JP3185703B2 - 免振装置 - Google Patents

免振装置

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JP3185703B2
JP3185703B2 JP07534297A JP7534297A JP3185703B2 JP 3185703 B2 JP3185703 B2 JP 3185703B2 JP 07534297 A JP07534297 A JP 07534297A JP 7534297 A JP7534297 A JP 7534297A JP 3185703 B2 JP3185703 B2 JP 3185703B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、免振対象物とその
下方の振動伝播側との間の上下方向隙間に介設され、該
免振対象物を該振動伝播側上に免振支持するアイソレー
タと摩擦ダンパとからなる免振装置に係り、特に経時変
化や地震時におけるアイソレータ自身の変形等によって
免振対象物と振動伝播側との間の上下方向隙間寸法が変
化しても、一定した摩擦減衰力を発生させることができ
る摩擦ダンパを備えた免振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、免振装置は図8に示すように、構
造物1とその下方の基礎2との間の上下方向隙間δに、
構造物1の固有周期を長周期化させる免振積層ゴム等か
らなるアイソレータ3と、構造物1に対する基礎2の水
平方向相対移動エネルギを減衰させる鋼棒ダンパや、流
体圧ダンパなどの各種ダンパとを併設することで構成さ
れている。ところでこのような免振装置に適用可能なダ
ンパとして、摩擦ダンパ4が知られている。摩擦ダンパ
4は、摩擦面5およびこの摩擦面5に沿って滑動する滑
動面6とを互いに圧接させ、そこに生じる摩擦力Fを利
用して減衰力を得るものである。詳細には、摩擦面5お
よび滑動面6相互間の摩擦係数をμとすると、摩擦力F
は、摩擦係数μと滑動面6に摩擦面5を圧接させる圧接
力Pの積μ×Pで与えられる。
【0003】通常よく知られている摩擦ダンパ4にあっ
ては、滑動面6に摩擦面5を押し付ける圧接力Pをバネ
7の弾発力で与えるように構成されている。そしてこの
ような摩擦ダンパ4に適用可能なバネ7としては、コイ
ルバネ、板バネ、皿バネ、ゴム板など様々なものが知ら
れている。
【0004】そしてバネ7については、バネ定数(剛
性)Kは一定(線形)であり、弾発力(圧接力)Pはバ
ネ定数Kとバネの変形量xの積K×xでその弾発特性が
一義的に決定され、この線形性を有する範囲で得られる
バネ性能に基づいて適用されるのが一般的である。
【0005】そしてこの摩擦ダンパ4を免振装置に適用
すべく設備する場合には、構造物1とその下方の基礎2
との間の上下方向隙間δに、摩擦面5およびこの摩擦面
5に沿って滑動する滑動面6からなる摩擦減衰力生成部
8を形成するととも、この摩擦減衰力生成部8と構造物
1下面との間にバネ7を介設し、このバネ7の弾発力P
を当該摩擦減衰力生成部8に作用させ滑動面6と摩擦面
5とを相互に圧接させて必要な摩擦力Fを得るようにし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記線形範
囲で用いられるバネ7を利用した従来の摩擦ダンパ4に
あっては、バネの変形量xが変動するとこれに応じてバ
ネの弾発力Pが変動してしまうため、摩擦係数μが一定
であっても摩擦ダンパ4の摩擦力Fに変動が生じ(F=
μ×P=μ×(K×x))、ひいては摩擦ダンパ4によ
るエネルギ減衰性能が変化してしまうという課題があっ
た。
【0007】すなわち、免振積層ゴムなどのアイソレー
タ3は、外気温の温度変化によって伸縮したり、長年に
わたって構造物重量を支持し続けることに伴ってクリー
プ現象を生じたりしてその高さが変化し、これにより構
造物1と基礎2との間の上下方向隙間寸法δが変化する
ことが知られている。また、他方、地震発生時にアイソ
レータ3が水平方向に変形した場合にも、これに伴って
アイソレータ3に沈み込みが生じて構造物1と基礎2と
の間の上下方向隙間寸法δが変化する。さらに、長年の
使用によって摩擦面5と滑動面6との間で摩滅が生じた
り、またこれら摩擦面5や滑動面6を構成する部材自体
のクリープ現象によっても、構造物1と基礎2との間の
上下方向隙間寸法δが変化してしまう。
【0008】これら種々の原因によって構造物1と基礎
2との間の上下方向隙間寸法δが変化すると、この寸法
変化に起因して摩擦減衰力生成部8と構造物1下面との
間に介設したバネの変形量xが変化し、これによりバネ
の線形性に従って当該バネ7から摩擦減衰力生成部8に
作用する弾発力Pが変動する。このため、摩擦係数μが
一定であってもバネ7を介して作用する弾発力Pが変化
すると、それに伴って摩擦力Fが変化してしまい、摩擦
減衰力を一定に維持することができなかった。
【0009】このように摩擦減衰力を一定に維持するこ
とができないと免振装置を設計値通りに作動させること
ができず、これにより免振装置で免振支持しているにも
かかわらず、構造物1に不慮の損害を生じさせるおそれ
があるという課題があった。
【0010】本発明は係る従来の課題に鑑みて創案され
たものであり、その目的は、経時変化や地震時における
アイソレータ自身の変形等によって免振対象物と振動伝
播側との間の上下方向隙間寸法が変化しても、一定した
摩擦減衰力を発生させることができる摩擦ダンパを備え
た免振装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の免振装置は、免
振対象物とその下方の振動伝播側との間の上下方向隙間
に介設され、該免振対象物を該振動伝播側上に免振支持
するアイソレータと摩擦ダンパとからなる免振装置にお
いて、上記摩擦ダンパは、上記免振対象物と上記振動伝
播側との間に形成され、摩擦面および該摩擦面に圧接し
つつ滑動する滑動面からなる摩擦減衰力生成部と、該摩
擦減衰力生成部と該免振対象物若しくは該振動伝播側の
少なくともいずれか一方との間に設けられ、該摩擦減衰
力生成部に圧接力を生じさせる弾発力を発生するバネと
から構成され、該バネは、設定圧接力が加えられて上記
免振対象物と上記振動伝播側との間の上下方向隙間寸法
の見込み変化量に対して弾発力の変動が小さい非線形バ
ネ領域内でたわみ変形される皿バネでなることを特徴と
する。
【0012】本発明の免振装置では、アイソレータに併
設する摩擦ダンパとして、免振対象物と振動伝播側との
間に形成した摩擦面およびこの摩擦面に圧接しつつ滑動
する滑動面からなる摩擦減衰力生成部に対し、圧接力を
生じさせる弾発力を発生するバネを摩擦減衰力生成部と
免振対象物若しくは振動伝播側の少なくともいずれか一
方との間に設けて構成し、特にこれに適用するバネとし
て、設定圧接力が加えられて上記免振対象物と上記振動
伝播側との間の上下方向隙間寸法の見込み変化量に対し
て弾発力の変動が小さい、すなわち変形量に比例して弾
発力が大きく変動する線形バネ領域を超えた非線形バネ
領域内でたわみ変形される皿バネを適用したことによ
り、種々の原因によって免振対象物と振動伝播側との間
の上下方向隙間寸法が見込み変化量の範囲で変化した場
合にあっても、上記皿バネは設定圧接力が加えられるこ
とで、この見込み変化量の範囲で弾発力の変動が小さい
非線形バネ領域内でのみたわみ変形するので、免振対象
物と振動伝播側との間の上下方向隙間寸法の変化に応じ
て皿バネに変形が生じても、摩擦減衰力生成部に圧接力
を生じさせる皿バネの弾発力の変動はきわめて小さく、
したがって摩擦力を一定に保つことができて摩擦減衰力
を一定に維持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1
は、本発明の免振装置に適用される摩擦ダンパの側面断
面図、図2は図1の摩擦ダンパに適用し得る皿バネのバ
ネ特性の一実測例を示すグラフ図である。
【0014】本発明において、免振対象物とは、免振装
置上に支持されて免振が施されるべき対象を意味し、上
述した基礎上方に構築される構造物のみならず、当該構
造物を上層部分と下層部分とに上下に分離した場合にお
ける下層部分(例えば、1階の柱頭など)に対する上層
部分や、二重床構造における免振床などをも含むもので
ある。そしてまた、振動伝播側とは、免振装置の下方に
あって、免振対象物に対し振動を伝播し入力する側を意
味し、上述した基礎のみならず、上記上層部分に対する
下層部分や免振床下方の床スラブなどをも含むものであ
る。
【0015】本実施形態は基本的には、上記免振対象物
である構造物10とその下方の上記振動伝播側である基
礎12との間の上下方向隙間δに介設され、構造物10
を基礎12上に免振支持するアイソレータと摩擦ダンパ
とからなる、図8に示した従来技術と同様な構成の免振
装置において、摩擦ダンパ14は図1に示すように、構
造物10と基礎12との間に形成され、摩擦材16およ
び摩擦材16に圧接しつつ滑動する滑り材18からなる
摩擦減衰力生成部20と、摩擦減衰力生成部20と構造
物10若しくは基礎12の少なくともいずれか一方との
間に設けられ、摩擦減衰力生成部20に圧接力を生じさ
せる弾発力を発生するバネとから構成され、バネは、設
定圧接力が加えられて構造物10と基礎12との間の上
下方向隙間寸法δの見込み変化量に対して弾発力の変動
が小さい非線形バネ領域R内でたわみ変形される皿バネ
22でなる構成を備えている。
【0016】図示しないアイソレータの側方には図1に
示すように、基礎12の上面と構造物10の下面との間
の上下方向隙間δに摩擦ダンパ14が併設される。この
摩擦ダンパ14は主に、基礎12の上面に形成された凹
部24にはめ込んで該基礎12上面と面一で設けられた
プレート状の滑り板18およびこの滑り板18上に前後
左右方向へ滑動自在に配置される摩擦材16とから構成
される摩擦減衰力生成部20と、構造物10の下面に滑
り板18直上に位置させて設けられ、摩擦材16を担持
するとともにその内部に摩擦材16を滑り板18に対し
て圧接させるための後述する皿バネ22が設けられた筒
体状のバネケーシング26とから構成されている。
【0017】滑り板18はステンレス板や、その表面に
ステンレス板が設けられたクラッド鋼等で形成されてい
る。またこの滑り板18の表面で滑動される摩擦材16
としては、ステンレス板との摩擦係数μが小さくてほぼ
一定となる素材、例えば四フッ化エチレンや超高分子量
ポリエチレン(例えば、ソマライト(商品名))が用い
られている。そしてこの摩擦材16は、筒体状に形成さ
れたバネケーシング26の底面に図示しないビスなどで
取り付けられている。殊に本実施形態では、摩擦材16
のバネケーシング側取付面に、接着剤あるいは加硫接着
により適度な厚さの高減衰ゴムシート28が取り付けら
れ、このゴムシート28が摩擦材16とバネケーシング
26の底面との間に挟み込んで設けられている。このゴ
ムシート28は、微小振動時や初期微動時など、摩擦材
16と滑り板18との間の摩擦が切れるに到らない微小
振動入力時にその弾性変形作用によって入力振動を減衰
するとともに、摩擦が切れて摩擦材16と滑り板18と
が相互に滑り始めたとき、そしてまた滑りが停止すると
きに生じる加速度を低減させるようになっている。この
ゴムシート28は必要に応じて取り付ければよい。
【0018】内部に皿バネ22を収容するバネケーシン
グ26は、摩擦材16が取り付けられた内部中空の下部
筒体30と、この下部筒体30の外周面に対してスライ
ド移動自在に被着された内部中空の上部筒体32とから
構成され、上部筒体32の頂面を形成する幅広なフラン
ジ部34がボルト36を介して構造物10の下面に着脱
自在に取り付けられている。また下部筒体30にはその
周方向に適宜間隔を隔てて外方に突出させてブラケット
38が設けられるとともに、上部筒体32にはこのブラ
ケット38位置に対応させて当該ブラケット38の上下
方向相対移動を許容するための長孔40が上下方向に形
成されている。そしてこのブラケット38の突出先端部
には、上部筒体32のフランジ部34から垂下されて当
該ブラケット38を下向きに貫通したPC鋼棒42の先
端部に取り外し可能に螺合されるナット44が定着され
るようになっている。
【0019】そして、このバネケーシング26は上述し
たように上部筒体32内部に下部筒体30が互いにスラ
イド自在に挿入された構成を有していて、構造物10と
基礎12との間の上下方向隙間寸法δが変化したときに
これに追従してその高さ方向に伸び縮みするようになっ
ている。この際、下部筒体30のブラケット38は上部
筒体32の長孔40内で移動可能なので、バネケーシン
グ26の伸び縮みを妨げることはない。他方、このバネ
ケーシング26を含む摩擦ダンパ14を構造物10と基
礎12との間に挿入したり取り外したりするための作業
性を考慮して、PC鋼棒42に対してナット44を締め
込んで上部筒体32と下部筒体30とを互いに接近する
方向へスライドさせてブラケット38とフランジ部34
との間隔を縮小させ、これによりバネケーシング26を
強制的に縮小させることができるようになっている。こ
れにより、バネケーシング26高さを縮めて摩擦ダンパ
14の取り付け・取り外し作業性を向上できるようにな
っている。
【0020】また、構造物10下面とバネケーシング2
6の上部筒体32のフランジ部34との間には、これら
間に生じる間隙を塞ぐためのスペーサ46が着脱自在に
設けられている。
【0021】次に、このように構成されたバネケーシン
グ26内に設けられる皿バネ22を、設定圧接力が加え
られて構造物10と基礎12との間の上下方向隙間寸法
δの見込み変化量に対して弾発力の変動が小さい、すな
わち変形量に比例して弾発力が変動する線形バネ領域を
超えた非線形バネ領域R内でたわみ変形させる点につい
て説明する。
【0022】上述してきた免振装置において、必要な摩
擦減衰力を発生させるためには、まず摩擦減衰力生成部
20に生じさせるべき圧接力、すなわち皿バネ22に発
生させるべき弾発力が決定される。また、このとき使用
するアイソレータや摩擦材16、滑り板18の仕様も決
定されていて、これにより経時変化や地震時におけるア
イソレータ自身の変形等によって変化する上下方向隙間
寸法δの見込み変化量も推定することができる。すなわ
ち、見込み変化量については、免振積層ゴムなどのアイ
ソレータが外気温の温度変化によって伸縮すること、長
年にわたって構造物重量を支持し続けることに伴ってク
リープ現象を生じること、地震発生時に水平方向に変形
したアイソレータの沈み込み、長年の使用によって摩擦
材16と滑り板18との間に生ずる摩滅、ならびにこれ
ら摩擦材16や滑り板18自体のクリープ現象などが考
慮される。本願発明者の知見によれば、例えば免振積層
ゴム高さが362.5mmである場合に、30℃の外気
温変化で2.5mm、80年の使用を想定した積層ゴム
のクリープ量が4.7mm、さらに積層ゴムの水平方向
への変形による最大沈下量が2.0mmであり、これら
を単純に足し合わせてもおおよそ9.2mm程度の上下
方向隙間寸法δの変化が推定される。これらにさらに、
摩擦材16等の摩滅やクリープをも考慮して足し合わせ
ると、約10mm程度の変化量が想定される。この見込
み変化量の考え方については、上記のようにすべての原
因要素を足し合わせてもよいし、主要な原因要素を選び
出して足し合わせることでもよいことはもちろんであ
る。
【0023】これらに基づいて、本発明に係る皿バネ2
2に生じさせるべき弾発力と皿バネ22に作用し得る見
込み変形量との関係が設定されることになる。図2に
は、本発明に採用し得るバネ特性を有する皿バネ22の
荷重−変位曲線のグラフの一実測例が示されている。縦
軸には必要摩擦減衰力を得るために摩擦減衰力生成部2
0に生じさせるべき圧接力、すなわち皿バネ22によっ
て発生させる弾発力(弾発力は、すなわち圧接力であ
る。)が示され、横軸には皿バネ22のたわみ量が示さ
れている。そして、必要摩擦減衰力を得ることができる
設定圧接力の値と、これを加えたときの皿バネ22のた
わみ量との関係がこの図2から理解される。
【0024】グラフに例示された実際の皿バネ22で
は、設定圧接力が加えられることで荷重−変位関係が非
線形となる領域Rに達している。ここで非線形領域Rと
は、構造物10と基礎12との間の上下方向隙間寸法δ
の見込み変化量に対して弾発力の変動が小さい領域をい
い、そしてこの皿バネ22はこの非線形バネ領域R内で
使用されることになる。すなわち、線形領域を超えて、
皿バネ22のたわみ量が変化してもその発生弾発力の変
動がきわめて小さな非線形領域R内を当該皿バネ22の
使用領域として設定するようになっている。
【0025】図2の実測例では、必要摩擦減衰力を得る
ためにバネ22に設定すべき圧接力(弾発力)は約67
tであり、このとき皿バネ22に発生しているたわみ量
は、非線形領域Rに達しているおおよそ40mmであ
る。このような状態の皿バネ22に対し、構造物10と
基礎12との上下方向隙間寸法δが10mm範囲で減少
して皿バネ22のたわみ量が30mmになっても、弾発
力の変動を7t程度に抑えることができる。これを同一
の皿バネの線形領域での使用と比較すると、例えば16
mmのたわみ量で使用される皿バネでは、たわみ変形量
が10mm減少してたわみ量が6mmになると、弾発力
で25tの変動を生じてしまうことが理解される。
【0026】この実測例では、皿バネ22は約54mm
たわませると潰れてしまう性能となっていて、このよう
な皿バネ22に対して40mmのたわみ量で使用するこ
とは、全たわみ量のおよそ75%以下での使用(40/
54=0.74)にあたり、残留変形の発生も防止でき
て耐久性に関しても満足できる使用となっている。
【0027】このように設定された皿バネ22がバネケ
ーシング26内に収容されている。図示例にあっては皿
バネ22は、複数枚の皿バネ単体22aを同じ向きに重
ね合わせた上下一対のバネ積層体22bを逆向きに重ね
合わせて構成されている。そしてバネケーシング26の
内周面は、皿バネ22への水平方向力伝達面、たわみ変
形案内面、並びに位置ずれを規制する位置決め面として
機能するようになっている。
【0028】因みに、皿バネ自体の荷重特性はその形状
に依存することが知られていて、本発明に対しては、図
3に示すように皿バネの板厚をS、全たわみ量をhとし
た場合に、h/Sが1.3〜1.5,好ましくは1.4
程度の皿バネを使用することが好ましい。なお、Daは
皿バネの外径寸法、Diは皿バネの内径寸法である。ま
た、皿バネの組み合わせ方に関しては、皿バネを同じ向
きに重ね合わせる並列では、重ね枚数を2枚にすると2
倍の弾発力、3枚にすると3倍の弾発力というように、
弾発力はこの並列の重ね枚数で調整することができる。
また皿バネの向きを互い違いに重ね合わせる直列では、
重ね枚数を2枚にすると2倍のたわみ量、3枚にすると
3倍のたわみ量というように、たわみ量はこの直列の重
ね枚数で調整することができる。したがって、これら並
列および直列の並べ方を種々組み合わせることによっ
て、様々な弾発力を確保しつつ所望のたわみ量に設定す
ることができる。
【0029】このように構成された摩擦ダンパ14、特
にバネケーシング26側を構造物10に取り付けるに際
しては、まずPC鋼棒42に対してナット44を締め込
んでバネケーシング26を十分に縮め、これを構造物1
0下の滑り板18上に載置する。次いでナット44を緩
め、皿バネ22に設定圧接力に対応する弾発力が発生す
るたわみ量までナット44を緩めていく。このたわみ量
は設置時には既知の量であり、当該たわみ量にセットで
きたならばナット44の緩め作業を一旦終了する。この
とき、構造物10の下面と上部筒体32のフランジ部3
4との間に間隙が生じている場合には、これら間にスペ
ーサ46を介装し、その後ボルト36でバネケーシング
26を構造物10下面に固定する。バネケーシング26
の固定完了後、ナット44を必要に応じて外し、バネケ
ーシング26を上下方向に伸び縮みが自由な状態とす
る。このように自由状態とされることによって、バネケ
ーシング26内の皿バネ22は、構造物10と基礎12
との間に挟み込まれつつ、構造物10側に反力をとって
設定圧接力に対応する弾発力を発生することとなり、こ
れにより摩擦減衰力生成部20に必要摩擦減衰力を生じ
させることができる。
【0030】以上説明したように本実施形態の免振装置
にあっては、アイソレータに併設する摩擦ダンパ14と
して、構造物10と基礎12との間に形成した摩擦材1
6およびこの摩擦材16に圧接しつつ滑動する滑り板1
8からなる摩擦減衰力生成部20に対し、圧接力を生じ
させる弾発力を発生するバネを摩擦減衰力生成部20と
構造物10との間に設けて構成し、特にこれに適用する
バネとして、設定圧接力が加えられて構造物10と基礎
12との間の上下方向隙間寸法δの見込み変化量に対し
て弾発力の変動が小さい、すなわち変形量に比例して弾
発力が大きく変動する線形バネ領域を超えた非線形バネ
領域R内でたわみ変形される皿バネ22を適用したこと
により、上述した種々の原因によって構造物10と基礎
12との間の上下方向隙間寸法δが見込み変化量の範囲
で変化した場合にあっても、上記皿バネ22は設定圧接
力が加えられることで、この見込み変化量の範囲で弾発
力の変動が小さい非線形バネ領域R内でのみたわみ変形
するので、構造物10と基礎12との間の上下方向隙間
寸法δの変化に応じて皿バネ22に変形が生じても、摩
擦減衰力生成部20に圧接力を生じさせる皿バネ22の
弾発力の変動はきわめて小さく、したがって摩擦力を一
定に保つことができて摩擦減衰力を一定に維持すること
ができる。
【0031】このように、経時変化や地震時におけるア
イソレータ自身の変形等によって構造物10と基礎12
との間の上下方向隙間寸法δが変化しても、一定した摩
擦減衰力を発生させることができるので、摩擦ダンパ1
4、ひいては免振装置を設計値通りに作動させることが
でき、これにより免振装置の信頼性を向上することがで
きて構造物10を適切に免振支持することができる。ま
た、皿バネ22にたわみ変形が生じても摩擦減衰力生成
部20に加わる弾発力がほぼ一定で変動がないので、メ
ンテナンスを不要とすることができる。
【0032】また、巨大地震によりアイソレータに非常
に大きな変形が生じて当該アイソレータに座屈や破断等
が生じた場合にも、本実施形態の摩擦ダンパ14にあっ
ては、皿バネ22がたわみ変形して密着しアイソレータ
にそれ以上の変形が生じることはなく、そしてまた摩擦
ダンパ14が構造物10を支持することができて、有効
なバックアップシステムとして機能させることができる
という利点もある。
【0033】また本実施形態の免振装置は、地震に対し
てのみならず、風による構造物10の揺れに対しても有
効に作用することはいうまでもない。
【0034】図4および図5には他の実施形態が示され
ており、図4は本発明の免振装置に適用される他の摩擦
ダンパの側面断面図、図5は図4中A−A線矢視断面図
である。上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付し
て重複する説明を省略して述べる。
【0035】本実施形態にあっては、皿バネ22が平面
配置で4つ設けられて構成されている。このように多数
の皿バネ22を用いると、皿バネ22を1つ備える場合
に比べて、皿バネ22に加えられる設定圧接力、すなわ
ち発生弾発力を分散させることが可能となり、バネ設計
の自由度を増すことができる。また、本実施形態では皿
バネ22は、皿バネ単体22aを順次反対向きに重ね合
わせて組み合わせることで構成されている。
【0036】そのほか、上記バネケーシング26に相当
する構成として、上下一対のプレート50,52と、下
部プレート50に立設されて上部プレート52の各貫通
孔54にスライド自在に挿通された複数のロッド体56
が示されており、これらによって上記バネケーシング2
6と同様な作用が得られるようになっている。そして殊
に複数のロッド体56は、皿バネ22への水平方向力伝
達面、たわみ変形案内面、並びに位置ずれを規制する位
置決め面として機能するようになっている。
【0037】殊に本実施形態は、皿バネ22をバネケー
シング26内に収容した形の上記実施形態とは異なり、
上下プレート50,52間に挟み込むのみで皿バネ22
全体が外方に露出されるので、当該皿バネ22の変形状
態を容易に観察することができるとともに、発錆等に対
するメンテナンスも容易に実施することができるという
利点がある。
【0038】また、上記実施形態においてブラケット3
8とフランジ部34との間に渡して構成したPC鋼棒4
2とナット44の構成は、上下プレート50,52間に
上記実施形態と同様にPC鋼棒42とナット44とを配
設することで得られている。なお、58は摩擦材16下
面に適宜形成した凹部60から下部プレート50へとね
じ込まれて摩擦材16を取り付けるビスである。
【0039】図6および図7にはさらに他の実施形態が
示されており、図6は本発明の免振装置に適用される他
の摩擦ダンパの平面図、図7は図6中B−B線矢視断面
図である。上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付
して重複する説明を省略して説明する。
【0040】本実施形態は、最初の実施形態と対比する
と、上記バネケーシング26に相当する構成として、上
部に上部フレーム構造62が設けられると共に、下部に
円盤状の下部プレート64が設けられ、さらに上部フレ
ーム構造62にはこれより垂下させて下部プレート64
の貫通孔66に上下スライド自在に挿通されたシリンダ
体68が設けられ、これらによって上記バネケーシング
26と同様な作用が得られるようになっている。殊に本
実施形態では、シリンダ体68の外周面が、皿バネ22
への水平方向力伝達面、たわみ変形案内面、並びに位置
ずれを規制する位置決め面として機能するようになって
いる。
【0041】上部フレーム構造62は、円盤状の上ディ
スク70と、中央部に穴部72が形成された環状の下デ
ィスク74と、皿バネ22の直上位置に当該皿バネ22
相当の外径を有して上・下ディスク70,74間に介設
され、これらディスク70,74を相互に連結する円筒
部材76と、この円筒部材76の外周りに沿って互いに
間隔を隔てて設けられ、上・下ディスク70,74間に
介装されて補強するための複数のリブ片78とから構成
されている。そして上記シリンダ体68は、その上端が
上ディスク70下面に接合されて、下ディスク74の穴
部72に緩やかに挿通されている。
【0042】また、上記最初の実施形態においてブラケ
ット38とフランジ部34との間に渡して構成したPC
鋼棒42とナット44の構成は、上部フレーム構造62
の下ディスク74と下部プレート64との間に上記実施
形態と同様にPC鋼棒42とナット44とを配設するこ
とで得られている。また上部フレーム構造62の上ディ
スク70は図示しないボルトを介して構造物10の下面
に着脱自在に取り付けられている。さらにまた、上記摩
擦材16は、下部プレート64の下面に形成した円形状
の凹部80に取り付けられ、この摩擦材16と下部プレ
ート64の凹部80との間には、上記実施形態と同様に
高減衰ゴムシート28が介設されている。
【0043】本実施形態は図4および図5に示した実施
形態と同様に、皿バネ22を上部フレーム構造62と下
部プレート64との間に挟み込む形態であるため、皿バ
ネ22全体を外方に露出させることができ、当該皿バネ
22の変形状態を容易に観察することができるととも
に、発錆等に対するメンテナンスも容易に実施すること
ができる。
【0044】以上の実施形態にあっては、基礎12の上
面に滑り板18を配設し、皿バネ22側に摩擦材16を
取り付ける構成を示したが、これらを反対に取り付けて
もよいことはもちろんである。
【0045】また構造物10の下面を皿バネ取付側と
し、基礎12の上面に滑り板18を配設する構成を例示
したが、これに限ることなく、反対に基礎12の上面を
皿バネ取付側とし、構造物10の下面に滑り板18若し
くは摩擦材16を配設するようにしてもよいことはもち
ろんである。
【0046】また、皿バネ22を構成する皿バネ単体2
2aの組み合わせ配置構成に関しても、上記実施形態の
開示形態に限らず、本発明の皿バネ22に求められる設
定が可能である限り、種々に変更して組み合わせ構成す
ることができることはもちろんである。
【0047】上記実施形態にあっては、免振対象物とし
て構造物を例示し、また振動伝播側として基礎を例示し
て説明したけれども、これらに限ることなく、免振対象
物としては、構造物を上下に分離した場合における下層
部分に対する上層部分や、二重床構造における免振床な
どであってもよく、また振動伝播側としても、上記上層
部分に対する下層部分や免振床下方の床スラブなどであ
ってよいことはもちろんである。
【0048】
【発明の効果】以上要するに本発明の免振装置にあって
は、免振対象物とその下方の振動伝播側との間の上下方
向隙間に介設され、該免振対象物を該振動伝播側上に免
振支持するアイソレータと摩擦ダンパとからなる免振装
置において、上記摩擦ダンパは、上記免振対象物と上記
振動伝播側との間に形成され、摩擦面および該摩擦面に
圧接しつつ滑動する滑動面からなる摩擦減衰力生成部
と、該摩擦減衰力生成部と該免振対象物若しくは該振動
伝播側の少なくともいずれか一方との間に設けられ、該
摩擦減衰力生成部に圧接力を生じさせる弾発力を発生す
るバネとから構成され、該バネは、設定圧接力が加えら
れて上記免振対象物と上記振動伝播側との間の上下方向
隙間寸法の見込み変化量に対して弾発力の変動が小さい
非線形バネ領域内でたわみ変形される皿バネでなること
を特徴としているので、種々の原因によって免振対象物
と振動伝播側との間の上下方向隙間寸法が見込み変化量
の範囲で変化した場合にあっても、上記皿バネは設定圧
接力が加えられることで、この見込み変化量の範囲で弾
発力の変動が小さい非線形バネ領域内でのみたわみ変形
されることとなり、免振対象物と振動伝播側との間の上
下方向隙間寸法の変化に応じて皿バネに変形が生じて
も、摩擦減衰力生成部に圧接力を生じさせる皿バネの弾
発力の変動はきわめて小さく、したがって摩擦力を一定
に保つことができて摩擦減衰力を一定に維持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免振装置に適用される摩擦ダンパの側
面断面図である。
【図2】図1の摩擦ダンパに適用し得る皿バネのバネ特
性の一実測例を示すグラフ図である。
【図3】皿バネの形状寸法を説明するための皿バネの側
断面図である。
【図4】本発明の免振装置に適用される他の摩擦ダンパ
の側面断面図である。
【図5】図4中A−A線矢視断面図である。
【図6】本発明の免振装置に適用される他の摩擦ダンパ
の平面図である。
【図7】図6中B−B線矢視断面図である。
【図8】従来技術を説明するための免振装置全体の側面
図である。
【符号の説明】
10 構造物 12 基礎 14 摩擦ダンパ 16 摩擦材 18 滑り材 20 摩擦減衰力生成部 22 皿バネ δ 上下方向隙間寸法 R 非線形バネ領域

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免振対象物とその下方の振動伝播側との
    間の上下方向隙間に介設され、該免振対象物を該振動伝
    播側上に免振支持するアイソレータと摩擦ダンパとから
    なる免振装置において、 上記摩擦ダンパは、上記免振対象物と上記振動伝播側と
    の間に形成され、摩擦面および該摩擦面に圧接しつつ滑
    動する滑動面からなる摩擦減衰力生成部と、該摩擦減衰
    力生成部と該免振対象物若しくは該振動伝播側の少なく
    ともいずれか一方との間に設けられ、該摩擦減衰力生成
    部に圧接力を生じさせる弾発力を発生するバネとから構
    成され、 該バネは、設定圧接力が加えられて上記免振対象物と上
    記振動伝播側との間の上下方向隙間寸法の見込み変化量
    に対して弾発力の変動が小さい非線形バネ領域内でたわ
    み変形される皿バネでなることを特徴とする免振装置。
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