JP3185699B2 - 工作機械の防塵装置及び防塵方法並びに工具装着方法 - Google Patents
工作機械の防塵装置及び防塵方法並びに工具装着方法Info
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- JP3185699B2 JP3185699B2 JP04120397A JP4120397A JP3185699B2 JP 3185699 B2 JP3185699 B2 JP 3185699B2 JP 04120397 A JP04120397 A JP 04120397A JP 4120397 A JP4120397 A JP 4120397A JP 3185699 B2 JP3185699 B2 JP 3185699B2
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Description
等の工作機械の主軸端面と、これに当接される工具ホル
ダのフランジ面に切粉等の塵埃が付着したまま工具が主
軸に装着されるのを防止する、工作機械の防塵装置及び
防塵方法並びに工具装着方法に関する。
形ツールシャンク部を持つ工具のフランジ面に切粉等の
塵埃が付着したまま工具が主軸に装着されるのを防止す
る工作機械の防塵装置として、図5に示すように、ハウ
ジング51と主軸52との間にエアシール用のエアポケ
ットPaをハウジング51と主軸52に設けられたエア
流路51b、52bに連通して設け、工具(工具ホル
ダ)5のフランジ5aが当接する主軸52の端面に、エ
ア流路51b、52bを通って送られてきたエアを噴出
する複数の噴出口52aを設けたものが知られている
(特開平8−126934号公報)。
エアポケットPaに送られて軸受53等への切粉やクー
ラント液の侵入を防止するエアの一部を噴出口52aか
ら噴出させ、主軸52端面とこれに当接する工具5のフ
ランジ5a面を噴出エアで一応掃除することができる。
ケットPaは、ハウジング51と主軸52との間に溝と
して形成されており、ハウジング51と主軸52の隙間
にエアを送り出して軸受53への切粉やクーラント液等
の侵入を防止するものであるから、噴出口52aから十
分な量のエアを十分な流速で噴出させることができず、
防塵機能に劣る不満がある。なお、エア流路51b、5
2bに対するエア供給量を多くすれば、噴出口52aか
らの噴出エア量が増大するが、そのようにすると、必要
以上のエアが軸受53に流れることとなり、そのエアで
グリースが飛ばされるとか、潤滑油が軸受53に流れな
くなるなど、別の面により大きい障害が出る。
正に保ったまま、噴出口の防塵機能を高めることができ
る工作機械の防塵装置及び防塵方法を提供することを目
的とする。
具交換装置の相対移動によって噴出口からエアを噴出さ
せることができる、操作性の良い工作機械の防塵装置を
提供することである。また本発明の別の目的は、必要時
に無駄なく的確に防塵して工具を主軸に装着することが
できる防塵方法及び工具装着方法を提供することであ
る。
目的を達成するために、本発明に係る工作機械の防塵装
置は、ハウジングと主軸との間にエアシール用のエアポ
ケットがハウジングと主軸に設けられたエア流路に連通
して設けられ、工具のフランジが当接する主軸の端面
に、上記エア流路を通って送られてきたエアを噴出する
複数の噴出口が開口された工作機械の防塵装置におい
て、上記エアポケットに、ハウジングと主軸の各エア流
路に連通された連通孔を有し、かつシール端をエアポケ
ット部分の主軸に密接させてエアポケットを閉じるプラ
ンジャを付設した構成とした。
を設けることが好ましい。また、プランジャを、ハウジ
ングの外周に受圧部を突き出して主軸の径方向に移動自
在に設けるとよい。工具のテーパ部が挿入される主軸の
テーパ孔の内周面に、エア流路を通って送られてきたエ
アを噴出する吹出口を開口させることができる。
は、上記の工作機械の防塵装置において、プランジャに
対する自動工具交換装置の相対移動により、主軸の回転
位置決め停止後、プランジャの受圧部を自動工具交換装
置の押圧部で押してエアポケットを閉じ、エア流路のエ
アを噴出口から噴出させる構成とした。
法は、上記の工作機械の防塵装置において、プランジャ
に対する自動工具交換装置の相対移動により、主軸の回
転位置決め停止後、プランジャの受圧部を自動工具交換
装置の押圧部で押してエアポケットを閉じ、エア流路の
エアを噴出口から噴出させながら自動工具交換装置で工
具を主軸に装着する構成とした。
き図面を参照して説明する。図1ないし図4は本発明の
実施の形態を示すものであり、図中符号1はハウジング
である。ハウジング1には主軸2が軸受3で回転自在に
軸支され、ハウジング1とともに主軸頭を構成してい
る。ハウジング1は環状の軸受押え1aを有する。軸受
押え1aはボルト(図示せず)によってハウジング1に
一体に取り付けられており、着脱自在である。ハウジン
グ1と主軸2との間、より詳しくはハウジング1の軸受
押え1aと主軸2との間には、エアシール用のエアポケ
ットPが主軸2の全周にわたって設けられている。
路1b、2bがそれぞれ設けられている。そして、ハウ
ジング1のエア流路1bの一端は、エアポケットPに連
通して軸受押え1aに設けられた断面円形の軸孔1cに
開口されている。また、主軸2のエア流路2bの一端は
エアポケットPに連通され、エア流路2bの他端、つま
り二つの分岐端は、噴出口2aと吹出口2cに連通され
ている。噴出口2aは、工具(工具ホルダ)5のフラン
ジ5aが当接される主軸2の端面に、主軸2の中心軸線
を中心に複数(図のものは16個)等間隔で開口され、
また吹出口2cは、工具5のテーパ部5bが挿入される
主軸2のテーパ孔2dの内周面に開口されている。
周側に環状のカバー部材6によって形成された環状溝2
eを介してエア流路2bに連通されており、エア流路2
bのエアが各噴出口2aから均等に噴出されるようにな
っている。カバー部材6は、複数のビス7(図1では1
本しか示されていない。)によって主軸2に着脱自在に
取り付けられている。
軸2の径方向に一致させて軸受押え1aに穿設されてお
り、その軸孔1cにはプランジャ(開閉手段)9が軸方
向に移動自在に挿入されている。プランジャ9は、ハウ
ジング1と主軸2の各エア流路1b、2bに連通された
連通孔9aを有し、連通孔9aの一端が開口されたシー
ル端9bをエアポケットP部分の主軸2の外周に密接さ
せてエアポケットPを閉じるものであり、受圧部9cが
ハウジング1の外周に突出し、かつシール端9bが主軸
2の外周から離れてエアポケットPを開くように、コイ
ルばね等の付勢手段10でハウジング1の径方向外側
(図1で上方)に付勢されている。なお、連通孔9aは
プランジャ9の軸方向の移動に関係なく、常時エア流路
1bに連通するようになっている。
着脱自在に螺着され、軸孔1cからのプランジャ9の抜
出しを防止している。プランジャ押え11は、プランジ
ャ9の受圧部9cに付着した塵埃を掻き取るダストワイ
パ12と、エア漏れを防止するシール部材13とを備え
る。プランジャ9にはシール部材14が嵌め付けられ、
またハウジング1と軸受押え1aとの間にはシール部材
15、16が取り付けられている。
ロッド21と、該プッシュロッド21による筒部材20
の前進移動で拡径させられて固定部22aで工具5の固
定縁5cを固定するコレット22とを主体とする、工具
5の固定機構が設けられている(特願平8−16892
号)。なお、図5の工具固定機構は、筒部材60をドロ
ーバー61で後方(図で右)に引き動かしてコレット6
2を拡径させることによって、上記同様にコレット62
の固定部62aで工具5の固定縁5cを固定する構造と
なっているが、このようなものでもよく、本発明におい
て工具固定機構の種類や構造は上記に限らず任意であ
る。
工具交換装置25は、自由端に工具5を把持するグリッ
パ26、27を個々に取り付けた一対の旋回アーム2
8、29と、押圧部30とを有する。各旋回アーム2
8、29は、グリッパ26、27とともに形状的に互い
に対称とされ、駆動モータ32によって傘歯車33、3
4、35を介して回転させられる回転軸36、37に互
いの位相を90度ずらして取り付けられており、駆動モ
ータ32の作動でグリッパ26、27及び各グリッパ2
6、27に把持された工具5も含めて互いに干渉するこ
となく、かつ同時に工作機械の主軸2に沿う面内で90
度旋回して、一方の旋回アーム28、29が装着位置か
ら退避(準備)位置にグリッパ26、27を主軸2に沿
う一つの面内で弧状に旋回させ、また他方の旋回アーム
29、28が準備(退避)位置から装着位置にグリッパ
27、26を主軸2に沿う他の面内で弧状に旋回させる
構成とされている。なお、この自動工具交換装置25の
構造は、特開平6−315841号公報で周知のもので
あるが、本発明において自動工具交換装置25の種類や
構造も図のものに限らず任意である。
換装置25の相対移動によりプランジャ9の受圧部9c
を押してプランジャ9のシール端9bをエアポケットP
部分の主軸2の外周に密接させるものであり、自動工具
交換装置25のフレーム39に設けられている。押圧部
30はボールプランジャとされている。なお、自動工具
交換装置25は、押圧部30でプランジャ9を押してエ
アポケットPを閉じた状態で工具5を交換することがで
きるようになっている。
作機械の防塵装置の作用を本発明に係る防塵方法及び工
具装着方法とともに説明する。図2は、主軸2に対する
工具5の装着を終わって、主軸頭を自動工具交換装置2
5から離した状態を示すもので、エア供給源(図示せ
ず)からハウジング1のエア流路1bに送られてきたエ
アは、プランジャ9の連通孔9aからエアポケットPに
入ってハウジング1と主軸2との隙間に流れ、切粉やク
ーラント液等の異物が軸受3に付着するのを防止する。
なお、この際、噴出口2aは工具5のフランジ5aで塞
がれているので、主軸2のエア流路2bをエアが流れる
ことはない。
交換するときは、工具交換位置につけられてエア流路2
bをプランジャ9の連通孔9aの位置に一致させて回転
位置決め停止された主軸2に自動工具交換装置25を下
降させて近づけ、押圧部30でプランジャ9の受圧部9
cを押すことにより、プランジャ9を付勢手段10の弾
力に抗して下降させ、そのシール端9bをエアポケット
P部分の主軸2の外周に密接させてエアポケットPを閉
じる(図1参照)。なお、主軸頭側の上昇移動で工具交
換位置の自動工具交換装置25に近づけてプランジャ9
を押してもよい。
5の作動で主軸2から工具5が、例えばグリッパ27に
よって外されると、ハウジング1のエア流路1bに送ら
れてきたエアの全量が、各噴出口2aと吹出口2cから
噴出され、他のグリッパ26で主軸2に装着される工具
5のフランジ5aと主軸2の端面及び工具5のテーパ部
5bと主軸2のテーパ孔2dを掃除する。このため、主
軸2と工具5との間に切粉等の塵埃が挟み込まれること
がなく、工具5が主軸2に正しく装着されるようにな
る。
わって上昇し、或いは主軸頭が下降すると、自動工具交
換装置25の押圧部30によるプランジャ9の押圧が解
除され、プランジャ9は付勢手段10の作用で図2の状
態に戻るので、再びエアがエアポケットPからハウジン
グ1と主軸2の隙間に送り出されるようになる。
る自動工具交換装置25の相対移動によってプランジャ
9を作動させる構造となっているので、プランジャ9専
用の駆動源が不要で、構造が簡単であり、しかも、制御
が容易で操作性が良い。また、必要時に適量のエアで無
駄なく合理的に防塵或いは除塵することができる。
ポケットPを開閉するバルブ等であってもよい。また、
自動工具交換装置25によるプランジャ9の押圧方向は
上下方向とは限らず左右方向や斜め方向であってもよ
い。吹出口2cは省くことができる。
機械の防塵装置は、ハウジングと主軸との間にエアシー
ル用のエアポケットがハウジングと主軸に設けられたエ
ア流路に連通して設けられ、工具のフランジが当接する
主軸の端面に、上記エア流路を通って送られてきたエア
を噴出する複数の噴出口が開口された工作機械の防塵装
置において、上記エアポケットに、ハウジングと主軸の
各エア流路に連通された連通孔を有し、かつシール端を
エアポケット部分の主軸に密接させてエアポケットを閉
じるプランジャが付設された構成とされているので、エ
アポケットのシール機能を損なわずに噴出口の防塵機能
を高めることができる。また、構造が簡単になる上、既
存の防塵装置を改良することが容易になる。
の受圧部を設けると、プランジャを自動工具交換装置等
によって作動させることができるようになる。プランジ
ャを、ハウジングの外周に受圧部を突き出して主軸の径
方向に移動自在に構成すると、主軸頭と自動工具交換装
置の相対移動によってプランジャを作動させることが一
層容易になる。
孔の内周面に、エア流路を通って送られてきたエアを噴
出する吹出口を開口させた構成とすると、工具のテーパ
部と主軸のテーパ孔の防塵も同時に行うことができる。
は、上記の工作機械の防塵装置において、プランジャに
対する自動工具交換装置の相対移動により、主軸の回転
位置決め停止後、プランジャの受圧部を自動工具交換装
置の押圧部で押してエアポケットを閉じ、エア流路のエ
アを噴出口から噴出させる構成とされているので、プラ
ンジャ専用の制御系が不要で全体構造を簡略化すること
ができる。
法は、上記の工作機械の防塵装置において、プランジャ
に対する自動工具交換装置の相対移動により、主軸の回
転位置決め停止後、プランジャの受圧部を自動工具交換
装置の押圧部で押してエアポケットを閉じ、エア流路の
エアを噴出口から噴出させながら自動工具交換装置で工
具を主軸に装着する構成とされているので、過不足のな
い適量のエアで無駄なく的確に防塵して工具を正しく主
軸に装着することができる。
を示すエアポケットの閉状態の断面図である。
る。
る。
ダ) 5a フランジ 5b テーパ部 5c 固定縁 9 プランジャ(開
閉手段) 9a 連通孔 9b シール端 9c 受圧部 10 付勢手段 25 自動工具交換装置 30 押圧部 P エアポケット
Claims (6)
- 【請求項1】 ハウジングと主軸との間にエアシール用
のエアポケットがハウジングと主軸に設けられたエア流
路に連通して設けられ、工具のフランジが当接する主軸
の端面に、上記エア流路を通って送られてきたエアを噴
出する複数の噴出口が開口された工作機械の防塵装置に
おいて、 上記エアポケットに、ハウジングと主軸の各エア流路に
連通された連通孔を有し、かつシール端をエアポケット
部分の主軸に密接させてエアポケットを閉じるプランジ
ャが付設されたことを特徴とする工作機械の防塵装置。 - 【請求項2】 プランジャに、外力を受ける作動用の受
圧部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の工作
機械の防塵装置。 - 【請求項3】 プランジャは、ハウジングの外周に受圧
部を突き出して主軸の径方向に移動自在とされたことを
特徴とする請求項2記載の工作機械の防塵装置。 - 【請求項4】 工具のテーパ部が挿入される主軸のテー
パ孔の内周面に、エア流路を通って送られてきたエアを
噴出する吹出口が開口されたことを特徴とする請求項1
ないし3のいずれかに記載の工作機械の防塵装置。 - 【請求項5】 請求項2又は3記載の工作機械の防塵装
置において、プランジャ に対する自動工具交換装置の相対移動によ
り、主軸の回転位置決め停止後、プランジャの受圧部を
自動工具交換装置の押圧部で押してエアポケットを閉
じ、エア流路のエアを噴出口から噴出させることを特徴
とする工作機械の防塵方法。 - 【請求項6】 請求項2又は3記載の工作機械の防塵装
置において、プランジャ に対する自動工具交換装置の相対移動によ
り、主軸の回転位置決め停止後、プランジャの受圧部を
自動工具交換装置の押圧部で押してエアポケットを閉
じ、エア流路のエアを噴出口から噴出させながら自動工
具交換装置で工具を主軸に装着することを特徴とする工
作機械の工具装着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04120397A JP3185699B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 工作機械の防塵装置及び防塵方法並びに工具装着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04120397A JP3185699B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 工作機械の防塵装置及び防塵方法並びに工具装着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10235535A JPH10235535A (ja) | 1998-09-08 |
JP3185699B2 true JP3185699B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=12601869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04120397A Expired - Lifetime JP3185699B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 工作機械の防塵装置及び防塵方法並びに工具装着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185699B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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---|---|---|---|---|
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JP3761545B2 (ja) * | 2003-07-07 | 2006-03-29 | ファナック株式会社 | 工作機械の自動工具交換装置 |
JP4786258B2 (ja) * | 2005-08-31 | 2011-10-05 | コマツNtc株式会社 | 工作機械の主軸装置 |
TWI460048B (zh) * | 2012-02-20 | 2014-11-11 | Posa Machinery Co Ltd | 可防水防塵的加工機主軸 |
CN112192295B (zh) * | 2020-09-27 | 2022-07-12 | 泉州市井贺精密设备有限公司 | 一种使用寿命长的刀塔 |
-
1997
- 1997-02-25 JP JP04120397A patent/JP3185699B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH10235535A (ja) | 1998-09-08 |
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