JP6023972B2 - 建物緑化構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばつる性植物等を利用して建築物の修景及び熱負荷の低減等を図る建物緑化構造体に関し、詳しくは、緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体にて、植栽容器を載置した植栽容器設置台を枠体に対して上下移動自在に支持すると共に、下面に設けられたキャスターにより建物の張出床部上で移動可能に支持して、緑化植物に対する水やり等の管理や、枝葉の切除等の手入れなどを容易とする建物緑化構造体に係るものである。
従来のこの種の建物緑化構造体は、本出願人の提案に係るものとして、枠体の内側空間に、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた緑化パネル体を、建物の壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に設けられた落下防止柵より建物の壁面側に寄った位置にて該壁面に略平行に設け、上記緑化パネル体の縦軸を中心にして該緑化パネル体を上記張出床部の内側に向けて所定角度まで位置変更可能としたものがある(例えば、特許文献1の請求項1参照)。
また、前記建物緑化構造体の他の実施形態として、外枠を、建物の壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に設けられた落下防止柵より建物の壁面側に寄った位置にて上部及び下部に設置されたレール部材に係合させて該壁面に略平行にスライド可能に組み合わせ、上記外枠に取り付けられた緑化パネル体の一側辺部を中心にして該緑化パネル体を上記張出床部の内側に向けて所定角度まで回動可能とすると共に、上記レール部材の端末部に設けられた収納用レール部材を利用して収納可能としたものがある(例えば、特許文献1の請求項3参照)。
特許第4456549号公報
特許文献1に記載の建物緑化構造体においては、緑化植物が生長できる状態で支持された植物支持パネルを取り付けた緑化パネル体が大型化すると、その緑化パネル体の重量が大きくなり、枠体の重量負担が大きくなる。特に、緑化植物が生長するに従って根が張る植栽容器(プランター)内の土壌の量が多くなり、植栽容器全体の重量が大きくなって、建物緑化構造体の重量負担が大きくなるものであった。これに対して、建物緑化構造体の負担軽減のため、植栽容器又は植栽容器設置台の下面にキャスター等を設けて、設置床面上に支持するための工夫が求められていた。
また、前記特許文献1に記載の建物緑化構造体において、緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体を、建物(例えばマンション等)の張出床部(例えばベランダ等)の外側辺近傍にて建物の壁面に平行に設け、上記緑化パネル体の縦軸を中心にして張出床部の内側に向けて所定角度(約90度)まで回動可能としていた。しかし、通常、マンション等のベランダでは、掃除用の水や雨水等を排水するために外側に向かって低くなるように傾斜した水勾配が付けられている。したがって、単に植栽容器又は植栽容器設置台の下面にキャスターを設けただけでは、緑化パネル体を張出床部の内側に向けて所定角度まで回動する際に、前記キャスターがベランダの水勾配による高低差に追従できず、結局、前記緑化パネル体を回動できないことがあった。
さらに、前記特許文献1に記載の建物緑化構造体の他の実施形態において、外枠を、建物の壁面に沿って外側に張り出した張出床部の外側辺に設けられた落下防止柵より建物の壁面側に寄った位置にて上部及び下部に設置されたレール部材に係合させて該壁面に略平行にスライド可能に組み合わせ、緑化パネル体を上記レール部材の端末部に設けられた収納用レール部材を利用して収納可能としていた。しかし、通常のマンション等のベランダでは、壁面に平行な方向のベランダ表面の仕上げは必ずしも平らとは言えず、凹凸があったり、波打ち状態になっていることがある。したがって、単に植栽容器又は植栽容器設置台の下面にキャスターを設けただけでは、緑化パネル体を張出床部にて壁面に略平行にスライドする際に、前記キャスターがベランダ表面の凹凸や波打ち部分にぶつかって、結局、前記緑化パネル体をスライドできないことがあった。
そこで、このような問題点に対処し、本発明が解決しようとする課題は、緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体にて、植栽容器を載置した植栽容器設置台を枠体に対して上下移動自在に支持すると共に、下面に設けられたキャスターにより建物の張出床部上で移動可能に支持して、植栽容器内の土壌の量が多くなってその重量が大きくなったり、前記張出床部に水勾配が付けられていたり、表面仕上げが平らでない場合であっても、緑化パネル体を張出床部上で移動可能に支持する建物緑化構造体を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明による建物緑化構造体は、矩形状の枠体と、この枠体の内側空間に取り付けられ緑化植物が生長できる状態で支持するメッシュ状支持部材とを有する緑化パネル体と、前記緑化パネル体の枠体の下部に該枠体とは分離して設けられ、下面に設けられたキャスターで支持される植栽容器設置台と、前記植栽容器設置台の上面に載置され、前記緑化パネル体のメッシュ状支持部材の下部に配置され緑化植物を生長させるための植栽容器と、を備え、前記緑化パネル体を、建物の壁面に沿って外側に張り出した張出床部において建物の壁面側から予め定めた距離だけ離れた位置にて該壁面に平行に設け、前記植栽容器設置台を前記緑化パネル体の枠体に対して上下移動自在に支持すると共に、前記キャスターにより植栽容器設置台を前記張出床部上で移動可能に支持したものである。
また、前記植栽容器設置台は、上下方向の長穴が形成された係止金具とその長穴に嵌合する軸部材とを利用して、前記枠体の下部に支持されるようにしてもよい。
さらに、前記緑化パネル体は、前記枠体の上方に設置されたレール部材に係合させて前記壁面に平行に設け、前記レール部材に沿って壁面に平行にスライド可能としてもよい。
さらにまた、前記緑化パネル体は、該緑化パネル体の縦軸を中心にして前記張出床部内で所定角度まで回動可能としてもよい。
また、前記緑化パネル体は、前記枠体の上方に設置されたレール部材に係合させて前記壁面に平行に2枚以上連結して設け、該緑化パネル体の縦軸を中心にして前記張出床部内で所定角度まで回動可能とすると共に、前記レール部材に沿って側方へスライド可能としてもよい。
本発明によれば、矩形状の枠体と、この枠体の内側空間に取り付けられ緑化植物が生長できる状態で支持するメッシュ状支持部材とを有する緑化パネル体と、前記緑化パネル体の枠体の下部に該枠体とは分離して設けられ、下面に設けられたキャスターで支持される植栽容器設置台と、前記植栽容器設置台の上面に載置され、前記緑化パネル体のメッシュ状支持部材の下部に配置され緑化植物を生長させるための植栽容器と、を備え、前記緑化パネル体を、建物の壁面に沿って外側に張り出した張出床部において建物の壁面側から予め定めた距離だけ離れた位置にて該壁面に平行に設け、前記植栽容器設置台を前記緑化パネル体の枠体に対して上下移動自在に支持すると共に、前記キャスターにより植栽容器設置台を前記張出床部上で移動可能に支持したことにより、植栽容器内の土壌の量が多くなってその重量が大きくなったり、前記張出床部に水勾配が付けられていたり、表面仕上げが平らでない場合であっても、緑化パネル体を張出床部上で高低差に追従して移動可能とすることができる。これにより、緑化植物が生長できる状態で支持された緑化パネル体を、建物の張出床部にて前記壁面に平行にスライドして移動させたり、該緑化パネル体の縦軸を中心にして張出床部内で所定角度まで回動可能として、前記張出床部を作業スペースとして作業者が緑化植物に対して水やり、肥料の供給、防虫薬剤散布等の管理や、繁茂した枝葉の切除等の手入れなどができる。この場合、緑化パネル体の枠体とは分離して設けられた植栽容器設置台をキャスターで支持することで、前記枠体は植栽容器及び植栽容器設置台の重量を負担することがなくなる。
本発明による建物緑化構造体の第1の実施形態を示す正面図である。 図1の右側断面図である。 図2において枠体に対する植栽容器設置台の支持状態を示す要部拡大断面図であり、(a)は植栽容器設置台が枠体に対して下方移動した状態を示す説明図、(b)は植栽容器設置台が枠体に対して上方移動した状態を示す説明図である。 第2の実施形態を示す正面図である。 建物緑化構造体の設置状態及び使用状態を示す図4の平面図である。 第3の実施形態を示す正面図である。 建物緑化構造体の設置状態及び使用状態を示す図6の平面図である。 第4の実施形態を示す正面図である。 建物緑化構造体の設置状態及び使用状態を示す図8の平面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明による建物緑化構造体の第1の実施形態を示す正面図であり、図2はその右側断面図であり、図3はその要部を示す拡大断面図である。この建物緑化構造体は、例えばつる性植物等を利用して建築物の修景及び熱負荷の低減を図るもので、緑化パネル体1を、建物の壁面2に沿って外側に張り出した張出床部(例えばビルのベランダなど)3において建物の壁面側から予め定めた距離だけ離れた位置にて、上下方向に設置された支柱4を用いて前記壁面2に平行に設けられ、前記緑化パネル体1の植栽容器設置台に設けられたキャスターにより該植栽容器設置台が前記張出床部3上で移動可能に支持されている。
緑化パネル体1は、緑化植物が生長できる状態で略垂直に立てて支持するもので、枠体5と、メッシュ状支持部材6と、植栽容器7と、植栽容器設置台8とを有して成る。前記枠体5は、メッシュ状支持部材6を支持する枠部材となるもので、内側に縦長の空間を有し、例えば金属製のアングル材等で矩形状に形成されている。
前記枠体5の内側空間には、メッシュ状支持部材6が取り付けられている。このメッシュ状支持部材6は、例えばつる性植物等の緑化植物が生長できる状態で実際に支持するもので、適宜の大きさの網目を有する金網等から成る。図1及び図2の実施形態では、このメッシュ状支持部材6は、図1に示すように、前記枠体5の内側空間に四隅部を取付金具6aで止められて固定状態で取り付けられている。
前記メッシュ状支持部材6の下部には、植栽容器7が配置されている。この植栽容器(プランター)7は、つる性植物等の緑化植物を生長させるためのもので、例えばプラスチック、金属等で前記枠体5の内側空間の下部に設置できる程度の大きさの横長の箱状に形成されている。この植栽容器7の内部には、土壌や培養土が入れられて緑化植物9が植え付けられている。
前記枠体5の内側空間の下端部には、植栽容器設置台8が設けられている。この植栽容器設置台8は、その上面に植栽容器7を載置するもので、例えば横長の矩形板状に形成されている。なお、前記植栽容器設置台8は、横長の矩形板状のものに限られず、箱状の植栽容器7の全体を収容可能な容積を有し上面が開口されたボックス型に形成してもよい。この場合は、ボックス型の植栽容器設置台8の内部に植栽容器7を収容して、安定して植栽容器7を支持することができる。
前記緑化パネル体1は、図1及び図2に示すように、例えばビルのベランダなどの張出床部3に設置された2本の支柱4,4、及びその支柱4,4の間にて枠体5の上方に水平に張られたハンガーレール(レール部材)10を用いて直立して設けられている。前記支柱4は、図2に示すように、建物の壁面2に沿って外側に張り出した張出床部3において建物の壁面側から予め定めた距離だけ離れた位置に上下方向に設置されており、図1に示すように、例えば2枚の緑化パネル体1の横幅が入り得る間隔をあけて2本並べて設けられている。具体的には、前記張出床部3において、下階張出床部3aと上階張出床部3bとの間に建物の壁面側から所定距離だけ離れた位置に垂直状態に設けられている。なお、支柱4は、張出床部3に埋め込み式に設置してもよいし、取付金具等により後付け式に設置してもよい。
ここで、図1及び図2において、緑化パネル体1の取り付け状態について説明する。まず、図1に示すように、前記支柱4,4の上端部から所定の距離だけ下がった位置に、L型アングル材11,11が取り付けられている。そして、L型アングル材11の下片にハンガーレール10の端部を固定して、図1に示すように、前記ハンガーレール10が支柱4,4の間に水平に張られている。このハンガーレール10は、断面形がC形チャンネル状に形成されている。
緑化パネル体1の上辺の両端部には、前記ハンガーレール10のC形溝に嵌まる吊車12が吊りボルト13(図2参照)を介して取り付けられている。なお、吊りボルト13は、枠体5に固定されている。この状態で、図2に示すように、緑化パネル体1の上辺に取り付けられた吊車12をハンガーレール10のC形溝に嵌めて係合し、これにより緑化パネル体1が建物の壁面側から予め定めた距離だけ離れた位置にて壁面2に平行に設けられる。この結果、前記緑化パネル体1は、ハンガーレール10に係合した状態で、図1に矢印A,Bで示すように、壁面2に平行にスライド可能に組み合わされる。
このような緑化パネル体1の取り付け状態により、建物の張出床部3にいる作業者が、緑化パネル体1を手で左右に移動操作することにより、張出床部3上において矢印A又はBのように壁面2に平行にスライドすることができる。そして、建物の張出床部3において作業者が、緑化植物9に対して水やり、肥料の供給、防虫薬剤散布等の管理や、繁茂した枝葉の切除等の手入れなどを行う。
なお、図2において、符号15は、建物の張出床部3においてその外側辺に設けられた落下防止柵(又は手すり)を示している。
ここで、本発明においては、前記植栽容器設置台8は、枠体5に対して上下移動自在に支持されると共に、該植栽容器設置台8の下面にはキャスター17が設けられており、このキャスター17により植栽容器設置台8を前記張出床部3上で移動可能に支持している。すなわち、植栽容器設置台8は、緑化パネル体1の枠体5とは分離して設けられ、その植栽容器設置台8の荷重はキャスター17で支持されるようになっている。
まず、植栽容器設置台8の支持の仕方について、図3を参照して説明する。図3は、図2において緑化パネル体1の枠体5に対する植栽容器設置台8の支持状態を示す要部拡大断面図である。図3(a)において、横長の矩形板状の植栽容器設置台8の奥行方向の両端部には(図1参照)、断面L字状に形成された係止金具18,18が取り付けられている。この係止金具18の水平片が植栽容器設置台8の上面に固定されており、その立上り片には上下方向の長穴19が形成されている。前記緑化パネル体1の下辺の枠体5には、前記係止金具18に対向する状態で、同じく断面L字状に形成された止め金具20が取り付けられている。この止め金具20の水平片が前記枠体5に固定されており、その立上り片は前記係止金具18の立上り片に平行に立ち上げられている。そして、係止金具18の長穴19にボルト21を嵌合して、そのボルト21の軸部を止め金具20のボルト孔に通してナットで締め付けている。このボルト21が、係止金具18の長穴19に嵌合する軸部材となる。この場合、枠体5に固定された止め金具20に取り付けたボルト21の頭部首下が、係止金具18の長穴19に嵌合することにより、植栽容器設置台8が枠体5の下部に支持されると共に、枠体5に対して上下移動自在とされる。
また、前記植栽容器設置台8の下面には、その矩形板状の四隅部に1個ずつのキャスター17(合計4個)が設けられている。このキャスター17は、植栽容器7を載置した植栽容器設置台8の全体重量を支持した状態で、張出床部3上で移動可能に支持するものである。このように、緑化パネル体1の枠体5とは分離して設けられた植栽容器設置台8をキャスター17で支持することで、前記枠体5は植栽容器7及び植栽容器設置台8の重量を負担することがなくなる。なお、前記キャスター17は、4個に限られず、植栽容器設置台8の下面に適宜に配置して、1個でもよいし、或いは2個以上としてもよい。
このように構成された建物緑化構造体を通常のビルや集合住宅(マンション)等のベランダに設置した場合、図1において、前記緑化パネル体1の大きさをマンション等の引き違いサッシ窓の片方の横幅と同等にしておけば、室内側から左右どちらかのサッシ窓をあけた状態にして、緑化パネル体1を左右どちらかにスライドすることで、サッシ窓の開放状態と緑化パネル体1の開放状態とを合致又は逆とさせることができる。この場合、張出床部3の表面仕上げが平らでない場合であっても、図3(a),(b)に矢印C,Dで示すように、植栽容器設置台8を張出床部3上で上下に移動可能として、張出床部3の凹凸等に追従して上下に移動しながら、左右にスライドする(図1の矢印A,B参照)ことができる。そして、作業者は、室内から緑化パネル体1の側方を通って該緑化パネル体1の前面側に出ることができ、前記緑化パネル体1の前面又は側方から緑化植物9の管理や手入れなどを行うことができる。また、建物の張出床部3に下部のレール部材が存在しないので、歩行又は家事作業の障害になることがなく、ゴミも溜まらず、床面を清潔に保つことができる。
図4は第2の実施形態を示す正面図であり、図5はその設置状態及び使用状態を示す図4の平面図である。この実施形態は、前記緑化パネル体1を、該緑化パネル体1の縦軸を中心にして前記張出床部3内で所定角度まで回動可能としたものである。
この実施形態による緑化パネル体1は、図4及び図5に示すように、張出床部3に設置された支柱4を用いて直立して設けられている。この支柱4は、建物の壁面2に沿って外側に張り出した張出床部3において建物の壁面側から予め定めた距離だけ離れた位置にて上下方向に設置されており、図4に示すように、例えば左右に2枚並んだ緑化パネル体1の横幅が入り得る間隔をあけて2本並べて設けられている。この場合、前記緑化パネル体1の縦軸とは、左右の支柱4に取り付けられた各緑化パネル体1の支柱側の一側辺部である。
ここで、図4において、向かって右側の緑化パネル体1は、その右側に位置する支柱4の左側面と前記緑化パネル体1の枠体5の右側部材の端面との間に、蝶番22が少なくとも上部及び下部に取り付けられており、この蝶番22,22により図5において矢印E方向に回動して開くように取り付けられている。また、向かって左側の緑化パネル体1は、その左側に位置する支柱4の右側面と前記緑化パネル体1の枠体5の左側部材の端面との間に、同じく蝶番22が少なくとも上部及び下部に取り付けられており、この蝶番22,22により図5において矢印F方向に回動して開くように取り付けられている。したがって、左右2枚の緑化パネル体1は、図5に示すように、建物の張出床部3にて建物の壁面2側に向けて回動して、観音開き式に開閉するようになる。
図4においては図示していないが、支柱4,4の間にて緑化パネル体1の枠体5の上方に水平に張られたハンガーレール10の中央部分の前面側に、例えば横長矩形状のストッパ片を下向きに取り付けてもよい。このようにストッパ片を取り付けることで、図5において左右2枚の緑化パネル体1,1を閉じたときに、それら2枚の緑化パネル体1,1が建物の壁面2に略平行になって停止する。
このような緑化パネル体1の取り付け状態により、図5に示すように、建物の張出床部3上で壁面2側にいる作業者16が、緑化パネル体1を手前側に引くことにより、張出床部3上において前記蝶番22を中心にして緑化パネル体1を矢印E方向又はF方向に回動して開くことができる。これにより、上記支柱4に取り付けられた緑化パネル体1の一側辺部を中心にして、該緑化パネル体1を建物の壁面2側に向けて所定角度(略90度)まで回動可能とする。この場合、張出床部3に水勾配が付けられていたり、表面仕上げが平らでない状態であっても、図3(a),(b)に示す矢印C,Dのように植栽容器設置台8が張出床部3上で上下に移動して高低差に追従しながら、図5に示す矢印E,F方向に回動して開くことができる。
なお、図4及び図5においては、緑化パネル体1を左右2枚並べて設けたものとしたが、本発明はこれに限られず、1枚だけ設けてもよい。その場合、支柱4,4の間隔は、1枚の緑化パネル体1の横幅が入り得る間隔とすればよい。
図6は第3の実施形態を示す正面図であり、図7はその設置状態及び使用状態を示す図6の平面図である。この実施形態は、前記緑化パネル体1を、前記枠体5の上方に設置されたハンガーレール(レール部材)10に係合させて壁面2に平行に2枚以上連結して設け、該緑化パネル体1の縦軸を中心にして張出床部3内で所定角度まで回動可能とすると共に、前記ハンガーレール10に沿って側方へスライド可能としたものである。
この実施形態による緑化パネル体1は、図6に示すように、張出床部3に設置された2本の支柱4,4、及びその支柱4,4の間にて枠体5の上方に水平に張られたハンガーレール(レール部材)10を用いて直立して設けられている。ハンガーレール10は、図1に示すと同様に設けられている。前記支柱4は、図7に示すように、建物の壁面2に沿って外側に張り出した張出床部3において建物の壁面側から予め定めた距離だけ離れた位置に上下方向に設置されており、図6に示すように、例えば左右に2枚並んだ緑化パネル体1の横幅が入り得る間隔をあけて2本並べて設けられている。
ここで、図6において、向かって右側の緑化パネル体1の取付け状態について説明する。この緑化パネル体1の上辺の右端部には、前記ハンガーレール10のC形溝に嵌まる吊車12が吊りボルト13を介して取り付けられている。なお、吊りボルト13は、枠体5に固定されている。この状態で、緑化パネル体1の上辺の吊車12をハンガーレール10のC形溝に嵌めて係合している。そして、前記吊車12及び吊りボルト13の真下に位置する枠体5の下側部材は、その右側に位置する支柱4から伸びる水平板材から直立する軸支ピン23とピボット結合している。したがって、右側の緑化パネル体1は、前記吊車12及び吊りボルト13並びに軸支ピン23を中心にして、図7において矢印G方向に、張出床部3内で外側に向けて約90度まで回動可能とされる。この場合、前記緑化パネル体1の縦軸とは、前記吊車12及び吊りボルト13並びに軸支ピン23を通る軸線である。
次に、向かって左側の緑化パネル体1の取付け状態について説明する。この緑化パネル体1の上辺の左端部には、前記ハンガーレール10のC形溝に嵌まる吊車12が吊りボルト13を介して取り付けられている。なお、吊りボルト13は、枠体5に固定されている。この状態で、緑化パネル体1の上辺の吊車12をハンガーレール10のC形溝に嵌めて係合している。そして、前述のように取り付けられた右側の緑化パネル体1の左側辺部と、左側の緑化パネル体1の右側辺部との間に、蝶番22が少なくとも上部及び下部に取り付けられている。この蝶番22,22により、左右2枚の緑化パネル体1が連結されている。
このような左右2枚の緑化パネル体1の取付け状態により、図7に示すように、建物の張出床部3上で落下防止柵15側にいる作業者16が、右側の緑化パネル体1aの左側辺部を手前側に引くことにより、該右側の緑化パネル体1aが、図6に示す吊車12及び吊りボルト13並びに軸支ピン23を通る軸線を中心にして矢印G方向に回動して開いて行く。この開き動作に連動して、蝶番22により連結された左側の緑化パネル体1bが、右側の緑化パネル体1aに引きずられながら左端部の吊車12及び吊りボルト13を中心にして回動しつつ矢印H方向に移動して行く。そして、最終的に矢印G方向に略90度開いた右側の緑化パネル体1aの裏側に、左側の緑化パネル体1bの裏側を重ねるように折り畳んだ状態となって、折戸式に開閉することができる。この場合、張出床部3に水勾配が付けられていたり、表面仕上げが平らでない状態であっても、図3(a),(b)に示す矢印C,Dのように植栽容器設置台8が張出床部3上で上下に移動して高低差に追従しながら、図7に示す矢印G,H方向に回動、移動させることができる。
図8は第4の実施形態を示す正面図であり、図9はその設置状態及び使用状態を示す図8の平面図である。この実施形態は、第3の実施形態と同様に、前記緑化パネル体1を、前記枠体5の上方に設置されたハンガーレール(レール部材)10に係合させて壁面2に平行に2枚以上連結して設け、該緑化パネル体1の縦軸を中心にして張出床部3内で所定角度まで回動可能とすると共に、前記ハンガーレール10に沿って側方へスライド可能としたものであるが、各緑化パネル体1の回動の仕方が異なる。
この実施形態による緑化パネル体1は、基本的に図6に示すと同様に、張出床部3に設置された2本の支柱4,4、及びその支柱4,4の間にて枠体5の上方に水平に張られたハンガーレール10を用いて、左右に2枚並んだ緑化パネル体1が直立して設けられている。
ここで、図8において、向かって右側の緑化パネル体1の取付け状態について説明する。この緑化パネル体1の上辺の中央部には、前記ハンガーレール10のC形溝に嵌まる吊車12が吊りボルト13を介して取り付けられている。なお、吊りボルト13は、枠体5に固定されている。この状態で、緑化パネル体1の上辺の吊車12をハンガーレール10のC形溝に嵌めて係合している。これにより、右側の緑化パネル体1は、前記吊車12及び吊りボルト13を中心にして、その両側辺部が図9において矢印J,Kのように、張出床部3内で回動可能とされる。この場合、前記緑化パネル体1の縦軸とは、前記吊車12及び吊りボルト13を通る軸線である。
次に、向かって左側の緑化パネル体1の取付け状態について説明する。この緑化パネル体1の上辺の中央部には、前記ハンガーレール10のC形溝に嵌まる吊車12が吊りボルト13を介して取り付けられている。なお、吊りボルト13は、枠体5に固定されている。この状態で、緑化パネル体1の上辺の吊車12をハンガーレール10のC形溝に嵌めて係合している。そして、前述のように取り付けられた右側の緑化パネル体1の左側辺部と、左側の緑化パネル体1の右側辺部との間に、蝶番22が少なくとも上部及び下部に取り付けられている。この蝶番22,22により、左右2枚の緑化パネル体1が連結されている。
このような左右2枚の緑化パネル体1の取付け状態により、図9に示すように、建物の張出床部3上で落下防止柵15側にいる作業者16が、右側の緑化パネル体1aの左側辺部を手前側に引くことにより、該右側の緑化パネル体1aが、図8に示す中央部の吊車12及び吊りボルト13を通る軸線を中心にして、その両側辺部が矢印J,Kのように回動して開いて行く。この開き動作に連動して、蝶番22により連結された左側の緑化パネル体1bが、右側の緑化パネル体1aに引きずられながら中央部の吊車12及び吊りボルト13を中心にして回動しつつ矢印L方向に移動して行く。そして、最終的に矢印J,K方向に略90度開いた右側の緑化パネル体1aの裏側に、左側の緑化パネル体1bの裏側を重ねるように折り畳んだ状態となって、折戸式に開閉することができる。さらに、この折戸式に折り畳まれた2枚の緑化パネル体1の全体を、図9において矢印M,Nのように、左右にスライド移動させることもできる。この場合、張出床部3に水勾配が付けられていたり、表面仕上げが平らでない状態であっても、図3(a),(b)に示す矢印C,Dのように植栽容器設置台8が張出床部3上で上下に移動して高低差に追従しながら、図9に示す矢印J,K,Lのように回動、及び矢印M,Nのように左右移動させることができる。
なお、図6及び図8に示す実施形態では、緑化パネル体1は2枚として図示したが、本発明はこれに限られず、3枚以上を折戸式に並べて設置してもよい。また、何れの実施形態においても、植栽容器設置台8は、箱状の植栽容器7の全体を収容可能な容積を有し上面が開口されたボックス型に形成してもよい。さらに、本発明の建物緑化構造体は、図示の実施例では、建物の壁面2に沿って外側に張り出した張出床部(例えばビルのベランダなど)3において、建物の2階以上の下階張出床部3aと上階張出床部3bとの間に設置した状態としたが、これに限られず、建物の1階の張出床部3であってもよい。また、建物の1階において落下防止柵15が存在しない状態にて、建物の壁面2に沿って外側に張り出した張出床部3であってもよい。
1,1a,1b…緑化パネル体
2…壁面
3…張出床部
4…支柱
5…枠体
6…メッシュ状支持部材
7…植栽容器
8…植栽容器設置台
9…緑化植物
10…レール部材(ハンガーレール)
11…L型アングル材
12…吊車
13…吊りボルト
17…キャスター
18…係止金具
19…長穴
20…止め金具
21…ボルト(軸部材)
22…蝶番
23…軸支ピン

Claims (5)

  1. 矩形状の枠体と、この枠体の内側空間に取り付けられ緑化植物が生長できる状態で支持するメッシュ状支持部材とを有する緑化パネル体と、
    前記緑化パネル体の枠体の下部に該枠体とは分離して設けられ、下面に設けられたキャスターで支持される植栽容器設置台と、
    前記植栽容器設置台の上面に載置され、前記緑化パネル体のメッシュ状支持部材の下部に配置され緑化植物を生長させるための植栽容器と、を備え、
    前記緑化パネル体を、建物の壁面に沿って外側に張り出した張出床部において建物の壁面側から予め定めた距離だけ離れた位置にて該壁面に平行に設け、前記植栽容器設置台を前記緑化パネル体の枠体に対して上下移動自在に支持すると共に、前記キャスターにより植栽容器設置台を前記張出床部上で移動可能に支持したことを特徴とする建物緑化構造体。
  2. 前記植栽容器設置台は、上下方向の長穴が形成された係止金具とその長穴に嵌合する軸部材とを利用して、前記枠体の下部に支持されることを特徴とする請求項1記載の建物緑化構造体。
  3. 前記緑化パネル体は、前記枠体の上方に設置されたレール部材に係合させて前記壁面に平行に設け、前記レール部材に沿って壁面に平行にスライド可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の建物緑化構造体。
  4. 前記緑化パネル体は、該緑化パネル体の縦軸を中心にして前記張出床部内で所定角度まで回動可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の建物緑化構造体。
  5. 前記緑化パネル体は、前記枠体の上方に設置されたレール部材に係合させて前記壁面に平行に2枚以上連結して設け、該緑化パネル体の縦軸を中心にして前記張出床部内で所定角度まで回動可能とすると共に、前記レール部材に沿って側方へスライド可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の建物緑化構造体。
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