JP3185914B2 - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JP3185914B2 JP08784096A JP8784096A JP3185914B2 JP 3185914 B2 JP3185914 B2 JP 3185914B2 JP 08784096 A JP08784096 A JP 08784096A JP 8784096 A JP8784096 A JP 8784096A JP 3185914 B2 JP3185914 B2 JP 3185914B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂組成物に係り、特に、酸化チタンを含有しているポ
リカーボネート樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導灯(非常灯),広告灯等の表示灯や
液晶表示装置のバックライト等の照明装置においては、
従来より反射板等の反射器が使用されている。そして、
この反射器としては、近年、ポリエチレンテレフタレー
ト製発泡フィルム(以下「PET製発泡フィルム」と略
記する。)や、ポリカーボネート樹脂組成物からなるも
のが多用されている。
【0003】上記のPET製発泡フィルムは、白色含量
を添加したPETを発泡させてマイクロボイドを形成
し、これによって高反射機能をもたせたものである。P
ET製発泡フィルムからなる反射器は、フィルム状であ
るために光源からの光が当該PET製発泡フィルムから
外部に比較的漏洩し易く、その結果として、ポリカーボ
ネート樹脂組成物からなる反射器を用いた場合よりも照
明装置の輝度(照明率)が低下し易い。
【0004】一方、上記のポリカーボネート樹脂組成物
は、ポリカーボネート樹脂,白色顔料(主に酸化チタ
ン)およびポリカーボネート樹脂安定化剤を含有してお
り、当該ポリカーボネート樹脂組成物からなる反射器
は、白色顔料による光の反射効果を利用するものであ
る。この反射器は、その肉厚を調整することによって遮
光性を調整することができるので、PET製発泡フィル
ムからなる反射器を用いる場合よりも輝度(照明率)の
高い照明装置を得ることが可能である。酸化チタンを含
有しているポリカーボネート樹脂組成物からなる反射器
としては、現在、酸化チタンの含有量が8〜12重量%
程度のものが実用化されている。
【0005】なお、反射器の材料としての用途を具体的
に挙げたものではないが、特公昭63−26140号公
報には、ポリカーボネート樹脂,特定のポリカーボネー
ト樹脂安定化剤および二酸化チタンを含有し、二酸化チ
タンの含有量がポリカーボネート樹脂に対して0.00
1〜10重量%であるポリカーボネート樹脂組成物が開
示されている。また、特開平6−200140号公報に
は、ポリカーボネート樹脂,白色顔料および特定のポリ
カーボネート樹脂安定化剤を含有し、白色顔料の含有量
が約0.01〜16.7重量%であるポリカーボネート
樹脂組成物が開示されている。そして、米国特許第53
91600号公報には、ポリカーボネート樹脂,白色顔
料および特定のポリカーボネート樹脂安定化剤を含有
し、白色顔料の含有量が約0.001〜33重量%であ
るポリカーボネート樹脂組成物が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】照明装置の薄型化や軽
量化、あるいは部品点数の削減を図るうえからは、反射
板等の反射器に照明装置のハウジングまたは光源のホル
ダーもしくはリフレクターを兼ねさせることが望まれる
が、ポリカーボネート樹脂組成物からなる従来の反射器
に照明装置のハウジングまたは光源のホルダーもしくは
リフレクターを兼ねさせた場合、特に、その上に光源が
直接配置される用途のハウジングもしくはリフレクター
またはホルダーを兼ねさせた場合には、肉厚を厚くしな
いと当該反射器の裏面側(光源を配置する側とは反対の
側。以下同じ。)から光源の影が透けて見えてしまう。
【0007】白色顔料として酸化チタンを含有している
ポリカーボネート樹脂組成物からなる反射器において
は、ポリカーボネート樹脂組成物に占める酸化チタンの
含有量を高めることによって、その肉厚を厚くしなくて
も遮光性を向上させることが可能である。しかしなが
ら、反射器の材料として利用されている従来のポリカー
ボネート樹脂組成物では、光源を直接配置した場合に裏
面側から光源の影が透けて見えないだけの遮光性を有す
る従来と同一肉厚の反射器が得られるまでに酸化チタン
の含有量を高めると、成形加工時にシルバー(銀条)が
発生するようになる。その結果として、反射器の外観が
損なわれる。
【0008】本発明の目的は、成形加工時にシルバー
(銀条)の発生がないか、あっても少なく、かつ、遮光
性が高い薄肉の成形体を得ることが可能なポリカーボネ
ート樹脂組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明のポリカーボネート樹脂組成物は、ポリカーボネー
ト樹脂と酸化チタンとを該酸化チタンの割合が10〜2
5重量%となるようにして合計100重量部含有し、か
つ、前記ポリカーボネート樹脂と前記酸化チタンとの合
計100重量部に対して、ポリカーボネート樹脂安定化
剤を0.001〜5重量部、光拡散剤を0.01〜3重
量部それぞれ含有していることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明のポリカーボネート樹脂組成
物は、上述したように、ポリカーボネート樹脂と酸化チ
タンとを当該酸化チタンの割合が10〜25重量%とな
るようにして合計100重量部含有している。ポリカー
ボネート樹脂は、二価フェノールとホスゲンまたは炭酸
エステル化合物とを酸受容体や末端停止剤の存在下に反
応させることにより容易に製造できるものであり、その
種類に特に制限はない。
【0011】上記の二価フェノールとしては、ハイドロ
キノン、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロアルカン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)オキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、9,9−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン等や、これらの
ハロゲン誘導体が挙げられ、中でもビスフェノールA、
すなわち2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンが適している。
【0012】また、上記の炭酸エステル化合物として
は、ジフェニルカーボネート等のジアリールカーボネー
トや、ジエチルカーボネート,ジメチルカーボネート等
のジアルキルカーボネートが挙げられる。
【0013】そして、上記の末端停止剤としては、一価
フェノールであればいかなる構造のものでも使用するこ
とができ、特に制限はない。末端停止剤の具体例として
は、p−tert−ブチルフェノール、p−tert−オクチル
フェノール、p−クミルフェノール、フェノール、p−
tert−アミルフェノール、p−ノニルフェノール、p−
クレゾール、トリブロモフェノール、p−ブロモフェノ
ール、4−ヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられる。
末端停止剤は1種のを単独で用いてもよいし、2種以上
を併用してもよい。
【0014】ポリカーボネート樹脂としては分岐構造を
有するものを使用してもよく、当該分岐構造を有するポ
リカーボネート樹脂を得るために使用する分岐剤として
は、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン、α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、1−
(α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチ
ル)−4−(α′,α′−ビス(4″−ヒドロキシフェ
ニル)エチル)ベンゼンフロログルシン、トリメリト
酸、イサチンビス(o−クレゾール)等、官能基を3つ
以上有する化合物が適している。
【0015】本発明で使用するポリカーボネート樹脂の
粘度平均分子量は10000〜40000であることが
好ましい。粘度平均分子量が10000未満のポリカー
ボネート樹脂を用いたポリカーボネート樹脂組成物で
は、成形体にしたときに当該成形体の耐衝撃性が低くな
る。一方、粘度平均分子量が40000を超えるポリカ
ーボネート樹脂を用いたポリカーボネート樹脂組成物で
は、成形が困難になる。ポリカーボネート樹脂の粘度平
均分子量は、12000〜35000であることがより
好ましく、15000〜30000であることが更に好
ましい。
【0016】一方、上述したポリカーボネート樹脂と併
用される酸化チタンは、ルチル型およびアナターゼ型の
いずれであってもよいが、熱安定性および耐候性に優れ
ているという点からルチル型を用いるのが好ましい。当
該酸化チタンは、ポリカーボネート樹脂の熱分解を抑制
するうえから、各種の表面処理剤で処理してその表面を
被覆したものであることが好ましい。表面処理剤として
は、アルミナ水和物,シリカ,亜鉛等が通常用いられて
いる。
【0017】酸化チタンの形状は特に限定されるもので
はなく、鱗片状,球状,不定形等、適宜選択可能であ
る。また、その粒径は0.2〜5μm程度とすることが
好ましい。酸化チタンの樹脂中での分散性を向上させる
ために、シリコーンオイルやポリオール等を用いること
もできる。
【0018】上述した酸化チタンの配合量は、当該酸化
チタンと前述したポリカーボネート樹脂との合計100
重量部に対して10〜25重量%(10〜25重量部)
とすることが好ましい。酸化チタンの配合量を10重量
%未満としたポリカーボネート樹脂組成物では、遮光性
が高い薄肉の成形体を得ることが困難になる。また、2
5重量%を超えて酸化チタンを配合したポリカーボネー
ト樹脂組成物では、当該ポリカーボネート樹脂組成物を
所望形状に成形加工する際にシルバーの発生頻度が高ま
る。ポリカーボネート樹脂と酸化チタンとの合計100
重量部に占める酸化チタンのより好ましい割合は、15
〜20重量%である。
【0019】なお、本発明でいう「遮光性が高い薄肉の
成形体」とは、1mm厚での全光線透過率が概ね0.2
%以下である成形体を意味する。また、本明細書でいう
「全光線透過率」とは、JIS K 7105に記載の
方法に基づいて測定したものを意味する。この全光線透
過率が低い程、遮光性が高い。
【0020】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
ポリカーボネート樹脂および酸化チタンの他に、ポリカ
ーボネート樹脂安定化剤を含有している。ここで、本発
明でいうポリカーボネート樹脂安定化剤とは、ポリカー
ボネート樹脂に酸化チタンを配合することに伴って生じ
るポリカーボネート樹脂の分子量の低下を抑制すること
ができる物質を意味する。ポリカーボネート樹脂の分子
量が低下すると、ポリカーボネート樹脂本来の物性が大
きく低下する他、当該ポリカーボネート樹脂の成形機内
での熱安定性が低下して酸化し、黄変する。そして、ポ
リカーボネート樹脂が黄変したポリカーボネート樹脂組
成物を用いて反射器を作製すると、その反射率が低下す
る。
【0021】ポリカーボネート樹脂安定化剤の種類は特
に限定されるものではなく、リン系化合物,アルコキシ
基を含有するオルガノシロキサン,オルガノ水素シロキ
サン,アルコキシシラン化合物,エポキシ化合物等を用
いることができる。上記のリン系化合物の具体例として
は、(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ビフェニレ
ンジホスホナイト、リン酸トリメチル、ベンジルホスホ
ン酸エステル、有機ホスホン酸塩、有機ホスホン酸エス
テル、アルキルホスホン酸ジアルキルエステル等が挙げ
られる。
【0022】また、上記のアルコキシ基を含有するオル
ガノシロキサンの具体例としては、二価炭化水素基を介
してケイ素原子に結合したオルガノキシシリル基を含有
するオルガノポリシロキサン等が挙げられる。上記のオ
ルガノ水素シロキサンの具体例としては、ポリオルガノ
水素シロキサン、末端封止ポリオルガノ水素シロキサン
等が挙げられる。
【0023】上記のアルコキシシラン化合物の具体例と
しては、メチルトリメトキシシラン、アルキルアミノシ
ラン等が挙げられる。そして、上記のエポキシ化合物の
具体例としては、エポキシ樹脂、エポキシ化大豆油、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート等が挙げられる。
【0024】これらのポリカーボネート樹脂安定化剤の
中でも、ポリカーボネート樹脂組成物中の酸化チタンの
濃度を高くしても成形加工時にシルバーの発生を比較的
低く抑えることができるという観点から、アルコキシ基
を含有するオルガノシロキサンが特に好ましい。
【0025】上述したポリカーボネート樹脂安定化剤は
1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよ
い。いずれの場合でも、ポリカーボネート樹脂安定化剤
の総量は、前述したポリカーボネート樹脂と酸化チタン
との合計100重量部に対して0.001〜5重量部と
することが好ましい。0.001重量部未満では、ポリ
カーボネート樹脂に酸化チタンを配合することに伴って
生じるポリカーボネート樹脂の分子量の低下を抑制する
効果が小さい。一方、5重量部を超えると、ポリカーボ
ネート樹脂安定化剤の種類にもよるが、酸化チタンの分
散不良やポリカーボネート樹脂安定化剤自身の着色をき
たし、このようなポリカーボネート樹脂組成物を用いて
反射器を作製すると、その反射率が低下することがあ
る。
【0026】ポリカーボネート樹脂と酸化チタンとの合
計100重量部に対するポリカーボネート樹脂安定化剤
のより好ましい配合量は、当該ポリカーボネート樹脂安
定化剤の種類や酸化チタンの配合量にもよるが、概ね
0.1〜2重量部である。
【0027】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
ポリカーボネート樹脂,酸化チタンおよびポリカーボネ
ート樹脂安定化剤の他に、光拡散剤を含有している。こ
の光拡散剤は、ポリカーボネート樹脂組成物からなる成
形体の全光線反射率を殆ど低下させることなく全光線透
過率を低下させるうえで有用な成分である。この光拡散
剤を用いることにより、遮光性およびY値がそれぞれ高
い薄肉の成形体に成形することが可能なポリカーボネー
ト樹脂組成物における酸化チタンの含有量(ポリカーボ
ネート樹脂と酸化チタンとの合計100重量部に占める
酸化チタンの割合)を10重量%にまで低下させること
が可能になる。
【0028】ここで、本明細書でいう「Y値」とは、J
IS K 7105に記載の方法に準じて試料(成形
体)の色についての三刺激値X,Y,Zを分光測色法に
よって求めたときの刺激値Y(単位:%)を意味し、こ
のY値は輝度率または視感反射率に相当する。上記のY
値は、例えばマクベス(Mccbeth)社製のMS2
020プラスを用いて測定することができる。
【0029】光拡散剤は、光学的に透明で、かつ、前述
したポリカーボネート樹脂とは異なる屈折率を有する固
体からなっていればよいが、その粒径は概ね0.2〜5
0μmとすることが好ましい。具体例としては、アクリ
ルビーズ,シリカビーズ,シリコーン樹脂ビーズおよび
ガラスビーズ、ならびにこれらと同材質の中空ビーズお
よび不定形粉末,板状粉末等が挙げられる。
【0030】アクリルビーズとしては平均径が0.2〜
20μm程度のもが好ましく、シリカビーズとしては平
均径が2〜20μm程度のもの、特に平均径が2〜5μ
mの真球状を呈する高純度の合成シリカ製のものが好ま
しい。また、シリコーン樹脂ビーズとしては平均径が
0.5〜20μm程度のものが好ましい。そして、ガラ
スビーズとしては、低アルカリガラス(Eガラス)製の
ものや高屈折率ガラス(屈折率が1.9〜2.2程度の
もの)製のもの等、種々のガラスビーズを用いることが
できるが、コスト的に安価なEガラスからなる平均径5
〜50μm程度、より好ましくは平均径5〜7μm程
度、特に好ましくは平均径10〜12μm程度のものが
好適である。いずれのビーズを用いる場合でも、当該ビ
ーズは単分散性のものであることが好ましく、また、再
帰性反射機能を有する真球状のものが好ましい。
【0031】遮光性およびY値がそれぞれ高い成形体に
成形することが可能なポリカーボネート樹脂組成物を得
易いという観点から、光拡散剤としては、シリカビー
ズ,ガラスビーズおよび光拡散機能に優れる結晶性物質
の不定形粉末(特に結晶性シリカ粉末)が特に好まし
い。
【0032】光拡散剤は1種のみを用いてもよいし、2
種以上を併用してもよい。いずれの場合でも、光拡散剤
の総量は、前述したポリカーボネート樹脂と酸化チタン
との合計100重量部に対して0.01〜3重量部とす
ることが好ましい。0.01重量部未満では、遮光性が
高い薄肉の成形体に成形することが可能なポリカーボネ
ート樹脂組成物を得ることが困難になる。一方、3重量
部を超えて光拡散剤を配合したポリカーボネート樹脂組
成物では、反射器に成形したときに反射率の低下をもた
らすことがある。
【0033】前述したポリカーボネート樹脂と酸化チタ
ンとの合計100重量部に対する光拡散剤の配合量は、
当該光拡散剤の種類,酸化チタンの配合量,目的とする
ポリカーボネート樹脂組成物の用途等に応じて適宜選択
可能である。遮光性が高い薄肉の成形体に成形すること
が可能なポリカーボネート樹脂組成物を得ようとする場
合には、酸化チタンの前記配合量が少ないほど光拡散剤
の前記配合量を多くすることが好ましい。この場合に、
例えば酸化チタンの前記配合量が10重量%であるとき
には光拡散剤の前記配合量を1重量部以上にすることが
好ましく、酸化チタンの前記配合量が15〜20重量%
であるときには光拡散剤の前記配合量を0.1〜1.5
重量部とすることが特に好ましい。
【0034】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
上述した各成分以外にも、本発明の目的を阻害しない範
囲で各種の充填剤,添加剤,他の合成樹脂,エラストマ
ー等を必要に応じて配合することができる。上記の充填
剤の具体例としてはガラス繊維,カーボン繊維,チタン
酸カリウムウィスカー,鉱物繊維,ウォラストナイト等
の繊維状充填剤や、タルク,マイカ,ガラスフレーク,
クレー等の板状充填剤等が挙げられる。
【0035】また、上記の添加剤の具体例としてはヒン
ダードフェノール系,亜リン酸エステル系,リン酸エス
テル系等の酸化防止剤や、ベンゾトリアゾール系,ベン
ゾフェノン系等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系等
の光安定剤、脂肪族カルボン酸エステル系,パラフィン
系,シリコーンオイル,ポリエチレンワックス等の内部
滑剤、あるいは常用の難燃剤、難燃助剤、離型剤、帯電
防止剤、着色剤等が挙げられる。
【0036】上記他の合成樹脂の具体例としてはポリエ
ステル(ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテ
レフタレート等),ポリアミド,ポリアリレート,ポリ
エチレン,ポリプロピレン,ポリメチルメタクリレー
ト,ポリスチレン,ABS樹脂,AS樹脂等が挙げられ
る。そして、上記のエラストマーの具体例としてはイソ
ブチレン−イソプレンゴム,スチレン−ブタジエンゴ
ム,エチレン−プロピレンゴム,アクリル系エラストマ
ー,コアシェル型のエラストマーであるMBSやMAS
等が挙げられる。
【0037】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
以上説明した各成分を所定量づつ配合し、混練すること
により得ることができる。このときの配合および混練に
は通常用いられている方法、例えばリボンブレンダー,
ヘンシェルミキサー,ドラムタンブラー,単軸スクリュ
ー押出機,2軸スクリュー押出機,コニーダ,多軸スク
リュー押出機等を用いた方法を適用することができ、混
練温度は概ね220〜300℃の範囲で適宜選択可能で
ある。各成分の配合量は、目的とするポリカーボネート
樹脂組成物の用途等に応じて、前述した範囲内で適宜選
択される。
【0038】また、本発明のポリカーボネート樹脂組成
物を用いた成形体は、従来のポリカーボネート樹脂組成
物から成形体を得る場合と同様に、各成分を所定量づつ
配合・混練して本発明のポリカーボネート樹脂組成物を
得た後、当該ポリカーボネート樹脂組成物をそのまま射
出成形,中空成形,押出成形,圧縮成形,カレンダー成
形,回転成形等の方法によって所望形状に成形すること
により得ることができる。あるいは、本発明のポリカー
ボネート樹脂組成物からなるペレットを一旦得た後、こ
のペレットを上記の方法等によって所望形状に成形する
ことによっても得ることができる。成形温度は、概ね2
60〜300℃の範囲で適宜選択可能である。また、成
形にあたって金型を使用する場合、当該金型の温度は概
ね80〜120℃の範囲で適宜選択可能である。
【0039】本発明のポリカーボネート樹脂組成物を用
いて成形体を得る際には、シルバーの発生がないか、あ
っても少ないので、良好な外観を呈する成形体を得るこ
とができ、当該成形体のY値は概ね93%以上である。
また、この成形体の1mm厚での全光線透過率は、ポリ
カーボネート樹脂組成物の組成にもよるが、概ね0.2
%以下である。したがって、本発明のポリカーボネート
樹脂組成物を反射器の材料として用いた場合には、良好
な外観を呈する反射器を得ることができ、かつ、この反
射器を備えた照明装置は、従来の反射器を備えた照明装
置と同等以上の輝度(照明率)を有する。
【0040】さらに、成形体の全光線透過率が1mm厚
で0.2%以下であれば、当該成形体の肉厚を2〜3m
mとすることにより、輝度が20000cd/m2 程度
の光源をその上に直接配置した場合に成形体の裏面側か
ら光源の影が透けて見えてしまうということはない。し
たがって、本発明のポリカーボネート樹脂組成物を反射
器の材料として用いた場合には、光源をその上に直接配
置した場合でも裏面側から光源の影が透けて見えること
がないだけの遮光性を有する薄肉の反射器を得ることが
できる。そして、この反射器に照明装置のハウジングま
たは光源のホルダーもしくはリフレクターを兼ねさせた
場合には、照明装置の薄型化や軽量化、あるいは部品点
数の削減を容易に図ることが可能になる。
【0041】上述した特性を有する本発明のポリカーボ
ネート樹脂組成物は、誘導灯(非常灯)および広告灯等
の表示灯や、液晶表示装置のバックライト,照光式プッ
シュスイッチ,光電スイッチ等の照明装置に使用される
反射器の材料として好適である。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例について比較例を挙げ
て説明するが、実施例および比較例で用いた原料を予め
説明しておく。 (1)ポリカーボネート樹脂 出光石油化学株式会社製のタフロンFN1900A(ビ
スフェノールA型のポリカーボネート樹脂(ホモポリマ
ー);粘度平均分子量22,000)
【0043】(2)酸化チタン 石原産業株式会社製のCR63(アルミナ水和物によっ
て表面処理されたルチル型の酸化チタン粉末)
【0044】(3)ポリカーボネート樹脂安定化剤 (i) 二価炭化水素基を介してケイ素原子に結合したオル
ガノキシシリル基を含有するオルガノポリシロキサン 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のBY1
6−160 (ii)ポリオルガノ水素シロキサン 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSH
1107
【0045】(4)光拡散剤 (i) ガラスビーズ 東芝バロティーニ株式会社製のEMB20(平均粒径1
5μm) (ii)シリカビーズ 触媒化成株式会社製のP−500(平均粒径2μm) (iii) 結晶性シリカ粉末 イズミテック株式会社製のS9−2(平均粒径2μm)
【0046】実施例1〜実施例7 (1)ポリカーボネート樹脂組成物の製造 ポリカーボネート樹脂と、酸化チタンと、ポリカーボネ
ート樹脂安定化剤と、光拡散剤とを表1に示す割合で配
合し、ドライブレンドした後、ベント付二軸押出機(東
芝機械株式会社製のTEM−35)を用いてシリンダー
温度280℃で混練して、本発明のポリカーボネート樹
脂組成物からなるペレットを実施例毎に得た。
【0047】(2)成形体についての光学特性等の測定 上記(1)で得たペレットを120℃で8時間乾燥した
後、成形温度280℃,金型温度90℃の条件で射出成
形して、25×35×1mmの平板からなる第1の試験
片と150×150×3mmの平板からなる第2の試験
片とを、実施例毎に得た。なお、第1の試験片を得る際
の金型としては、水ペーパー(#1000)によって成
形面を鏡面研磨加工したものを用いた。
【0048】そして、第1の試験片については、その全
光線透過率およびY値を測定した。このとき、全光線透
過率は日本電色工業株式会社製のSZシグマ90を用い
て測定し、Y値はマクベス(Mccbeth)社製のM
S2020プラスを用いて測定した。一方、第2の試験
片については、直径4mmの冷陰極管(ハリソン電機株
式会社製のHMB;輝度20000cd/m2 )をその
ガラス管面が試験片の片面に接触するようにして配置
し、この状態で当該冷陰極管を点灯させたときに試験片
の裏面側から前記冷陰極管の影が視認されるか否かを判
定した。さらに、シルバーの発生の有無を目視により判
定した。これらの結果を表2に示す。
【0049】比較例1〜比較例4 各成分の配合量を表1に示す量とした以外は実施例1〜
実施例7(1)と同様にしてポリカーボネート樹脂組成
物を比較例毎に製造した後、比較例毎に、実施例1〜実
施例7(2)と同様にして第1の試験片および第2の試
験片を得た。そして、これらの試験片について、実施例
1〜実施例7(2)と同様にして全光線透過率およびY
値を測定すると共に、冷陰極管の透けの有無およびシル
バーの発生の有無を判定した。これらの結果を表2に示
す。
【0050】参考例1 市販のPET製発泡フィルム(きもと株式会社製のレフ
ホワイトRW188;厚さ190μm)について、実施
例1〜実施例7(2)と同様にして全光線透過率および
Y値を測定すると共に、冷陰極管の透けの有無を判定し
た。これらの結果を表2に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】表2に示したように、実施例1〜実施例7
でそれぞれ得た第1の試験片においては、全光線透過率
は0.06〜0.14%と低く、Y値は95.2〜9
7.8%と高い。また、これらの実施例でそれぞれ得た
第2の試験片においては、その裏面側から冷陰極管の影
を視認することができなかった。さらに、これら第2の
試験片においては、シルバーの発生がないか、あっても
少ない。したがって、実施例1〜実施例7で製造した各
ポリカーボネート樹脂組成物は、良好な外観を呈する反
射器の材料としてそれぞれ好適であり、これらのポリカ
ーボネート樹脂組成物を用いれば、照明装置のハウジン
グまたは光源のホルダーもしくはリフレクターを兼ねた
薄肉の反射器を作製することも可能である。
【0054】一方、酸化チタンの配合量が5重量部と少
ない比較例1のポリカーボネート樹脂組成物は、当該ポ
リカーボネート樹脂組成物から得た第1の試験片の全光
線透過率が0.48%と高く、Y値が92.3%と低い
ことから、反射器の材料としては好ましくない。さら
に、このポリカーボネート樹脂組成物から得た第2の試
験片では、その裏面側から冷陰極管の影を視認すること
ができた。また、酸化チタンの配合量は本発明の限定範
囲内であるが光拡散剤の配合量が4重量部と多い比較例
2のポリカーボネート樹脂組成物は、全光線透過率が低
い成形体を得ることができるものではあるが、第1の試
験片のY値は92.5%と低い。したがって、比較例2
のポリカーボネート樹脂組成物は、反射器用の材料とし
ては好ましくない。
【0055】酸化チタンの配合量が30重量部と多く、
かつ、光拡散剤を含有していない比較例3のポリカーボ
ネート樹脂組成物は、全光線透過率が低くY値が高い成
形体を得ることができるものではあるが、その成形加工
時にシルバーが激しく発生した。したがって、比較例3
のポリカーボネート樹脂組成物は実用的でない。酸化チ
タンの配合量は本発明の限定範囲内であるが光拡散剤を
含有していない比較例4のポリカーボネート樹脂組成物
は、Y値が高い成形体を得ることができるものではある
が、第1の試験片の全光線透過率は0.24%と比較的
高く、第2の試験片においてはその裏面側から冷陰極管
の影を視認することができた。したがって、比較例4の
ポリカーボネート樹脂組成物は、遮光性が高い薄肉の反
射器を得るための材料としては好ましくない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリカー
ボネート樹脂組成物は、成形加工時にシルバーの発生が
ないか、あっても少なく、かつ、遮光性が高い薄肉の成
形体を得ることが可能なポリカーボネート樹脂組成物で
ある。したがって、本発明によれば、良好な外観を呈
し、かつ、従来の反射器と同等以上の輝度(照明率)を
得ることができる反射器を提供することが可能になる。
さらに、照明装置のハウジングまたは光源のホルダーも
しくはリフレクターを兼ねた薄肉の反射器を提供するこ
とも可能であり、これによって照明装置の薄型化や軽量
化、あるいは部品点数の削減を図ることが容易になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 正哉 千葉県市原市姉崎海岸1番地1 出光石 油化学株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−242781(JP,A) 特開 平5−70624(JP,A) 特開 昭56−70053(JP,A) 特開 昭62−243120(JP,A) 特開 昭62−241928(JP,A) 特開 昭58−147450(JP,A) 特開 昭54−102352(JP,A) 特開 平6−200140(JP,A) 特開 平5−320519(JP,A) 特公 昭63−26140(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 69/00 C08K 3/00 - 13/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂と酸化チタンとを
    該酸化チタンの割合が10〜25重量%となるようにし
    て合計100重量部含有し、かつ、前記ポリカーボネー
    ト樹脂と前記酸化チタンとの合計100重量部に対し
    て、ポリカーボネート樹脂安定化剤を0.001〜5重
    量部、光拡散剤を0.01〜3重量部それぞれ含有して
    いることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリカーボネート樹脂安定化剤が、アル
    コキシ基を含有するオルガノシロキサンである、請求項
    1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ポリカーボネート樹脂安定化剤が、オル
    ガノ水素シロキサンである、請求項1に記載のポリカー
    ボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 肉厚1mmの成形体に成形したときにお
    ける該成形体の全光線透過率が0.2%以下である、請
    求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のポリカーボネ
    ート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 肉厚1mmの成形体に成形したときにお
    ける該成形体のY値が93%以上である、請求項1〜請
    求項4のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組
    成物。
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