位置Pn に保持され
た状態から自由状態となると、すなわち、操作レバー2
5から運転者の手が離れると、ばね65により揺動アー
ム64が反時計方向に揺動され操作杆側ブレーキワイヤ
61が後方側に引っ張られるとともに、操作レバー25
は分岐溝Pb に沿って変位され端部に限りなく接近する
(図6および図7の操作レバー25の位置Pb3参照)。
と同時に、ブレーキ側ブレーキロッド69が前方側に引
っ張られてブレーキ10が動作される。このため、停車
後、運転者が車両から離れても、自動的に制動力が最大
の状態となる。
【0022】車両の走行中に、急ブレーキをかける際に
は、操作レバー25をシフトダウンして分岐溝Pb に変
位させるとともに、フットブレーキペダル72を操作す
る。フットブレーキペダル72を踏み込むと、フットブ
レーキ側ブレーキワイヤ73が前方側に引っ張られてピ
ン71により連結アーム68が前方側に押し出され、ブ
レーキ10のオペレイティングレバー14をさらに前方
に引いて強くブレーキ10が動作するようになってい
る。速度によって、操作レバー25の急激なシフトダウ
ンができない場合は、フットブレーキペダル72の操作
でも制動を得ることができるようになっている。符号7
3B、73C(図1、図2参照)はそれぞれハンドブレ
ーキ側ブレーキワイヤおよびハンドブレーキ操作レバー
である。ハンドブレーキ操作レバー73Cはセーフティ
バー90に取り付けられる。
【0023】ブレーキ側ブレーキロッド69には、ター
ンバックル74が設けられ、ブレーキ10の遊びと操作
上の制動位置を調整できるようになっている。また、段
付アームピン66の下端には、一端がエンジン6のスロ
ットルバルブに接続されたアクセルワイヤ80が連結さ
れる。アクセルワイヤ80は、制動力が最大の時、すな
わち、操作レバー25が分岐溝Pb の端部Pb3に位置し
たとき、エンジン6をアイドル状態に保持し、ブレーキ
の非動作時、すなわち、操作レバー25が直線溝Pf 、
Pn 、Pr 上にあるときには、エンジン6の出力を所定
の出力に保持するようになっている。このように、アク
セルワイヤ80は、段付アームピン66の変位に応じて
エンジン6の出力を制御して保持するようになっている
ので、操作レバー25が案内溝22の直線溝Pf 、Pr
にあって案内溝22の縁部に当たっているか、あるいは
中立位置Pn に保持された状態では、エンジン6を所定
の出力で駆動させ、操作レバー25が中立位置Pn から
分岐溝Pb の端部Pb3に変位されたときは、エンジン6
をアイドル状態に保持するようになっている。
【0024】次に、上記実施例に係る軌道自走車の動作
について説明する。車両を前方(図1および図2の矢印
F方向)に走行させる場合、操作レバー25を分岐溝P
b の端部Pbに保持し、誤操作防止機構40の切換摘
み44を「前進」側に回転させ(図8の(A)ないし
(D)参照)、後方側のスライドストッパ43を案内溝
22に突出させて後進側の直線溝Pr の入口をブロック
させる。エンジン6を駆動し、図6に示すように、操作
レバー25を位置Pbからまず中立位置Pn の位置に
押し当てると、エンジン6の回転がアイドリング状態か
ら所定の出力まで徐々に上げられ油圧変速機7に所定の
出力を与えるから、そのまま前方側直線溝Pf に沿って
前方側の所定位置Pf方向に徐々に変位させると、操
作レバー支持金具24の揺動部28が後方側に揺動され
てプッシュプルロッド50のインナーワイヤ50Aが後
方側に押し出され、油圧変速機7は正転方向で徐々に増
速された回転駆動力をチェーン9を介して車軸4Aに出
力し、台車5は前方側に増速されながら走行される。こ
のとき、操作レバー25は、案内溝22の縁部に当接さ
れて変位され、操作杆側ブレーキワイヤ61をばね65
の付勢力に抗して引っ張った状態となっているので、ブ
レーキ10は制動が解除され、非制動状態(走行可能状
態)となる。また、揺動アーム64のばね側アーム部6
4Aが後方側の所定位置に変位されるので、段付アーム
ピン66に接続されたアクセルワイヤ80により、エン
ジン6は回転力を増してアイドリング状態から所定の駆
動力を油圧変速機7側に出力する。そして、図3、図4
で示すように、操作レバー25をさらに前方側に徐々に
変位させるに従って、プッシュプルロッド50のインナ
ーロッド50Aが押し出され油圧変速機7は駆動力を増
速して車軸4Aに出力するので、台車5はさらに速度を
上げて走行することができる。
【0025】車両走行時、高速状態から減速させる場
合、操作レバー25を中立位置Pn 側にシフトダウンす
れば、プッシュプルロッド50を介して油圧変速機7が
操作レバー25の位置に応じて減速された回転駆動力を
車軸4Aに出力するので、車両の速度を減速することが
できる。このとき、万一、操作レバー25に前方走行の
位置を越えて逆の方向に力が加えられても、スライドス
トッパ43により後進側の直線溝Pr の入口がブロック
されているので、誤操作することがない。
【0026】車両を停止させる場合には、操作レバー2
5を中立位置Pn に戻すと、油圧変速機7から車軸4A
への出力が停止され、さらに、操作レバー25を中立位
置Pn から分岐溝Pb の端部Pb3に変位させると、エン
ジン6はアイドル状態となり、操作杆側ブレーキワイヤ
61のブラケット62側端部が後方側に押し出されると
ともに、揺動アーム64を介してばね65によりブレー
キ側ブレーキロッド69がばね15に抗して前方側に引
っ張られ、ブレーキ10を動作させる。操作レバー25
が端部Pb3にあるとき、制動力は最大となり、車両が停
止される。また、車両の停止時、エンジン6がアイドル
状態で、運転者が車両から離れても、すなわち、操作レ
バー25から運転者の手が離れても、ばね65により揺
動アーム64のばね側アーム部64Aが前方側に引っ張
られるので、ブレーキ10は常時制動状態となってい
る。エンジン6がオフ状態で車両を駐車する際にも、停
止時と同様に、自動的に制動状態が得られている。車両
の停止時、あるいは駐車時に、操作レバー25は、ばね
65により操作杆側ブレーキワイヤ61を介して常時分
岐溝Pb の端部Pb3に当接されて付勢されるので、操作
レバー25が誤って他の溝部Pf 、Pr に進入すること
がない。このように、車両の停止時には自動的に制動状
態となるので、車両が暴走することがなく、安全性が向
上する。
【0027】車両の進行方向を変更する場合、すなわ
ち、車両を後方(図1および図2の矢印R方向)に走行
させる場合、車両を停止させた後、操作レバー25は運
転者の手から離れて分岐溝Pb の端部Pb3に保持される
ので、誤操作防止機構40の切換摘み44を「後進」側
に切り換え(図8の(B)参照)、前方側のスライドス
トッパ42を案内溝22に突出させて前進側の直線溝P
f の入口をブロックさせる。次に、図7に示すように、
まず操作レバー25を中立位置Pn に押し当てた後、そ
のまま後進側の直線溝Pr に沿って変位させると、プッ
シュプルロッド50のインナーワイヤ50Aが前方側に
押し出され、油圧変速機7は逆方向の回転駆動力を車軸
4Aに出力し、台車5は後方側に走行される。そして、
操作レバー25の後進側の直線溝Pr の位置に応じて、
油圧変速機7は所定の回転駆動力を出力し、速度を制御
するようになっている。このとき、操作レバー25は、
上述の前進側の直線溝Pf に沿って変位される場合と同
様に、ブレーキ10は制動が解除され、非制動状態とな
っている。また、揺動アーム64の揺動変位によりアク
セルワイヤ80を介して、エンジン6は所定の駆動力を
油圧変速機7側に出力しているので、操作レバー25が
後進側の直線溝Pr に沿って変位されると、油圧変速機
7は操作レバー25の位置に応じた回転駆動力を車軸4
Aに出力する。車両の後進状態からの停止あるいは駐車
は、上述の前進状態からの停止あるいは駐車と同様であ
る。このように、本実施例に係る軌道自走車では、車両
の停止時あるいは駐車時、自動的にブレーキが動作され
るようになっているので、車両が暴走することがなく、
安全に点検や作業を行うことができる。
【0028】図13は、本発明の他の実施例を示すもの
で、上記実施例のものに対し、油圧変速機を備えておら
ず、エンジンの駆動をクラッチあるいは前後進切替ミッ
ションを介して車軸側に伝達するよう構成した軌道自走
車の増減速および制動を操作するレバーの操作盤の案内
溝を示している。この実施例では、案内溝322の直線
溝を、進行方向を前方の一方のみとする軌道自走車と、
前後進切替ミッションを別に設けて前後進が別の操作で
可能な軌道自走車の増減速および制動操作の操作レバー
案内溝を示すもので、直線状の変速溝部(操作経路)P
s とし、分岐溝をこの変速溝部Ps の端部の中立位置P
nsから直角に延びる分岐溝(制動経路)Pbsとして構成
している。操作レバーはアクセルワイヤとブレーキに接
続され、操作レバーが変速溝部Ps にあるとき、変速溝
部Ps の位置に応じてエンジンの駆動および車軸4Aへ
の出力をアクセルワイヤで制御し、操作レバーが分岐溝
Pbsの端部にあるとき、エンジンをアイドル状態に保持
するとともに、制動力が最大となるようにしている。ま
た、操作レバーは中立位置にPnsにあるとき、自由状態
で、分岐溝Pbsの端部に付勢され、自動的にブレーキが
動作されるようになっている。
【0029】なお、上記実施例では、フットブレーキ7
2、73を設けているが、制動機構60だけでブレーキ
動作を行うことができるので、フットブレーキ72、7
3がなくても所望の効果が得られることはいうまでもな
い。また、上記実施例では、後輪側にブレーキを設けて
いるがこれに限られるものではなく、前輪側と後輪側と
の少なくとも一方に設けていればよく、両方に設けても
よいことはいうまでもない。さらに、エンジンや油圧変
速機を台車の後方側に設けているが、これに限られるも
のではなく、台車の中央に設けて座席を前後に回転させ
るようにし、フットブレーキを台車の前後両側に設ける
ようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、車輪
を有し軌道上を走行する台車と、駆動源に接続され車軸
側に駆動力をオンオフ可能に変速して出力する変速装置
と、車輪を制動させるブレーキと、所定の操作経路と操
作経路の中立位置から分岐する制動経路とに沿って変位
可能な操作杆を有し、この操作杆が操作経路上の中立位
置にあるとき車軸側への出力を停止し、非中立位置にあ
るとき操作杆の位置に応じて上記駆動側の出力を制御す
る操作盤とを備えるとともに、上記ブレーキと操作杆と
を接続し、操作杆が中立位置および操作経路にあるとき
制動を解除するとともに、操作杆が中立位置にあるとき
操作杆を制動経路側に付勢して制動経路内でブレーキを
動作させる制動機構を設けるようにしたので、下車する
際に操作杆から手を離した段階で自動的にブレーキが動
作するので、たとえ、走行台車から離れても暴走するこ
とはなく、安全性の向上を図ることができる。
【0031】また、本発明によれば、車輪を有し軌道上
を走行する台車と、車軸側に駆動力を変速して出力する
駆動源と、この駆動源に接続され出力を制御するアクセ
ルワイヤと、車輪を制動させるブレーキと、所定の操作
経路と操作経路の中立位置から分岐する制動経路とに沿
って変位可能な操作杆を有し、この操作杆が操作経路上
の中立位置にあるとき車軸側への出力を停止し、非中立
位置にあるとき操作杆の位置に応じて上記駆動側の出力
を制御する操作盤とを備えるとともに、上記アクセルワ
イヤとブレーキとを操作杆に接続し、操作杆が操作経路
にあるとき駆動源の所定の出力を保持して、または、保
持しながら制動を解除するとともに、操作杆が中立位置
にあるとき操作杆を制動経路側に付勢して制動経路内で
ブレーキを動作させ駆動源をアイドル状態に制御する制
動機構を設けるようにしたので、下車する際に操作杆か
ら手を離した段階で自動的にブレーキが動作するので、
たとえ、走行台車から離れても暴走することはなく、安
全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る軌道自走車を示す一部
省略平面図である。
【図2】図1の軌道自走車を示す側面図である。
【図3】図1の軌道自走車の操作盤を示す平面図であ
る。
【図4】図3の操作盤のIV-IV 線に沿った縦断面図であ
る。
【図5】図3の操作盤のV-V 線に沿った縦断面図であ
る。
【図6】操作盤の直線溝と分岐溝の説明図である。
【図7】操作盤の直線溝と分岐溝の説明図である。
【図8】(A)、(B)はそれぞれ操作盤の誤操作防止
機構の動作を示す説明図、(C)、(D)はそれぞれ誤
操作防止機構の縦断面図および一部破断側面図である。
【図9】図1の軌道自走車の制動機構の要部を示す平面
図である。
【図10】図9の制動機構の側面図である。
【図11】図9の制動機構の正面図である。
【図12】図9の制動機構のブラケットの取付状態を示
す説明図である。
【図13】本発明の他の実施例に係る軌道自走車の操作
盤の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
4 車輪 4A 車軸 3 軌道 5 台車 6 エンジン(駆動源) 7 油圧変速機(変速装置) 10 ブレーキ 20 操作盤 21 操作杆 60 制動機構 Pn 中立位置 Pb 分岐溝(制動経路) Pf 、Pr 直線溝(操作経路)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を有し軌道上を走行する台車と、駆
    動源に接続され車軸側に駆動力をオンオフ可能に変速し
    て出力する変速装置と、車輪を制動させるブレーキと、
    所定の操作経路と操作経路の中立位置から分岐する制動
    経路とに沿って変位可能な操作杆を有し、この操作杆が
    操作経路上の中立位置にあるとき車軸側への出力を停止
    し、非中立位置にあるとき操作杆の位置に応じて上記駆
    動側の出力を制御する操作盤とを備えるとともに、上記
    ブレーキと操作杆とを接続し、操作杆が中立位置および
    操作経路にあるとき制動を解除するとともに、操作杆が
    中立位置にあるとき操作杆を制動経路側に付勢して制動
    経路内でブレーキを動作させる制動機構を設けたことを
    特徴とする軌道自走車。
  2. 【請求項2】 変速装置に出力方向を正逆に切り換えて
    台車の進行方向を変更する進行方向切換機構を設け、こ
    の変速装置と操作杆とを接続したことを特徴とする請求
    項1に記載の軌道自走車。
  3. 【請求項3】 操作経路と制動経路とを操作杆が挿通さ
    れた案内溝から構成し、この案内溝を、ほぼ中央に中立
    位置が設定され操作杆が中立位置からいずれか一方の側
    に変位することにより所定の進行方向を選択するととも
    に操作杆が中立位置から離れるに従い速度を増大させる
    直線溝と、この直線溝の中立位置から分岐して延び、操
    作杆が中立位置から離れるに従ってブレーキの制動力を
    増大させる分岐溝とから構成したことを特徴とする請求
    項2に記載の軌道自走車。
  4. 【請求項4】 操作盤には、中立位置から両側に延びる
    直線溝のうちいずれか一方への操作杆の進入を許容し他
    方への進入を阻止する誤操作防止機構を設けたことを特
    徴とする請求項3に記載の軌道自走車。
  5. 【請求項5】 操作杆を、操作盤の下側に揺動ピンを介
    して取り付けられ、操作ワイヤを介して変速装置に接続
    された操作レバー支持金具と、下端がこの操作レバー支
    持金具の上部に揺動ピンの軸方向に対して直角方向に挿
    通された支点ピンを介して取り付けられ、上記支点ピン
    の上側が制動機構側と接続された操作レバーとから構成
    したことを特徴とする請求項3または4に記載の軌道自
    走車。
  6. 【請求項6】 制動機構を、操作盤とブレーキとの間で
    台車に固定されたブラケットと、中心がこのブラケット
    にアーム支点軸を介して揺動可能に取り付けられ、一端
    がばねを介してブラケットに、他端が操作杆側ブレーキ
    ワイヤを介して操作杆側と連結された揺動アームと、ブ
    レーキ側ブレーキロッドを介してブレーキに連結される
    とともに、長穴に挿通されたピンを介して揺動アームの
    ばね側アーム部に連結された連結アームとから構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の軌道自走車。
  7. 【請求項7】 一端が駆動源に、他端が揺動アーム側に
    それぞれ連結されるとともに、操作杆が制動経路の端部
    位置にあるとき、駆動源をアイドル状態とし、操作杆が
    上記端部位置を除く制動経路にあるとき、操作杆の制動
    経路上の位置に応じて駆動源の出力を制御するアクセル
    ワイヤを設けたことを特徴とする請求項6に記載の軌道
    自走車。
  8. 【請求項8】 連結アームには、フットブレーキペダル
    に接続されたフットブレーキ側ブレーキワイヤが連結さ
    れることを特徴とする請求項6および7に記載の軌道自
    走車。
  9. 【請求項9】 車輪を有し軌道上を走行する台車と、車
    軸側に駆動力を変速して出力する駆動源と、この駆動源
    に接続され出力を制御するアクセルワイヤと、車輪を制
    動させるブレーキと、所定の操作経路と操作経路の中立
    位置から分岐する制動経路とに沿って変位可能な操作杆
    を有し、この操作杆が操作経路上の中立位置にあるとき
    車軸側への出力を停止し、非中立位置にあるとき操作杆
    の位置に応じて上記駆動側の出力を制御する操作盤とを
    備えるとともに、上記アクセルワイヤとブレーキとを操
    作杆に接続し、操作杆が操作経路にあるとき制動を解除
    するとともに、操作杆が中立位置にあるとき操作杆を制
    動経路側に付勢して制動経路内でブレーキを動作させ駆
    動源をアイドル状態に制御する制動機構を設けたことを
    特徴とする軌道自走車。
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