JPH09148422A - ウェーハ収納容器の係止構造 - Google Patents

ウェーハ収納容器の係止構造

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JPH09148422A
JPH09148422A JP30626795A JP30626795A JPH09148422A JP H09148422 A JPH09148422 A JP H09148422A JP 30626795 A JP30626795 A JP 30626795A JP 30626795 A JP30626795 A JP 30626795A JP H09148422 A JPH09148422 A JP H09148422A
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outer box
box body
hook
pair
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JP30626795A
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Mitsuhiro Endo
光弘 遠藤
Shiyuubin Minami
秀旻 南
Yoshihiro Kiyono
良浩 清野
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Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レバー操作により、上蓋と外箱本体との係止の
解除および上蓋の押し上げをともに行って、上蓋を開け
る際の作業性が向上する係止構造を提供する。 【解決手段】 ウェーハ収納容器は、ウェーハを収容す
る外箱本体5と外箱本体5の上部に被せられてる上蓋4
とから構成されている。上蓋4の開口周縁部の外側壁4
aには、互いに相対向する位置に係合突起30がそれぞ
れ設けられている。一方、外箱本体5には、前記係合突
起30とそれぞれ係合する係合凹部31を先端部に備え
た一対のフック部9がそれぞれ設けられている。一対の
レバー部10は、フック部9の他端部を一体的に支持
し、一端部が外箱本体5に回動自在に支持されている。
(a)の状態から、レバー部10の下端部を内側に押し
込むことにより(矢印F参照)、フック部9と上蓋4と
の係合を解除し、この際に、上蓋4を押し上げるための
押し上げ用突起32がレバー部10に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の半導体ウェ
ーハ(以下、ウェーハという)を保管したり、運搬する
のに用いて好適な、ウェーハ収納容器に関し、特に、上
蓋と外箱本体との係止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェーハはシリコン等の単結晶インゴッ
トを軸直角方向に薄くスライスして得られるが、これは
薄くて脆く、しかも汚染を極端に嫌うため、その搬送に
は充分な配慮が必要である。すなわち、ウェーハをクリ
ーンな状態で輸送するために、ウェーハをウェーハ収納
インラインバスケット(内箱)に入れた状態でウェーハ
収納容器(輸送用ウェーハ出荷ボックス)に収納し、こ
れに、上蓋を被せて気密状態に封じ込め、さらに、ウェ
ーハ収納容器の外部を包装し衝撃を緩和する緩衝材とと
ともに段ボール梱包して、輸送する。このように、ウェ
ーハ収納容器は、一般に、前記内箱を収納する外箱本体
と、外箱本体を封じ込める上蓋とで構成されており、内
部をクリーンな状態に常に保つためには、外箱本体と上
蓋との接合部分を完全にシールする必要がある。そし
て、このようなウェーハ収納用容器においては、上蓋を
外箱本体に固定することと、簡単な操作で上蓋の外箱本
体への係止を解除することが要求される。
【0003】ここで、ウェーハを整然と収納して搬送す
ることのできる、従来のウェーハ収納容器としては、例
えば図6乃至図13に示すようなものが知られている
(特開平5−63066号公報)。すなわち、図6は従
来の係止構造を備えるウェーハ収納容器の破断正面図、
図7は図6の側面図、図8は図6のA部拡大詳細図、図
9は上蓋の正面図、図10は図9のB−B線断面図、図
11は係止構造を示すフック部の正面図、図12は図1
1のC−C線断面図、図13は上蓋を閉じる際のフック
の作用を示す図12と同様の図である。
【0004】ウェーハ収納容器は、図6および図7に示
すように、外箱1と外箱1内に収納される内箱2を含ん
で構成されている。外箱1は、外箱本体1Aと上蓋1B
とで構成され、上蓋1Bは外箱本体1Aの上端開口部に
被せられて外箱本体1Aに係止されるが、両者の間には
パッキン3が介在するため、図示のように上蓋1Bを閉
じた状態では外箱1内は密閉状態に保たれる。また、内
箱2は、図7に示すように、複数枚のウェーハWを整然
と収容するものであって、これの上部は開口し、その相
対向する一対の側壁2a,2aの内側には縦方向に長い
複数のリブ2bがウェーハWの配列方向(図6の紙面垂
直方向)に適当なピッチで突設されており、これらのリ
ブ2bの間には複数の仕切溝が形成されている。そし
て、各ウェーハWは、側壁2a,2aにそれぞれ形成さ
れた相対向する一対の仕切溝に嵌め込まれて整然と収容
される。
【0005】ところで、上蓋1Bの開口周縁部には、図
8に詳細に示すように、内外二重壁を構成する内側壁1
1および外側壁12が形成されている。また、外箱本体
1Aの開口周縁部には、同じく内外二重壁を構成する内
側壁13および外側壁14が形成されている。図示のよ
うに、外箱本体1Aの上端開口部に上蓋4が被せられて
係止されている状態においては、上蓋1Bと外箱本体1
Aの各外側壁12,14は互いに嵌合しており、嵌合状
態にある両外側壁12,14と上蓋1B、外箱本体1A
の各内側壁11,13とで囲まれる空間には前記パッキ
ン3が介在し、このパッキン3のシール作用によって上
蓋1Bと外箱本体1Aとの接合部から収納容器内への外
気の浸入が防止されている。
【0006】ここで、上蓋1Bの係止構造について、図
9乃至図13を参照して説明する。図9に示すように、
上蓋1Bの左右側方には、開口周縁部から一体的に垂下
する一対のフック16,16が相対向して形成されてお
り、各フック16,16の両端部には係止片17,17
が形成され、中央部には矩形の操作口18が穿設されて
いる。一方、図11乃至図13に示すように、外箱本体
1Aの前記フック16に対応する部位には、フック16
が嵌まり込むべき矩形凹部21が形成されており、外箱
本体1Aの開口周縁部には前記フック16の係止片1
7,17の頂部が係合すべき係止具22,22が突設さ
れている。なお、各係止具22には、下方に向って広が
る傾斜面22aが形成されている。また、外箱本体1A
の係止具22,22の下方位置には、図12に示すよう
に、上蓋1Bが係止状態にあるときにフック16の係止
片17,17の裏面の中間部に当接する突起23,23
が突設されている。
【0007】上記構成のウェーハ収納容器において、上
蓋1Bを閉じるには、図13に示すように、上蓋1Bを
外箱本体1Aの上端開口部に被せ、上蓋1Bを下方へ押
圧すればよい。すると、図13に実線にて示すように、
上蓋1Bの各フック16はその下端縁が外箱本体1Aの
係止具22の斜面22aに当接し、該斜面22aに沿っ
て滑ることによってフック16は外方へ押し広げられ
る。そして、フック16の下端縁が係止具22から外れ
た後は、図13に鎖線にて示すように、フック16はそ
の裏面が係止具22に当接することによってさらに押し
広げられ、各係止片17の上端縁が係止具22を通過す
ると同時にフック16は弾性力で元の位置まで戻り、こ
のとき各係止片17の上端が係止具22に係合するた
め、上蓋1Bは外箱本体1Aに部せられて係止される。
【0008】次に、上蓋1Bを開ける場合には、図12
に示すように、上蓋1Bの各フック16の下端部を外方
から内方へ向って力で押し込めば良い。すると、フック
16の各係止片17は、図12に鎖線にて示すように、
外箱本体1A側の突起23を支点として回動するため、
係止片17の係止具22との係合が解除される。その
後、上蓋1Bを上方へ持ち上げれば、上蓋1Bを外箱本
体1Aから取外すことができる。上述のようなフック1
6を内方へ押し込む作業は、内側から外側に向って押し
広げる作業に比べて力をかけ易いため、上蓋1Bと外箱
本体1Aとの係止の解除を作業性よく行うことができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものは、上蓋を外箱本体に固定することと、簡単な
操作で上蓋の外箱本体への係止を解除できるが、上蓋を
外箱本体から取外す(上蓋を開ける)ことは容易ではな
い。すなわち、上記従来技術のものでは、上蓋を開ける
ためには、フックの部分が元に戻らないように手で押え
ながら同時に上蓋を持ち上げる必要があり、作業性が悪
い。特に、温度差が生じたときや長時間に渡る経過後
に、収納容器内外の圧力差が生じて、上蓋が外箱本体に
吸引され上蓋を容易には持ち上げれない場合には、2名
の作業員が必要になる危惧がある。また、単なるフック
止めによる係止構造なので、上蓋と外箱本体との接合部
を圧縮密閉する力が弱いという問題点もある。さらに、
温度変化や気圧変化により、外箱本体がその内方に収縮
した場合には、外箱本体と上蓋との間に隙間が生じ易
く、シール性が悪くなるという問題点もある。
【0010】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、レバー操作により上蓋と外
箱本体との係止の解除および上蓋の持ち上げをともに行
って、上蓋を開ける際の作業性の向上を図ることができ
るとともに、上蓋と外箱本体との接合部の圧縮性が良
く、シール性の高いウェーハ収納容器の係止構造を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ウェーハ、若しくはウェーハを収容した内
箱を収容する外箱本体と、前記外箱本体の上部に被せら
れて接合される上蓋との係止構造において、前記上蓋の
側壁の相対向する部位に、係合突起あるいは係合凹部が
それぞれ設けられ、一方、前記外箱本体の相対向する部
位にそれぞれ設けられた、前記上蓋の係合突起あるいは
係合凹部とそれぞれ係合可能な係合凹部あるいは係合突
起を備えた一対のフック部と、前記一対のフック部をそ
れぞれ支持し、かつ一端部が前記外箱本体に回動自在に
支持されて、前記フック部を前記上蓋に係合させるとと
もに前記係合を解除するための一対のレバー部材とから
なる一対のフック・レバー部材を備え、前記一対のレバ
ー部が前記外箱本体側に向けてそれぞれ押し込まれるこ
とにより、前記一対のフック部と前記上蓋との係合を解
除するように構成し、さらに、前記一対のフック部に
は、前記係合の解除の際に、前記上蓋を上方へ押し上げ
るための上蓋押し上げ用突起がそれぞれ設けられている
ことを特徴とするものである。
【0012】また、前記上蓋の開口周縁部に内外二重壁
を構成する内側壁および外側壁が形成され、前記外箱本
体の開口周縁部にも内外二重壁を構成する内側壁および
外側壁が形成され、前記上蓋が前記外箱本体の上端開口
部に被せられて係止されている状態においては前記上蓋
と前記外箱本体の各外側壁が互いに嵌合しており、嵌合
状態にある両外側壁と前記上蓋、前記外箱本体の各内側
壁とで囲まれる空間にはシール部材が介在されており、
前記上蓋の前記外側壁の相対向する部位に前記係合突起
あるいは係合凹部がそれぞれ設けられているものであ
る。
【0013】さらに、前記上蓋の前記外箱本体への装着
時における摺接面の相対向する部位には、ウェーハ収納
容器の上下方向に延びる蟻溝あるいは末広がりの突起が
それぞれ設けられ、一方、前記外箱本体の相対向する部
位には、前記蟻溝あるいは末広がりの突起と嵌合する末
広がりの突起あるいは蟻溝がそれぞれ設けられているも
のである。
【0014】以下、本発明の作用について説明する。請
求項1に記載の発明では、上蓋を外箱本体に係止させる
には、上蓋を外箱本体に被せて密着させ、ここで、一対
のフック・レバー部材の一対のレバー部をそれぞれ引く
ことにより、一対のフック部を外箱本体側にそれぞれ移
動させて、それらの係合部(係合凹部あるいは係合突
起)を上蓋の係合部(係合突起あるいは係合凹部)に係
合させる。そして、上蓋の外箱本体との係止を解除する
には、一対のレバー部をそれぞれ押し込んで、一対のフ
ック部を外箱本体からそれぞれ遠ざけて、それらの前記
係合部を上蓋の前記係合部から外す。この際、一対のフ
ック部の上蓋押し上げ用突起が上蓋の両端部を押し上げ
るので、外箱本体に密着していた上蓋を上方へ若干量押
し上げることができ、結果的に、上蓋の外箱本体への密
着力を解くことができる。最後に、上蓋を小さな力で持
ち上げれば外箱本体から外れて、上蓋を開くことができ
る。
【0015】このように、本発明では、一対のフック・
レバー部材により外箱本体を閉じ込める密着力を除き、
すなわち、一対のフック・レバー部材で上蓋を持ち上
げ、上蓋と外箱本体との密着状態を解除するもので、作
業性と確実性が改善される。特に、温度差が生じたとき
や長時間に渡る経過後に、収納容器内外の圧力差が生じ
て、従来のように上蓋が外箱本体に吸引されて上蓋が開
きにくいことがあっても、一対のレバー部の操作により
上蓋を容易に持ち上げて、収納容器内外の気圧差をなく
すことができる。また、本発明は、フック・レバー部材
を使用することで、フック部をレバー部の作用により係
止位置に確実に保持できて、従来の単なるフック止めの
方法と比較して、上蓋と外箱本体との接合部の密着力を
確実に保持することができる。
【0016】請求項2に記載の発明では、上蓋および外
箱本体の開口周縁部をそれぞれ内外二重壁構造にし、各
側壁で囲まれた空間にシール部材を設けることにより、
シール性がよい。請求項3に記載の発明では、上蓋を外
箱本体に係止した状態で、温度変化や気圧変化により、
外箱本体がその内方に収縮した場合には、蟻溝および末
広がりの突起により外箱本体とその径方向へ係合する上
蓋は、外箱本体と追従して収縮するので、上蓋と外箱本
体との間に隙間が生じない。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の数例の実施形態例
について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明
する実施形態例は、本発明の数例にすぎず、本発明はそ
の特許請求の範囲を逸脱しない範囲内において、設計変
更等の変形例を含むものである。図1は本発明に係わる
ウェーハ収納容器の平面図(上面図)、図2は本発明の
ウェーハ収納容器の係止構造の第1の実施形態例を示す
図であり、(a)および(b)はそれぞれ係止時の状態
および非係止時の状態を示す要部断面図、図3の(a)
および(b)はそれぞれ上蓋および外箱本体の嵌め込み
構造を示す拡大斜視図である。
【0018】先ず、図1に示すように、平面視略矩形の
上蓋4は、その外壁部4aの互いに相対向する位置にお
いて、一対のフック・レバー部材A,Aのフック部9,
9により、外箱本体(不図示)に係止されるようになっ
ている。前記上蓋4および外箱本体とで、複数枚のウェ
ーハWを整然とした状態で収納するものであり、内箱
(バスケット)は図6および図7のものと同一なので、
その説明は省略する。なお、以下に説明する本発明は、
複数枚のウェーハWを収容する内箱を外箱本体に収納す
るものに限らず、複数枚のウェーハWを内箱を介さず
に、直接外箱本体内に収納するウェーハ収納容器にも適
用できる。また、上蓋4および外箱本体は、平面視矩形
状のものにかぎらず、平面視円形状としてもよい。
【0019】図2(a),(b)に示すように、上蓋4
の開口周縁部には、内外二重壁を構成する内側壁4b
と、外側壁4aとが形成されている。また、外箱本体5
の開口周縁部には、同じく内外二重壁を構成する内側壁
5bと外側壁5aとが形成されている。図示のように、
上蓋4が外箱本体5の上端開口部に被せされて係止され
ている状態においては、上蓋4および外箱本体5の各外
側壁4a,5aは互いに嵌合している。嵌合状態にある
両外側壁4a,5aと上蓋4、外箱本体5の各内側壁4
b,5bとで囲まれる空間にはOリング(シール部材)
6が介在し、このOリング6のシール作用によって上蓋
4と外箱本体5との接合部から収納容器内への外気の浸
入が防止されている。詳述すると、外箱本体5の上端に
は突出部7aが環状に形成されており、一方、上蓋4に
は、この突出部7aと嵌合する凹部7bが環状に形成さ
れている。そして、突出部7aの上端面にはOリング装
着溝8が環状に形成されており、このOリング装着溝8
内にはOリング6の大部分が収容されている。
【0020】上蓋4の外側壁4aの外周面の、互いに相
対向する位置(図1では左右位置)に係合突起30が一
体的にそれぞれ設けられており、一方、外箱本体5の相
対向する部位には、上蓋4の係合突起30に係合可能な
係合凹部31を先端部に備えた一対のフック部9(図1
も参照)がそれぞれ設けられている。一対のレバー部1
0(一方のレバー部材は不図示)は、前記フック部9の
他端部を連結軸34を介して一体的に支持し、レバー部
10の他端部は、外箱本体5に突設された支持部材35
に、ピン軸33を介して回動自在に支持されている。な
お、前記ピン軸33と支持部材35との間の摩擦力によ
り、レバー部10およびフック部9は、図2(a)およ
び(b)にそれぞれ示す係止位置あるいは非係止位置に
確実に保持できるようになっている。
【0021】前記一対のレバー部10の他端部(下端
部)を引くことにより(図2(b)中、矢印E参照)、
一対のフック部9を外箱本体5側にそれぞれ移動させ
て、それらの係合凹部31を上蓋4の係合突起30にそ
れぞれ係止させることができる(図2(a)参照)。一
方、一対のレバー部10の他端部をそれぞれ押し込むこ
とにより(図2(a)中、矢印F参照)、一対のフック
部9を外箱本体5からそれぞれ遠ざけて、上蓋4との係
止を解除することができる(図2(b)参照)。前記フ
ック部9およびレバー部10とによりフック・レバー部
材Aが構成されている。なお、上蓋4、フック部9およ
びレバー部10は安価で軽量な樹脂により構成すること
が好ましく、また、フック部9とレバー部10を一体成
形することによりフック・レバー部材を構成してもよ
い。また、本実施形態例の特徴としては、一対のフック
部9の係合凹部31の下端縁には、上蓋押し上げ用突起
(爪部)32が一体的に設けられており、この上蓋押し
上げ用突起32は、上述のような上蓋4の外箱本体5へ
の係止の解除の際に、上蓋4の下端縁を押し上げ、上蓋
4の外箱本体5への密着状態を解除することができる。
【0022】また、図3(a)に示すように、上蓋4の
外箱本体5への装着時における摺接面(本例では、内側
壁4bの外周面)の相対向する部位(本例では、図1
中、上下方向の2つの位置)には、ウェーハ収納容器の
上下方向に延びる蟻溝(一方の蟻溝は不図示)20aが
それぞれ形成されている。そして、蟻溝20aの正面に
は、断面半球形状の3つの凹部24a,24b,24c
が上下方向に並んで形成されている。一方、図3(b)
に示すように、外箱本体5の前記突出部7aの内周面の
相対向する部位には、前記蟻溝20aと嵌合する末広が
りの突起(一方の突起は不図示)20bがそれぞれ設け
られている。そして、末広がりの突起20bの正面に
は、断面半球形状の3つの突起25a,25b,25c
が上下方向に並んで一体的に設けられている。なお、末
広がりの突起20bの代りに、図3(c)に示すよう
に、平面視凸型の突起20cを設けてもよく、これに対
応して、上蓋側の溝形状を変更する必要がある。また、
蟻溝20aおよび末広がりの突起20bを収納容器の4
辺の位置にそれぞれ設けてもよい。さらに、上蓋4およ
び外箱本体5に、それぞれ末広がりの突起および蟻溝を
形成してもよい。
【0023】上蓋4が外箱本体5に係止されているとき
には、各凹部24a,24b,24cに各突起25a,
25b,25cがそれぞれ嵌合している。なお、最下段
の突起25cおよび凹部24cは、他の突起25a,2
5bおよび凹部24a,24bよりも若干大きくなって
いる。そして、上記のように、一対のレバー部10をそ
れぞれ押すことにより、上蓋4が上方へ若干量移動する
と、大径の突起25cおよび凹部24cの嵌合が解除さ
れるようになっている。なお、図3に示したような嵌合
構成は、外箱本体5の突出部7aの外周面と上蓋4の外
側壁4aの内周面とに設けてもよく、さらには、この嵌
合構造は必ずしも採用する必要はない。
【0024】以下、本実施形態例の作用について説明す
る。図2(b)に示す、上蓋4が外箱本体5に覆い被さ
っている状態において、上蓋4を下方へ押圧して、外箱
本体5の各突起25a,25b,25c(図3(b)参
照)に上蓋4の各凹部24a,24b,24c(図3
(a)参照)をそれぞれ嵌合させる。これにより、上蓋
4は外箱本体5に密着される。ここで、両手で一対のレ
バー部10をそれぞれ引くことにより(矢印E参照)、
一対のフック部9を外箱本体5側にそれぞれ移動させ
て、それらの係合凹部31を上蓋4の係合突起30にそ
れぞれ係合させ、上蓋4を外箱本体5に係止させる(図
2(a)参照)。この際、レバー部9の上蓋押し上げ用
突起32が上蓋4の係合突起30に干渉するが、上蓋押
し上げ用突起32および係合突起30が弾性的に変形し
て、係合凹部31に係合突起30をスムーズに入り込ま
せることができる。
【0025】そして、図2(a)の状態から、上蓋4の
外箱本体5への係止を解除するには、両手で一対のレバ
ー部10をそれぞれ押し込んで(矢印F参照)、一対の
フック部9を外箱本体5からそれぞれ遠ざけて、それら
の係合凹部31から上蓋4の係合突起30を外す。この
際、一対のフック部9の上蓋押し上げ用突起32が上蓋
4の係合突起30の下端面をそれぞれ押し上げるので、
外箱本体5に密着していた上蓋4を上方へ若干量押し上
げることができ(図2(b)参照)、結果的に、上蓋4
の外箱本体5への密着力を解くことができるとともに、
前記大径の突起25cおよび凹部24cの嵌合が解除さ
れる。これにより、上蓋4を小さな力で持ち上げれば、
上蓋4を外箱本体5から完全に外せる。
【0026】このように、本実施形態例では、一対のフ
ック・レバー部材Aにより、上蓋4が外箱本体5を閉じ
込める密着力を除き、すなわち、一対のフック・レバー
部材Aで上蓋4を持ち上げ、上蓋4と外箱本体5との密
着状態を解除するもので、一名の作業者により上蓋4を
容易に開けることができて、作業性と確実性が改善され
る。特に、温度差が生じたときや長時間に渡る経過後
に、収納容器内外の圧力差が生じて、従来のような上蓋
4が外箱本体5に吸引され上蓋4が開きにくいことがあ
っても、一対のレバー部10の操作で上蓋を容易に持ち
上げて、収納容器内外の気圧差をなくすことができる。
また、本実施形態例は、フック・レバー方式を採用する
ことで、フック部をレバー部の作用により係止位置に確
実に保持できて、従来の単なるフック止めの方法と比較
して、上蓋と外箱本体との接合部の密着力を確実に保持
することができる。
【0027】さらに、上蓋4を外箱本体5に係止した状
態で、温度変化や気圧変化により、外箱本体5がその内
方に収縮した場合には、前記蟻溝20aおよび末広がり
の突起20b(図3参照)により、外箱本体5とその径
方向へ係合する上蓋4は、外箱本体5と追従して収縮す
るので、上蓋4と外箱本体5との間に隙間が生じなく、
シール性が低下しない。
【0028】上記実施形態例において、図2に示したフ
ック・レバー構成を採用せずに、従来の図6および図7
等に示した従来のフック構造を採用し、図3に示した上
蓋のはめ込み構造のみでも、本発明は成立する。
【0029】図4は本発明のウェーハ収納容器の係止構
造の第2の実施形態例を示す図であり、(a)および
(b)はそれぞれ係止時の状態および非係止時の状態を
示す要部断面図である。本実施形態例のフック・レバー
部材Aにおいては、係合凹部41がフック部44を貫通
しないものであり、これに対応して、上蓋4の外側壁4
aの係合突起40の高さを、前記係合凹部41の深さと
同一にしたものである。また、符号42は、上蓋押し上
げ用突起を示し、この作用は図2のものと同一である。
【0030】図5は本発明のウェーハ収納容器の係止構
造の第3の実施形態例を示す図であり、(a)および
(b)はそれぞれ係止時の状態および非係止時の状態を
示す要部断面図である。本実施形態例のフック・レバー
部材Aにおいては、上蓋4の外側壁4aに係合凹部(開
口部)51を形成し、一方、フック部54の先端部に、
前記係合凹部(開口部)51に係合可能な係合突起50
を形成したものである。また、符号52は上蓋押し上げ
用突起を示し、この作用は図2のものと同一である。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、一対のフック・レバー部材によ
り上蓋の外箱本体からの係止を解除すると同時に、上蓋
の外箱本体への密着力を解くことができる。このよう
に、一対のフック・レバー部材により外箱本体を閉じ込
める密着力を除き、すなわち、一対のフック・レバー部
材により上蓋を持ち上げ、上蓋と外箱本体との密着状態
を解除することができ、作業性と確実性が改善される。
特に、温度差が生じたときや長時間に渡る経過後に、収
納容器内外の圧力差が生じて、従来のように上蓋が外箱
本体に吸引され上蓋が開きにくい場合でも、レバー部の
操作で上蓋を容易に持ち上げて、収納容器内外の気圧差
をなくすことができる。また、本発明は、フック・レバ
ー方式を採用したので、フック部をレバー部により係止
位置に確実に保持できて、従来の単なるフック止めの方
法と比較して、より強い密着力で上蓋と外箱本体との接
合部を圧縮密閉することができる。請求項2に記載の発
明は、上蓋および外箱本体の開口周縁部をそれぞれ内外
二重壁構造にし、各側壁で囲まれた空間にシール部材を
設けることにより、シール性がよい。請求項3に記載の
発明は、上蓋を外箱本体に係止した状態で、温度変化や
気圧変化により、外箱本体がその内方に収縮した場合に
は、蟻溝および末広がりの突起により外箱本体とその径
方向へ係合する上蓋は、外箱本体と追従して収縮するの
で、上蓋と外箱本体との間に隙間が発生せず、シール性
の低下を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるウェーハ収納容器の概略平面図
(上面図)である。
【図2】本発明のウェーハ収納容器の係止構造の第1の
実施形態例を示す図であり、(a)および(b)はそれ
ぞれ係止時の状態および非係止時の状態を示す要部断面
図である。
【図3】(a)および(b)はそれぞれ上蓋および外箱
本体の嵌め込み構造を示す斜視図、(c)は(b)の変
形例を示す図である。
【図4】本発明のウェーハ収納容器の係止構造の第2の
実施形態例を示す図であり、(a)および(b)はそれ
ぞれ係止時の状態および非係止時の状態を示す要部断面
図である。
【図5】本発明のウェーハ収納容器の係止構造の第3の
実施形態例を示す図であり、(a)および(b)はそれ
ぞれ係止時の状態および非係止時の状態を示す要部断面
図である。
【図6】従来の係止構造を備えるウェーハ収納容器の破
断正面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】図6のA部拡大詳細図である。
【図9】上蓋の正面図である。
【図10】図9のB−B線断面図である。
【図11】係止構造を示すフック部の正面図である。
【図12】図11のC−C線断面図である。
【図13】上蓋を閉じる際のフックの作用を示す図12
と同様の図である。
【符号の説明】
A フック・レバー部材 W ウェーハ 4 上蓋 4a 外側壁 4b 内側壁 5 外箱本体 5a 外側壁 5b 内側壁 6 Oリング(シール部材) 7a 突出部 7b 凹部 8 Oリング装着溝 9,44,54 フック部 10 レバー部 20a 蟻溝 20b 末広がりの突起 24a,24b,24c 凹部 25a,25b,25c 突起 30,40 係合突起 31,41,51 係合凹部 32,42,52 上蓋押し上げ用突起(爪部) 33 ピン軸 34 連結軸 35 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 良浩 新潟県新潟市小金町三番地1 三菱マテリ アル株式会社新潟製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハ、若しくはウェーハを収容した
    内箱を収容する外箱本体と、前記外箱本体の上部に被せ
    られて接合される上蓋との係止構造において、 前記上蓋の側壁の相対向する部位に、係合突起あるいは
    係合凹部がそれぞれ設けられ、 一方、前記外箱本体の相対向する部位にそれぞれ設けら
    れた、前記上蓋の係合突起あるいは係合凹部とそれぞれ
    係合可能な係合凹部あるいは係合突起を備えた一対のフ
    ック部と、前記一対のフック部をそれぞれ支持し、かつ
    一端部が前記外箱本体に回動自在に支持されて、前記フ
    ック部を前記上蓋に係合させるとともに前記係合を解除
    するための一対のレバー部とからなる一対のフック・レ
    バー部材を備え、 前記一対のレバー部が前記外箱本体側に向けてそれぞれ
    押し込まれることにより、前記一対のフック部と前記上
    蓋との係合を解除するように構成し、 さらに、前記一対のフック部には、前記係合の解除の際
    に、前記上蓋を上方へ押し上げるための上蓋押し上げ用
    突起がそれぞれ設けられていることを特徴とするウェー
    ハ収納容器の係止構造。
  2. 【請求項2】 前記上蓋の開口周縁部に内外二重壁を構
    成する内側壁および外側壁が形成され、前記外箱本体の
    開口周縁部にも内外二重壁を構成する内側壁および外側
    壁が形成され、前記上蓋が前記外箱本体の上端開口部に
    被せられて係止されている状態においては前記上蓋と前
    記外箱本体の各外側壁が互いに嵌合しており、嵌合状態
    にある両外側壁と前記上蓋、前記外箱本体の各内側壁と
    で囲まれる空間にはシール部材が介在されており、前記
    上蓋の前記外側壁の相対向する部位に前記係合突起ある
    いは係合凹部がそれぞれ設けられている請求項1に記載
    のウェーハ収納容器の係止構造。
  3. 【請求項3】 前記上蓋の前記外箱本体への装着時にお
    ける摺接面の相対向する部位には、ウェーハ収納容器の
    上下方向に延びる蟻溝あるいは末広がりの突起がそれぞ
    れ設けられ、一方、前記外箱本体の相対向する部位に
    は、前記蟻溝あるいは末広がりの突起と嵌合する末広が
    りの突起あるいは蟻溝がそれぞれ設けられている請求項
    1または請求項2に記載のウェーハ収納容器の係止構
    造。
JP30626795A 1995-11-24 1995-11-24 ウェーハ収納容器の係止構造 Pending JPH09148422A (ja)

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