JP3184850B2 - 温度検知回路 - Google Patents

温度検知回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温度を検知する絶縁ゲー
ト電界効果装置を用いる温度検知回路に関するものであ
る。
【0002】特に、本発明は、第1絶縁ゲート電界効果
装置と、第2絶縁ゲート電界効果装置と、第1絶縁ゲー
ト電界効果装置を、その両端間の電圧が温度とともに変
化するようそのサブスレッショルド領域内で動作させる
手段と、第1及び第2絶縁ゲート電界効果装置のそれぞ
れの両端間の電圧を比較する手段とを具える温度検知回
路に関するものである。
【0003】
【従来の技術】このような検知回路は、例えばGB−A
−2096771号及び「ConferenceProceedings of t
he 1980 IEEE Region 3 Conference and Exhibit April
13,14, 15, 16, 1980 Nashville Tenessee 」に発表れ
た R.C. Jaeger及び D.V, Kerns の論文「Integrated M
OS temperature sensor 」に開示されている。
【0004】これらの公知文献では、第1及び第2絶縁
ゲート電界効果装置を絶縁ゲート電界効果トランジスタ
(IGFET) で構成している。両IGFETをそれら
のサブスレッショルド領域内で動作するよう配置構成す
る。サブスレッショルド領域ではドレイン電流がゲート
−ソース間電圧Vgsに対し対数状に変化し、そのId
gs曲線の傾きは広い温度範囲に亘って一定になると共
に温度に正比例する。更に、両IGFETは、例えばそ
れらのチャネル幅及び長さを適切にスケーリングするこ
とにより、又はこれらIGFETと直列に接続される負
荷抵抗を適切にスケーリングすることにより異なるドレ
イン電流を有するように配置構成する。このようにする
と、両IGFETのゲート−ソース電圧の差ΔVgsを絶
対温度の測定量として用いることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は温度変化に対
し極めて高い感度を有する上述したタイプの温度検知回
路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1絶縁ゲー
ト電界効果装置と、第2絶縁ゲート電界効果装置と、第
1絶縁ゲート電界効果装置を、その両端間の電圧が温度
とともに変化するようそのサブスレッショルド領域内で
動作させる手段と、第1及び第2絶縁ゲート電界効果装
置のそれぞれの両端間の電圧を比較する手段とを具える
温度検知回路において、第2絶縁ゲート電界効果装置
を、その両端間電圧が温度とほぼ無関係になるその二乗
則領域内の区域で動作させる手段を設け、前記比較手段
が第1絶縁ゲート電界効果装置により検知された温度を
示す信号を発生するようにしたことを特徴とする。
【0007】このように、本発明の回路では、第2絶縁
ゲート電界効果装置がその両端間電圧が温度とほぼ無関
係になる動作領域で動作する。従って、第2絶縁ゲート
電界効果装置の両端間に生ずるほぼ温度に無関係の電圧
がサブスレッショルド領域で動作する第1絶縁ゲート電
界効果装置の両端間の温度依存電圧と比較される。この
ような回路は、上述した従来技術のように第1及び第2
絶縁ゲート電界効果装置をサブスレッショルド領域で動
作させて両装置の両端間電圧が温度とともに変化するよ
うにすると共に、両装置の異なる幾何構造又は負荷抵抗
により生ずる異なるドレイン電流に依存する差信号を生
じさせるようにした従来の回路より温度変化に対しはる
かに高い感度を有する。
【0008】本発明の好適例では、第1絶縁ゲート電界
効果トランジスタと直列に抵抗を設け、前記比較手段が
この第1絶縁ゲート電界効果装置と抵抗の直列接続の両
端間電圧を第2絶縁ゲート電界効果装置の両端間電圧と
比較するよう構成する。これにより回路を回路の電源電
圧の変化に影響されないようにすることができる。
【0009】第1及び第2絶縁ゲート電界効果装置はダ
イオード接続した絶縁ゲート電界効果トランジスタ(I
GFET)を具えるものとし、これら装置の両端間電
圧、即ちソース−ドレイン間電圧がゲート−ソース電圧
に等しくなるようにするのが好ましい。この場合、各I
GFETのゲート及びドレイン間に固定の電圧を与える
場合より一層精密な回路を達成することができる。
【0010】第1絶縁ゲート電界効果装置は少なくとも
2個の直列接続のIGFETを具え、第2絶縁ゲート電
界効果装置は単一のIGFETを具えるものとすること
ができる。この場合、これらのIGFETの製造に同一
の製造プロセスを使用し、少なくともこれらの3個のI
GFETを全て同時に製造し、これらIGFETがほぼ
同一の不純物濃度及びゲート酸化層厚及び従ってほぼ同
一のしきい値電圧を有すると共に第1絶縁ゲート電界効
果装置を構成するIGFETがそれらのサブスレッショ
ルド領域で動作し得るようにすることができる。
【0011】好適実施例では、第1絶縁ゲート電界効果
装置は2個の絶縁ゲート電界効果トランジスタを具え、
各トランジスタの一方の主電極をそのゲート電極に接続
すると共に一方のトランジスタの他方の主電極を他方の
トランジスタの一方の主電極に接続し、各トランジスタ
はバックゲート電極を有し、他方のトランジスタのバッ
クゲート電極を一方のトランジスタのバックゲート電極
と同一の電位に接続した構成にすることができる。他方
のトランジスタのバックゲートバイアスはそのしきい値
電圧を上昇させて、第1絶縁ゲート電界効果装置を2個
のIGFETのみで形成することが可能になると共に第
1絶縁ゲート電界効果装置の2個のIGFETをそれら
のサブスレッショルド領域内深くで動作させることが可
能になる。他方のIGFETのバックゲートが通常の如
く単にそのソースに接続された場合には第1絶縁ゲート
電界効果装置をサブスレッショルド領域内深くで動作さ
せるのに3個(又は4個)の直列接続IGFETが必要
になる。
【0012】第1及び第2絶縁ゲート電界効果装置を適
切な動作領域で動作させる手段は、少なくとも第1及び
第2絶縁ゲート電界効果装置と直列に接続され、それぞ
れの絶縁ゲート電界効果装置のバイアス電流を決定する
抵抗を具えるものとすることができる。これら負荷抵抗
は絶縁ゲート電界効果装置の特性と関連して作用する。
これがため、例えば第1及び第2絶縁ゲート電界効果装
置は異なるチャネル幅及び従って異なる電流密度を有す
るものとすることができる。
【0013】各抵抗は一導電型の半導体本体の表面領域
に隣接して形成した拡散抵抗とし、各抵抗は表面領域内
に形成した反対導電型の第1領域と第1領域内に形成し
た一導電型の第2領域とを具え、第2領域と接触する第
1及び第2電極を第2領域上に間隔を置いて設けて第1
及び第2電極間に抵抗路を形成すると共に、第2領域を
固定電位に接続する第3電極を設けた構成にすることが
できる。
【0014】このような抵抗は、温度上昇に伴い減少す
る温度係数を有する慣例の拡散抵抗と相違して、広い温
度範囲に亘ってほぼ一定の温度係数を有することが確か
められた。このような温度による抵抗値の変化は、例え
ば絶縁ゲート電界効果装置の温度によるしきい値電圧の
変化により容易に補償することができる。
【0015】第1及び第2絶縁ゲート電界効果装置の両
端間電圧を調整するために電圧クランプ手段を設けるこ
とができる。この電圧クランプ手段はダイオード接続の
絶縁ゲート電界効果トランジスタの直列配置を具えるこ
とができる。このようなダイオード接続IGFETは第
1及び第2絶縁ゲート電界効果トランジスタと一緒に形
成することができ、従って同一の製造プロセスの変化を
受ける。従って、例えばしきい値電圧の変化を生じ得る
ドーピング濃度の変化は電圧クランプ手段に自動的に反
映又は追従される。
【0016】前記回路をパワー半導体装置と一緒に集積
し、第1絶縁ゲート電界効果装置により検知される温度
が所定値を越えるとき当該回路がこのパワー半導体装置
をスイッチオフする信号を発生するようにすることがで
きる。
【0017】本発明回路は、前記パワー半導体装置が下
側スイッチを形成するとき、即ち前記パワー半導体装置
が負荷と負電源ライン(一般にアース)との間に直列に
接続される場合に特に有利である。この場合には、例え
ば本発明回路はコンプリメンタリMOSFET又はバイ
ポーラトランジスタを用いないで形成することができる
ので、複雑な製造技術及び多数のマスク工程を必要とし
ない。更に、この回路は、例えば基板がMOSFET
(又はIGBT)のドレイン接続を構成しドレイン電極
をランプのような負荷に接続する場合に生じ得る基板バ
イアス及び/又は基板電圧の変化にほぼ不感応である。
【0018】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図面中、特に図2は略図であって正しいスケールで描い
てない。種々の半導体層又は領域の厚さのような寸法は
他の寸法より大きく拡大してある。また、図1〜5を通
して同一もしくは類似の部分には同一の参照符号を付し
てある。
【0019】まず、図面の特に図1又は図5につき説明
すると、温度検知回路1又は1′は第1絶縁ゲート電界
効果装置2と、第2絶縁ゲート電界効果装置3と、第1
絶縁ゲート電界効果装置2を、その両端間の電圧が温度
とともに変化するようそのサブスレッショルド領域内で
動作させる手段R1 ,R2 ,5と、第1及び第2絶縁ゲ
ート電界効果装置2及び3の両端間電圧を比較する手段
4とを具える。本発明では、第2電界効果装置3をその
両端間の電圧が温度とほぼ無関係になるその二乗則領域
内の区域で動作させる手段R3 ,R4 ,5を設け、比較
手段4が第1絶縁ゲート電界効果装置により検知された
温度を示す信号OTを出力するようにする。
【0020】このような回路は、それぞれのサブスレッ
ショルド領域で動作するが異なるドレイン電流を有する
2つの絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲート−ソー
ス間電圧の差の温度による変化を利用する従来の回路よ
り温度に対し高い感度を有する。
【0021】図1は本発明温度検知回路1の一実施例を
示す。図1に示す回路1は第1及び第2電源ライン6及
び7を有する。第1電源ライン6は一般に正電源電圧V
s に、第2電源ライン7は、本例ではアース(大地)に
接続する。
【0022】第1絶縁ゲート電界効果装置2を本例では
2つのnチャネル絶縁ゲート電界効果トランジスタ(I
GFET)Q1及びQ2で構成する。IGFETQ1 はその
ソースを第2電源ライン7に接続し、そのゲート及びド
レインを互いに接続すると共にIGFETQ2のソースに
接続する。IGFETQ2のドレイン及びゲートを同様に
互いに接続する。IGFETQ2のドレインを2つの直列
接続抵抗R1及びR2への接続点(ノード)8に接続する。
この直列接続抵抗R1及びR2は後に説明するように第1絶
縁ゲート電界効果装置2をそのサブスレッショルド領域
で動作させる手段の少なくとも一部を構成する。抵抗R1
を第1電源ライン6に接続する。ノード8を比較器4の
負入力端子に接続する。比較器4は任意の適当な構成の
もの、例えば任意の適当な構成の差動増幅器とすること
ができる。しかし、製造を容易にするために比較器4は
IGFETQ1及びQ2に対し相補型のIGFETを使用し
ないように (即ち、本例ではpチャネルIGFETを含
まないように)且つバイポーラトランジスタを使用しな
いように形成するのが好ましい。
【0023】第2絶縁ゲート電界効果装置3は本例では
単一のIGFETQ3を具え、このIGFETは、上述し
たように及び後に説明するように、IGFETQ3の両端
間電圧が温度とほぼ無関係になるその二乗則領域内の区
域で動作させる。
【0024】IGFETQ3はそのソースを第2電源ライ
ン7に接続すると共にそのゲートをそのドレイン及びノ
ード9に接続する。ノード9を直列接続の第3及び第4
抵抗R3及びR4を経て第1電源ライン6に接続する。ノー
ド9を比較器4の正入力端子に接続する。
【0025】図1に示すように、電圧クランプ回路5を
設けて、例えば電源電圧Vs に変化、例えばスパイクか
生じたときでも第1及び第2絶縁ゲート電界効果装置2
及び3が所望の領域で動作するようにすることができ
る。この電圧クランプ回路5は第1及び第2抵抗R1及び
R2間のノード10と、第3及び第4抵抗R3及びR4間のノー
ド11とに接続してこれらノード10及び11の最大電圧を制
限する。抵抗R1及びR2と抵抗R3及びR4は適当な値の単一
の抵抗とすることもできること勿論であり、この場合に
は電圧クランプ回路5は第1電源ライン6とこれら抵抗
との接続点に接続すればよい。
【0026】電圧クランプ回路5は任意の適当な構成の
もの、例えば1個以上のツェナーダイオードから成るも
のとし得る。しかし、本例では電圧クランプ回路5を複
数個のゲート−ドレイン間短絡nチャネル絶縁ゲート電
界効果トランジスタの直列接続で構成する。この直列接
続は、ノード10及び11の電圧が所望の最大電圧、例えば
4ボルトを越えると導通してノード10及び11を第2電源
ライン7に接続する。図示の例では、ゲート−ドレイン
短絡IGFETQ4及びQ5のドレインをノード10及び11に
それぞれ接続し、IGFETQ4及びQ5のソースを2個の
直列接続のゲート−ドレイン短絡IGFETQ6及びQ7に
接続し、IGFETQ7のソースを第2電源ライン7に接
続する。使用するIGFETの数はそれらの精密な特性
及び所望の最大電圧に依存すること勿論である。このよ
うな電圧クランプ回路5の使用は、回路の種々の素子を
半導体本体内に集積する場合に有利であり、その理由は
IGFETQ4〜Q7をIGFETQ1〜Q3と同一の拡散で形
成することができるため、IGFETQ1〜Q3のしきい値
電圧に影響を与え得る製造プロセスの変化がIGFET
Q4〜Q7に同様の影響を与えてクランプ回路5のクランプ
電圧に補償変化を与えるからである。
【0027】上述したように、本発明ではIGFETQ3
が、そのドレイン電流Id 及び従ってそのゲート−ソー
ス間電圧が温度とほぼ無関係であるその二乗則領域内の
区域で動作すると共に、IGFETQ1及びQ2がそれらの
ドレイン電流及び従ってそれらのゲート−ソース間電圧
が温度に応じて変化するそれらのサブスレッショルド領
域で動作する。
【0028】図3はIGFETの種々の動作領域を示す
グラフであり、ドレイン電流の平方根をゲート−ソース
間電圧Vgsに対しプロットしてある。
【0029】図3にAで示すサブスレッショルド領域
(弱反転領域)では、ゲート電圧がしきい値電圧VT
り低く、ドレイン電流Id はゲート−ソース間電圧に指
数状に比例する。いわゆる二乗則領域Bでは、ゲート電
圧がしきい値電圧より高くIGFETは強反転状態にあ
り、ドレイン電流Id はゲート電圧の二乗に比例するた
め、Id とVgsとの関係が直線になる。ゲート電圧が更
に増大すると、リニア又は飽和領域Cになり、この領域
ではドレイン電流Id は、所定の電圧でピンチオフが生
ずるまでゲート電圧に対し直線的に変化し、ピンチオフ
電圧を越えるとドレイン電流はほぼ同一のままとなる。
【0030】サブスレッショルド領域又は弱反転領域A
ではドレイン電流は拡散電流に支配され、種々のテキス
トブック(例えば「The Physics of Semiconductor Dev
ices」第2版、S. M. Sze 著、Jhon Wiley & Sons Inc.
発行、pp433 〜453 におけるIGFET(MOSFE
T)の基本特性の考察)に説明されているように、バイ
ポーラトランジスタのコレクタ電流と同様の方法で導く
ことができる。弱反転又はサブスレッショルド領域Aに
おけるドレイン電流Id の温度依存性はしきい値電圧の
負温度係数に支配されるため、Sze により説明されてい
るように、例えば所定のゲート−ソース間電圧に対しサ
ブスレッショルド電流Id が温度の増大につれて増大す
る。本例では、IGFETQ1及びQ2のゲート−ドレイン
間短絡接続がドレイン電流Id を規制する。従って、I
GFETQ1及びQ2が感知する温度が上昇するとIGFE
TQ1及びQ2のゲート−ソース間電圧が減少してIGFE
TQ1及びQ2が同一のドレイン電流Id を維持しようとす
る。従って、IGFETQ1及びQ2のゲート−ソース間電
圧VgsはIGFETQ1及びQ2が感知又は受ける温度が増
大するにつれて減少する。
【0031】これに対し、IGFETQ3から成る第2絶
縁ゲート電界効果装置3は実質的に零の温度係数を有
し、即ちそのゲート−ソース間電圧Vgsは温度と無関係
にほぼ一定である。これは、IGFETQ3をドレイン電
流Id の温度依存性が無視できるその二乗則領域Bの区
域内で動作させることにより達成される。これは、種々
の温度におけるドレイン電流Id をゲート−ソース間電
圧Vgsに対しプロットした図4の区域Dであり、これら
d −Vgs曲線の温度は実線の曲線aから、破線の曲線
b、一点鎖線の曲線c及び点線の曲線dの順に下げてあ
る。図4から明らかなように、区域Dのドレイン電流I
dcより下、即ちサブスレッショルド領域Aに隣接する二
乗則領域Bの端部より下の領域ではバイポーラ作用が主
になり、ドレイン電流が温度の上昇とともに増大するた
め、ドレイン電流Id を固定するとゲート−ソース間電
圧Vgsは温度の上昇とともに低下しなければならない。
これがサブスレッショルド領域Aを支配する作用である
こと勿論である。区域Dより上の領域では、ドレイン電
流Id の温度依存性は移動度の温度依存性に支配される
傾向があり、従って図に示すようにこの領域ではドレイ
ン電流Id が温度の上昇とともに減少するため、ドレイ
ン電流Id を固定すると、ゲート−ソース間電圧は温度
の上昇とともに増大する。区域Dではこれらの両作用が
互いに打ち消し合うためドレイン電流Idc及びゲート−
ソース間電圧Vgsc は実質的に一定のままにあり、図4
に示す例では区域Dにおけるゲート−ソース間電圧Vgs
c は約1.5 ボルトである。
【0032】以上から十分に認識されるように、IGF
ETQ1及びQ2のドレイン電流Id1は、Q1及びQ2がそれら
のサブスレッショルド領域内で動作するよう低く維持す
る必要があると共に、IGFETQ3のId2はQ3がその二
乗則領域内の零温度係数区域Dに維持されるようにする
必要がある。これは、抵抗R1及びR2を抵抗R3及びR4より
大きくスケーリングすると共に、IGFETQ3に対する
IGFETQ1及びQ2の幾何寸法を、例えばQ1及びQ2のチ
ャネル幅がQ3のチャネル幅よりはるかに大きくなるよう
(及び従って電流密度がはるかに低くなるよう)スケー
リングすることにより達成することができる。更に、第
1温度検知装置2を形成するのに2個以上の直列接続I
GFETを使用すると、第1温度検知装置2をサブスレ
ッショルド領域A内に維持することが一層容易になると
共に、各IGFETQ1 , Q2 がノード8の電圧の一部を
形成するだけであるため増幅なしで検出し得る差信号を
比較器4に供給することができる。本例ではIGFET
Q1〜Q7のバックゲートを全て第2電源ライン7、即ち本
例ではアースに接続する。明瞭のため、これを図1にバ
ックゲート接続の端にアース記号Eをつけて示してあ
る。バックゲートは慣例の如くそれぞれのソースに接続
することもできること勿論である。しかし、特に第1絶
縁ゲート電界効果装置2に関する限りIGFETのバッ
クゲートを第2電源ラインに接続するのが有利である。
図1から認識されるように、IGFETQ1のバックゲー
トはそのソースと同一電位に接続されるが、IGFET
Q2のバックゲートを第2電源ライン7に接続することは
そのバックゲートがそのソースより低い電位になること
を意味する。これは実際上基板バイアスを形成し、当業
者に既知のようにしきい値電圧及び従って本例ではIG
FETのゲート−ソース間電圧に影響を及ぼす。従っ
て、IGFETQ1及びQ2はその他の点で同一であるが、
IGFETQ2のゲート−ソース間電圧が所定のドレイン
電流Id においてIGFETQ1のゲート−ソース間電圧
より高くなる。この基板バイアスにより得られるVgs
増大は、例えば全3個のIGFETQ1〜Q3がそれらのチ
ャネル幅を除いて同一である場合に、第1絶縁ゲート電
界効果装置2を構成するのに3個でなく2個のIGFE
Tを使用することを可能にする。第1及び第2絶縁ゲー
ト電界効果装置2及び3をそれらのサブスレッショルド
領域及び零温度係数領域にそれぞれ維持するためのいく
つかの例を挙げると、第1及び第2電源ライン6及び7
間の電圧が代表的に4〜5ボルトの場合には、抵抗R1及
びR2は基準温度(27 ゜) でそれぞれ200KΩ及び20 KΩの
公称抵抗値を有するものとし、第1及び第2IGFET
Q1及びQ2はIGFETQ3のチャネル幅の100/15倍のチャ
ネル幅を有すると共にQ3のチャネル長と等しいチャネル
長Lを有するものとすることができる。例えばIGFE
TQ1及びQ2は100/15の比W/L を有するものとすることが
できる。IGFETQ4〜Q7は全て同一のチャネル長を有
するが、IGFETQ6及びQ7はIGFETQ4及びQ5のチ
ャネル幅の半分のチャネル幅を有するものとすることが
できる。本例ではIGFETQ4及びQ5は100/7 のチャネ
ル幅/チャネル長比を有するものとすることができる。
【0033】種々のIGFETQ1〜Q7の実際のチャネル
幅/チャネル長比及び抵抗R1〜R4の値は多くの事項、例
えばこれら素子を製造するのに用いるプロセス条件及び
回路1の温度動作範囲及び感度範囲により決まること勿
論である。
【0034】回路1は、例えば、パワーMOSFET又
はIGBTのような半導体装置の温度が所定値を越える
瞬時を示す信号を発生してこのパワー半導体装置をスイ
ッチオフさせ熱効果による破壊を避ける又は少なくとも
低減するよう設定することができる。回路1はパワー半
導体装置の上面に配置した別の半導体本体に設けること
ができる。しかし、回路1又は少なくともパワー半導体
装置の温度を感知する第1絶縁ゲート電界効果装置2を
パワー半導体装置と同一の半導体本体1内に集積するの
が好ましい。
【0035】図2は回路1をパワー半導体装置と一緒に
集積した半導体本体の一部分の断面図を示す。図2には
構造の一部分しか示してない点に注意されたい。種々の
素子間の相互接続は図示してない。
【0036】図2の実施例では、半導体本体20は比較的
高濃度のn導電型単結晶シリコン基板21を具え、その上
に比較的低濃度のn導電型エピタキシャル層22が設けら
れている。本例ではパワー半導体装置はバーチカルパワ
ーMOSFET30であり、このMOSFETはエピタキ
シャル層22で与えられる共通のドレインドリフト領域を
共有する極めて多数(数百〜数千)の並列接続ソースセ
ルからなる。比較的高濃度の基板21はドレイン電極23に
オーム接触するドレイン接点領域を形成する。各ソース
セルはp導電型の本体領域24を具え、その中にn導電型
のソース領域25が形成される。本例では本体及びソース
領域24及び25は、MOSFETの絶縁ゲート構造26をマ
スクとして用いてMOSFETの導通チャネル領域27を
限界し、これら領域24及び25を形成するために導入すべ
き不純物を拡散することにより自己整列式に形成するこ
とができる。本体領域24はもっと高濃度の中心領域24a
を有することができる。
【0037】本例では、パワー半導体装置30は下側スイ
ッチを形成し、従ってソースメタライズ層28 (これはま
た寄生バイポーラ作用を避けるためにソースを本体に短
絡させる) をアースに接続することができると共にドレ
イン電極23を負荷に接続することができる。ゲートメタ
ライズ層は図2に示しない。
【0038】本例では回路1をエピタキシャル層22内に
設けられた一個以上のp導電型ウェル31内に形成する。
各ウェル31はパワーMOSFET30の周縁に隣接して設
けることができ、或いはパワーMOSFETのソースセ
ル24, 25で囲まれた半導体本体20の区域内に設けること
ができる。後者の配置の場合には第1絶縁ゲート電界効
果装置2をパワーMOSFET30の中心に位置させてパ
ワーMOSFET30の最大温度を検知することができ
る。抵抗R1〜R4及びできればIGFETQ4〜Q7はパワー
MOSFET20から離して別のウェル31内に位置させる
のが望ましいこと勿論であるが、製造を容易にするには
回路1の全素子を1つのウェル内に形成するのが好まし
い。ウェル31は比較的低いドーピング濃度にし、例えば
ホウ素不純物の場合には11〜13×1012原子/cm2 の範囲
の表面不純物濃度にする。IGFETQ1〜Q7は同様の構
造を有し、必要に応じチャネル幅及びチャネル長が異な
るだけである。従って、一つのIGFETQ2のみを図2
に示した。図2に示されているように、IGFETQ2は
絶縁ゲート34をマスクとして用いて単一のイオン注入に
より自己整列式に形成されたn導電型のソース及びドレ
イン領域32及び33を有する。ソース、ドレイン及びゲー
トのメタライズ層S,D及びGは慣例の方法で設ける。
バックゲートはウェル31と接触する電極35により上述し
たように第2電源ライン7に接続する。
【0039】各抵抗R1〜R4を本例ではウェル31内に形成
する。本例では各抵抗はウェル31内に形成したn導電型
の領域31で構成する。このn導電型領域36は砒素不純物
の場合には代表的に 2.3〜2.7 ×1012原子/cm2 の表面
不純物濃度を有するものとすることができる。電極37及
び38はn導電型領域36上に離して形成し、n導電型領域
36が電極37及び38間に抵抗路を与えるようにする。
【0040】このような抵抗は、領域36とウェル31との
間のpn接合36a における空乏領域の幅が抵抗に沿って変
化し正電位電極に隣接する部分で最大になる限り、JF
ET(接合形電界効果トランジスタ)のように動作す
る。
【0041】このような構造は温度に対し特に有用な動
作を生ずることが確かめられた。即ち、JFETの効果
が通常の拡散抵抗の効果を補償し、室温を基準にして絶
対温度とともに増大する実効温度係数を有する抵抗R1〜
R4が得られるため測定温度に対し相対温度係数が実際上
一定になる。これを慣例の拡散抵抗と比較すると、拡散
抵抗では相対温度係数が温度とともに減少する。本例回
路の場合には、抵抗R1〜R4は慣例の拡散抵抗と異なり温
度とともに増大する抵抗の温度係数を有する。このこと
はIGFETQ1〜Q3のバイアス電流の低減を導き得る
が、これはIGFETQ1及びQ2のしきい値電圧の温度に
よる低下及びIGFETQ3のしきい値電圧の温度による
低下により少なくとも部分的に補償される。
【0042】上述したように、IGFETQ3はその零温
度係数領域Dで動作させる必要がある。IGFETQ1〜
Q3の幾何寸法と関連して抵抗R1〜R4、特にR3及びR4の値
を適切に選択することにより、抵抗R1〜R4、特にR3及び
R4の値の変化がIGFETQ3の動作領域に与える影響を
最低にして、IGFETQ3が検知すべき所望の温度範
囲、例えば 0〜175 ℃に亘ってその零温度係数領域Dで
ほぼ動作するようにすることができる。
【0043】更に、ウェル31のドーピング濃度の変化は
抵抗R1〜R4のJFET特性に影響を与えると共にIGF
ETのしきい値に影響を与えるため、回路1は製造プロ
セスの変化にあまり影響されない。
【0044】図1に示す回路の動作においては、上述し
たように、抵抗R3及びR4がIGFETQ3をそのゲート−
ソース間電圧が温度に殆ど依存しない動作領域にバイア
スすると共に抵抗R1及びR2がIGFETQ1及びQ2をそれ
らのソース−ゲート間電圧が高い温度係数(代表的には
約2〜3mV/K) を有するそれらのサブスレッショルド領
域内深くにバイアスする。
【0045】回路1は、第1及び第2絶縁ゲート電界効
果装置2及び3が正常の温度範囲内にあるとき、例えば
パワー半導体装置を過大温度から保護する場合にはその
許容温度範囲内にあるとき、第1絶縁ゲート電界効果装
置2のゲート−ソース間電圧が第2絶縁ゲート電界効果
装置3のゲート−ソース間電圧より高くなって比較器4
が許容温度範囲であることを示す出力信号OTを発生す
るよう設計する。絶対温度が増大するにつれて、サブス
レッショルド領域にバアイスされているIGFETQ1及
びQ2のゲート−ソース電圧が低下し、抵抗R1〜R4の値に
より決まる所定の選択温度、例えば 150゜〜 175゜にお
いてノード8の電圧がノード9の電圧より低くなり、比
較器4の出力OTが変化して所定の選択温度を越えたこ
とを示す。この出力OTは、例えば図2に示すパワーM
OSFET30をスイッチオフするのに用いることができ
る。
【0046】図5は図1に示す温度検知回路の変形例の
回路図を示す。図5に示す変形温度検知回路1′は図1
に示すものと、ノード8とIGFETQ2との間に追加の
抵抗R5を具える点で相違する。その他の点では図5の回
路は図1の回路と同一である。
【0047】この追加の抵抗R5の挿入は回路が電源電圧
s の変化に影響されないように作用するため、比較器
4の出力OTが過温度を示す状態に変化する所定の選択
温度が電源電圧Vs の変化に影響されなくなる。即ち、
図1に示す回路では電源電圧Vs が増大すると、抵抗R
3, R4及びIGFETを流れるバイアス電流の増大のた
めにノード9の電圧も増大する。IGFETQ3はその二
乗則領域内におけるその両端間電圧が温度にほぼ無関係
になる区域で動作するので、IGFETQ3はレシオ利得
が低く、即ちドレイン電流の小変化ΔI/Id がゲート
−ソース間電圧のかなり大きな変化ΔVgs/Id を必要
とし、従ってノード9の電圧が電源電圧の増大につれて
大きく増大する。他方、IGFETQ1及びQ2はそれらの
サブスレッショルド領域内で動作し、例えば、6〜8×
10I/Vの高いレシオ利得を有するため、IGFET
Q1及びQ2を流れるバイアス電流が電源電圧の増大につれ
て増大してもIGFETQ2のドレインの電圧は僅かに増
大するだけである。しかし、図5に示す回路では、抵抗
R5の挿入によりノード8の電圧が電源電圧の増大ととも
に増大するため、抵抗R1, R2及びR5の値を適切に選択し
て適切な分圧器R5/(R1+R2+R5) を構成することにより、
IGFETQ3の出力特性、特にそのゲート−ソース間電
圧Vgsの変化に対するドレイン電流の小変化特性のため
に電源電圧Vs の変化がノード9の電圧に及ぼす影響を
補償することができ、従って、回路を電源電圧の変化に
影響されないようにすることができる。
【0048】抵抗R5両端間の追加の電圧は、図1に示す
回路と同一の所定の選択温度を得るためにはIGFET
Q1及びQ2をそれらのサブスレッショルド領域内に一層深
くバイアスする必要があることを意味するが、これは種
々の抵抗の相対値を適切に選択することにより達成する
ことができる。種々の抵抗の実際の値はIGFETQ1〜
Q3の特性を含む個々の回路素子、実際の動作要件により
決まること勿論であるが、これら抵抗の相対値の例を挙
げると、例えば抵抗R1及びR2は220KΩ程度の総合抵抗値
を有し、抵抗R3及びR4は120KΩ程度の総合抵抗値を有
し、抵抗R5は20〜50 KΩ程度の抵抗値を有するものとす
ることができる。全ての抵抗R1〜R5は上述したように形
成することができる。
【0049】図1又は図5に示す回路は、下側スイッチ
として作用するパワー半導体装置30と一緒に集積する場
合に特に有利である。例えば、回路1又は1′はバイポ
ーラトランジスタ又はコンプリメンタリMOSFETを
必要としないので、比較的複雑な製造技術及び多数のマ
スク工程を必要としない。更に、回路1又は1′は、下
側スイッチの場合には負荷により決まる直流基板電圧に
影響されず、また基板電圧の急速な変化にも影響され
ず、これはランプのような負荷を有する下側スイッチに
特に重要であり、この場合には初期のオンセット状態が
オン状態時の定常状態から著しく相違することが起こり
得る。
【0050】上述したIGFETの導電型は逆にするこ
とができること勿論である。更に、パワー半導体装置と
しては上述したMOSFET以外のパワー半導体装置、
例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)
を用いることができる。更に、種々のIGFETQ1〜Q7
をダイオード接続としてドレイン−ソース間電圧をゲー
ト−ソース間電圧に等しくしているが、これらIGFE
Tのドレイン及びゲートを直接ダイオード接続する代わ
りにそれらの間に所定の固定の電圧差を与えることもで
きる。
【0051】以上、本発明をいくつかの実施例につき説
明したが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されず、
更に多くの種々の変形や変更を加え得るものであること
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明温度検知回路の回路図である。
【図2】本発明回路をパワー半導体装置と一緒に集積し
た半導体本体の一実施例の一部分の断面図である。
【図3】絶縁ゲート電界効果トランジスタのドレイン電
流Id の平方根とゲート−ソース間電圧との間の関係を
示すグラフである。
【図4】二乗則領域で動作する絶縁ゲート電界効果トラ
ンジスタのドレイン電流Id とゲート−ソース間電圧V
gsとの関係が温度に応じて変化する模様を示すグラフで
ある。
【図5】本発明温度検知回路の変形例の回路図である。
【符号の説明】
1,1′ 温度検知回路 2 第1絶縁ゲート電界効果装置 3 第2絶縁ゲート電界効果装置 4 比較手段 5 電圧クランプ手段 R1, R2 第1絶縁ゲート電界効果装置を所定の動作領域
で動作させる手段 R3, R4 第2絶縁ゲート電界効果装置を所定の動作領域
で動作させる手段 A サブスレッショルド領域 B 二乗則領域 C 飽和領域 D 零温度係数領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, T he Netherlands (72)発明者 ロイス ローイス イギリス国 ハンプシャー サザンプト ン ディブデン パーリュー オーチャ ード ウェイ 12 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 7/01

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1絶縁ゲート電界効果装置と、第2絶
    縁ゲート電界効果装置と、第1絶縁ゲート電界効果装置
    を、その両端間の電圧が温度とともに変化するようその
    サブスレッショルド領域内で動作させる手段と、第1及
    び第2絶縁ゲート電界効果装置のそれぞれの両端間の電
    圧を比較する手段とを具える温度検知回路において、第
    2絶縁ゲート電界効果装置を、その両端間電圧が温度と
    ほぼ無関係になるその二乗則領域内の区域で動作させる
    手段を設け、前記比較手段が第1絶縁ゲート電界効果装
    置により検知された温度を示す信号を発生するようにし
    たことを特徴とする温度検知回路。
  2. 【請求項2】 第1絶縁ゲート電界効果トランジスタと
    直列に抵抗を設け、前記比較手段がこの第1絶縁ゲート
    電界効果装置と抵抗の直列接続の両端間電圧を第2絶縁
    ゲート電界効果装置の両端間電圧と比較するよう構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の回路。
  3. 【請求項3】 第1及び第2絶縁ゲート電界効果装置は
    ダイオード接続の絶縁ゲート電界効果トランジスタを具
    えることを特徴とする請求項1又は2記載の回路。
  4. 【請求項4】 第1絶縁ゲート電界効果装置は少なくと
    も2個の直列接続のIGFETを具え、第2絶縁ゲート
    電界効果装置は単一のIGFETを具えることを特徴と
    する請求項1〜3の何れかに記載の回路。
  5. 【請求項5】 第1絶縁ゲート電界効果装置は2個の絶
    縁ゲート電界効果トランジスタを具え、各トランジスタ
    の一方の主電極をそのゲート電極に接続すると共に一方
    のトランジスタの他方の主電極を他方のトランジスタの
    一方の主電極に接続し、各トランジスタはバックゲート
    電極を有し、他方のトランジスタのバックゲート電極を
    一方のトランジスタのバックゲート電極と同一の電位に
    接続したことを特徴とする請求項1又は2記載の回路。
  6. 【請求項6】 第1及び第2絶縁ゲート電界効果装置を
    それぞれの所定の動作領域で動作させる前記手段は第1
    及び第2絶縁ゲート電界効果装置と直列に接続された各
    別の抵抗を具えることを特徴とする請求項1〜5の何れ
    かに記載の回路。
  7. 【請求項7】 各抵抗は一導電型の半導体本体の表面領
    域に隣接して形成した拡散抵抗とし、各抵抗は表面領域
    内に形成した反対導電型の第1領域と第1領域内に形成
    した一導電型の第2領域とを具え、第2領域と接触する
    第1及び第2電極を第2領域上に間隔を置いて設けて第
    1及び第2電極間に抵抗路を形成すると共に、第2領域
    を固定電位に接続する第3電極を設けたことを特徴とす
    る請求項6記載の回路。
  8. 【請求項8】 第1及び第2絶縁ゲート電界効果装置を
    それぞれの所定の動作領域で動作させる手段は第1及び
    第2絶縁ゲート電界効果装置の導通チャネルの幅を相違
    させることにより実現したことを特徴とする請求項1〜
    7の何れかに記載の回路。
  9. 【請求項9】 第1及び第2絶縁ゲート電界効果装置の
    両端間電圧を調整する電圧クランプ手段を設けたことを
    特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の回路。
  10. 【請求項10】 電圧クランプ手段はダイオード接続の
    絶縁ゲート電界効果トランジスタの直列配置を具えるこ
    とを特徴とする請求項9記載の回路。
  11. 【請求項11】 回路をパワー半導体装置と一緒に集積
    し、第1絶縁ゲート電界効果装置により検知される温度
    が所定値を越えるとき当該回路がこのパワー半導体装置
    をスイッチオフする信号を発生するようにしたことを特
    徴とする請求項1〜10の何れかに記載の回路。
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