JP3185058U - キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に開閉できる飲料ボトルのキャップを提供する。
【解決手段】キャップ10は、内部に流路11aが形成された外周体11と、外周体11の他端部を閉鎖する蓋部12と、蓋部12により外周体11の他端部を開閉する開閉部13とを備えている。蓋部12は外周体11に対して回動可能に配設され、蓋部付勢部材により外周体11の他端部を開放する方向に付勢されている。開閉部13は、蓋部12に配設された蓋係止部13aを係止することにより、外周体11の他端部を蓋部12により閉鎖し、蓋係止部12aの係止を解除することにより、外周体11の他端部を開放する。
【選択図】図3

Description

本考案は、ペットボトルなどの飲料ボトルに取り付けるキャップに関する。
一般に、ペットボトルや魔法瓶などの飲料ボトルのキャップは、飲み口に対して螺合することにより、開閉している。
実用新案登録第3141422号公報
しかしながら、飲み口を開閉するには、キャップを螺合するので、時間と手間がかかってしまうという問題があった。
本考案は、このような問題に基づきなされたものであり、より簡単に開閉できる飲料ボトルのキャップを提供することを目的とする。
なお、特許文献1には、ペットボトルのキャップが記載されているが、構成が全くことなっている。
本考案のキャップは、飲料ボトルの飲み口を閉鎖するものであって、一方向に貫通する流路が設けられ、この流路の内周面の一端部側には螺合部が形成されており、この螺合部を飲料ボトルの飲み口の外周部に形成されている螺合部に螺合することにより、飲料ボトルの飲み口に固定される外周体と、この外周体の他端部を開閉可能であり、外周体に対して回動可能に配設される配設部を有し、この配設部には外周体の他端部を開放する方向に付勢する蓋付勢部材が配設された蓋部と、蓋部に設けられた蓋係止部を係止することにより、外周体の他端部を蓋部により閉鎖した状態に保持すると共に、蓋係止部の係止を解除することにより、外周体の他端部を開放可能とする開閉部とを備えたものである。
本考案のキャップによれば、内周面の一端部側に螺合部を形成するようにしたので、飲料ボトルの飲み口の外周部に形成されている螺合部に螺合することにより、外周体を飲料ボトルの飲み口に固定することができる。また、開閉部を設けるようにしたので、蓋係止部を係止して蓋部を閉鎖した状態に保つことができると共に、蓋係止部の係止を解除することができる。更に、蓋部の配設部に蓋付勢部材を設けるようにしたので、例えば、蓋係止部の係止を解除した場合には、外周体の他端部を開放する方向に蓋部を付勢することができる。よって、より簡単に飲料ボトルの飲み口を開閉することができる。
また、開閉部に、外周体に対して回動可能に配設され、蓋係止部を係止する係止保持部と、蓋係止部の係止を解除する方向に係止保持部を付勢する解除方向付勢部材と、外周体に対して変位可能に配設され、蓋係止部を係止する位置に係止保持部を固定すると共に、変位することにより、係止保持部の固定を解除する固定部とを設けるようにしたので、固定部を変位させることにより、更に容易に飲料ボトルの飲み口を開閉することができる。
加えて、外周体の他端部側には、内周面に、一端部側から他端部側に向かい開口が大きくなるように傾斜された開口傾斜部を形成し、蓋部の閉鎖側には、開口傾斜部に対応するように突出された傾斜凸部を設けるようにしたので、開口傾斜部と傾斜凸部とを密着させることにより、飲料ボトル内の飲料が漏れるのを抑制することができる。
本考案の一実施の形態に係るキャップの外観構成を表す斜視図である。 図1に示したキャップの蓋部を開放した状態を表す斜視図である。 図1に示したI−I線に沿った端面構造を表す端面図である。 図1に示したキャップの蓋部を途中まで開放した状態を表すI−I線に沿った端面図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の一実施の形態に係るキャップ10の構成を表すものであり、図2は、このキャップ10の蓋部12を開放した状態を表すものである。また、図3は、図1に示したI−I線に沿った端面図であり、図4は、蓋部を途中まで開放した端面図である。このキャップ10は、例えば、飲料ボトル100の飲み口101を閉鎖するものであり、飲料ボトル100に固定する外周体11と、蓋部12とを備えている。
外周体11は、例えば、円柱状の外観を有し、内部には一方向、具体的には、円柱状の高さ方向に貫通された流路11aが形成されている。流路11aの内周面の一端部側には、螺合部11bが形成されており、飲料ボトル100の飲み口101の外周部に形成されている螺合部102に螺合することにより、飲料ボトル100の飲み口101に固定されるようになっている。飲料ボトル100の飲み口101の形状は、特に限定はされないが、通常は、PETボトルなどの飲み口のように筒状などが挙げられる。
外周体11の他端部には、蓋部12が配設されている。蓋部12には、外周体11に対して回動可能に配設する配設部12aが設けられており、回動することにより外周体11の他端部を開閉することができるようになっている。配設部12aには、例えば、ばねなどの蓋部付勢部材12bが設けられており、外周体11の他端部を開放する方向に蓋部12を付勢するようになっている。
また、外周体11の他端部側には、内周面に、一端部側から他端部側に向かい開口が大きくなるように傾斜された開口傾斜部11cが形成されることが好ましく、蓋部12の閉鎖側には、開口傾斜部11cに対応するように突出された傾斜凸部12cが設けられていることが好ましい。開口傾斜部11cと傾斜凸部12cとを密着させることにより、飲料ボトル内の飲料が漏れるのを抑制することができるからである。また、開口傾斜部11cを形成することにより他端部の厚みが薄くなるので、外周体11に口を当てて飲料を飲む際に飲みやすくすることができるからである。
このキャップ10は、また、蓋部12により外周体11の他端部を開閉するための開閉部13を備えている。開閉部13は、例えば、蓋部12に配設された蓋係止部13aを有しており、この蓋係止部12aを係止することにより、外周体11の他端部を蓋部12により閉鎖した状態に保持すると共に、蓋係止部12aの係止を解除することにより、外周体11の他端部を開放可能とするようになっている。
具体的には、開閉部13は、例えば、外周体11に対して回動可能に配設され、蓋係止部13aを係止する係止保持部13bと、蓋係止部13aの係止を解除する方向に係止保持部13bを付勢する解除方向付勢部材13cと、外周体11に対して変位可能に配設され、蓋係止部13aを係止する位置に係止保持部13bを固定すると共に、変位することにより、係止保持部13bの固定を解除する固定部13dとを有している。
蓋係止部13aは、例えば、蓋部12の閉鎖側周縁部において配設部12aと対向する位置に配設されることが好ましい。蓋係止部13aは、例えば、蓋部12から外周体11に向かって突出するように形成されており、その先端側には、外側に向かって突出された突起部13eが形成されている。外周体11には、例えば、蓋係止部13aと対向する位置に、蓋係止部13aを挿入する挿入穴13fが設けられている。
係止保持部13bは、例えば、蓋係止部13aと対向するように、外周体11の挿入穴13eの外側に配設されている。係止保持部13bの他端部側には、例えば、蓋係止部13aの突起部を係止するように、蓋係止部13aに向かって突出された突起部13gが形成されている。係止保持部13bは、例えば、突起部13gが外側に向かって回動するように配設されている。解除方向付勢部材13cは、例えば、ばねにより構成されており、係止保持部13bの突起部13gを外側に回動させる方向に付勢している。
固定部13dは、例えば、係止保持部13bの一端部側が内側に回動しないように係止する回動係止部13hを有している。回動係止部13hは、例えば、係止保持部13bの一端部側の内側に対向するように配設されている。固定部13dは、また、例えば、回動係止部13hから外側に向かって伸長され、回動係止部13hを係止保持部13bから離間する方向に移動させるための移動部13iを有している。移動部13iは、例えば、手動により係止保持部13bから離間し、又は、接近する方向に移動可能とされている。なお、固定部13dを付勢部材により係止保持部13bに接近させる方向に付勢し、移動部13iから手を離したときに、自動的に固定部13bが係止保持部13bに接近するようにしいてもよい。また、例えば、係止保持部13bの外側に複数の突起を設け、移動部13iを移動させる際の滑り止めとしての機能を持たせるようにしてもよい。
このキャップ10は、例えば、飲料ボトル100の飲み口101に外周体11の螺合部11bを螺合させることにより取り付けて用いる。飲料を飲む際には、例えば、固定部13dの移動部13iを手動により係止保持部13bから離間させるように下げる。これにより、例えば、係止保持部13bの固定が解除され、係止保持部13bは解除方向付勢部材13cにより突起部13gが外側に向かって回動し、蓋係止部13aの係止が解除され、蓋部12は蓋部付勢部材12bにより外周体11の他端部を開放する方向に回動する。
また、飲料を飲んだ後は、例えば、固定部13dの移動部13iを係止保持部13bから離間させた状態に保持し、蓋部12を回動させて外周体11の他端部を閉鎖する。これにより、例えば、蓋係止部13aが挿入穴13fに挿入され、蓋係止部13aにより係止保持部13bの一端部側が押圧されて、係止保持部13bの突起部13gが内側に回動し、蓋係止部13aの突起部13eを係止する。そののち、例えば、固定部13dを係止保持部13bに接近させる方向に移動させる。
このように本実施の形態のキャップ10によれば、内周面の一端部側に螺合部11bを形成するようにしたので、飲料ボトル100の飲み口101の外周部に形成されている螺合部102に螺合することにより、外周体11を飲料ボトル100の飲み口101に固定することができる。また、開閉部13を設けるようにしたので、蓋係止部13aを係止して蓋部12を閉鎖した状態に保つことができると共に、蓋係止部13aの係止を解除することができる。更に、蓋部12の配設部12aに蓋付勢部材12bを設けるようにしたので、例えば、蓋係止部13aの係止を解除した場合には、外周体11の他端部を開放する方向に蓋部12を付勢することができる。よって、より簡単に飲料ボトル100の飲み口101を開閉することができる。
また、開閉部13に、外周体11に対して回動可能に配設され、蓋係止部13aを係止する係止保持部13bと、蓋係止部13aの係止を解除する方向に係止保持部13bを付勢する解除方向付勢部材13cと、外周体11に対して変位可能に配設され、蓋係止部13aを係止する位置に係止保持部13bを固定すると共に、変位することにより、係止保持部13bの固定を解除する固定部13dとを設けるようにしたので、固定部13dを変位させることにより、更に容易に飲料ボトル100の飲み口101を開閉することができる。
加えて、外周体11の他端部側には、内周面に、一端部側から他端部側に向かい開口が大きくなるように傾斜された開口傾斜部11cを形成し、蓋部12の閉鎖側には、開口傾斜部11cに対応するように突出された傾斜凸部12cを設けるようにしたので、開口傾斜部11cと傾斜凸部12cとを密着させることにより、飲料ボトル100から飲料が漏れるのを抑制することができる。
以上、実施の形態を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態で説明した各構成要素を全て備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。更に、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に構造を説明したが、他の構造を有するように構成してもよい。
飲料ボトルのキャップとして使用することができる
10…キャップ、11…外周部、11a…流路、11b…螺合部、11c…開口傾斜部、12…蓋部、12a…配設部、12b…蓋部付勢部材、12c…傾斜凸部、13…開閉部、13a…蓋係止部、13b…係止保持部、13c…解除方向付勢部材、13d…固定部、13e…突起部、13f…挿入穴、13g…突起部、13h…回動係止部、13i…移動部、100…飲料ボトル、101…飲み口、102…螺合部

Claims (3)

  1. 飲料ボトルの飲み口を閉鎖するキャップであって、
    一方向に貫通する流路が設けられ、この流路の内周面の一端部側には螺合部が形成されており、この螺合部を前記飲料ボトルの飲み口の外周部に形成されている螺合部に螺合することにより、前記飲料ボトルの飲み口に固定される外周体と、
    この外周体の他端部を開閉可能であり、前記外周体に対して回動可能に配設される配設部を有し、この配設部には前記外周体の他端部を開放する方向に付勢する蓋付勢部材が配設された蓋部と、
    前記蓋部に設けられた蓋係止部を係止することにより、前記外周体の他端部を前記蓋部により閉鎖した状態に保持すると共に、前記蓋係止部の係止を解除することにより、前記外周体の他端部を開放可能とする開閉部と
    を備えたことを特徴とするキャップ。
  2. 前記開閉部は、
    前記外周体に対して回動可能に配設され、前記蓋係止部を係止する係止保持部と、
    前記蓋係止部の係止を解除する方向に前記係止保持部を付勢する解除方向付勢部材と、
    前記外周体に対して変位可能に配設され、前記蓋係止部を係止する位置に前記係止保持部を固定すると共に、変位することにより、前記係止保持部の固定を解除する固定部と
    を有することを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. 前記外周体の他端部側には、内周面に、一端部側から他端部側に向かい開口が大きくなるように傾斜された開口傾斜部が形成され、
    前記蓋部の閉鎖側には、前記開口傾斜部に対応するように突出された傾斜凸部が設けられた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のキャップ。

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