JP3179710B2 - 構造物のスライド架設工法とその作業システム - Google Patents

構造物のスライド架設工法とその作業システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根トラスやその
他大スパンの鉄骨架構体等構造物のスライド架設工法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、構造物を構築する方法につい
ては種々の工夫がなされ、実施化されている。これらの
方法は、主に建築する構造物の形態により区分されてお
り、面積が広く、高さが比較的高い構造物の構築に適し
たリフトアップ工法やプッシュアップ工法、面積が広
く、高さが比較的低い構造物の構築に適した総足場工
法、径間(スパン)が一定で、比較的桁行が長大な構造
物に適したスライド工法等がある。前記スライド工法に
関する技術として代表的なものとして、特公平5−15
869号公報に記載された「トラベリング工法」が挙げ
られる。この技術はブロック移動後の仕上げ作業を極限
まで省略する目的で、大架構を桁行方向でいくつかのブ
ロックに分割して組み立て、躯体上部に設置した走行レ
ール上に載置して、順次移動させながら組み立てていく
もので、ブロック架構を組み立て、これを作業ステージ
上にて仕上げ作業を行っている間に、後行ブロックの鉄
骨工事を同時に進行させ、仕上がったブロック架構を順
次送り出すものである。
【0003】また、その他に、特公昭63−55569
号公報に記載された「鉄骨架構の横引き工法」がある。
この技術は、軌道となる桁梁を鉄骨造りとし、その上に
レール代用のプレートを敷設し、この上に滑り板を介し
て鉄骨架構を横引きするものである。さらに、特公昭5
2−5770号公報に記載された「鉄骨建家における屋
根の連続構築法」がある。この技術は、安全設備を充分
に備えた走行体を建家の下部部分の上部に設けたレール
上に載置させ、建家の屋根部材を高さ調整機構を備えた
走行体上に載置し、移動させて所定の位置で走行体を下
降させて建家の下部部分に固定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスライド工法では、架構体の移動は、下部構
造体の上に敷設されたレールが平行で、構造物も平行な
側面を有する4角形の場合に限られており、例えば、人
工スキー場のような斜面の下方が末広がりに開いた形で
構築された下部構造体上に構築される構造物に対してハ
の字状に敷設されたレールにスライド工法を適用するこ
とは困難であった。
【0005】そこで、本件出願人は、人工スキー場のよ
うな斜面の下方が末広がりに開いた平面視ハの字状に構
築される構造物であってもスライド工法を適用すること
ができるような架設工法として特願平7−200628
号を提案した。このものは、構造物を構成する架構体を
下部構造体に支持する位置に平面視ハの字状をしたレー
ルを敷設し、架構体に取り付けられた走行器によって走
行方向とこれに直交する横方向に正確な位置の補正制御
をしながら、レール上をこれに沿って架構体を移動させ
るものであり、レールを構造物の平面形状であるハの字
状に比較的正確に敷設する必要があった。したがって、
平面視ハの字状をしたレールの正確な敷設が面倒な上
に、架構体を走行器によって走行方向とこれに直交する
横方向に制御するための設備も要することになった。
【0006】このため、本発明では、これら従来のスラ
イド工法をさらに改良して、平面視ハの字状に開いた形
で構築される構造物であっても、敷設が容易な平行直線
状のレールを用いて格別な制御を伴うことなしに移動す
ることができる、より安価なスライド架設工法および作
業システムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、第1の発明
は、予め建設される複数の架構体を連結して平面視ハの
字状に開いた形で構築される構造物のスライド架設工法
において、これら架構体の両側部に仮設材にて支持され
た走行ボギーを設置するとともに、これら走行ボギーの
下部に前記架構体をガイドする平行直線状の複数組のガ
イドレールを敷設し、最も内側に位置する一対のガイド
レールのそれぞれの外側に敷設される一対のガイドレー
ルに配備された適宜の走行ボギーを介してこれら外側の
ガイドレールに荷重を負担させつつ、最も内側に位置
する一対のガイドレールを案内として該ガイドレール上
を転動する走行ボギーを介して前記架構体を引き上げる
べく引上げロッドを設置し、該引上げロッドを上方に設
置したジャッキによって引き上げるようにしたことを特
徴とするもので、これを課題解決のための手段とするも
のである。また、第2の発明は、前記スライド架設工法
において、前記構造物を異なった複数の作業内容の数と
同数のブロックに分割し、各ブロックにおける作業内容
が重複しないようにしたことを特徴とするもので、これ
を課題解決のための手段とするものである。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1〜図9は本発明における構造物のス
ライド架設工法の第1の実施の形態を示すもので、図1
はブロックに分割された構造物における架構体の移動時
の説明のための平面模式と要部の平面および正面図、図
2は構造物が傾斜面において各ブロック毎に構築される
全体の側面および平面図、図3は図2におけるC、Dお
よびE矢視拡大断面図、図4は図2におけるF部を拡大
して示した仮設構台の側面および正面図、図5は図1
(A)の詳細拡大図、図6はブロックに分割された構造
物における最小の架構体が仮設ヤードにて建設される状
態を示す平面および側面図、図7は架構体を移動させる
ジャッキの使用例を示す斜視図、図8は図6における架
構体を移動させる状態を示す平面および側面図、図9は
架構体が順次建設されて移動される状態を示す平面およ
び側面図をそれぞれ示す。
【0009】本発明では、図2(A)、(B)に示すよ
うに、例えば、人工スキー場のような斜面の下方が末広
がりに開いた形で両側に構築された下部構造体(図示省
略)上に、複数の例えば3つのブロックに分割された構
造物1、2および3から構成される。各構造物はそれぞ
れ1A〜1F、2A〜2Fおよび3A〜3Fの各架構体
の連結体により構成され、全体として平面視ハの字状に
開いた形の構造物が構築される。図2の例では構造物2
および3の最上部のもの(一点鎖線にて表示)はスライ
ド工法によらずにクレーン14にて最後に建設したもの
であるが、これらもスライド工法によって建築すること
ができることは言うまでもない。構造物1はほぼ水平な
地形上にてスライド工法により構築され、構造物2およ
び3は傾斜面にてスライド工法により構築される。構造
物2および3の最下部の位置は仮組みヤード12として
サイズを異にした各架構体を予め架設用クレーン14等
により建設するためのF部の拡大図である図4(A)、
(B)に示すような仮設構台10とその上に載置される
枠組み足場11が設置される。図2(A)におけるC矢
視およびD矢視の拡大である図3(A)、(B)の断面
図によってこれらの仮組みヤード12における架構体
(2F、3F)の建設状態がよく理解される。図3
(C)は構造物3における仮組みヤード12にて建設さ
れて傾斜面をスライド工法によって移動して設置された
最上部の架構体3AのE矢視拡大図であり仮設構台10
は視認されない。
【0010】3つに分割された構造物における第2ブロ
ックである構造物2を例として、以下に本発明のスライ
ド仮設工法を説明すると、図3(A)および図6に示す
ように、斜面最下部の仮組みヤード12に設置された仮
設構台10および枠組み足場11を使用して、架設用ク
レーン14等により、先ず構造物2における最上部の架
構体となる最も小さいサイズの架構体2Aを組み立て
る。図5(仮組みヤード12では次の架構体2Bが建設
されている)に示すように、架構体2Aは一対の断面ア
ーチ形で横断方向に跨設される一対のキールトラス15
がスライド移動方向に間隔をおいて配置され、これらの
間を多数の繋ぎ部材16によって連結されて建設され
る。このようにして建設された架構体2Aは、左右両側
の下端部同士を適宜手法によって仮設タイバー13によ
り連結し、次の作業工程である傾斜面におけるスライド
移動時にその設計形状が崩れることがないように保持さ
れる。また、図1(B)(D)に示すように、架構体2
Aにおける左右両側の下端部の前後端部同士および後述
する走行ボギー5、5同士間が仮設タイバー等の連結材
13−2によって連結される。架構体2Aの組立が完了
したら、塗装、屋根仕上げ等を経て該架構体2Aをスラ
イド移動させる準備に移る。
【0011】図1(C)に示すように、架構体2Aの両
側下端部(右側は図示省略)に仮設材4にて支持された
走行ボギー5を設置するとともに、これら走行ボギー5
の下部に位置して前記架構体2Aをガイドすべく図1
(A)および図5に明示されるような平行直線状の第1
および第2等の複数組のガイドレール6A、6Bを敷設
する。そして、最も内側に位置するガイドレール6A、
6Aの一対を案内として前記架構体2Aを引き上げるべ
く前記ガイドレール6A上を転動する車輪9を軸支した
走行ボギー5にはガイドレール6Aに沿って引上げロッ
ド7、7(右側は図示省略)が設置固定され、これら引
上げロッド7を上方に設置したジャッキ8、8によって
引き上げてスライド移動させる。図7に、前記ガイドレ
ール6Aと引上げロッド7およびジャッキ8との関連が
明示されている。
【0012】次に、図7によって、ジャッキ8により架
構体2Aを引き上げてのスライド移動の1例を説明す
る。図7では引上げロッド7の下方に設置固定された架
構体2Aは図示省略されている。ジャッキ8は、ガイド
レール6Aの長さ方向に間隔をおいて配置された一対の
第1および第2板体18A、18Bとこれらの間に並設
された一対の第1および第2シリンダ17A、17Bと
を備えて、架構体2Aの上方のガイドレール6A上の適
宜の位置にストッパ等の固定部材21によって固定され
ている。前記第1および第2板体18A、18Bにはそ
れぞれ第1および第2開口19A、19Bが穿設され、
所定間隔にて多数の係止孔7Hが穿設された引上げロッ
ド7を貫通させている。一方、前記第1および第2板体
18A、18Bのそれぞれには前記引上げロッド7にお
ける多数の係止孔7Hに選択的に抜き差し自在に係止さ
れる第1および第2係止ピン20A、20Bが設けられ
ている。
【0013】ジャッキ8によって架構体2Aすなわち引
上げロッド7を引き上げてスライド移動させるには、図
7の状態において例えば第1係止ピン20Aを係止し、
第2係止ピン20Bを抜いておいてシリンダ17A、B
を伸長させると、引上げロッド7は第1係止ピン20A
を介してジャッキ8における第1板体18Aとともに上
方へ移動し、静止せるガイドレール6Aやジャッキ8に
おける第2板体18Bに対して相対移動する。次いで、
第2板体18Bにおける第2係止ピン20Bを引上げロ
ッド7の対応する係止孔7Hに係止させるとともに前記
第1係止ピン20Aを引上げロッド7の係止孔7Hから
抜いて、前記シリンダ17A、17Bを短縮させる。さ
らに、第1板体18Aにおける第1係止ピン20Aを引
上げロッド7の対応する係止孔7Hに係止させるととも
に前記第2係止ピン20Bを抜いておいてシリンダ17
A、Bを伸長させることによって引上げロッド7を引き
上げることができる。以下、この恰も尺取り虫のごとき
ジャッキ8の動作を繰り返すことによって引上げロッド
7が順次引き上げられて、架構体2Aのスライド移動が
なされていく。なお、上記では引上げロッド7をシリン
ダ17A、17Bにて押し上げる形で使用していたが、
シリンダ17A、17Bを引き上げる使い方も可能であ
ることは言うまでもない。また、実施の形態ではシリン
ダ17A、17Bを固定し、引上げロッド7を移動させ
る方法が採用されているが、引上げロッド7を固定し、
シリンダ17A、17Bをして引上げロッド7上を移動
させることも考慮され得る。
【0014】図8は、このようにして架構体2Aがその
ストローク分だけ移動した状態を示しており、次いで、
仮組みヤード12において架構体2Aの斜面下方に隣接
設置されるべき、ややサイズの大きな架構体2Bの建設
に取りかかる。図5はその状態を明示するものである。
図9は、このようにして架構体が順次スライド移動され
た状態を示している。構造物の斜面下方に設置されるべ
き架構体はその幅も次第に大きなサイズとなるために、
これらに組み合わされる仮設材4も適切なサイズのもの
が選択され、それらのスライド移動時には引上げロッド
7が案内される最も内側に位置する第1ガイドレール6
Aの外側に敷設されている一対の第2ガイドレール6
B、6Bにも荷重を分担して受け持つべく適宜の走行ボ
ギー(図示省略)が配備されることになる。図2に示し
たように、通常、分割された各ブロック毎の構造物1、
2および3は同時進行的に構築されるが、長さが短いか
工期等に余裕があれば構造物を分割せずに1ブロックと
してスライド工法により構築がなされてもよい。その
際、構造物の平面視ハの字状の開度にもよるが、前記第
1ガイドレール6Aと6Bとの間の間隔が比較的広く設
定されることになろう。このようにして構造物全体が構
築された後、図示はしないが架構体の両側の地面にコン
クリート後打ちがなされて構造物として地面に確実に固
定される。なお、各架構体の移動については、仕上がっ
た架構体を一つずつ移動してもよいし、各架構体が仕上
がり次第、連結しながら移動してもよい。また、各架構
体をスライド移動させるジャッキの方式は適宜のものが
採用され得るし、ウインチ等にて引き上げてもよいこと
は言うまでもない。また、前記架構体の移動方向変位量
を測定するのに、引上げロッドに組み入れられた変位計
や、これに代えて、例えば、ガイドレール上を転動する
車輪等に連動して回転数から走行距離を計算する距離積
算計等を採用し、左右の引上げロッドを均等に引き上げ
ることを考慮することもできる。
【0015】以上のような構成によって、平面視ハの字
状に開いた形で構築される構造物であっても、これを多
数の予め建設される異なったサイズの架構体と、これら
の架構体の両側部を支持すべく種々のサイズの仮設材を
組み合わせて、これらを走行ボギーを介して引上げロッ
ドによって上方に設置したジャッキ等により平行直線状
の複数組のガイドレールの上を引き上げることができる
ので、敷設が容易な平行直線状のレールを用いて格別な
制御を伴うことなしに架構体をスライド移動させて平面
視ハの字状に開いた構造物を簡素な工法によって構築す
ることが可能となり、より安価なスライド架設工法が実
現できることとなった。さらに、構造物を複数のブロッ
クに分割して、各ブロック毎の構造物を同時進行的に構
築するならば、工期の大幅な短縮が可能となる。
【0016】図10は、本発明の第2実施の形態のスラ
イド架設工法を示すもので、本実施の形態は平地におけ
るスライド架設工法を例として説明するが、前述したス
ライド架設工法において、前記構造物を異なった複数の
作業内容の数と同数のブロックに分割し、各ブロックに
おける作業内容が重複しないようにしたことを特徴とす
る作業システムの例である。図10の例では、各仮組み
ヤード12において建設する各架構体の作業内容が「組
立て」、「塗装」および「仕上げ」の3つの工程からな
るものとした場合、構造物を3つのブロック1〜3に分
割したものである。このような作業システムを採用した
ことにより、図示の例では、第1ブロックでの構造物1
における組立て作業を終了した組立て作業者は、第3ブ
ロックでの構造物3の組立て作業に取り掛かり、次い
で、第2ブロックでの構造物2の組立て作業に取り掛か
かる。塗装作業者、仕上げ作業者も順次その後を辿って
各作業に取り掛かかることにより、各作業者は「待ち状
態」を作ることなく効率的に作業に従事することがで
き、工期の効果的な短縮を可能にする。なお、構造物は
3つの作業内容を有する場合、3つのブロックに分割す
ればよく、作業内容が重複せずに、かつ各作業の専門業
者の「待ち状態」を作らないようにするために、作業内
容の増加に伴い適宜のブロック数に分割することもでき
る。
【0017】以上各実施の形態について説明してきた
が、本発明の趣旨の範囲内で、構造物の平面視ハの字状
開度(逆ハの字形もあり得る。)等の形状、ガイドレー
ルの敷設形態および長さ、数、間隔、架構体の形状およ
び型式、該架構体と走行ボギーとの関連構成、走行ボギ
ーのガイドレール上での走行形態、架構体と仮設材との
組合せ形態、走行ボギーと引上げロッドとの固定形態、
架構体の移動形態(ウインチやジャッキによる強制引上
げのみならず、自重下降移動等)、引上げロッドとジャ
ッキとの連結形態、ジャッキの型式、仮設構台および枠
組み足場の型式等については適宜採用が可能である。な
お、前述した実施の形態では、ガイドレール上を車輪が
転動する形態が採用されているが、スライディングパッ
ドやキルタンク上を架構体が滑動するような形態も採用
され得る。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明してきたように本発明に
よれば、平面視ハの字状に開いた形で構築される構造物
であっても、これを多数の予め建設される異なったサイ
ズの架構体と、これらの架構体の両側部を支持すべく種
々のサイズの仮設材を組み合わせて、これらを走行ボギ
ーを介して引上げロッドによって上方に設置したジャッ
キにより平行直線状の複数組のガイドレールの上を引き
上げることができるので、敷設が容易な複数の平行直線
状のレールを用いて格別な制御を伴うことなしに架構体
を案内するガイドレールはもとより他のガイドレールに
も架構体の荷重を負担させつつスライド移動させて平面
視ハの字状に開いた構造物を簡素な工法によって構築す
ることが可能となり、より安価なスライド架設工法が実
現できることとなった。さらに、構造物を複数のブロッ
クに分割して、各ブロック毎の構造物を同時進行的に構
築するならば、工期の大幅な短縮が可能となる。しか
も、その際、前記構造物を異なった複数の作業内容の数
と同数のブロックに分割し、各ブロックにおける作業内
容が重複しないようにした作業システムを採用すれば、
各作業者は「待ち状態」を作ることなく効率的に各作業
ブロックにおける作業に従事することができ、工期のさ
らなる効果的な短縮が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係り、ブロックに
分割された構造物における架構体の移動時の説明のため
の平面模式と要部の平面および正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係り、構造物が傾
斜面において各ブロック毎に構築される全体の側面およ
び平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係り、図2におけ
るC、DおよびE矢視拡大断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係り、図2におけ
るF部を拡大して示した仮設構台の側面および正面図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係り、図1(A)
の詳細拡大図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係り、ブロックに
分割された構造物における最小の架構体が仮設ヤードに
て建設される状態を示す平面および側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係り、架構体を移
動させるジャッキの使用例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係り、図6におけ
る架構体を移動させる状態を示す平面および側面図であ
る。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係り、架構体が順
次建設されて移動される状態を示す平面および側面図で
ある。
【図10】本発明の第2の実施の形態の作業システムに
係り、分割された構造物と作業内容との関連を示す説明
図である。
【符号の説明】
1〜3・・構造物 1A〜3F・・架構体 4・・・仮設材 5・・・走行ボギー 6A・・・第1ガイドレール 6B・・・第2ガイドレール 7・・・引上げロッド 8・・・ジャッキ 9・・・車輪 10・・・仮設構台 11・・・枠組み足場 12・・・仮組みヤード 13・・・仮設タイバー 14・・・クレーン 15・・・キールトラス 16・・・繋ぎ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 秀勝 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式 会社巴コーポレーション内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/35 E04G 21/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め建設される複数の架構体を連結して
    平面視ハの字状に開いた形で構築される構造物のスライ
    ド架設工法において、これら架構体の両側部に仮設材に
    て支持された走行ボギーを設置するとともに、これら走
    行ボギーの下部に前記架構体をガイドする平行直線状の
    複数組のガイドレールを敷設し、最も内側に位置する一
    対のガイドレールのそれぞれの外側に敷設される一対の
    ガイドレールに配備された適宜の走行ボギーを介して
    れら外側のガイドレールに荷重を負担させつつ、最も
    内側に位置する一対のガイドレールを案内として該ガイ
    ドレール上を転動する走行ボギーを介して前記架構体を
    引き上げるべく引上げロッドを設置し、該引上げロッド
    を上方に設置したジャッキによって引き上げるようにし
    たことを特徴とする構造物のスライド架設工法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のスライド架設工法
    において、前記構造物を異なった複数の作業内容の数と
    同数のブロックに分割し、各ブロックにおける作業内容
    が重複しないようにしたことを特徴とする作業システ
    ム。
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