JP3183629U - 可動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】支柱間に掛け張った植栽のための網等をベランダのフェンスまたは周壁等の構築体より離隔させた態様に保持できる可動体を提供する。
【解決手段】 ベランダのフェンスまたは周壁等の構築体の内側に沿って設備する植栽のための可動体である。構築体に固定された複数本のガイドレール4,4と、ガイドレール4,4に移動自在に支持された左右一対の支柱1,1と、左右一対の支柱1,1間に掛け渡した伸縮自在な上下複数段の横フレーム6、左右一対の支柱1,1間に掛け張られた可撓性のネット7と、支柱1または支柱1,1間に設けた植栽のためのプランターまたは鉢11を置くための棚12とで可動体を構成している。
【選択図】 図1

Description

本考案は、ベランダ、テラス、屋上等のフェンスまたは構築体の周壁等に沿って設備する植栽のための可動体に関するものである。
建物のベランダにおいて美観保持、目隠し、物の落下防止、日除け、風圧緩和および植栽等のために遮蔽網を装備することと、その遮蔽網を昇降できるようにすることは、従来から種々のものが提案されている(例えば、実開平7−6302号公報、特開2002−4753号公報、特開2001−45956号公報参照)。また、ベランダのフェンスに目隠し板を取り付けるための構造は、登録実用新案第3014166号公報に、日除けや目隠しに使用される可動フレームであって植物をからませることができるものとしては、特許第3758498号公報および特許第3916904号公報に、植物をからませることにより日除けや目隠し等に用いることができる給水設備付きフェンスは、特開2002−168008公報にそれぞれ開示されている。
また、固定の正方形または長方形枠内で日除け、植栽パネルが上下に可動する構造は、特開2004−606027号公報に、アジャスターにより調節可能になポール間に日除け、目隠し用の正方形のブラインドを取り付ける構造は、登録実用新案第3098375号公報に、よしず、ネットや複数の金網様のパネルを巻き上げ、またはカーテンレールや螺旋状の棒に沿ってスライドさせる構造は、特開2006−257854号公報に、植栽のために窓先の空間全体を金網状のパネルで覆う構造は、特開9−140266号公報に、日除けのための遮蔽膜の片端を室内のベランダ側の窓外側に着脱自在のファスナーを介して取り付け、他端をフェンスに取り付ける構造は、特開2003−328431号公報にそれぞれ掲載されている。
実開平7−6302号公報 特開2002−4753号公報 特開2001−45956号公報 登録実用新案第3014166号公報 特許第3758498号公報 特許第3916904号公報 特開2002−168008号公報 特開2004−606027号公報 登録実用新案第3098375号公報 特開2006−257854号公報 特開9−140266号公報 特開2003−328431号公報
建物のベランダにおいて美観保持、目隠し、物の落下防止、日除け、風圧緩和、鳥除けおよび植栽等のためのこの種のフェンスは、陽射しの変化、目隠しの態様、清掃、塗り替え(メンテナンス)あるいは物干し等のために、それに張ってある網等を移動できることが必要であったり好ましい場合が多いが、前掲の特許文献にも掲載されているように、従来のこの種のフェンスにあって、特に植物をからませる網を張ってあるものにあっては、網にからまった植物を損傷させずその網を移動させることが困難で、所要の対応ができないものであった。また、所定の枠内で日除けや植栽のためのパネルを移動したり、パネルの一部を折り畳むものはあるが、これらは枠そのものを移動可能として所要の対応ができて必ずしも利便性に優れたものでないのが実情である。
そこで本考案は、ベランダのフェンスまたは周壁等の構築体の内側に固定された1本または複数本のガイドレールの内側に位置して移動自在に支持された左右一対または複数の支柱間に伸縮可能なフレームを掛け渡した構成とし、左右一対または複数の支柱を、ベランダのフェンスまたは構築体の内側に固定されたガイドレールの内側に沿って移動可能としたことにより、掛け張った網をベランダのフェンスまたは周壁等の構築体より離隔させた態様に保持できる可動体を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本考案は、ベランダのフェンスまたは周壁等の構築体の内側または外側に固定された1本または複数本のガイドレールに沿って設備する植栽のための可動体であって、前記構築体に固定された1本または複数本のガイドレールに移動または固定自在に支持された左右一対または複数の支柱と、前記支柱に掛け渡された伸縮自在な横フレームと、前記支柱と横フレームに設置された網と、前記支柱または支柱間に設けた植栽のためのプランターまたは鉢を置くための棚と、を有し、植栽を前記構築体から離隔させた状態で前記ガイドレールに沿って移動させるように構成したことを特徴とするものである。
本考案においては、ガイドレールに直角または任意の角度で自立できるような構成とするのが好適である。
本考案によれば、支柱間に掛け張った植栽のための網等をベランダのフェンスまたは周壁等の構築体より離隔させた態様に保持でき、特にその網等に植物がからまった態様においても植物をベランダのフェンスまたは周壁等の構築体から確実に離隔させた態様に保持して、植物を損傷させず支柱を移動させて、所要の対応が的確にできる効果が得られる。また、本考案によれば、ベランダの外壁等の緑化設備等を簡易かつ容易に設けることもできる。
本考案の一実施の形態であって左右一対の支柱を備えてその間に可撓性のネットを掛け張った態様の正面図である。 同上側面図である。 同上支柱の下端部にその固定機構を備えたものの側面図である。 ガイドレールに移動自在に支持する構造を示す部分詳細側面図(A)および斜視図(B)である。 複数の支柱により構成した可動体の正面図である。 格子パネルにより構成した可動体の正面図である。 折り畳み可動体の正面図である。 図7のA−A方向の平面図(A)および折り畳んだ状態の平面図(B)である。 図1に示す構成において横フレームを中折れ状としたものの正面図である。 図2に対応して他の形態を示す側面図である。
図1は左右一対の支柱を備えてその間に可撓性のネットを掛け張った態様の正面図、図2は同上側面図、図3は同上支柱の下端部にその固定機構を備えたものの側面図、図4はガイドレールに移動自在に支持する構造を示す部分詳細側面図(A)および斜視図(B)である。また、図5は複数の支柱により構成した可動体の正面図、図6は格子パネルにより構成した可動体の正面図、図7は折り畳み可動体の正面図、図8は図7のA−A方向の平面図(A)および折り畳んだ状態の平面図(B)、図9は図1に示す構成において横フレームを中折れ状としたものの正面図、図10は図2に対応して他の形態を示す側面図である。
図1ないし図4に示す構成において、支柱1,1は、ベランダ2の構築体、すなわちフェンスの左右端にあたる起立壁である周壁3の内側に固定した上下2段のガイドレール4,4に移動自在に支持されている。すなわち、支柱1,1はそれに取り付けられたコロ5,5がガイドレール4,4に受け支持されていて、支柱1,1は垂直姿勢(ガイドレール4,4に対して直角な姿勢)で左右に移動自在となっている。なお、支柱1,1はガイドレール4,4に対して直角でなく任意の角度に支持されている姿勢とする態様も可能である。
前記ガイドレール4,4の内側に位置してガイドレール4,4に移動自在に支持された左右一対の支柱1,1には、伸縮自在の横フレーム6が上下複数段に掛け渡してあって、左右一対の支柱1,1は横フレーム6によって一体となっている。伸縮自在の横フレーム6は、その基部6aに伸縮部6bが抜き差し自在になっており、図示の実施の形態にあっては左右一対の支柱1,1の上端部、上下の略中間部および下部の3段に渡って水平状に設けられている。
左右一対の支柱1,1間には可撓性のネット7が掛け張られて植栽のための可動体が構成されている。前記左右一対の支柱1,1は、そのいずれか一方または両方が伸縮自在の横フレーム6の伸縮にともなってガイドレール4,4に沿って移動可能であるから、ベランダ2に設置された植栽のための可動体は、ベランダ2のフェンス部分を開閉可能な構成となっている。8はベランダ床、9はベランダ天井である。
支柱1,1には、図3に示すようにその下端部に固定機構10を備えたものとすれば、固定機構10によって移動自在の支柱1,1をベランダ2の構築体に固定しておくことができるので、支柱1,1の不用意な移動を防止できるとともに使用上の安全性をいっそう向上させることができる。
左右一対の支柱1,1の内側には、前記のように植栽のための可撓性のネット7を張ってあり、さらに支柱1,1にはその内側下部に鉢11(またはプランター等)の載台12を備えた構成としているが、植栽のための鉢11(またはプランター等)の載台12は支柱1,1の内側に設けられていて、植栽した植物はその根元から葉茎部に至るまで支柱1,1の内側に位置するので、植栽が左右一対の支柱1,1の移動および一対の支柱1,1間に構成された可動体の開閉の妨げとなることはない。
本考案においては、図5に示すように、左右一対の支柱1,1の中間にもう1本の支柱1を設けて、これら複数の支柱1,1,1により構成した可動体とすることができる。この構成においては左右一対の支柱1,1および中間の支柱1に格子状パネル13を取り付けて1枚状の可動体を構成していて、可動体はガイドレール4,4に沿って引き戸状に移動可能で、ベランダ2において植栽の位置を変更することができるものである。
図6に示すものも方形状のフレーム14内に斜め格子パネル15を構成した1枚状の可動体であってガイドレール4,4にそって引き戸状に移動可能である。図7および図8に示すものは、左右一対の支柱1,1間に、2つ折りの格子状パネル16,16を取り付けた折り畳み可動体を構成しており、ヒンジ部17により内側方向に2つ折り可能となっている。なお、図7には折り畳み可動体を2つ備えた態様を例示している。
本考案に係る図示の実施の形態においては、ベランダ2の内側にガイドレール4,4が内側に迫り出しており、そのガイドレール4,4のさらに内側に位置して支柱1,1が支持されてさらに内側に張り出しているので、植栽のため可撓性のネット7、格子状パネル13、斜め格子状パネル15、2つ折りの格子状パネル16,16、また支柱1,1に植物がからまっても、その植物をベランダ2のフェンス部分または構築体から確実に離隔させた態様に保持できる。このため、可動体の移動によっても植栽を損傷することなく、陽射しの変化、目隠しの態様、清掃、塗り替え(メンテナンス)あるいは物干し等に的確に対応することができるものである。
なお、図9に示すように、伸縮自在の横フレーム6を中折れアーム18に換えた構成としてもよい。また、図10に示すように、支柱1の上端部に内側方向斜め上方に延びる転倒防止アーム19を設けた構成とすることにより、支柱1を含めた可動体がベランダ2の外方に転倒する姿勢で転倒防止アーム19がベランダ天井9に支えられるので、高層階のような強風にさらされるような状況下においても高い安全性を確保することができる。図10に示すように、鉢11(またはプランター等)の載台12を支柱1に着脱可能な構成としてもよい。
本考案において、金網に換えて木製のラティス等のパネルを用いることができる。また可撓性のネットとしては繊維性のネットとすることができる。さらに、集合住宅の高層階等では、強風にも耐えられるように支柱の本数を多くして(つまり支柱間の幅を狭くして)風圧、荷重を分散させることで安全性を高くするができる。この場合には支柱を細くすることが可能となるから、視界の邪魔になるのを回避でき、資材費の削減を図ることもできて好都合である。
1,1 支柱
2 ベランダ
3 周壁
4,4 ガイドレール
5,5 コロ
6 横フレーム
6a 横フレームの基部
6b 横フレームの伸縮部
7 可撓性のネット
8 ベランダ床
9 ベランダ天井
10 固定機構
11 鉢
12 載台
13 格子状パネル
14 方形状のフレーム
15 斜め格子状パネル
16,16 2つ折りの格子状パネル
17 ヒンジ部
18 中折れアーム
19 転倒防止アーム

Claims (2)

  1. ベランダのフェンスまたは周壁等の構築体の内側または外側に固定された1本または複数本のガイドレールに沿って設備する植栽のための可動体であって、
    前記構築体に固定された1本または複数本のガイドレールに移動または固定自在に支持された左右一対または複数の支柱と、
    前記支柱に掛け渡された伸縮自在な横フレームと、
    前記支柱と横フレームに設置された網と、
    前記支柱または支柱間に設けた植栽のためのプランターまたは鉢を置くための棚と、を有し、
    植栽を前記構築体から離隔させた状態で前記ガイドレールに沿って移動させるように構成したことを特徴とする可動体。
  2. 前記ガイドレールに直角または任意の角度で自立し得るように構成したことを特徴とする請求項1に記載した可動体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111006465A (zh) * 2019-12-11 2020-04-14 山东奋朗环保设备有限公司 一种自动侧翻晾晒机

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