JP3183860B2 - 高純度アルミナ管の封止方法 - Google Patents

高純度アルミナ管の封止方法

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JP3183860B2 JP26674298A JP26674298A JP3183860B2 JP 3183860 B2 JP3183860 B2 JP 3183860B2 JP 26674298 A JP26674298 A JP 26674298A JP 26674298 A JP26674298 A JP 26674298A JP 3183860 B2 JP3183860 B2 JP 3183860B2
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幸弘 佐伯
健介 伊藤
諭 西村
友亮 今村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば溶融ガラス
や溶融金属、1000℃以上の高温で使用される高温用
温度計等の製造に用いる高純度アルミナ管の封止方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】はじめに、本発明の製造対象物の一例に
ついて説明する。
【0003】従来から一般に使用されている白金または
白金ロジウム線からなる高温用温度計の保護管は主とし
て99.7%以下の純度のアルミナを主成分とするもの
が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アルミナの
純度が99.7%以下のものはアルミナとアルミナの接
合剤として主にシリカ等を使用して固形化していた。こ
のため、これを800℃以上に加熱すると、不純物から
ガスが発生し、白金または白金ロジウム線が汚染されて
その温度特性が損なわれていた。
【0005】そこで、高純度のアルミナにより保護管を
作成しようとすると、両端開放のパイプは製造できる
が、アルミナにバインダが混入していないため、その端
部を歩留りよく封止することができないという問題点が
あった。
【0006】また、アルミナにバインダを混入すると、
高温下で曲がるとともに急熱,急冷には特に弱く、さら
に、アルミナどうしの結合が弱く、保護管の内部と外部
とが呼吸して白金抵抗線を汚染する等の問題点があっ
た。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、歩留りのよい高純度アルミナ管の封止
方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高純度アル
ミナ管の封止方法は、99.9%以上の純度のアルミナ
を主成分とした両端開放の高純度アルミナ管を内側と
し、この内側の高純度アルミナ管の外径より大きな内径
を有するホルダ内に挿入し、このホルダ内に挿入された
内側の高純度アルミナ管の一端部をホルダの一端部から
所要の長さだけ突出させて突出部を形成し、次いで、ホ
ルダの外周を加熱することにより、高純度アルミナ管を
所定の温度に保温し、次いで、高純度アルミナ管の他端
部から高純度アルミナ管内の空気を吸引しながら高純度
アルミナ管の突出部をバーナで加熱して溶融することに
より突出部を封止するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の製造対象物の一例
を示す側断面図、図2(a)〜(c)は、図1の測温抵
抗素子を示すもので、図2(a)は正面図、図2(b)
は左側面図、図2(c)は右側面図である。これらの図
において、1は高温用温度計、2は測温抵抗素子、3は
測温抵抗線として線径0.15mmの白金または白金ロ
ジウム線、4は口出線、5は99.9%以上の純度のア
ルミナを主成分とする保持体、6は99.9%以上の純
度のアルミナを主成分とする保護管、7は前記保護管6
の一端部を封止した封止部、8は前記保護管6内に測温
抵抗素子2を挿入してから固定するために充填する粉体
で、99.9%以上の純度のアルミナの主成分を有して
いる。9は前記白金または白金ロジウム線3および口出
線4を装着するため、保持体5の長手方向に形成した透
孔である。
【0010】測温抵抗素子2の製作に際しては、保持体
5よりも少し長めの白金または白金ロジウム線3と口出
線4とを各透孔9に挿入し、次いで、各透孔9から出て
いる白金または白金ロジウム線3と口出線4とを、図2
に示すように溶接して1本の線となるように直列に接続
する。なお、接続部分は黒丸で表示してある。
【0011】このようにして作成された測温抵抗素子2
は保護管6内に挿入され、次いで、粉体8を充填して固
定することにより高温用温度計1が形成される。
【0012】この構成によれば、白金または白金ロジウ
ム線3を支持するものはすべて99.9%以上の純度の
アルミナ材からなるため、高温になっても有害なガスの
発生がなく、白金または白金ロジウム線3の特性が変化
することがない。
【0013】なお、粉体8の充填は必ずしも行わなくて
もよい。
【0014】次に、上記高温用温度計1に使用される保
護管6、つまり本発明の一実施形態である高純度アルミ
ナ管の封止方法について説明する。
【0015】図3(a),(b)は、図1の99.9%
以上の高純度のアルミナを主成分とした保護管6の封止
部7を形成する工程を示す断面図で、図1と同一符号は
同一部分を示し、11は前記保護管6を支持する支持
具、12は前記保護管6を挿入して覆うホルダで、通常
のアルミナ管が使用される。13は前記ホルダ12の外
周を保温してクラックの入るのを防止するバーナ、14
は前記保護管6の一端部6aを溶融して封止部7を形成
するバーナである。
【0016】このように、両端が開放された保護管6の
一端部6aを封止するため、他端部6bを支持具11に
支持しホルダ12の中に挿入した後、保護管6の一端部
6aを所要の長さだけ突出させて突出部6cを形成し、
次いで、保護管6にクラックの入るのを防止するためホ
ルダ12の外周をバーナ13で加熱して保温しながら保
護管6の他端側から矢印A方向に吸引して保護管6内の
空気を吸引させる。同時に、保護管6の一端部6aをバ
ーナ14により加熱して保護管6を溶融すると、前記吸
引により溶融したアルミナは全周が内方に向くため、保
護管6の溶融したアルミナで一端部6aが包まれて塞が
れ、図3(b)に示すように封止部7が形成される。
【0017】図4は、保護管6の封止部7を形成する他
の工程を示す断面図で、保護管6の一端部6aに99.
9%以上の純度のアルミナのキャップ15をかぶせた
後、一端から内部空気を吸引しつつバーナ14で溶接す
るものである。
【0018】なお、保護管6内の空気を吸引しないで溶
接した場合は、バーナ13から噴射する炎で溶けたアル
ミナが保護管6の外側にこびりついてしまい、一端部6
aの封止が不可能になる。また、一端部6aにキャップ
15をかぶせて封止する場合に、もし空気の吸引を行わ
ないと溶接部分が表面だけで深く溶接ができない。
【0019】しかし、保護管6内の空気を吸引して溶接
する本発明の場合は、保護管6の一端部6aとキャップ
15との隙間に吸引力が働くので、深く溶接することが
できる。すなわち、ホルダ12の加熱と保護管6の溶接
個所のバーナ14の火炎が吸引されて保護管6の内部ま
で熱が加わり、効率よくすばやく溶接ができ、容易に封
止することができる。また、吸引することにより溶けた
アルミナが保護管6の外側にだれることもなく、溶接後
の補修の手数が省ける。
【0020】次に、上記実施形態例の実験結果について
説明する。
【0021】実験の条件として、 材質:白金線 線径=0.15mm 初期抵抗値=100.000Ω/0℃ の白金を1100℃で3時間加熱した後、0℃に冷却し
たときの抵抗値を測定したところ、138.5Ωであっ
た。
【0022】上記加熱,冷却した白金線を99.5%,
99.7%および99.9%のアルミナ管に挿入してそ
れぞれ1100℃に加熱したあと、100℃に冷却した
ときの抵抗値を測定し、かつ温度係数を求めた。
【0023】(1) アルミナ管の成分:99.5%の場
合 1100℃に3時間加熱後、 第1回目(表1に示す) 第2回目 上記実験した各試料を再び1100℃に3時間加熱し、
100℃に冷却したところいずれも測定不能であった。
【0024】(2) アルミナ成分:99.7%の場合 1100℃に3時間加熱後、 第1回目(表2に示す) 第2回目 上記実験した各試料を再び1100℃に3時間加熱し、
100℃に冷却したところいずれも不安定であった。
【0025】(3) アルミナ成分:99.9%以上の場
合 1100℃に3時間加熱後、 第1回目(表3に示す) 第2回目以降 上記実験した各試料を再び1100℃に3時間加熱し、
0℃に冷却する操作を繰り返し行ったが初期抵抗値およ
び高温時における抵抗値に安定しており、その変化は
0.0001〜0.0005Ωの間で僅少であった。
【0026】以上の実験では、JIS規格の白金線を使
用したが、白金ロジウム線の場合も同様の結果であっ
た。
【0027】以上の実験の結果、アルミナの成分が9
9.5%,99.7%のアルミナ管は高温度の温度計と
しては全く使用できないことが判明した。また、白金が
汚染しはじめる温度は約600℃から始まって温度が高
くなるにしたがって汚染がひどくなり、白金の性質が変
化して白金の性質が無くなり、抵抗値の測定不能や断線
事故となる。
【0028】図5は表1〜表3に示す実験結果について
温度と抵抗値との関係を表した図である。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る高純度アルミナ管の封止方
法は、99.9%以上の純度のアルミナを主成分とした
両端開放の高純度アルミナ管を内側とし、この内側の高
純度アルミナ管の外径より大きな内径を有するホルダ内
に挿入し、このホルダ内に挿入された内側の高純度アル
ミナ管の一端部をホルダの一端部から所要の長さだけ突
出させて突出部を形成し、次いで、ホルダの外周を加熱
することにより、高純度アルミナ管を所定の温度に保温
し、次いで、高純度アルミナ管の他端部から高純度アル
ミナ管内の空気を吸引しながら高純度アルミナ管の突出
部をバーナで加熱して溶融することにより突出部を封止
するようにしたので、従来の方法では封止できない9
9.9%以上のアルミナを主成分とするアルミナ管の端
部の封止を容易におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造対象物の一例を示す側断面図であ
る。
【図2】(a)〜(c)は、図1の測温抵抗素子を示す
もので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背
面図である。
【図3】(a),(b)は本発明の一実施形態を示すも
ので、図1の保護管の封止部を形成する工程を示す断面
図である。
【図4】保護管の封止部を形成する他の工程を示す断面
図である。
【図5】本発明の実施形態の実験結果について温度と抵
抗値との関係を表した図である。
【符号の説明】
1 高温用温度計 2 測温抵抗素子 3 白金または白金ロジウム線 4 口出線 5 保持体 6 保護管 7 封止部 8 粉体 9 透孔 11 支持具 12 ホルダ 13,14 バーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 諭 埼玉県川越市新宿町5−11−3 (72)発明者 今村 友亮 埼玉県入間郡三芳町上富2079−7 (56)参考文献 特開 昭61−179502(JP,A) 特開 昭56−15592(JP,A) 特開 昭52−26149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 1/00 - 1/16 C03B 23/09

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 99.9%以上の純度のアルミナを主成
    分とした両端開放の高純度アルミナ管を内側とし、この
    内側の高純度アルミナ管の外径より大きな内径を有する
    ホルダ内に挿入し、このホルダ内に挿入された前記内側
    の高純度アルミナ管の一端部を前記ホルダの一端部から
    所要の長さだけ突出して突出部を形成し、次いで、前記
    ホルダの外周を加熱することにより、前記高純度アルミ
    ナ管を所定の温度に保温し、次いで、前記高純度アルミ
    ナ管の他端部から前記高純度アルミナ管内の空気を吸引
    しながら前記高純度アルミナ管の突出部をバーナで加熱
    して溶融することにより前記突出部を封止することを特
    徴とする高純度アルミナ管の封止方法。
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