JP3180031U - ジャック - Google Patents

ジャック Download PDF

Info

Publication number
JP3180031U
JP3180031U JP2012005697U JP2012005697U JP3180031U JP 3180031 U JP3180031 U JP 3180031U JP 2012005697 U JP2012005697 U JP 2012005697U JP 2012005697 U JP2012005697 U JP 2012005697U JP 3180031 U JP3180031 U JP 3180031U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
cover member
jack
cap member
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012005697U
Other languages
English (en)
Inventor
徹 西岡
一樹 佐藤
孝一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2012005697U priority Critical patent/JP3180031U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3180031U publication Critical patent/JP3180031U/ja
Priority to CN201320576882.7U priority patent/CN203574162U/zh
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】確実に防水性を確保することができるジャックを提供する。
【解決手段】プラグが挿入される開口部2aを前方側に有する筐体2と、プラグに当接可能な接点部3aを有して筐体2に埋設された複数の接続端子3とを備え、筐体2の外周には、環状の弾性部材を取付け可能な取付け部2bが設けられたジャック1において、筐体2は、複数の接続端子3が埋設され上方側が開口されたケース10と、ケース10の前方側に装着され開口部2aが形成されたキャップ部材12と、ケース10の上方側に被せられるカバー部材11と、を有して構成され、取付け部2b及び取付け部2bの後方側に位置するカバー部材11が、少なくともケース10に連続して溶着されることにより一体化されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、電気機器に使用される電気信号中継用のジャックに関し、特に、シール性を高めて確実に防水性を確保できるジャックに関する。
スマートフォン等の機器において、周りの人に音漏れしないようにイヤホンの装着に対応したコネクタ(ジャック)が搭載されている。このような機器は屋外環境での使用を前提としている。そのため、プラグを挿入するジャックの構造は、プラグやキャップが接続されていない状態においても、取り付け対象の機器内への水の侵入を防止することが望まれている。
特許文献1に、機器内に水が侵入しない防水型のジャックが開示されている。
以下、図7および図8を用いて、特許文献1に記載の防水型のジャックについて説明する。図7は、防水型ジャック100の外観図である。図8は防水型ジャック100の構成を示す説明図であり、図7のVIII−VIII線で切断した断面図である。図8に示すように、防水型ジャック100は、ベース101と、ベース101に密着固定されたコンタクト102と、コンタクト102の接片102aを収容しプラグの挿抜穴103aに連通する収容空間113を形成するカバー103と、を備えている。コンタクト102は、挿抜されるプラグに弾接する接片102aをベース101の内方側に配し外部接続される外部接続片102bをベース101の外方側に配するようベース101を貫通している。防水型ジャック100において、収容空間113の四周縁を外囲してベース101に凹溝101aを設け、圧接部材101bが凹溝101a内に設けられた。
図7及び図8に示すように、フック部101eが突起部103eに係止されて、圧接部材101bがカバー103で圧接される。かかるジャックにあっては、凹溝101a部の圧接部材101bによってベース101とカバー103との間の間隙がなくなりシールされ、つまり収容空間113とコンタクト102の外部接続片102b側とが断絶される。したがって、プラグの挿抜穴103aから侵入した水は、このプラグの挿抜穴103aに連通した収容空間113に入るが、凹溝101a部でベース101とカバー103との間の間隙がなくシールされているので、機器内に侵入することはない。
特開平9−63689号公報
しかしながら、圧接部材101bをベース101とカバー103との間に挟み、フック部101eを突起部103eに係止する構成であるため、フック部101eの真下以外の位置では圧接部材101bが圧接されにくくなる。ベース101とカバー103との材料剛性が高くなければ、フック部101eから離れた位置で圧接している力は弱まってしまう。そのため、フック部101e間に位置する部分のシール性が低下する恐れがある。
本考案は、上記課題を解決するためのものであり、特に、シール性を高めて確実に防水性を確保できるジャックを提供することを目的とする。
本考案は、プラグが挿入される開口部を前方側に有する筐体と、前記プラグに当接可能な接点部を有して前記筐体に埋設された複数の接続端子とを備え、前記筐体の外周には、環状の弾性部材を取付け可能な取付け部が設けられたジャックにおいて、前記筐体は、前記複数の接続端子が埋設され上方側が開口されたケースと、前記ケースの前方側に装着され前記開口部が形成されたキャップ部材と、前記ケースの上方側に被せられるカバー部材と、を有して構成され、前記取付け部及び前記取付け部の後方側に位置する前記カバー部材が、少なくとも前記ケースに連続して溶着されることにより一体化されていることを特徴とする。
取付け部及び取付け部の後方側に位置するカバー部材が、少なくともケースに連続して溶着されることにより一体化されているので、ケースとカバー部材との境界面のシール性を安定させることができる。したがって、シール性を高めて確実に防水性を確保することができる。
また、この構成によれば、外観を構成するキャップ部材を別部材としているので、複数の接続端子を備えたケースが共通であっても、キャップ部材の形状を容易に変更することができる。したがって、異なる形状のキャップ部材を有するジャックを提供することが容易である。
また、本考案のジャックにおいて、前記キャップ部材と前記ケースとのいずれか一方には、前後方向に突出する突出部が設けられており、前記キャップ部材と前記カバー部材とのいずれか一方には、前後方向と交差する方向に突出する凸部を有し、前記キャップ部材と前記カバー部材とのいずれか他方には、前記凸部が挿入される挿入部を有し、前記突出部が前記キャップ部材と前記ケースとのいずれか他方に係合された状態において、前記凸部が前記挿入部に挿入されていてもよい。
前後方向に突出する突出部がキャップ部材とケースとのいずれか他方に係合された状態において、前後方向と交差する方向に突出する凸部が挿入部に挿入されているので、前後方向にキャップ部材が抜けることを防止できる。したがって、キャップ部材の固定が安定する。
また、本考案のジャックにおいて、前記キャップ部材の後部に前記凸部または前記挿入部が設けられており、前記後部の上方側部分と前記カバー部材とが溶着により一体化されていることが好ましい。
この態様においては、キャップ部材の後部の上方側部分とカバー部材とが溶着される。これにより、キャップ部材とケースとの両方がカバー部材と一体化されているので、キャップ部材のガタツキを確実に防止できる。
また、本考案のジャックにおいて、前記カバー部材は、レーザを透過可能な透光性を有する合成樹脂により形成されているとともに、前記ケースは、前記カバー部材よりも光吸収性を有する合成樹脂により形成されていることが好ましい。
カバー部材が透光性を有し、ケースが光吸収性を有するので、カバー部材を通してケースがレーザによって加熱される。これにより、カバー部材とケースとが容易にレーザ溶着できる。レーザ溶着によって、取付け部及び取付け部の後方側に位置するカバー部材とケースとを一体化すれば、カバー部材とケースとの境界面のシール性を安定させることができる。
また、本考案のジャックにおいて、前記ケースには、第1の面を有する外壁部が設けられるとともに、前記カバー部材は、前記第1の面と対向する第2の面を有しており、前記第1の面と第2の面との境界面に対して交差するとともに当該境界面の内側に位置する突状部が、前記ケース及び前記カバー部材の少なくともいずれか一方に設けられ、前記第1の面と前記第2の面とが溶着されていることが好ましい。
第1の面と第2の面とが溶着され、突状部が溶着される境界面をジャック内部から隠している。こうすれば、溶着時のバリが欠けて内部に入り込む不具合を低減できる。
また、本考案のジャックにおいて、前記溶着が同一平面で施されていることが好ましい。
取付け部及び取付け部の後方側に亘る連続した溶着が同一平面で施されている。これにより、平面度が悪いときに生じる未溶着部を無くすことができる。また、溶着面が同一平面であるので、溶着面のどの位置でも同じ条件で溶着することができ、溶着の信頼性が高められる。
また、本考案のジャックにおいて、前記取付け部は、前記ケースと前記カバー部材に設けられており、前記取付け部の後方側と前方側には、前後方向と交差する方向に突出した第1の規制部と第2の規制部とをそれぞれ有し、前記第1の規制部は、前記ケースと前記カバー部材に形成されており、前記第2の規制部は、前記カバー部材に形成されているとともに、前記ケースと当該ケースよりも大きな部分を有する前記キャップ部材との段差によって形成されていることが好ましい。
取付け部が、ケースとカバー部材に形成されているので、キャップ部材とカバー部材とのシール性は要求されず、両者の溶着を省略あるいは、簡略化することができる。したがって、ジャックの製造が容易である。
本考案によれば、取付け部及び取付け部の後方側に亘る溶着により、ケースがカバー部材と一体化されているので、ケースとカバー部材との境界面のシール性を安定させることができる。したがって、本考案のジャックは、シール性を高めて確実に防水性を確保することができる。
本考案の実施形態におけるジャックの外観を示す斜視図である。 本考案の実施形態におけるジャックの分解斜視図である。 本考案の実施形態を説明するためのジャックの平面図である。 図3のIV−IV線で切断した断面図である。 本考案の実施形態におけるジャックを取付け対象の機器に装着した状態の説明図である。 変形例を示す断面図である。 従来の防水型ジャックの外観図である。 従来の防水型ジャックの構成を示す説明図であり、図7のVIII−VIII線で切断した断面図である。
以下に本考案の実施形態におけるジャック1について説明する。
図1は本考案の実施形態のジャック1の外観を示す斜視図である。図2は本考案の実施形態のジャック1の分解斜視図である。図3は本考案の実施形態を説明するためのジャック1の平面図である。図4は、図3のIV−IV線で切断した断面図である。
図1に示すように、ジャック1は、プラグが挿入される開口部2aを前方側(X1側)に有する筐体2と、電気接続のための複数の接続端子3とを備えている。図1及び図2に示すように、筐体2は、開口部2aが形成されたキャップ部材12と、接続端子3が埋設され上方側(Z2側)が開口されたケース10と、ケース10の上方側に被せられたカバー部材11とを有して構成されている。
カバー部材11は、レーザを透過可能な透光性を有する合成樹脂により形成されているとともに、ケース10とキャップ部材12とは、カバー部材11よりも光吸収性を有する合成樹脂により形成されている。これらの合成樹脂には、例えば、ナイロン樹脂を使用することができる。ナイロン樹脂は、顔料を含有していない場合には乳白色で透光性を有し、着色用の顔料を多く含有している場合は光吸収性を有するとともに、適度な加熱で成形することができる。
複数の接続端子3は導電性の金属で形成されている。接続端子3には、例えば、燐青銅を使用することができる。
図1に示すように、筐体2は、開口部2aが形成されたキャップ部材12を前方側(X1側)とすれば、その後方側(X2側)にケース10とカバー部材11とが位置している。また、筐体2の外周には、ゴム部材等からなる防水用の弾性部材を取付けるための取付け部2bが設けられている。筐体2は、取付け部2bの後方側(X2側)に、前後方向(X1−X2方向)と交差する方向に突出した第1の規制部2cを有している。また、取付け部2bの前方側(X1側)には、前後方向(X1−X2方向)と交差する方向に突出した第2の規制部2dを有している。
図2に示すように、取付け部2bは、ケース10に形成された取付け部10bと、カバー部材11に形成された取付け部11bとに分かれて、ケース10にカバー部材11を取り付けて一体化される。第1の規制部2cは、ケース10に形成された第1の規制部10cと、カバー部材11に形成された第1の規制部11cとに分かれて、ケース10にカバー部材11を取り付けたときに一体化される。第2の規制部2dは、カバー部材11に形成された第2の規制部11dと、キャップ部材12に形成された第2の規制部12dとに分かれて、カバー部材11をキャップ部材12に取り付けたときに一体化される。
図2及び図4に示すように、ケース10には複数の接続端子3が埋設されており、それぞれの接続端子3はケース10の外壁部10aを貫通して、プラグに当接可能な接点部3aが筐体2の内面側に露出している。このとき、ケース10の外壁部10aを貫通する接続端子3の貫通部分は、合成樹脂材料と密着しており、水密にシールされている。ケース10はインサート成形によって複数の接続端子3が埋設された状態に一体成形されることが好ましい。インサート成形であれば、ケース10の外壁部10aを貫通する接続端子3は、合成樹脂材料に密着して固定され、確実にシール性を高めることができる。なお、本明細書中で、シール性とは水の侵入を防止する水密性能を意味している。
図4に示すように、ケース10の外壁部10aには、カバー部材11が溶着される第1の面10eが平面状に形成されている。一方、カバー部材11は第1の面10eと対向する第2の面11eを有している。カバー部材11はケース10に被せられたときに、図4に示すように、第2の面11eが第1の面10eに当接する。なお、第2の面11eは、筐体2の取付け部2b及び取付け部2bの後方側(X2側)に位置している。
この状態において、第2の面11eが第1の面10eに溶着される。カバー部材11は、レーザを透過可能な透光性を有する合成樹脂により形成されているとともに、ケース10とキャップ部材12とは、カバー部材11よりも光吸収性を有する合成樹脂により形成されているので、カバー部材11を通してケース10がレーザ加熱可能である。これにより、カバー部材11とケース10とが容易にレーザ溶着できる。筐体2の取付け部2b及び取付け部2bの後方側(X2側)に連続したレーザ溶着によって、ケース10とカバー部材11との境界面が水密にシールされる。こうして、筐体2の取付け部2b及び取付け部2bの後方側(X2側)は、開口部2aから内部に水が侵入しても外部に漏れ出すような間隙をもたない構造にできる。
図2に示すように、キャップ部材12には、X2方向に突出する突出部12cが設けられている。ケース10は突出部12cが収納できる形状に設けられている。キャップ部材12の後部12bの上方側(Z2側)は、キャップ部材12がケース10の前方側(X1側)に装着されたときに、第1の面10eと連なる同一平面を構成する。キャップ部材12の後部12b及びケース10にカバー部材11が被せられ、カバー部材11をキャップ部材12の後部12bに溶着している。
図2に示すように、カバー部材11は、Z1方向に突出する凸部11gを有している。キャップ部材12がケース10に装着された状態において、カバー部材11の凸部11gがキャップ部材12に挿入できるように、切り欠き状の挿入部12gが設けられている。なお、挿入部12gは、孔状であってもよいし、凸部11gと対向する凹形状であってもよい。
また、図2及び図4に示すように、ケース10には、第1の面10eと第2の面11eとの境界面に対して交差するとともに当該境界面の内側に位置する突状部10fが設けられている。突状部10fに対向するカバー部材11の内面は、突状部10fに対応した形状であり、ケース10にカバー部材11を重ねたときに第1の面10eと第2の面11eとが当接する。第1の面10eと第2の面11eとが溶着される際に、突状部10fによって、溶着される境界面をジャック1の内部から隠している。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態では、筐体2は、複数の接続端子3が埋設され上方側(Z2側)が開口されたケース10と、ケース10の前方側(X1側)に装着され開口部2aが形成されたキャップ部材12と、ケース10の上方側(Z2側)に被せられるカバー部材11と、を有して構成されている。さらに、取付け部2b及び取付け部2bの後方側(X2側)に位置するカバー部材11が、少なくともケース10に連続して溶着されることにより一体化されているので、ケース10とカバー部材11との境界面のシール性を安定させることができる。したがって、シール性を高めて確実に防水性を確保することができる。
また、ケース10の前方側(X1側)に装着され外観を構成するキャップ部材12を別部材としているので、複数の接続端子3が埋設されたケース10が共通であっても、キャップ部材12の形状を容易に変更することができる。したがって、異なる形状のキャップ部材12を有するジャック1を提供することが容易である。したがって、異なる形状のキャップ部材を有するジャックを製造する場合のコスト増加を抑制できる。
さらに、キャップ部材12には、X2方向に突出する突出部12cが設けられており、カバー部材11には、Z1方向に突出する凸部11gを有し、キャップ部材12には、凸部11gが挿入される挿入部12gを有している。X2方向に突出する突出部12cがケース10に係合された状態において、Z1方向に突出する凸部11gが挿入部12gに挿入されているので、X1方向にキャップ部材12が抜けることを防止できる。したがって、キャップ部材12の固定が安定する。
本実施形態では、キャップ部材12の後部12bに挿入部12gを設け、カバー部材11に凸部11gが設けられて、さらに、後部12bの上方側(Z2側)部分とカバー部材11とが溶着により一体化されている。
この態様において、キャップ部材12の後部12bの上方側(Z2側)部分とカバー部材11とが溶着される。これにより、キャップ部材12とケース10との両方がカバー部材11と一体化されているので、キャップ部材12のガタツキを確実に防止できる。
本実施形態では、カバー部材11は、レーザを透過可能な透光性を有する合成樹脂により形成されているとともに、ケース10は、カバー部材11よりも光吸収性を有する合成樹脂により形成されている。カバー部材11が透光性を有し、ケース10が光吸収性を有するので、カバー部材11を通してケース10がレーザによって加熱される。これにより、カバー部材11とケース10とが容易にレーザ溶着できる。レーザ溶着によって、取付け部2b及び取付け部2bの後方側(X2側)に位置するカバー部材11とケース10とを一体化すれば、カバー部材11とケース10との境界面のシール性を安定させることができる。
さらに、ケース10には、第1の面10eと第2の面11eとの境界面に対して交差するとともに当該境界面の内側に位置する突状部10fが設けられている。第1の面10eと第2の面11eとが溶着される際に、突状部10fによって、溶着される境界面をジャック1の内部から隠している。突状部10fをもたない場合に、第1の面10eと第2の面11eとの溶着時に発生したバリが欠けて、ジャック1の内部に入り込む恐れがある。この問題に対しても、突状部10fを設けたことによって、溶着時のバリが欠けて内部に入り込む不具合を低減できる。
本実施形態では、取付け部2b及び取付け部2bの後方側(X2側)に亘る連続した溶着が同一平面で施されている。これにより、平面度が悪いときに生じる未溶着部を無くすことができる。また、溶着面が同一平面であるので、溶着面のどの位置でも同じ条件で溶着することができ、溶着の信頼性が高められる。
また、カバー部材11の第2の面11eの上方側(Z2側)に位置する筐体2の外周には、平坦部11aが形成されている。すなわち、平坦部11aと第2の面11eとの距離、言い換えるとカバー部材11の厚さが一定である。このため、レーザ溶着の際にレーザが透過するカバー部材の厚さが同じであるため、第1の面10eに到達するレーザのエネルギーが均一になり、溶着の信頼性がさらに向上する。
さらに、取付け部2bは、ケース10とカバー部材11に設けられており、筐体2は
取付け部2bのX2側とX1側に、X1−X2方向と交差する方向に突出した第1の規制部2cと第2の規制部2dとをそれぞれ有している。第1の規制部2cは、ケース10とカバー部材11に形成されており、第2の規制部2dは、カバー部材11に形成されているとともに、ケース10とケース10よりもZ1方向に突出させたキャップ部材12との段差によって形成されている。
取付け部2bが、キャップ部材12の後方に配置されたケース10とカバー部材11に形成されているので、キャップ部材12とカバー部材11とのシール性は要求されず、両者の溶着を省略あるいは、簡略化することができる。したがって、ジャック1の製造が容易である。
図5は、本考案の実施形態におけるジャック1を取付け対象の機器30に装着した状態の説明図である。なお、図5では、機器30、機器30の回路基板31、及び、取付け用の弾性部材20は、仮想の断面で示している。
図5に示すように、取付け部2bに、環状の弾性部材20が取り付けられ、取付け部2bの外周と弾性部材20の内周とが水密にシールされる。さらに、弾性部材20が機器30の内壁面に圧接され、水密にシールされる。こうして、取付け部2bと取付け部2bの後方側に水が侵入することができないように装着されている。したがって、回路基板31と、回路基板31に接続された接続端子3とが配置された機器30内部の防水が確保される。
なお、弾性部材20のシール面より前方側(X1側)においては、防水構造でなくてもよい。したがって、取付け部2bよりもX1側に位置するキャップ部材12の形状は防水構造にするための制約を受けない。また、弾性部材20のシール面より前方側(X1側)においては、簡易な嵌合によってキャップ部材12を固定してもよい。
なお、同様の理由で、カバー部材11とキャップ部材12の後部12bの上方側(Z2側)部分とが、溶着されていなくてもよい。この場合、図2に示すような、後部12b上方側(Z2側)部分が溶着面の一部とされたキャップ部材12の構造である必要はない。また、キャップ部材12の前部12aは、開口部2aが形成されている以外は、機器30の外形に合わせることが好ましい。
[変形例]
図6は、図4と同じ位置で切断した変形例を示す断面図である。図4に示す突状部10fの代わりに、図6では、カバー部材11に突状部11fが設けられている。ただし、後方側(X2方向)に位置するケース10の外壁部10aには、図4と同様に突状部10fが設けられており、この部分のカバー部材11に突状部11fは設けられていない。
図6の断面位置において、突状部11fが設けられているので、第1の面10eと第2の面11eとが溶着される際に、突状部11fによって、溶着される境界面をジャック1の内部から隠している。したがって、溶着時のバリが内部に入り込む不具合を低減できる。
なお、図6では、第1の面10eと第2の面11eとの境界面が同一平面に形成されているが、突状部10fと突状部11fとが組み合わされて、いずれかによって溶着される境界面をジャック1の内部から隠している。
本考案は、上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。
例えば、突出部12cをキャップ部材12に設ける代わりに、ケース10に、X1方向に突出する突出部を設けてもよい。この場合、ケース10の突出部を収納できるようにキャップ部材12の外形形状が形成される。
また、キャップ部材12には、Z2方向に突出する凸部を有し、カバー部材11には凸部が挿入される挿入部を有し、キャップ部材12の凸部がカバー部材11の挿入部に挿入された筐体2であってもよい。すなわち、キャップ部材12とカバー部材11とのいずれか一方には、前後方向(X1−X2方向)と交差する方向に突出する凸部を有し、キャップ部材12とカバー部材11とのいずれか他方には、凸部が挿入される挿入部を有していればよい。いずれの組み合わせにおいても、前後方向(X1−X2方向)と交差する方向に突出する凸部が挿入部に挿入されるので、前後方向(X1−X2方向)にキャップ部材12が抜けるのを防止できる。したがって、キャップ部材12の固定が安定する。
1 ジャック
2 筐体
2a 開口部
2b 取付け部
2c 第1の規制部
2d 第2の規制部
3 接続端子
3a 接点部
10 ケース
10a 外壁部
10b 取付け部
10c 第1の規制部
10e 第1の面(境界面)
10f 突状部
11 カバー部材
11a 平坦部
11b 取付け部
11c 第1の規制部
11d 第2の規制部
11e 第2の面(境界面)
11f 突状部
11g 凸部
12 キャップ部材
12a 前部
12b 後部
12c 突出部
12d 第2の規制部
12g 挿入部
20 弾性部材
30 機器
31 回路基板

Claims (7)

  1. プラグが挿入される開口部を前方側に有する筐体と、前記プラグに当接可能な接点部を有して前記筐体に埋設された複数の接続端子とを備え、前記筐体の外周には、環状の弾性部材を取付け可能な取付け部が設けられたジャックにおいて、
    前記筐体は、前記複数の接続端子が埋設され上方側が開口されたケースと、前記ケースの前方側に装着され前記開口部が形成されたキャップ部材と、前記ケースの上方側に被せられるカバー部材と、を有して構成され、前記取付け部及び前記取付け部の後方側に位置する前記カバー部材が、少なくとも前記ケースに連続して溶着されることにより一体化されていることを特徴とするジャック。
  2. 前記キャップ部材と前記ケースとのいずれか一方には、前後方向に突出する突出部が設けられており、前記キャップ部材と前記カバー部材とのいずれか一方には、前後方向と交差する方向に突出する凸部を有し、前記キャップ部材と前記カバー部材とのいずれか他方には、前記凸部が挿入される挿入部を有し、前記突出部が前記キャップ部材と前記ケースとのいずれか他方に係合された状態において、前記凸部が前記挿入部に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のジャック。
  3. 前記キャップ部材の後部に前記凸部または前記挿入部が設けられており、前記後部の上方側部分と前記カバー部材とが溶着により一体化されていることを特徴とする請求項2に記載のジャック。
  4. 前記カバー部材は、レーザを透過可能な透光性を有する合成樹脂により形成されているとともに、前記ケースは、前記カバー部材よりも光吸収性を有する合成樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のジャック。
  5. 前記ケースには、第1の面を有する外壁部が設けられるとともに、前記カバー部材は、前記第1の面と対向する第2の面を有しており、前記第1の面と前記第2の面との境界面に対して交差するとともに当該境界面の内側に位置する突状部が、前記ケース及び前記カバー部材の少なくともいずれか一方に設けられ、前記第1の面と第2の面とが溶着されていることを特徴とする請求項4に記載のジャック。
  6. 前記溶着が同一平面で施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のジャック。
  7. 前記取付け部は、前記ケースと前記カバー部材に設けられており、前記取付け部の後方側と前方側には、前後方向と交差する方向に突出した第1の規制部と第2の規制部とをそれぞれ有し、前記第1の規制部は、前記ケースと前記カバー部材に形成されており、前記第2の規制部は、前記カバー部材に形成されているとともに、前記ケースと当該ケースよりも大きな部分を有する前記キャップ部材との段差によって形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のジャック。
JP2012005697U 2012-09-19 2012-09-19 ジャック Expired - Fee Related JP3180031U (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005697U JP3180031U (ja) 2012-09-19 2012-09-19 ジャック
CN201320576882.7U CN203574162U (zh) 2012-09-19 2013-09-17 插座

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005697U JP3180031U (ja) 2012-09-19 2012-09-19 ジャック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3180031U true JP3180031U (ja) 2012-11-29

Family

ID=48006631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012005697U Expired - Fee Related JP3180031U (ja) 2012-09-19 2012-09-19 ジャック

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3180031U (ja)
CN (1) CN203574162U (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104218379A (zh) * 2013-05-30 2014-12-17 阿尔卑斯电气株式会社 防水型连接器
JP2015008118A (ja) * 2013-05-30 2015-01-15 アルプス電気株式会社 防水型コネクタ
JP2015198066A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 アルプス電気株式会社 防水コネクタ
JP2016066452A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 アルプス電気株式会社 ジャック
KR20160054945A (ko) * 2014-11-07 2016-05-17 엘에스엠트론 주식회사 이어잭 커넥터
JP2016162603A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 アルプス電気株式会社 ジャックコネクタ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016018599A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 アルプス電気株式会社 防水ジャック

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104218379A (zh) * 2013-05-30 2014-12-17 阿尔卑斯电气株式会社 防水型连接器
JP2015008118A (ja) * 2013-05-30 2015-01-15 アルプス電気株式会社 防水型コネクタ
JP2015198066A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 アルプス電気株式会社 防水コネクタ
JP2016066452A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 アルプス電気株式会社 ジャック
CN106159538A (zh) * 2014-09-24 2016-11-23 阿尔卑斯电气株式会社 插口
CN106159538B (zh) * 2014-09-24 2018-11-09 阿尔卑斯电气株式会社 插口
KR20160054945A (ko) * 2014-11-07 2016-05-17 엘에스엠트론 주식회사 이어잭 커넥터
JP2016162603A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 アルプス電気株式会社 ジャックコネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
CN203574162U (zh) 2014-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3180031U (ja) ジャック
JP3197503U (ja) 防水コネクタモジュールおよびその防水カバー
US9379477B2 (en) Seal having a packing portion extending from a flat portion with a step
JP5884135B2 (ja) コネクタユニット
US20140342599A1 (en) Electrical connector device
JP2011154804A (ja) ケーブルコネクタ
JP6050164B2 (ja) 携帯機器
JP5631105B2 (ja) ジョイントコネクタ
JP4916388B2 (ja) 携帯用電子機器
US9190768B2 (en) Connector having a first seal and a second seal and a pressing rib
JP2016018598A (ja) 防水ジャック
JP6195381B2 (ja) ジャックコネクタ
JP2016018599A (ja) 防水ジャック
JP6436898B2 (ja) 電子機器
JP6471061B2 (ja) 防水型コネクタの取り付け構造
CN217881254U (zh) 电子设备
JP2019114523A (ja) コネクタ及びコネクタアセンブリ
KR200355205Y1 (ko) 방수형 커넥터
JP4501585B2 (ja) 防水構造を持つ電気回路部品および筐体
JP7221811B2 (ja) 分岐ユニット
JP2012133980A (ja) コネクタ
JP7221810B2 (ja) 分岐ユニット
JP6195378B2 (ja) 防水コネクタ
JP6518083B2 (ja) ジャックコネクタ
KR102361358B1 (ko) 차량의 전자제어장치

Legal Events

Date Code Title Description
R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3180031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151107

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees