JP2002005650A - 金属リングの形状検査装置 - Google Patents
金属リングの形状検査装置Info
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Abstract
うことができる構造簡単な金属リングの形状検査装置を
提供する。 【解決手段】金属リング3を掛け亘す一対の支持ローラ
8,9を設ける。両支持ローラ8,9間に延在する金属
リングの延在部3aを直線状にクランプするクランプ手
段5を設ける。クランプされた位置の金属リング3の一
側端縁に沿って移動して、金属リング3の一側端縁に当
接する接触子の変位を検出する検出手段7を設ける。検
出手段7の検出信号に基づいて金属リング3の幅方向へ
の湾曲状態を測定する測定手段を設ける。
Description
ングの湾曲及び幅形状を検査する金属リングの形状検査
装置に関する。
達用のベルトにおいては、環状に積層配列された複数の
エレメントを一体に結束するために、無端帯状の複数の
金属リングを積層してなる積層リングが用いられる。こ
の種の積層リングを構成する金属リングは、所定の周長
となるようにリング径を拡張する圧延工程が行なわれ、
その後、時効・窒化処理を経て所定の数量に積層され
る。
を行なった際に、一方側の周縁と他方側の周縁とに周長
差が生じてテーパ状に形成されることがある。即ち、前
記圧延工程においては、一対のローラに金属リングを掛
け亘すことによって該金属リングに一定の張力を付与し
た状態で該金属リングの径を拡張する。このとき、例え
ば、各ローラが夫々の軸の一端側でのみ(所謂片持ち
で)軸支されているため、各軸が金属リングの応力を受
けて各軸の他端側が互いに接近する方向に傾くことがあ
る。そして、圧延時に軸が傾いたローラによって支持さ
れた金属リングは、前述のようにテーパ状に形成されて
しまう。また、この種の金属リングにおいては、テーパ
状である場合以外にも、バリや打こんによる凹凸が形成
されていることもある。
する金属リングは、前記積層リングを形成するとき、各
金属リングにおける両側周縁の周長の違いや歪みによっ
て各金属リング間に隙間等が生じて積層精度が低く、無
段変速機用ベルトに使用した場合にはベルトに振れが生
じて確実な動力伝達が行なえない不都合がある。そこ
で、無段変速機用ベルトの組立てに先立って、金属リン
グの形状を検査して不良な金属リングを排除することが
行なわれる。
しては、特公平5−50684号公報に見られるものが
知られている。この種の装置は、金属リングを掛け亘し
てモータの駆動により回動させる一対のローラと、両ロ
ーラ間に掛け亘された金属リングを介してその幅方向に
対向する一対の変位センサとを備えている。そして、両
ローラによって金属リングを回動させたときの該金属リ
ングの両端縁の変位を両変位センサにより検出し、この
とき検出された変位量に基づいて金属ベルトの歪み度を
測定する。
ら発生する振動等が前記ローラを介して回動中の金属リ
ングに伝達され、また、回動させることによって両ロー
ラに対する金属リングの位置ずれが生じ、両変位センサ
による両端縁の変位の検出が安定した状態で行なえない
ために測定誤差が生じる不都合がある。
て、本発明は、金属リングの形状の高精度な測定を容易
に行なうことができる構造簡単な金属リングの形状検査
装置を提供することを目的とする。
めに、本発明は、無端帯状の金属リングの湾曲及び幅形
状を検査する金属リングの形状検査装置であって、前記
金属リングを掛け亘して回動自在に支持する少なくとも
一対の支持ローラと、両支持ローラ間に延在して一方の
弦を形成する金属リングの延在部を、所定の距離に亘っ
て該金属リングの一側端縁を露出させて直線状にクラン
プするクランプ手段と、該クランプ手段によってクラン
プされた露出する金属リングの一側端縁に摺接する接触
子を備えて該金属リングの延在方向に沿って移動しつつ
該接触子の変位量に基づく検出信号を出力する検出手段
と、該検出手段の検出信号に基づいて金属リングの形状
を測定する測定手段とを備えることを特徴とする。
属リングを掛け亘す。次いで、両支持ローラ間に延在し
て一方の弦を形成する金属リングの延在部を前記クラン
プ手段によりクランプする。該クランプ手段は、該金属
リングの一側端縁を露出させて直線状に所定距離に亘っ
てクランプする。これによって、例えば、金属リングの
両端縁に周長差が生じていて幅方向にテーパ状に変形し
ていた場合には、前記クランプ手段によってクランプさ
れて露出する部分の金属リングが湾曲して固定される。
属リングに沿って移動させることにより、クランプされ
て露出する金属リングの一側端縁に沿って前記接触子が
摺接移動する。これにより、該検出手段は、クランプさ
れた部分の金属リングの一側端縁の変位を出力する。こ
のとき、クランプされて露出する部分の金属リングが湾
曲している場合には前記接触子に変位差が生じ、該検出
手段から出力された変位差に基づいて前記測定手段が金
属リングの一側端縁の湾曲形状を測定する。
回動させて前記クランプ手段によるクランプ及び前記検
出手段による変位検出を繰り返すことで、前記測定手段
による金属リング全周の湾曲形状の測定が行なえ、湾曲
が大である金属を不良品として排除することができる。
プ手段によって停止(固定)された状態の金属リングに
対して前記検出手段を移動させることによって、該金属
リングの部分的な湾曲やテーパ形状等の測定が行なえる
ので、金属リングを回動させつつ測定する従来の装置に
比して振動や位置ずれの影響を受けることのない高精度
な金属リングの形状測定を行なうことができる。
を介して金属リングを所定距離ずつ間欠的に回動させる
ローラ駆動手段と、該ローラ駆動手段による金属リング
の停止時に前記クランプ手段を駆動して金属リングをク
ランプし、該ローラ駆動手段による金属リングの回動時
に前記クランプ手段による金属リングのクランプを解除
するクランプ駆動手段と、該クランプ駆動手段による金
属リングのクランプ時に前記検出手段を該金属リングに
沿って移動させる移動手段とを備えることを特徴とす
る。
クランプされた位置の金属リングに対してその形状の測
定が行なわれた後、先ず、前記クランプ駆動手段によっ
て金属リングのクランプが解除されて、前記ローラ駆動
手段によって金属リングが回動される。そして、該ロー
ラ駆動手段によって金属リングが所定距離回動されたと
き、該金属リングの回動が停止され、前記クランプ駆動
手段によってクランプ手段が駆動されて金属リングがク
ランプされると共に、前記移動手段により移動された検
出手段による変位量の検出が行なわれる。このように、
前記ローラ駆動手段による金属リングの回動と、前記ク
ランプ駆動手段による金属リングのクランプ及び前記移
動手段の移動による検出手段の検出作業を複数回繰り返
すだけで、金属リングの全周に亘って前記測定手段によ
る測定作業を行なうことができる。これにより、装置の
構造を簡単として、しかも、迅速な測定を行なうことが
でき、検査作業の効率を向上させることができる。
段によりクランプされる金属リングの前記延在部に並行
して延びる他の延在部を外方に引っ張ることにより該金
属リングに張力を付与する張力付与手段を備えることを
特徴とする。
グに該張力付与手段によって張力を付与することによ
り、クランプ手段によってクランプされる位置の金属リ
ングの撓み等を確実に除去することができ、クランプさ
れた金属リングに対する形状測定をより高精度に行なう
ことができる。
いて説明する。図1は本実施形態の装置の説明的平面
図、図2は図1におけるII−II線断面説明図、図3は本
実施装置の一部の作動を示す説明図である。
うに、本体ベース2と、該本体ベース2上に金属リング
3を回動自在に支持する支持手段4と、該支持手段4に
よって支持された金属リング3をクランプするクランプ
手段5とを備えている。また、図1及び図2に示すよう
に、前記クランプ手段5の上方位置には、前記本体ベー
ス2上に起立して設けられた支持フレーム6を介して変
位センサ7が設けられている。
して支持する一対の支持ローラ8,9と、両支持ローラ
8,9に支持された金属リング3に張力を付与するテン
ションローラ10とによって構成されている。一方の支
持ローラ8は、本体ベース2の下方に支持されたローラ
駆動手段である駆動モータ11の回転軸12に連結され
ており、他方の支持ローラ9は本体ベース2に回転自在
に軸支されている。また、両支持ローラ8,9の間に
は、両支持ローラ8,9によって支持された金属リング
3に張力を付与する張力付与手段であるテンションロー
ラ10が設けられている。該テンションローラ10は、
両支持ローラ8,9の軸線を結ぶ直線に対して直交する
方向に移動自在の可動プレート13に回転自在に軸支さ
れており、金属リング3の内周面に当接される。前記可
動プレート13は、図示しないシリンダに連結されてお
り、該シリンダの駆動によって該可動プレート13を介
してテンションローラ10を移動させるようになってい
る。
に、両支持ローラ8,9に支持された金属リング3の内
側に位置して両支持ローラ8,9の軸線を結ぶ直線に対
して直交する方向に移動自在の第1把持ブロック14
と、該第1把持ブロック14に金属リング3を介して対
向して前記本体ベース2に固設された第2把持ブロック
15とを備えている。前記第1把持ブロック14は、本
体ベース2上に支持されたクランプ駆動手段であるシリ
ンダ16のピストンロッド17に連結されており、図2
に示すように、該ピストンロッド17の収縮によって金
属リング3を介して第2把持ブロック15に圧接する。
ロック15とは、図1に示すように、両支持ローラ8,
9間において一方の弦を形成して延在する金属リング3
の一方側の延在部3aに対応する位置に設けられ、該延
在部3aに沿って金属リング3の全周長の3/1以上の
長さを有する形状に形成されている。更に、第1把持ブ
ロック14と第2把持ブロック15とは、図2に示すよ
うに、金属リング3をクランプしたときに、該金属リン
グ3の略下半部に圧接して該金属リング3の略上半部が
露出するように設けられている。
構成するものであって、図2に示すように、センサ本体
18と、該センサ本体18に伸縮自在に挿着されて図示
しないスプリング等により伸長方向に付勢されている伸
縮ロッド19と、該伸縮ロッド19の先端(図中下端)
に連設された接触子20とによって構成されている。ま
た、該接触子20は、金属リング3の上縁に当接する当
接ローラ21と該当接ローラ21を回転自在に支持する
ローラホルダ22とによって構成されている。
記支持フレーム6に支持された移動手段23によって、
金属リング3の前記延在部3aに沿って往復移動され
る。該移動手段23は、変位センサ7の移動方向に沿っ
て延設されたレール24と、該レール24に沿って摺動
自在のスライダ25と、該スライダ25に螺合部材26
(図2参照)を介して螺合して前記レール24に沿って
延設されたボールネジ27と、該ボールネジ27を回転
駆動するモータ28とによって構成されている。更に、
前記レール24及びボールネジ27はその両端部が両支
持ローラ8,9の外方まで延出されており、この延出部
分に前記スライダ25を移動させることによって金属リ
ング3の上方から変位センサ7を退避させる退避部29
が形成されている。
うに、前記接触子20の変位量に応じた検出信号をリー
ド線30を介して出力する。このとき該変位センサ7か
らの出力信号は図示しない測定手段に送られる。該測定
手段においては変位センサ7による検出信号に基づいて
金属リング3の形状に対応する検査データが算出され、
該検査データを基に金属リング3の良・不良が判断でき
るようになっている。
装置1の作動を説明する。図1を参照すれば、先ず、前
記変位センサ7を退避部29に位置させ、前記クランプ
手段5の両把持ブロック14,15を離間させ、更に、
前記テンションローラ10を内側に移動させておいて、
前記金属リング3を両支持ローラ8,9に掛け亘す。
リング3の外側方向に移動することにより、金属リング
3に張力が付与される。続いて、クランプ駆動手段であ
る前記シリンダ16によってピストンロッド17が収縮
され、図2に示すように、第1把持ブロック14と第2
把持ブロック15との間に金属リング3の延在部3aが
クランプされる。
によって金属リング3の上方に移動し、図2に示すよう
に、該変位センサ7の接触子20を構成する当接ローラ
21が、金蔵リング3のクランプされている延在部3a
の上縁に当接される。そして、更に変位センサ7が移動
手段23によって移動されることによって、図1に示す
ように、クランプされている延在部3aの上縁に沿って
移動され、そのときの接触子20の変位が出力されて前
記測定手段へ送られる。
る変位検出を詳しく説明する。図3においては、説明の
便宜を図るために金属リング3の幅方向の湾曲を誇張し
て示している。前記変位センサ7が、金属リング3の上
端に沿って移動すると、その移動に従って図中仮想線示
するように接触子20が金属リング3の湾曲形状に沿っ
て変位する。このときの変位量a,bが前記測定手段に
入力されることによって、該測定手段においては、接触
子20の変位に対応する曲率が算出される。この時点で
算出された曲率が極めて大きい場合には、金属リング3
の全周の形状を確認するまでもなく、金属リング3が比
較的大きなテーパ形状を有しているとして該金属リング
3を即座に排除することができる。更に、図示のような
湾曲形状以外に、例えば、金属リング3の端縁にバリが
形成されていたり、凹凸が形成されていた場合であって
も、同じように接触子20に変位差が生じるので、測定
手段によって不良金属リング3が確認でき、不良金属リ
ング3を排除することができる。
も、金属リング3の全周の湾曲状態から容易に不良を確
認することができる。即ち、図1を参照すれば、まず、
前記変位センサ7を前記退避部29に移動させ、前記ク
ランプ手段5の第1把持ブロック14を前記シリンダ1
6の駆動によって第2把持ブロック15から離間させ
る。次いで、前記駆動モータ11により一方の支持ロー
ラ8を回転させることによって金属リング3を所定の距
離だけ回動させる。本実施形態においては、駆動モータ
11による金属リング3の回動距離が該金属リング3の
周長の約1/3に相当するように設定されている。そし
て、再び前記クランプ手段5によって金属リング3をク
ランプすると共に、前記変位センサ7の移動による金属
リング3の変位を測定する。その後、上述の金属リング
3を回動させ、金属リング3の残りの周長の約1/3に
相当する部分に対して前記変位センサ7による変位検出
を行なう。そして、前記測定手段においては、変位セン
サ7の検出結果によって得られた曲率を周長に換算し、
金属リング3全体の湾曲形状を算出する。これによっ
て、金属リング3の良否を正確且つ迅速に検査すること
ができる。なお、該測定手段によって測定される金属リ
ング3全体の湾曲形状は変位センサ7の検出結果から求
めた曲率に基づくものであるので、曲率のみを確認して
金属リング3の良否を検査してもよい。
面図。
ランプ手段、7…変位センサ(検出手段)、8,9…支
持ローラ、10…テンションローラ(張力付与手段)、
11…駆動モータ(ローラ駆動手段)、16…シリンダ
(クランプ駆動手段)、20…接触子、23…移動手
段。
Claims (3)
- 【請求項1】無端帯状の金属リングの湾曲及び幅形状を
検査する金属リングの形状検査装置であって、 前記金属リングを掛け亘して回動自在に支持する少なく
とも一対の支持ローラと、 両支持ローラ間に延在して一方の弦を形成する金属リン
グの延在部を、所定の距離に亘って該金属リングの一側
端縁を露出させて直線状にクランプするクランプ手段
と、 該クランプ手段によってクランプされた露出する金属リ
ングの一側端縁に摺接する接触子を備えて該金属リング
の延在方向に沿って移動しつつ該接触子の変位量に基づ
く検出信号を出力する検出手段と、 該検出手段の検出信号に基づいて金属リングの形状を測
定する測定手段とを備えることを特徴とする金属リング
の形状検査装置。 - 【請求項2】前記支持ローラを介して金属リングを所定
距離ずつ間欠的に回動させるローラ駆動手段と、 該ローラ駆動手段による金属リングの停止時に前記クラ
ンプ手段を駆動して金属リングをクランプし、該ローラ
駆動手段による金属リングの回動時に前記クランプ手段
による金属リングのクランプを解除するクランプ駆動手
段と、 該クランプ駆動手段による金属リングのクランプ時に前
記検出手段を該金属リングに沿って移動させる移動手段
とを備えることを特徴とする請求項1記載の金属リング
の形状検査装置。 - 【請求項3】前記クランプ手段によりクランプされる金
属リングの前記延在部に並行して延びる他の延在部を外
方に引っ張ることにより該金属リングに張力を付与する
張力付与手段を備えることを特徴とする請求項1又は2
記載の金属リングの形状検査装置。
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JP2000188997A JP3681618B2 (ja) | 2000-06-23 | 2000-06-23 | 金属リングの形状検査装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2010216852A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | コンベヤベルトの衝撃試験方法および装置 |
JP2011013191A (ja) * | 2009-07-06 | 2011-01-20 | Honda Motor Co Ltd | リング状ワークの検査装置及びリング状ワークの検査方法 |
CN113124796A (zh) * | 2020-01-15 | 2021-07-16 | 汉达精密电子(昆山)有限公司 | 产品自动检测及套胶圈设备 |
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---|---|---|---|---|
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JP5588202B2 (ja) * | 2010-03-16 | 2014-09-10 | 本田技研工業株式会社 | 側方端面用検査装置及び側方端面検査方法 |
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- 2000-06-23 JP JP2000188997A patent/JP3681618B2/ja not_active Expired - Fee Related
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