JP3185950U - 人形玩具の2段階関節部材及び人形玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】より自然な実際の人体等の自然な外観が得られる人形玩具の2段階関節部材及び人形玩具を提供する。
【解決手段】2段階関節となる2つの関節回動部分を有する関節基体部2と、第1・第2本体部31,41と第1・第2接続部33,43とを有する第1・第2連結部材3,4と、を有し、第1・第2連結部材の第1・第2本体部に形成された第1・第2スリット部32,42内に関節基体部の第1・第2回動部21,22が軸回動可能に支持されると共に、第1・第2スリット部内の奥部には凹凸部から成る第1・第2間欠回動用被係止部23,24が形成され、関節基体部には、回動方向外周部に第1・第2間欠回動用係止部が設けられ、第1・第2間欠回動用係止部の近傍内側部分に第1・第2クッション作用部25,26が設けられた構成を特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は人形玩具の2段階関節部材及び人形玩具に関し、詳しくは肘・膝の如き関節部に配設されることで腕や脚等を2段階可動可能に連結する関節部材、及び該2段階関節部材を用いることで関節部が2段階動作可能に連結された人形玩具に関する。
首・肩・肘・手首・腰・股関節・膝・足首等の関節部分が動くことで人体等と同様の動きに近づけようとする玩具人形がこれまで多種多様に提案されている。
特に、各関節部分の内、肘・膝等の関節では、1つの関節部分に2つの回動部を設けて2段階に可動できる関節とすることによって実際の人体等の肘・膝関節と同様の深さの関節回動を得られることができるため、よりリアルな動きを再現できるような構成が提案されている(例えば、特許文献1、2等参照)。
これらの関節部材は、人形玩具としての可動部分として円滑な回動が可能であることは勿論のこと、製造・組立てが容易で、しかも遊戯時等における破損や部品の欠落等が生じないようにすることが要求されている。
関節部材は、前述したように円滑な回動が可能であることは勿論であるが、人形玩具に様々なポーズをとらせることができるように任意の位置で回動位置を固定できることも重要となっている。この点、特許文献1、2の技術では、回動軸を軸受孔に圧入することによる回動時の摩擦抵抗によって回動位置を固定する構成となっている。
しかし摩擦抵抗による回動位置固定構成は、金型の成形誤差、繰り返し成形による金型磨耗、成形後の樹脂収縮による誤差等の製造時の種々要因によって摩擦抵抗の程度の設定が極めて困難であるだけでなく、たとえ適切な摩擦抵抗に設定できたとしても、関節回動の繰り返しによる関節部材の磨耗によって回動部分に弛みが生じるという遊戯時の要因によっても任意の位置での固定が困難乃至は不可能となり易い、という問題点を有している。
そこで本考案者は、回動軸から離れた半径位置に間欠回動用の係止部及び被係止部を設けた技術を先に提案した(特許文献3参照)。
かかる先提案技術によれば、回動軸から離れた半径位置で間欠回動動作が作用するため、回動時には係止抵抗が少ないことから遊戯時等の間欠回動の繰り返しによる凹凸の磨耗を低減することができるだけでなく、凹凸の間隔を細かくすることなく間欠固定位置を細かく設定することができるため、製造時の誤差の許容量も大きく設計・製造が容易であるものとなった。
実開昭62−061285号公報 登録実用新案第3150852号公報 特開2011−031078号公報
本考案者はかかる技術について更に研究を進めたところ、特許文献3の技術では第1回動部と第2回動部との間に各々の間欠回動用の係止構成を設ける構成であることから、この第1回動部と第2回動部との間に前記構成を収めるためのスペースが必要であり、このために肘・膝を折り曲げた際に外観が実際の人体等の肘・膝の折り曲げ姿勢とは異なり違和感を呈する場合がある等の改良すべき点があることを見出した。
そこで本考案の課題は、製造時等における誤差や遊戯時等における磨耗による影響を著しく少なくした上で、人形玩具としての可動部分として円滑な回動が可能であると共に任意の位置での回動固定が可能であり、更に、より自然な実際の人体等の自然な外観が得られる人形玩具の2段階関節部材及び人形玩具を提供することにある。
上記課題を解決する本考案は下記構成を有する。
1.人形玩具の肘・膝の如き関節部に配設され、2段階関節となる第1回動部・第2回動部の2つの関節回動部分を有する関節基体部と、
前記第1回動部に軸回動可能に支持される第1本体部と、該第1本体部に連設されて人形玩具の腕・脚の如き構造体の一方に接続する第1接続部と、を有して成る第1連結部材と、
前記第2回動部に軸回動可能に支持される第2本体部と、該第2本体部に連設されて前記構造体の他方に接続する第2接続部と、を有して成る第2連結部材と、
を有し、
前記第1連結部材と前記第2連結部材の各々が前記関節基体部に対して間欠回動可能な構成である人形玩具の2段階関節部材において、
前記第1連結部材の第1本体部には関節回動方向と同方向に第1スリット部が形成され、該第1スリット部内に前記関節基体部の第1回動部が遊動挟着された状態で軸回動可能に支持されると共に、該第1スリット部内の奥部には第1間欠回動用被係止部が形成されており、
前記第2連結部材の第2本体部には関節回動方向と同方向に第2スリット部が形成され、該第2スリット部内に前記関節基体部の第2回動部が遊動挟着された状態で軸回動可能に支持されると共に、該第2スリット部内の奥部には第2間欠回動用被係止部が形成されており、
前記関節基体部には、
その回動方向外周部に、前記第1間欠回動用被係止部に当接して係合する第1間欠回動用係止部と、前記第2間欠回動用被係止部に当接して係合する第2間欠回動用係止部と、が設けられ、
更に、前記第1間欠回動用係止部の近傍内側部分に貫通部が形成されて前記第1間欠回動用係止部が回動半径方向に対して可撓性を発揮する構成の第1クッション作用部が設けられると共に、前記第2間欠回動用係止部の近傍内側部分に貫通部が形成されて前記第2間欠回動用係止部が回動半径方向に対して可撓性を発揮する構成の第2クッション作用部が設けられた構成であること、
を特徴とする人形玩具の2段階関節部材。
2.前記第1連結部材が、関節回動方向と同方向で且つ前記第1スリット部内に分割線を有する2つの部材を接合して一体化することにより形成される構成であり、
前記第2連結部材が、関節回動方向と同方向で且つ前記第2スリット部内に分割線を有する2つの部材を接合して一体化することにより形成される構成であること、
を特徴とする上記1に記載の人形玩具の2段階関節部材。
3.前記関節基体部の第1回動部及び第2回動部の各々に軸受孔が形成されており、前記第1連結部材の第1本体部及び前記第2連結部材の第2本体部の各々に回動軸が設けられていることを特徴とする上記1又は2に記載の人形玩具の2段階関節部材。
4.前記関節基体部の第1回動部及び第2回動部の各々に回動軸が設けられており、前記第1連結部材の第1本体部及び前記第2連結部材の第2本体部の各々に軸受孔が形成されていることを特徴とする上記1又は2に記載の人形玩具の2段階関節部材。
5.前記関節基体部の第1回動部及び第2回動部の各々、並びに前記第1連結部材の第1本体部及び前記第2連結部材の第2本体部の各々に、回動軸が挿通可能な透孔が設けられており、前記透孔に回動軸を圧入、嵌入又は螺合により挿通、或いは挿通後に一部を接着、融着又は融着して固定する構成であることを特徴とする上記1に記載の人形玩具の2段階関節部材。
6.前記関節基体部の第1回動部及び第2回動部の各々に回動軸が設けられ、前記第1連結部材の第1本体部及び前記第2連結部材の第2本体部の各々に軸受孔が形成されており、第1本体部及び第2本体部の各々を撓ませることにより前記第1スリット部及び第2スリット部の間隔を各々拡開して前記回動軸を軸受孔に挿通する構成であることを特徴とする上記1又は2に記載の人形玩具の2段階関節部材。
7.前記関節基体部の第1回動部及び第2回動部の各々に軸受孔が形成され、前記第1連結部材の第1本体部及び前記第2連結部材の第2本体部の各々に回動軸が設けられており、第1本体部及び第2本体部の各々を撓ませることにより前記第1スリット部及び第2スリット部の間隔を各々拡開して前記回動軸を軸受孔に挿通する構成であることを特徴とする上記1又は2に記載の人形玩具の2段階関節部材。
8.前記関節基体部の肘頭骨部分又は膝蓋骨部分に相当する位置に、肘頭骨被覆部材又は膝蓋骨被覆部材が取り付けられる構成であることを特徴とする上記1〜7のいずれかに記載の人形玩具の2段階関節部材。
9.前記肘頭骨被覆部材又は膝蓋骨被覆部材が着脱可能な構成であることを特徴とする上記8に記載の人形玩具の2段階関節部材。
10.前記第1間欠回動用被係止部及び第2間欠回動用被係止部の各々が凹凸部から成る構成であることを特徴とする上記1〜9のいずれかに記載の人形玩具の2段階関節部材。
11.前記第1間欠回動用係止部及び第2間欠回動用係止部の各々が突起から成る構成であることを特徴とする上記1〜10のいずれかに記載の人形玩具の2段階関節部材。
12.上記1〜11のいずれかに記載の2段階関節部材を人形玩具の肘・膝の如き関節部に配設し、該人形玩具の腕・脚の如き構造体の一方と他方とを動作可能に接続した構成であることを特徴とする人形玩具。
請求項1又は12に示す考案によれば、製造時等における誤差や遊戯時等における磨耗による影響を著しく少なくした上で、人形玩具としての可動部分として円滑な回動が可能であると共に任意の位置での回動固定が可能であり、更に、より自然な実際の人体等の自然な外観が得られる。
特に、第1回動部と第2回動部の各々の間欠回動構成を関節基体部の外周部に設けたことにより、第1回動部と第2回動部との間に距離を設ける必要が無くなるため、第1回動部と第2回動部とを可能な限り近付けることができるので、肘・膝を折り曲げた際に外観が実際の人体等の肘・膝の折り曲げ姿勢と同様の自然な外観が得られる。
更に、第1連結部材と第2連結部材とが関節基体部を挟着するように回動連結する構成により、腕・脚の如き構造体に接続する部分である第1接続部と第2接続部とを先提案技術に比して大きくすることができるので接続部分での接合面積が大きくなり接続強度を向上させることができる。
請求項2に示す考案によれば、組立ての際に、関節基体部に第1連結部材と第2連結部材を容易に組み付けることが可能である。
請求項3又は4に示す考案によれば、2つの部材から成る第1連結部材と第2連結部材の各々を接合する際に、軸受孔に回動軸が挿通すように接合するだけで関節基体部に第1連結部材と第2連結部材とを軸回動可能に支持させることができる。
請求項5又は6に示す考案によれば、第1連結部材と第2連結部材の各々を2つの部材ではなく単一部材に形成することができ、各々のスリット部に関節基体部を遊動挟着させた後に回動軸を挿通取付することにより関節基体部に第1連結部材と第2連結部材とを軸回動可能に支持させることができる。
請求項7に示す考案によれば、組立ての際に、関節基体部に第1連結部材と第2連結部材を極めて容易に組み付けることが可能である。
請求項8に示す考案によれば、人形玩具の関節部に配設した際に外部に露出する部分となる肘頭骨部分や膝蓋骨部分の外観形状を、適用する人形玩具の形態・服装・装備等の外観ディテールに応じた形状とすることができる。
請求項9に示す考案によれば、肘関節部分や膝関節部分の外観形状の変更が可能である。
請求項10又は11に示す考案によれば、極めて簡易な構成により間欠回動が可能である。
本考案に係る人形玩具の2段階関節部材の一実施例の組立状態を説明する拡散分解斜視図及び斜視図 関節基体部への膝蓋骨被覆部材(又は肘頭骨被覆部材)の着脱構成を示す一部切欠説明図(A)、及び断面説明図(B) 関節基体部への膝蓋骨被覆部材(又は肘頭骨被覆部材)の着脱構成の他の例を示す一部切欠説明図(A)、及び断面説明図(B) 関節基体部への膝蓋骨被覆部材(又は肘頭骨被覆部材)の着脱構成の他の例を示す一部切欠説明図(A)、及び断面説明図(B)
次に、添付の図面に従って本考案を実施例に基づき詳細に説明する。
本考案に係る人形玩具の2段階関節部材(以下、単に2段階関節部材という。)1は、人形玩具の肘・膝の如き関節部に配設されることで腕や脚の如き構造体同士を2段階の関節動作可能に連結することで人体や動物と同様の動きやポーズをよりリアルに再現できるようにするものであり、
図1に示すように、本考案の2段階関節部材1は、2段階関節となる第1回動部21・第2回動部22の2つの関節回動部分を有する関節基体部2と、
前記第1回動部21に軸回動可能に支持される第1本体部31と、該第1本体部31に連設されて人形玩具の腕・脚の如き構造体(図示は省略)の一方に接続する第1接続部33と、を有して成る第1連結部材3と、
前記第2回動部22に軸回動可能に支持される第2本体部41と、該第2本体部41に連設されて前記構造体(図示は省略)の他方に接続する第2接続部43と、を有して成る第2連結部材4と、
を有し、
前記第1連結部材3と前記第2連結部材4の各々が前記関節基体部2に対して間欠回動可能な構成を主構成とするものである。
次に、各構成部材について更に詳説する。
第1連結部材3の第1本体部31には関節回動方向と同方向に第1スリット部32が形成され、該第1スリット部32内に前記関節基体部2の第1回動部21が遊動挟着された状態で軸回動可能に支持されると共に、該第1スリット部32内の奥部には凹凸部から成る第1間欠回動用被係止部34が形成されている。
また、前記第1連結部材3と同様に、前記第2連結部材4の第2本体部41には関節回動方向と同方向に第2スリット部42が形成され、該第2スリット部42内に前記関節基体部2の第2回動部22が遊動挟着された状態で軸回動可能に支持されると共に、該第2スリット部42内の奥部には凹凸部から成る第2間欠回動用被係止部44が形成されている。
尚、図1に示す本実施例では、第1連結部材3及び第2連結部材4は、関節回動方向と同方向で且つ前記第1スリット部32・第2スリット部42内に分割線X1・X2を有する2つの部材を各々接合して一体化することにより形成される構成となっている。2つの部材から成る第1連結部材3と、同じく2つの部材から成る第2連結部材4の、各々の一体化は接着・嵌合・係止・掛止・螺子固定等の様々な固定手段により接合固定することにより一体化する。本実施例では、凸部33A・43Aと該凸部33A・43Aが挿通嵌合する凹部(図示は省略)との組合せにより接合固定する構成となっている。
次に、関節基体部2の第1回動部21に対する第1連結部材3の回動構成、及び第2回動部22に対する第2連結部材4の回動構成について説明する。
図1に示す本実施例では、第1回動部21には軸受孔21Aが形成され、該軸受孔21Aに回動可能に挿通されることにより軸支する回動軸35が、第1連結部材3の第1本体部31の第1スリット部32内に設けられている。同様に、第2回動部22には軸受孔22Aが形成され、該軸受孔22Aに回動可能に挿通されることにより軸支する回動軸45が、第2連結部材4の第2本体部41の第2スリット部42内に設けられている。かかる構成により、第1連結部材3及び第2連結部材4は、関節基体部2に回動可能に軸支された状態で各々接続することによって2段階関節回動が可能となる。
更に本考案は、関節回動が単なる回動ではなく間欠回動可能に構成されている。次に、間欠回動構成について説明する。
前記関節基体部2には、その回動方向外周部に、前記第1間欠回動用被係止部34に当接して係合する突起から成る第1間欠回動用係止部23と、前記第2間欠回動用被係止部44に当接して係合する突起から成る第2間欠回動用係止部24と、が各々設けられており、関節基体部2に対して第1連結部材3が回動する際は、第1間欠回動用係止部23の突起が、第1間欠回動用被係止部34の凹凸部に係合することにより、間欠的な回動が可能となる。同様に、関節基体部2に対して第2連結部材4が回動する際は、第2間欠回動用係止部24の突起が、第2間欠回動用被係止部44の凹凸部に係合することにより、カチカチと係合しながらクリック回動することが可能となると共に、任意の回動位置での固定も可能となる。
また、間欠回動の際の突起と凹凸部との係合がより円滑になるように、前記第1間欠回動用係止部23の近傍内側部分には刳り貫き貫通部が形成されて前記第1間欠回動用係止部23が回動半径方向に対して可撓性を発揮する構成の第1クッション作用部25が設けられると共に、前記第2間欠回動用係止部24の近傍内側部分に刳り貫き貫通部が形成されて前記第2間欠回動用係止部24が回動半径方向に対して可撓性を発揮する構成の第2クッション作用部26が設けられている。かかる構成により、第1クッション作用部25が第1間欠回動用係止部23に対してバネ作用を発揮し、第2クッション作用部26が第2間欠回動用係止部24に対してスプリング等の別部材を付加することなくバネ作用を発揮することになるので、円滑且つ確実な間欠回動が可能である。
以上のように第1連結部材3と第2連結部材4の2つの連結部材の各々が間欠回動し、任意の回動位置で固定することができるという2つの回動部による2段階関節によって、よりリアルな動きやポーズが可能となる。更に、この間欠回動は、極めて簡易な構成の第1クッション作用部25・第2クッション作用部26の各々によって円滑な回動と円滑な係止の両方を併せて作用させることが可能である。
以上説明した本考案の2段階関節部材1を構成する関節基体部2・第1連結部材3・第2連結部材4の各構成部材の形成素材としては、この種の公知公用の人形玩具の構成素材、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、スチロール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、FRP樹脂等、又はその他の素材を挙げることができる。尚、第1連結部材及び第2連結部材4は、第1クッション作用部35及び第2クッション作用部45において可撓性を発揮する構成が要求されるため上記素材の内、弾性を有する素材が選択されることとなる。
以上、本考案に係る人形玩具の2段階関節部材の実施例について説明したが、本考案は上記実施例に限定されず、本考案の範囲内において種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では、関節基体部2側に軸受孔21A・22Aを形成し、第1連結部材3及び第2連結部材4側の各々に回動軸35・45を設けた構成としたが、関節基体部2側に回動軸を設け、第1連結部材3及び第2連結部材4側の各々に軸受孔を形成する構成とすることもできる。
また、回動軸を別体構成とし、第1連結部材3と間接基体部2の第1回動部21を貫通する透孔を形成し、該透孔に前記回動軸を貫通挿通させ、第2連結部材4と間接基体部2の第2回動部22を貫通する透孔を形成し、これらの2つの透孔の各々に前記回動軸を各々貫通挿通させることによって各々軸支する構成とすることもできる。かかる態様の場合、前記透孔に相通する回動軸は、圧入、嵌入又は螺合により挿通、或いは挿通後に一部を接着、融着又は融着して固定する構成であることが好ましい。
更に、上記実施例では、第1連結部材3と第2連結部材4の各々が2つの部材を接合して一体化した構成としたが、第1連結部材3と第2連結部材4は各々単一部材で形成された構成とすることもできる。この場合、第1本体部31と第2本体部41を各々可撓性を有する材料で形成することにより、該第1本体部31と第2本体部41を撓ませて第1スリット部32と第2スリット部42の各々の間隔を拡開し、この拡開した状態の第1スリット部32と第2スリット部42内に関節基体部2の第1回動部21と第2回動部22を入り込ませて回動軸を軸受孔に挿通軸支させることができる。尚、かかる構成の場合、軸受孔と回動軸は挿通軸支による回動が可能であればよく、いずれか一方が関節基体部2側に形成され、他方が第1連結部材3及び第2連結部材4側に形成される。
更にまた、人形玩具の関節部に配設した際に外部に露出する部分となる肘頭骨部分や膝蓋骨部分の外観形状を、適用する人形玩具の形態・服装・装備等の外観ディテールに応じた形状とするために、図1に示すように、前記関節基体部2の肘頭骨部分又は膝蓋骨部分に相当する位置に、肘頭骨被覆部材又は膝蓋骨被覆部材(以下、単に被覆部材ということもある)5を取り付ける構成とすることが好ましい。
前記被覆部材5は、肘関節部分や膝関節部分の外観形状の変更が可能となるように、例えば、下記するような着脱可能な構成とすることが好ましい。
図1及び図2に示す実施例では、関節基体部2に設けられた被覆部材位置決め用凸部27が被覆部材5の脚部51・51間の奥部に形成された位置決め用凹部52に入り込むことにより固定位置が決まり、更に関節基体部2の両面に形成された被覆部材固定用凹部28・28に被覆部材5の脚部51・51の両内面に設けられた固定用凸部53・53が両側から挟着した状態で入り込むことにより着脱可能に取り付けられる構成となっている。
図3に示す実施例では、関節基体部2に設けられた被覆部材位置決め用凸部27が被覆部材5の脚部51・51間の奥部に形成された位置決め用凹部51に入り込むことにより固定位置が決まり、更に関節基体部2の両面に形成された被覆部材固定用突起29・29が被覆部材5の脚部51・51に設けられた固定用透孔54・54に入り込むと共に前記脚部51・51が関節基体部2を両側から挟着した状態となることにより着脱可能に取り付けられる構成となっている。
図4に示す実施例では、関節基体部2に設けられた被覆部材位置決め用凸部27が被覆部材5の脚部51・51間の奥部に形成された位置決め用凹部51に入り込むことにより固定位置を決めるが、本実施例では、被覆部材位置決め用凸部27は位置決め用凹部51に単に入り込むだけでなく、入り込んだ際に係合状態となるように嵌入される。この嵌入による係合により固定着脱可能に取り付けられる構成となっている。
以上のような構成を有する2段階関節部材を、人形玩具の肘・膝の如き関節部に配設し、該人形玩具の腕・脚の如き構造体の一方と他方とを動作可能に接続することで、人体や動物等と同じような動作姿勢を採ることができる人形玩具を得ることができる。
1 2段階関節部材
2 関節基体部
21 第1回動部
21A 軸受孔
22 第2回動部
22A 軸受孔
23 第1間欠回動用係止部
24 第2間欠回動用係止部
25 第1クッション作用部
26 第2クッション作用部
27 被覆部材位置決め用凸部
28 被覆部材固定用凹部
29 被覆部材固定用突起
3 第1連結部材
31 第1本体部
32 第1スリット部
33 第1接続部
33A 凸部
34 第1間欠回動用被係止部
35 回動軸
4 第2連結部材
41 第2本体部
42 第2スリット部
43 第2接続部
43A 凸部
44 第1間欠回動用被係止部
45 回動軸
5 肘頭骨被覆部材又は膝蓋骨被覆部材(被覆部材)
51 脚部
52 位置決め用凹部
53 固定用凸部
54 固定用透孔
X1・X2 分割線

Claims (12)

  1. 人形玩具の肘・膝の如き関節部に配設され、2段階関節となる第1回動部・第2回動部の2つの関節回動部分を有する関節基体部と、
    前記第1回動部に軸回動可能に支持される第1本体部と、該第1本体部に連設されて人形玩具の腕・脚の如き構造体の一方に接続する第1接続部と、を有して成る第1連結部材と、
    前記第2回動部に軸回動可能に支持される第2本体部と、該第2本体部に連設されて前記構造体の他方に接続する第2接続部と、を有して成る第2連結部材と、
    を有し、
    前記第1連結部材と前記第2連結部材の各々が前記関節基体部に対して間欠回動可能な構成である人形玩具の2段階関節部材において、
    前記第1連結部材の第1本体部には関節回動方向と同方向に第1スリット部が形成され、該第1スリット部内に前記関節基体部の第1回動部が遊動挟着された状態で軸回動可能に支持されると共に、該第1スリット部内の奥部には第1間欠回動用被係止部が形成されており、
    前記第2連結部材の第2本体部には関節回動方向と同方向に第2スリット部が形成され、該第2スリット部内に前記関節基体部の第2回動部が遊動挟着された状態で軸回動可能に支持されると共に、該第2スリット部内の奥部には第2間欠回動用被係止部が形成されており、
    前記関節基体部には、
    その回動方向外周部に、前記第1間欠回動用被係止部に当接して係合する第1間欠回動用係止部と、前記第2間欠回動用被係止部に当接して係合する第2間欠回動用係止部と、が設けられ、
    更に、前記第1間欠回動用係止部の近傍内側部分に貫通部が形成されて前記第1間欠回動用係止部が回動半径方向に対して可撓性を発揮する構成の第1クッション作用部が設けられると共に、前記第2間欠回動用係止部の近傍内側部分に貫通部が形成されて前記第2間欠回動用係止部が回動半径方向に対して可撓性を発揮する構成の第2クッション作用部が設けられた構成であること、
    を特徴とする人形玩具の2段階関節部材。
  2. 前記第1連結部材が、関節回動方向と同方向で且つ前記第1スリット部内に分割線を有する2つの部材を接合して一体化することにより形成される構成であり、
    前記第2連結部材が、関節回動方向と同方向で且つ前記第2スリット部内に分割線を有する2つの部材を接合して一体化することにより形成される構成であること、
    を特徴とする請求項1に記載の人形玩具の2段階関節部材。
  3. 前記関節基体部の第1回動部及び第2回動部の各々に軸受孔が形成されており、前記第1連結部材の第1本体部及び前記第2連結部材の第2本体部の各々に回動軸が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の人形玩具の2段階関節部材。
  4. 前記関節基体部の第1回動部及び第2回動部の各々に回動軸が設けられており、前記第1連結部材の第1本体部及び前記第2連結部材の第2本体部の各々に軸受孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の人形玩具の2段階関節部材。
  5. 前記関節基体部の第1回動部及び第2回動部の各々、並びに前記第1連結部材の第1本体部及び前記第2連結部材の第2本体部の各々に、回動軸が挿通可能な透孔が設けられており、前記透孔に回動軸を圧入、嵌入又は螺合により挿通、或いは挿通後に一部を接着、融着又は融着して固定する構成であることを特徴とする請求項1に記載の人形玩具の2段階関節部材。
  6. 前記関節基体部の第1回動部及び第2回動部の各々に回動軸が設けられ、前記第1連結部材の第1本体部及び前記第2連結部材の第2本体部の各々に軸受孔が形成されており、第1本体部及び第2本体部の各々を撓ませることにより前記第1スリット部及び第2スリット部の間隔を各々拡開して前記回動軸を軸受孔に挿通する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の人形玩具の2段階関節部材。
  7. 前記関節基体部の第1回動部及び第2回動部の各々に軸受孔が形成され、前記第1連結部材の第1本体部及び前記第2連結部材の第2本体部の各々に回動軸が設けられており、第1本体部及び第2本体部の各々を撓ませることにより前記第1スリット部及び第2スリット部の間隔を各々拡開して前記回動軸を軸受孔に挿通する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の人形玩具の2段階関節部材。
  8. 前記関節基体部の肘頭骨部分又は膝蓋骨部分に相当する位置に、肘頭骨被覆部材又は膝蓋骨被覆部材が取り付けられる構成であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の人形玩具の2段階関節部材。
  9. 前記肘頭骨被覆部材又は膝蓋骨被覆部材が着脱可能な構成であることを特徴とする請求項8に記載の人形玩具の2段階関節部材。
  10. 前記第1間欠回動用被係止部及び第2間欠回動用被係止部の各々が凹凸部から成る構成であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の人形玩具の2段階関節部材。
  11. 前記第1間欠回動用係止部及び第2間欠回動用係止部の各々が突起から成る構成であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の人形玩具の2段階関節部材。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の2段階関節部材を人形玩具の肘・膝の如き関節部に配設し、該人形玩具の腕・脚の如き構造体の一方と他方とを動作可能に接続した構成であることを特徴とする人形玩具。
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