JP3180087B2 - 圧電素子収納用ケーシング - Google Patents

圧電素子収納用ケーシング

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JP3180087B2
JP3180087B2 JP24935498A JP24935498A JP3180087B2 JP 3180087 B2 JP3180087 B2 JP 3180087B2 JP 24935498 A JP24935498 A JP 24935498A JP 24935498 A JP24935498 A JP 24935498A JP 3180087 B2 JP3180087 B2 JP 3180087B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷陰極蛍光管など
に高電圧を供給する際に電圧変換素子として機能する圧
電素子を収納するための圧電素子収納用ケーシングに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ノート型パソコンの液晶ディスプレイに
は、バックライト用として冷陰極蛍光管が用いられてお
り、この冷陰極蛍光管を点灯させるための高電圧交流を
生成するインバータ装置は、一般的に、図13に示す、
λモード型の圧電素子を内蔵する圧電トランス61、ま
たは図17に示す、λ/2モード型の圧電素子を内蔵す
る圧電トランス81などを備えている。この場合、いず
れの圧電トランス61,81であっても、基本的には、
半田付けによってプリント基板に搭載され、かつ、圧電
トランス61(または81)とは別体であって同一のプ
リント基板上に取り付けられた冷陰極蛍光管接続用のコ
ネクタの接続端子にプリントパターンによって接続され
る。なお、このようなコネクタとして、例えば、図21
(a),(b)に示すコネクタ91が用いられており、
このコネクタ91は、同図に示すように、負荷回路とし
ての冷陰極蛍光管を接続するための接続端子93,94
と、接続端子93,94を保持する端子保持部92とを
備えている。
【0003】圧電トランス61は、図13に示すよう
に、全体が直方体状に形成されており、絶縁性樹脂製の
ケーシング51の内部には、図14に示すように平板状
に形成された圧電素子TRが収納されている。この場
合、ケーシング51は、同図に示すように、上面が開口
された箱状の下ケース52と、圧電素子TRを収納した
状態で下ケース52の開口部位を覆うための上ケース5
3と、収納状態の圧電素子TRに接続されて駆動電圧を
入力するためのリード端子55,56と、圧電素子TR
から高圧交流を冷陰極蛍光管に出力するためのリード端
子57とを備えている。リード端子55,56,57
は、その端部55a,56a,57aがケーシング51
の内部において圧電素子TRの上面、下面および側面に
それぞれ半田付けされると共に、その端部55b,56
b,57bがケーシング51の外側にそれぞれ引き出さ
れている。
【0004】圧電トランス61をプリント基板に搭載す
る場合、まず、図15に示すように、駆動電圧供給用の
導体パターンP1,P2にリード端子55,56の端部
55b,56bをそれぞれ半田付けすると共に、電力出
力用の導体パターンP3の一端にリード端子57の端部
57bを半田付けする。次に、コネクタ91における接
続端子93の端部93aを導体パターンP3の他端に半
田付けすると共に、接続端子94の端部94aをリター
ン電流検出回路やグランド電位などの低電位電位回路に
接続された導体パターンP4に半田付けする。これによ
り、図16に示すように、圧電トランス61のリード端
子55,56が導体パターンP1,P2を介して、圧電
トランス61を駆動させるための例えば交流電圧の駆動
電圧を供給する交流電源PWに接続されると共に、リー
ド端子57がコネクタ91の接続端子93に接続され、
かつコネクタ91の接続端子94が低電位回路に接続さ
れる。
【0005】次いで、図15(a),(b)の破線で示
すように、リード端子57の端部57b、導体パターン
P3およびコネクタ91の接続端子93の端部93aな
どの高電位部位を絶縁性樹脂Rでポッティングした後、
圧電トランス61全体またはプリント基板全体を覆うよ
うにして、図外のポリカーボネート製のカバー(インシ
ュレータ−)を取り付ける。これにより、作動時に高電
位となるこれらの部位が絶縁性樹脂Rおよびカバーによ
って覆われて、接続端子94の端部94aなどの低電位
部位や接続される冷陰極蛍光管側の外部装置と絶縁され
ると共に感電事故が防止されている。作動時には、圧電
トランス61では、リード端子55,56を介して交流
電源PWからの駆動電圧を圧電素子TRに入力し、圧電
素子TRが、その駆動電圧を所定の電圧利得で高圧交流
電圧に変換する。これにより、その高圧交流がリード端
子57およびコネクタ91を介して冷陰極蛍光管に供給
されることにより、冷陰極管が点灯する。
【0006】一方、図17に示す圧電トランス81は、
全体が直方体状に形成されており、絶縁性樹脂製のケー
シング71の内部には、図18に示すように平板状に形
成された圧電素子TRが収納されている。この場合、ケ
ーシング71は、同図に示すように、上面が開口された
箱状の下ケース72と、圧電素子TRを収納した状態で
下ケース72の開口部位を覆うための上ケース73と、
収納状態の圧電素子TRに接続されて駆動電圧を入力す
るためのリード端子75,76と、圧電素子TRから高
圧交流を冷陰極蛍光管に出力するためのリード端子7
7,78とを備えている。リード端子75,76,7
7,78は、その端部75a,76a,77a,78a
がケーシング71の内部において圧電素子TRの4つの
側面にそれぞれ半田付けされると共に、その端部75
b,76b,77b,78bがケーシング71の外側に
引き出される。
【0007】圧電トランス81をプリント基板に搭載す
る場合、まず、図19に示すように、駆動電圧供給用の
導体パターンP11,P12にリード端子75,76の
端部75b,76bをそれぞれ半田付けすると共に、リ
ード端子77,78の端部77b,78bを電力出力用
の導体パターンP13,P14にそれぞれ半田付けす
る。この場合、導体パターンP13,14は、図外の部
位で互いに接続されており、リード端子77,78は、
導体パターンP13,14を介して互いに接続される。
次に、コネクタ91における接続端子93の端部93a
を導体パターンP14に半田付けすると共に、接続端子
94の端部94aを低電位回路に接続された導体パター
ンP15に半田付けする。これにより、図20に示すよ
うに、圧電トランス81のリード端子75,76が導体
パターンP11,P12を介して交流電源PWに接続さ
れると共に、リード端子77,78が導体パターンP1
3,P14を介してコネクタ91の接続端子93に接続
され、かつコネクタ91の接続端子94が導体パターン
P15を介して低電位回路に接続される。
【0008】次いで、図19(a),(b)の破線で示
すように、リード端子78の端部78b、導体パターン
P13,P14、コネクタ91の接続端子93の端部9
3aを覆うようにして絶縁性樹脂Rをポッティングした
後、圧電トランス61と同様にして、圧電トランス81
全体またはプリント基板全体を覆うようにして、図外の
ポリカーボネート製のカバー(インシュレータ−)を取
り付ける。これにより、作動時に高電位となるこれらの
部位が絶縁性樹脂Rおよびカバーによって覆われて、接
続端子94の端部94aなどの低電位部位と絶縁される
と共に感電事故が防止されている。作動時には、圧電ト
ランス81では、リード端子75,76を介して交流電
源PWからの駆動電圧を圧電素子TRに入力し、圧電素
子TRが、その駆動電圧を所定の電圧利得で高圧交流電
圧に変換する。これにより、その高圧交流がリード端子
77,78およびコネクタ91を介して冷陰極蛍光管に
供給されることにより、冷陰極管が点灯する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の圧電
トランス61,81には、以下の問題点がある。第1
に、従来の圧電トランス61,81の基板搭載時には、
作動時に高電位となる部位などに絶縁性樹脂Rをポッテ
ィングしたり、カバーを取り付けたりすることによっ
て、高電位部位と、低電位側の接続端子94などとを絶
縁している。このため、絶縁処理が煩雑であると共に、
ポッティングした絶縁性樹脂Rが硬化するまで所定時間
放置しなくてはならないため、製造に要する時間が長時
間化する結果、圧電トランス61,81の製造コストを
上昇させているという問題点がある。また、絶縁性樹脂
Rの劣化や、絶縁性樹脂Rのポッティング不良などに起
因して絶縁不良を招くおそれがあるという問題点があ
る。さらに、プリント基板全体を覆うカバーの製作コス
トおよび取付コストに起因する製造コストの上昇も問題
となっている。
【0010】第2に、従来の圧電トランス61,81で
は、駆動電圧入力用のリード端子(55,56など)お
よび電力出力用のリード端子(57など)がいずれもケ
ーシング(51など)の外部に露出する構成を採用して
いる。このため、特に、圧電トランス61,81単体の
性能良否をプリント基板への搭載後に確認する場合に
は、常に半田ごてを用いて取り外しをせざるを得ず、取
扱上、不便であるという問題点がある。
【0011】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、絶縁の確実化、製造コストの低減、および
取付対象装置への着脱が容易な圧電素子収納用ケーシン
グを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の圧電素子収納用ケーシングは、圧電素子を
収納するためのケーシング本体と、ケーシング本体内に
収納された圧電素子に接続される電力出力用のリード端
子とを備えている圧電素子収納用ケーシングにおいて、
ケーシング本体は、一の側面が圧電素子を挿入可能に開
口されると共に、開口部位を閉塞する蓋部と、蓋部に配
設されると共に開口部位を介して挿入された圧電素子を
その挿入方向に付勢する付勢手段と、ケーシング本体と
一体的に形成されると共にその接続端子がケーシング本
体内で力出力用のリード端子に接続されるコネクタと
を備え、ケーシング本体の他の側面には、コネクタが配
設され、ケーシング本体には、作動時の振動を阻害する
ことなく圧電素子を保持するためのリブが形成されて
ることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の圧電素子収納用ケーシング
は、請求項1記載の圧電素子収納用ケーシングにおい
て、力出力用のリード端子と接続端子とが、導線、フ
レキシブル基板、金属ばね、および導電性ゴムのいずれ
かで接続されていることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の圧電素子収納用ケーシング
は、請求項1または2記載の圧電素子収納用ケーシング
において、力出力用のリード端子と接続端子とが一体
化されていることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の圧電素子収納用ケーシング
は、請求項1または2記載の圧電素子収納用ケーシング
において、電力出力用のリード端子と接続端子との間に
バラスト素子が配設されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る圧電素子収納用ケーシングを用いた圧電トラン
スの実施の形態について説明する。なお、従来の圧電ト
ランス61,81と同一の構成要素については、同一の
符号を付して重複した説明を省略する。
【0017】最初に、本発明の実施の形態に係る圧電ト
ランス11について、各図を参照して説明する。
【0018】圧電トランス11は、Rosenλモード
型の圧電素子TRを内蔵し、図1(a),(b)に示す
ように、収納部2、蓋部3およびコネクタ部4を一体化
して形成され本発明におけるケーシング本体に相当する
絶縁性樹脂製のケーシング1と、平板状の圧電素子TR
(図5参照)とを備えて構成されている。この場合、収
納部2は、圧電素子TRを挿入可能な有底角筒状に形成
されており、その内部には、図2に示すように、金属板
を所定形状に折り曲げて形成され収納状態の圧電素子T
Rに接続されるリード端子5,6,7が配設されてい
る。また、収納部2における蓋部3の取付け側端部に
は、図3に示すように、圧電素子TRを挿入するための
挿入口2cが形成されている。さらに、収納部2の内壁
には、リード端子5,6と相俟って、作動時の振動を阻
害することなく圧電素子TRを保持するためのリブ2
a,2bが、圧電素子TRの振動の節部位に形成されて
いる。
【0019】一方、蓋部3は、図2に示すように、キャ
ップ状に形成され、その内壁には、本発明における付勢
手段に相当する板ばね3aが取り付けられている。この
蓋部3は、収納部2に挿入状態の圧電素子TRをコネク
タ部4側に付勢しつつ、収納部2の挿入口2cを閉塞す
る。コネクタ部4は、接続端子7,8を備えており、接
続端子7は、その端部7aが収納部2の内部で圧電素子
TRに接触させられると共に、その端部7bがコネクタ
部4の内部において外側に突出するように配置されてい
る。また、接続端子8は、図1(b)に示すように、そ
の端部8aがプリント基板上に形成された導体パターン
に半田付け可能にコネクタ部4の外部に引き出されると
共に、図2に示すように、その端部8bがコネクタ部4
の内部において外側に突出するように配置されている。
【0020】この圧電トランス11の組立て時には、ま
ず、図3の矢印Aに示す方向で、挿入口2cから圧電素
子TRを収納部2内に挿入する。この際に、図5に示す
ように、リード端子5,6の端部5a,6aが圧電素子
TRの上面および下面における振動の節部位にそれぞれ
接触することにより、作動時における圧電素子TRの振
動を阻害することなく電気的に接続される。また、リー
ド端子7の端部7aが圧電素子TRの側面に接触するこ
とにより電気的に接続される。この結果、圧電素子TR
は、リブ2a,2bおよびリード端子5,6によって収
納部2内で保持される。次に、図4の矢印Bに示す方向
で、収納部2の挿入口2cに蓋部3を装着する。この際
には、蓋部3の縁部に形成された嵌合用凸部が収納部2
の縁部に形成された嵌合用凹部に嵌合することによって
確実に密着し、蓋部3の板ばね3aが、図5の矢印Cに
示す方向に圧電素子TRを付勢する。このため、リード
端子7と圧電素子TRの側面とが、がたつくことなく確
実に接触させられる。これにより、図1(a),(b)
に示すように、圧電トランス11が組み立てられる。
【0021】この圧電トランス11では、冷陰極蛍光管
の点灯用のインバータ装置に組み込む際には、従来の圧
電トランス61,81と同様にして、プリント基板の駆
動電圧入力用の導体パターンにリード端子5,6の端部
5b,6bを半田付けすると共に接続端子8の端部8a
を低電位回路に接続された導体パターンに半田付けす
る。これより、図6に示すように、この圧電トランス1
1では、作動時には、リード端子5,6を介して交流電
源PWからの駆動電圧を圧電素子TRに入力し、圧電素
子TRが、その駆動電圧を所定の電圧利得で高圧交流電
圧に変換する。これにより、その高圧交流が、コネクタ
部4の接続端子7,8、およびコネクタ部4に接続され
る図外の冷陰極蛍光管接続用コネクタを介して冷陰極蛍
光管に供給されることにより、冷陰極管が点灯する。こ
の場合、この圧電トランス11では、圧電素子TRによ
って変換された高圧交流の印加部位が、収納部2によっ
て覆われているため、絶縁性樹脂Rをポッティングした
り、絶縁用のカバーを取り付けたりすることなく圧電ト
ランス11外部の低電位部位と確実に絶縁され、感電事
故などを確実に防止することができる。また、絶縁用の
カバーを不要にし、かつ、圧電TRの高圧交流出力用の
リード端子とコネクタ部4の接続端子7とを一体化させ
たことにより、その接続工程を不要にすることができる
結果、その分のコストダウンを図ることができると共
に、プリント基板への半田付け工程が、その分少なくな
るため、プリント基板への着脱が容易になる。
【0022】次に、本発明の他の実施の形態に係る圧電
トランス31について、各図を参照して説明する。
【0023】圧電トランス31は、λ/2モード中央駆
動型の圧電素子TRを内蔵し、図7(a),(b)に示
すように、下ケース22、上ケース23およびコネクタ
部24を一体化して形成され本発明におけるケーシング
本体に相当する絶縁性樹脂製のケーシング21と、平板
状の圧電素子TR(図9参照)とを備えて構成されてい
る。この場合、下ケース22は、図8に示すように、上
面開口の有底箱状に形成され、圧電素子TRを収納する
と共に、その内部には、金属板を所定形状に折り曲げて
形成され収納状態の圧電素子TRに接続されるリード端
子25,26,27が配設されている。なお、リード端
子27の端部27aと端部27bとは互いに接続され、
その接続部分は、同図の破線で示すように、下ケース2
2の底板の内部に樹脂成形の際に予め埋設される。
【0024】一方、上ケース23は、圧電素子TRを下
ケース22に収納した状態で下ケース22の開口部位を
閉塞可能な箱状に形成されている。また、この下ケース
22および上ケース23の内壁にも、リード端子25,
26と相俟って、作動時の振動を阻害することなく圧電
素子TRを保持するためのリブ22a,23aが、圧電
素子TRの振動の節部位にそれぞれ形成されている。コ
ネクタ部24は、接続端子27,8を備え、接続端子2
7は、その端部27a,27bが下ケース22の内部で
圧電素子TRに接触させられると共に、その端部27c
がコネクタ部24の内部において外側に突出するように
配置されている。また、接続端子8は、圧電トランス1
1の接続端子8と同様にして、その端部8aがプリント
基板に形成された導体パターンに半田付け可能にコネク
タ部24の外側に引き出されると共に、その端部8bが
コネクタ部24の内部において外側に突出するように配
置されている。
【0025】この圧電トランス31の組立て時には、ま
ず、図9の矢印Dに示す方向で、圧電素子TRを下ケー
ス22の内部に載置する。この際に、図10(a),
(b)に示すように、リード端子25,26,27の端
部25a,26a,27a,27bが圧電素子TRの4
つの側面にそれぞれ接触することにより、作動時におけ
る圧電素子TRの振動を阻害することなく電気的に接続
される。次に、同図の矢印Eに示す方向で、下ケース2
2を覆うようにして上ケース23をはめ込む。この状態
では、圧電素子TRは、リブ22a,23aおよびリー
ド端子25,26,27によって保持される。これによ
り、図7(a),(b)に示すように、圧電トランス3
1が組み立てられる。
【0026】この圧電トランス31では、冷陰極蛍光管
の点灯用のインバータ装置に組み込む際には、圧電トラ
ンス11と同様にして、プリント基板の駆動電圧入力用
の導体パターンにリード端子25,26の端部25b,
26bを半田付けすると共に接続端子8の端部8aを低
電位回路に接続された導体パターンに半田付けする。こ
れより、図11に示すように、この圧電トランス31で
は、作動時には、リード端子25,26を介して交流電
源PWからの駆動電圧を圧電素子TRに入力し、圧電素
子TRが、その駆動電圧を所定の電圧利得で高圧交流電
圧に変換する。これにより、その高圧交流が、コネクタ
部24の接続端子27、およびコネクタ部24に接続さ
れる図外の冷陰極蛍光管接続用コネクタを介して冷陰極
蛍光管に供給されることにより、冷陰極管が点灯する。
この場合、この圧電トランス31でも、圧電素子TRに
よって変換された高圧交流の印加部位が、ケーシング2
1によって覆われているため、絶縁性樹脂Rをポッティ
ングしたり、絶縁用のカバーを取り付けたりすることな
く圧電トランス31外部の低電位部位と確実に絶縁さ
れ、感電事故などを確実に防止することができる。
【0027】次いで、本発明のさらに他の実施の形態に
係る圧電トランス40について、図12を参照して説明
する。
【0028】圧電トランス40は、圧電トランス31と
ほぼ同様にして構成されており、同図に示すように、下
ケース42、上ケース43およびコネクタ部44を一体
化して形成され本発明におけるケーシング本体に相当す
る絶縁性樹脂製のケーシング41と、平板状の圧電素子
TRとを備えている。また、圧電トランス40は、圧電
トランス31とは異なり、下ケース42に配設されたリ
ード端子45,46と、本発明におけるバラスト素子に
相当するバラストチョーク48とを備えて構成されてい
る。この場合、リード端子45,46の端部45a,4
6aは、導線49,49を介して圧電素子TRの上面お
よび下面にそれぞれ接続される。また、バラストチョー
ク48および圧電素子TRは、半田付けされた導線49
によって互いに接続され、かつバラストチョーク48お
よびコネクタ部44の接続端子47は、同じく半田付け
された導線49によって互いに接続されている。
【0029】この圧電トランス40では、圧電トランス
11および圧電トランス31とは異なり、圧電素子TR
と、各リード端子45,46およびバラストチョーク4
8との間を複数の導線49,49,49によって接続し
ている。この場合、これらの間の接続は、導線49に限
らず、フレキシブル基板、コイルばね、または導電ゴム
などを用いてもよい。また、この圧電トランス40で
は、圧電素子TRの出力インピーダンスと、冷陰極蛍光
管の入力インピーダンスとを整合するためのバラストチ
ョーク48を内蔵しているため、絶縁性を維持しつつ、
各部を一体化させることができる。
【0030】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、各種のリード端子(5,6,25,45
など)と圧電素子TRとを接触または半田付けにより電
気的に接続しているが、これに限らず、導電性接着剤な
どを用いて両者を接続することもできる。また、本発明
の実施の形態に係る圧電トランス11では、コネクタ部
4の形成側端部とは異なる側の端部に蓋部3をはめ込む
構成を採用しているが、コネクタ部4を収納部2に嵌合
することにより、コネクタ部4を蓋部として機能させて
圧電素子TRを収納するように構成することもできる。
【0031】さらに、本発明の実施の形態では、電力出
力用のリード端子としてのリード端子をコネクタ部4の
接続端子7と一体化した例について説明したが、電力入
力用のリード端子および接続端子がケーシング本体内で
接続されるコネクタ部を設けてもよい。また、電力入力
用のリード端子および接続端子がケーシング本体内で接
続されるコネクタ部と、電力出力用のリード端子および
接続端子がケーシング本体内で接続されるコネクタ部と
の両者を別々に配設することもでき、かかる場合には、
圧電素子TRを含む圧電トランスを単体装置として任意
の箇所に配設することができ、しかも、コネクタ同士の
接続によって被接続装置に容易に接続でき、加えて、プ
リント基板などの取付対象装置に対する圧電トランスの
着脱が極めて容易となる。また、電力入力用のコネクタ
部をケーシング1と一体化させ、電力入力用のリード端
子5,6を、そのコネクタ部の接続端子と一体化するこ
とができるのは勿論である。
【0032】さらに、本発明の実施の形態では、六面全
体を閉塞した構成のケーシング1,21,41について
説明したが、プリント基板装着面側や、電力入力用リー
ド端子が接続される低電位側の側面を開口させてもよ
い。プリント基板装着面側を開口させる場合には、その
分ケーシング本体を薄くすることができるため、薄形の
装置への組み込みが容易となる。また、蓋部3は必ずし
も本発明における圧電素子収納用ケーシングの要件では
なく、蓋部3をプリント基板などの取付対象装置側に固
定しておいてもよい。また、蓋部3を用いずに、プリン
ト基板などの取付対象装置側に板バネ3aのみを固定し
ておいてもよいのは勿論である。
【0033】また、コネクタ部4は、本発明の実施の形
態に示した箇所に限らず、収納部2の長手側側面または
上面など、任意の部位に配設することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の圧電素子
収納用ケーシングによれば、ケーシング本体と、電力出
力用のリード端子に接続されるコネクタとを一体的に形
成したことにより、例えば、取付対象装置としてのプリ
ント基板などへの取付けが容易になると共に、電力出力
用のリード端子がコネクタに接続されているため、プリ
ント基板からの取り外しも容易となる。また、電力出力
用のリード端子をコネクタに接続することにより、圧電
トランスによって生成された高電圧が印加される部位が
ケーシングによって覆われるため、絶縁の確実化を図る
ことができる。また、その部位の絶縁や絶縁用カバーの
取付けが不要となり、かつプリント基板に実装する際の
取付け作業が容易になる結果、圧電トランスの製作コス
トを低減することができる。さらに、ケーシング本体と
電力出力用のコネクタとが一体的に形成されているた
め、両者をプリント基板に別々に取り付ける場合と比較
して、その実装面積を狭くすることができ、圧電トラン
スを内蔵するインバータ装置などの小型化を図ることも
できる。
【0035】また、コネクタ同士の接続によって被接続
装置に容易に接続することができ、加えて、プリント基
板などの取付対象装置に対して圧電トランスを極めて容
易に着脱することができる。さらに、ケーシング本体に
リブを備えたことにより、作動時の振動を阻害すること
なく圧電トランスを保持することができる。また、付勢
手段を備えたことにより、圧電素子とリード端子とをが
たつかせることなく確実に接触させることができる。
【0036】さらに、ケーシング本体内に高電圧部位を
収納させることにより、設計時において沿面距離や空間
距離などを考慮する必要性がなくなる結果、設計時間の
短縮によるコストダウンを図ることができる。この場
合、圧電素子を含む圧電トランスをプリント基板に装着
するときには、そのプリント基板についての沿面距離や
空間距離に考慮を払う必要がなくなるため、さらに設計
時間の短縮を図ることができると共に、ある程度絶縁性
が低いプリント基板を用いることができるため、部品の
コストダウンを図ることもできる。
【0037】また、一の側面が圧電素子を挿入可能に開
口されると共に他の側面にコネクタが配設されたケーシ
ング本体を用いることにより、高電圧部位を確実に覆う
ことができる結果、絶縁性をより向上させることができ
る。さらに、開口部位を介し て挿入された圧電素子を挿
入方向に付勢する付勢手段を有する蓋部を備えたことに
より、ケーシング本体内に収納した圧電素子とリード端
子とを確実に接続することができる。
【0038】また、請求項記載の圧電素子収納用ケー
シングによれば、導線、フレキシブル基板、金属ばね、
および導電性ゴムのいずれかを用いて、電力出力用のリ
ード端子と接続端子とを接続することにより、圧電素子
の形状や動作モードなどに応じて適切かつ確実に両者を
接続することができる。
【0039】また、請求項記載の圧電素子収納用ケー
シングによれば、電力出力用のリード端子と接続端子と
を一体化したことにより、そのリード端子とコネクタの
接続端子の接続工程を省くことができるため、製造コス
トを、より低減することができる。
【0040】また、請求項記載の圧電素子収納用ケー
シングによれば、電力出力用のリード端子と接続端子と
の間にバラスト素子を配設したことにより、そのバラス
ト素子を含めて絶縁の確実化を図ることができる。ま
た、圧電トランス、バラスト素子およびコネクタをプリ
ント基板などにそれぞれ別々に取り付ける場合と比較し
て、実装面積を狭くすることができ、これにより、圧電
トランスを内蔵するインバータ装置などの小型化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る圧電トランス11の
外観図であって、(a)はコネクタ部4側から見た斜視
図、(b)は蓋部3側から見た斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るケーシング1の一部
を切り欠いた状態の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る圧電トランス11の
組立て手順を説明するための斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る圧電トランス11の
組立て手順を説明するための他の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る圧電トランス11の
組立て手順および内部構造を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る圧電トランス11を
インバータ装置に用いた際の電気的接続を示す等価的な
接続図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る圧電トランス31の
外観図であって、(a)はコネクタ部24側から見た斜
視図、(b)はコネクタ部24側の形成側端部と逆側の
端部から見た斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るケーシング21の構
成を示す一部切り欠き状態の斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る圧電トランス31の
組立て手順を説明するための斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る圧電トランス31
の内部構造を示す断面図であって、(a)は側面側から
見た断面図、(b)は上面側から見た断面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る圧電トランス31
をインバータ装置に用いた際の電気的接続を示す等価的
な接続図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る圧電トランス40
の構成を示す断面図である。
【図13】従来の圧電トランス61の外観斜視図であ
る。
【図14】従来の圧電トランス61の構成を示す分解斜
視図である
【図15】従来の圧電トランス61をプリント基板に取
り付けた状態の図であって、(a)は平面図、(b)は
側面図である。
【図16】従来の圧電トランス61をインバータ装置に
用いた際の等価的な接続図である。
【図17】従来の圧電トランス81の外観斜視図であ
る。
【図18】従来の圧電トランス81の構成を示す分解斜
視図である
【図19】従来の圧電トランス81をプリント基板に取
り付けた状態の図であって、(a)は平面図、(b)は
側面図である。
【図20】従来の圧電トランス81をインバータ装置に
用いた際の等価的な接続図である。
【図21】従来の圧電トランスと共に用いられるコネク
タ91の外観斜視図であって、(a)は外部コネクタ接
続側から見た斜視図、(b)は導体パターンに半田付け
される接続端子の側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 収納部2a,2b リブ 3 蓋部 3a 板ばね 4 コネクタ部 5 リード端子 6 リード端子 7 接続端子 8 接続端子 11 圧電トランス 21 ケーシング 22 下ケース22a リブ 23 上ケース23a リブ 24 コネクタ部 25 リード端子 26 リード端子 27 リード端子 31 圧電トランス 40 圧電トランス 41 ケーシング 42 下ケース 43 上ケース 44 コネクタ部 45 リード端子 46 リード端子 47 接続端子 48 バラストチョーク 49 導線 TR 圧電素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−36815(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子を収納するためのケーシング本
    体と、当該ケーシング本体内に収納された前記圧電素子
    に接続される電力出力用のリード端子とを備えている圧
    電素子収納用ケーシングにおいて、前記ケーシング本体は、一の側面が前記圧電素子を挿入
    可能に開口されると共に、当該開口部位を閉塞する蓋部
    と、当該蓋部に配設されると共に前記開口部位を介して
    挿入された前記圧電素子をその挿入方向に付勢する付勢
    手段と、 当該ケーシング本体と一体的に形成されると共
    にその接続端子が前記ケーシング本体内で前記電力出力
    用のリード端子に接続されるコネクタとを備え、当該ケ
    ーシング本体の他の側面には、前記コネクタが配設さ
    れ、当該ケーシング本体には、作動時の振動を阻害する
    ことなく前記圧電素子を保持するためのリブが形成され
    いることを特徴とする圧電素子収納用ケーシング。
  2. 【請求項2】 前記電力出力用のリード端子と前記接続
    端子とが、導線、フレキシブル基板、金属ばね、および
    導電性ゴムのいずれかで接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載の圧電素子収納用ケーシング。
  3. 【請求項3】 前記電力出力用のリード端子と前記接続
    端子とが一体化されていることを特徴とする請求項1
    たは2記載の圧電素子収納用ケーシング。
  4. 【請求項4】 前記電力出力用のリード端子と前記接続
    端子との間にバラスト素子が配設されていることを特徴
    とする請求項1または2記載の圧電素子収納用ケーシン
    グ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU217510U1 (ru) * 2022-12-15 2023-04-04 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Институт сильноточной электроники Сибирского отделения Российской академии наук (ИСЭ СО РАН) Оптический составной резонатор для твердотельных и диодных лазеров

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU217510U1 (ru) * 2022-12-15 2023-04-04 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Институт сильноточной электроники Сибирского отделения Российской академии наук (ИСЭ СО РАН) Оптический составной резонатор для твердотельных и диодных лазеров

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