JP3185479U - 電磁調理用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器全体を適切に加熱することができる電磁調理用容器を提供する。
【解決手段】電磁調理用容器1は、円筒部100と、円筒部100の一端を閉塞し、外部からの熱を円筒部100の内側へ伝熱させると共に、外部から円筒部100自体へ熱を伝熱させる厚さを有する底部105と、底部105の外側表面に設けられ、電磁誘導により発熱する発熱体40とを備える。容器本体10は、縁筒部100と底部105とを有して構成される。
【選択図】図1

Description

本考案は、セラミック材料を用いて構成される電磁調理用容器に関する。
従来、窯業(陶磁器)製品の底部外面に、薄膜金属皮膜層を形成して構成される電磁誘導加熱調理器用土鍋が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の電磁誘導加熱調理器用土鍋によれば、導電性を有さない窯業製品であっても、電磁誘導調理器用の容器として用いることができる。
実用新案登録第3096191号公報
しかし、特許文献1に記載されている電磁誘導加熱調理器用土鍋においては、土鍋の底の厚さが薄いので、土鍋全体を加熱することができず、土鍋の底の直上の食材を適切に調理できない。
例えば、ご飯を美味しく炊くには、適切な昇温プロセスにより、一気に炊きあげる事が求められる。一般的に60度付近で全体を平均的に加熱する事で全体に甘みが増すと言われている。このようなことから、ご飯鍋は、周囲全体に熱を一気に加えられる構造が有効と考えられる。この点、ガス火を用いる場合は、火の回りが良い様に底面を球面に近づける形状とすることで、これらの条件を満たすことが出来る。
一方、電磁調理用容器は、平面のトッププレート上に調理器具を置き、加熱をする事になり、底面での加熱が余儀なくされる。電磁調理用容器において、ステンレスの鍋でご飯を炊いた場合、最初から強い火力で炊き始めると、最初から底から焦げて、燻製状態のご飯に炊けてしまう。このため、弱い火力で炊かざるをえず、美味しいご飯には成りにくかった。
そこで、本考案の目的は、容器全体を適切に加熱することができる電磁調理用容器を提供することにある。
本考案は、上記目的を達成するため、円筒部と、円筒部の一端を閉塞し、外部からの熱を円筒部の内側へ伝熱させると共に、外部から円筒部自体へ熱を伝熱させる厚さを有する底部と、底部の外側表面に設けられ、電磁誘導により発熱する発熱体とを備える電磁調理用容器が提供される。
本考案に係る電磁調理用容器によれば、容器全体を適切に加熱することができる電磁調理用容器を提供できる。
本考案の第1の実施の形態に係る電磁調理用容器の側面の部分断面図である。 本考案の第1の実施の形態に係る電磁調理用容器の一部の断面図である。 本考案の第2の実施の形態に係る電磁調理用容器の側面の部分断面図である。 本考案の第2の実施の形態に係る電磁調理用容器の底面図である。 底面の肉厚が10mmの場合の容器内の温度変化を示す図である。 底面の肉厚が10mmの場合の容器内の温度変化を示す図である。 底面の肉厚が4mmの場合の容器内の温度変化を示す図である。 底面の肉厚が4mmの場合の容器内の温度変化を示す図である。
[第1の実施の形態]
図1(A)は、本考案の第1の実施の形態に係る電磁調理用容器の上面図、図1(B)は、側面の断面の一例を示す。また、図2は、本考案の第1の実施の形態に係る電磁調理用容器の一部の断面の一例を示す。
(電磁調理用容器1の概要)
第1の実施の形態に係る電磁調理用容器1は、ガスコンロ、電子レンジ、及び電磁調理器(すなわち、IH調理器具)等を用いて食材を調理することができる調理用容器である。電磁調理用容器1は、電磁調理器の平坦なトッププレート上に載せられて加熱された場合であっても、電磁調理用容器1の底の部分だけではなく、電磁調理用容器1の全体が加熱される構造を有する。これにより、電磁調理用容器1は、一例として、加熱方法によらずに、おいしいご飯を炊くことができる炊飯用の鍋として用いることができる。
具体的に、電磁調理用容器1は、一端に開口を有する容器本体10と、容器本体10の開口に被せて用いられるガラス製の蓋20と、蓋20の上部の中央付近に設けられる把持部30とを備える。より具体的に、電磁調理用容器1は、実質的に円筒状を有する円筒部100と、円筒部100の一端を閉塞し、外部からの熱を円筒部100の内側へ伝熱させると共に外部から円筒部100自体へ熱を伝熱させる厚さを有する底部105と、底部105の外側表面に設けられ、電磁誘導により発熱する発熱体40とを備える。容器本体10は、円筒部100と底部105とを有して構成される。なお、本実施の形態に係る電磁調理用容器1は、炊飯用の土鍋若しくは鍋、又はその他の用途の鍋若しくは土鍋等の容器本体10の深さが比較的深い器具である。
(電磁調理用容器1の構成の詳細)
容器本体10は、調理材料及び水等を収容する容器であって、略円筒形状を有する。容器本体10は、略平坦な底部105と、底部105の外縁から上方に向けて延びる円筒部100と、円筒部100の上端部から外方に向けて突出する持ち手130とを有する。また、底部105からの熱を円筒部100に伝熱させやすくすることを目的として、容器本体10は、底部105と円筒部100との接続部分に丸みを有する形状部分、すなわち、予め定められた曲率半径を有する湾曲部110を有する。更に、円筒部100は、容器本体10の容量を確保すると共に外観においてコンパクトな形状にすることを目的として、底部105が設けられている側から離れる側に向かって断面直径が徐々に大きくなる形状を有する。
そして、底部105は、底部105に熱が加わった場合に、底部105から容器本体10内部への伝熱だけでなく、底部105から容器本体10内部への伝熱と同程度の熱量を円筒部100自体に伝熱させること、及び底部105から容器本体10内部への伝熱が優勢になることで底部105直上の食材が適切に調理されないこと(例えば、焦げつくこと又は燻製になること等)を抑制することを目的として、予め定められた厚さ(7mm〜15mm)を有する。例えば、底部105の厚さtは2,3合炊きの場合は7mmから12mm以下で有り、5合炊き以上においては、10mmから15mmの厚さである。なお、米1合は、およそ120ml、150gである。
また、底部105は、底部105の外縁に、発熱体40の表面と電磁調理用容器1が設置される面との間に空隙120を生じさせる足部115を有する。底部105の表面から足部115の先端までの高さ、すなわち、電磁調理用容器1を平坦面に設置した場合に底部105と当該平坦面との間の距離は、発熱体40が当該平坦面に接触しない距離に設定される。例えば、電磁調理用容器1を平坦面に設置した場合に底部105と当該平坦面との間の距離dは、1mm以上3mm以下程度に設定される。これにより、発熱体40が過熱されることによって、発熱体40が破損することを抑制できる。
ここで、円筒部100は、底部105から蓋20の側に向かって波型の輪郭形状を有する。例えば、円筒部100は、底部105から蓋20の側に向かって予め定められた間隔(一例として、1cm以上2cm以下程度の間隔)で形成される複数の段差を有する。円筒部100が複数の段差を含む形状を有することにより、容器本体10は、横方向からの衝撃に対して高い強度を発揮する。また、複数の段差を容器本体10は有しているので、ユーザーが容器本体10に手で触れた場合に、手が容器本体10の表面において滑ることを抑制できる。
容器本体10、すなわち、円筒部100及び底部105は、耐熱性を有する陶磁器等を構成するセラミック材料を用いて形成される。また、セラミック材料から構成される容器本体10の容器側面である円筒部100は、容器本体10内の保温性を向上させることを目的として、一例として、7mm以上12mm以下程度の厚さを有する。ここでセラミック材料としては、加熱による底部105における歪の発生を抑制することを目的として、熱収縮率が低いセラミック材料を用いる。一例として、ペタライト(petalite)を70%以上含むセラミック材料を用いる。熱膨張係数が3.0×10−7〜10.0×10−7/℃、のセラミック材料を用いる。これにより、電磁調理器で本体容器10を空だきをしても割れない事が確認できる。なお、容器本体10内で食材を調理する場合に容器本体10の内面に食材が焦げつくことを抑制すべく、容器本体10の内面若しくは内側の底面付近にフッ素加工等の表面処理を施すこともできる。釉薬をかけた面にフッ素加工を施すには、表面をブラスト加工した上でフッ素加工を施すことで加工面の剥がれを防止する事が出来る。
発熱体40は、底部105の表面に設けられ、電磁誘導によって発熱する。発熱体40は、例えば、平面視にて、底部105の平面視における形状(例えば、円形状)と相似形状を有する。発熱体40は、銀転写シートである。塗布した銀膜でもよい。また、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料で構成されてもよい。なお、発熱体40は、板状、網状、若しくは帯状を呈する一体形状を有して形成することもできる。底部105に発熱体40を設けることにより、ガスコンロやガス調理器具だけでなく、IH調理器具を用いて容器本体10を加熱することができる。
持ち手130は、ユーザーが容器本体10を持ち上げる場合に手で保持する部分である。持ち手130は、底部105の方向に向かって突出する凸部132を先端部分に含む。凸部132は、ユーザーが持ち手130を手で保持する場合に、持ち手130の表面において手が滑ることを抑制する。なお、凸部132は、容器本体10と一体的に形成すること、又は容器本体10に接着して形成することができる。凸部132を容器本体10に接着して形成する場合、凸部132は、ゴムやシリコーン樹脂を用いて形成できる。
また、容器本体10の底部105の反対側には開口が設けられている。そして、当該開口の縁に蓋20の端部が載ることで、容器本体10は蓋20により閉じられる。この場合において、当該開口と蓋20の端部との間には、パッキンを嵌め込むこともできる。容器本体10(又は蓋20の端部)がパッキンを有することで、蓋20が被せられた容器本体10の内部の機密性を向上させることができる。パッキンは、耐熱性及び弾性を有する材料、例えば、ゴム材料若しくはシリコーン樹脂を用いて形成される。
蓋20は、断面において湾曲を含む形状を有する。例えば、蓋20は、ドーム形状若しくは円錐形状を有する。蓋20は、容器本体10を構成する材料と同一の耐熱性を有するセラミック材料を用いて形成される。また、蓋20は、耐熱性及び透明性を備えたガラス等、又はアルミニウムやステンレス鋼等の金属材料を用いて形成することもできる。
把持部30は、蓋20を持ち上げる場合にユーザーによって掴まれる部分である。例えば、把持部30は、上面図(A)に示すように、平面視にて略六角形状を有する。また、六角形上の平板31に、2本の直方体形状の摘み部32が設けられている。なお、把持部30は、平面視にて、四角形などの多角形状、または円形を有することもできる。また、把持部30は、蓋20の上部の中央付近に設けられる。把持部30は、耐熱性樹脂等の耐熱性を有する材料を用いて形成される。
また、蓋20の把持部30の中央には、容器本体内部の圧力を調節するとともに、圧力に応じて所定の音を鳴らすホイッスル機構70が設けられている。
また、容器本体10の表面、すなわち、円筒部100及び底部105の表面に、水分を吸収することにより発生する容器本体10の歪を抑制することを目的として、円筒部100及び底部105の吸水率を0.1%以下にする表面層を形成することもできる。表面層は、容器本体10を構成する材料の熱膨張率に近い熱膨張率を有する材料、若しくは容器本体10を構成する材料の熱膨張率より小さな熱膨張率を有する材料を用いて形成される。
例えば、表面層は、ペタライト、灰鉄輝石(スポジューメン)、炭酸リチウム、菱苦土石(マグネサイト)、カリ長石、珪石、酸化亜鉛(例えば、亜鉛華)、炭酸バリウム、ジルコン、石灰、粘土、及びガラス粉末等からなる材料群から選択される複数の材料を組み合わせて調整した釉薬に、釉薬の全質量に対して予め定められた割合で秤量されるSiO、Al、LiO、ZnO、BaO、CaO、及びZrO等の添加材料を添加して構成される混合釉薬を用いて形成される。なお、混合釉薬には、顔料等の他の構成要素を添加することもできる。
また、添加材料の釉薬の全質量に対する割合は、一例として、SiOが60%以上75%以下、Alが10%以上20%以下、LiOが3%以上10%以下、ZnOが3%以上10%以下、BaOが0%以上5%以下、CaOが0%以上5%以下、ZrOが0%以上10%以下である。
(実施の形態の効果)
例えば、美味しいご飯を炊く場合、以下のプロセスを経ることが重要になる。すなわち、生の米は固くて消化しにくいβデンプンの固まりであり、炊飯とはβデンプンをαデンプン化することである。したがって、炊飯プロセスは、まず米に吸水させ、次に米を煮て、続いて煮た米を蒸し、最後に蒸らす工程を備える。また、この炊飯プロセスでβデンプンがαデンプン化されるが、加熱加減によっては「おコゲ」が発生し、「おコゲ“ご飯”」が出来上がる。
そして、炊飯プロセスにおける調理鍋内の状態変化の概要は以下のとおりである。すなわち、まず、調理鍋に米及び適量の水を入れる。この過程で米は水を吸収する。このプロセスが「吸水」である。次に、米が水を十分に吸収した時点で加熱を開始する。水温が上昇する過程においても、米は加熱温度に応じて水を吸収する。また、糖分を作り出す酵素が60℃前後で最も活発に働くため、炊き上がったご飯の糖度が増えて甘くなる。水が沸騰すると米粒自体は煮られる状態となる。またデンプンは加熱によりα化する。α化したデンプンは水溶性のために水中に溶け出す。
そして、αデンプンは粘度が高いので加熱により発生した泡が保持され、水と気泡とにより体積が急激に増大する。この状態を放置すると容器から泡と共にα化したデンプンや水が外部に溢れ出す。これが「ふきこぼれる」状態である。またこのプロセスが「煮る」工程に該当する。この過程で水は急激に蒸発する。続いて、泡を保持するための十分な水が調理鍋内から失われた時に、次のプロセスである「蒸す」工程が開始される。
この「蒸す」工程により米粒の周りの水が蒸発すると、水が米粒内部に含まれるだけとなる。この状態から、更に余分な水分を蒸発させるために加熱を停止し、保熱工程を開始する。所定時間の保熱工程を経ることにより米粒の周囲の粘液から水分が失われ、「ご飯」が完成する。この保熱するプロセスが「蒸らす」工程である。
以上のようにおいしいご飯を炊く場合、容器内の米全体に熱が適切に伝熱することが要求される。したがって、炊飯に用いる調理鍋としては、調理鍋全体に熱を加えることができる構造を有することが好ましい。
第1の実施の形態に係る電磁調理用容器1は、予め定められた厚さの底部105を有する容器本体10を用いることにより底部105だけでなく円筒部100に適切に熱を伝熱させることができるので、例えば、電磁調理用容器1を電磁調理器の平坦なトッププレートに設置して用いた場合やガスコンロで加熱した場合であっても底部105の直上のみが加熱されることを防止でき、容器本体10全体を加熱することができる。これにより、電磁調理用容器1によれば、容器内の各部分の温度上昇速度の均一化が図られる。そして、容器本体10内の局所的な温度上昇により水分が消失し食材が焦げてしまうことや、又は燻製状態になることを抑制できる。
また、熱膨張率が小さいこと、吸水率が小さいことにより、歪みの発生が抑制され、割れや、発熱体の破損や剥離が防止される。
また、電磁調理用容器1は、ペタライト等のセラミック材料を用いて構成されるので、電子レンジを用いて調理する場合であっても、容器本体10の全体を適切に加熱することができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本考案の第2の実施の形態に係る電磁調理用容器の側面の部分断面の一例を示す。また、図4は、本考案の第2の実施の形態に係る電磁調理用容器の底面の一例を示す。
第2の実施の形態に係る電磁調理用容器2は、第1の実施の形態に係る電磁調理用容器1とは、容器本体10の構成の一部と発熱体の構成が異なる点を除き、電磁調理用容器1と略同一の構成及び機能を備える。したがって、相違点を除き詳細な説明は省略する。
電磁調理用容器2が備える容器本体12の底部105は、底部105の略中央に円筒部100内に向かって突出する凸部150を有する。容器本体10内部に凸部150が配置されることにより、電磁調理用容器2が加熱された場合に容器本体10内に存在する水等の流動体に容易に対流を発生させることができる。また、底部105と円筒部100との接続部分には湾曲部110が設けられているので、凸部150で発生した流動体の対流を湾曲部110において更に促進することができる。
また、底部105の表面に設けられる発熱体41は、複数の金属環を用い、複数の部分を有する形状に形成される。具体的に、発熱体41は、底部105の外側表面に同心円状に配置される複数の円環部を有する。例えば、発熱体41は、底部105の中心から縁部に向けて、第1円環部400、第2円環部405、及び第3円環部410をこの順に有する。また、第1円環部400の幅は第2円環部405の幅より狭く形成され、第2円環部405の幅は第3円環部410の幅より狭く形成される。発熱体41を複数の部分から構成することで、容器本体10を構成する材料と発熱体41を構成する材料との熱膨張係数が大きく異なる場合であっても、発熱体41が底部105から分離することを抑制できる。
また、第1円環部400の内側には底部105の表面が露出する露出部50が設けられる。そして、露出部50、第1円環部400、及び第2円環部405の領域が低温領域42であり、第3円環部410が設けられている領域が高温領域44になる。すなわち、各円環部は電磁誘導に発熱するので、底部105に接触している円環部の面積を調整することにより、複数の温度域を設定することができる。この例では、外周に向かって幅広の円環部となっているが、反対に外周に向かって幅を狭くして、電磁誘導による外周の発熱の量を押さえ温度差を少なくしても良い。
なお、容器本体10と蓋20との間に、弾性を有するリング状のパッキン60を備えていてもよい。パッキン60は、容器本体の開口縁に設けられる。パッキン60を設けると、容器内の密閉効果が向上する。例えば、米の炊飯中は、粘性のあるデンプン質が隙間から出ようとするのを防止できる。また、蓋20から垂れる水分を中心部付近に還元する効果がある。なお、パッキン60は、接着されていないので、取り外して洗浄することができる。
(変形例)
本考案の電磁調理用容器は、さらに、次の構成を備えていてもよい。
例えば、容器本体の開口縁に、開口縁を一周するリング状の溝を形成してもよい。そして、リング状のパッキンを、溝の内側に設け、蓋が容器本体に被せられると、蓋の端部が、パッキンに当接するようにしてもよい。
また、蓋の端部とパッキンとの当接面よりも上位まで溜まった水が、ウォーターシールを形成するようにしてもよい。
また、蓋は、立て置きまたは平置きした際に、転倒を防止する形状の把持部を有してもよい。例えば、把持部は、十字形の輪郭形状をしている平面部と、平面部から所定角で上方向に立ち上がる先端部とを有するL字形の形状に形成することができる。
また、容器本体の内側底面付近には、フッ素加工が施されていてもよい。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は実用新案登録請求の範囲に係る考案を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが考案の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
以下、本願考案を適用した電磁調理用容器を炊飯に用いた例を説明する。
用いた電磁調理用容器は、図1に示したものである。
容器内の温度変化を測定するため、底の中央部にT1、底の隅にT3、T1とT3の中間位置にT2、炊飯前の米の上面付近の側面にT4と、それぞれ熱電対を設置した。
<実施例1>
図5は、底面の肉厚が10mmの場合の容器内の温度変化を示す。
「強めの中火」に設定し、全体が沸騰したら、「弱火」に設定して、米表面の水分が切れたときに「消火」に設定して、加熱を停止した。
全体的なムラは少なく、美味しい出来上がりだった。
<実施例2>
図6は、底面の肉厚が10mmの場合の容器内の温度変化を示す。
「強めの中火」に設定し、全体が沸騰し、2分経過後、「消火」に設定し、加熱を停止した。
焦げは鍋底に少しあるだけであり、均一な美味しい出来上がりだった。
<比較例1>
図7は、底面の肉厚が4mmの場合の容器内の温度変化を示す。
「強めの中火」に設定し、全体が沸騰したら、「弱火」に設定して、米表面の水分が切れたときに「消火」に設定して、加熱を停止した。
容器の側面側は水分量が多く、べちゃべちゃしていた。特に鍋底との角部は特に水分が多かった。また、焦げ過ぎな部分や焦げムラが出来ていた。焦げを取った面も水分が多く、おいしいご飯とは言えない状態であった。
<比較例2>
図8は、底面の肉厚が4mmの場合の容器内の温度変化を示す。
「強めの中火」に設定し、全体が沸騰し、水分が見えなくなったら、「消火」に設定し、加熱を停止した。
比較例1と同様に、やや焦げ過ぎな部分や焦げムラがあり、容器の側面側の焦げを取った面は水分量が多かったが、あまり気にならない程度であった。比較例1より水分量が少なかったのは「強めの中火」の時間が長く、より水分が蒸発したためと思われる。
米に芯はないが、硬めの箇所もあったりと、出来上がりにムラがあって美味しいとは言えなかった。
以上の実施例より、肉厚が4mmと比べ10mmと厚い方が、焦げ過ぎや、焦げのムラも少なく美味しく炊飯できることが分かった。
1、2 電磁調理用容器
10、12 容器本体
20 蓋
30 把持部
40、41 発熱体
42 低温領域
44 高温領域
50 露出部
100 円筒部
105 底部
110 湾曲部
115 足部
120 空隙
130 持ち手
132 凸部
150 凸部
400 第1円環部
405 第2円環部
410 第3円環部

Claims (15)

  1. 円筒部と、
    前記円筒部の一端を閉塞し、外部からの熱を前記円筒部の内側へ伝熱させると共に、前記外部から前記円筒部自体へ前記熱を伝熱させる厚さを有する底部と、
    前記底部の外側表面に設けられ、電磁誘導により発熱する発熱体と
    を備えることを特徴とする電磁調理用容器。
  2. 請求項1に記載の電磁調理用容器であって、
    前記底部は、7mm以上の厚さを有することを特徴とする電磁調理用容器。
  3. 請求項2に記載の電磁調理用容器であって、
    前記底部と前記円筒部との接続部分に、予め定められた曲率半径を有する湾曲部が設けられることを特徴とする電磁調理用容器。
  4. 請求項3に記載の電磁調理用容器であって
    前記円筒部及び前記底部は、セラミック材料を用いて形成されることを特徴とする電磁調理用容器。
  5. 請求項4に記載の電磁調理用容器であって
    前記円筒部及び前記底部は、ペタライト(petalite)を70%以上含むセラミック材料を用いて形成されることを特徴とする電磁調理用容器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電磁調理用容器であって、
    前記円筒部及び前記底部の表面に、前記円筒部及び前記底部の吸水率を0.1%以下にする表面層を更に備えることを特徴とする電磁調理用容器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電磁調理用容器であって、
    前記円筒部は、前記底部が設けられている側から離れる方向に向かって断面直径が徐々に大きくなることを特徴とする電磁調理用容器。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電磁調理用容器であって、
    前記底部は、前記円筒部内部に向かって突出する凸部を有することを特徴とする電磁調理用容器。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電磁調理用容器であって、
    前記発熱体は、前記底部の前記外側表面に同心円状に配置される複数の円環部を有することを特徴とする電磁調理用容器。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の電磁調理用容器であって、
    前記底部は、前記底部の外縁に、前記発熱体の表面と電磁調理用容器が設置される面との間に空隙を生じさせる足部を有することを特徴とする電磁調理用容器。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電磁調理用容器であって、
    前記電磁調理用容器本体と蓋との間に設けられるパッキンを備える
    ことを特徴とする電磁調理用容器。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の電磁調理用容器であって、
    容器本体に被せられる蓋体と、
    前記蓋が当接する前記容器本体の開口縁を一周するリング状の水溜溝と、を有し、
    前記水溜溝によりウォーターシールが形成される
    ことを特徴とする電磁調理用容器。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の電磁調理用容器であって、
    蓋には、容器内部の圧力を調節するとともに、圧力に応じて所定の音を鳴らすホイッスル機構が設けられている
    ことを特徴とする電磁調理用容器。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の電磁調理用容器であって、
    蓋は、立て置きまたは平置きした際に、転倒を防止する形状の把持部を有する
    ことを特徴とする電磁調理用容器。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の電磁調理用容器であって、
    容器本体の内側底面付近には、フッ素加工が施されている
    ことを特徴とする電磁調理用容器。
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