JP2005315288A - 無段変速機用ベルトの検査装置 - Google Patents

無段変速機用ベルトの検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 一度の作業で金属エレメントの隙間を簡単に測定することができる無段変速機用ベルトの検査装置を提供する。
【解決手段】 所定形状に打ち抜き加工された金属エレメント3aを多数枚積層し、その積層体を金属製の無端ベルト2に担持させて組み立てられた無段変速機用ベルト1の前記金属エレメントの隙間を検査する検査装置において、楔状の検査治具4、たとえば、6つの面を持つ変形6面体の上面4aと下面4b及び4つの側面のうちの対向する二つの側面4d、4fをいずれも矩形とし、且つ、残りの2つの側面4c、4eを上部から下部にかけて幅が徐々に狭くなる楔状とした検査治具4を用いて前記隙間の値を定量的に検査する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無段変速機用ベルトの検査装置に関し、詳しくは、所定形状に打ち抜き加工された金属エレメントを多数枚積層し、その積層体を金属製の無端ベルト(以下「スチールベルト」という)に担持させて組み立てられた無段変速機用ベルトの検査装置に関する。
図6は、無段変速機用ベルトの外観図である。この図において、無段変速機用ベルト1は、複数枚(たとえば、12枚程度)のスチールベルトからなる二連のベルト積層体2に、多数個(たとえば、400個程度)の金属エレメント3aからなるエレメント積層体3を担持させて組み立てられ、アセンブリ化されている。
図7は、金属エレメント3aの拡大図である。金属エレメント3aは、金属板を打ち抜き加工して所定形状に成型されたスチールブロック(金属小片)であり、たとえば、人体の上半身像を想起させるような形状、すなわち、頭部3b及び胸部3c並びにそれらの頭部3bと胸部3cの間を連結する首部3dを有する形状に成型されている。
頭部3bの一方面側には突起3eが形成され、同他方面側には窪み3fが形成されている。隣接する金属エレメント3aの突起3eと窪み3fとを嵌め合わすことにより、金属エレメント3a同士の位置合わせを行うようになっている。二連のベルト積層体2は、それぞれ金属エレメント3aの頭部3bと胸部3cの間に形成された凹部3gに嵌め込まれる。
このように、無段変速機用ベルト1は、12枚程度のスチールベルトからなる二連のベルト積層体2に、たとえば、400個程度の金属エレメント3aからなるエレメント積層体3を担持させて組み立てられ、アセンブリ化されたものであるが、その組み立てに際しては、金属エレメント3aの枚数を適切に調整しなければならない。枚数不足の場合には金属エレメント3a同士の結合が弱くなり、枚数過多の場合には無段変速機用ベルト1の柔軟性が損なわれるからである。
そこで、従来より、無段変速機用ベルト1の組み立てに際して、ベルト積層体2に組み付けられている金属エレメント3aの隙間(本明細書中の“隙間”とは、所定の力で押し広げたときに生じる隙間のことをいう。)を“隙間ゲージ”で測定し、隙間が広すぎる場合には枚数不足と判断して金属エレメント3aを追加して調整したり、又は、隙間が狭すぎる場合には枚数過多と判断して金属エレメント3aを減らして調整したりしている。なお、このような調整を細かに行うために、調整用の金属エレメント3aを使用することがある。たとえば、図7(b)において、厚みの異なる(a=1.8mm、b=1.7mm)2種類の金属エレメント3aが示されている。厚みaの金属エレメント3aは通常用であり、厚みbの金属エレメント3aは調整用である。
宮地知巳著"理想の変速機CVTの性能を最大限に引き出す"、[online]、[平成14年8月25日検索]、インターネット<URL: http://www.idemitsu.co.jp/lube/cvt/cvtbody2.html>
しかしながら、上記の従来技術、すなわち、金属エレメント3aの隙間を“隙間ゲージ”で測定するものにあっては、隙間毎に何種類もの隙間ゲージを用意し、それらを取り替えながら隙間を測定する必要があり、手間がかかって面倒であるという問題点がある。
そこで、本発明は、一度の作業で金属エレメントの隙間を簡単に測定することができる無段変速機用ベルトの検査装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、所定形状に打ち抜き加工された金属エレメントを多数枚積層し、その積層体を金属製の無端ベルトに担持させて組み立てられた無段変速機用ベルトの前記金属エレメントの隙間を検査する検査装置において、楔状の検査治具を用いて前記隙間の値を定量的に検査することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記検査治具は、6つの面を持つ変形6面体の上面と下面及び4つの側面のうちの対向する二つの側面をいずれも矩形とし、且つ、残りの2つの側面を上部から下部にかけて幅が徐々に狭くなる楔状としたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、所定形状に打ち抜き加工された金属エレメントを多数枚積層し、その積層体を金属製の無端ベルトに担持させて組み立てられた無段変速機用ベルトの前記金属エレメントの隙間の値を定量的に検査する検査装置において、階段状の検査治具を用いて前記隙間の値を定量的に検査することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記検査治具は、6つの面を持つ変形6面体の上面と下面をいずれも矩形とし、且つ、対向する2つの側面を上部から下部にかけて幅が段階的に狭くなる形状としたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4いずれかに記載の発明において、前記無段変速機用ベルトを載置するテーブルと、該テーブル上に載置された無段変速機用ベルトの任意の金属エレメントの隙間に前記検査治具を所定の力で差し込む差し込み手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記差し込み手段は、前記検査治具を所定の上方位置まで移動させる上方移動機構と、該上方移動位置まで移動させられた検査治具を所定の力で下方移動させる下方移動手段とを含んで構成されたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記下方移動手段は、所定質量のロードセルであることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1又は請求項2いずれかに記載の発明において、前記検査治具は、さらに、前記金属エレメントの隙間の両側に位置する金属エレメントの倒れ込みを防止するための倒れ込み防止部を備えることを特徴とする。
請求項1又は請求項2記載の発明によれば、金属エレメントの隙間に楔状の検査治具を所定の力で差し込み、その楔状部分のどこまで差し込まれたかを調べることによって、当該隙間の値を定量的に検査することができる。したがって、従来技術のように、いちいち隙間ゲージを取り替える必要がなく、一度の作業で金属エレメントの隙間を簡単に測定することができる。
請求項3又は請求項4記載の発明によれば、金属エレメントの隙間に階段状の検査治具を所定の力で差し込み、その階段部分のどこまで差し込まれたかを調べることによって、当該隙間の値を定量的に検査することができる。したがって、従来技術のように、いちいち隙間ゲージを取り替える必要がなく、一度の作業で金属エレメントの隙間を簡単に測定することができることに加え、さらに、階段の段差毎に隙間の値を測定できるので、段差間の中間値を測定してしまうことがなく、再現性のよい測定結果が得られる。
請求項5乃至7記載の発明によれば、隙間の測定作業を自動化することができる。
請求項8記載の発明によれば、金属エレメントの隙間の両側に位置する金属エレメントの倒れ込みが防止されるので、特に、数枚ないしは数十枚程度の金属エレメントの積層幅に相当する広い隙間を測定する際の不都合を回避できる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の構成図である。この図において、無段変速機用ベルト1は、冒頭でも説明したように、12枚程度のスチールベルトからなる二連のベルト積層体2に、400個程度の金属エレメント3aからなるエレメント積層体3を担持させて組み立てられ、アセンブリ化されてたものである。なお、図示の構成は、無段変速機用ベルト1を横方向から見た図であり、二連のベルト積層体2のうちの一つは陰に隠れて見えていない。
無段変速機用ベルト1の内周側の金属エレメント3aの隙間には、無段変速機用ベルトの検査治具4が差し込まれている。
図2(a)は、図1のA−A矢視図、図2(b)は、検査治具4の斜視図である。これらの図において、検査治具4は、6つの面4a〜4fを持つ変形6面体である。詳しくは、上面4aと下面4b及び4つの側面4c〜4fのうちの対向する二つの側面4d、4fはいずれも矩形(長方形)であるが、残りの2つの側面4c、4eが上部から下部にかけて幅が徐々に狭くなる“楔(くさび)状”を有している点に特徴がある。
さて、図示の例においては、検査治具4の側面4dにスケール5が描かれている。このスケール5は、楔状側面4c、4eの各々の場所における幅を表示するものである。今、楔状側面4c、4eの各々の場所における幅を便宜的に“A”、“B”、“C”、“D”、“E”で表すことにする。ここで、A<B<C<D<Eであり、幅Aが最小、幅Eが最大、幅Bから幅Dまでがそれらの中間値とする。
このような構成を有する検査治具4を用いて、無段変速機用ベルト1の内周側の金属エレメント3aの隙間を測定する場合には、図1や図2(a)に示すように、まず、測定対象の隙間に、検査治具4の最小幅部分(すなわち、下面4b)を差し込み、次いで、図2(a)の矢印イで示すように、検査治具4の上面4aから所定の力を加えて、楔状側面4c、4eのどの部分まで差し込まれるかを調べればよい。
所定の力を加えたときの差し込み位置のスケール5の表記を読み取ることにより、無段変速機用ベルト1の内周側の金属エレメント3aの隙間を明示的に測定することができる。さらに、この検査治具4によれば、単一の装置のみで幅Aから幅Eまでの隙間を幅広く測定することができる。つまり、従来のように、複数の隙間ゲージを取り替えながら測定する必要がない。このため、一度の作業で金属エレメント3aの隙間を簡単に測定することができ、作業性の大幅な改善を図ることができる。
<第2実施形態>
図2(c)は、第1実施例を改良した第2実施形態の構成図である。この図において、第1実施形態との相違は、幅A〜幅Eを一定に変化させるのではなく、段階的に変化させるようにした点にある。
第2実施形態の検査治具6も、6つの面6a〜6fを持つ変形6面体であり、上面6aと下面6bが矩形(長方形)になっている点で第1実施形態と共通するが、その他の面6c〜6fの形状について第1実施形態と相違する。
すなわち、対向する二つの側面6c、6eは、上部から下部にかけて“段階的”に幅が狭くなっており、また、残りの二つの側面6d、6fは、その側面6c、6eの段差に合わせて階段状に区分けされている点で相違する。なお、側面6d、6fの各区分け部に記されている“A”、“B”、・・・・、“E”は、それらに対応する部分の側面6c、6eの幅を便宜的に表したものである。
このような構成を有する検査治具6を用いて、無段変速機用ベルト1の内周側の金属エレメント3aの隙間を測定する場合にも、第1実施形態の検査治具4と同様に、まず、測定対象の隙間に、検査治具6の最小幅部分(すなわち、下面6b)を差し込み、次いで、図2(a)の矢印イで示すように、検査治具6の上面6aから所定の力を加えて、側面6c、6eのどの部分まで差し込まれるかを調べればよい。
所定の力を加えたときの差し込み位置の幅表記を読み取ることにより、無段変速機用ベルト1の内周側の金属エレメント3aの隙間を明示的に測定することができる。この検査治具6においても、単一の装置のみで幅Aから幅Eまでの隙間を幅広く測定することができ、従来のように、複数の隙間ゲージを取り替えながら測定する必要がなく、このため、一度の作業で金属エレメント3aの隙間を簡単に測定することができ、作業性の大幅な改善を図ることができる。
加えて、この検査治具6では、側面6c、6eの幅を“段階的”に変化させているので、測定の再現性を向上することができるという特有の効果が得られる。
すなわち、第1実施形態の検査治具4は、単なる楔状の側面4c、4eに過ぎないため、隣り合う幅(たとえば、幅Aと幅B)の間を指し示す可能性があり、このような場合、幅Aと幅Bのどちらにするか又はその中間値にすべきか判断に迷い、また、作業者毎の判断も当然異なるから、再現性の点で不十分であるが、この検査治具6においては、隣り合う幅(たとえば、幅Aと幅B)の間に段差が設けられているため、その段差を無理矢理乗り越えない限り、常に一定の測定結果(たとえば、幅A又は幅B)が得られるので、判断の迷いも作業者毎の相違も生じず、したがって、良好な再現性が得られるという格別のメリットがある。
<第3実施形態>
図3は、第3実施形態の構成図であり、前記の第1実施形態又は第2実施形態の検査治具4、6による検査を自動化したものである。この図において、床面等に置かれたフレーム7の上にはテーブル8が乗せられており、このテーブル8の上には、無段変速機用ベルト1が載置されている。テーブル8の穴8aには、上下方向に延在するアーム9が充分な遊びをもって挿通されている。
このアーム9の下端は、サーボ等の上方移動機構10(差し込み手段)に連結されており、上方移動機構10を動作させることによって、図中の破線で示すような所定の上方位置まで延伸するようになっている。また、アーム9の上端には、横棒11が取り付けられており、この横棒11に係止する金具12に、第1実施形態の検査治具4又は第2実施形態の検査治具6の上端が取り付けられている。
さらに、アーム9の中間部付近にも、横棒13が取り付けられており、この横棒13に係止する金具14に、第1実施形態の検査治具4又は第2実施形態の検査治具6の下端が取り付けられていると共に、その金具14に、所定質量のロードセル15(下方移動手段)が装着されている。
このような構成において、無段変速機用ベルト1の内周側の金属エレメント3aの隙間を測定する場合には、まず、上方移動機構10を動作させて、アーム9を最大上方位置まで延伸させ、第1実施形態の検査治具4又は第2実施形態の検査治具6の下端が無段変速機用ベルト1の内周側の金属エレメント3aの隙間に若干入り込むようにする。
そして、この状態のまま、上方移動機構10の動作を止めてアーム9をフリーにすると、アーム9は、ロードセル15の重さにより自由落下し、その結果、第1実施形態の検査治具4又は第2実施形態の検査治具6の下端が無段変速機用ベルト1の内周側の金属エレメント3aの隙間に深く入り込む。
このときの入り込み量は、ロードセル15の質量と、金属エレメント3aの実際の隙間の大きさで決まるから、たとえば、第1実施形態の検査治具4を用いている場合にはスケール5の表記(“A”〜“E”)を読み取ればよく、又は、第2実施形態の検査治具6を用いている場合には段差部の表記(“A”〜“E”)を読み取ればよい。その読み取り値が、実際の隙間、すなわち、所定の力(ロードセル15の質量)で金属エレメント3aを押し広げたときに生じる隙間の値を示すことになる。
なお、隙間の読み取りも自動化するのであれば、たとえば、アーム9の自由落下量を検出するセンサを備えておけばよい。
<第4実施形態>
図4は、第4実施形態の構成図であり、前記の第1実施形態又は第2実施形態との相違は、測定対象の隙間の大きさにある。前記の第1実施形態又は第2実施形態の検査治具4、6は、アセンブリ化された無段変速機用ベルト1の金属エレメント3aの隙間を測定する。この隙間は金属エレメント3aが密に組み込まれているため、きわめて微小であるが、この第4実施形態の検査治具16は金属エレメント3aが密に組み込まれる前の隙間(数枚ないしは十数枚程度の金属エレメント3aの積層幅に相当する大きめの隙間)を測定する点で相違する。
図4において、無段変速機用ベルト1は、数枚ないしは十数枚程度の金属エレメント3aが取り外されたもの、あるいは、それらの金属エレメント3aが組み込まれる前のものである。図中の符号ロは、数枚ないしは十数枚程度の金属エレメント3aの積層幅に相当する大きめの隙間を表しており、この隙間ロには、検査治具16が差し込まれている。
図5は、検査治具16の外観図である。この検査治具16も前記の第1実施形態や第2実施形態の検査治具4、6と同様に、6つの面16a〜16fを持つ変形6面体である。詳しくは、上面16aと下面16bは、隙間ロの両側に位置する金属エレメント3aの開き角度αとほぼ同等、ないしはそれよりも若干小さな角度βの扇状を有している。
また、4つの側面16c〜16fのうちの二つの側面16d、16fはいずれも矩形(長方形)であり、残りの2つの側面16c、16eは上部から下部にかけて幅が徐々に狭くなる“楔(くさび)状”を有している。
なお、この検査治具16は、第1実施形態や第2実施形態2の検査治具4、6よりも遙かに大きい隙間ロを測定するものであるため、隙間ロの両側の金属エレメント3aの倒れ込みを防止するための倒れ込み防止部16gが加えられている。この倒れ込み防止部16gは、ベルト積層体2を通すための溝16hを含んでいる。
第1実施形態の検査治具4と同様に、図示の検査治具16の側面16dにもスケール17が描かれている。このスケール17は、楔状側面16c、16eの各々の場所における幅を表示するものである。
このような構成を有する検査治具16を用いて、無段変速機用ベルト1の金属エレメント3aの大きな隙間ロを測定する場合には、まず、隙間ロに、検査治具16の最小幅部分(すなわち、下面16b)を差し込み、次いで、検査治具16の上面16aから所定の力を加えて、楔状側面16c、16eのどの部分まで差し込まれるかを調べればよい。所定の力を加えたときの差し込み位置のスケール17を読み取ることにより、無段変速機用ベルト1の金属エレメント3aの隙間ロを明示的に測定することができる。
また、この検査治具16は、前記の検査治具4、6よりも遙かに広い隙間ロを測定するものであり、その隙間ロに対応した大きな幅(側面16dから16fまでの幅)を有する点で、前記の検査治具4、6と形状的に相違するが、加えて、既述のとおり、隙間ロの両側の金属エレメント3aの倒れ込みを防止するための倒れ込み防止部16gと、ベルト積層体2を通すための溝16hとを備える点でも相違する。
今、これらの付加部分(倒れ込み防止部16gと溝16h)がないもの(便宜的に符号に′を付けて識別する/検査治具16′)とすると、この検査治具16′は単に前記の検査治具4、6の幅を広げたものということもできるが、この検査治具16′を使用して隙間ロを測定する場合は、無段変速機用ベルト1の内周側の隙間ロにだけ検査治具16′が差し込まれるため、無段変速機用ベルト1の内周側の隙間ロがフリーな状態、つまり、何も押さえるものがない状態になってしまう。これにより、無段変速機用ベルト1の外周側の隙間ロの両側の金属エレメント3aが倒れ込んでしまい、結局、無段変速機用ベルト1の内周側の隙間ロが必要以上に広がってしまうので、このような検査治具16′による隙間ロの測定は不確かなものになる。これに対して、上記の付加部分(倒れ込み防止部16gと溝16h)を備えた検査治具16は、無段変速機用ベルト1の外周側の隙間ロの両側の金属エレメント3aの倒れ込みを防止できるから、無段変速機用ベルト1の内周側の隙間ロが必要以上に広がることがなく、隙間ロの測定を正確に行うことができるのである。
なお、この検査治具16は、楔状の外形を有する点で前記の第1実施形態の検査治具4の変形例ということができるが、これに限定されず、たとえば、階段状の外形を有するもの、つまり、前記の第2実施形態の検査治具6の変形例としてもよい。
第1実施形態の構成図である。 図1のA−A矢視図及び検査治具4の斜視図並びに第1実施例を改良した第2実施形態の構成図である。 第3実施形態の構成図である。 第4実施形態の構成図である。 検査治具16の外観図である。 無段変速機用ベルトの外観図である。 金属エレメント3aの拡大図である。
符号の説明
1 無段変速機用ベルト
2 ベルト積層体(無端ベルト)
3a 金属エレメント
4 検査治具(楔状の検査治具)
4a 上面
4b 下面
4c、4e 側面(残りの2つの側面)
4d、4f 側面(対向する二つの側面)
6 検査治具(階段状の検査治具)
6a 上面
6b 下面
6c、6e 側面(対向する2つの側面)
8 テーブル
10 上方移動機構(差し込み手段)
15 ロードセル(下方移動手段)

Claims (8)

  1. 所定形状に打ち抜き加工された金属エレメントを多数枚積層し、その積層体を金属製の無端ベルトに担持させて組み立てられた無段変速機用ベルトの前記金属エレメントの隙間を検査する検査装置において、楔状の検査治具を用いて前記隙間の値を定量的に検査することを特徴とする無段変速機用ベルトの検査装置。
  2. 前記検査治具は、6つの面を持つ変形6面体の上面と下面及び4つの側面のうちの対向する二つの側面をいずれも矩形とし、且つ、残りの2つの側面を上部から下部にかけて幅が徐々に狭くなる楔状としたことを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルトの検査装置。
  3. 所定形状に打ち抜き加工された金属エレメントを多数枚積層し、その積層体を金属製の無端ベルトに担持させて組み立てられた無段変速機用ベルトの前記金属エレメントの隙間の値を定量的に検査する検査装置において、階段状の検査治具を用いて前記隙間の値を定量的に検査することを特徴とする無段変速機用ベルトの検査装置。
  4. 前記検査治具は、6つの面を持つ変形6面体の上面と下面をいずれも矩形とし、且つ、対向する2つの側面を上部から下部にかけて幅が段階的に狭くなる形状としたことを特徴とする請求項3記載の無段変速機用ベルトの検査装置。
  5. 前記無段変速機用ベルトを載置するテーブルと、該テーブル上に載置された無段変速機用ベルトの任意の金属エレメントの隙間に前記検査治具を所定の力で差し込む差し込み手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の無段変速機用ベルトの検査装置。
  6. 前記差し込み手段は、前記検査治具を所定の上方位置まで移動させる上方移動機構と、該上方移動位置まで移動させられた検査治具を所定の力で下方移動させる下方移動手段とを含んで構成されたことを特徴とする請求項5記載の無段変速機用ベルトの検査装置。
  7. 前記下方移動手段は、所定質量のロードセルであることを特徴とする請求項6記載の無段変速機用ベルトの検査装置。
  8. 前記検査治具は、さらに、前記金属エレメントの隙間の両側に位置する金属エレメントの倒れ込みを防止するための倒れ込み防止部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2いずれかに記載の無段変速機用ベルトの検査装置。
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