JP3183368U - 伸縮自在のジョイントボックス - Google Patents

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竹夫 川口
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Abstract

【課題】大きな結線束に小嵩に縮めてあるジョイントボックスを被せても、結線束を無理に圧縮することなく、ボックスの形状が対応変化するようにした電線用ジョイントボックスを提供する。
【解決手段】第1ボックス要素5の筒状周壁部材6と、第2ボックス要素20の筒状の周壁部材21とを二重筒状で、筒芯方向に向けての伸縮を自在に組み合わせてジョイントボックス1を構成し、第1ボックス要素5の周壁部材6には長溝40を備け、第2ボックス要素20の周壁部材21の内側には凸状の嵌合部25を設ける。さらに、長溝40の溝縁41と嵌合部25との摺動力の設定は、ボックス1を結線束に被せ付けるとき、第2ボックス要素20の端面部材22が、結線束に当接したときに電線を押し曲げることなく、しかも、ジョイントボックス1が逆向きになっても第2ボックス要素20が垂れ下がらないように設定する。
【選択図】図2

Description

本考案は、複数の電線相互を接続して造られる結線束に被せる為のジョイントボックスに関し、詳しくは、伸縮変形できるようにしてある伸縮自在のジョイントボックスに関する。
複数の電線の先端相互を結束して成る結線束を絶縁カバーする為の伸縮自在のジョイントボックスは、例えば特許文献1に示されるものを含めて広く知られている。
上記特許文献1に示される伸縮自在のジョイントボックスは、次のように構成されている。上記結線束の周囲に位置させ、内側には結線束存置空間を構成する筒状の周壁部材と、上記周壁部材で囲まれる結線束存置空間に上記結線束を端面部材の方向に向けて相対的に挿入する為に周壁部材の前方部に構成した開口部を備え、
さらに、開口部の内側には、結線束に被せたジョイントボックスが、不用意に抜け出すのを防止するために周壁部材の内側から中央部の結線束存置空間に向けて突設してある弾力性を有する複数の抜出し阻止用の阻止片を備えさせてある前半ボックス要素と、結線束の周囲に位置させる筒状の周壁部材と結線束の頭部側に位置させる後方の端面部材とを備える後半ボックス要素との2部材から構成されておる。
これらのボックス要素は、上記開口部と端面部材との間の長さを伸縮させて上記存置空間の高さを変更し得るように、上記両者の筒状の周壁部材を、同心的な二重筒状で、筒芯方向に向けての伸縮を自在に組み合わせて一体のジョイントボックス本体を構成してある。
そして、二重筒状に構成してある前半ボックス要素の後端周囲に外に向けて止め段を成型し、後半ボックス要素の先端周囲に内部に向けて止め段を成型し、相互に伸長状態で、これらの止め段を噛み合わすことによって通常の引き抜き力では抜けなくなるように構成してある。
特開平8−111925号公報
上記の従来の伸縮自在のジョイントボックスにあっては、ボックス保管時、或いは運搬時の嵩が小さくなると共に、現場においては、結線束の大きさに対応した大きさに調整して、適正な大きさにしたボックスを結線束に装着できる利点がある。
しかしながら、前半ボックス要素の後端周囲の外に向けた止め段と、後半ボックス要素の先端周囲にて内部に向けた止め段との噛み合わせを深くすると、製造時における組み合わせ作業が困難をもたらすので、両者の噛み合わせは、少し甘くなるように製造される。
すると、現場におる作業において、造営材から下向き状態に突出している結線束に対して、上記ボックスを被せ付けた場合においては、前半ボックス要素に対して、後半ボックス要素がずり落ちて、折角結線束の大きさに対応させて外形を形成したボックスが、最高に大きくなり、竣工検査において結線束の大きさに対応するように、小さい形状にする旨の指摘を受ける問題点があった。
そこで、前半ボックス要素と、後半ボックス要素との両周壁部材の対向面に対して、筒心方向へ向けて、複数の掛合部を配設し、前半ボックス要素に対して、後半ボックス要素を、予め、多段に伸縮調節し、全体の長さを大小変形できるようにすることが考えられている。
しかし、現場において結線束の大きさを目測し、結線束が小さいと思って、ボックスを、予め小さく縮めて形成し、これを結線束に被せつけた場合において、結線束が目測より大きかった場合には、ボックス内に位置する結線束を構成する電線を強圧して、結線束の形を崩し、複数電線相互の位置関係を損傷する危険が生じる。
一方、現場において結線束の大きさが大きいと思って、ボックスを、予め大きく拡張して、これを結線束に被せつけた場合には、結線束との釣り合いが悪く、造営材から大きく突出し、不体裁な施工状態になる問題点が発生する。
本件出願の目的は、ジョイントボックスを保管したり、持ち歩く場合に、小嵩さコンパクトに出来るようにした伸縮自在のジョイントボックスを提供しようとするものである。
他の目的は、現場において利用する場合、結線束に被せ着けるだけで、結線束の大きさに対応した大きさに変化する伸縮自在のジョイントボックスを提供しようとするものである。
他の目的は、現場において結線束の大きさが予想よりも大きかった場合でも、その大きな結線束に対して、小嵩に縮めてあるジョイントボックスを被せても、結線束を、無理に圧縮する恐れはなく、ジョイントボックスの形状が、対応変化するようにした伸縮自在のジョイントボックスを提供しようとするものである。
他の目的は、造営材から下向き状態に突出している結線束に対して、ボックスを被せ付けた場合においては、前半ボックス要素に対して、後半ボックス要素がずり落ちて、折角結線束の大きさに対応させて形成したボックスが、最高に大きくなることのないような伸縮自在のジョイントボックスを提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
本考案における伸縮自在のジョイントボックス1は、
複数の電線31の先端相互を結束して成る結線束30を絶縁カバーする為の伸縮自在のジョイントボックス1であって、
結線束30の周囲に位置させ、内側9には結線束存置空間5aを構成する筒状の周壁部材6と、上記周壁部材6で囲まれる結線束存置空間5aに上記結線束30を端面部材22の方向に向けて相対的に挿入する為に周壁部材6の前方部7に構成した開口部8を備えさせてある第1ボックス要素5と、
結線束30の周囲に位置させる筒状の周壁部材21と結線束30の頭部側30dに位置させる後方の端面部材22とを備える第2ボックス要素20との2部材から構成され、
これらのボックス要素は、結線束30の大きさに対応させて上記開口部8と端面部材22との間の長さH1を伸縮させて上記存置空間5aの高さを結線束30の大きさに対応させて調整し得るように、上記両者の筒状の周壁部材を、同心的な二重筒状で、筒芯方向に向けての伸縮を自在に組み合わせて一体のジョイントボックス本体2を構成し、
上記2つの周壁部材の内、内側に位置する周壁部材には筒芯27に平行する方向に向けて長く形成した長溝40を備えさせ、一方、上記外側に位置する周壁部材の内側の一部には、上記長溝40の溝縁41に嵌合させて筒芯方向に摺動自在にしてある凸状の嵌合部25を備えさせ、
上記長溝40の溝縁41と、凸状の嵌合部25との摺動力の大きさの設定は、第1ボックス要素5に対して第2ボックス要素20を筒心方向に縮めた状態で、第1ボックス要素5を手で持って、ジョイントボックス本体2を結線束30に被せ付けるとき、第2ボックス要素20における後方の端面部材22が第1ボックス要素5と共に進行して、該後方の端面部材22が、結線束30を構成する一部の電線31に当接したときには該電線31を押し曲げることなく、端面部材22はその場に留まって、第1ボックス要素5のみの進行を許容するように、該電線31の曲げ力より小さく設定してあり、しかも、
上記長溝40の溝縁41と、凸状の嵌合部25との摺動力の大きさの設定は、ジョイントボックス本体2を、造営材38から下向き状態に突出している結線束30に対して、第1ボックス要素5が上部で、第2ボックス要素20が下部に位置する状態で被せ付けた場合には、第1ボックス要素5に対し、第2ボックス要素20が僅かな振動ではずれさがらないように、第2ボックス要素20の自重よりも大きく設定してある。
本考案における伸縮自在のジョイントボックス1は、
複数の電線31の先端相互を結束して成る結線束30を絶縁カバーする為の伸縮自在のジョイントボックス1であって、
結線束30の周囲に位置させ、内側9には結線束存置空間5aを構成する筒状の周壁部材6と、上記周壁部材6で囲まれる結線束存置空間5aに上記結線束30を端面部材22の方向に向けて相対的に挿入する為に周壁部材6の前方部7に構成した開口部8を備え、
さらに、開口部8の内側9には、結線束30に被せたジョイントボックス1が不用意に抜け出すのを防止するために周壁部材6の内側9から中央部の結線束存置空間5aに向けて突設してある弾力性を有する複数の抜出し阻止用の阻止片14を備えさせ、
さらに、筒状の周壁部材6における開口部側の外周10には、第1ボックス要素操作用の握り部13を備えさせてある第1ボックス要素5と、
結線束30の周囲に位置させる筒状の周壁部材21と結線束30の頭部側30dに位置させる後方の端面部材22とを備える第2ボックス要素20との2部材から構成され、
これらのボックス要素は、結線束30の大きさに対応させて上記開口部8と端面部材22との間の長さH1を伸縮させて上記存置空間5aの高さを結線束30の大きさに対応させて調整し得るように、上記両者の筒状の周壁部材を、第1ボックス要素5の周壁部材6が内周側に位置し、第2ボックス要素20の周壁部材21が外周側に位置する状態で、同心的な二重筒状で、筒芯方向に向けての伸縮を自在に組み合わせて一体のジョイントボックス本体2を構成し、
上記第1ボックス要素5の周壁部材6には筒芯27に平行する方向に向けて長く形成した長溝40を備えさせ、一方、上記第2ボックス要素20の周壁部材21の内側9の一部には、上記長溝40の溝縁41に嵌合させて筒芯方向に摺動自在にしてある凸状の嵌合部25を備えさせ、
上記長溝40の溝縁41と、凸状の嵌合部25との摺動力の大きさの設定は、第1ボックス要素5に対して第2ボックス要素20を筒心方向に縮めた状態で、第1ボックス要素5の握り部13を手で持って、ジョイントボックス本体2を結線束30に被せ付けるとき、第2ボックス要素20における後方の端面部材22が第1ボックス要素5と共に進行して、該後方の端面部材22が、結線束30を構成する一部の電線31に当接したときには該電線31を押し曲げることなく、端面部材22はその場に留まって、第1ボックス要素5のみの進行を許容するように、該電線31の曲げ力より小さく設定してあり、しかも、
上記長溝40の溝縁41と、凸状の嵌合部25との摺動力の大きさの設定は、ジョイントボックス本体2を、造営材38から下向き状態に突出している結線束30に対して、第1ボックス要素5が上部で、第2ボックス要素20が下部に位置する状態で被せ付けた場合には、第1ボックス要素5に対し、第2ボックス要素20が僅かな振動ではずれさがらないように、第2ボックス要素20の自重よりも大きく設定してある。
本考案における伸縮自在のジョイントボックス1は、
複数の電線31の先端相互を結束して成る結線束30を絶縁カバーする為の伸縮自在のジョイントボックス1であって、
結線束30の周囲に位置させ、内側9には結線束存置空間5aを構成する筒状の周壁部材6と、上記周壁部材6で囲まれる結線束存置空間5aに上記結線束30を端面部材22の方向に向けて相対的に挿入する為に周壁部材6の前方部7に構成した開口部8を備えさせてある第1ボックス要素5と、
結線束30の周囲に位置させる筒状の周壁部材21と結線束30の頭部側30dに位置させる後方の端面部材22とを備える第2ボックス要素20との2部材から構成され、
これらのボックス要素は、結線束30の大きさに対応させて上記開口部8と端面部材22との間の長さH1を伸縮させて上記存置空間5aの高さを結線束30の大きさに対応させて調整し得るように、上記両者の筒状の周壁部材を、第1ボックス要素5の周壁部材6が外周側に位置し、第2ボックス要素20の周壁部材21が内周側に位置する状態で、同心的な二重筒状で、筒芯方向に向けての伸縮を自在に組み合わせて一体のジョイントボックス本体2を構成し、
上記第2ボックス要素20の周壁部材21には筒芯27に平行する方向に向けて長く形成した長溝40を備えさせ、一方、上記第1ボックス要素5の周壁部材6の内側の一部には、上記長溝40の溝縁41に嵌合させて筒芯方向に摺動自在にしてある凸状の嵌合部25を備えさせ、
上記長溝40の溝縁41と、上記凸状の嵌合部25との摺動力の大きさの設定は、第1ボックス要素5に対して第2ボックス要素20を筒心方向に縮めた状態で、第1ボックス要素5の外周10を手で持って、ジョイントボックス本体2を結線束30に被せ付けるとき、第2ボックス要素20における後方の端面部材22が第1ボックス要素5と共に進行して、該後方の端面部材22が、結線束30を構成する一部の電線31に当接したときには該電線31を押し曲げることなく、端面部材22はその場に留まって、第1ボックス要素5のみの進行を許容するように、該電線31の曲がり力より小さく設定してあり、しかも、
上記長溝40の溝縁41と、凸状の嵌合部25との摺動力の大きさの設定は、ジョイントボックス本体2を、造営材38から下向き状態に突出している結線束30に対して、第1ボックス要素5が上部で、第2ボックス要素20が下部に位置する状態で被せ付けた場合には、第1ボックス要素5に対し、第2ボックス要素20が僅かな振動ではずれさがらないように、第2ボックス要素20の自重よりも大きく設定してある。
以上のように本考案は、第1ボックス要素に対して第2ボックス要素が筒心方向に伸縮可能にしてあるので、ジョイントボックスを保管する場合は、縮小して小嵩にし、在庫の保管スペースを小さくでき、また、運搬する場合にも、容積を小さくして、大量に運搬できる特長がある。
さらに本考案は、現場において大嵩な結線束に対しても、また、小嵩な結線束に対しても、「一種類のジョイントボックス」を、その結線束に被せ着けるだけで、そのボックスの大きさが、大小対応して変化し、体裁の良い電気工事を行うことが出来る特長がある。即ち、
現場において、結線束が小嵩な場合には、「縮小して容積を小さくして運び込んだジョイントボックス」を、その縮小したまま利用することが出来る利点があり、
一方、結線束が大嵩な場合でも、上記「縮小して容積を小さくして運び込んだジョイントボックス」を、第1ボックス要素の握り部を手で持って、その縮小したままの状態で、大嵩な結線束に被せ付けると、第1ボックス要素に対し、第2ボックス要素は、図6(B)(C)からも理解できるように、第2ボックス要素における後方の端面部材が大嵩な結線束を構成する電線の一部に当接してその場に留まり、第1ボックス要素のみ進行し、 その結果、第1ボックス要素と第2ボックス要素とで構成される「ジョイントボックス」の外形形状は、自動的に「結線束の外形」に対応した大きさに変形し、見栄えの良い形になる効果がある。
しかも上記の場合、第2ボックス要素における後方の端面部材が第1ボックス要素と共に進行して、該後方の端面部材が、結線束を構成する電線の一部に当接した場合には、その場に留まり、第1ボックス要素のみの進行を許容するように構成したものであっても、第1ボックス要素と、第2ボックス要素との関係は、両者の筒状の周壁部材間の構成は、一方に備えさせた長溝の溝縁と、他方に備えさせた凸状の嵌合部との摺動力の大きさの設定が、上記電線の曲げ力より小さく設定してあるから、結線束に対して「ジョイントボックス」を被せ付けるときに、結線束を構成する上記電線を、無理矢理、押し曲げ、変形させる恐れはなく、厳しい竣工検査に対応できる作業上の効果がある。
さらに、上記のように第2ボックス要素の端面部材が結線束を構成する電線の一部に当接したときにはその場に留まり、第1ボックス要素のみが進行できるように両者間の摺動力が甘くなっている構成であっても、ジョイントボックス本体を、造営材から下向き状態に突出している結線束に対して、第1ボックス要素が上部で、第2ボックス要素が下部に位置する状態で被せ付けた場合においては、第1ボックス要素に対し、第2ボックス要素が僅かな振動ではずれさがらないように、上記長溝の溝縁と、凸状の嵌合部との摺動力の大きさは、第2ボックス要素の自重よりも大きく設定してあるので、造営材が僅かに振動したり、作業員の洋服が触れた程度では、第2ボックス要素が垂れ下がって、竣工検査が不合格になる等の不測な事態を回避する上に効果がある。
ジョイントボックス本体の正面図で、第2ボックス要素の周壁部材の内に表れている一点鎖線の表示は、透明材で形成されている第2ボックス要素の周壁部材を透かして見える第1ボックス要素の周壁部材と、鈎部を表している。 第1ボックス要素と第2ボックス要素とを分離して表している正面図で、第2ボックス要素の周壁部材の内に表れている一点鎖線の表示は、第2ボックス要素の周壁部材の内側に備えさせてある凸状の嵌合部を表している。 (A)は、図2おけるBーB線断面図、(B)は、図3(A)のIIIB矢視部分の拡大図。(C)と(D)は、図2の長溝の溝縁に対して、嵌合部を嵌合させた状態を説明するための部分図。 図1の底面図。 第1ボックス要素と第2ボックス要素とを合体させ縮小した状態の図5のA-A位置断面図。 (A)〜(D)は、結線束の大きさと、第1ボックス要素と、第2ボックス要素との位置関係の変化を説明するためのもので、(A)は、結線束の大きさが小さい(小嵩)の場合における第1ボックス要素に対する第2ボックス要素の位置関係を説明するための正面図。 (B)は、結線束の大きさが中位(中嵩)の場合における第1ボックス要素に対する第2ボックス要素の位置関係を説明するための正面図。(C)は、結線束の大きさが大きい(大嵩)の場合における第1ボックス要素に対する第2ボックス要素の位置関係を説明するための正面図。(D)は、結線束が下向きに垂れ下がる状態で造営材に対して装着されている場合に、その結線束に対して、ジョイントボックスが装着された状態において、第2ボックス要素がずり落ちる状態を説明するための正面図。 図2の 第1ボックス要素の長溝とは異なる例を示す長溝を備える第1ボックス要素の正面図。 図2の 第1ボックス要素の長溝とは異なる例を示す長溝を備える第1ボックス要素の正面図。 図2の 第1ボックス要素の長溝とは異なる例を示す長溝を備える第1ボックス要素の正面図。 図2の 第1ボックス要素の長溝とは異なる例を示す長溝を備える第1ボックス要素の正面図。 図5に表れている例とは異なる例を示すもので、第1ボックス要素の周壁部材を外周側に位置させ、第2ボックス要素の周壁部材を内周側に位置させた状態で合体させ、縮小させた状態の断面図。
以下本考案の実施の形態を図面を用いて説明する。図において、1は伸縮自在のジョイントボックスで、図6からも理解できるように複数の電線31の先端相互を結束して成る結線束30を絶縁カバーする為のものであり、第1ボックス要素5と、第2ボックス要素20とを備える。
第1ボックス要素5は、結線束30の周囲に位置させ、内側9には結線束存置空間5aを構成する筒状の周壁部材6と、上記周壁部材6で囲まれる結線束存置空間5aに上記結線束30を端面部材22の方向に向けて相対的に挿入する為に周壁部材6の前方部7に構成した開口部8を備える。
さらに、開口部8の内側9には、結線束30に被せたジョイントボックス1が不用意に抜け出すのを防止するために周壁部材6の内側9から中央部の結線束存置空間5aに向けて突設してある弾力性を有する複数の抜出し阻止用の阻止片14、14・・・14を図示のような放射状の状態で、夫々元部を連結する状態で備えさせている。
15、15・・・15は、夫々結線束30の下側30eに対して、図6から理解できるように接離自在に掛合させるために阻止片の自由端に備えさせた曲げ上げ状の鈎部である。中央部には、結線束30を挿入するための拡大縮小自在の透孔16がある。この透孔16の大きさは、通常、外装被覆電線33の束よりも大きく、結線束30の外周の直径(図6の結線束30の横幅寸法)よりも小さく構成されている。
上記阻止片14、14・・・14等は、上記周壁部材6と一体材で成型してもよいが、図4に表れているように環状体14aと阻止片14、14・・・14とを任意の弾力性のある合成樹脂材料を用いて一体形成し、これの環状体14aの外周縁を、周壁部材6の内周に対して付着一体化させても良い。
さらに、筒状の周壁部材6における開口部8側の外周10には、第1ボックス要素5を操作する為の握り部13を備えさせてある。
この握り部13は、伸縮自在のジョイントボックス1を図6のように結線束30に被せ着ける時に手で握って、第1ボックス要素5を結線束30に被せ着け操作をする場合に利用する。
握り部13としては、図1に表れているように第1ボックス要素5の周壁部材6の下方に、スカート状の部材が大きく膨出状態で露出している場合は、そのスカート状の膨出部は滑り難いので、握り部13としては最適であり、これを手で握って第1ボックス要素5の進行操作をすればよい。また第1ボックス要素5の下部を造営材に固着(ビス止め)するために両側に突設してある部材13bを、突設してある握り部として利用すると良い。
これらの第1ボックス要素5の部材は、後述する第2ボックス要素20の場合と同様に、周知のように絶縁性材料で構成される。そして多くの場合、結線束30の結線状態を含めて、その構成状態の良否検査が、外部から目視で速やかに出来るように、透明性のある合成樹脂材料で構成される。また弾力性のある合成樹脂材料で構成することにより、各個所で夫々必要な弾力性が得られる特徴がある。
また、第1ボックス要素5も、第2ボックス要素20も、夫々一体材で能率よく成形できる。
第2ボックス要素20において、結線束30の周囲に位置させる筒状の周壁部材21と、結線束30の頭部側30dに位置させる後方の端面部材22とは一体材で構成される。
端面部材22の中央部に備えさせた凸部23は、ジョイントボックス本体2を図6(D)に表れているように天地を逆向きにして用いた場合、ボックス本体2内に雨水が入ることを考慮して雨水抜き用孔(凸部の先を切除すると孔ができる)を形成するための凸部である。25は後述する凸状の嵌合部を示す。
そして第2ボックス要素20の部材は、上記第1ボックス要素5に用いる部材と同様に透明性があり、絶縁性があり、適当な弾力性のある合成樹脂材を用いて一体成形できる。
これらのボックス要素5、20は、結線束30の大きさに対応させて、図5からも明らかなように上記開口部8と端面部材22との間の長さH1を、H1〜H2の間において伸縮させて、上記存置空間5a・20aの長さ(高さ)を結線束30の大きさに対応させて調整し得るようにしてある。即ち、上記両者の筒状の周壁部材6を、第1ボックス要素5の周壁部材6が内周側に位置し、第2ボックス要素20の周壁部材21が外周10側に位置する状態で、かつ、同心的な二重筒状で、筒芯27の方向に向けての伸縮を自在に組み合わせて一体のジョイントボックス本体2を構成している。
上記第1ボックス要素5の周壁部材6には、図2、図5に表れているように筒芯27に平行する方向に向けて長く形成した長溝40が備えさせてある。
一方、上記第2ボックス要素20の周壁部材21の内側9の一部には、図5に表れているように上記長溝40の溝縁41に嵌合させて筒芯方向に摺動自在にしてある凸状で、弾力性を有する部材で構成された嵌合部25を備えさせてある。
上記図5に表れている長溝40の溝縁41と、凸状の嵌合部25との摺動力(嵌合の度合)の大きさは、第1ボックス要素5に対して第2ボックス要素20を筒心方向に縮めた状態(図5の状態)で、第1ボックス要素5の握り部13を手で持って、ジョイントボックス本体2を結線束30に被せ付けるとき、図6(B)、図6(C)から理解できる状態、即ち、第2ボックス要素20における後方の端面部材22が第1ボックス要素5と共に進行して、該後方の端面部材22が、結線束30を構成する一部の絶縁被覆が残されている電線31に当接したときには該電線31を押し曲げることなく(奇異に感じるほどに変形させることなく)、端面部材22がその場に留まって(ストップして)、第1ボックス要素5のみが進行し、ジョイントボックス本体2の内部の存置空間5a・20aの長さが図6(B)、図6(C)から理解できるように結線束30の大きさに対応することを許容するように、該電線31の曲げ力よりも上記長溝40の溝縁41と、凸状の嵌合部25との摺動力は小さく設定してある。
例えば、上記摺動力(図5の第1ボックス要素5から第2ボックス要素20を矢印50方向に移動させる為に必要な力)は、1.6mm前後の細い電線を対象とした場合、これを押し曲げない為には、例えば、350g前後の摺動力よりは小さいのが望ましい。
しかも、上記長溝40の溝縁41と、凸状の嵌合部25との摺動力の大きさが、小さく設定され過ぎると、図6(D)の状態で配線されている結線束30の頭に対して、第2ボックス要素20の端面部材22が下方に位置する状態で装着すると、造営材38が僅かに振動した場合、或いは、工事関係者が傍を通行して僅かに衣服が触れた場合に、第2ボックス要素20の端面部材22が下方にずり落ちて、竣工検査どき、不合格になる。
しかしながら、この本件においては、溝40の溝縁41と、凸状の嵌合部25との摺動力の大きさの設定は、ジョイントボックス本体2を、造営材から下向き状態に突出している結線束30に対して、第1ボックス要素5が上部で、第2ボックス要素20が下部に位置する状態で被せ付けた場合には、第1ボックス要素5に対し、第2ボックス要素20が僅かな振動ではずれさがらないように、第2ボックス要素20の自重よりも大きき設定してある。
例えば、上記摺動力は、図3(A)の第2ボックス要素20の直径が、8cm〜10cmのものを対象としている場合、これが僅かな振動ではずれさがらないようにする為には自重(例えば、10g〜20g)を考慮しても、例えば、70g前後の摺動力よりは大きいのが望ましい。このような事情から考えると、ジョイントボックスの大きさ、成形材料、弾力性の程度によっても異なるが、例えば、上記摺動力は70g前後〜350g前後に設定されることになる。
次に、図2、図3の(B)、(C)、(D)に表れている長溝40の溝縁41と、これに対して嵌合させる嵌合部25との摺動力を発揮させる為の手段について説明する。図示の溝縁41は、摺擦部としての機能を備えさせるものである。図示のものは、鋸刃状の凸凹面で構成されている(複数の山41aと、谷41bとを図示のように交互に構成する)。溝縁41の鋸刃状の凸凹面は弾力性のある合成樹脂で構成されているので、図3の(C)、(D)図に表れているように、弾力性を備える嵌合部25の周面25aが凸面(山41a)に弾力的に当接すると、そこには、両者(山41aと嵌合部25の周面)が僅かながらに撓んで、筒心27方向に向けて相対的に移動するのを妨げる力(摺動抵抗、即ち、第2ボックス要素20が図5の矢印50方向へ向けて自由に移動するのを阻止する力)が生じる。
従って、長溝40の溝縁41(溝縁41の鋸刃状の凸凹面41a)と、嵌合部25の周面25aとの接触圧(摺動抵抗)を高めれば連続的な摺動力(第2ボックス要素20を矢印50方向に移動させる為に必要な力)は大きくなり、接触圧を弱めれば、摺動力は小さくなる。
なお、P1は、溝縁41における複数の山41a相互間のピッチを表し、その間隔は、嵌合部25の断面の直径よりも小さくしてあり、嵌合部25を相対的に筒心27方向に向けて移動させる場合には、嵌合部25の周面が1つ、または2つ以上の山41aに常時当接して、嵌合部25に対して、緩やかで、かつ、連続的な制動力を加えることになる。
このように構成すると、嵌合部25を相対的に筒心27方向に向けて移動させる場合、手に対して強弱の感触が移動の度合いとして伝わる利点がある。
なお、上記の長溝40の溝縁41と、これに対して嵌合させる嵌合部25との摺動力の設定にあたっては、筒状の周壁部材6と周壁部材21との筒心方向へ向けての移動時の接触抵抗がある場合には、それを考慮して少なめに設定すると良い。
次に上記構成の伸縮自在のジョイントボックス1を用いて図6に表れている結線束30の絶縁包囲作業について説明する。
先ず、小数本の電線31を結束してなる小嵩の結線束30aに対しては、図5に表れているように小嵩に縮小して持参したジョイントボックス1を、開口部8を先にして結線束30に被せ付ける(図6(A)参照)。
なお、この被せ付け作業においては、結線束30の横幅寸法が透孔16よりも大きいので、阻止片14は押し曲げられて結線束30の外周に沿うかたちで引き込まれることになる。従って、現場においては第1ボックス要素5の握り部13を握って、第1ボックス要素5を左右に回動させることにより夫々の阻止片14の先端を結線束30の下部30eに誘導している。
次に、比較的多くの電線31を結束してなる中嵩の結線束30(図6(B)の30b)に対しては、ジョイントボックス1を被せる場合は、図6(A)の場合と同様に、第1ボックス要素5の握り部13を手で持って、中嵩の結線束30に対して被せ作業をする。
但し、この被せ付け作業の途中において、第2ボックス要素20における後方の端面部材22が結線束30を構成する一部の電線31に当接する(図6(B)参照)。しかし、既に図2、図3の(B)、(C)、(D)を用いて説明したように構成され、摺動力の設定は、長溝40の溝縁(摺擦部)41と、凸状の嵌合部25との摺動力の大きさが、前述したように設定されているので、引き続き第1ボックス要素5の握り部13を利用して第1ボックス要素5を所定の位置(阻止片14の先端が結線束30の下部30eに至る位置)まで進行させる。
すると、第1ボックス要素5と共に進行した第2ボックス要素20の後方の端面部材22が、結線束30を構成する一部の電線31に当接し、電線31を押し曲げることなく、端面部材22はその場に留まって、第1ボックス要素5のみの進行を許容し、図6(A)(B)の比較からも明らかなように、ジョイントボックス1は、中嵩の結線束30に対応した大きさになる。
次に、比較的多くて太い電線31を結束してなる大嵩の結線束30(図6(C)の30c)に対しては、ジョイントボックス1を被せる場合は、図6(A)の場合と同様に、第1ボックス要素5の握り部13を手で持って、大嵩の結線束30cに対して被せ作業をする。
この被せ付け作業の途中において、第2ボックス要素20における後方の端面部材22が結線束30を構成する一部の電線31に当接する(図6(C)参照)。
しかし、既に図2、図3の(B)、(C)、(D)を用いて説明したように、長溝40の溝縁(摺擦部)41と、凸状の嵌合部25との構成は前述のごとく行われ、摺動力の大きさの設定が、前述したように設定されているので、引き続き第1ボックス要素5の握り部13を利用して第1ボックス要素5を所定の位置(阻止片14の先端が結線束30の下部30eに至る位置)まで進行させると、第1ボックス要素5と共に進行した第2ボックス要素20の後方の端面部材22が、結線束30を構成する一部の電線31に当接し、電線31を押し曲げることなく、端面部材22はその場に留まって、第1ボックス要素5のみの進行を許容し、図6(A)(B)(C)の比較からも明らかなように、ジョイントボックス1は、大嵩の結線束30cに対応して、最大に大きくなる。
次に、図6(D)は、結線束30が下向きに垂れ下がる状態で造営材に対して装着されている場合に、その結線束30に対して、ジョイントボックス1を装着した状態を表している。この場合、前述の図2、図3の(B)、(C)、(D)を用いて説明したように、長溝40の溝縁41と、凸状の嵌合部25との摺動力の大きさは、前述のごとく構成され、摺動力の設定は、ジョイントボックス1を、造営材38から下向き状態に突出している結線束30に対して、第1ボックス要素5が上部で、第2ボックス要素20が下部に位置する状態で被せ付けた状態でも、第1ボックス要素5に対し、第2ボックス要素20が僅かな振動では、ずれさがらないように、第2ボックス要素20の自重よりも大きく設定してあるから、第2ボックス要素20の端面部材22が、実線で示す位置から、一点鎖線で示す位置(矢印H3の区間寸法だけ垂れ下がった位置)に向けてたれ下がる恐れは無い。
なお、図6において、32は複数の絶縁電線における各先端部の導電部を保護するためのコネクター、34は外装されている絶縁電線を造営材38に対して止め付けする為に用いられているステップルを表している。
なお、以降の図面の説明に当り、前出の図に対する後出の図面(図7〜図11)の説明において、前出の図と同符号を用いた構成、部材等の機能、性質、手段又は特徴等は、夫々後出の説明に於て加える新規な部材の構成、組合せ等の説明に係わる事項を除き、前出の図の同符号の説明と同旨である。よって、前出の図に対する後出の図面の説明においては重複する説明は一部省略する。
次に、図7〜図10は、図2の 第1ボックス要素5の長溝40とは異なる例を示す長溝を備える第1ボックス要素5を示している。
なお、説明の都合上、図7〜図10の夫々の長溝(40a、40b、40c、40d)には、図5のような組み合わせ状態において長溝の内側に位置させるべき第2ボックス要素20側に備える嵌合部25を表示してある。
図7において、長溝40aの両側に位置する溝縁41d、41dに形成してある摺擦部は、合成樹脂材料で形成され、表面に弾力性が備えさせてある。そしてそれらの形状は、夫々筒心27の方向に向けて直線状に形成してある。両側の摺擦部41d、41dと、それらの摺擦部41d、41dに夫々嵌合(接触)する嵌合部25の接触圧力は、前記の図2、図3の(B)、(C)、(D)に表れている長溝40の溝縁41dと、これに対して嵌合させる嵌合部25との摺動力を発揮させる為の手段について説明したように、所望の摺動力が得られるように両者の接触圧力を強弱設定する(所望の接触抵抗が得られるように接触部分の形状を、大小設定する)。なおこのように摺擦部41d、41dを直線上に形成すると、第2ボックス要素20を図5の矢印50方向に移動させる場合、連続的に、無段階で相対移動させることができる。
上記の場合必要があれば、嵌合部25の外周面に対する摺擦部41d、41dの接触面の形状に関し、DーD線断面形状において、膨出状(接触面側が先細り状になるよう)に形成しておくと摺動力の大小の設定が楽になる。
図8において、長溝40bの両側に位置する溝縁41e、41eに形成してある摺擦部41e、41eは、弾力性を備える合成樹脂材料で形成されている。
そしてその正面形状は、筒心27の方向に向けて曲線(ウェーブ)状に形成してある。
前記の図2、図3の(B)、(C)、(D)に表れている長溝40の溝縁41、41と、これに対して嵌合させる嵌合部25との摺動力を発揮させる為の手段について説明したように、所望の摺動力が得られるように接触圧力を設定する(接触抵抗が得られるように設定する)。
この場合、ウェーブ状の摺擦部41e、41eの中央部に向けて大きく突出している部分(突出部)は比較的大きく、低い部分は比較的小さな摺動力が得られるように設定してある。或いは、低い部分はほとんど接触しないようにしても良い。このように接触圧力が強弱になるように構成されていると、第2ボックス要素20を図5の矢印50方向に移動させる場合、作業者の操作する手に対しては、断続的に移動させている点の感触が得られる。
また嵌合部25の外周面に対する摺擦部41e、41eの接触面の形状に関し、中央部に向けて大きく突出している部分の肉厚に関しては、DーD線断面形状において、膨出状(接触面側が先細り状になる)に形成しておくと、低い部分との関係において摺動力の大小の設定が楽になる。
図9において、長溝40cの両側に位置する溝縁41a、41dに形成してある摺擦部は、夫々前述の説明から明らかなように嵌合部25と摺擦させるためのものである。そして当然のことながら、表面に弾力性が備えさせてある。
なお、溝縁41a、41dは、図2と、図3の(B)、(C)、(D)に表れている長溝40の溝縁41について説明した構成と同様であり、溝縁41dについては、上記図7について説明した構成と同様であり、それらの構成は夫々明らかであるから説明を省略する。
図10において、長溝40dの両側に位置する溝縁41e、41dに形成してある摺擦部は、夫々前述の説明から明らかなように嵌合部25と摺擦させるためのものである。そして当然のことながら表面に弾力性が備えさせてある。
なお、溝縁41eは、図8に表れている長溝40の溝縁41eについて説明した構成と同様であり、溝縁41dについては、上記図7について説明した構成と同様であり、それらの構成は夫々明らかであるから説明を省略する。なお必要に応じて上記嵌合部25の断面形状は図示のように真円に形成する必要性はなく、楕円状等、溝縁の形状に対応させるものであればよい。
次に、図11は、図5に表れているジョイントボックス1とは異なる例を示すもので、第1ボックス要素5の周壁部材6を外周側に位置させ、第2ボックス要素20の周壁部材21を内周側に位置させた状態で2重状の状態で合体させ、上下方向に向けて、縮小させ、持ち運びに便利なような態様にしてある状態の断面図である。
図示のジョイントボックス1は、第1ボックス要素5の周壁部材6が外周側に位置するので、図6(B)(C)のように中嵩の結線束30b、大嵩な結線束30cに対して、図11のように縮小されているジョイントボックスを、被せ付ける場合には、第1ボックス要素5の周壁部材6の外周面の全域が、握り部13になるので、作業員は、気楽に握り部13である周壁部材6の大きな外周面を鷲掴みにして被せ付け作業をすることが出来る。
このことは、現場においてボックス要素の握り部を握って、第1ボックス要素を左右に回動させることにより夫々の阻止片14の先端を結線束30の下部30eに誘導する場合に、極めて便利である。
上記の「鷲掴みにできる面がある」点を逆な面から説明すると、図11から明らかなように、第2ボックス要素20の周壁部材21が殆ど外周面に表れないことである。
周壁部材21が殆ど外周面に表れないと、ジョイントボックス1を、図6(B)(C)のように中嵩の結線束30b、大嵩な結線束30cに対して被せ付ける場合、作業員が誤って、第2ボックス要素20の周壁部材21を握って被せ付け作業をする恐れをなくし、誤作業を防止する上に効果がある。
1・・・ジョイントボックス、2・・・ジョイントボックス本体、5・・・第1ボックス要素、5a・・・存置空間、6・・・周壁部材、7・・・前方部、8・・・開口部、9・・・内側、10・・・外周、13・・・握り部、14・・・阻止片、15・・・鈎部、16・・・透孔、20・・・第2ボックス要素、 21・・・周壁部材、22・・・端面部材、23・・・凸部、25・・・嵌合部、25a ・・・周面、 27・・・筒芯、30・・・結線束、30a・・・小嵩の結線束、30b・・・中嵩の結線束、30c ・・・大嵩の結線束、30d・・・頭部側、30e・・・下側、31・・・電線、32・・・コネクター、33・・・外装被覆電線、34・・・ステップル、38・・・造営材、40・・・長溝、41・・・溝縁、41a ・・・山、41b・・・谷、50・・・矢印、P1・・・ピッチ

Claims (3)

  1. 複数の電線の先端相互を結束して成る結線束を絶縁カバーする為の伸縮自在のジョイントボックスであって、
    結線束の周囲に位置させ、内側には結線束存置空間を構成する筒状の周壁部材と、上記周壁部材で囲まれる結線束存置空間に上記結線束を端面部材の方向に向けて相対的に挿入する為に周壁部材の前方部に構成した開口部を備えさせてある第1ボックス要素と、
    結線束の周囲に位置させる筒状の周壁部材と結線束の頭部側に位置させる後方の端面部材とを備える第2ボックス要素との2部材から構成され、
    これらのボックス要素は、結線束の大きさに対応させて上記開口部と端面部材との間の長さを伸縮させて上記存置空間の高さを結線束の大きさに対応させて調整し得るように、上記両者の筒状の周壁部材を、同心的な二重筒状で、筒芯方向に向けての伸縮を自在に組み合わせて一体のジョイントボックス本体を構成し、
    上記2つの周壁部材の内、内側に位置する周壁部材には筒芯に平行する方向に向けて長く形成した長溝を備えさせ、一方、上記外側に位置する周壁部材の内側の一部には、上記長溝の溝縁に嵌合させて筒芯方向に摺動自在にしてある凸状の嵌合部を備えさせ、
    上記長溝の溝縁と、凸状の嵌合部との摺動力の大きさの設定は、第1ボックス要素に対して第2ボックス要素を筒心方向に縮めた状態で、第1ボックス要素を手で持って、ジョイントボックス本体を結線束に被せ付けるとき、第2ボックス要素における後方の端面部材が第1ボックス要素と共に進行して、該後方の端面部材が、結線束を構成する一部の電線に当接したときには該電線を押し曲げることなく、端面部材はその場に留まって、第1ボックス要素のみの進行を許容するように、該電線の曲げ力より小さく設定してあり、しかも、
    上記長溝の溝縁と、凸状の嵌合部との摺動力の大きさの設定は、ジョイントボックス本体を、造営材から下向き状態に突出している結線束に対して、第1ボックス要素が上部で、第2ボックス要素が下部に位置する状態で被せ付けた場合には、第1ボックス要素に対し、第2ボックス要素が僅かな振動ではずれさがらないように、第2ボックス要素の自重よりも大きく設定してあることを特徴とする伸縮自在のジョイントボックス。
  2. 複数の電線の先端相互を結束して成る結線束を絶縁カバーする為の伸縮自在のジョイントボックスであって、
    結線束の周囲に位置させ、内側には結線束存置空間を構成する筒状の周壁部材と、上記周壁部材で囲まれる結線束存置空間に上記結線束を端面部材の方向に向けて相対的に挿入する為に周壁部材の前方部に構成した開口部を備え、
    さらに、開口部の内側には、結線束に被せたジョイントボックスが、不用意に抜け出すのを防止するために周壁部材の内側から中央部の結線束存置空間に向けて突設してある弾力性を有する複数の抜出し阻止用の阻止片を備えさせ、
    さらに、筒状の周壁部材における開口部側の外周には、第1ボックス要素操作用の握り部13を備えさせてある第1ボックス要素と、
    結線束の周囲に位置させる筒状の周壁部材と結線束の頭部側に位置させる後方の端面部材とを備える第2ボックス要素との2部材から構成され、
    これらのボックス要素は、結線束の大きさに対応させて上記開口部と端面部材との間の長さを伸縮させて上記存置空間の高さを結線束の大きさに対応させて調整し得るように、上記両者の筒状の周壁部材を、第1ボックス要素の周壁部材が内周側に位置し、第2ボックス要素の周壁部材が外周側に位置する状態で、同心的な二重筒状で、筒芯方向に向けての伸縮を自在に組み合わせて一体のジョイントボックス本体を構成し、
    上記第1ボックス要素の周壁部材には筒芯に平行する方向に向けて長く形成した長溝を備えさせ、一方、上記第2ボックス要素の周壁部材の内側の一部には、上記長溝の溝縁に嵌合させて筒芯方向に摺動自在にしてある凸状の嵌合部を備えさせ、
    上記長溝の溝縁と、凸状の嵌合部との摺動力の大きさの設定は、第1ボックス要素に対して第2ボックス要素を筒心方向に縮めた状態で、第1ボックス要素の握り部13を手で持って、ジョイントボックス本体を結線束に被せ付けるとき、第2ボックス要素における後方の端面部材が第1ボックス要素と共に進行して、該後方の端面部材が、結線束を構成する一部の電線に当接したときには該電線を押し曲げることなく、端面部材はその場に留まって、第1ボックス要素のみの進行を許容するように、該電線の曲げ力より小さく設定してあり、しかも、
    上記長溝の溝縁と、凸状の嵌合部との摺動力の大きさの設定は、ジョイントボックス本体を、造営材から下向き状態に突出している結線束に対して、第1ボックス要素が上部で、第2ボックス要素が下部に位置する状態で被せ付けた場合には、第1ボックス要素に対し、第2ボックス要素が僅かな振動ではずれさがらないように、第2ボックス要素の自重よりも大きく設定してあることを特徴とする伸縮自在のジョイントボックス。
  3. 複数の電線の先端相互を結束して成る結線束を絶縁カバーする為の伸縮自在のジョイントボックスであって、
    結線束の周囲に位置させ、内側には結線束存置空間を構成する筒状の周壁部材と、上記周壁部材で囲まれる結線束存置空間に上記結線束を端面部材の方向に向けて相対的に挿入する為に周壁部材の前方部に構成した開口部を備えさせてある第1ボックス要素と、
    結線束の周囲に位置させる筒状の周壁部材と結線束の頭部側に位置させる後方の端面部材とを備える第2ボックス要素との2部材から構成され、
    これらのボックス要素は、結線束の大きさに対応させて上記開口部と端面部材との間の長さを伸縮させて上記存置空間の高さを結線束の大きさに対応させて調整し得るように、上記両者の筒状の周壁部材を、第1ボックス要素の周壁部材が外周側に位置し、第2ボックス要素の周壁部材が内周側に位置する状態で、同心的な二重筒状で、筒芯方向に向けての伸縮を自在に組み合わせて一体のジョイントボックス本体を構成し、
    上記第2ボックス要素の周壁部材には筒芯に平行する方向に向けて長く形成した長溝を備えさせ、一方、上記第1ボックス要素の周壁部材の内側の一部には、上記長溝の溝縁に嵌合させて筒芯方向に摺動自在にしてある凸状の嵌合部を備えさせ、
    上記長溝の溝縁と、上記凸状の嵌合部との摺動力の大きさの設定は、第1ボックス要素に対して第2ボックス要素を筒心方向に縮めた状態で、第1ボックス要素の外周を手で持って、ジョイントボックス本体を結線束に被せ付けるとき、第2ボックス要素における後方の端面部材が第1ボックス要素と共に進行して、該後方の端面部材が、結線束を構成する一部の電線に当接したときには該電線を押し曲げることなく、端面部材はその場に留まって、第1ボックス要素のみの進行を許容するように、該電線の曲がり力より小さく設定してあり、しかも、
    上記長溝の溝縁と、凸状の嵌合部との摺動力の大きさの設定は、ジョイントボックス本体を、造営材から下向き状態に突出している結線束に対して、第1ボックス要素が上部で、第2ボックス要素が下部に位置する状態で被せ付けた場合には、第1ボックス要素に対し、第2ボックス要素が僅かな振動ではずれさがらないように、第2ボックス要素の自重よりも大きく設定してあることを特徴とする伸縮自在のジョイントボックス。
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