JP3179662U - 養生板 - Google Patents
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Abstract
【課題】滑動を防止するとともに、設置時および撤去時の手間の省力化を可能とした養生板を提供する。
【解決手段】平面視矩形状の板材2と、板材2の表面に固定された複数本の鋼棒3,3,…とを備える養生板1であって、板材2には複数の滑り止め孔21,21,…が千鳥状に貫設していて、この滑り止め孔21の周縁は裏面側に折り曲げられており、また、板材2の四隅にはアンカー部材を挿通するためのアンカー孔23,23,…が貫通している。
【選択図】図1
【解決手段】平面視矩形状の板材2と、板材2の表面に固定された複数本の鋼棒3,3,…とを備える養生板1であって、板材2には複数の滑り止め孔21,21,…が千鳥状に貫設していて、この滑り止め孔21の周縁は裏面側に折り曲げられており、また、板材2の四隅にはアンカー部材を挿通するためのアンカー孔23,23,…が貫通している。
【選択図】図1
Description
本考案は、養生板に関する。
建設現場等の作業現場内において、車両走行路に養生板を敷き並べることにより、路面を養生する場合がある。
このような養生板は、地表面に載置するのが一般的である。
ところが、単に敷き並べられただけの養生板は、車両や重機が走行することにより滑動してしまう場合がある。
ところが、単に敷き並べられただけの養生板は、車両や重機が走行することにより滑動してしまう場合がある。
そのため、並設された養生板同士を連結することで、全体の重量を増加させるとともに、全体の摩擦抵抗を増加させて、養生板と地面とのズレや滑りの防止を図る場合がある。
ところが、養生板同士を連結する作業には手間がかかる。また、仮設部材である養生板は、工事終了後は撤去する必要があるため、養生板同士を連結すると、撤去作業にも手間を要する。さらに、重量物である養生板は、運搬にも手間を要していた。
本考案は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、滑動を防止するとともに、設置時および撤去時の手間の省力化を可能とした養生板を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本考案の養生板は、板材に複数の滑り止め孔を貫設してなるものであって、前記滑り止め孔の周縁が裏面側に折り曲げられていることを特徴としている。
かかる養生板によれば、滑り止め孔の周縁部分が地面に食い込むことで養生板の滑動が防止される。
また、滑り止め孔の周縁部分によって、地表面との間に生じる摩擦抵抗が大きくなるので、養生板の重量を減らしても滑動を防止することができる。そのため、設置時および撤去時の省力化も可能である。
さらに、滑り止め孔によって、板材の表面に凹凸が形成されることになるため、車両等のタイヤの滑り止めとしても機能する。
また、滑り止め孔の周縁部分によって、地表面との間に生じる摩擦抵抗が大きくなるので、養生板の重量を減らしても滑動を防止することができる。そのため、設置時および撤去時の省力化も可能である。
さらに、滑り止め孔によって、板材の表面に凹凸が形成されることになるため、車両等のタイヤの滑り止めとしても機能する。
前記複数の滑り止め孔が千鳥状に配置されていれば、面的に滑動を防止することができるとともに、全面的にタイヤ等の滑り止めが配置された状態を形成し、より効果的である。
前記板材が平面視矩形状であり、前記板材の四隅にアンカー孔が貫通している場合には、前記アンカー孔にアンカー部材を挿通するとよい。このようにすると、アンカー部材を利用して、より確実に養生板の滑動を防止することができる。
前記アンカー孔を平面視矩形状とした場合には、前記アンカー部材は前記アンカー孔に係合する平面視L字状の刃部を備えるものであることが好ましい。
前記アンカー孔を平面視矩形状とした場合には、前記アンカー部材は前記アンカー孔に係合する平面視L字状の刃部を備えるものであることが好ましい。
さらに、前記板材の表面に複数本の鋼棒が固定されていれば、タイヤ等の滑り止め機能がより高まる。
本考案の養生板によれば、滑動を防止するとともに、設置時および撤去時の手間を省力化することが可能となる。
本考案の実施形態に係る養生板1は、建設現場等の作業現場内において、単独で、あるいは、連続して複数敷き並べることで車両走行路の路面を養生するものであって、図1に示すように、板材2と複数本の鋼棒3,3,…とを備えて構成されている。
本実施形態の養生板1の寸法は、人力による持ち運びが可能な重量となるように設定する。
本実施形態の養生板1の寸法は、人力による持ち運びが可能な重量となるように設定する。
板材2は、鋼板からなり、車両や重機等が上面を走行しても破損することが無い厚みを備えている。
なお、板材2を構成する材料は、上載荷重に対して十分な耐力を備えるものであれば鋼板に限定さるものではなく、例えば、アルミニウム合金板、ゴム板、合成樹脂板等であってもよい。
なお、板材2を構成する材料は、上載荷重に対して十分な耐力を備えるものであれば鋼板に限定さるものではなく、例えば、アルミニウム合金板、ゴム板、合成樹脂板等であってもよい。
本実施形態の板材2は、平面視矩形状であり、複数の滑り止め孔21,21,…が貫設されている。本実施形態では、5つの滑り止め孔21,21,…が千鳥状に配置されているが、滑り止め孔21の数および配置は限定されるものではない。
滑り止め孔21は、平面視矩形状に形成されている。
滑り止め孔21は、その周縁が裏面側に折り曲げられており、図2の(a)および(b)に示すように、折り曲げ部分の先端部22が板材2の裏面から突出している。当該先端部22は、断面視で鋭角になるように形成されている。
滑り止め孔21は、その周縁が裏面側に折り曲げられており、図2の(a)および(b)に示すように、折り曲げ部分の先端部22が板材2の裏面から突出している。当該先端部22は、断面視で鋭角になるように形成されている。
なお、滑り止め孔21の形状は矩形に限定されるものではなく、例えば円形または矩形以外の多角形であってもよい。
板材2の四隅には、アンカー孔23,23,…が貫通している。
アンカー孔23の形状は限定されるものではないが、本実施形態では平面視矩形状を呈している。
アンカー孔23の形状は限定されるものではないが、本実施形態では平面視矩形状を呈している。
図3の(a)に示すように、アンカー孔23には、アンカー部材4が挿通される。
アンカー部材4は、アンカー孔23を貫通して地山に先端部が挿入されることで、養生板1を固定する。
アンカー部材4は、アンカー孔23を貫通して地山に先端部が挿入されることで、養生板1を固定する。
図3の(b)に示すように、アンカー部材4は、頭部41と刃部42とを備えて構成されている。なお、アンカー部材4の構成や形状は限定されるものではない。
頭部41は、アンカー孔23の平面形状よりも大きな面積を有した矩形状の板材からなる。なお、頭部41の形状は、アンカー孔23に係止が可能であれば限定されない。
刃部42は、平面視L字状を呈しており、頭部41に下面に固着されている。刃部42は、外形がアンカー孔23の直交する2つの辺と同形状、あるいは、わずかに小さい形状に形成されており、アンカー孔23を貫通することでアンカー孔23に係合する。
本実施形態の板材2の周縁24は、図2の(a)および(b)に示すように、先端に行くに従って厚みが小さくなるように鋭角に形成されている。なお、板材2の周縁24は、必ずしも鋭角である必要はない。
鋼棒3は、板材2の表面に固定されている。本実施形態では、6本の鋼棒3,3,…が、間隔をあけて平行に配設されている。なお、鋼棒3の本数や配置は限定されるものではない。また、鋼棒3は、異形鉄筋やねじ鉄筋であってもよいし、丸鋼であってもよい。また、鋼棒3は、板材2の表面において、格子状に配置されていてもよい。
以上、本実施形態の養生板1によれば、複数の滑り止め孔21,21,…が形成されているため、養生板1に車両等の上載荷重が作用すると、滑り止め孔21の周縁が地山に食い込み(地面が滑り止め孔21に入り込み)、養生板1の滑動が制御されるようになる。
養生板1の滑動を制御することで、養生板1同士を接合するなどの手間を省略することが可能となり、設置作業の手間を低減することができる。
養生板1の滑動を制御することで、養生板1同士を接合するなどの手間を省略することが可能となり、設置作業の手間を低減することができる。
滑り止め孔21の周縁部分の先端部22は、板材2の裏面から突出しているため、この先端部22が地面に食い込むことで養生板1の滑動が防止される。
また、滑り止め孔21の周縁部分によって、地表面との間に生じる摩擦抵抗が大きくなるため、養生板1の重量を減らしても滑動を防止することができる。そのため、製造コストの低減化を図るとともに、設置時および撤去時の省力化も可能である。
また、滑り止め孔21の周縁部分によって、地表面との間に生じる摩擦抵抗が大きくなるため、養生板1の重量を減らしても滑動を防止することができる。そのため、製造コストの低減化を図るとともに、設置時および撤去時の省力化も可能である。
また、滑り止め孔21が形成されていることにより養生板1の表面に凹凸が形成される。そのため、滑り止め孔21は、養生板1の上を走行する車両等のタイヤの滑り止めとしても機能する。
板材2の周縁24が鋭角に形成されているため、車両等の上載荷重が養生板1に作用することで、周縁24が地面に食い込んで養生板1の滑動を防止することができる。
前記複数の滑り止め孔が千鳥状に配置されているため、養生板1の面的な滑動を防止することができるとともに、全面的にタイヤ等の滑り止めが配置された状態が形成される。
養生板1は、四隅に形成されたアンカー孔23にアンカー部材4を貫通させることで、より確実に滑動を防止することができる。
アンカー部材4は、アンカー孔23に係合可能な形状を有しているため、養生板1のズレをより確実に抑制することができる。
アンカー部材4は、アンカー孔23に係合可能な形状を有しているため、養生板1のズレをより確実に抑制することができる。
板材2の表面には、鋼棒3,3,…が固定されていることで凹凸が形成されているため、養生板1上を走行する車両のタイヤ等のスリップを防止して、より安全な走行を可能としている。
養生板1は、人力により持ち運びが可能な大きさ、重量に形成されているため、作業性に優れているとともに、重機等が入れない箇所においても利用することができる。
以上、本考案に係る実施形態について説明した。しかし、本考案は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、養生板を人力により運ぶものとしたが、養生板の寸法(重量)は限定されるものではない。養生板の寸法(重量)が大きい場合には、重機等により運べばよい。
また、養生板の使用箇所は、建設現場に限定されるものではなく、自然災害等の地盤崩落部等に通路を設ける場合や、凹凸の多い地盤や湿地帯などの悪路養生においても使用してもよい。
アンカー板は必要に応じて形成すればよく、省略してもよい。
また、アンカー部材の形状は限定されるものではない。
また、アンカー部材の形状は限定されるものではない。
養生板は、連続して配設された他の養生板と連結して使用してもよい。
1 養生板
2 板材
21 滑り止め孔
23 アンカー孔
3 鋼棒
31 貫通孔
4 アンカー部材
42 刃部
2 板材
21 滑り止め孔
23 アンカー孔
3 鋼棒
31 貫通孔
4 アンカー部材
42 刃部
Claims (5)
- 板材に複数の滑り止め孔を貫設してなる養生板であって、前記滑り止め孔の周縁が裏面側に折り曲げられていることを特徴とする、養生板。
- 前記複数の滑り止め孔が千鳥状に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の養生板。
- 前記板材は、平面視矩形状であり、
前記板材の四隅にアンカー孔が貫通しており、
前記アンカー孔にアンカー部材が挿通されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の養生板。 - 前記アンカー孔は平面視矩形状であり、
前記アンカー部材は前記アンカー孔に係合する平面視L字状の刃部を備えていることを特徴とする、請求項3に記載の養生板。 - 前記板材の表面に複数本の鋼棒が固定されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の養生板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012005346U JP3179662U (ja) | 2012-08-31 | 2012-08-31 | 養生板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012005346U JP3179662U (ja) | 2012-08-31 | 2012-08-31 | 養生板 |
Publications (1)
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JP3179662U true JP3179662U (ja) | 2012-11-08 |
Family
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Family Applications (1)
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