JP3181613B2 - サーマルプリンタ及び印字制御方法 - Google Patents

サーマルプリンタ及び印字制御方法

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JP3181613B2
JP3181613B2 JP6856791A JP6856791A JP3181613B2 JP 3181613 B2 JP3181613 B2 JP 3181613B2 JP 6856791 A JP6856791 A JP 6856791A JP 6856791 A JP6856791 A JP 6856791A JP 3181613 B2 JP3181613 B2 JP 3181613B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔目 次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図6) 発明が解決しようとする課題(図7,8) 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例(図2〜図5) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンタ及び
印字制御方法に関するものであり、更に詳しく言えば、
感熱紙が移動供給されるプラテンとサーマルヘッドとの
間の密着力に基づいて通電期間を制御するプリンタ及び
その制御方法に関するものである。
【0003】近年、感熱紙等を記録媒体として用いられ
る印刷機器(以下サーマルプリンタという)が使用され
ている。
【0004】これによれば、感熱紙を移動するプラテン
が軸方向の断面において、太鼓状を有している。このた
め、サーマルヘッドの両側に取付けられた発熱抵抗体に
より印字される文字等の印字濃度がその中心部分の印字
濃度よりも低下したものとなることがある。
【0005】また、発熱抵抗体の駆動制御は発熱体駆動
トランジスタ素子のベースに印加する電圧の通電期間を
制御することにより行われている。このため、サーマル
ヘッドを押さえている板バネの加圧力が経時変化により
低下すると、該ヘッドの両側に取付けられた発熱抵抗体
により印字される文字等の印字濃度がその中心部分の印
字濃度よりも著しく低下することがある。
【0006】このことから印字濃度の低下,印字欠け及
び印字むら等が生じ、特に、バーコードの印刷等では、
判読不可能な場合が生ずる。
【0007】そこで、サーマルヘッドとプラテンとの間
の密着不具合による印字むらを板バネ等に依存してのみ
調整することなく、両者の間の密着状態を検出して、該
サーマルヘッドの加圧力の低下した部分の発熱体素子の
自動通電制御をし、その印字処理の信頼度の向上を図る
ことができるプリンタ及びその制御方法が望まれてい
る。
【0008】
【従来の技術】図6〜8は、従来例に係る説明図であ
る。
【0009】図6は、従来例に係るサーマルプリンタの
構成図を示している。
【0010】図において、感熱紙17に熱印字をするサ
ーマルプリンタは、感熱紙移動制御回路1,サーマルヘ
ッド2,ヘッド駆動制御回路3,モータ4,MPU(マ
イクロプロセッサユニット)5及びプラテン6等から成
る。
【0011】なお、サーマルヘッド2は発熱抵抗体R1
〜Rnが直線状に並ぶラインドット型であり、該ヘッド
2が図6の破線円内図に示すように、板バネ7により固
定されている。板バネ7はサーマルヘッド2を加圧力P
により、プラテン6方向に押し付けるものである。
【0012】当該サーマルプリンタの機能は、まず、外
部入力データDINに基づいてMPU5から感熱紙移動制
御回路1に駆動制御データD4が出力されると、サーマ
ルヘッド2とプラテン6との間に感熱紙17が挿入され
る。この際に、プラテン6がモータ4を介して駆動さ
れ、該感熱紙17が順次送り込まれる。一方、ヘッド駆
動制御回路3に印字データD1が出力されると、サーマ
ルヘッド2の複数の発熱抵抗体R1〜Rnが印字制御さ
れる。例えば、プラテン6に相対する該発熱抵抗体R1
〜Rnの設置位置に無関係に、その通電期間が一律に出
力制御される。
【0013】これにより、サーマルヘッド2とプラテン
6との間の感熱紙17に熱が供給され、その部分に印字
処理が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来例によれ
ば、図7(a)の問題点(その1)に示すようにプラテ
ン6が軸方向の断面において、太鼓状を有している。こ
れは、サーマルヘッド2と該プラテン6との間に挿入さ
れる感熱紙17をダッチロールさせることにより、該感
熱紙17の所定の被印字領域を常に発熱抵抗体R1〜R
nの所定の取付け位置に相対させるためである。これに
より、プラテン6の中央付近の加圧力Pを1とすると、
その両側に移行するに従って、該加圧力Pが0.95, 0.80
…と減少する。
【0015】このため、図7(b)に示すように、例え
ば、サーマルヘッド2の両側に取付けられた発熱抵抗体
R1〜R3,発熱抵抗体Rn−2〜Rnにより印字され
る文字等の印字濃度がその中心部分(n/2)の印字濃
度よりも低下したものとなる。
【0016】これは、図7(b)において縦軸に印字濃
度〔O,D〕を取り、横軸にn個の発熱抵抗体の番号1
〜nを取った場合に、例えば、印字閾値濃度を0.9 とす
ると、感熱紙17に印字された印字濃度について、それ
を越える部分を「良」とし、それ以下を「否」として判
断されるものである。
【0017】また、図8(a)の問題点(その2)にお
いて、発熱抵抗体Riの駆動制御は発熱体駆動素子TR
のベースBに印加する電圧の「H」レベルの通電期間,
すなわち、発熱体駆動時間Tを制御することにより行わ
れている。
【0018】このため、図8(b)に示すように,例え
ば、印字閾値濃度=0.9 を与える板バネ7の加圧力Pを
1とした場合に、該板バネ7の経時変化によりその加圧
力Pが低下して、サーマルヘッド2の両側に取付けられ
た発熱抵抗体R1〜R3,発熱抵抗体Rn−2〜Rnに
より印字される文字等の印字濃度がその中心部分(n/
2)の印字濃度よりも著しく低下することがある。
【0019】これは、図8(b)において縦軸に印字濃
度〔O,D〕を取り、横軸に発熱体駆動時間Tを取る
と、板バネ7が十分な剛性を保持している場合には、加
圧力Pが1.1 となり、十分な印字濃度が得られる。ま
た、板バネ7が経時変化により、十分な剛性を保持し無
くなった場合には、加圧力Pが0.9 と低下をし、先の印
字閾値濃度=0.9 を下回るものとなる(図7(b)参
照)。例えば、最も著しい場合には、印字された文字等
の印字濃度(OD:オプティカルデンシティ)の認識限
界値がOD=0.5 以下になる。このことから印字濃度の
低下,印字欠け及び印字むら等が生じ、特に、バーコー
ドの印刷等では、判読不可能な場合が生ずる。
【0020】これにより、当該サーマルプリンタの印字
品質が低下し、該プリンタの信頼度の低下を招くという
問題がある。
【0021】なお、ユーザやメンテナンスの自主的な管
理に委ねて、板バネ7の曲げ角度を手動調整して修正す
る方法も考えられるが再現性に乏しく、また、板バネ7
の劣化が加速して長時間の印字処理の稼働に耐えられな
いという問題がある。
【0022】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、サーマルヘッドとプラテンとの間
の密着不具合による印字むらを板バネ等に依存してのみ
調整することなく、両者の間の密着状態を検出して、該
サーマルヘッドの加圧力の低下した部分の発熱体素子の
自動通電制御をし、その印字処理の信頼度の向上を図る
ことが可能となるサーマルプリンタ及び印字制御方法の
提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明に係るサ
ーマルプリンタ及び印字制御方法の原理図を示してい
る。
【0024】本発明のサーマルプリンタは、図1に示す
ように、感熱紙17を移動供給する感熱紙移動手段11
と、前記感熱紙17に印字をする複数の発熱体素子R1
〜Rnから成るサーマルヘッド12と、前記サーマルヘ
ッド12の駆動制御をするヘッド駆動制御手段13と、
前記サーマルヘッド12の前記複数の発熱体素子R1〜
Rnを挟む位置に配置され、前記サーマルヘッド12の
加圧状態を検出して力検出信号SPを出力する一対の力
検出素子により構成される力検出手段と、前記力検出信
号SPと通電制御データD3との関係を記憶し、前記力
検出信号SPに応じた通電制御データD3を出力する記
憶手段16と、前記記憶手段16から出力される前記通
電制御データD3により前記ヘッド駆動制御手段13を
介して前記サーマルヘッド12の中央部の発熱体素子と
両側部の発熱体素子との通電期間を個別に制御する制御
手段15とを具備することを特徴とする。
【0025】
【0026】力検出手段14は、感熱紙17に相対する
サーマルヘッド12の発熱面側に設けられている。
【0027】なお、本発明のサーマルプリンタの印字制
御方法は、図1の制御手段15のフローチャートに示す
ように、感熱紙17が移動供給される感熱紙移動手段1
1とサーマルヘッド12との間の密着状態を、前記サー
マルヘッド12の複数の発熱体素子R1〜Rnを挟む位
置に配置された一対の力検出素子により構成される力検
出手段14により監視する認識処理を行い、記憶手段1
6に記憶している力検出手段14の出力SPと通電制御
データD3との関係を用いて、前記サーマルヘッド12
の中央部の発熱体素子及び両側部の発熱体素子に対して
個別に通電期間の補正処理をすることを特徴とする。
【0028】
【作 用】本発明のサーマルプリンタによれば、図1に
示すように感熱紙移動手段11,複数の発熱体素子R1
〜Rnから成るサーマルヘッド12,ヘッド駆動制御手
段13,力検出手段14及び制御手段15が具備され、
該制御手段15が力検出信号SPに基づいてサーマルヘ
ッド12の駆動制御をしている。
【0029】例えば、予め、感熱紙17に相対するサー
マルヘッド12の発熱面側であって、発熱体素子R1〜
Rnの両側に二つの力検出素子PE1,PE2をそれぞれ設
けて置くこととする。
【0030】すなわち、感熱紙17が感熱紙移動手段1
1により移動供給されると、サーマルヘッド12がヘッ
ド駆動制御手段13により駆動制御され、該感熱紙17
に複数の発熱体素子R1〜Rnから成るサーマルヘッド
12により印字処理が行われる。この際に、サーマルヘ
ッド12の加圧状態が力検出手段14により検出され、
その力検出信号SPが力検出手段14から制御手段15
に出力される。
【0031】これにより、制御手段15が力検出信号S
Pに基づいてサーマルヘッド12の駆動制御をする。す
なわち、サーマルヘッド12の発熱体素子R1〜Rnの
通電期間が力検出信号SPに基づく通電制御データD3
が記憶手段16から読み出され、その通電制御データD
3に基づいて発熱体素子R1〜Rnが,例えば、太鼓状
を有している感熱紙送り手段11Aの両側に相対する発熱
体素子R1〜R3及びRn−3〜Rnの通電期間が他の
発熱体素子R4〜Rn−4の通電期間よりも長く制御さ
れる。
【0032】このため、サーマルヘッド12と感熱紙送
り手段11Aとの間の密着状態が制御手段15により認識
されることから、該サーマルヘッド12の加圧力Pの低
下した部分の発熱体素子Riを選択的に自動通電制御を
することが可能となる。
【0033】これにより、当該プリンタの印字品質及び
信頼度の向上を図ることが可能となる。
【0034】なお、本発明のサーマルプリンタの印字制
御方法によれば、図1のフローチャートに示すように、
ステップP2で感熱紙移動手段11とサーマルヘッド1
2との間の密着状態の認識処理に基づいて該サーマルヘ
ッド12の発熱体素子R1〜Rnの通電期間の補正処理
をしている。
【0035】このため、サーマルヘッド12と感熱紙送
り手段11Aとの間の密着状態に基づいて、該サーマルヘ
ッドの加圧力の低下した部分の発熱体素子の通電期間の
自動補正処理をすることが可能となる。例えば、太鼓状
の感熱紙送り手段11Aに押さえ付けられたサーマルヘッ
ド12の加圧力Fが低下してきた場合や該感熱紙送り手
段11Aが痩せて変形してきた場合、該ヘッド12の両側
部分に取付けられた発熱抵抗体R1〜R3,発熱抵抗体
Rn−2〜Rnの通電期間を、その中心部分の発熱抵抗
体R4〜Rn−3の通電期間よりも長くなるように補正
をする。このことで、従来例のように印字閾値濃度=0.
9 を与える板バネ7の加圧力Pを1とした場合に、該板
バネ7の経時変化によりサーマルヘッド12の両側に取
付けられた発熱抵抗体R1〜R3,発熱抵抗体Rn−2
〜Rnにより印字される文字等の印字濃度とその中心部
分(n/2)の印字濃度とをほぼ同等にすることが可能
となる。このことから従来例のような印字濃度の低下,
印字欠け及び印字むら等の発生が極力抑制され、バーコ
ードの印刷処理を信頼性良く行うことが可能となる。
【0036】これにより、高品質及び高信頼度のサーマ
ルプリンタを製造することが可能となる。
【0037】
【実施例】次に図を参照しながら本発明の実施例につい
て説明をする。図2〜図5は、本発明の実施例に係るサ
ーマルプリンタ及び印字制御方法を説明する図である。
【0038】図2は、本発明の実施例に係るサーマルプ
リンタの構成図であり、図3,4はその補足説明図であ
る。図2において、感熱紙17に熱印字をするサーマル
プリンタは、感熱紙移動制御部21,ラインドット型サ
ーマルヘッド22,ヘッド駆動制御回路23,圧力セン
サ24A,A/Dコンバータ24B,MPU25及びメモリ
26から成る。
【0039】すなわち、感熱紙移動制御部21は感熱紙
移動手段11の一実施例であり、プラテン21A,モータ
21B及びモータ駆動部21Cから成る。プラテン21Aは図
3に示すように軸方向の断面において太鼓状を有し、サ
ーマルヘッド22の発熱抵抗体R1〜R640 の所定の取
付け位置に感熱紙17をダッチロールさせることによ
り、それと感熱紙17の所定の被印字領域とを相対させ
るものである。なお、モータ21Bはプラテン21Aを駆動
するものであり、モータ駆動部21CはMPU25からの
移動制御データD4に基づいて出力制御をするものであ
る。
【0040】ラインドット型サーマルヘッド(以下単に
サーマルヘッドという)22はサーマルヘッド12の一
実施例であり、感熱紙17にライン状に熱印字をするも
のである。例えば、図3(a)に示すように 640個の発
熱体素子R1〜R640 がライン状に並べられ、また、該
ヘッド22がプラテン21Aの方向に板バネ7を介して加
圧力Fにより押さえ付けられている。
【0041】ヘッド駆動制御回路23はヘッド駆動制御
手段13の一実施例であり、発熱抵抗体R1〜R640 の
「ON」,「OFF」を個別に通電制御する発熱体駆動ト
ランジスタTr1〜Tr640から成る。例えば、ヘッド駆動
制御方法はMPU25からの印字データD1に基づいて
640個のトランジスタTr1〜Tr640の各ベースBに印加
される電圧の「H」レベルの通電期間,すなわち、発熱
体駆動時間Tが最適に校正された印字制御データD2に
より制御される。
【0042】圧力センサ24A,A/Dコンバータ24Bは
力検出手段14の一実施例であり、圧力センサ24Aがサ
ーマルヘッド22の加圧状態を検出して力検出信号S
P,例えば、その検出電圧VをA/Dコンバータ24Bに
出力するものである。また、圧力センサ24Aは一以上の
力検出素子PE1〜PEnの一例となるピエゾ素子から成
り、図3(a)に示すように二つのピエゾ素子PE1,P
E2が感熱紙17に相対するサーマルヘッド22の発熱抵
抗体R1〜R640 の取付け面側であって、該発熱抵抗体
R1,R640 の両側に設けられる。なお、ピエゾ素子P
Eiの出力特性については図4(b)において詳述する。
【0043】A/Dコンバータ24Bは検出電圧Vに基づ
いて16進法による出力データA〜DをMPU25に出
力するものである。なお、出力データA〜Dはメモリ2
6に格納されている通電制御データD3を読み出すアド
レスとなる(図4(a)参照)。
【0044】MPU25は制御手段15の一実施例であ
り、モータ駆動部21C,ヘッド駆動制御回路23及びA
/Dコンバータ24Bの入出力を制御するものである。例
えば、MPU25が力検出信号(電圧)SP(V)に基
づいてサーマルヘッド22の駆動制御をするものであ
る。なお、その制御フローチャートについては図5にお
いて、図3(b)を参照しながら詳述する。
【0045】メモリ26は記憶手段16の一実施例であ
り、随時書込み/読出し可能メモリ(以下RAMとい
う)や読出し専用メモリ(以下ROMという)等から成
る。例えば、サーマルヘッド22の発熱体素子R1〜R
640 の通電期間を制御する通電制御データD3が、予
め、ROMに記憶されている。なお、メモリテーブル内
容については図4(a)において詳述する。
【0046】図4(a),(b)は、本発明の実施例に
係るサーマルヘッドとプラテンとの補足説明図(その
2)であり、図4(a)はメモリ26のメモリテーブル
内容を示している。
【0047】図4(a)において、Tは通電周期であ
り、メモリ26から読み出される通電制御データD3の
内容を成すものである。例えば、圧力センサ24Aで力検
出信号(電圧)SP(V)が 0.1〔V〕置きに 0.7〜1.
2 〔V〕が検出された場合、A/Dコンバータ24Cから
MPU25に16進法よりなるアドレス(A/C出力デ
ータA,B,C,D)=「0001」〜「0110」…
が出力される。これにより、通電周期T= 1.3〜0.8
〔ms〕を内容とする通電制御データD3がメモリ26
からMPU25に読み出される。
【0048】なお、図4(b)はピエゾ素子PEiの出力
特性である。図4(b)において、縦軸は力検出信号
(電圧)SP(V)であり、横軸は力圧力P〔kg〕であ
る。また、ピエゾ素子PEiはリニア(直線)特性を示
し、例えば、力圧力P〔kg〕が低下してくると、その力
検出信号(電圧)SP(V)が少なくなる一次関数的な
特性を有している。すなわち、プラテン21Aの軸方向に
該ヘッド22を押さえ付ける板バネ7の加圧力Fが経時
変化等により低減してくると、力検出信号(電圧)SP
(V)が少なくなる特性になるものである。
【0049】このようにして、本発明の実施例に係るサ
ーマルプリンタによれば、図2〜4に示すように感熱紙
移動制御部21,ラインドット型サーマルヘッド22,
ヘッド駆動制御回路23,圧力センサ24A,A/Dコン
バータ24B,MPU25及びメモリ26が具備され、該
MPU25が力検出信号(電圧)SP(V)に基づいて
サーマルヘッド22が駆動制御をする。
【0050】例えば、予め、感熱紙17に相対するサー
マルヘッド22の発熱面側であって、発熱体素子R1〜
R 640の両側に二つのピエゾ素子PE1,PE2がそれぞれ
設けられる。
【0051】また、感熱紙移動制御部21のプラテン21
A,モータ21B及びモータ駆動部21Cにより感熱紙17
が移動供給されると、サーマルヘッド22がヘッド駆動
制御回路23により駆動制御され、該感熱紙17に640
個の発熱体素子R1〜R 640から成るサーマルヘッド2
2により印字処理が行われる。この際に、例えば、当該
プリンタの初期化処理後に、サーマルヘッド22の加圧
状態がピエゾ素子PE1, PE2により検出され、その力検
出信号(電圧)SP(V)が該ピエゾ素子PE1, PE2か
らMPU25に出力される。
【0052】これにより、MPU25が力検出信号(電
圧)SP(V)に基づいてサーマルヘッド22の駆動制
御をする。例えば、図3(a)に示すようにサーマルヘ
ッド22の発熱体素子R1〜R 640の通電期間T1,T
2を決定するデータ,すなわち、力検出信号(電圧)S
P(V)に基づく通電制御データD3がメモリ26から読
み出され、その通電制御データD3に基づいて発熱体素
子R1〜R640 が,例えば、図3(b)に示すように太
鼓状を有しているプラテン21Aの両側に相対する発熱体
素子R1〜R3及びR638 〜R640 の通電期間T1が他
の発熱体素子R4〜R637 の通電期間T2よりも長く制
御される。
【0053】このため、サーマルヘッド22とプラテン
21Aとの間の密着状態がMPU25により認識されるこ
とから、該サーマルヘッド22の加圧力Pの低下した部
分の発熱体素子Riを選択的に自動通電制御をすること
が可能となる。
【0054】これにより、図3(c)に示す印字濃度特
性において特にプラテン21Aの両側に相対する発熱体素
子R1〜R3及びR638 〜R640 に係る印字特性が改善
され、当該プリンタの印字品質及び信頼度の向上を図る
ことが可能となる。
【0055】次に、本発明の実施例に係るサーマルプリ
ンタの制御方法について該プリンタの動作を補足しなが
ら説明をする。
【0056】図5は、本発明の実施例に係るサーマルプ
リンタの印字制御フローチャートを示している。
【0057】図において、まず、ステップP1で初期設
定処理をする。この初期設定処理は、外部入力データD
INに基づいてMPU25内のカウンタ等がクリアされ
る。
【0058】次に、ステップP2で「Busy=L」により
印字データD1等の読み込み処理を開始する。例えば、
印字制御プログラムの初期値が該MPU25によりRA
M(レジスタ等)に書き込まれる。
【0059】次いで、ステップP3でデータ入力処理の
確認処理をする。この際に、入力終了の場合(YES)に
は、ステップP4に移行する。入力終了でない場合(N
O)には、ステップP3の処理を繰り返す。なお、ステ
ップP4で「Busy=H」により印字データD1等の読み
込み処理を終了する。これにより、ステップP5で印字
データD1等がMPU25内のRAM等に記憶される。
【0060】なお、本発明の実施例では、ステップP2
〜P5に並行して、ステップP6でプラテン21Aとサー
マルヘッド22との間の密着状態を認識する。この際
に、感熱紙17に相対するサーマルヘッド22の発熱抵
抗体R1,R640 の両側に設けられた二つのピエゾ素子
PE1,PE2によりサーマルヘッド12の加圧状態が検出
され、その力検出信号(電圧)SP(V)が該ピエゾ素
子PE1,PE2からA/Dコンバータ24Bに出力される
(図3参照)。これにより、力検出信号(電圧)SP
(V)に基づくアドレスA,B,C,D=「0001」
〜「0110」…がMPU25に出力される。
【0061】その後、ステップP7で両者間の密着状態
に基づいて通電期間の補正の要否の判断処理をする。こ
の際に、通電期間の補正を必要とする場合(YES)には
ステップP8に移行し、その必要がない場合(NO)に
はステップP9に移行する。
【0062】従って、通電期間の補正を必要とする場合
(YES)にはステップP8でサーマルヘッド22の発熱
体素子R1〜R640 の通電期間の補正処理をする。ここ
で、通電周期T= 1.3〜0.8 〔ms〕等を内容とする通
電制御データD3がメモリ26からMPU25に読み出
される。この際の補正処理は、例えば、太鼓状のプラテ
ン21Aに押さえ付けられたサーマルヘッド22の加圧力
Fが低下してきた場合や該プラテン21Aが痩せて変形し
てきた場合に、該ヘッド22の両側部分に取付けられた
発熱抵抗体R1〜R3,発熱抵抗体R638 〜R640 の通
電期間を、その中心部分の発熱抵抗体R4〜R637 の通
電期間よりも長くするような内容となる。
【0063】その後、ステップP9でデータ入力の完了
か否かの判断処理をする。この際に、入力処理完了の場
合(YES)には、ステップP10に移行する。また、入力
処理完了でないの場合(NO)には、ステップP2に戻
る。
【0064】従って、入力処理完了の場合(YES)に
は、ステップP10で印字制御データD2に基づいて印字
処理をする。この際に、移動制御データD4に基づいて
プラテン21A,モータ21B及びモータ駆動制御回路21C
により感熱紙17が移動供給される。また、サーマルヘ
ッド22により感熱紙17に文字や記号等がライン状に
熱印字される。これにより、サーマルヘッド22の両側
に取付けられた発熱抵抗体R1〜R3,発熱抵抗体R1
〜R640 により印字される文字等の印字濃度とその中心
部分(R360 )により印字される文字等の印字濃度とが
ほぼ同等となる。
【0065】その後、ステップP11で印字処理の終了判
断をする。この際に、印字処理を終了しない場合(N
O)には、ステップP10を継続し、(YES) の場合に印
字処理を終了する。
【0066】これにより、サーマルヘッド22とプラテ
ン21Aとの間の密着状態に基づく通電期間を内容とする
印字制御データD2により感熱紙17に文字や記号等の
熱印字処理をすることができる。
【0067】このようにして、本発明の実施例に係るサ
ーマルプリンタの印字制御方法によれば、図5のフロー
チャートに示すように、ステップP8でプラテン21Aと
サーマルヘッド22との間の密着状態の認識処理に基づ
いて該サーマルヘッド22の発熱体素子R1〜R640 の
通電期間の補正処理をしている。
【0068】このため、サーマルヘッド22とプラテン
22Aとの間の密着状態に基づいて、該サーマルヘッド2
2の加圧力Fの低下した部分の発熱体素子R1〜R3,
発熱抵抗体R1〜R640 の通電期間の自動補正処理をす
ることが可能となる。このことで、従来例のように印字
閾値濃度=0.9 を与える板バネ7の加圧力Pを1とした
場合に、該板バネ7の経時変化によりサーマルヘッド2
2の両側に取付けられた発熱抵抗体R1〜R3,発熱抵
抗体R1〜R640 により印字される文字等の印字濃度と
その中心部分(R360)の印字濃度とをほぼ同等にする
ことが可能となる。このことから、従来例のような印字
濃度の低下,印字欠け及び印字むら等の発生が極力抑制
され、バーコードの印刷処理を信頼性良く行うことが可
能となる。
【0069】これにより、高品質及び高信頼度のサーマ
ルプリンタを製造することが可能となる。
【0070】なお、本発明の実施例ではピエゾ素子PE
1, PE2を発熱抵抗体R1とR640 の両側に設ける場合
について説明したが、該発熱抵抗体R1〜R640 の中間
部分に拡散して設けてもよい。この場合、該ピエゾ素子
PE1, PE2の引出し配線を透明電極等する工夫が伴うが
MPU25において、太鼓状のプラテン21Aの外形状を
認識したり、板バネ7の加圧状態を認識することができ
る。
【0071】これにより、出荷時のサーマルヘッド22
のセット状態等を高速,かつ独自に検査したり、太鼓状
のプラテン21Aの交換時期等のメンテナンス処理の目安
とすることが可能となる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサーマル
プリンタによれば感熱紙移動手段,複数の発熱体素子か
ら成るサーマルヘッド,ヘッド駆動制御手段,力検出手
段及び制御手段が具備され、予め、ヘッド発熱面側に設
けられた力検出素子により検出された力検出信号に基づ
いて該制御手段がサーマルヘッドの駆動制御をしてい
る。
【0073】このため、サーマルヘッドと感熱紙送り手
段との間の密着状態が制御手段により認識されることか
ら、該サーマルヘッドの加圧力の低下した部分の発熱体
素子を選択的に自動通電制御をすることが可能となる。
【0074】なお、本発明のサーマルプリンタの印字制
御方法によれば、感熱紙移動手段とサーマルヘッドとの
間の密着状態の認識処理に基づいて該サーマルヘッドの
発熱体素子の通電期間の補正処理をしている。
【0075】このため、サーマルヘッドと感熱紙送り手
段との間の密着状態に基づいて、太鼓状の感熱紙送り手
段に押さえ付けられたサーマルヘッドの加圧力が低下し
てきた場合や該感熱紙送り手段が痩せて変形してきた場
合に、ヘッド両側部分に取付けられた発熱抵抗体の通電
期間を、その中心部分の発熱抵抗体の通電期間よりも長
くなるように自動補正をすることが可能となる。このこ
とで、サーマルヘッドを押さえ付ける板バネが極端に変
形,劣化等を起こさない限り、ヘッド両側に取付けられ
た発熱抵抗体により印字される文字等の印字濃度とその
中心部分の印字濃度とを均一にすることが可能となる。
このことから従来例のような印字濃度の低下,印字欠け
及び印字むら等の発生が極力抑制され、バーコード等の
最適印刷処理を行うことが可能となる。
【0076】これにより、当該プリンタの印字品質及び
信頼性の向上が図られ、高品質及び高信頼度のサーマル
プリンタの提供に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーマルプリンタ及び印字制御方
法の原理図である。
【図2】本発明の実施例に係るサーマルプリンタの構成
図である。
【図3】本発明の実施例に係るサーマルヘッドとプラテ
ンとの補足説明図(その1)である。
【図4】本発明の実施例に係るサーマルヘッドとプラテ
ンとの補足説明図(その2)である。
【図5】本発明の実施例に係るサーマルプリンタの印字
制御フローチャートである。
【図6】従来例に係るサーマルプリンタの構成図であ
る。
【図7】従来例に係る問題点を説明するサーマルヘッド
の諸特性図(その1)である。
【図8】従来例に係る問題点を説明するサーマルヘッド
の諸特性図(その2)である。
【符号の説明】
11…感熱紙移動手段、 12…サーマルヘッド、 13…ヘッド駆動制御手段、 14…力検出手段、 15…制御手段、 16…記憶手段、 11A…感熱紙送り手段、 R1〜Rn…発熱体素子、 D1…印字データ、 D2…印字制御データ、 D3…通電制御データ、 SP…力検出信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱紙(17)を移動供給する感熱紙移
    動手段(11)と、 前記感熱紙(17)に印字をする複数の発熱体素子(R
    1〜Rn)から成るサーマルヘッド(12)と、 前記サーマルヘッド(12)の駆動制御をするヘッド駆
    動制御手段(13)と、 前記サーマルヘッド(12)の前記複数の発熱体素子
    (R1〜Rn)を挟む位置に配置され、前記サーマルヘ
    ッド(12)の加圧状態を検出して力検出信号(SP)
    を出力する一対の力検出素子により構成される力検出手
    段と、 前記力検出信号(SP)と通電制御データ(D3)との
    関係を記憶し、前記力検出信号(SP)に応じた通電制
    御データ(D3)を出力する記憶手段(16)と、 前記記憶手段(16)から出力される前記通電制御デー
    タ(D3)により前記ヘッド駆動制御手段(13)を介
    して前記サーマルヘッド(12)の中央部の発熱体素子
    と両側部の発熱体素子との通電期間を個別に制御する制
    御手段(15)とを具備することを特徴とするサーマル
    プリンタ。
  2. 【請求項2】 感熱紙(17)が移動供給される感熱紙
    移動手段(11)とサーマルヘッド(12)との間の密
    着状態を、前記サーマルヘッド(12)の複数の発熱体
    素子(R1〜Rn)を挟む位置に配置された一対の力検
    出素子により構成される力検出手段(14)により監視
    する認識処理を行い、記憶手段(16)に記憶している
    力検出手段(14)の出力(SP)と通電制御データ
    (D3)との関係を用いて、前記サーマルヘッド(1
    2)の中央部の発熱体素子及び両側部の発熱体素子に対
    して個別に通電期間の補正処理をすることを特徴とする
    サーマルプリンタの印字制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101700857B (zh) * 2009-09-30 2012-01-25 马鞍山方圆回转支承股份有限公司 重载荷大型回转支承

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