JP3183148B2 - 無段変速機用ｖベルトの隙間測定方法 - Google Patents
無段変速機用ｖベルトの隙間測定方法Info
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- JP3183148B2 JP3183148B2 JP03626596A JP3626596A JP3183148B2 JP 3183148 B2 JP3183148 B2 JP 3183148B2 JP 03626596 A JP03626596 A JP 03626596A JP 3626596 A JP3626596 A JP 3626596A JP 3183148 B2 JP3183148 B2 JP 3183148B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】 本発明は、無段変速機用Ｖ
ベルトの隙間測定方法に関する。
ベルトの隙間測定方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】 従来の無段変速機用Ｖベルトの隙間測
定方法としては、例えば図４に示す様にシックネスゲー
ジを用いて隙間を測定する方法がある。これを説明する
と、無段変速機用Ｖベルト１は、図示しないプーリのＶ
溝側壁に摩擦接触する傾斜端面を個々に有する複数個の
Ｖ型エレメント２と、これらＶ型エレメント２の両端部
に形成される肩部３に一対の無端リング４を巻き掛けて
構成される。なお、この無段変速機用Ｖベルト１の隣接
するＶ型エレメント２間には、全体で１ｍｍ弱程度の隙
間５が存在しており、この隙間５にシックネスゲージ６
を差し入れることで隙間量を測定している。
定方法としては、例えば図４に示す様にシックネスゲー
ジを用いて隙間を測定する方法がある。これを説明する
と、無段変速機用Ｖベルト１は、図示しないプーリのＶ
溝側壁に摩擦接触する傾斜端面を個々に有する複数個の
Ｖ型エレメント２と、これらＶ型エレメント２の両端部
に形成される肩部３に一対の無端リング４を巻き掛けて
構成される。なお、この無段変速機用Ｖベルト１の隣接
するＶ型エレメント２間には、全体で１ｍｍ弱程度の隙
間５が存在しており、この隙間５にシックネスゲージ６
を差し入れることで隙間量を測定している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
従来のシックネスゲージを使った隙間量の測定では、ゲ
ージの選択及び測定に時間が掛かることや、測定する人
によって測定値がずれる等の問題点があった。
従来のシックネスゲージを使った隙間量の測定では、ゲ
ージの選択及び測定に時間が掛かることや、測定する人
によって測定値がずれる等の問題点があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、請求項１記載の無段変速機用Ｖベルトの隙間測定方
法では、プーリのＶ溝側壁に摩擦接触する傾斜端面を個
々に有する複数個のＶ型エレメントと、これらＶ型エレ
メントの両端部に形成される肩部に一対の無端リングを
巻き掛けて構成される無段変速機用Ｖベルトにおいて、
このベルトに平面な台をベルトの半径方向両側から所定
の荷重条件のもとで押し付けたときのベルトの長軸距離
または短軸距離を測定し、この測定値を、事前に測定し
て求めておいたベルトの隙間量と長軸距離または短軸距
離との関係式に当てはめることにより、ベルト隙間量に
換算する方法とした。
め、請求項１記載の無段変速機用Ｖベルトの隙間測定方
法では、プーリのＶ溝側壁に摩擦接触する傾斜端面を個
々に有する複数個のＶ型エレメントと、これらＶ型エレ
メントの両端部に形成される肩部に一対の無端リングを
巻き掛けて構成される無段変速機用Ｖベルトにおいて、
このベルトに平面な台をベルトの半径方向両側から所定
の荷重条件のもとで押し付けたときのベルトの長軸距離
または短軸距離を測定し、この測定値を、事前に測定し
て求めておいたベルトの隙間量と長軸距離または短軸距
離との関係式に当てはめることにより、ベルト隙間量に
換算する方法とした。
【０００５】
【作用】 請求項１記載の発明の作用を説明する。本発
明では、平面な台をベルトの半径方向両側から所定の荷
重条件のもとで押し付けたときのベルトの長軸距離また
は、短軸距離を測定しこの測定値を、事前に測定して求
めておいたベルトの隙間量と長軸距離または短軸距離と
の関係式に当てはめることにより、ベルトの隙間量に換
算する方法とした。この方法では、エレメント間に存在
する隙間量を短時間で測定することが可能であり、誰が
測定しても同じ測定結果を得ることが可能となる。
明では、平面な台をベルトの半径方向両側から所定の荷
重条件のもとで押し付けたときのベルトの長軸距離また
は、短軸距離を測定しこの測定値を、事前に測定して求
めておいたベルトの隙間量と長軸距離または短軸距離と
の関係式に当てはめることにより、ベルトの隙間量に換
算する方法とした。この方法では、エレメント間に存在
する隙間量を短時間で測定することが可能であり、誰が
測定しても同じ測定結果を得ることが可能となる。
【０００６】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。まず構成を説明する。図１は、
請求項１の発明に対応する実施の形態を実施する隙間測
定装置の概略説明図である。まず装置の構成を説明する
と、水平な平面台１０の上には固定台１１とガイドレー
ル１２によって水平方向に移動可能な可動台１３が対向
配置されており、前記可動台１３は空気圧シリンダ１４
により水平方向に駆動される。固定台１１には、可動台
１３の垂直平面１７と固定台１１の垂直平面１８との距
離を測定する距離センサ１５及び距離表示器１６とが設
けられており、測定に供試するＶベルト１は、固定台１
１と可動台１３と一対のベルトガイド１９とで囲まれる
平面内に設置する。
面に基づいて説明する。まず構成を説明する。図１は、
請求項１の発明に対応する実施の形態を実施する隙間測
定装置の概略説明図である。まず装置の構成を説明する
と、水平な平面台１０の上には固定台１１とガイドレー
ル１２によって水平方向に移動可能な可動台１３が対向
配置されており、前記可動台１３は空気圧シリンダ１４
により水平方向に駆動される。固定台１１には、可動台
１３の垂直平面１７と固定台１１の垂直平面１８との距
離を測定する距離センサ１５及び距離表示器１６とが設
けられており、測定に供試するＶベルト１は、固定台１
１と可動台１３と一対のベルトガイド１９とで囲まれる
平面内に設置する。
【０００７】次に作用を説明する。図２は、請求項１の
発明に対応する実施の形態を実施する隙間測定装置を用
いて、実際に測定を行なっている状態を示した図であ
る。空気圧シリンダ１４によって、可動台１３はベルト
１を変形させながら水平方向に移動し、設定した所定の
荷重値とＶベルト１の反力が釣り合う位置で可動台１３
は停止する。このとき測定者は、Ｖベルト１の短軸距離
（可動台１３の垂直平面１７と固定台１１の垂直平面１
８との距離）を距離センサ１５の距離表示器１６から読
み取る。
発明に対応する実施の形態を実施する隙間測定装置を用
いて、実際に測定を行なっている状態を示した図であ
る。空気圧シリンダ１４によって、可動台１３はベルト
１を変形させながら水平方向に移動し、設定した所定の
荷重値とＶベルト１の反力が釣り合う位置で可動台１３
は停止する。このとき測定者は、Ｖベルト１の短軸距離
（可動台１３の垂直平面１７と固定台１１の垂直平面１
８との距離）を距離センサ１５の距離表示器１６から読
み取る。
【０００８】ところで、Ｖベルト１の短軸距離とベルト
の隙間量との関係は、本測定装置とシックネスゲージ等
を使って事前に測定してあり、この測定結果の一例を図
３に示す。このように、Ｖベルト１の短軸距離とベルト
の隙間量との関係式が事前に分かっているので、この関
係を短軸距離の測定値に適用すれば、ベルトの隙間量を
換算して求めることが可能である。尚、本測定装置にお
いては、測定者はＶベルト１を所定の位置に設置して、
空気圧シリンダ１４を作動させるだけでＶベルト１の短
軸距離の測定が可能であり、短時間でベルトの隙間量の
測定を行なうことが可能である。また、空気圧の設定値
を常に一定にしておけば、誰が測定しても同じ結果が得
られるため、測定のバラツキが低減される。
の隙間量との関係は、本測定装置とシックネスゲージ等
を使って事前に測定してあり、この測定結果の一例を図
３に示す。このように、Ｖベルト１の短軸距離とベルト
の隙間量との関係式が事前に分かっているので、この関
係を短軸距離の測定値に適用すれば、ベルトの隙間量を
換算して求めることが可能である。尚、本測定装置にお
いては、測定者はＶベルト１を所定の位置に設置して、
空気圧シリンダ１４を作動させるだけでＶベルト１の短
軸距離の測定が可能であり、短時間でベルトの隙間量の
測定を行なうことが可能である。また、空気圧の設定値
を常に一定にしておけば、誰が測定しても同じ結果が得
られるため、測定のバラツキが低減される。
【０００９】以上説明してきたように、実施の形態の隙
間測定方法にあっては、下記に列挙する効果を発揮す
る。 （１）平面な台をＶベルト１の半径方向両側から所定の
荷重条件のもとで押し付けたときのＶベルト１の短軸距
離を測定し、この測定値を事前に測定して求めたおいた
ベルトの隙間量と短軸距離との関係式に当てはめること
により、ベルトの隙間量を求める方法としたため、Ｖベ
ルト１の隙間量を短時間で測定することが可能になる。 （２）Ｖベルト１を押し付けるときの設定荷重を一定に
しておけば、誰が測定しても同じ結果が得られるため、
測定のバラツキが低滅される。
間測定方法にあっては、下記に列挙する効果を発揮す
る。 （１）平面な台をＶベルト１の半径方向両側から所定の
荷重条件のもとで押し付けたときのＶベルト１の短軸距
離を測定し、この測定値を事前に測定して求めたおいた
ベルトの隙間量と短軸距離との関係式に当てはめること
により、ベルトの隙間量を求める方法としたため、Ｖベ
ルト１の隙間量を短時間で測定することが可能になる。 （２）Ｖベルト１を押し付けるときの設定荷重を一定に
しておけば、誰が測定しても同じ結果が得られるため、
測定のバラツキが低滅される。
【００１０】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても、本発明に含まれる。
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても、本発明に含まれる。
【００１１】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明請求項１
記載の発明にあっては、平面な台をベルトの半径方向両
側から所定の荷重条件のもとで押し付けたときのベルト
の長軸距離または短軸距離を測定し、この測定値を、事
前に測定して求めておいたベルトの隙間量と長軸距離ま
たは短軸距離との関係式に当てはめることにより、ベル
トの隙間量に換算する方法としたため、ベルトのエレメ
ント間に存在する隙間量を短時間で測定出来るという効
果が得られる。また、ベルトを押し付けるときの設定荷
重を一定にしておけば、誰が測定しても同じ結果が得ら
れるため、測定のバラツキが低減されるという効果も得
られる。
記載の発明にあっては、平面な台をベルトの半径方向両
側から所定の荷重条件のもとで押し付けたときのベルト
の長軸距離または短軸距離を測定し、この測定値を、事
前に測定して求めておいたベルトの隙間量と長軸距離ま
たは短軸距離との関係式に当てはめることにより、ベル
トの隙間量に換算する方法としたため、ベルトのエレメ
ント間に存在する隙間量を短時間で測定出来るという効
果が得られる。また、ベルトを押し付けるときの設定荷
重を一定にしておけば、誰が測定しても同じ結果が得ら
れるため、測定のバラツキが低減されるという効果も得
られる。
【図１】本発明の実施の形態の方法を実施する隙間測定
装置の構成図。
装置の構成図。
【図２】前記隙間測定装置による測定状態説明図。
【図３】ベルトの隙間量と短軸距離との関係特性図。
【図４】ベルトの構造と従来の隙間測定方法を示す説明
図。
図。
【符号の説明】 １ 無段変速機用Ｖベルト ２ Ｖ型エレメント ３ 肩部 ４ 無端リング ５ 隙間 １０ 平面台 １１ 固定台 １２ ガイドレール １３ 可動台 １４ 空気圧シリンダ １５ 距離センサ １６ 距離表示器 １７ 可動台の垂直平面 １８ 固定台の垂直平面 １９ ベルトガイド
Claims (1)
- 【請求項１】プーリのＶ溝側壁に摩擦接触する傾斜端面
を個々に有する複数個のＶ型エレメントと、これらＶ型
エレメントの両端部に形成される肩部に一対の無端リン
グを巻き掛けて構成される無段変速機用Ｖベルトにおい
て、上記ベルトに平面な台をベルトの半径方向両側から
所定の荷重条件のもとで押し付けたときのベルトの長軸
距離または短軸距離を測定し、この測定値を、事前に測
定して求めておいたベルトの隙間量と長軸距離または短
軸距離との関係式に当てはめることにより、ベルトの隙
間量に換算することを特徴とする無段変速機用Ｖベルト
の隙間測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03626596A JP3183148B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 無段変速機用ｖベルトの隙間測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03626596A JP3183148B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 無段変速機用ｖベルトの隙間測定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09229664A JPH09229664A (ja) | 1997-09-05 |
| JP3183148B2 true JP3183148B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=12464946
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03626596A Expired - Fee Related JP3183148B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 無段変速機用ｖベルトの隙間測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3183148B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7969475B2 (en) | 2007-07-17 | 2011-06-28 | Seiko Epson Corporation | Low memory auto-focus and exposure system for large multi-frame image acquisition |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005315288A (ja) | 2004-04-27 | 2005-11-10 | Jatco Ltd | 無段変速機用ベルトの検査装置 |
| JP4526035B2 (ja) * | 2006-04-27 | 2010-08-18 | ジヤトコ株式会社 | Ｃｖｔベルトのエレメント積層長測定装置 |
| CN110608688A (zh) * | 2019-10-21 | 2019-12-24 | 苏州精美科光电材料有限公司 | 一种靶材垂直度检测装置 |
-
1996
- 1996-02-23 JP JP03626596A patent/JP3183148B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7969475B2 (en) | 2007-07-17 | 2011-06-28 | Seiko Epson Corporation | Low memory auto-focus and exposure system for large multi-frame image acquisition |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09229664A (ja) | 1997-09-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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