JP3180325B2 - 建設機械の運転室 - Google Patents
建設機械の運転室Info
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- Japan
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Description
油圧クレーン,ホイールローダ等の建設機械の運転室に
関する。
械の運転室として油圧ショベルの運転室を例に挙げて述
べる。
走行体1上に旋回可能に設けられた上部旋回体を示し、
該上部旋回体2は、旋回フレーム3上に設けられた運転
室4、機械室5およびカウンタウェイト6から構成さ
れ、旋回フレーム3の前部中央には土砂等の掘削作業を
行う作業装置7が俯仰動可能に設けられている。
4の外形を構成するキャブボックスを示し、該キャブボ
ックス8は前面部9、左,右の側面部10(左側のみ図
示)、後面部(図示せず)および天井部11から箱形状
に形成されている。そして、前記前面部9は、該前面部
9の枠組みをなす枠体12と、該枠体12に装着された
後述する上,下側の前面ガラス15,16とから構成さ
れている。そして、前記枠体12は、図5に示すよう
に、キャブボックス8の剛性を高めるように、少なくと
も天井部11側の部位が、断面円弧状にプレス成形され
た外側プレート13と内側プレート14とを内部が中空
になるように張合せることにより、二重構造をなして形
成されている。
に設けられた上,下側の前面ガラスを示し、該前面ガラ
ス15は、図5に示すように、シール部材17,ガラス
ガイド18を介して枠体12の内側に取付けられ、下側
の前面ガラス16についても同様にシール部材17等を
介して枠体12の内側に取付けられている。そして、該
前面ガラス15,16はキャブボックス8内の運転席
(図示せず)に着座したオペレータの前方視界を確保す
るようになっている。
天窓11Aを開閉すべく、天井部11に回動可能に設け
られたルーフカバーを示し、該ルーフカバー19はキャ
ブボックス8内のオペレータによって、図4中の矢示A
方向に開放操作され、天窓11Aを開窓したときには、
キャブボックス8内のオペレータが上方視界を確保でき
るようになっている。
来技術では、降雨または降雪により雨水や雪がキャブボ
ックス8の天井部11上に溜ることがある。そして、こ
の状態で掘削作業等を行うと、油圧ショベルの走行,旋
回時の揺れや、作業時の振動等により、天井部11上に
溜った雨水や雪解け水が上側の前面ガラス15の中央部
周囲に滴下し、オペレータの前方視界を阻害するという
問題がある。
されたもので、雨水や雪解け水等が前面ガラスに滴下し
てしまうのを確実に防止でき、オペレータの前方視界を
良好確保できるようにした建設機械の運転室を提供する
ことを目的としている。
ために本発明は、前面部、後面部、左,右の側面部およ
び天井部からなるキャブボックスを建設機械のフレーム
上に設け、該キャブボックスの前面部には前方の視界を
確保するために前面ガラスを配設してなる建設機械の運
転室において、前記キャブボックスの前面部のうち少な
くとも天井部側の部位を外側プレートと内側プレートと
により内部が中空となった二重構造に形成し、前記外側
プレートには先端側が上向きに湾曲して張出すと共に左
右方向に伸長し雨樋を構成する張出部を設けたことを特
徴としてなる構成を採用している。
た外側プレートを用いて雨樋を構成する張出部を設ける
構成としているから、キャブボックスの天井部に溜った
雨水等が、作動時の振動等でキャブボックスの前面部側
に滴下するようなときは、外側プレートに一体に形成し
た張出部によって雨水等の滴下を防止することができ
る。このように、雨水等を前面ガラスの上方で左右方向
に逃がすことによって、雨水等が前面ガラスの中央部周
囲に滴下するのを防止し、キャブボックス内のオペレー
タの前方視界を良好に確保することができる。
づき説明する。なお、実施例では従来技術と同一の構成
要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
面部9の枠組みを構成する枠体を示し、該枠体21は従
来技術で述べた枠体12とほぼ同様に、外側プレート2
2と内側プレート23とを内部が中空になるように張合
せることにより、二重構造をなして形成されている。し
かし、本実施例による枠体21の外側プレート22に
は、前面ガラス15の上側に位置して雨樋としての張出
部22Aが一体形成され、該張出部22Aは先端側が上
向きに湾曲して張出し、外側プレート22の左右方向に
伸長している。
上述のような構成を有するものであり、その基本的な動
作については従来技術によるものと格別差異はない。
の前面部9を構成する枠体21の外側プレート22に、
前面ガラス15の上側に位置して先端側が上向きに湾曲
して張出す張出部22Aを一体形成し、該張出部22A
を左右方向に伸長させる構成としたから、キャブボック
ス8の天井部11上に溜った雨水や雪解け水等が作動時
の振動等で天井部11から滴下するようなときには、こ
の雨水等を張出部22Aによって遮ることができ、この
ときの雨水等を張出部22Aを介して前面ガラス15の
左,右両側へ逃がすことができる。
22と内側プレート23によって二重構造となった前面
部9のうち、外側プレート22を用いて張出部22Aを
設けたから、雨水等が前面ガラス15の中央部周囲に滴
下するのを張出部22Aによって確実に防止でき、キャ
ブボックス8内のオペレータの前方視界を良好に確保さ
せることができる。
に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油
圧クレーン,ホイールローダ等、他の建設機械の運転室
にも適用できる。
ャブボックスの前面部のうち天井部側の部位を外側プレ
ートと内側プレートとから内部が中空となった二重構造
に形成し、外側プレートには先端側が上向きに湾曲して
張出すと共に左右方向に伸長し 雨樋を構成する張出部を
設けたから、キャブボックスの天井部に溜った雨水等が
滴下しても、この雨水を外側プレートと一体に形成され
た張出部を用いてキャブボックスの前面部の左,右両側
へ逃がすことができる。従って、雨水が前面ガラスの中
央周囲に滴下して前方視界を阻害するのを確実に防止で
き、前方視界を良好に確保することができる。
示す斜視図である。
拡大断面図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 前面部、後面部、左,右の側面部および
天井部からなるキャブボックスを建設機械のフレーム上
に設け、該キャブボックスの前面部には前方の視界を確
保するために前面ガラスを配設してなる建設機械の運転
室において、 前 記キャブボックスの前面部のうち少なくとも天井部側
の部位を外側プレートと内側プレートとにより内部が中
空となった二重構造に形成し、前記外側プレートには先
端側が上向きに湾曲して張出すと共に左右方向に伸長し
雨樋を構成する張出部を設ける構成としたことを特徴と
する建設機械の運転室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20026793A JP3180325B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 建設機械の運転室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20026793A JP3180325B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 建設機械の運転室 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734486A JPH0734486A (ja) | 1995-02-03 |
JP3180325B2 true JP3180325B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=16421494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20026793A Expired - Fee Related JP3180325B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 建設機械の運転室 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3180325B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3747733B2 (ja) * | 2000-03-28 | 2006-02-22 | 日立建機株式会社 | 建設機械の運転室 |
JP2002146841A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-05-22 | Komatsu Ltd | 建設機械における運転室の天窓構造 |
US7744148B2 (en) * | 2005-12-23 | 2010-06-29 | Caterpillar Sarl | Rotatable cab with toe guard |
JP5497924B2 (ja) * | 2013-01-18 | 2014-05-21 | 株式会社クボタ | 旋回作業機の運転席保護装置 |
-
1993
- 1993-07-20 JP JP20026793A patent/JP3180325B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0734486A (ja) | 1995-02-03 |
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