JP3179272U - 浮体付き胸付きズボン - Google Patents

浮体付き胸付きズボン Download PDF

Info

Publication number
JP3179272U
JP3179272U JP2012004754U JP2012004754U JP3179272U JP 3179272 U JP3179272 U JP 3179272U JP 2012004754 U JP2012004754 U JP 2012004754U JP 2012004754 U JP2012004754 U JP 2012004754U JP 3179272 U JP3179272 U JP 3179272U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floating body
chest
float
trouser
pants
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2012004754U
Other languages
English (en)
Inventor
博文 高瀬
文博 松谷
Original Assignee
兵庫県漁業協同組合連合会
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 兵庫県漁業協同組合連合会 filed Critical 兵庫県漁業協同組合連合会
Priority to JP2012004754U priority Critical patent/JP3179272U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3179272U publication Critical patent/JP3179272U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】漁業者等が船上作業時に通常着用している胸付きズボンの使用中における屈曲性を確保しつつ、使用者が水中に転落したとしても立った状態で浮くことができるようにした浮体付き胸付きズボンを提供する。
【解決手段】ズボン部11の胴部から上部に胸当て部12と背当て部とが連続するように設けられ、胸当て部12と背当て部とをサスペンダー15で連結するようにした胸付きズボンに、ズボン部11の前部と後部及び胸当て部12と背当て部とに浮体収容部31,33を形成する。これらの浮体収容部31,33に、薄板状の浮体材を重ね合せ、その重ね合せた浮体材をポリ塩化ビニルシートで覆った浮体20を収容する。
【選択図】図1

Description

本考案は、漁業者や漁労従事者などが使用する胸付きズボンに関し、詳しくは、浮体を備えた胸付きズボンに関する。
従来、漁業者や漁労従事者及び港湾作業者等(以下、これらを総称して「漁業者等」という)は、漁業時や漁網等を取り扱う各種作業を行うときに、胸付きズボン(合羽ズボン、つなぎズボン等とも呼ばれる)を常時着用している。
この胸付きズボンは、漁業者等が作業時に海水、雨、汚れ等から身体を保護する目的で着用されており、作業性にも適した構造となっている。胸付きズボンは、一般的に表面が合成ゴムやポリ塩化ビニルなどで形成されている。
一方、漁業者等が作業中に海中に転落する事故がある。そのため、漁業者等の海上作業時における救命胴衣の着用は法制化されており、一人乗り船舶での救命胴衣の着用は義務化されている。しかしながら、従来の救命胴衣は、作業性の問題から着用率は向上しておらず、未着用による水難事故が後を絶たないのが現状である。
そこで、水難事故防止用の救命用つなぎズボンが提案されている。例えば、ズボンの胴回りの上端部に設けられた胸当てと背当てとが着脱具を介して左右の連結ベルトで着脱自在に連結され、そのズボンの胸当て及びまたは背当てに収容部を設け、この収容部に浮力体を収納して救命機能を備えさせたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の先行技術として、胸当てと背当てを左右両側で上下方向のファスナで開閉可能にし、背当てから延びる右側着脱具と背当てから延びる左側着脱具を係止突具と係止受け具とで着脱可能な構成にし、その胸当てと膝部分に浮力体を収納するようにした救命用つなぎズボンもある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、他の先行技術として、頭を下げて作業するとき等のブカブカ感を抑制すると共に、背当て部分が突っ張って作業し難い状態とならないように、背当て部分が左右に伸張可能なようにした救命用つなぎズボンがある(例えば、特許文献3参照)。
実用新案登録第3075922号公報 実用新案登録第3130824号公報 実用新案登録第3135804号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、独立発泡性の合成樹脂を浮力体として胸当てと背当ての一方か両方に入れるようにしているため、この合成樹脂が身体を曲げる屈曲時などに邪魔になり、作業性が悪い。しかも、この浮力体を空気袋のような構成にしたとしても、その空気袋の部分が身体を曲げる屈曲時などに邪魔になり、作業性が悪い。
また、上記特許文献2,3の場合には、浮力体として35mm〜45mmの厚みのある独立気泡の発泡性合成樹脂を胸当て部分に入れるようにしているため、このように厚みのある浮力体を入れる収容部を複数に分割して形成するためには、構造が複雑になる。しかも、作業時には分割して収容した浮力体同士が当接して、身体を曲げる屈曲時などの作業性が悪い。
その上、胸当てと背当てを左右両側に設けたファスナで開閉可能にしているため、船上の漁労漁具等(例えば、ワイヤーロープ、繊維ロープ、漁網、漁網付属漁具等)がファスナに引っ掛かる可能性がある。漁労漁具等がファスナに引っ掛かると、揺れる船上では簡単に外すことができず、労力と時間を要する。
さらに、特許文献2,3では、膝に近接した部分にも浮力体を入れて脚部が水面に浮くようにしているため、水中に転落した場合、全身を水面に浮かせることができても船につかまるようなことが難しい。
そこで、本考案は、漁業者等が船上作業時に通常着用している胸付きズボンの使用中における屈曲性を確保しつつ、使用者が水中に転落したとしても立った状態で浮くことができる浮体付き胸付きズボンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、ズボン部の胴部から上部に胸当て部と背当て部とが連続するように設けられ、前記胸当て部と背当て部とを連結部材で連結するようにした胸付きズボンであって、前記ズボン部の前部と後部及び胸当て部と背当て部とに浮体収容部を形成し、前記浮体収容部に、薄板状の浮体材を重ね合せ、その重ね合せた浮体材を合成樹脂シートで覆った浮体を収容している。この明細書及び実用新案登録請求の範囲の書類中における「浮体材」は、例えば、独立気泡を有する発砲ポリエチレンシートなどの浮力を有する合成樹脂材などが用いられる。
この構成により、使用者の動きに応じて、浮体収容部に収容された浮体材は重ね合せた部分がずれて使用中における屈曲性を確保できるとともに、使用者が水中に転落した場合には、ズボン部の前部と後部及び胸当て部と背当て部とに収容した浮体の浮力によって、立った状態で水面に浮くことができる。しかも、浮体を収容した胸付きズボンの着用により、不安定な船上作業時において浮体を収容している部分が船の構造に当接したときの身体への衝撃を緩和することができる。
また、前記胸当て部に収容する胸浮体は、幅方向中央部分で少なくとも一部の胸浮体が左右に分割形成されていてもよい。
このように構成すれば、腕による作業中に最も屈曲する胸当て部における屈曲性をより良くすることができる。
また、前記ズボン部の前部と後部に収容する浮体は、ズボン部の前部に収容する腹浮体と後部に収容する尻浮体とを有し、前記腹浮体及び尻浮体は、ズボン部の幅方向中央部分を挟んで左右に設けられ、前記腹浮体は、上下方向中央部分に横方向の分割空間を有し、前記尻浮体は、上下方向中央部分に横方向の折線を有していてもよい。
このように構成すれば、膝を曲げた作業や座る作業を行うときに、ズボン部の腹浮体は上下方向中央部分の横方向分割空間で大きく曲がり、尻浮体は横方向の折線で曲がるので、ズボン部を使用者の動作に応じて屈曲させることができる。
また、前記尻浮体は、さらに上下方向に分割形成されていてもよい。
このように構成すれば、俯くときにズボン部の尻浮体が容易に屈曲して作業性をより良くすることができる。
また、前記胸浮体は、重ね合せる薄板状の浮体の大きさが内側から外側に向けて小さくなるように形成されていてもよい。
このように構成すれば、両腕の間に位置する浮体が外側に向かって小さくなるので、作業中に浮体が邪魔にならにようにできる。
また、前記ズボン部は、前記腹浮体及び尻浮体の外側部分にベルト通しを備えていてもよい。
このように構成すれば、ズボン部の浮体部分が広がるのを外側から抑え、水面でより安定した状態で浮くことが可能となる。
本考案によれば、使用者の動きに応じて薄い浮体材の重ね合せ部分におけるずれや屈曲によって使用中における屈曲性を確保できるとともに、使用者が水中に転落した場合には、ズボン部の前部と後部及び胸当て部と背当て部とに収容した浮体の浮力によって、立った状態で水面に浮くようにすることが可能となる。
本考案の第1実施形態に係る浮体付き胸付きズボンを示す正面図である。 図1に示す浮体付き胸付きズボンの背面図である。 図1に示すIII−III矢視の断面図である。 図3に示す断面の別例を示す断面図である。 図2に示すV−V矢視の断面図である。 図1に示すVI−VI矢視の断面図である。 図2に示すVII−VII矢視の断面図である。 本考案の第2実施形態に係る浮体付き胸付きズボンを示す正面図である。 図8に示す浮体付き胸付きズボンの背面図である。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、浮体付き胸付きズボンの前部と後部を合せた不使用状態を図示して説明する。また、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における上下左右方向の概念は、図1に示す浮体付き胸付きズボンに向かった状態における上下左右方向の概念と一致するものとする。なお、以下に説明する断面図では、ズボンの本体部14の厚みを誇張して記載するが、後述する浮体材25の厚みよりも薄い材料が用いられる。
図1,2に示すように、第1実施形態に係る浮体付き胸付きズボン10は、使用者の両足部分から腹部分を覆うズボン部11と、ズボン部11の上部で使用者の胸の前方に位置する胸当て部12と、ズボン部11の上部で使用者の背中の後方に位置する背当て部13とを有している。これらのズボン部11、胸当て部12及び背当て部13は、ゴム材やポリエステル等の合成繊維生地にポリ塩化ビニルフィルムなどをラミネート加工したものが本体部14として使用され、防水性を備えている。
また、胸当て部12の上端と背当て部13の上端との間には、これらを連結する連結部材たるサスペンダー(ズボン吊り)15が設けられている。サスペンダー15は、使用者の肩に掛ける中間部分を交差させることにより肩ずれ防止を図っている。このサスペンダー15は、胸当て部12と背当て部13の上部に設けられた取付金具16,17に取付けられている。胸当て部12に設けられた取付金具16は、サスペンダー15を胸当て部12に連結/解除することができるようになっている。サスペンダー15は、収縮性のあるゴム製バンドを用いている。
また、この実施形態では、後述するズボン部11の腹浮体23の外側と尻浮体24の外側にベルト通し18が設けられている。このように、腹浮体23と尻浮体24の外側部分にベルト通し18を設けることで、浮体部分を身体に向けて締めることができるようにしている。これにより、ベルト通し18にベルトを通して締めておくことで、転落時にはズボン部11の腰回りが広がるのを抑えて、腹浮体23,尻浮体24を身体の近くに位置させることができる。
さらに、この実施形態では、胸当て部12に反射テープ19が設けられている。この反射テープ19により、夜間の転落時などの検索時に早期発見が可能なようにしている。反射テープ19は、背当て部13にも設けてもよい。
そして、上記ズボン部11と、胸当て部12及び背当て部13に浮体20が設けられている。胸当て部12には胸浮体21が設けられ、背当て部13には背浮体22が設けられている。
また、ズボン部11には、前部の腰部から腹部にかけて腹浮体23が設けられ、後部の腰部から尻部にかけて尻浮体24が設けられている。この明細書及び実用新案登録請求の範囲の書類中では、前部の腰部から腹部にかけて設けられた浮体を「腹浮体23」といい、後部の腰部から尻部にかけて設けられた浮体を「尻浮体24」という。また、これらの浮体21,22,23,24を総称する場合は、「浮体20」という。
上記浮体21,22,23,24は、ズボン部11と胸当て部12及び背当て部13に設けられた各浮体収容部31,32,33,34に収容されている。各浮体収容部31,32,33,34は、各部分の本体部14と同等生地の収容部形成材30で形成されており、各収容部形成材30と本体部14との間に浮体20を収容し、各収容部形成材30が本体部14に溶着や接着等で一体的に接合されている。収容部形成材30は、材質に応じて溶着、接着等で本体部分に接合すればよい。この実施形態の浮体収容部31,32,33,34は、浮体21,22,23,24が内部に収容された後、周囲が本体部14に溶着で一体的に接合されている。
図3に示すように、上記胸当て部12に設けられた胸浮体21は、本体部14の前部に収容部形成材30で形成された浮体収容部31に収容されており、薄い浮体材25を複数枚重ねることで形成されている。また、胸浮体21は中央部分で左右に分割されており、複数枚を重ね合せた状態の浮体材25が中央部分で屈曲できるようになっている。
この重ね合せた浮体材25は、合成樹脂シートたるポリ塩化ビニルシート26によって全体が覆われている。このポリ塩化ビニルシート26で全体を覆うことにより、薄い浮体材25を重ねた状態を保つようにしている。この実施形態における薄い浮体材25は、例えば、高発泡ポリエチレンシート(例えば、厚みが2mm)が用いられ、十数枚が重ね合せて設けられる。そして、この状態で胸当て部12に設けられた浮体収容部31に収容され、収容部形成材30の周囲が本体部14に溶着部36で一体的に接合されている。
さらに、この胸浮体21は、身体側である内側は幅方向寸法が広く、外側は幅方向寸法が狭くなっている。このように外側の幅方向寸法を狭くすることにより、胸当て部12から前方に突出する胸浮体21の両側部が使用者の腕の動きを邪魔しないようにしている。これにより、使用者の作業性悪化を防いでいる。
図4は、上記胸当て部12に収容する胸浮体21の別な例である。この例では、全幅寸法の浮体材25aと中央部分で分割した浮体材25bとを1枚毎に交互に重ね合せている。これにより、重ね合せた薄い浮体材25a,25bの浮体材25bが無い中央部分を弱くし、中央部分で屈曲できるようにしている。
図5に示すように、上記背当て部13に設けられた背浮体22は、上記胸浮体21と同様に、薄い浮体材25が重ねられ、その周囲がポリ塩化ビニルシート26によって覆われている。そして、この状態で背当て部13に設けられた浮体収容部32に収容され、収容部形成材30の周囲が本体部14に溶着部36で一体的に接合されている。
この背当て部13に設けられる背浮体22も身体側である内側は幅方向寸法が広く、外側は幅方向寸法が狭くなるようになっている。背浮体22は、使用者の動きを妨げることがないため、中央部分に分割部などは設けられていない。
図6に示すように、上記ズボン部11に設けられた腹浮体23は、本体部14の前部に収容部形成材30で形成された浮体収容部33に収容されており、薄い浮体材25を複数枚重ねることで形成されている。この腹浮体23も、その周囲がポリ塩化ビニルシート26によって覆われている。腹浮体23は、上記胸浮体21、背浮体22に比べると、枚数が約半分になっている。そして、この状態で本体部14の前部に設けられた浮体収容部33に収容され、収容部形成材30の周囲が本体部14に溶着部36で一体的に接合されている。
また、この実施形態の腹浮体23は、使用者が前屈したときの作業性を考慮し、横長方形に形成されている。さらに、横長方形の浮体材25を上下に離して設けている。腹浮体23を上記胸浮体21のように折れ曲がる程度ではなく隙間27を設けて離すことにより、使用者が足を曲げて姿勢を低くするようなときに腹浮体23の間で大きく折れ曲がることができるようにしている。
図7に示すように、上記ズボン部11に設けられた尻浮体24は、ズボン部11に設けられたマチ部35とその両側に収容部形成材30で形成された浮体収容部34に収容されている。これらの尻浮体24は、上下方向の中央部で分割された方形状の薄い浮体材25も重ね合わせることで形成され、その周囲がポリ塩化ビニルシート26によって覆われている。そして、この状態で本体部14の後部に設けられた浮体収容部34に収容され、収容部形成材30の周囲が本体部14に溶着部36で一体的に接合されている。
尻浮体24は、上下方向中央部分が分割されており、この部分で屈曲可能となっている。この尻浮体24も、上記腹浮体23と同様に、上記胸当て部12及び背当て部13に比べると約半分の枚数の浮体材25が重ね合わされている。
このように、胸当て部12及びズボン部11の前面に設けられた浮体21,23については、使用者の作業性を考慮して、幅方向中央部で左右部分が折れるような構造となっている。
以上のように構成された浮体付き胸付きズボン10によれば、胸当て部12及び背当て部13に大きな浮力を得られる浮体21,23が設けられ、ズボン部11の腹部及び尻部に設けられた浮体22,24の浮力と合せて大きな浮力が得られる胸付きズボン10を形成することができる。
従って、浮体付き胸付きズボン10の使用者が誤って水中に転落したとしても、胸付きズボン10に設けられた浮体20によって水面に立った状態で浮くことができ、海難事故等を未然に防ぐことができる。
次に、図8,9に示す第2実施形態に係る浮体付き胸付きズボン50を説明する。この第2実施形態の浮体付き胸付きズボン50は上記第1実施形態の浮体付き胸付きズボン10における浮体20に関する構成が異なるのみであるため、他の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8,9に示すように、この実施形態の浮体付き胸付きズボン50も、ズボン部11と胸当て部12及び背当て部13に浮体60が設けられている。胸当て部12には胸浮体61が設けられ、背当て部13には背浮体62が設けられている。これら胸当て部12に設けられた胸浮体61と、背当て部13に設けられた背浮体62とは、上記第1実施形態における浮体付き胸付きズボン10と同一であるため、その説明は省略する。
一方、ズボン部11には、前部に腹浮体63が設けられ、後部に尻浮体64が設けられている。ズボン部11の前部に設けられた腹浮体63は、上下方向の寸法が大きくなり、幅方向中央部分に上下方向に延びる折線70が設けられている。この折線70を入れることにより、使用者の作業性が良くなるようにしている。
また、ズボン部11の後部に設けられた尻浮体64は、上下方向の寸法が大きくなっている。このようにズボン部11に設けられる腹浮体63と尻浮体64を大きくすることにより、上記胸浮体61と背浮体62とによって大きな浮力が得られるようにしている。
しかも、屈伸時の作業性を考慮し、腹浮体63は上下方向に離して設けるとともに浮体幅方向中央部に縦方向の折線70を入れ、尻浮体64は上下方向中央部分に横方向に折線71を入れることで、屈曲性を増すようにしている。また、腹浮体63を横長方形とし、上下に2段として4カ所に設けることにより、使用者が前屈姿勢で作業を行う時の屈曲性を確保している。
さらに、胸浮体61にも幅方向中央部分に上下方向に延びる折線72を設けることにより、作業時の柔軟性を保ち、また、胸への圧迫を軽減するようにしている。
また、尻浮体64を腰部から尻部にかけて設け、縦長方形の上下方向中央部に横方向に延びる折線71を施した浮体64を3カ所に設けることにより、作業時における屈曲性を確保するようにしている。
なお、第2実施形態の浮体付き胸付きズボン50における浮体60の折線70〜72は、上述した図7のように各浮体を分割して形成しても、図4のように構成することで形成してもよい。
以上のように構成された浮体付き胸付きズボン10,50によれば、漁業者等が各種作業を行うときに常時着用する胸付きズボンに水面で浮く浮力を持たせ、通常の作業時には胸付きズボンとして用いたとしても浮体20,60による作業性の大幅な悪化を感じることなく作業することができる。
そして、仮に海に転落したとしても、作業者は立った状態で水面に浮くことができ、自船にしがみついて他船の救助を待つことなどが容易に可能となる。
また、浮体20,60を収容した浮体付き胸付きズボン10,50の着用により、不安定な船上作業時において、浮体20,60の部分が構造体に当接しても身体への衝撃を緩和することができる。
なお、上記実施形態における浮体20,60の構成は一例であり、上記した構成以外の配置であってもよく、浮体20,60の構成は上記実施形態に限定されるものではない。また、上記浮体付き胸付きズボン10,50の構成を組合わせることも可能であり、浮体付き胸付きズボンの構成は上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記サスペンダー15にも浮体を設けることで、より大きな浮力を得るようにしてもよい。また、胸当て部12に、GPSセンサや携帯電話収納する防水収納部を設けてもよく、上記浮体付き胸付きズボン10,50に更なる構成を付加してもよく、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、ズボン部11と胸当て部12及び背当て部13とを防水ファスナーなどで取外し可能にすれば、一部が損傷しても容易に交換することが可能となる。
また、上述した実施形態は一例を示しており、本考案の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本考案は上述した実施形態に限定されるものではない。
本考案に係る浮体付き胸付きズボンは、漁業者等が各種作業を行うときに利用でき、特に、船上作業のように転落の危険性がある場合などに利用できる。
10 浮体付き胸付きズボン
11 ズボン部
12 胸当て部
13 背当て部
14 本体部
18 ベルト通し
20 浮体
21 胸浮体
22 背浮体
23 腹浮体
24 尻浮体
25 浮体材
26 ポリ塩化ビニルシート
27 隙間
30 収容部形成材
31 浮体収容部
32 浮体収容部
33 浮体収容部
34 浮体収容部
36 溶着部
50 浮体付き胸付きズボン
60 浮体
61 胸浮体
62 背浮体
63 腹浮体
64 尻浮体
70 折線
71 折線
72 折線

Claims (6)

  1. ズボン部の胴部から上部に胸当て部と背当て部とが連続するように設けられ、前記胸当て部と背当て部とを連結部材で連結するようにした胸付きズボンであって、
    前記ズボン部の前部と後部及び胸当て部と背当て部とに浮体収容部を形成し、
    前記浮体収容部に、薄板状の浮体を重ね合せ、その重ね合せた浮体を合成樹脂シートで覆った浮体を収容したことを特徴とする浮体付き胸付きズボン。
  2. 前記胸当て部に収容する胸浮体は、幅方向中央部分で少なくとも一部の胸浮体が左右に分割形成されている請求項1に記載の浮体付き胸付きズボン。
  3. 前記ズボン部の前部と後部に収容する浮体は、ズボン部の前部に収容する腹浮体と後部に収容する尻浮体とを有し、
    前記腹浮体及び尻浮体は、ズボン部の幅方向中央部分を挟んで左右に設けられ、
    前記腹浮体は、上下方向中央部分が分割されて所定の空間を有し、
    前記尻浮体は、上下方向中央部分に折線を有している請求項1又は2に記載の浮体付き胸付きズボン。
  4. 前記尻浮体は、さらに上下方向に分割形成されている請求項3に記載の浮体付き胸付きズボン。
  5. 前記胸浮体は、重ねる薄板状の浮体の大きさが内側から外側に向けて小さくなるように形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の浮体付き胸付きズボン。
  6. 前記ズボン部は、前記腹浮体及び尻浮体の外側部分にベルト通しを備えている請求項1〜5のいずれか1項に記載の浮体付き胸付きズボン。
JP2012004754U 2012-08-03 2012-08-03 浮体付き胸付きズボン Expired - Lifetime JP3179272U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012004754U JP3179272U (ja) 2012-08-03 2012-08-03 浮体付き胸付きズボン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012004754U JP3179272U (ja) 2012-08-03 2012-08-03 浮体付き胸付きズボン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3179272U true JP3179272U (ja) 2012-10-25

Family

ID=48005957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012004754U Expired - Lifetime JP3179272U (ja) 2012-08-03 2012-08-03 浮体付き胸付きズボン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3179272U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015045116A (ja) * 2013-07-31 2015-03-12 グローブライド株式会社 フローティングベスト用浮力材およびフローティングベスト
JP2021070453A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 災害対応型救命衣

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015045116A (ja) * 2013-07-31 2015-03-12 グローブライド株式会社 フローティングベスト用浮力材およびフローティングベスト
JP2021070453A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 災害対応型救命衣
JP7376872B2 (ja) 2019-11-01 2023-11-09 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 災害対応型救命衣

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10479462B1 (en) Life vest with rescue handle
JP3831674B2 (ja) 浮力材付き衣服及び浮力材付きベスト
US20080160849A1 (en) Personal flotation device
JP6001636B2 (ja) 救命バッグ及び救命システム
WO2013006369A1 (en) Foldable flotation device
JP3179272U (ja) 浮体付き胸付きズボン
US20080153370A1 (en) Adjustable personal flotation device
JP3211678U (ja) 水泳補助具
US5823839A (en) Personal flotation device having elastic armhole periphery
US8961253B1 (en) Personal floatation device with float chair and kayak mounting features
JP2011157665A (ja) 釣り用上着
JP3135804U (ja) 救命用つなぎズボン
JP3014077U (ja) 救命衣
US20080038969A1 (en) Personal floatation device
JP3177124U (ja) 防災頭巾
JP2017100695A (ja) 救命具
JP3075922U (ja) 救命機能を備えたつなぎズボン
JP3196479U (ja) 水泳用補助具
WO2018154715A1 (ja) リュックサック
JP2007110994A (ja) 釣り用バッグ
JP2006230439A (ja) 防災津波座布団
JP3220417U (ja) 釣竿用のロッドケース
JP3048684U (ja) 水泳補助用具
JP3130824U (ja) 救命用つなぎズボン
JP5069765B2 (ja) 救命胴衣

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3179272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151003

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term