JPH0577133A - 工作機械の主軸エアブロー装置 - Google Patents

工作機械の主軸エアブロー装置

Info

Publication number
JPH0577133A
JPH0577133A JP23949291A JP23949291A JPH0577133A JP H0577133 A JPH0577133 A JP H0577133A JP 23949291 A JP23949291 A JP 23949291A JP 23949291 A JP23949291 A JP 23949291A JP H0577133 A JPH0577133 A JP H0577133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spindle
outer peripheral
peripheral surface
main shaft
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23949291A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Fujimoto
明彦 藤元
Hisao Ishii
久夫 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
Priority to JP23949291A priority Critical patent/JPH0577133A/ja
Publication of JPH0577133A publication Critical patent/JPH0577133A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数が少なく、製造コストを低減させる
ことができる工作機械の主軸エアブロー装置を提供す
る。 【構成】 この主軸エアブロー装置は、主軸20の先端
に放射状に穿設された複数の貫通穴36と、主軸20外
周面にこれら貫通穴36を取り巻くように凹設された環
状溝38と、主軸ハウジング40の内壁面に形成される
環状の分流路42と、環状溝38と分流路42との間に
架設され、主軸20の外周面と主軸ハウジング40の内
壁面との隙間を塞ぐ2枚の環状リップ62と、主軸ハウ
ジング40を貫通して分流路42に連通する1つの直線
管路46と、一端を圧縮空気源に他端を直線管路46に
接続されるパイプ50とを備える。2枚の環状リップ6
2は、エアブローの停止時には主軸20に接触せず、エ
アブローの作動時には圧縮空気の圧力により弾性的に湾
曲変形してそれぞれ環状溝38の上壁面38a及び下壁
面38bに密に接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の主軸に設け
られるエアブロー装置に関し、特に、自動工具交換装置
を備えた工作機械において、主軸先端の工具把持部に対
する防塵、清掃用に主軸に設けられるエアブロー装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動工具交換装置を備えた工作機械にお
いて、主軸の先端に配置される工具把持部に切粉や塵芥
等の異物が侵入かつ付着しないように、主軸先端から圧
縮空気を噴出させて異物を除去するエアブロー装置を備
えたものが知られている。一般に従来のエアブロー装置
は、主軸頭の内部で高速回転する主軸の内部に軸線方向
へ貫通穴を設け、主軸後端から圧縮空気を貫通穴へ送入
し、主軸先端の工具把持部から噴出させている。このよ
うな従来のエアブロー装置を備えた工作機械の主軸頭の
一例を図5に示す。図示の主軸頭は、自動工具交換装置
によって工具マガジンとの間で自動工具交換が可能に形
成されたものであり、したがって主軸1の先端部には、
工具を保持した工具ホルダを把持するための工具把持部
2が設けられ、主軸1の内部には、工具把持部2に工具
ホルダを着脱自在に支持するチャック3を先端に備えた
引き棒(ドローバー)4が、主軸1と同心かつ軸線方向
に移動可能に配設される。引き棒4は、通常は皿ばね5
により上方へ付勢され、このとき先端のチャック3が閉
じられる。チャック3を開放するために、皿ばね5の付
勢に抗して引き棒4を下方へ押圧移動させるアンクラン
プレバー6が、主軸頭の上部に装着される。この主軸頭
において、上記の圧縮空気を通すための貫通穴7は、引
き棒4内の略中心に軸線方向へ穿設される。ここで、こ
の例のように、主軸1を回転させる駆動モータ8が主軸
後端に直接連結される場合には、エアブロー用の空気の
通路が主軸1の側方へ延設されることとなる。図示のよ
うに、この通路9は主軸1の上端において、引き棒4の
上端で引き棒4を支持するブシュ10、主軸1の壁面、
及び主軸1を包囲かつ支持して主軸1と共に回転するロ
ータ部品11に、それぞれ半径方向へ穿設された貫通孔
により形成される。さらに、主軸1の上端側方には、通
路9に連通可能な管路を有するノズル12が配置され、
ノズル12の管路が図示しない圧縮空気源に連結され
る。ノズル12は、アンクランプレバー6に連動するリ
ンク13により、主軸停止時にロータ部品11に接触し
て圧縮空気を送る位置と、ロータ部品11から離れる通
常の主軸作動時の位置との間で移動する。すなわち、主
軸1が停止し、工具交換のためにアンクランプレバー6
が引き棒4を押し下げるとき、同時にリンク13が作動
してノズル12がロータ部品11に接触し、圧縮空気が
ノズル12、通路9、及び貫通穴7を介して主軸1先端
の工具把持部2に噴出する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、主軸頭
の主軸と駆動モータとを同軸上で直結した場合には、主
軸エアブロー装置の構造が複雑になるとともに、主軸壁
面、引き棒、ブシュ、及びロータ部品に対する貫通穴の
加工工程を必要とし、特に、引き棒の軸線方向へ延びる
貫通穴は比較的細い穴を長距離に亙って加工しなければ
ならず、加工時間が長くなり、製造コストが上昇すると
いう課題がある。また、圧縮空気の通路は多数の部品に
跨がって形成され、これらの部品間の隙間からの空気の
漏出や相対移動可能な部品間での管路のずれによる圧力
低下のために、充分な空気の噴出量が得られない問題も
ある。
【0004】本発明は、これらの課題を解決するために
鋭意工夫改善を施したものであり、その目的とするとこ
ろは、部品点数を減らし、圧縮空気の通路として必要と
なる穴加工を比較的簡単なものとすることにより、製造
コストを低減させることができる工作機械の主軸エアブ
ロー装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、主軸頭の主軸の先端部にエアブロー装置
の主要な構成要素を集中配置することにより、引き棒に
対する穴加工を不要とし、部品点数の削減を可能とし
た。すなわち、本発明が提供する工作機械の主軸エアブ
ロー装置は、主軸の先端近傍にて主軸外周面と工具把持
部とを連通するように半径方向へ穿設された複数の貫通
穴と、上記主軸外周面と該主軸外周面を所定間隙を有し
て包囲する主軸ハウジングとの間に形成され、上記複数
の貫通穴の開口部を取り巻いてこれら開口部に連通する
圧縮空気の流路を形成する環状の溝路手段と、上記環状
の溝路手段に配設され、上記主軸外周面を囲繞して該主
軸外周面と前記主軸ハウジングとの間隙を閉塞可能な環
状のシール手段と、上記主軸外周面を包囲する主軸ハウ
ジングを半径方向へ貫通して延び、一端を上記環状の溝
路手段に、他端を圧縮空気源に接続される1つの管路
と、を具備し、上記環状のシール手段は、弾性変形可能
な材料からなり、通常は上記環状の溝路手段内にて上記
主軸外周面との間に所定の間隙を有して配置され、上記
環状の溝路手段に圧縮空気が供給されたときに弾性的に
湾曲しつつ上記主軸外周面に接触して該主軸外周面と上
記主軸ハウジングとの間隙を閉塞し、圧縮空気流を上記
工具把持部に集中流動させることを特徴とするものであ
る。
【0006】本発明の好適な実施態様によれば、上記環
状の溝路手段は、上記主軸外周面に上記複数の貫通穴の
開口部を取り巻くように凹設された環状溝と、上記主軸
外周面を包囲する主軸ハウジングの内壁面にて上記環状
溝に対面形成され、上記管路から流入する圧縮空気を上
記環状溝の略全体に分配する環状の分流路とからなり、
上記環状のシール手段は、外縁部が上記環状の分流路に
固定され、内縁部が上記環状溝の上下壁面に沿って延び
る薄肉の環状片からなる主軸エアブロー装置が提供され
る。
【0007】あるいはまた、上記環状の溝路手段を、上
記主軸外周面を包囲する主軸ハウジングの内壁面にて上
記主軸外周面に形成された上記複数の貫通穴の開口部を
取り巻くように形成され、上記管路から流入する圧縮空
気を上記複数の貫通穴に分配する環状の分流路から構成
し、上記環状のシール手段を、外縁部が上記環状の分流
路に固定され、内縁部が上記主軸外周面に沿って延びる
断面略L字形状を有した薄肉の環状片から構成してもよ
い。
【0008】また、上記主軸外周面と上記工具把持部と
を連通する複数の貫通穴は、上記工具把持部の内壁面に
おいて、工具を固定保持した着脱式工具ホルダの取着テ
ーパ面が当接するテーパ状内壁面に開口することが好ま
しい。
【0009】
【作用】主軸先端の工具把持部に工具ホルダを取着し、
主軸が回転加工動作状態にあるときは、エアブローが停
止しているため、環状のシール手段は主軸外周面との間
に所定の間隙を保持している。次いで、主軸が停止して
工具交換が行われる際には、工具ホルダが工具把持部か
ら離れると同時に、圧縮空気源が作動して圧縮空気が管
路、環状の溝路手段、及び複数の貫通穴を介して工具把
持部へ噴出する。このとき環状のシール手段は、環状の
溝路手段を流動する圧縮空気の圧力により弾性的に湾曲
変形し、主軸外周面に密に接触する。これにより、主軸
外周面と主軸ハウジングとの間隙がほぼ完全に閉塞さ
れ、圧縮空気の漏出が防止される。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明をその実
施例に基づきさらに詳細に説明する。図1は、本発明の
実施例による主軸エアブロー装置を備えた工作機械の主
軸頭を示す。図2は、図1の主軸エアブロー装置の拡大
図である。図1に示した工作機械の主軸頭は、図5の従
来例に示したものと同様に自動工具交換機構を備えたも
のであり、主軸は駆動モータに直結されている。図示の
ように、主軸頭内部で高速回転する主軸20は、それぞ
れに異なる工具を固着した多種類の工具ホルダ(図2に
鎖線で示す)を把持するための工具把持部22を先端に
備える。主軸20の後端には、カップリング24を介し
て駆動モータ26の出力軸が主軸20の軸線と同軸上に
連結される。主軸20の内部には、工具把持部22に工
具ホルダを着脱自在に支持するための引き棒28が、主
軸20と同心かつ軸線方向に移動可能に配設される。引
き棒28は、その先端に工具ホルダを着脱自在に把持す
るチャック30を備え、加工作業時に主軸20が回転す
る際には複数の皿ばね32により上方へ付勢され、チャ
ック30が閉じた状態になっている。また、工具交換時
にチャック30を開放するために、皿ばね32の付勢に
抗して引き棒28を下方へ押圧移動させるアンクランプ
レバー34が、主軸頭の上部に装着される。
【0011】上記構造は図5の従来例のものと同じであ
るが、この主軸頭に設けた本発明の実施例による主軸エ
アブロー装置は、以下に詳述するように、主軸20の先
端の工具把持部22に近接して主構成要素を配置するた
め、部品点数が少なく加工の容易な構造となっている。
図1及び図2に示したように、本発明の実施例による主
軸エアブロー装置は、主軸20の外周面と工具把持部2
2のテーパ状内壁面22aとを連通するように、主軸2
0の先端に近接して半径方向へ放射状に穿設された複数
の貫通穴36と、主軸20の外周面にこれらの貫通穴3
6の開口部を取り巻くように凹設された環状溝38と、
主軸20の先端を所定間隙を有して包囲する主軸ハウジ
ング40の内壁面にて、上記環状溝38に対面形成され
る環状の分流路42と、環状溝38と分流路42との間
に架設され、主軸20の外周面と主軸ハウジング40の
内壁面との隙間を塞ぐシール部材44と、主軸ハウジン
グ40を主軸20の中心方向へ貫通して上記環状の分流
路42に連通する1つの直線管路46と、一端を圧縮空
気源48に他端を主軸ハウジング40の外表面にて上記
直線管路46に接続されるパイプ50とを備える。環状
溝38及び分流路42は、本発明の環状溝路手段を構成
する。また、直線管路46及びパイプ50は、本発明の
管路を構成する。このように、本実施例において圧縮空
気の通路は、パイプ50、直線管路46、分流路42、
環状溝38、及び複数の貫通穴36によって形成され
る。したがって本発明では、従来例のように引き棒、ブ
シュ、及びロータ部品に貫通穴を設ける必要がなく、ま
たリンク機構等の複雑な構造も不要となっている。
【0012】図2に詳細に示したように、主軸ハウジン
グ40を半径方向に貫通する1つの直線管路46は、主
軸20の軸受52を固定するために主軸ハウジング40
の先端部分に主軸20を包囲するように埋設された環状
の軸受押さえ54内に穿設される。また、主軸ハウジン
グ40の内壁面に形成される環状の分流路42は、上記
軸受押さえ54の内周面に環状に凹設される逃げ溝56
と、軸受押さえ54の内周面にて逃げ溝56の下流側に
固着配置されたリップ固定リング58により形成され
る。リップ固定リング58は、その周方向に離間して複
数の穴60を備え、これらの穴60が直線管路46から
逃げ溝56に進入した圧縮空気を分流する。主軸20の
外周面と主軸ハウジング40の内壁面との隙間を塞ぐシ
ール部材44は、ゴム等の弾性材料からなる2枚の環状
リップ62により形成される。環状リップ62は、主軸
20の外周面に凹設された環状溝38の上壁面38a及
び下壁面38bに沿って主軸20を囲繞してそれぞれ配
置され、軸受押さえ54の内周面に設置された上記リッ
プ固定リング58によって上記配置に固定される。さら
に詳記すれば、2枚の環状リップ62は、圧縮空気を送
入しないとき、すなわち主軸20の回転加工動作時に、
それぞれ主軸20外周面の環状溝38の上壁面38a及
び下壁面38bとの間に僅かな間隙を有するように配置
される。
【0013】上記構成を有する主軸エアブロー装置の作
用を、図3を参照して以下に説明する。図3(a)に示
したように、主軸20の先端の工具把持部22に工具ホ
ルダ64を取着し、主軸20が回転加工動作状態にある
ときは、エアブローは停止状態にあり、主軸20の外周
面と主軸ハウジング40の内壁面との隙間を塞ぐ2枚の
環状リップ62は、それぞれ主軸20外周面の環状溝3
8の上壁面38a及び下壁面38bとの間に僅かな間隙
を保持している。次いで、主軸20が停止して工具交換
が行われる際には、アンクランプレバー34(図1)が
引き棒28を下方へ押圧してチャック30を開放し、工
具ホルダ64が工具交換装置(図示せず)により下方へ
抜き取られる。ここで工具ホルダ64のテーパ面64a
が工具把持部22のテーパ状内壁面22aから離れると
同時に、圧縮空気源48(図1)が作動して圧縮空気が
パイプ50、直線管路46、分流路42、環状溝38、
及び複数の貫通穴36を介して工具把持部22のテーパ
状内壁面22aから噴出する。このとき図3(b)に示
したように、分流路42から環状溝38の上壁面38a
及び下壁面38bに沿って非接触に延びる2枚の環状リ
ップ62は、分流路42を形成するリップ固定リング5
8の複数の穴60から分流されつつ噴き出す圧縮空気の
圧力により、外方向へ弾性的に湾曲変形してそれぞれ環
状溝38の上壁面38a及び下壁面38bに密に接触す
る。これにより、主軸20の外周面と主軸ハウジング4
0の内壁面との隙間がほぼ完全に閉塞され、圧縮空気の
漏出が防止される。直線管路46とパイプ50は密に固
定されているため、この部分からの圧縮空気の漏出はほ
とんど無いと考えてよい。したがって、本発明による主
軸エアブロー装置は空気の漏れ量が極めて少ないものと
なる。
【0014】2枚の環状リップ62を弾性的に湾曲変形
させる圧力は、直線管路46から供給される圧縮空気が
分流路42によって環状溝38内に分配されるため、環
状リップ62の全面に一様に加えられ、確実なシール効
果が得られる。また、主軸20の工具把持部22に供給
される圧縮空気は、複数の貫通穴36により工具把持部
22の内壁面を取り巻くように噴出するため、確実な防
塵効果を得ることができる。
【0015】上記実施例においては、主軸20の先端に
設けた複数の貫通穴36の出口部が、工具把持部22の
テーパ状内壁面22aに配設される構成とした。そのた
め、圧縮空気の供給停止の遅れ等から、工具ホルダ64
が工具把持部22に装着された後にまだ圧縮空気が送ら
れた場合にも、複数の貫通穴36の出口部が工具ホルダ
64のテーパ面64aによって閉塞されているために、
圧縮空気の供給は強制的に停止される。したがって、工
具ホルダ取着時の工具把持部22の残空間66(図3
(a)参照)に圧縮空気が進入し、残空間66の内部圧
力を危険領域まで高めることが防止される。残空間66
の内部圧力が危険領域まで高まると、空気は主軸20内
面と引き棒28との摺動部分68の微細な隙間から上方
へ流入し、皿ばね32(図1)部分に付着しているグリ
ースを押し上げて主軸20の上端に溢出させる危険を伴
うのである。
【0016】図4は、本発明の他の実施例を示す。この
実施例においては、主軸20の先端を包囲する環状溝3
8が省略されている。代わりに、主軸ハウジング40の
軸受押さえ54の内周面に固着されたリップ固定リング
58と主軸20の外周面との間により大きな空間70が
形成され、2枚の環状リップ72は通常時に断面略L字
状の形状を有してこの空間70内に配置される。各環状
リップ72の可動片部分72aは、エアブロー装置の非
作動時には図示のように主軸20の外周面との間に所定
の間隙を有し、圧縮空気が供給されると空間70の内部
圧力の上昇に伴って主軸20の外周面に密に接触する。
したがって、このような構成によっても、図1の実施例
と同様の効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】上記のように、本発明は、主軸の先端近
傍に半径方向へ穿設された複数の貫通穴と、主軸の先端
周囲に設けられ上記複数の貫通穴の開口部に連通する環
状の溝路手段と、主軸ハウジングを半径方向へ貫通して
延びる1つの管路とにより圧縮空気の通路を形成し、環
状の溝路手段における主軸外周面と主軸ハウジングとの
間隙を、主軸外周面を囲繞する弾性変形可能な環状のシ
ール手段により閉塞可能とし、主軸が回転加工動作状態
にあるときは、環状のシール手段が主軸外周面との間に
所定の間隙を保持し、主軸が停止して工具交換が行われ
る際には、圧縮空気源が作動して圧縮空気が管路、環状
の溝路手段、及び複数の貫通穴を介して工具把持部へ噴
出すると同時に、環状のシール手段が圧縮空気の圧力に
より弾性的に湾曲変形して主軸外周面に接触し、主軸外
周面と主軸ハウジングとの間隙をほぼ完全に閉塞する構
成としたから、空気の漏出度が極めて少ない主軸エアブ
ロー装置が提供されるとともに、圧縮空気の通路を形成
するための穴加工は距離が短く精度を要しない加工が可
能なため、主軸エアブロー装置の製造コストを低減させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による主軸エアブロー装置を備
えた工作機械の主軸頭の部分断面図である。
【図2】図1の主軸エアブロー装置の拡大断面図であ
る。
【図3】図2の主軸エアブロー装置の作用説明図で、
(a)エアブロー停止時、(b)エアブロー作動時、を
示す図である。
【図4】本発明の他の実施例による主軸エアブロー装置
の拡大断面図である。
【図5】従来の主軸エアブロー装置を備えた工作機械の
主軸頭の部分断面図である。
【符号の説明】
20…主軸 22…工具把持部 22a…テーパ状内壁面 28…引き棒 30…チャック 36…貫通穴 38…環状溝 40…主軸ハウジング 42…分流路 44…シール部材 46…直線管路 48…圧縮空気源 50…パイプ 54…軸受押さえ 56…逃げ溝 58…リップ固定リング 60…穴 62,72…環状リップ 64…工具ホルダ 66…残空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸頭の回転主軸先端に配置
    された工具把持部の防塵用エアブロー装置であって、 主軸の先端近傍にて該主軸の外周面と工具把持部とを連
    通するように半径方向へ穿設された複数の貫通穴と、 前記主軸外周面と該主軸外周面を所定間隙を有して包囲
    する主軸ハウジングとの間に形成され、前記複数の貫通
    穴の開口部を取り巻いてこれら開口部に連通する圧縮空
    気の流路を形成する環状の溝路手段と、 前記環状の溝路手段に配設され、前記主軸外周面を囲繞
    して該主軸外周面と前記主軸ハウジングとの間隙を閉塞
    可能な環状のシール手段と、 前記主軸外周面を包囲する前記主軸ハウジングを半径方
    向へ貫通して延び、一端を前記環状の溝路手段に、他端
    を圧縮空気源に接続される1つの管路と、を具備し、 前記環状のシール手段は、弾性変形可能な材料からな
    り、通常は前記環状の溝路手段内にて前記主軸外周面と
    の間に所定の間隙を有して配置され、前記環状の溝路手
    段に圧縮空気が供給されたときに弾性的に湾曲しつつ前
    記主軸外周面に接触して該主軸外周面と前記主軸ハウジ
    ングとの間隙を閉塞し、圧縮空気流を前記工具把持部に
    集中流動させることを特徴とする工作機械の主軸エアブ
    ロー装置。
  2. 【請求項2】 前記環状の溝路手段は、前記主軸外周面
    に前記複数の貫通穴の開口部を取り巻くように凹設され
    た環状溝と、前記主軸外周面を包囲する主軸ハウジング
    の内壁面にて前記環状溝に対面形成され、前記管路から
    流入する圧縮空気を前記環状溝の略全体に分配する環状
    の分流路とからなり、前記環状のシール手段は、外縁部
    が前記環状の分流路に固定され、内縁部が前記環状溝の
    上下壁面に沿って延びる薄肉の環状片からなる請求項1
    記載の工作機械の主軸エアブロー装置。
  3. 【請求項3】 前記環状の溝路手段は、前記主軸外周面
    を包囲する主軸ハウジングの内壁面にて前記主軸外周面
    に形成された前記複数の貫通穴の開口部を取り巻くよう
    に形成され、前記管路から流入する圧縮空気を前記複数
    の貫通穴に分配する環状の分流路からなり、前記環状の
    シール手段は、外縁部が前記環状の分流路に固定され、
    内縁部が前記主軸外周面に沿って延びる断面略L字形状
    を有した薄肉の環状片からなる請求項1記載の工作機械
    の主軸エアブロー装置。
  4. 【請求項4】 前記主軸外周面と前記工具把持部とを連
    通する複数の貫通穴は、前記工具把持部の内壁面におい
    て、工具を固定保持した着脱式工具ホルダの取着テーパ
    面が当接するテーパ状内壁面に開口する請求項1〜3の
    いずれか一つに記載の工作機械の主軸エアブロー装置。
JP23949291A 1991-09-19 1991-09-19 工作機械の主軸エアブロー装置 Pending JPH0577133A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23949291A JPH0577133A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 工作機械の主軸エアブロー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23949291A JPH0577133A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 工作機械の主軸エアブロー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0577133A true JPH0577133A (ja) 1993-03-30

Family

ID=17045584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23949291A Pending JPH0577133A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 工作機械の主軸エアブロー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0577133A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0895950A1 (en) 1997-08-07 1999-02-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Parts alignment device
JP2002126966A (ja) * 2000-10-18 2002-05-08 Rix Corp リップシール及び回転軸シール構造
CN110586968A (zh) * 2019-09-28 2019-12-20 深圳市爱贝科精密机械有限公司 一种主轴前端气封装置
CN111390581A (zh) * 2020-03-12 2020-07-10 深圳市爱贝科精密机械有限公司 一种用于主轴端面吹气装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0895950A1 (en) 1997-08-07 1999-02-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Parts alignment device
JP2002126966A (ja) * 2000-10-18 2002-05-08 Rix Corp リップシール及び回転軸シール構造
CN110586968A (zh) * 2019-09-28 2019-12-20 深圳市爱贝科精密机械有限公司 一种主轴前端气封装置
CN110586968B (zh) * 2019-09-28 2024-06-04 深圳市爱贝科精密工业股份有限公司 一种主轴前端气封装置
CN111390581A (zh) * 2020-03-12 2020-07-10 深圳市爱贝科精密机械有限公司 一种用于主轴端面吹气装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3058167B2 (ja) 工具交換装置
US6059702A (en) Machine tool with coolant flushing system
US5676506A (en) Spindle device for machine tools
JP3027505B2 (ja) 主軸装置
JP6340286B2 (ja) 主軸装置および当該主軸装置を備えた工作機械
US5150994A (en) Spindle means of machine center
US4671520A (en) Device for holding workpieces during machining operations
SE463659B (sv) Anordning foer detektering av skador paa verktyg
WO2002098605A1 (fr) Systeme d'arbre principal de machine outil
JPH0957582A (ja) 主軸装置
JPH0577133A (ja) 工作機械の主軸エアブロー装置
US5895182A (en) Spindle end portion cleaning device for a machine tool
US4787785A (en) Machine tool with a spindle head
JPH11285944A (ja) 取付ニップルをクランププレートへ固定するクランプ装置
EP0978350B1 (en) Main spindle apparatus for machine tools, and multispindle head for machine tools
JPH1094942A (ja) 工作機械の主軸装置
JP3671392B2 (ja) 工作機械の主軸装置
JPH10235535A (ja) 工作機械の防塵装置及び防塵方法並びに工具装着方法
JP7382216B2 (ja) 工作機械の主軸装置
JP6742208B2 (ja) 工作機械の主軸装置
JPH0717452U (ja) クーラント噴出路を備えた工具ホルダ
JP2519909Y2 (ja) 自動工具交換機構
JP3002623U (ja) 工作機械の主軸装置
JP4472145B2 (ja) 引き込み式チャック
KR101401112B1 (ko) 스핀들 에어 공급 장치