JP3185091B2 - 床下換気方法および床下換気構造 - Google Patents

床下換気方法および床下換気構造

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JP3185091B2
JP3185091B2 JP19384996A JP19384996A JP3185091B2 JP 3185091 B2 JP3185091 B2 JP 3185091B2 JP 19384996 A JP19384996 A JP 19384996A JP 19384996 A JP19384996 A JP 19384996A JP 3185091 B2 JP3185091 B2 JP 3185091B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床下換気方法および
床下換気構造に関する。さらに詳しくは、通気性を有す
る土台カバーを用いて床下の換気を行う床下換気方法お
よび床下換気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基礎として布基礎が用いられ
ている住宅では、床下の換気のため図11および図12
に示すように、布基礎立上り部aの適宜位置に換気口b
が設けられている。
【0003】しかしながら、従来の床下換気方法あるい
は床下換気構造は、布基礎立上り部aに換気口bを点在
させて設けていることにより、空気のよどむ個所が生ず
るという問題の他に、次のような問題を有している。
【0004】(1)配筋の際に換気口bのために余分な
鉄筋の曲げ加工が生じることに加え、開口部に対する補
強用配筋も必要となるため、配筋作業が煩雑となってい
る。
【0005】(2)コンクリート打設の際の流動圧のた
め、換気口b部の型枠がずれて換気口bが所定位置にで
きなかったり、あるいは換気口b部の型枠が型崩れして
換気口bが変形したりすることがある。それにともない
補修作業が必要となり、作業工程の増大およびコストの
増大を招来している。
【0006】(3)コンクリート打設後、換気口bの目
より小さな小動物が床下への侵入することもあり、その
防止ための金網cの取付けをしなければならず、作業が
工程の増大するとともに、作業期間の長期化を招来して
いる。また、金網cが損傷した場合には、床下に小動物
が侵入するという問題もある。
【0007】かかる問題に加え、従来の布基礎におい
て、布基礎立上り部aのモルタル仕上げを行うものにあ
っては、モルタルの塗布厚を確認するための定規がない
という問題もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、布基礎立上り部
に換気口を設けることなく床下の換気がなし得る床下換
気方法および床下換気構造を提供することを主たる目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の床下換気方法
は、布基礎などの連続した基礎が用いられている建物の
床下換気方法であって、土台カバーをシェル状体とした
インナーカバーとシェル状体としたアウターカバーとか
ら構成し、前記インナーカバーとアウターカバーとを所
定の位置関係に配設することにより、インナーカバーと
アウターカバーとの間に外部から床下に連通する空気流
形成されてなり前記インナーカバーは、傾斜して
いる第1底面と、該第1底面の上端から一体的に設けら
れている水平な第2底面と、該第2底面の他端から一体
的に設けられている第1側面と、該第1側面の上端から
一体的に第2底面と反対方向に傾斜させて設けられてい
る第2側面と、該第2側面の上端から一体的に第2底面
と反対方向に向けて設けられている水平な上面とを有
し、前記アウターカバーは、第1垂直面と、該第1垂直
面の下端から一体的に設けられている上面と、該上面の
他端から一体的に下方に傾斜させて設けられている傾斜
側面と、該傾斜側面の下端から一体的に設けられている
第2垂直面とを有してなるとともに、同アウターカバー
の内側には前記インナーカバーの上面と協働して空気流
路を形成する流路形成部材が設けられてなることを特徴
とする。
【0010】
【0011】 本発明の床下換気構造は、布基礎などの
連続した基礎が用いられている建物の床下換気構造であ
って、土台カバーをシェル状体としたインナーカバーと
シェル状体としたアウターカバーとから構成し、前記イ
ンナーカバーとアウターカバーとを所定の位置関係に配
設することにより、インナーカバーとアウターカバーと
の間に外部から床下に連通する空気流路形成されてな
前記インナーカバーは、傾斜している第1底面と、
該第1底面の上端から一体的に設けられている水平な第
2底面と、該第2底面の他端から一体的に設けられてい
る第1側面と、該第1側面の上端から一体的に第2底面
と反対方向に傾斜させて設けられている第2側面と、該
第2側面の上端から一体的に第2底面と反対方向に向け
て設けられている水平な上面とを有し、前記アウターカ
バーは、第1垂直面と、該第1垂直面の下端から一体的
に設けられている上面と、該上面の他端から一体的に下
方に傾斜させて設けられている傾斜側面と、該傾斜側面
の下端から一体的に設けられている第2垂直面とを有し
てなるとともに、同アウターカバーの内側には前記イン
ナーカバーの上面と協働して空気流路を形成する流路形
成部材が設けられてなることを特徴とする。
【0012】
【0013】 なお、本発明の床下換気構造において
は、前記空気流路の床下側開口部に金網などのネット状
部材が設けられてなるのが好ましい。
【0014】
【0015】
【作用】本発明は前記のごとく構成されているので、布
基礎に換気口を設ける必要がなく、また土台カバーを所
定位置に配設するだけで外部から床下への空気流路が形
成される。そのため、施工性が著しく向上するととも
に、換気が土台の全周からなされ、換気効率が向上す
る。
【0016】また、土台カバーをシェル状体のインナー
カバーおよびアウターカバーとから構成してなるものに
あっては、前記インナーカバーの布基礎外側角部より突
出している部分を仕上げモルタルの定規とでき、モルタ
ル仕上げにおける施工性あるいは作業性が向上される。
【0017】さらに、インナーカバーとアウターカバー
との間に形成される空気流路の床下側開口部に金網など
のネット状部材が設けられてなるものにあっては、開口
部が連続しているところから、網目を従来より細かくで
き、小動物の床下への侵入が確実に防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
【0019】実施の形態1 本発明の実施の形態1の床下換気構造を図1〜図4に示
し、この床下換気構造Kは、布基礎B上面に配設されて
いるピース状土台Dを外側から覆っている土台カバー1
に通気機能を持たせてなるものである。すなわち、土台
カバー1を下部を構成するシェル状体のインナーカバー
10と上部を構成するシェル状体のアウターカバー20
とからなるものとし、そしてこのインナーカバー10と
アウターカバー20との間に外部から床下に連通する空
気流路2を形成して通気性を持たせてなるものである。
なお、本明細書における「シェル状体のカバー」とは、
カバーが殻状に構成されていることを意味している。
【0020】具体的には、シェル状体のインナーカバー
10は、図1〜図3に示すように、傾斜している第1底
面11aと、この第1底面11aの上端11bから一体
的に設けられている水平な第2底面11cと、この第2
底面11cの他端11dから一体的に設けられている第
1側面11eと、この第1側面11eの上端11fから
一体的に第2底面11cと反対方向に傾斜させて設けら
れている第2側面11gと、この第2側面11gの上端
11hから一体的に第2底面11cと反対方向に向けて
設けられている水平な上面11iとを主要外面11とし
て有している。そして、このインナーカバー10は、布
基礎B上面に第1底面11a部と第2底面11c部との
境を布基礎B上面の外側角部に一致させて載置される。
ここで、第1底面11a部の布基礎B外面からの突出長
さは、布基礎B外面の仕上げモルタルCの厚さに一致さ
せられている。
【0021】また、インナーカバー10の内側には耐火
性ボード3を装着するためのボード装着部12が設けら
れている。このボード装着部12は、下部保持部13お
よび上部保持部14からなるものとされる。そして、図
1および図2に示すように、この下部保持部13は、布
基礎B上面に載置される断面がU字状の溝型部材15と
されるとともに、この溝型部材15の第1側面11e側
の側壁(以下、外側側壁といい、これと対向している側
壁を内側側壁という)15a上端から一体的に設けられ
ている接続部材16により、第1側面11e部の内面1
8aに接続されている。一方、上部保持部14は、上面
11i部の内面18bの前記溝型部材15の内側側壁1
5bに対応する位置から垂下されているガイド部材17
と、第2側面11g部の上端11hに前記溝型部材15
の外側側壁15aの内面位置に対応させて形成された垂
直な内面18cとを中心に構成されている。
【0022】なお、かかる構成とされているインナーカ
バー10は、例えば耐候性を有する合成樹脂を押出し成
形することにより得られる。
【0023】アウターカバー20は、図2および図4に
示すように、第1垂直面21aと、この第1垂直面21
aの下端21bから一体的に設けられている上面21c
と、この上面21cの他端(先端)21dから一体的に
下方に傾斜させ、かつ下端21fを布基礎Bの外側角部
に一致させて設けられている傾斜側面21eと、この傾
斜側面21eの下端21fから一体的に設けられている
第2垂直面21gとを主要外面21として有している。
そして、アウターカバー20は、図1および図2に示す
ように、外壁パネルPの下端に密接させてピース状土台
Dに設けられた取付け部材4に、前記第1垂直面21a
部が、例えばビス留めされることにより取付けられる。
また、第2垂直面21gは、アウターカバー20が取付
け部材4に取付けられた際に、インナーカバー10の第
2底面11cとの間に所定の隙間が確保されるようその
幅が調整されいる。
【0024】また、アウターカバー20の内側には、イ
ンナーカバー10の内側と同様に、耐火性ボード3を装
着するためのボード装着部22が設けられている。この
ボード装着部22は、下部保持部23および上部保持部
24からなるものとされる。そして、図2および図4に
示すように、この下部保持部23は、断面がU字状の溝
型部材25とされるとともに、この溝型部材25の傾斜
側面21e側の側壁(以下、外側側壁といい、これと対
向している側壁を内側側壁という)25a下端から一体
的に設けられている接続部材26により、傾斜側面21
e部の内面27aに接続されている。一方、上部保持部
24は上面21c部の内面27bの前記溝型部材25の
内側側壁25bに対応する位置から垂下されているガイ
ド部材28と、傾斜側面21e部の上端部に前記溝型部
材25の外側側壁25aの内面位置に対応させて形成さ
れた垂直な内面27cとを中心に構成されている。そし
て、この下部保持部23を構成している溝型部材25
は、アウターカバー20が取付け部材4に取付けられた
際に、インナーカバー10の上面11iと所定の隙間が
確保されるようその接続位置が調整されている。
【0025】なお、かかる構成とされているアウターカ
バー20は、インナーカバー10同様、例えば耐候性を
有する合成樹脂を押出し成形することにより得られる。
【0026】しかして、かかる構成とされているインナ
ーカバー10が布基礎B上面に載置され、アウターカバ
ー20が取付け部材4に取付けられると、図1および図
2に示すように、インナーカバー10とアウターカバー
20との間に外部から床下(明瞭には図示されていな
い)へ連通する空気流路2が形成される。この空気流路
2を通過する空気量は、インナーカバー10の第1側面
11eの上端11fに垂設された第1流量制御片19a
およびこの第1流量制御片19aに対応させてアウター
カバー20の第2垂直面21g部の内面27dに垂設さ
れた第2流量制御片29、ならびにインナーカバー10
の上面11iの第2側面11g部との接続部がアウター
カバー20に向けて水平に延伸されている第3流量制御
片19bにより制御される。また、このインナーカバー
10とアウターカバー20とからなる土台カバー1の端
部には、図1に示すようにエンドカバー5が装着され
る。さらに、この空気流路2から小動物が床下に侵入す
るのを防止するため、この空気流路2の床下に開口して
いる開口部には金網6が取付けられている。この場合、
取付けられる金網6の網目は開口部が連続しているの
で、従来の金網より網目を細かくできる。
【0027】このように、この実施の形態1によれば、
布基礎Bの立上り部に換気口を設けることなく床下の換
気をなすことができるばかりでなく、換気が土台全周か
らなされるので空気のよどむ個所がなくなり換気効率が
向上する。しかも、換気のための空気流路2の形成は、
インナーカバー10を布基礎Bに載置するとともに、ア
ウターカバー20を取付け部材4に取付けるだけでなさ
れるので、作業工程が著しく短縮されるとともに、コス
トも著しく低減される。また、金網6の網目が従来より
細かくされているので、小動物の床下への侵入も確実に
防止される。さらに、第1底面11aの布基礎B外面か
らの突出長さが布基礎B外面の仕上げモルタルCの厚さ
に一致させられているので、この第1底面11a部を仕
上げモルタルCの施工時において定規とすることがで
き、作業性あるいは施工性が向上する。
【0028】実施の形態2 本発明の実施の形態2の床下換気構造を図5〜図7に示
し、この床下換気構造Kは、実施の形態1を改変したも
のであって、土台カバー1Aのアウターカバー20の下
部保持部23を構成している溝型部材25の底部に、こ
の溝方向に一致させて櫛の歯状部材25d,25d,2
5d,…を一体的に設けるとともに、インナーカバー1
0の上面11iを利用してこの櫛の歯状部材25d,2
5d,25d,…を受けるU字状受け部Eを一体的に形
成してなるものである。つまり、上面11iの両脇に垂
直な内側側壁17aおよび外側側壁19cを設けてU字
状受け部Eとしてなるものである。なお、櫛の歯状部材
25d,25d,25d,…の受け部Eの外側側壁19
cが当接する個所は適宜切欠25eが設けられていて、
アウターカバー20の取付け部材4への取付けおよび櫛
の歯状部材25d,25d,25d,…の受け部Eへの
載置が支障のないようにされている。また、図5〜図7
において、実施の形態1と同一の構成要素については、
図1〜図4と同一の符号が付されている。
【0029】この実施の形態2の作用および効果は、実
施の形態1と同様である。
【0030】実施の形態3 本発明の実施の形態3の床下換気構造を図8〜図10に
示し、この床下換気構造Kは、実施の形態1を改変した
ものであって、土台カバー1Bのインナーカバー30お
よびアウターカバー40を鋼板製とするとともに、それ
にともない実施の形態1などにおいてインナーカバー1
0およびアウターカバー20の各内側に設けられていた
ボード装着部12,22を廃止してなるものである。
【0031】具体的には、インナーカバー30は、図9
に示すように、傾斜している第1底面31aと、この第
1底面31aの上端31bから一体的に設けられている
水平な第2底面31cと、この第2底面31cの他端3
1dから一体的に設けられている第1側面31eと、こ
の第1側面31eの上端31fから一体的に第2底面3
1cと反対方向に傾斜させて設けられている第2側面3
1gと、この第2側面31gの上端31hから一体的に
第2底面31cと反対方向に向けて設けられている水平
な上面31iと、この上面31iの他端31jから下方
に一体的に設けられている垂直面31kとを主要外面3
1として有している。そして、このインナーカバー30
は、布基礎B上面に第1底面31a部と第2底面31c
部との境を布基礎B上面の外側角部に一致させて載置さ
れる。ここで、第1底面31a部の布基礎B外面からの
突出長さは、実施の形態1と同様、布基礎B外面の仕上
げモルタルCの厚さに一致させられている。
【0032】なお、かかる構成とされているインナーカ
バー30は、例えば鋼板を折り曲げ成形することにより
得られる。
【0033】 アウターカバー40は、図10に示すよ
うに、第1垂直面41aと、この第1垂直面41aの下
端41bから一体的に設けられている上面41cと、こ
の上面41cの他端(先端)41dから一体的に下方に
傾斜させ、かつ下端41fを布基礎Bの外側角部に一致
させて設けられている傾斜側面41eと、この傾斜側面
41eの下端から一体的に設けられている第2垂直面4
1gと、この第2垂直面41gの下端41hから斜め上
方に一体的に設けられている案内面41iとを主要外面
41として有している。そして、アウターカバー40
は、ピース状土台Dに設けられた取付け部材4に、前記
第1垂直面41a部が、例えばビス留めされることによ
り取付けられる。また、第2垂直面41gはアウターカ
バー40が取付け部材4に取付けられた際に、インナー
カバー30の第2底面31cとの間に所定の流路高さが
確保されるようにその幅が調整されいる。
【0034】また、このアウターカバー40の内側に
は、インナーカバー30の上面31iと協働して空気流
路2を形成する流路形成部材42が設けられている。こ
の流路形成部材42は、具体的には、第1垂直面43a
と、この第1垂直面43aの下端43bから一体的に設
けられている水平面43cと、この水平面43cの他端
43dからアウターカバー40の傾斜側面41eに傾斜
を一致させて傾斜させられている小傾斜面43eと、こ
の小傾斜面43eの下端43fから内側下方に向けて一
体的に設けられている逆傾斜面43gと、この逆傾斜面
43gの下端43hから上方に向けて一体的に設けられ
ている第2垂直面43iとを外面43として有してい
る。そして、この流路形成部材42は、小傾斜面43e
をアウターカバー40の傾斜面41e部の内面44a
に、接合させることによりアウターカバー40に取付け
られている。この場合、水平面43c部の内面45aと
インナーカバー30の上面31iとの間に所定の流路高
さが確保されるよう流路形成部材42の取付け位置が調
整され、また第1垂直面41a部の位置は、アウターカ
バー40が取付け部材4に取付けられた際に、インナー
カバー30の垂直面31kの真上に位置するようにされ
ている。
【0035】なお、かかる構成とされているアウターカ
バー40と流路形成部材42とは、例えば鋼板を折り曲
げ成形することにより得られる。
【0036】しかして、かかる構成とされているインナ
ーカバー30が布基礎B上面に載置され、かつアウター
カバー40が取付け部材4に取付けられると、図8に示
すように、インナーカバー30とアウターカバー40と
の間に外部から床下(明瞭には図示されていない)へ連
通する空気流路2が形成される。この空気流路2を通過
する空気量は、インナーカバー30の第2側面31gお
よびアウターカバー40の流路形成部材42の第2垂直
面43iにより制御される。また、このインナーカバー
30とアウターカバー40とからなる土台カバーDの端
部には、図8に示すようにエンドカバー5が装着され
る。さらに、この空気流路2から小動物が床下に侵入す
るのを防止するため、この空気流路2の床下に開口して
いる開口部にも金網6が取付けられている。この場合
も、取付けられる金網6の網目は開口部が連続している
ので、従来の金網より網目を細かくできる。
【0037】このように、この実施の形態3によれば、
布基礎Bの立上り部に換気口を設けることなく床下の換
気をなすことができる。しかも、その空気流路2の形成
は、インナーカバー30を布基礎Bに載置するととも
に、アウターカバー40を取付け部材4に取付けるだけ
で形成されるので、作業工程が著しく短縮されるととも
に、コストも著しく低減される。この場合、耐火性ボー
ド3をインナーカバー30およびアウターカバー40の
内側に装着する必要がないので、施工が一段と簡素化さ
れる。また、金網6の網目が従来より細かくされている
ので、小動物の床下への侵入も確実に防止される。さら
に、第1底面31aの布基礎B外面からの突出長さが布
基礎B外面の仕上げモルタルCの厚さに一致させられて
いるので、この第1底面31aを仕上げモルタルCの施
工の際における定規とすることができ、作業性あるいは
施工性が向上する。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
布基礎に換気口を設けることなく床下の換気がなし得、
しかもその換気が土台全周にわたってなされるので、空
気のよどむ個所がなくなり換気効率が向上するという優
れた効果が得られる。また、その際の空気流路は、土台
カバーをピース状土台またはピース状土台に設けられた
取付け部材に、ビス留めなどにより取付けるだけで形成
されるので、作業工程が著しく簡素され、かつ施工コス
トも著しく低減されるという優れた効果が得られる。さ
らに、布基礎にモルタル仕上げする場合には、土台カバ
ーの布基礎の外側角部から突出している部分を定規に利
用してモルタル仕上げができるので、施工性あるいは作
業性が向上するという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる床下換気構造
のエンドカバーを分離して示す斜視図である。
【図2】 同横方向断面図である。
【図3】 同床下換気構造に用いられるインナーカバー
の斜視図である。
【図4】 同床下換気構造に用いられるアウターカバー
の斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態2にかかる床下換気構造
のエンドカバーを分離して示す斜視図である。
【図6】 同床下換気構造に用いられるインナーカバー
の斜視図である。
【図7】 同床下換気構造に用いられるアウターカバー
の斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態3にかかる床下換気構造
のエンドカバーを分離して示す斜視図である。
【図9】 同床下換気構造に用いられるインナーカバー
の斜視図である。
【図10】 同床下換気構造に用いられるアウターカバ
ーの斜視図である。
【図11】 従来の換気口が設けられている布基礎の部
分正面図である。
【図12】 同横方向断面図である。
【符号の説明】
1 土台カバー 2 空気流路 3 耐火性ボード 4 取付け部材 5 エンドカバー 6 金網 7 通気孔 10,30,50 インナーカバー 20,40,60 アウターカバー K 床下換気構造 D ピース状土台 B 布基礎 C 仕上げモルタル P 外壁パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−21308(JP,U) 実開 平2−51604(JP,U) 実開 平5−34209(JP,U) 実開 昭62−203306(JP,U) 実開 昭60−137003(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/70

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布基礎などの連続した基礎が用いられて
    いる建物の床下換気方法であって、 土台カバーをシェル状体としたインナーカバーとシェル
    状体としたアウターカバーとから構成し、前記インナー
    カバーとアウターカバーとを所定の位置関係に配設する
    ことにより、インナーカバーとアウターカバーとの間に
    外部から床下に連通する空気流路形成されてなり前記インナーカバーは、傾斜している第1底面と、該第
    1底面の上端から一体的に設けられている水平な第2底
    面と、該第2底面の他端から一体的に設けられている第
    1側面と、該第1側面の上端から一体的に第2底面と反
    対方向に傾斜させて設けられている第2側面と、該第2
    側面の上端から一体的に第2底面と反対方向に向けて設
    けられている水平な上面とを有し、 前記アウターカバーは、第1垂直面と、該第1垂直面の
    下端から一体的に設けられている上面と、該上面の他端
    から一体的に下方に傾斜させて設けられている傾斜側面
    と、該傾斜側面の下端から一体的に設けられている第2
    垂直面とを有してなるとともに、同アウターカバーの内
    側には前記インナーカバーの上面と協働して空気流路を
    形成する流路形成部材が設けられてなる ことを特徴とす
    る床下換気方法。
  2. 【請求項2】 布基礎などの連続した基礎が用いられて
    いる建物の床下換気構造であって、 土台カバーをシェル状体としたインナーカバーとシェル
    状体としたアウターカバーとから構成し、前記インナー
    カバーとアウターカバーとを所定の位置関係に配設する
    ことにより、インナーカバーとアウターカバーとの間に
    外部から床下に連通する空気流路形成されてなり前記インナーカバーは、傾斜している第1底面と、該第
    1底面の上端から一体的に設けられている水平な第2底
    面と、該第2底面の他端から一体的に設けられている第
    1側面と、該第1側面の上端から一体的に第2底面と反
    対方向に傾斜させて設けられている第2側面と、該第2
    側面の上端から一体的に第2底面と反対方向に向けて設
    けられている水平な上面とを有し、 前記アウターカバーは、第1垂直面と、該第1垂直面の
    下端から一体的に設けられている上面と、該上面の他端
    から一体的に下方に傾斜させて設けられている傾斜側面
    と、該傾斜側面の下端から一体的に設けられている第2
    垂直面とを有してなるとともに、同アウターカバーの内
    側には前記インナーカバーの上面と協働して空気流路を
    形成する流路形成部材が設けられてなる ことを特徴とす
    る床下換気構造。
  3. 【請求項3】 前記空気流路の床下側開口部に金網など
    のネット状部材が設けられてなることを特徴とする請求
    項2記載の床下換気構造。
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