JP3180667B2 - ウェーハ収納容器の係止構造 - Google Patents

ウェーハ収納容器の係止構造

Info

Publication number
JP3180667B2
JP3180667B2 JP12053796A JP12053796A JP3180667B2 JP 3180667 B2 JP3180667 B2 JP 3180667B2 JP 12053796 A JP12053796 A JP 12053796A JP 12053796 A JP12053796 A JP 12053796A JP 3180667 B2 JP3180667 B2 JP 3180667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper lid
outer box
main body
wafer
hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12053796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09306982A (ja
Inventor
良浩 清野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP12053796A priority Critical patent/JP3180667B2/ja
Publication of JPH09306982A publication Critical patent/JPH09306982A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3180667B2 publication Critical patent/JP3180667B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の半導体ウェ
ーハ(以下、ウェーハという)を保管したり、運搬する
のに用いて好適な、ウェーハ収納容器に関し、特に、上
蓋と外箱本体との係止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェーハはシリコン等の単結晶インゴッ
トを軸直角方向に薄くスライスして得られるが、これは
薄くて脆く、しかも汚染を極端に嫌うため、その搬送に
は充分な配慮が必要である。すなわち、ウェーハをクリ
ーンな状態で輸送するために、ウェーハをウェーハ収納
インラインバスケット(内箱)に入れた状態でウェーハ
収納容器(輸送用ウェーハ出荷ボックス)に収納し、こ
れに、上蓋を被せて気密状態に封じ込め、さらに、ウェ
ーハ収納容器の外部を包装し衝撃を緩和する緩衝材とと
もに段ボール梱包して、輸送する。このように、ウェー
ハ収納容器は、一般に、前記内箱を収納する外箱本体
と、外箱本体を封じ込める上蓋とで構成されており、内
部をクリーンな状態に常に保つためには、外箱本体と上
蓋との接合部分を完全にシールする必要がある。そし
て、このようなウェーハ収納容器においては、上蓋を外
箱本体に固定することと、簡単な操作で上蓋の外箱本体
への係止を解除することが要求される。
【0003】ここで、ウェーハを整然と収納して搬送す
ることのできる、従来のウェーハ収納容器としては、例
えば図6乃至図13に示すようなものが知られている
(特開平5−63066号公報)。すなわち、図6は従
来の係止構造を備えるウェーハ収納容器の破断正面図、
図7は図6の側面図、図8は図6のA部拡大詳細図、図
9は上蓋の正面図、図10は図9のB−B線断面図、図
11は係止構造を示すフック部の正面図、図12は図1
1のC−C線断面図、図13は上蓋を閉じる際のフック
の作用を示す図12と同様の図である。
【0004】ウェーハ収納容器は、図6および図7に示
すように、外箱1と外箱1内に収納される内箱2を含ん
で構成されている。外箱1は、外箱本体1Aと上蓋1B
とで構成され、上蓋1Bは外箱本体1Aの上端開口部に
被せられて外箱本体1Aに係止されるが、両者の間には
パッキン3が介在するため、図示のように上蓋1Bを閉
じた状態では外箱1内は密閉状態に保たれる。また、内
箱2は、図7に示すように、複数枚のウェーハWを整然
と収容するものであって、これの上部は開口し、その相
対向する一対の側壁2a,2aの内側には縦方向に長い
複数のリブ2bがウェーハWの配列方向(図6の紙面垂
直方向)に適当なピッチで突設されており、これらのリ
ブ2bの間には複数の仕切溝が形成されている。そし
て、各ウェーハWは、側壁2a,2aにそれぞれ形成さ
れた相対向する一対の仕切溝に嵌め込まれて整然と収容
される。
【0005】ところで、上蓋1Bの開口周縁部には、図
8に詳細に示すように、内外二重壁を構成する内側壁1
1および外側壁12が形成されている。また、外箱本体
1Aの開口周縁部には、同じく内外二重壁を構成する内
側壁13および外側壁14が形成されている。図示のよ
うに、外箱本体1Aの上端開口部に上蓋4が被せられて
係止されている状態においては、上蓋1Bと外箱本体1
Aの各外側壁12,14は互いに嵌合しており、嵌合状
態にある両外側壁12,14と上蓋1B、外箱本体1A
の各内側壁11,13とで囲まれる空間には前記パッキ
ン3が介在し、このパッキン3のシール作用によって上
蓋1Bと外箱本体1Aとの接合部から収納容器内への外
気の浸入が防止されている。
【0006】ここで、上蓋1Bの係止構造について、図
9乃至図13を参照して説明する。図9に示すように、
上蓋1Bの左右側方には、開口周縁部から一体的に垂下
する一対のフック16,16が相対向して形成されてお
り、各フック16,16の両端部には係止片17,17
が形成され、中央部には矩形の操作口18が穿設されて
いる。一方、図11乃至図13に示すように、外箱本体
1Aの前記フック16に対応する部位には、フック16
が嵌まり込むべき矩形凹部21が形成されており、外箱
本体1Aの開口周縁部には前記フック16の係止片1
7,17の頂部が係合すべき係止具22,22が突設さ
れている。なお、各係止具22には、下方に向って広が
る傾斜面22aが形成されている。また、外箱本体1A
の係止具22,22の下方位置には、図12に示すよう
に、上蓋1Bが係止状態にあるときにフック16の係止
片17,17の裏面の中間部に当接する突起23,23
が突設されている。
【0007】上記構成のウェーハ収納容器において、上
蓋1Bを閉じるには、図13に示すように、上蓋1Bを
外箱本体1Aの上端開口部に被せ、上蓋1Bを下方へ押
圧すればよい。すると、図13に実線にて示すように、
上蓋1Bの各フック16はその下端縁が外箱本体1Aの
係止具22の斜面22aに当接し、該斜面22aに沿っ
て滑ることによってフック16は外方へ押し広げられ
る。そして、フック16の下端縁が係止具22から外れ
た後は、図13に鎖線にて示すように、フック16はそ
の裏面が係止具22に当接することによってさらに押し
広げられ、各係止片17の上端縁が係止具22を通過す
ると同時にフック16は弾性力で元の位置まで戻り、こ
のとき各係止片17の上端が係止具22に係合するた
め、上蓋1Bは外箱本体1Aに部せられて係止される。
【0008】次に、上蓋1Bを開ける場合には、図12
に示すように、上蓋1Bの各フック16の下端部を外方
から内方へ向って力で押し込めば良い。すると、フック
16の各係止片17は、図12に鎖線にて示すように、
外箱本体1A側の突起23を支点として回動するため、
係止片17の係止具22との係合が解除される。その
後、上蓋1Bを上方へ持ち上げれば、上蓋1Bを外箱本
体1Aから取外すことができる。上述のようなフック1
6を内方へ押し込む作業は、内側から外側に向って押し
広げる作業に比べて力をかけ易いため、上蓋1Bと外箱
本体1Aとの係止の解除を作業性よく行うことができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のものは、上蓋1Bの1つの係止片17と外箱本
体1Aの1つの係止具22との係止箇所は一箇所なの
で、上蓋1Bと外箱本体1Aとの接合部を圧縮密閉する
力が弱いという問題点がある。また、上記従来技術のも
のは、上蓋を外箱本体に固定することと、簡単な操作で
上蓋の外箱本体への係止を解除できるが、上蓋を外箱本
体から取外す(上蓋を開ける)ことは容易ではない。す
なわち、上蓋を開けるためには、フックの部分が元に戻
らないように手で押えながら同時に上蓋を持ち上げる必
要があり、作業性が悪い。特に、温度差が生じたときや
長時間に渡る経過後に、収納容器内外の圧力差が生じ
て、上蓋が外箱本体に吸引され上蓋を容易には持ち上げ
れない場合には、2名の作業員が必要になる危惧があ
る。
【0010】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、上蓋と外箱本体との接合部
の係止強度ひいては圧縮性が良く、上蓋と外箱本体との
係止の解除および上蓋の持ち上げをともに行って、上蓋
を開ける際の作業性の向上を図ることができる、ウェー
ハ収納容器の係止構造を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ウェーハ、若しくはウェーハを収容した内
箱を収容する外箱本体と、前記外箱本体の上部に被せら
れて接合される上蓋とからなるウェーハ収納容器におい
て、前記ウェーハ収納容器の相対向する部位に少なくと
も一対設けられて、前記外箱本体に前記上蓋を係止した
り該係止を解除するための係止構造であって、前記上蓋
の下端に側方に突出した突出部が形成されており、前記
外箱本体に一端部が回動自在に支持され、かつ他端部が
前記上蓋の前記突出部に係止可能な第1のフック部材
と、前記第1のフック部材の前記他端部に一端部が回動
自在に支持され、かつ他端部で前記上蓋の天板部に係止
可能な第2のフック部材とを備えていることを特徴とす
るものである。
【0012】また、ウェーハ、若しくはウェーハを収容
した内箱を収容する外箱本体と、前記外箱本体の上部に
被せられて接合される上蓋とからなるウェーハ収納容器
において、前記ウェーハ収納容器の相対向する部位に少
なくとも一対設けられて、前記外箱本体に前記上蓋を係
止したり該係止を解除するための係止構造であって、
記上蓋の下端に側方に突出した突出部が形成されてお
り、 前記外箱本体に下端部が回動自在に支持され、かつ上端
部が前記上蓋の前記突出部に係止可能な第1のフック部
材と、 前記第1のフック部材の上部に下端部が回動自在に支持
され、かつ上端部で前記上蓋の天板部に係止可能な第2
のフック部材とを備え、 前記第2のフック部材の前記下端部は、その下端に、前
記上蓋の前記天板部との係合が解除された後に、前記上
蓋を押し上げる凸部を有している。 さらに、前記上蓋の
側壁には空気流通穴が形成され、この空気流通穴は、前
記第2のフック部材が前記上蓋の前記天板部に係止され
ているときに、前記第2のフック部材により閉塞される
ものである。
【0013】以下、本発明の作用について説明する。請
求項1に記載の発明では、上蓋が外箱本体に係止されて
いる状態からこの係止を解除するには、先ず、第2のフ
ック部材を上蓋から遠ざかる方向に回動させて上蓋の天
板部との係合を解除し、次に、第1のフック部材も上蓋
から遠ざかる方向に回動させて、上蓋の下端の突出部と
の係止を解除する。最後に、上蓋を手で持ち上げて外箱
本体との密着力を解く。本発明の係止構造は、第1およ
び第2の2つのフック部材により上蓋を同時に係止す
る、ダブルフック構造であるので、上蓋と外箱本体との
接合部の密着力を確実に保持することができる。
【0014】請求項2に記載の発明では、第1および第
2のフック部材の係止が解除されている状態で、第2の
フック部材をさらに回動させると、第2のフック部材の
下端部側の凸部で上蓋を押し上げ、外箱本体に密着して
いた上蓋を上方へ若干量押し上げることができ、結果的
に、上蓋の外箱本体への密着力を解くことができる。最
後に、上蓋を小さな力で持ち上げれば外箱本体から外れ
て、上蓋を開くことができる。このように、本発明で
は、第2のフック部材により外箱本体を閉じ込める密着
力を除き、すなわち、少なくとも一対の第2のフック部
材で上蓋を持ち上げ、上蓋と外箱本体との密着状態を解
除する。そして、特に、温度差が生じたときや長時間に
渡る経過後に、収納容器内外の圧力差が生じて、従来の
ように上蓋が外箱本体に吸引されて上蓋が開きにくいこ
とがあっても、両手で少なくとも一対の第2のフック部
材を操作して、上蓋を容易に持ち上げる。
【0015】請求項3に記載の発明では、第2のフック
部材を回動させて前記上蓋の天板部との係止を解除する
際に、上蓋の空気流通穴が解放されるので、外箱本体内
の圧力が外界の圧力(例えば大気圧)と等しくなり、上
蓋の外箱本体への密着力をさらに容易に解くことができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態例につ
いて、図面を参照して説明する。図1の(a),(b)
はそれぞれ、本発明に係わるウェーハ収納容器の正面図
および側面図で、図2は本発明のウェーハ収納容器の係
止構造を示す図であって、第1および第2の双方のフッ
ク部材9,10が上蓋4に係止されている状態を示して
おり、図3乃至図5は、図2の状態から上蓋4の外箱本
体5からの密着力を解くまでの各過程を示す図である。
なお、以下に説明する実施形態例は、あくまでも本発明
の一例にすぎず、本発明はその特許請求の範囲を逸脱し
ない範囲内において、設計変更等の変形例を含むもので
ある。
【0017】先ず、図1および図2に示すように、平面
視略矩形の上蓋4は、その互いに相対向する位置におい
て、後述する一対の係止機構A,Aにより、外箱本体5
に係止されるようになっている。上蓋4および外箱本体
5とで、ウェーハ収納容器が構成され、複数枚のウェー
ハWを整然とした状態で収納するものである。
【0018】複数枚のウェーハWは、外箱本体5内に設
けた中仕切りと呼ばれる内箱(バスケット)33に整然
と収容されている。内箱33の上部は開口し、その相対
向する一対の側壁の内側には縦方向に長い複数のリブ3
4がウェーハWの配列方向(図2では図面に垂直な方
向)に適当なピッチで突設されており、これらのリブ3
4の間には複数の仕切溝が形成されている。そして、各
ウェーハWは、前記側壁壁にそれぞれ形成された相対向
する一対の仕切溝に嵌め込まれて整然と並べられてい
る。そして、上蓋4が外箱本体5に密着している状態に
おいて、上蓋4の天板部4cの下面には、前記整然と並
べられた各ウェーハWのそれぞれの上端に当接して押さ
えるための複数のウェーハ押さえ片36を有するウェー
ハ押さえ部材35が装着されている。これにより、ウェ
ーハ収納容器の輸送時等においても、ウェーハWが安定
に保持されて移動したりしない。なお、以下に説明する
本発明は、複数枚のウェーハWを収容する内箱33を外
箱本体5内に収納するものに限らず、複数枚のウェーハ
Wを内箱を介さずに、直接外箱本体5内に収納するウェ
ーハ収納容器にも適用できる。また、上蓋4および外箱
本体5は、平面視矩形状のものにかぎらず、平面視円形
状としてもよい。
【0019】図2に示すように、上蓋4の下端開口周縁
部は、内外二重壁を構成する内側壁4bと外側壁4aと
を有する突出部(フランジ部)4eが形成されている。
また、外箱本体5の上端の開口周縁部にも、同じく内外
二重壁を構成する内側壁5bと外側壁5aとが形成され
ている。なお、符号5cは、外箱本体5の上部を取り囲
む大径側壁を示している。図示のように、上蓋4が外箱
本体5の上端開口部に被せされて係止されている状態に
おいては、上蓋4および外箱本体5の各外側壁4a,5
aは互いに嵌合しているとともに、上蓋4および外箱本
体5の各内側壁4a,5aも互いに嵌合している。外箱
本体5の内外側壁5b,5aで囲まれる環状の空間は、
シール部材(例えばOリング)6を装着するためのシー
ル部材装着溝8になっている。一方、上蓋4の突出部4
eの下面には、前記シール部材6に押圧する断面逆山形
の突起7が環状に形成されている。この突起7の下端が
シール部材6に線接触にて押圧し、シール部材6とのシ
ール作用によって上蓋4と外箱本体5との接合部からウ
ェーハ収納容器内への外気の浸入が防止されている。
【0020】次に、前記ウェーハ収納容器の一対の係止
構造について説明する。なお、一対の係止機構A,Aは
互いに同一構造であるので、1つの係止機構Aを例に挙
げて説明する。外箱本体5の相対向する側壁にはブラケ
ット31が一体的にそれぞれ設けられており、各ブラケ
ット31にはピン部材32を介して第1のフック部材9
の下端部が回動自在(矢印B方向参照)に設けられてい
る。この第1のフック部材9は側面視(図1(b)図
示)でほぼ凹型のものであり、その上部凹部には、第2
のフック部材10の下端部がピン部材30を介して回動
自在(矢印C方向参照)に支持されている。上蓋4の側
壁4dには空気流通穴41が形成され、この空気流通穴
41は、図2の状態時には、前記側壁4dが第2のフッ
ク部材10により押圧されていることにより密閉されて
いる。
【0021】第1のフック部材9の上端部両側には、上
蓋4の突出部(フランジ部)4eの上面と係止可能な突
出部4f,4gになっている。一方、第2のフック部材
10はほぼ「く」字型に屈曲形成されたものであり、そ
の上端部で上蓋4の天板部4cに係止可能である。符号
37は上蓋4に設けられた押し上げ突起を示している。
この押し上げ突起37は、前記上蓋4の側壁4dの、第
2のフック部材10と重なる位置に、側方へ突出するよ
うに一体的に設けられている。そして、第2のフック部
材10には、前記天板部4cに係止されている状態にお
いて、前記押し上げ突起37が入り込むような凹み部1
0aが形成されている。
【0022】さらに、図4に示すように、第2のフック
部材10を回動させてその下端部で上蓋4を若干押し上
げることができる。これにより、上蓋4の外箱本体5へ
の密着力を解くことができる。この際、前記上蓋4の押
し上げ突起37および前記第2のフック部材10には、
それぞれ互いに嵌め合う凸部38および溝部39がそれ
ぞれ形成されている。
【0023】以下、本実施例のウェーハ収納容器の係止
機構Aの作用について説明する。図2の状態では、第1
のフック部材9および第2のフック部材10は、それぞ
れ上蓋4の突出部(フランジ部)4eおよび天板部4c
に係止され、また、前記シール部材6により、上蓋4お
よび外箱本体5の接合部がシールされている。本例で
は、ウェーハ収納容器の係止機構A,Aは一対あるの
で、以下のように両手でそれぞれ操作する。図3に示す
ように、図2の状態から前記シールを解除するには、先
ず、第2のフック部材10を上蓋4から遠ざかる方向に
回動させて上蓋4の天板部4cとの係合を解除し、次
に、第1のフック部材9も上蓋4から遠ざかる方向に回
動させて上蓋4の下端の突出部4eとの係止を解除す
る。第2のフック部材10により閉塞されていた上蓋4
の空気流通穴41は解放され、ウェーハ収納容器の内外
の気圧差がなくなる。なお、図3の状態時では、第1の
フック部材9の傾斜角度θ 1は10゜程度になってい
る。
【0024】次に、図4に示すように、第2のフック部
材10をさらに回動させて、その溝部39に、上蓋4の
押し上げ突起37の凸部38に嵌め合わせる。このと
き、第1のフック部材9の傾斜角度θ2は8゜程度にな
っている。さらに、図5に示すように、第2のフック部
材10をさらに回動させて、その下端の凸部40で上蓋
4を若干量押し上げる。この際、上記のように、ウェー
ハ収納容器の内外の気圧差は等しくなっているので、上
蓋4の外箱本体5への密着力を容易に解くことができ
る。なお、第1のフック部材9の傾斜角度θ3は7.5
゜程度になっている。最後に、第1および第2のフック
部材9,10を上蓋4から完全に離れるまでそれぞれ回
動させ、上蓋4を手で持ち上げて外箱本体5から外す。
【0025】上記のように本実施形態例は、第1および
第2の2つのフック部材9,10により上蓋4を同時に
係止する、ダブルフック構造であるので(図2の状
態)、上蓋4と外箱本体5との接合部の密着力を確実に
保持することができる。
【0026】また、第1および第2のフック部材9,1
0の係止が解除されている状態で、第2のフック部材1
0をさらに回動させると、第2のフック部材10の下端
部側で上蓋4を押し上げ、外箱本体5に密着していた上
蓋4を上方へ若干量押し上げることができ、結果的に、
上蓋4の外箱本体5への密着力を解くことができる。最
後に、上蓋4を小さな力で持ち上げれば外箱本体5から
外れて、上蓋4を容易に開くことができる。このよう
に、上蓋4と外箱本体5との密着状態を解除する際に、
作業性と確実性が改善される。特に、温度差が生じたと
きや長時間に渡る経過後に、ウェーハ収納容器内外の圧
力差が生じて、従来のように上蓋4が外箱本体5に吸引
されて上蓋4が開きにくいことがあっても、予めウェー
ハ収納容器の内外の気圧差を等しくするので、前記作業
性および確実性の向上は極めて大きい。
【0027】ところで、上蓋4を外箱本体5に装着して
係止するには、図2乃至図5のほぼ逆の過程を行う。す
なわち、図5に示すように、上蓋4を外箱本体5上に被
せ、第1のフック部材9を収納容器側に回動させて、そ
の突出部4f(4g)で上蓋4の突出部4eを下方へ押
圧して、上蓋4を外箱本体5に密閉する。そして、第1
のフック部材9および第2のフック部材10を上蓋4の
突出部4eおよび天板部4cにそれぞれ係止させる(図
2の状態)。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、少なくとも一対の係止機構はそ
れぞれ2つのフック部材を備えたものであるので、上蓋
と外箱本体との接合部の密着力を確実に保持し、より強
い密着力で上蓋と外箱本体との接合部を圧縮密閉するこ
とができ、結果的に、シール性が向上する。
【0029】請求項2に記載の発明は、上記効果の他、
両手により一対の第2のフック部材で上蓋を持ち上げ、
上蓋と外箱本体との密着状態を解除するものなので、上
蓋の開封の作業性と確実性が改善される。特に、温度差
が生じたときや長時間に渡る経過後に、収納容器内外の
圧力差が生じて、従来のように上蓋が外箱本体に吸引さ
れて上蓋が開きにくいことがあっても、一名の作業員に
より上蓋を容易に持ち上げて、収納容器内外の気圧差を
なくすことができる。
【0030】請求項3に記載の発明は、上記効果の他、
第2のフック部材を回動させて前記上蓋の天板部との係
止を解除する際に、上蓋の空気流通穴が解放されるの
で、外箱本体内の圧力が外界の圧力(例えば大気圧)と
等しくなる。このように、上蓋の密着力を解く前に、予
め外箱本体内の圧力を外界のそれと等しくすることによ
り、前記密着力を容易に解くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はそれぞれ、本発明に係わるウ
ェーハ収納容器の正面図、側面図である。
【図2】本発明のウェーハ収納容器の係止構造を示す図
であり、第1および第2の双方のフック部材が上蓋に係
止されている状態を示している。
【図3】図2の状態から第1および第2の双方のフック
部材を回動させて上蓋との係止を解除した状態を示す図
である。
【図4】図3の状態から第2のフック部材をさらに回動
させて、その凹部39を上蓋の凸部38に嵌め合わせた
状態を示す図である。
【図5】図4の状態から第2のフックを回動させて、そ
の上蓋を若干量押し上げて外箱本体との密着を解除した
状態を示す図である。
【図6】従来の係止構造を備えるウェーハ収納容器の破
断正面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】図6のA部拡大詳細図である。
【図9】上蓋の正面図である。
【図10】図9のB−B線断面図である。
【図11】係止構造を示すフック部の正面図である。
【図12】図11のC−C線断面図である。
【図13】上蓋を閉じる際のフックの作用を示す図12
と同様の図である。
【符号の説明】
A 係止構造 W ウェーハ 4 上蓋 4a 外側壁 4b 内側壁 4c 天板部 4d 側壁 4f,4g 突出部 5 外箱本体 5a 外側壁 5b 内側壁 5c 大径側壁 6 シール部材 7 断面逆山形状の突起 8 シール部材装着溝 9 第1のフック部材 10 第2のフック部材 10a 凹み部 30 ピン部材 31 ブラケット 32 ピン部材 33 内箱(バスケット) 34 リブ 35 ウェーハ押さえ部材 36 ウェーハ押さえ片 37 押し上げ突起 38 凸部 39 溝部 40 凸部 41 空気流通穴

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハ、若しくはウェーハを収容した
    内箱を収容する外箱本体と、前記外箱本体の上部に被せ
    られて接合される上蓋とからなるウェーハ収納容器にお
    いて、前記ウェーハ収納容器の相対向する部位に少なく
    とも一対設けられて、前記外箱本体に前記上蓋を係止し
    たり該係止を解除するための係止構造であって、 前記上蓋の下端に側方に突出した突出部が形成されてお
    り、 前記外箱本体に一端部が回動自在に支持され、かつ他端
    部が前記上蓋の前記突出部に係止可能な第1のフック部
    材と、 前記第1のフック部材の前記他端部に一端部が回動自在
    に支持され、かつ他端部で前記上蓋の天板部に係止可能
    な第2のフック部材とを備えていることを特徴とするウ
    ェーハ収納容器の係止構造。
  2. 【請求項2】 ウェーハ、若しくはウェーハを収容した
    内箱を収容する外箱本体と、前記外箱本体の上部に被せ
    られて接合される上蓋とからなるウェーハ収納容器にお
    いて、前記ウェーハ収納容器の相対向する部位に少なく
    とも一対設けられて、前記外箱本体に前記上蓋を係止し
    たり該係止を解除するための係止構造であって、 前記上蓋の下端に側方に突出した突出部が形成されてお
    り、 前記外箱本体に下端部が回動自在に支持され、かつ上端
    部が前記上蓋の前記突出部に係止可能な第1のフック部
    材と、 前記第1のフック部材の上部に下端部が回動自在に支持
    され、かつ上端部で前記上蓋の天板部に係止可能な第2
    のフック部材とを備え、 前記第2のフック部材の前記下端部は、その下端に、前
    記上蓋の前記天板部との係合が解除された後に、前記上
    蓋を押し上げる凸部を有していることを特徴とするウェ
    ーハ収納容器の係止構造。
  3. 【請求項3】 前記上蓋の側壁には空気流通穴が形成さ
    れ、この空気流通穴は、前記第2のフック部材が前記上
    蓋の前記天板部に係止されているときに、前記第2のフ
    ック部材により閉塞されるものである請求項1または請
    求項2に記載のウェーハ収納容器の係止構造。
JP12053796A 1996-05-15 1996-05-15 ウェーハ収納容器の係止構造 Expired - Fee Related JP3180667B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12053796A JP3180667B2 (ja) 1996-05-15 1996-05-15 ウェーハ収納容器の係止構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12053796A JP3180667B2 (ja) 1996-05-15 1996-05-15 ウェーハ収納容器の係止構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09306982A JPH09306982A (ja) 1997-11-28
JP3180667B2 true JP3180667B2 (ja) 2001-06-25

Family

ID=14788750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12053796A Expired - Fee Related JP3180667B2 (ja) 1996-05-15 1996-05-15 ウェーハ収納容器の係止構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3180667B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5268142B2 (ja) * 2008-09-27 2013-08-21 Hoya株式会社 マスクブランク収納ケース及びマスクブランクの収納方法、並びにマスクブランク収納体
CN111747105A (zh) * 2020-06-30 2020-10-09 苏州天准科技股份有限公司 一种半导体料仓夹爪装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09306982A (ja) 1997-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0563066A (ja) ウエーハ収納容器の係止構造
US8851291B2 (en) Disk holding device
JP3476052B2 (ja) 輸送容器
EP2256783B1 (en) Thin plate supporting container
JPH09107026A (ja) ウェーハ収納容器のウェーハカセット
US20090261533A1 (en) Seal member
KR100352674B1 (ko) 기밀 시일링가능한 컨테이너의 클램핑 구조
JP3180667B2 (ja) ウェーハ収納容器の係止構造
JP2001154341A (ja) マスク運搬用ケース
TWM565877U (zh) Wafer box
JPH09148422A (ja) ウェーハ収納容器の係止構造
US6032817A (en) Easily attachable/detachable lid mounted container
JP3880131B2 (ja) 基板収納容器
JP3527080B2 (ja) 板状部材収納容器
JP3180693B2 (ja) ウェーハ収納容器のウェーハ押え部材
JPH11189267A (ja) 板状部材収納容器
JPH11208767A (ja) 板状部材収納容器
JPH11208765A (ja) 板状部材収納容器
JPH11189288A (ja) 板状部材収納容器
JPH11208766A (ja) 板状部材収納容器及びその内箱構造、及び内箱成形用の射出成形金型
JPH074211Y2 (ja) 密封容器
EP1500597B1 (fr) Conditionnement en un matériau semi-rigide, comportant des volets de fermeture aptes à être refermés après ouverture du conditionnement
WO2023237921A1 (en) Storage container with lid and seal element for use with the lid
JPH0864669A (ja) ウエハボックス
KR20010006880A (ko) 반도체 재료의 밀봉 용기

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010321

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees