JP3184322B2 - Pll復調回路 - Google Patents
Pll復調回路Info
- Publication number
- JP3184322B2 JP3184322B2 JP22564192A JP22564192A JP3184322B2 JP 3184322 B2 JP3184322 B2 JP 3184322B2 JP 22564192 A JP22564192 A JP 22564192A JP 22564192 A JP22564192 A JP 22564192A JP 3184322 B2 JP3184322 B2 JP 3184322B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- input
- oscillator
- output
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Description
調に用いて好適なPLL復調回路に関し、復調信号の振
幅のばらつきを改善しようとするものである。
回路のばらつきを補正する提案が特開平1−58104
号公報において紹介されている。図3を参照しながら、
この提案についての考え方を説明する。
振された信号を、位相比較器32の一方の比較入力32
aに供給し、他方の比較入力32bには復調するべき入
力信号を供給する。位相比較器32の比較出力電圧は、
電圧制御電流源33に供給し、その出力電流△iは加算
器34の一方の入力端子34aに供給する。加算器34
の他方の入力端子34bには、初期電流発生回路35か
らの定電流Iを供給する。加算器34の出力電流はVC
O31に供給する。初期電流発生回路35はその制御端
子35aに外部から制御信号foを供給し、制御信号f
oに応じて電流Iを変化する。外部からの制御情報は電
圧制御電流源33の電圧−電流変換利得制御としても用
い、制御信号foに連動して変わるようにする。
定数をICに内蔵すると、ICの時定数ばらつきにより
発振周波数がばらつく。いま、加算器34からの出力電
流がIのみであったとすると、この発振周波数fosc
は、 fosc=I/(4・C・Vr) … (1) となる。ここで、VrはVCO31のリファレンス電
圧、CはVCO31に接続され発振周波数を決定するた
めのコンデンサである。電流Iを、電源Vccと抵抗R
で作ったとするとI=VCC/Rとなり、発振周波数f
oscは抵抗と容量の積、すなわち時定数ばらつきの影
響を受ける。(1)式でIC内蔵容量がばらついた場合
に、電流Iがその分増減すれば相殺できる。制御入力端
子35aを介して電流Iを調整すると、foscの初期
発振周波数を調整できる。入力信号のデビエーション△
fに対して考えると、 △f=△i/(4・C・Vr)
… (2) という式を得る。△iは入力信号の周波数偏位であるか
ら、ある一定の値を持っており、コンデンサCにばらつ
きがあった場合には、△iがばらつく。これはPLL復
調感度がばらつくことを意味しており、結果的に復調振
幅がばらつくことになる。
る、制御信号foの制御情報により周波数偏位△iの変
換感度を制御することで、このばらつきを吸収してい
る。デビエーション△fの信号を復調したとき、△Vd
の復調交流成分を得たとすると、このときの電圧−電流
変換感度をgmとすれば、 △Vd=△i/gm … (3) となる。fo制御を行うときに(1)式の分母項を相殺
するようIを調整したので、電流Iの情報を、電圧−電
流変換感度gmの制御に用いれば、時定数ばらつきを相
殺することができ、ひいては復調振幅を安定化すること
ができる。
中心周波数調整を行うだけで、復調振幅のばらつき補正
を同時に行うことができる。
利得の制御可能な電圧制御電流源33を用い、これをP
LL復調ループ内に構成していることから、極めて周波
数特性が悪いという欠点がある。通常PLL復調の場
合、復調帯域はループの周波数特性で決まる。この復調
回路を映像信号処理の分野に適応した場合、数MHzの
周波数特性が必要である。
ライヤやギルバート・セルといった多段縦続接続の回路
に通すと、この段で周波数特性が劣化し、PLLループ
の応答速度を下げてしまう。このようなPLL復調回路
では、周波数特性のうねりや位相の急激な回転により、
復調信号にリンギングが乗ったり、復調帯域が狭くなっ
たりする。
は、電圧制御電流源33をPLL復調ループ内に構成し
ていることから、周波数特性が極めて悪いという問題が
あった。
数調整と復調振幅ばらつき補正を1点の調整で行いつ
つ、周波数特性の良い、リンギングなどが発生しにくい
PLL復調回路を提供することにある。
期電流発生を発振器のリファレンス電圧を基準として行
い、電圧制御電流源を固定利得のV−I(またはI−
V)変換回路とし、加算器の電流出力端子と発振器の電
流入力端子との間に電流利得制御回路を設け、電流利得
の制御を、制御信号により行う。
得のV−I(またはI−V)変換回路にすると、この段
で多段接続は必要なく、基本的に周波数特性の良い回路
構成を適応することができる。
力端子と発振器の電流入力端子との間に設けることで、
復調電流と初期電流とに同じファクタをかけることがで
きる。電流利得制御回路も周波数特性の良い簡単な回路
構成で実現することができ、結果として応答性の良いP
LLループを構成できる。
に詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例を示すも
のである。
た発振信号は、位相比較器12の一方の入力端子12a
に供給する。他方の入力端子12bには、復調すべき入
力信号を供給する。位相比較器12により位相比較され
た信号は、電圧−電流(V−I)変換回路13に供給
し、その電流出力を加算器14の一方の入力端子14a
に供給する。初期電流発生回路15ではVCO11のリ
ファレンス電圧Vrをもとに、初期電流発生回路15内
の内蔵抵抗により初期電流Iを発生する。この電流Iを
加算器14の他方の入力端子14bに供給し、加算出力
を電流利得制御回路16に供給する。この電流利得制御
回路16は、制御端子16aに供給された制御信号fo
により、電流利得を制御する。利得制御された電流信号
出力は、VCO11の電流入力端子11aに供給し、P
LL復調回路を構成する。
していない状態でのVCO11のフリーラン周波数は、
電流利得制御回路16の入出力電流利得をKとすると、 fosc=(K・I)/(4・C・Vr) … (4) である。ここで初期電流Iはリファレンス電圧Vrから
内部抵抗を用いて作成するのであるから、この内部抵抗
をRsとすれば、 I=Vr/Rs … (5) となる。これを(4)式に代入すると、 fosc=K/(4・C・Rs) … (6) を得る。復調すべき入力信号の中心周波数foにこのf
oscが等しくなるよう調整するのであるから、調整が
終了した時点ではfo=foscであり、 K=4・C・Rs・fo … (7) となる。次に、交流成分である、デビエーション△fに
ついて考える。位相比較器が電圧出力であり、V−I変
換回路13の変換利得gmは固定であるとする。いまV
−I変換回路13を単純な差動アンプのような回路で構
成し、変換利得を内蔵抵抗Reで設定したとすると、復
調電流△iを用いて △f=(K・△i)/(4・C・Vr) … (8) の関係を得る。同時に△fを復調した復調出力が△Vd
であるから、 △Vd=Re×△i … (9) となり、これより △Vd=Re×(4・C・Vr・△f)/K … (10) となる。これに(7)式のKを代入すれば △Vd=(Re/Rs)・Vr・(△f/fo) … (11) を得る。
は入力信号の規格で決まるものであるから、一定の値と
みなすことができ、復調出力△Vdは内蔵抵抗比とリフ
ァレンス電圧Vrによって決まる。内蔵抵抗比は通常3
%以下の値であり、Vrは温度依存性がゼロでかつ絶対
値ばらつきが10%未満となるよう設計することができ
る。IC内蔵の時定数は、設計センタの値から60%〜
150%までばらつくことがあり、これを±10数%の
ばらつきまでに抑えることができる。
出力の場合には、V−I変換回路13が必要で、位相比
較器12が電流出力の場合にはI−V(電流−電圧)変
換回路が必要になるという点である。位相比較器13と
の組み合わせでどちらか一方が必要なのであり、どちら
でも良い訳ではない。どちらの場合でも、加算器14の
出力は電流信号である。
のようにI−V変換回路が必要となる。図2は、図1に
おける位相比較器12を電流出力の例とした、この発明
の他の実施例を示したもので、図1と同部分には同符号
を付してある。
回路16までを示してある。位相比較器12´の電流出
力△iを抵抗RLを介してトランジスタQ4 のエミッタ
に供給する。トランジスタQ4 のエミッタには初期電流
源15も供給する。トランジスタQ4 のベースには定電
圧源Vbを印加し、トランジスタQ4 のコレクタはトラ
ンジスタQ1 〜Q3 の各エミッタに接続する。トランジ
スタQ1 とQ2 のコレクタを結線し、VCO11を電流
制御するための出力端子16bとする。トランジスタQ
2 ,Q3 の共通ベースは、制御信号foを供給する制御
端子16aとする。位相比較器12´の出力端子には、
ループフィルタLPを構成する、抵抗RFとコンデンサ
CFを直列接続する。
RLがI−V変換回路13´を構成しており、位相比較
器12´からの出力電流△iを抵抗RLで電圧に変換す
る。ただし、出力電流△iは、そのままトランジスタQ
4 のエミッタで初期電流と加算し、トランジスタQ4 の
コレクタから次段の電流利得制御回路16に出力してい
る。電流利得制御回路16では制御端子16aに供給さ
れた制御信号foにより、エミッタ電流を分流して出力
する。制御信号foが基準電圧Vcより十分高い場合に
は、トランジスタQ2 とQ3 によりトランジスタQ4 の
コレクタ電流を分流する。トランジスタQ2 とQ3 のエ
ミッタ面積比が1対3の場合には、トランジスタQ4 の
コレクタ電流の1/4が出力端子に流れる。逆に制御信
号foがVcより十分低い場合には、トランジスタQ4
のコレクタ電流がそのまま制御端子16bに流れる。制
御信号foが前述の中間の任意の値をとる場合には、電
流も2者の中間の任意の値となる。
電流利得制御回路16にベース接地型アンプを用いてお
り、段数も各1段で、周波数特性が非常に良い。したが
って、従来ギルバートセルで実現していたような複雑な
回路構成が必要なく、PLLループ内の周波数特性を劣
化させることがない。
復調回路は、PLL復調の中心周波数調整と復調振幅ば
らつき補正を1点の調整で行いつつ、周波数特性の良
い、リンギングなどが発生しにくい。
路図。
器、13,13´…V−I変換回路、 16…電流利
得制御回路、16a…制御端子。
Claims (3)
- 【請求項1】 発振周波数が電流により制御される発振
器と、 前記発振器の発振出力信号と復調すべき入力信号とが入
力され、前記発振出力信号の位相と前記入力信号の位相
とを比較する位相比較器と、 前記位相比較器の比較結果が入力され、前記比較結果に
応じた電流を出力する変換器と、 前記出力された変換器の電流が入力され、かつ、制御端
子の入力により利得が制御されて前記入力された電流に
応じた電流を出力しこれを前記発振器に供給する電流利
得制御回路とを具備し、 前記電流利得制御回路は、前記制御端子に前記発振器の
発振周波数調整入力が加えられ、前記発振器の発振周波
数を制御すべき初期電流は、前記発振器の内部の基準電
圧を所定の抵抗に印加して得られる電流であり、この電
流は、前記変換器の出力電流に加えられて前記電流利得
制御回路に入力されることを特徴とするPLL復調回
路。 - 【請求項2】 前記電流利得制御回路は、差動対により
構成されることを特徴とする請求項1記載のPLL復調
回路。 - 【請求項3】 前記位相比較器は電流出力型であり、前
記位相比較器の出力端はベース接地トランジスタのエミ
ッタに抵抗を介して接続され、前記初期電流に係る電流
源の一方の出力端は前記エミッタに接続され、前記ベー
ス接地トランジスタのコレクタは前記電流利得制御回路
に接続されることを特徴とする請求項1記載のPLL復
調回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22564192A JP3184322B2 (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | Pll復調回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22564192A JP3184322B2 (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | Pll復調回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0677736A JPH0677736A (ja) | 1994-03-18 |
JP3184322B2 true JP3184322B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=16832489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22564192A Expired - Lifetime JP3184322B2 (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | Pll復調回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3184322B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1084278A (ja) * | 1996-09-10 | 1998-03-31 | Nec Corp | Pll回路 |
-
1992
- 1992-08-25 JP JP22564192A patent/JP3184322B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0677736A (ja) | 1994-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6228086Y2 (ja) | ||
US4581593A (en) | Variable frequency oscillating circuit | |
JP3720963B2 (ja) | フィルタ回路の時定数自動補正回路とそれを用いたフィルタ回路装置 | |
US5909644A (en) | AM radio receiver | |
US5504464A (en) | Frequency modulating system including clamp and transconductance amplifier | |
JPH09261102A (ja) | 振幅補正回路 | |
JP3184322B2 (ja) | Pll復調回路 | |
JPH09148882A (ja) | π/2移相器 | |
JP2542928B2 (ja) | Fm変調器 | |
US5604926A (en) | Phase locked loop circuit current mode feedback | |
US5406631A (en) | Stereo signal demodulator circuit and stereo signal demodulator using the same | |
US6377091B1 (en) | Mechanism for maintaining relatively constant gain in a multi-component apparatus | |
JP2588823B2 (ja) | 可変周波数発振回路 | |
JP2000323963A (ja) | 同調チューニング振動回路の同調チューニング電圧調整のための装置及び方法 | |
JP2002198778A (ja) | フィルタ具備装置 | |
JP2002016442A (ja) | Fm信号発振回路及び変調レベル補正方法 | |
JP3326286B2 (ja) | Pll周波数シンセサイザ回路 | |
JP2680890B2 (ja) | 電圧制御発振回路 | |
JPH0349473Y2 (ja) | ||
JPH0691413B2 (ja) | リアクタンス制御回路 | |
JP3571920B2 (ja) | Fm変調回路 | |
JP3438951B2 (ja) | Fmラジオ受信機 | |
KR880000364Y1 (ko) | 바이어스 전류에 의한 위상 고정루우프 주파수 변조회로 | |
JP2891800B2 (ja) | Fm復調器 | |
JPH0635546Y2 (ja) | 周波数制御回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010417 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080427 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090427 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427 Year of fee payment: 12 |