JP3181603U - 半導体製造装置 - Google Patents

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慎平 国田
謙悟 鳥居
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Abstract

【課題】半導体製造装置側端子に力が加わったとしてもその力の影響がセラミック基板に及ばないようにする半導体製造装置を提供する。
【解決手段】半導体製造装置10は、裏面に電極端子26を有する静電チャック20と、この静電チャック20の裏面に固着されたベース部材30とを備えている。ベース部材30は、電極端子26と対向する位置に貫通孔32を有している。この貫通孔32には、絶縁スリーブ34が固着されている。絶縁スリーブ34には、別装置の端子と着脱可能に接続されるチャック側端子40がC字状の固定用リング50を介して固定されている。このチャック側端子40は、電極端子26に可撓性のケーブル36を介して接続されている。絶縁スリーブ34は、貫通孔32の段差32cに掛止するフランジ34aを有し、該フランジ34aが段差32cに掛止した状態では先端34bが静電チャック20から離間するように設計されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、半導体製造装置に関する。
半導体製造装置は、エッチング装置、イオン注入装置、電子ビーム露光装置などにおいて、ウエハを固定したりウエハを加熱・冷却したりするのに用いられる。こうした半導体製造装置としては、ウエハ載置面を有し静電電極を内蔵したセラミック製の静電チャックと、この静電チャックのウエハ載置面とは反対側の面に接着された金属製のベース部材とを備えたものが知られている。
特許文献1には、こうした半導体製造装置が開示されている。図11に示すように、静電チャック320とベース部材330とを備えた半導体製造装置310は、チャック側端子340を、ウエハの処理目的に応じた処理装置380の端子382に接続して使用される。静電チャック320に内蔵された静電電極322及びヒーター電極324のそれぞれに、電極端子326が可撓性のケーブル336を介してチャック側端子340に接続されている。こうしたチャック側端子340の部分拡大図を図12に示す。ベース部材330のうちこの電極端子326と対向する位置には、貫通孔332が設けられ、この貫通孔332の内周面には、絶縁スリーブ334が接着されている。そして、チャック側端子340の外周面に設けられた雄ネジ340aを絶縁スリーブ334の内周面に設けられた雌ネジ334aにネジ込む。こうすることにより、チャック側端子340は、電極端子326に接続された可撓性のケーブル336と一体化されると共に、絶縁スリーブ334とも一体化される。
特開2008−98513号公報
しかしながら、上述の半導体製造装置310では、絶縁スリーブ334のうち静電チャック側の端部334bは静電チャック320に接するように組み付けられているため、以下のような問題がある。すなわち、ベース部材330を図示しない支持台に固定した状態でチャック側端子340を処理装置380の端子382に接続する場合、チャック側端子340は静電チャック側に押し込まれる方向の力を受ける。このとき、絶縁スリーブ334は、チャック側端子340と一体化されているため、同じく静電チャック側に押し込まれる方向の力を受ける。すると、絶縁スリーブ334のうち静電チャック側の端部334bは、静電チャック320を押圧することがあり、その結果、静電チャック320とベース部材330との間に隙間が生じることがある。こうした隙間が生じると、静電チャック320の熱をベース部材330へ逃がすのに支障が生じる等の不具合が発生するため、好ましくない。
本考案はこのような課題を解決するためになされたものであり、半導体製造装置において、半導体製造装置側端子に力が加わったとしてもその力の影響がセラミック基板に及ばないようにすることを主目的とする。
本考案の半導体製造装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本考案の半導体製造装置は、
ウエハ載置面を有し電極を内蔵したセラミック基板と、
前記セラミック基板のうち前記ウエハ載置面とは反対側の面に固着された金属製のベース部材と、
前記セラミック基板のうち前記ウエハ載置面とは反対側の面に設けられ、前記電極と接続された電極端子と、
前記ベース部材のうち前記電極端子と対向する位置に設けられた貫通孔と、
前記貫通孔の内周面に固着された絶縁スリーブと、
前記電極端子に可撓性のケーブルを介して接続されると共に前記絶縁スリーブ内に配置され、別装置の端子と着脱可能に接続される半導体製造装置側端子と、
を備えた半導体製造装置であって、
前記ベース部材は、前記絶縁スリーブに設けられたフランジと掛止して該絶縁スリーブが前記貫通孔の奥に向かって進入するのを阻止する掛止部を有し、
前記絶縁スリーブは、前記フランジが前記掛止部に掛止した状態では先端が前記セラミック基板から離間するように設計されており、
前記半導体製造装置側端子は、外周面に凹溝を有し、該凹溝に嵌め込まれたC字状の固定用リングを介して前記絶縁スリーブの開口縁に固定され、
前記凹溝は、溝底に平底部を有し、
前記固定用リングは、前記凹溝に嵌め込まれる切欠に前記平底部と面接触する平面部を有し、
前記絶縁スリーブの前記開口縁及び前記固定用リングのうち、一方は、高さの異なる2つのステップ面とその2つのステップ面同士を連結する連結面とからなる段差部を有し、もう一方は、前記段差部の前記連結面と少なくとも1つの前記ステップ面とに合致する段差合致部を有し、前記フランジと前記固定用リングとは、前記段差部と前記段差合致部とが合致された状態で固定されているものである。
この半導体製造装置では、別途用意した支持台にベース部材を支持した状態で半導体製造装置側端子を半導体製造装置とは別の装置の端子に接続する場合、半導体製造装置側端子はセラミック基板側に近づく方向の力を受ける。このとき、絶縁スリーブは、半導体製造装置側端子と一体化されているため、同じくセラミック基板側に近づく方向の力を受ける。しかし、絶縁スリーブは、フランジが掛止部に掛止した状態では先端(セラミック基板に近い側の端部)がセラミック基板から離間するように設計されている。このため、絶縁スリーブの先端が、セラミック基板をベース部材から離れる方向に押すことがない。その結果、セラミック基板とベース部材との間に隙間が生じるおそれがない。また、半導体製造装置側端子は、外周面に凹溝を有し、該凹溝に嵌め込まれたC字状の固定用リングを介して絶縁スリーブのフランジの内周側に固定されている。ここで、凹溝は、溝底に平底部を有し、固定用リングは、その凹溝に嵌め込まれる切欠に平底部と面接触する平面部を有している。凹溝に固定用リングが嵌め込まれた状態では、凹溝の平底部と固定用リングの平面部とが面接触しているため、半導体製造装置側端子と固定用リングは相対的に回転してしまうことがない。更に、絶縁スリーブのフランジ及び固定用リングのうち、一方は、高さの異なる2つのステップ面とその2つのステップ面同士を連結する連結面とからなる段差部を有し、もう一方は、その段差部の連結面と少なくとも1つのステップ面とに合致する段差合致部を有している。絶縁スリーブのフランジと固定用リングとは段差部と段差合致部とが合致された状態で固定されているため、固定用リングが絶縁スリーブに対して中心ズレを起こしたり、固定用リングが絶縁スリーブに対して周方向へのズレを起こしたりすることがない。その結果、絶縁スリーブや半導体製造装置側端子にネジ加工を施すことなく両者を固定できるし、ネジ込む操作が必要ないため電極端子と可撓性のケーブルとの接合部分にねじれが生じてしまうといった問題も生じない。
本考案の半導体製造装置において、前記固定用リングは、絶縁性の部材としてもよい。こうすれば、半導体製造装置側端子を流れる電流が固定用リングを介して外部に漏出することがない。
本考案の半導体製造装置は、前記固定用リングが外部に露出せずかつ前記半導体製造装置側端子における前記別装置の端子との着脱部が外部に露出するように設けられた絶縁性のカバーを備えていてもよい。こうすれば、固定用リングが絶縁性の部材でない場合でも、半導体製造装置側端子を流れる電流が固定用リングを介して外部に漏出することがない。
また、前記絶縁スリーブの先端と前記セラミック基板との隙間には絶縁樹脂が充填されていてもよい。こうすれば、前記スリーブとセラミック基板との隙間から絶縁が破壊されるのを防止することができる。
半導体製造装置10の概略を示す部分断面図である。 半導体製造装置10のチャック側端子付近の部分拡大図である。 図2のA−A断面図(ベース部材30は省略)である。 半導体製造装置10の組立工程図である。 半導体製造装置10の組立工程図である。 半導体製造装置10の組立工程図である。 半導体製造装置10の組立工程図である。 半導体製造装置110のチャック側端子付近の部分拡大図である。 半導体製造装置210のチャック側端子付近の部分拡大図である。 半導体製造装置10の別例のチャック側端子付近の部分拡大図である。 半導体製造装置310の概略を示す部分断面図である。 半導体製造装置310のチャック側端子付近の部分拡大図である。
次に、本考案の好適な一実施形態について図面を用いて説明する。図1は半導体製造装置10の概略を示す部分断面図、図2は半導体製造装置10のチャック側端子付近の部分拡大図である。
半導体製造装置10は、図1に示すように、表面がウエハ載置面Sであり静電電極22及びヒーター電極24を内蔵した静電チャック20と、この静電チャック20のうちウエハ載置面Sとは反対側の面(裏面)に接着剤により固着された金属製のベース部材30と、静電電極22及びヒーター電極24のそれぞれに接続されたチャック側端子40とを備えたものである。なお、静電チャック20が本考案におけるセラミック基板に相当し、チャック側端子40が本考案における半導体製造装置側端子に相当する。
静電チャック20は、セラミック焼結体(例えばアルミナセラミック焼結体)からなる円盤状部材であり、その内部に、ウエハ載置面Sに載置されたウエハを静電力によって吸着する静電電極22と、電圧が印加されると発熱するヒーター電極24とが埋設されている。この静電チャック20の裏面には、複数の電極端子26が設けられている。電極端子26には、静電電極22に接続されているものとヒーター電極24に接続されているものがある。
ベース部材30は、金属製(例えばアルミニウム合金製)の円盤状部材であり、各電極端子26に対向する位置に貫通孔32を有している。このベース部材30は、静電チャック20を冷却する役割を果たすものであり、内部に冷却水通路(図示せず)が形成されている。
チャック側端子40は、外周面40aの全周にわたって凹溝40bが設けられた雌型コネクタであり、ベース部材30の各貫通孔32の内部に設けられている。図2に示すように、チャック側端子40は、電極端子26と可撓性のケーブル36を介して接続されている。このケーブル36は、屈曲された状態でチャック側端子40と電極端子26との間のスペースに収納されている。貫通孔32は、静電チャック20に近い側が小径部32a、静電チャック20から遠い側が大径部32bとなっており、小径部32aと大径部32bとの間に段差32cを有している。貫通孔32には絶縁スリーブ34が挿入され、貫通孔32の内周面と絶縁スリーブ34の外周面とは接着剤で固着されている。なお、貫通孔32の内部に設けられた段差32cが本考案の掛止部に相当する。
絶縁スリーブ34は、貫通孔32の段差32cと掛止するフランジ34aを有している。この絶縁スリーブ34の先端34bからフランジ34aまでの長さLは、貫通孔32の小径部32aの深さD(ベース部材30のうち静電チャック20と接着された面から段差32cまでの長さ)より短くなるように設計されている。このため、絶縁スリーブ34のフランジ34aが貫通孔32の段差32cに掛止した状態では、絶縁スリーブ34の先端34b(静電チャック20に近い側の端部)は静電チャック20から離間している。また、絶縁スリーブ34の先端34bと静電チャック20との隙間および絶縁スリーブ34と貫通孔32との隙間には、絶縁樹脂38が充填されている。この絶縁樹脂38は、絶縁スリーブ34の内部にも入り込んでいる。こうした絶縁スリーブ34は、電気絶縁性を有する材料、例えばセラミック材料や樹脂材料などで形成されている。
絶縁スリーブ34の開口縁には、C字状の固定用リング50(図3参照)を介してチャック側端子40が固定されている。固定用リング50は、平面視がC字状の絶縁性のリングであり、電気絶縁性を有する材料、例えばセラミック材料や樹脂材料などで形成されている。チャック側端子40の凹溝40bは、溝底に平底部40cを有している。図3は、ベース部材を省略した図2のA−A断面図(チャック側端子40を凹溝40bの位置で水平に切断した断面)であり、凹溝40bの溝底は円柱を平行な2面(平底部40c)で切り落とした形状となっている。固定用リング50は、凹溝40bに嵌め込まれるU字状の切欠50aを有している。この切欠50aは、凹溝40bの平底部40cと面接触する平面部50bを有している。凹溝40bに固定用リング50が嵌め込まれた状態では、凹溝40bの平底部40cと固定用リング50の平面部50bとが面接触している。
絶縁スリーブ34の開口縁は、高さの異なる2つのステップ面α、βとその2つのステップ面α、βを連結する連結面γとからなる段差部Xを有している。固定用リング50は、その段差部Xの連結面γと2つのステップ面α、βとに合致する段差合致部Yを有している。段差合致部Yは、2つのステップ面x、yと、その2つのステップ面x、yとを連結する連結面zとからなり、ステップ面x、yがそれぞれステップ面α、βと面接触し、連結面zがステップ面γと面接触している。絶縁スリーブ34と固定用リング50とは、段差部Xと段差合致部Yとが合致された状態で固定されている。このとき、段差合致部Yを段差部、段差部Xを段差合致部とみることもできる。
この半導体製造装置10は、ウエハの処理目的に応じた処理装置80(図1参照、別装置に相当)に接続して使用する。処理装置80には、半導体製造装置10の各チャック側端子40(雌型コネクタ)のに対向する位置に処理装置側端子82(雄型コネクタ)が設けられている。半導体製造装置10を処理装置80に接続する際、ベース部材30を図示しない支持台に固定した状態で、互いに向かい合う端子同士を接続する。このとき、チャック側端子40には静電チャック20に近づく方向の力が加えられる。絶縁スリーブ34は、チャック側端子40と一体化されているため、同じく静電チャック20に近づく方向の力を受ける。しかし、絶縁スリーブ34は、貫通孔32の段差32cに掛止するフランジ34aを有し、このフランジ34aが段差32cに掛止した状態では先端34bが静電チャック20から離間するように設計されている。このため、絶縁スリーブ34の先端34bが、静電チャック20をベース部材30から離れる方向に押すことがない。また、絶縁樹脂38は、絶縁スリーブ34の先端34bによって静電チャック側に押圧されたとしても、自らが変形してその圧力を吸収するため、静電チャック20に力を及ぼすことはほとんどない。更に、ケーブル36は、チャック側端子40によって静電チャック側に押圧されたとしても、自らが撓んでその圧力を吸収するため、静電チャック20に力を及ぼすことはほとんどない。その結果、チャック側端子40と処理装置側端子82との抜き差しを繰り返したとしても、それが原因で静電チャック20とベース部材30との間に隙間が生じるおそれがない。
次に、半導体製造装置10の製法について説明する。図4〜図7は、半導体製造装置10の組立工程図である。
まず、図4に示す静電チャック20を用意する。この静電チャック20の電極端子26には、可撓性のケーブル36を介してチャック側端子40が予め接続されている。一方、段差32cの付いた貫通孔32が設けられたベース部材30も用意する。そして、静電チャック20の裏面に接着剤を塗布し、貫通孔32のうち小径部32aの開口がチャック側端子40と向かい合うようにし、貫通孔32にチャック側端子40を挿入すると共に、静電チャック20とベース部材30とを貼り付ける。
次に、図5に示す絶縁スリーブ34を用意する。そして、ベース部材30の貫通孔32のうち静電チャック側に柔軟性に富む絶縁樹脂38を注入する。続いて、絶縁スリーブ34の外周面に接着剤を塗布した状態で、絶縁スリーブ34を、先端34bから貫通孔32に挿入し、貫通孔32の段差32cにフランジ34aが掛止するまで挿入する。このとき、絶縁樹脂38は、柔軟性を有しているため、静電チャック20に力を及ぼすことはほとんどない。
次に、図6に示す固定用リング50を用意し、U字状の切欠50aをチャック側端子40の凹溝40bに嵌め込む。図7は、チャック側端子40の凹溝40bの固定リング50を嵌め込んだ状態を示す。凹溝40bに固定用リング50が嵌め込まれた状態では、凹溝40bの平底部40cと固定用リング50の平面部50bとが面接触している(図3参照)。
そして最後に、絶縁スリーブ34の開口縁(図2のステップ面α、β及び連結面γ)に接着剤を塗布し、絶縁スリーブ34の段差部Xと固定用リング50の段差合致部Yとが合致するように位置を調整しながら両者を接着する。こうして、チャック側端子40が固定用リング50を介して絶縁スリーブ34の開口縁に固定される。このとき、絶縁樹脂38やケーブル36は、柔軟性や可撓性を有しているため、静電チャック20に力を及ぼすことはほとんどない。以上の工程により、半導体製造装置10が完成する。
以上詳述した半導体製造装置10によれば、チャック側端子40と処理装置側端子82とを接続する際にチャック側端子40が貫通孔32の奥へ押圧されたとしても、絶縁スリーブ34の先端34bは、静電チャック20をベース部材30から離れる方向に押すことがない。その結果、静電チャック20とベース部材30との間に隙間が生じるおそれがない。
また、絶縁スリーブ34に固定用リング50を介してチャック側端子40が固定されるため、チャック側端子40にネジ加工などを施すことなく両者を一体化できるし、ネジ込む操作が必要ないため電極端子26と可撓性のケーブル36との接合部分にねじれが生じてしまうといった問題も生じない。また、チャック側端子40の凹溝40bに固定用リング50が嵌め込まれており、こうした状態では、凹溝40bの平底部40cと固定用リング50の平面部50bとが面接触しているため、チャック側端子40と固定用リング50は相対的に回転してしまうことがない。また、凹溝40bに固定用リング50が嵌め込まれているため、固定用リング50に対してチャック側端子40がベース部材30の厚さ方向に移動することもない。更に、絶縁スリーブ34の段差部Xと固定用リング50の段差合致部Yとが合致された状態で固定されているため、固定用リング50が絶縁スリーブ34の奥へずれたり固定用リング50が絶縁スリーブ34に対して径方向へずれたりすることがない。
更に、絶縁スリーブ34の先端34bと静電チャック20との隙間には柔軟性に富む絶縁樹脂38が充填されているため、絶縁スリーブ34と静電チャック20との隙間から絶縁が破壊されるのを防止することができる。また、予め電極端子26に可撓性のケーブル36を介して接続されたチャック側端子40を有する静電チャック20を用意し、その静電チャック20を用いて半導体製造装置10を組み立てることができるため、比較的簡易に半導体製造装置10を組み立てることができる。これに対して、例えば図10のように、最終工程でチャック側端子340を可撓性のケーブル336に接続する場合には、十分なスペースとはいえない絶縁スリーブ334内で可撓性のあるケーブル336とチャック側端子340とを接続することになるため、その接続作業は容易ではなく、作業性に問題がある。
なお、本考案は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、固定用リング50は、2つのステップ面x、yと、その2つのステップ面x、yとを連結する連結面zとからなる段差合致部Yを有するものとしたが、ステップ面や連結面を有さなくてもよい。図8は、ステップ面や連結面を有さない固定用リング150を用いた半導体製造装置110のチャック側端子付近の部分拡大図である。半導体製造装置110では、固定用リング150は、絶縁スリーブ34の段差部Xの連結面γと1つのステップ面βに合致する段差合致部Zを有している。そして、絶縁スリーブ34と固定用リング150とは、段差部Xと段差合致部Zとが合致された状態で固定されている。このため、固定用リング150が絶縁スリーブ34に対して中心ズレを生じたり、固定用リング150が絶縁スリーブ34に対して周方向へずれたりすることがない。
上述した実施形態では、絶縁スリーブ34は、2つのステップ面α、βと、その2つのステップ面α、βとを連結する連結面γとからなる段差部Xを有するものとしたが、ステップ面や連結面を有さなくてもよい。図9は、ステップ面や連結面を有さない絶縁スリーブ234を用いた半導体製造装置210のチャック側端子付近の部分拡大図である。半導体製造装置210では、固定用リング250は、2つのステップ面s、tと、その2つのステップ面s、tとを連結する連結面uとからなる段差部Pを有している。また、絶縁スリーブ234は、固定用リング250の段差部Pの連結面uと1つのステップ面sに合致する段差合致部Qを有している。そして、固定用リング50と絶縁スリーブ234とは、段差部Pと段差合致部Qとが合致された状態で固定されている。このため、固定用リング250が絶縁スリーブ234に対して中心ズレを生じたり、固定用リング250が絶縁スリーブ234に対して周方向へずれたりすることがない。
上述した実施形態では、固定用リング50は、絶縁性の部材としたが、導電性の部材としてもよい。この場合、固定用リング50を覆うような絶縁性のカバーを備えたものとすることが好ましい。こうしたカバーは、例えばセラミック材料や樹脂材料などで形成されているものとしてもよい。図10は、半導体製造装置10につき、絶縁性のカバー70を備えた別例のチャック側端子付近の部分拡大図である。この絶縁性のカバー70は、固定用リング50が外部に露出しないように固定用リング50を覆い、かつ、チャック側端子40における別装置80の端子82との着脱部42が外部に露出するように端子孔71が形成されている。こうしたカバー70は、接着やネジ止めによってベース部材30に固定してもよい。なお、図10では、カバー70は、1つの固定用リング50のみを覆うものとしたが、図1のように複数のチャック側端子40を備えた半導体製造装置10においては、1つのカバー70で複数の固定用リング50を覆ってもよい。こうすれば、カバー70の数を少なくできるので、無駄が少ない。なお、固定用リング50が絶縁性の部材である場合にもこうした絶縁性のカバー70を備えるものとしてもよい。
上述した実施形態では、チャック側端子40は、外周面40aの全周にわたって凹溝40bが設けられたものとしたが、凹溝は全周にわたるものでなくてもよい。また、チャック側端子40の凹溝40bの溝底は、円柱を平行な2面(平底部40c)で切り落とした形状としたが、多角柱としてもよい。こうしたものでは、凹溝40bに必然的に平底部が形成される。
上述した実施形態では、チャック側端子40を雌型コネクタとし、処理装置側端子82を雄型コネクタとしたが、チャック側端子40を雄型コネクタとし、処理装置側端子82を雌型コネクタとしてもよい。
上述した実施形態では、セラミック基板として、静電電極22とヒーター電極24とを内蔵する静電チャック20を採用したが、静電電極を内蔵するがヒーター電極を内蔵しない静電チャックを採用してもよいし、ヒーター電極を内蔵するが静電電極を内蔵しないセラミックヒーターを採用してもよい。
上述した実施形態では、貫通孔32の内部に段差32cを設けたが、貫通孔32を段差32cのないストレート形状の孔(内径は小径部32bの径)とし、貫通孔32の開口縁に絶縁スリーブ34のフランジ34aを掛止させる構造としてもよい。その場合には、貫通孔32の開口縁が本考案の掛止部に相当することになる。尚、掛止部は、ベース部材30の厚さ方向において処理装置側にあるのが好ましい。こうすれば、絶縁スリーブ34,134が押されても、ベース部材30がひずむため、静電チャック20(セラミック部材)が押されることがない。上記の実施形態による静電チャックを作製し、処理装置内に設置、取り外しを繰返し行った結果、静電チャックとベース部材の間に隙間は確認されず、従来構造の課題であった熱の逃げの変化によるウエハ戴置面の均熱性の劣化などが生じないことが確認された。
10 半導体製造装置、20 静電チャック、22 静電電極、24 ヒーター電極、26 電極端子、30 ベース部材、32 貫通孔、32a 小径部、32b 大径部、32c 段差、34 絶縁スリーブ、34a フランジ、34b 先端、36 ケーブル、38 絶縁樹脂、40 チャック側端子、40a 外周面、40b 凹溝、40c 平底部、42 着脱部、50 固定用リング、50a 切欠、50b 平面部、70 カバー、71 端子孔、80 処理装置、82 処理装置側端子、110 半導体製造装置、150 固定用リング、210 半導体製造装置、234 絶縁スリーブ、250 固定用リング、310 半導体製造装置、320 静電チャック、322 静電電極、324 ヒーター電極、326 電極端子、330 ベース部材、332 貫通孔、334 絶縁スリーブ、334a 雌ネジ、334b 端部、336 ケーブル、340 チャック側端子、340a 雄ネジ、380 処理装置、382 端子、S ウエハ載置面、X,P 段差部、Y,Z,Q 段差合致部、α,β,x,y,s,t ステップ面、γ,z,u 連結面。

Claims (3)

  1. ウエハ載置面を有し電極を内蔵したセラミック基板と、
    前記セラミック基板のうち前記ウエハ載置面とは反対側の面に固着された金属製のベース部材と、
    前記セラミック基板のうち前記ウエハ載置面とは反対側の面に設けられ、前記電極と接続された電極端子と、
    前記ベース部材のうち前記電極端子と対向する位置に設けられた貫通孔と、
    前記貫通孔の内周面に固着された絶縁スリーブと、
    前記電極端子に可撓性のケーブルを介して接続されると共に前記絶縁スリーブ内に配置され、別装置の端子と着脱可能に接続される半導体製造装置側端子と、
    を備えた半導体製造装置であって、
    前記ベース部材は、前記絶縁スリーブに設けられたフランジと掛止して該絶縁スリーブが前記貫通孔の奥に向かって進入するのを阻止する掛止部を有し、
    前記絶縁スリーブは、前記フランジが前記掛止部に掛止した状態では先端が前記セラミック基板から離間するように設計されており、
    前記半導体製造装置側端子は、外周面に凹溝を有し、該凹溝に嵌め込まれたC字状の固定用リングを介して前記絶縁スリーブの開口縁に固定され、
    前記凹溝は、溝底に平底部を有し、
    前記固定用リングは、前記凹溝に嵌め込まれる切欠に前記平底部と面接触する平面部を有し、
    前記絶縁スリーブの前記開口縁及び前記固定用リングのうち、一方は、高さの異なる2つのステップ面とその2つのステップ面同士を連結する連結面とからなる段差部を有し、もう一方は、前記段差部の前記連結面と少なくとも1つの前記ステップ面とに合致する段差合致部を有し、前記フランジと前記固定用リングとは、前記段差部と前記段差合致部とが合致された状態で固定されている、
    半導体製造装置。
  2. 前記固定用リングは、絶縁性の部材である、請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 前記固定用リングが外部に露出せずかつ前記半導体製造装置側端子における前記別装置の端子との着脱部が外部に露出するように設けられた絶縁性のカバーを備えている、請求項1又は2に記載の半導体製造装置。
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