JP3831674B2 - 浮力材付き衣服及び浮力材付きベスト - Google Patents

浮力材付き衣服及び浮力材付きベスト Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浮力材付き衣服に関し、特に、いわゆるフローティングベストと称される浮力材付きベストに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のフローティングベストは、左右の前身ごろと後ろ身ごろに、発泡プラスチックからなる板状の浮力材をそれぞれ備えている。各浮力材は、前身ごろや後ろ身ごろの形に合わせて形成され、服地からなる衣服本体に各々収容されている。
【0003】
また、釣りに際して着用されるフローティングベストにおいては、ラインやカッター等の各種釣り用小物を収容できるポケットを備えていることが一般的である。このポケットは、衣服本体の各箇所に設けられるが、左右の前身ごろの外面に設けられることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この前身ごろの外面のポケットは、内部の浮力材と正面視重なり合う位置に設けられているため、前身ごろの外面から前側に突出して設けられている。そして、釣り用小物等の被収容物をポケットに入れると、ポケットが前側に大きく膨出することとなる。
【0005】
フローティングベストは、浮力材のない一般のベストに比して、浮力材を収容している分だけ前身ごろの厚みが大きく、着用した時の嵩が大きい。そのため一般のベストを着用したときに比して動きが取りにくく、特に、釣りの場合に必要な腕の微妙な動きが妨げられやすいという共通した問題を備えている。しかも、前身ごろの厚みが大きいために足下が見にくくなる。
【0006】
このようにフローティングベストは一般のベストに比して釣り人の動きが取りにくいものであるうえに、前身ごろの外面のポケットが釣り用小物によって前方側に大きく膨れると、上記問題がより一層顕著となる。
【0007】
以上は、前身ごろの外面に設けたポケットに関する問題であるが、後ろ身ごろの外面にポケットを設けた場合においても、ポケットに被収容物を入れると後方側に膨れあがるため、障害物に後ろ身ごろが接触しやすくなるなど、釣りの妨げになる可能性がある。このように、フローティングベストにおいては、浮力材の外側にポケットが位置するため、ポケットに釣り用小物等の被収容物を入れるとポケットが外方に向けて大きく膨出し、そのために釣りの妨げになる場合があったのである。
【0008】
一方、外ポケットではなく内ポケットを設けることもある。例えば、前身ごろの内面や後ろ身ごろの内面にポケットを設けることもある。このように浮力材の内側に設けられたポケットに被収容物を入れると、ポケットは内方に向けて膨出する。即ち、ポケットに入れられた被収容物が着用者の体に当たることになり、体とのベストの密着性が悪くなり動きがとりにくくなるうえに、不快感も生じやすくなる。
【0009】
以上の問題はフローティングベストに限られず、浮力材の外側あるいは内側に服地から構成されたポケットを有する衣服全般に共通している。
【0010】
また、ポケットは、服地から構成されたもののみならず、種々の構成のポケットにおいても同様であり、何れにしてもポケットが大きく膨出していると、着用者の動きがポケットの膨らみによって制限されるという問題がある。
【0011】
それゆえに本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、ポケットの膨出量を抑制することにより着用者がスムーズに動くことができる浮力材付き衣服及び浮力材付きベストを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る浮力材付き衣服は、板状の浮力材を備え、該浮力材の外側所定位置に、服地から構成されたポケットが設けられている浮力材付き衣服において、浮力材の表面には、ポケットに対応した位置に凹部が形成され、ポケットの収容空間の少なくとも一部が凹部内に形成されるよう構成されていることを特徴とする。
【0013】
該構成では、ポケットの収容空間の少なくとも一部が凹部内に形成されることにより、被収容物をポケットに入れた場合において、ポケットの外側への膨出量が抑制される。従って、ポケットに障害物や腕等が当たったりして歩行等の妨げになるということが抑制される。
【0014】
また、本発明に係る浮力材付き衣服は、板状の浮力材を備え、該浮力材の内側所定位置に、服地から構成されたポケットが設けられている浮力材付き衣服において、浮力材の裏面には、ポケットに対応した位置に凹部が形成され、ポケットの収容空間の少なくとも一部が凹部内に形成されるよう構成されていることを特徴とする。
【0015】
該構成では、ポケットの収容空間の少なくとも一部が凹部内に形成されることにより、被収容物をポケットに入れた場合において、ポケットの内側への膨出量、即ち、着用者の体側への膨出量が抑制される。従って、衣服と着用者の体との密着性が高まって動きやすくなり、不快感も軽減される。
【0016】
また、本発明に係る浮力材付きベストは、前身ごろに板状の浮力材を備え、該浮力材の外側所定位置に服地から構成されたポケットが設けられている浮力材付きベストにおいて、浮力材の表面には、ポケットに対応した位置に凹部が形成され、ポケットの収容空間の少なくとも一部が凹部内に形成されるよう構成されていることを特徴とする。
【0017】
該構成では、前身ごろのポケットに腕が干渉しにくくなるため、釣りなどに必要な腕の微妙な動きを円滑に行うことができる。特に、前身ごろのポケットの膨出量が抑制されることにより、足下の視界も妨げられにくくなる。
【0018】
また、本発明に係る浮力材付き衣服は、板状の浮力材を備え、該浮力材の外側又は内側の所定位置に、服地から構成されたポケットが設けられている浮力材付き衣服において、浮力材のポケットに対応した位置には貫通孔が形成され、ポケットの収容空間の少なくとも一部が貫通孔内に形成されるよう構成されていることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係る浮力材付き衣服は、浮力材の外側所定位置にポケットが設けられている浮力材付き衣服において、浮力材の表面には、ポケットに対応した位置に凹部が形成され、ポケットの収容空間の少なくとも一部が凹部内に形成されるよう構成されていることを特徴とする。
【0020】
特に、ポケットの外壁が保形性を有する板状部材から構成されていることが好ましい。この構成の場合にはポケットに被収容物を入れても入れなくても良好な外観が得られる。また、ポケットの膨出量が少ないことから外壁に外力が加わりにくいうえに、外力が外壁に作用した場合でも保形性を有することから被収容物を外力から保護できる。従って、背後に浮力材があること、背後の浮力材に凹部を形成してその凹部を収容空間として利用していること、及び外壁に保形性を持たせたこととが相まって、被収容物を効果的に保護できる。
【0021】
更に、ポケットの外壁は、外面側が凸になるように形成されていることが好ましい。この場合、平坦な構成に比して凹みにくく外力に対する強度を容易に確保できる。特に、ポケットの外壁はドーム状に形成されていることが好ましく、より一層大きな強度が確保できる。
【0022】
また、板状部材は、少なくとも外面側に被覆シートが積層された板状発泡体であることが好ましい。板状発泡体を使用することにより、その緩衝効果によって被収容物を効果的に保護できる。しかも、被覆シートによって板状発泡体自体も保護される。
【0023】
更に、ポケットの外壁は、板状発泡体を熱圧成形することにより外面側が凸となるように形成されていることが好ましく、製造が容易となり、複雑な形状にも容易に対応できる。
【0024】
特に、被覆シートが防水性フィルムであることが好ましい。防水性のために汚れが付着しにくいうえに、付着した汚れも容易に拭き取ったりして除去できる。ふき取りの際、外壁が保形性を有しているため、ふき取り作業も容易である。特に、外壁が外面側凸に形成されているとその外面に汚れが付着しやすいため、防水性フィルムを使用することの効果が大きい。
【0025】
また、ポケットの外壁はその下縁部を支点として開閉可能であることが好ましい。これにより、ポケットを大きく開けることができ、被収容物の取り出し、収容が容易となる。更にポケットの外壁が保形性を有しているため、容易に開閉することができる。
【0026】
特に、開状態においてポケットの外壁が垂れ下がり状態とならないように、ポケットの外壁を所定の開き角度に保持する保持手段を備えていることが好ましく、被収容物の落下防止に効果があり、また、外壁が保形性を有しているため良好な姿勢に保持できる。
【0027】
しかも、保持手段は、ポケットの外壁が略水平姿勢となるように保持することが好ましい。外壁が保形性を有しているため、小物の載置場所や作業台として利用できる。また、外壁12aが外面側が凸となるように形成されていれば、内面が凹状となるため載置した小物の落下を防止できる。
【0028】
また、ポケットの外壁の内面に布材が縫着されることにより外壁の内面に小ポケットが設けられていることが好ましい。小ポケットを設けることにより被収容物の分離収容の利便性が高まり、しかも外壁の内面に設けることにより取り出し性もよい。
【0029】
特に、ポケットの外壁の内面に収容凹部が形成され、該収容凹部を形成した位置に前記小ポケットが設けられていることが好ましい。内面に収容凹部を形成することにより平坦な場合に比して被収容物を安定して収容できる。
【0030】
更に、収容凹部が複数形成され、該複数の収容凹部がそれぞれ独立した小ポケットを構成していることが好ましく、仕切り機能により収容凹部毎に異なる種類の被収容物を収容できる。
【0031】
更に、布材は伸縮性布材であり、小ポケットに収容した被収容物が伸縮性布地の伸縮性によって外壁の内面に押圧されて保持されるように構成されていることが好ましく、確実に保持することができる。その場合、外壁が保形性を有しているので、伸縮性布地による押圧力が外壁の内面に作用しても良好な外観が維持される。
【0032】
また、浮力材の凹部壁面がポケットの内壁を構成していることが好ましく、ポケット用裏地を省略できる。
【0033】
また、ポケットが衣服に着脱可能に構成されていることが好ましい。浮力材付き衣服の場合、着用すると浮力材のためにポケットへの被収容物の出し入れは一般の衣服よりも困難であるが、着用状態で例えばポケットを外して使用することができるため、容易に被収容物の出し入れを行うことができ、しかも、例えば釣り場等の目的地までは取り付けた状態とすることができ、その際には膨出量が少ないために嵩も小さい。
【0034】
特に、ポケットを衣服に固定するための固定手段が浮力材の凹部内に設けられていることが好ましく、ポケットを外した状態において固定手段が邪魔にならない。
【0035】
更に、固定手段は面ファスナーであり、面ファスナーのフック状部とループ状部のうち、一方はポケットに他方は凹部内に設けられていることが好ましい。面ファスナーを使用すれば着脱がより一層容易となるうえに、面ファスナーを凹部内に設けることにより、ポケットを凹部内に挿入させることで自動的に固定することができる。
【0036】
更に、ポケットには面ファスナーのループ状部側が設けられ、衣服には面ファスナーのフック状部側が設けられていることが好ましい。着脱されるためにゴミが付着しやすくなるポケットにループ状部を設け、フック状部を凹部内に設けることにより、フック状部へのゴミの付着を効果的に抑制できる。
【0037】
特に、フック状部が凹部の底部に設けられていることが好ましい。フック状部とループ状部との係合の方向とポケットの凹部内への挿入の方向とが略一致するため挿入動作で確実にポケットを固定でき、しかも、凹部のうちの最も奥まった位置にフック状部があるためゴミの付着防止にも効果が大きい。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る浮力材付きベストの一実施形態について、図1乃至図6を参酌しつつ、服地から構成された衣服本体1の左右の前身ごろ2と後ろ身ごろ3に各々板状の浮力材4,5を備えている釣り用衣服としてのフローティングベストについて説明する。
【0039】
該ベストは、左右の前身ごろ2と後ろ身ごろ3とから構成され、後ろ身ごろ3は、左右の脇部において伸縮可能なウエスト調節片6を介して前身ごろ2と連結されている。
【0040】
また、各浮力材4、5は、服地から構成された衣服本体1に収容されている。即ち、衣服本体1の左右の前身ごろ2と後ろ身ごろ3には、図2に示すように、それぞれ浮力材収容部7が設けられている。浮力材収容部7は、衣服本体1の表地8と裏地9をその周縁部において縫着することにより表地8と裏地9との間に形成されており、本実施形態において、浮力材収容部7にはスライドファスナー10で開閉可能な開口部が形成され、浮力材収容部7に浮力材4が着脱自在に収容される。
【0041】
更に、各浮力材4、5は、前身ごろ2等のサイズに合わせて形成されている。例えば、前身ごろ2に収容されている浮力材4は、図3のように、前身ごろ2の形状と略合致した形状に形成されており、衣服本体1の前身ごろ2における浮力材収容部7は前身ごろ2の略全体に設けられている。後ろ身ごろ3についても同様である。
【0042】
一方、図1において、衣服本体1の前身ごろ2の外面2aには、上方位置と下方位置に各々ポケット11,12(外ポケット)が設けられている。即ち、該ポケット11,12は、浮力材4の外側所定位置に重なり合うように設けられており、何れも正面視略四角形状に形成されてその上縁から中央側の側縁にかけて略L字状の開口部を有し、その開口部にはスライドファスナー13,14が設けられて開閉自在とされている。
【0043】
下側のポケット12は図4に示すように前身ごろ2の外面2aから前方に突出しないように形成されており、ポケット12の外壁12aは前身ごろ2の外面2aと略面一に形成されている。即ち、前身ごろ2の表地8によってポケット12の外壁12aが構成されている。そして、表地8の内面にポケット用裏地15が縫着され、前身ごろ2の表地8とポケット用裏地15との間に、ポケット12の収容空間Vが形成される。尚、上側のポケット11についても同様であり、その外壁11aは前身ごろ2の外面2aと略面一に形成されている。
【0044】
一方、図3のように、前身ごろ2の浮力材4の表面には、ポケット11,12に対応した位置にそれぞれ凹部16,17が形成されている。該凹部16,17は、対応するポケット11,12の面積と略等しく、その形状もポケット11,12に合わせて正面視略四角形状である。尚、凹部16,17の深さは略一定である。また、このように凹部16,17を設けているが、フローティングベストとして認定され得る浮力を従来同様に確保するために、浮力材4の体積は従来と同じにされており、そのため、厚みを従来よりも裏面側に増している。
【0045】
そして、上述したポケット用裏地15には所定幅のマチ15aが設けられており、図4のようにポケット11,12の内側に位置する浮力材4の凹部16,17内にポケット用裏地15が入り込む。従って、浮力材4の凹部16,17により、前身ごろ2の略平坦な表地8に対してポケット用裏地15が浮力材4の凹部16,17の形状に合わせて窪み、ポケット11,12の収容空間Vはその略全体が浮力材4の凹部16,17内に形成される。
【0046】
即ち、従来では、図14に示すように、前身ごろ2の外面2aから前方にポケット12が突出形成され、従って、そのポケット12の収容空間Vも前身ごろ2の外面2aよりも前側の位置に形成されていた。これに対して、本実施形態では、ポケット12の収容空間Vが前身ごろ2の外面2aから奥まった位置に形成されるため、前身ごろ2の外面2aは全体に亘って略平坦となる。そのため、釣り人が着用した場合に、胸部や腹部からのベストの膨出量が少なくなり、釣り人が従来に比して動きやすくなる。
【0047】
釣りにおいては仕掛け変更やカッターによるラインの切除等の作業を如何に素早く行うかによって釣果に大きな影響がでるため、前身ごろ2の外面2aのポケット11,12にできるかぎりの釣り用小物を入れておき、必要に応じて適宜取り出して使用することが多い。
【0048】
本実施形態のベストでは、ポケット11,12の収容空間Vが凹部16,17内に形成されているため、ポケット11,12を前側に突出形成せずとも必要なポケット11,12の容積が確保され、多くの釣り用小物を収容することできる。しかも、前側への膨出を防止することができるため、腕をスムーズに動かすことができるうえに仕掛け変更等の作業もやりやすく、また、足下の視野がポケット11,12によって遮られるということもない。更に、歩行時においてポケット11,12が障害物に当たることも防止される。
【0049】
また、図4のように、下側のポケット12の外壁12aを構成する表地8には、その内面に上方に開口する小ポケット20が設けられている。ポケット12の内壁を構成するポケット用裏地15にこの小ポケット20を設けることも可能であるが、ポケット12の収容空間Vが奥まった位置にあるため、ポケット用裏地15ではなくポケット12の外壁12aの内面に小ポケット20を設けることが好ましく、小ポケット20に入れた被収容物が取り出しやすくなるという利点がある。
【0050】
尚、前身ごろ2の内面、即ち前身ごろ2の裏地9にポケット(内ポケット)を設ける場合には、図3で示した浮力材4の裏面にも、その内ポケットに対応した位置に凹部を形成して、内ポケットの収容空間Vを凹部内に形成することが好ましい。但し、外ポケットと内ポケットとは同一箇所にならないように互いにずらして位置させることが好ましい。
【0051】
また、後ろ身ごろ3にポケットを設ける場合も同様である。例えば、図5のように後ろ身ごろ3の内面、即ち、後ろ身ごろ3の裏地9に内ポケット21を設ける場合、収容された浮力材5の裏面に内ポケット21に対応した位置に凹部22を形成する。ポケット21の構成は外ポケット11,12と略同様であり、縦方向の開口部にスライドファスナー23を備え、ポケット用裏地15にマチ15aが設けられて凹部21内に入り込む構成で、その収容空間Vは凹部22内に形成される。このように、内ポケット21に対応した位置に凹部22を形成することにより、内ポケット21に被収容物を入れても内ポケット21が従来のように着用者の体側に膨出せず、従って、内ポケット21が着用者の体に当たりにくくなり、ベストと体との密着性が良くなって動きやすくなる。また、内ポケット21が体を押圧することによる不快感も解消される。
【0052】
また、フローティングベストが体から上方に抜けることを防止するために、一般に着用時には股を前後に通して前身ごろ2と後ろ身ごろ3とを下方側で連結する股紐が使用される。該股紐は使用しない場合には後ろ身ごろ3の内ポケット21に入れられることが多いが、この場合においても、この内ポケット21の収容空間Vを凹部22内に形成しているため、体側への出っ張りがなくなる。
【0053】
尚、本実施形態では、ポケット用裏地15にマチ15aを設けて凹部16,17,22内に入り込むようにしたが、ポケットを構成する服地のうち凹部に面する部分は凹部内に入り込むことができるように服地に余裕分を持って縫製することが好ましい。また、ポケット用裏地15に保形部材を取り付けてポケット用裏地15が凹部に確実に入り込むようにしてもよい。更に、例えば、ポケット用裏地15に伸縮性を有する服地を用いて、被収容物を入れると凹部内に入り込む構成としてもよい。
【0054】
また、凹部内に収容空間Vの略全体ではなく一部が形成される構成とすることもでき、何れにしても外側若しくは内側への膨出量を従来に比して抑制することができる。尚、ポケットを構成する服地には、種々のものが使用でき、伸縮性を有するものも使用できる。該伸縮性を有するものとしては、例えば、ウエットスーツ等に使用されるクロロプレンゴム製シートにジャージを貼着したものがある。
【0055】
更に、ポケットについても種々の構成のものが採用できる。例えば、図7乃至図10に示すように、ポケットの外壁を保形性を有する板状部材から構成することもできる。
図7に示すフローティングベストにおける上下のポケット11,12は何れもその外壁11a,12aが保形性を有する板状部材から構成されたものである。以下、下側のポケット12について説明するが、上側のポケット11についても同様である。
【0056】
該ポケット12の外壁12aは、図8に示すように、縦断面視において外面(浮力材4とは反対側の面)側が凸となるように略ドーム状に湾曲している。また、図9に示すように、外壁12aの横断面は略波形であるものの全体としては外面側が凸となるように略ドーム状に湾曲している。
【0057】
一方、図9及び図10のように、外壁12aの内面には縦方向に伸びる収容凹部50が横方向に所定の間隔をおいて複数並設されている。上述のように、ポケット12の外壁12aは板状部材から構成されているため、その内面に収容凹部50が形成されることにより外壁12aの外面にはそれに対応した凸部が形成される。このように外壁12aの内面に複数の収容凹部50が形成されることにより外壁12aの横断面は上述の如く略波形となっている。尚、外壁12aは略均一厚に形成されている。
【0058】
また、この実施形態におけるフローティングベストにおいても、外壁12aの内面に上方に開口する小ポケット20が設けられている。該小ポケット20は、外壁12aの内面に布材が縫着されることにより形成される。また、小ポケット20は、収容凹部50を形成した位置に形成されており、隣接する収容凹部50間の境界部分54に布地を縫着することにより、複数の収容凹部50はそれぞれ独立した小ポケット20を構成している。即ち、収容凹部50毎に異なる種類の小物(被収容物)を収容することができる。尚、布地は一枚としても収容凹部50毎に設けてもよい。
【0059】
ここで、布材としては種々のものを使用でき、本実施形態では伸縮性布材としてゴム製ネットが使用されているがネット状には限定されない。このように伸縮性布材を使用することにより、小ポケット20に収容したハサミやウキ等の小物(被収容物)を伸縮性布地の伸縮性によって外壁12aの内面に押圧して保持する。従って、小物を安定して確実に保持できる。更に、収容された小物は外壁12aの内面に当接した状態にあるが、後述のように板状発泡体52から外壁12aを構成すれば、外部から加わる衝撃を緩和できるため小物の破損防止に効果的である。
【0060】
また、外壁12aの内面に収容凹部50を設けているため、単に平坦な内面に押圧して保持するのに比して小物の安定性が高まる。しかも複数の収容凹部50が独立した構成であるため小物の分離収容に便利である。尚、収容凹部50を小物の形状に対応した形状とすれば、より一層確実に小物を保持できる。
【0061】
また、板状部材として、図11のように外面側に被覆シート51が積層された板状発泡体52が使用されている。板状発泡体52は例えばウレタンやEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)等の合成樹脂発泡体であり、被覆シート51としては合成樹脂フィルムや織布等が使用でき、特にポリ塩化ビニルフィルムやEVAフィルムやポリウレタンフィルム等の防水性フィルムが好ましい。そして、外壁12aの湾曲形状や収容凹部50等の形状は、被覆シート51が積層された板状発泡体52を金型等で熱圧成形することにより形成されている。被覆シート51は成形前に予め接着剤等で接着されていても、また、成形時にヒートシールさせてもよい。尚、内面にも被覆シート51を設けてもよく、少なくとも外面に被覆シート51を設けることにより、内部の板状発泡体52を効果的に保護することができる。また、熱圧成形によって所定形状に形成することにより製造が容易となり、複雑な三次元形状も容易に製造でき、被覆シート51の接着も同時にできる。特に、外壁12aが外側凸である場合、外壁12aが平坦な場合に比して外面が特に汚れやすいが、被覆シート51として防水性フィルムを使用することにより汚れが付着しにくくなるうえに、付着した場合もふき取りが容易である。その場合、外壁12aが保形性を有しているためにふき取りが極めて容易である。
【0062】
一方、本実施形態におけるポケット12も、浮力材4の凹部17の形状に合わせて正面視略四角形状に形成されているが、図1に示したのとは異なり、図7のようにその下縁部12bを残した三辺(三方)が開口する略コの字状の開口部を有し、その開口部はスライドファスナー14によって開閉自在とされている。また、上述のように外壁12aは外面側凸に湾曲しているが、該外壁12aの厚さ方向の寸法がポケット12の前方への膨出量に略一致するように、外壁12aはその周縁部において前身ごろ2の外面2aと略面一である。即ち、外壁12aはスライドファスナー14を介して前身ごろ2の表地8に直接取り付けられている。このように外壁12aの湾曲量がポケット12の膨出量と略一致しているために膨出量が極めて小さく、しかも、外壁12aの湾曲形状を利用することによりその内側空間をポケット12の収容空間Vとして効果的に利用できる。即ち、ポケット12の収容空間Vは、凹部17の空間に外壁12aの湾曲分を加えたものとなる。
【0063】
尚、ポケット12の外壁12aが保形性を有しているため、ポケット12の収容空間Vは被収容物の有無によらず略一定である。また、外壁12aの保形性により、被収容物を入れない場合においてもポケット12において良好な外観が得られ、被収容物を入れた場合には前方からの衝撃に対して被収容物を保護することができる。被収容物の保護に関しては、浮力材4に凹部17を形成しその凹部17内にポケット12の収容空間Vの大部分が形成されることも大きく寄与している。即ち、従来ではポケットが前方に大きく突出しているために外部から衝撃が作用しやすい。それに対して、浮力材4の凹部17内にポケット12の収容空間Vが形成される構成では、ポケット12の膨出量自体が少ないために衝撃が作用しにくいうえに、浮力材4自体によって被収容物が保護されるという利点がある。それに加えて外壁12aが保形性を有する板状部材から構成されていれば、浮力材4と外壁12aとによって被収容物を略全方位に亘って保護できるのである。
【0064】
特に、上述のように外壁12aに板状発泡体52を使用した場合には、その緩衝効果によって、より一層確実に被収容物を保護できる。また、外壁12aが外面側が凸となるように湾曲しており、特にドーム状に形成されているため外力に対する強度が平坦な場合に比して大きい。
【0065】
ところで、スライドファスナー14によって上方と両側方とを開口することにより、ポケット12の外壁12aは下縁部12bを支点として上下に開閉可能となっている。このように下縁部12bを支点として開閉できる構成によりポケット12を大きく開口させることができて被収容物を容易に収容、取り出しすることができる。その際、外壁12aが保形性を有しているため開閉動作がスムーズである。
【0066】
また、ポケット12の外壁12aの開状態において、その外壁12aが垂れ下がり状態とならないように外壁12aを所定の開き角度で保持する保持手段が設けられている。外壁12aが垂れ下がった状態となるのを保持手段で防止することにより被収容物の落下を防止できるが、本実施形態においては、図9のように、ポケット12の外壁12aの両側縁部をポケット用裏地15に所定高さに亘って連結するマチ(襠)53が保持手段として設けられ、両マチ53によって開閉を容易にしている。開き角度は種々設定可能であるが、図8に二点鎖線にて示すように外壁12aが略水平姿勢となることが好ましい。外壁12aが保形性を有しているため良好な姿勢が得られる。また、略水平姿勢に保持することにより、保形性ある外壁12aを小物の載置場所や作業台として利用することができる。尚、マチ53に代えて連結紐体等も使用できるが、マチ53等の連結布体(ネット状も含む)とすることにより被収容物の側方への落下を防止できる。また、外壁12aは外側凸に湾曲しているためその内面は凹状であり、従って開状態において外壁12aの内面上に被収容物を載置した場合にその落下を効果的に防止できる。
【0067】
尚、図8及び図9のように、浮力材4の凹部17にポケット用裏地15が入り込むが、このポケット用裏地15を省略してもよい。即ち、浮力材4の凹部17壁面がポケット12の内壁となる構成としてもよい。浮力材4は、一般に合成樹脂発泡体から構成されるが、ポケット用裏地15を省略する場合には、合成樹脂発泡体の表面にジャージや防水性フィルム等の被覆体を接着して被覆することが好ましい。ここで、防水性フィルムとしては、ポリ塩化ビニルフィルム等の種々のものが使用できるが、特に、合成樹脂発泡体とヒートシール可能な例えばポリウレタンフィルム等が好ましい。
【0068】
更に、ポケット12がベスト(衣服)から着脱可能に構成してもよい。例えば、図12のように、ポケット12の大部分が浮力材4の凹部17内に入り込むようにして固定することができ、ベストから外してそれ単体にて携帯することもできる。また、同形状のポケット12を複数個用意しておいて用途等に応じてポケット12を付け替えて使用することもできる。
【0069】
ポケット12が着脱できる構成においてその固定手段としては面ファスナーやスナップボタン等を使用できるが、その固定手段は凹部17内に設けることが好ましい。これによりポケット12を外した状態で固定手段が邪魔にならないという利点がある。また、固定手段が面ファスナー55であれば着脱が特に容易であるが、特にフック状部とループ状部のうちの一方をポケット12に、他方を凹部17内に設けることが好ましく、ポケット12を凹部17に挿入するという簡単なワンアクションでポケット12を固定できる。尚、凹部17の側壁部ではなく図12のように凹部17の底部に面ファスナー55の他方を設ければ、ループ状部とフック状部との係合の方向がポケット12の凹部17への挿入方向となるため、より容易に固定できる。
【0070】
面ファスナー55を使用する場合、フック状部にはゴミが付着しやすいという問題があるため、着脱して持ち運ぶことの多いポケット12にはループ状部を取り付けることが考えられる。逆にベスト側にはフック状部を取り付けることとなるが、そのフック状部を凹部17内に設けることにより、フック状部が奥まった位置に設けられるためフック状部へのゴミの付着を抑制することができる。特に、図12のようにフック状部を最も奥まった位置である凹部17の底部に設けれることが好ましい。
【0071】
尚、図12では、前身ごろ2の表地8が浮力材4の凹部17内に入り込むように縫製され、その凹部17内の表地8に面ファスナー55のフック状部が縫着されているが、表地8を省略してポケット12が浮力材4の表面に直接固定される構成としてもよい。尚、ポケット12は服地から構成しても、保形性を有する板状部材から構成してもよい。射出成形によって形成されたポケット12でもよい。このように、ポケット12が着脱可能な構成であっても、ポケット12を凹部17内に挿入させるようにしてベストに固定できるため、平坦な箇所にポケット12を固定する構成に比してポケット12の膨出量を抑制することができるのである。
【0072】
尚、浮力材に凹部を形成する方法については、例えば、浮力材を金型等で熱圧成形して形成する方法の他、以下のような方法も採用できる。即ち、図13のように、浮力材4を表層4aと裏層4bの二層から構成し、表層4aに貫通孔30を形成すると共に、その貫通孔30の裏側を裏層4bにて閉塞するように表層4aの裏面側に裏層4bを貼り合わせるなどして積層することによって、浮力材4の表面に凹部31を形成してもよい。逆に、裏面に凹部を設ける場合には裏層4bに貫通孔を形成する。
【0073】
更に、上記実施形態では、浮力材の表面又は裏面に凹部を形成したが、図4、図6、図8、図9、図12に二点鎖線にて示すようにポケットに対応した位置に表裏貫通する貫通孔40を形成し、その貫通孔40内に収容空間Vが形成するようにしてもよい。この場合であっても膨出量を抑制できるため動きやすくなる。貫通孔40の場合、浮力材の外側と内側の同一箇所にそれぞれポケットを設け、それぞれの収容空間を同じ貫通孔40内に形成することもできる。
【0074】
また、フローティングベストを例にして説明したが、袖を有するものや上下一体構造の衣服など、種々の浮力材付き衣服に適応可能であり、浮力材を設ける箇所も適宜設計変更可能である。尚、浮力材を衣服本体に収容する構成について説明したが、例えば、浮力材を服地の裏面や表面に直接取り付ける構成であっても本発明の意図する範囲内である。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、ポケットに対応した位置に凹部又は貫通孔を形成してポケットの収容空間の少なくとも一部が凹部又は貫通孔内に形成されるように構成したので、ポケットの膨出量を従来に比して抑制することができ、釣り人等の着用者がスムーズに腕等を動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における浮力材付きベストを示す正面図。
【図2】図1のP−P線端面図。
【図3】同ベストに使用されている浮力材を示す斜視図。
【図4】図1のQ−Q線端面図。
【図5】同ベストを示す一部破断線を含む正面図。
【図6】図5のR−R線端面図。
【図7】他の実施形態における浮力材付きベストを示す正面図。
【図8】図7のS−S線端面図。
【図9】図8のT−T線端面図。
【図10】同ベストのポケットの外壁を内面側から見た図。
【図11】同ベストのポケットの外壁の断面図。
【図12】他の実施形態における浮力材付きベストの要部を示す図9に対応した図。
【図13】他の実施形態における浮力材付きベストに使用される浮力材の要部断面図。
【図14】従来の浮力材付きベストを示す図4に対応した要部断面図。
【符号の説明】
1…衣服本体、2…前身ごろ、3…後ろ身ごろ、4,5…浮力材、7…浮力材収容部、8…表地、9…裏地、10,13,14,23…スライドファスナー、11,12、21…ポケット、12a…外壁、15…ポケット用裏地、15a,53…マチ、16,17,22,31…凹部、20…小ポケット、40…貫通孔、50…収容凹部、51…被覆シート、52…板状発泡体、55…面ファスナー(固定手段)

Claims (24)

  1. 板状の浮力材(4)を備え、該浮力材(4)の外側所定位置に、服地から構成されたポケット(11,12)が設けられている浮力材付き衣服において、浮力材(4)の表面には、ポケット(11,12)に対応した位置に凹部(16,17)が形成され、ポケット(11,12)の収容空間(V)の少なくとも一部が凹部(16,17)内に形成されるよう構成されていることを特徴とする浮力材付き衣服。
  2. 板状の浮力材(5)を備え、該浮力材(5)の内側所定位置に、服地から構成されたポケット(21)が設けられている浮力材付き衣服において、浮力材(5)の裏面には、ポケット(21)に対応した位置に凹部(22)が形成され、ポケット(21)の収容空間(V)の少なくとも一部が凹部(22)内に形成されるよう構成されていることを特徴とする浮力材付き衣服。
  3. 前身ごろ(2)に板状の浮力材(4)を備え、該浮力材(4)の外側所定位置に服地から構成されたポケット(11,12)が設けられている浮力材付きベストにおいて、浮力材(4)の表面には、ポケット(11,12)に対応した位置に凹部(16,17)が形成され、ポケット(11,12)の収容空間(V)の少なくとも一部が凹部(16,17)内に形成されるよう構成されていることを特徴とする浮力材付きベスト。
  4. 板状の浮力材(4,5)を備え、該浮力材(4,5)の外側又は内側の所定位置に、服地から構成されたポケット(12,21)が設けられている浮力材付き衣服において、浮力材(4,5)のポケット(12,21)に対応した位置には貫通孔(40)が形成され、ポケット(12,21)の収容空間(V)の少なくとも一部が貫通孔(40)内に形成されるよう構成されていることを特徴とする浮力材付き衣服。
  5. 浮力材(4)の外側所定位置にポケット(11,12)が設けられている浮力材付き衣服において、浮力材(4)の表面には、ポケット(11,12)に対応した位置に凹部(16,17)が形成され、ポケット(11,12)の収容空間(V)の少なくとも一部が凹部(16,17)内に形成されるよう構成されていることを特徴とする浮力材付き衣服。
  6. ポケット(12)の外壁(12a)が保形性を有する板状部材から構成されている請求項5記載の浮力材付き衣服。
  7. ポケット(12)の外壁(12a)は、外面側が凸になるように形成されている請求項6記載の浮力材付き衣服。
  8. ポケット(12)の外壁(12a)はドーム状に形成されている請求項7記載の浮力材付き衣服。
  9. 板状部材は、少なくとも外面側に被覆シート(51)が積層された板状発泡体(52)である請求項6乃至8の何れかに記載の浮力材付き衣服。
  10. ポケット(12)の外壁(12a)は、板状発泡体(52)を熱圧成形することにより外面側が凸となるように形成されている請求項9記載の浮力材付き衣服。
  11. 被覆シート(51)が防水性フィルムである請求項9又は10記載の浮力材付き衣服。
  12. ポケット(12)の外壁(12a)はその下縁部(12b)を支点として開閉可能である請求項6乃至8の何れかに記載の浮力材付き衣服。
  13. 開状態においてポケット(12)の外壁(12a)が垂れ下がり状態とならないように、ポケット(12)の外壁(12a)を所定の開き角度に保持する保持手段(53)を備えている請求項12記載の浮力材付き衣服。
  14. 保持手段(53)は、ポケット(12)の外壁(12a)が略水平姿勢となるように保持する請求項13記載の浮力材付き衣服。
  15. ポケット(12)の外壁(12a)の内面に布材が縫着されることにより外壁(12a)の内面に小ポケット(20)が設けられている請求項6記載の浮力材付き衣服。
  16. ポケット(12)の外壁(12a)の内面に収容凹部(50)が形成され、該収容凹部(50)を形成した位置に前記小ポケット(20)が設けられている請求項15記載の浮力材付き衣服。
  17. 収容凹部(50)が複数形成され、該複数の収容凹部(50)がそれぞれ独立した小ポケット(20)を構成している請求項16記載の浮力材付き衣服。
  18. 布材は伸縮性布材であり、小ポケット(20)に収容した被収容物が伸縮性布地の伸縮性によって外壁(12a)の内面に押圧されて保持されるように構成されている請求項15乃至17の何れかに記載の浮力材付き衣服。
  19. 浮力材(4)の凹部(17)壁面がポケット(12)の内壁を構成している請求項6記載の浮力材付き衣服。
  20. ポケット(12)が衣服に着脱可能に構成されている請求項5記載の浮力材付き衣服。
  21. ポケット(1)を衣服に固定するための固定手段が浮力材(4)の凹部(17)内に設けられている請求項20記載の浮力材付き衣服。
  22. 固定手段は面ファスナー(55)であり、面ファスナー(55)のフック状部とループ状部のうち、一方はポケット(12)に他方は凹部(17)内に設けられている請求項21記載の浮力材付き衣服。
  23. ポケット(12)には面ファスナー(55)のループ状部側が設けられ、衣服には面ファスナー(55)のフック状部側が設けられている請求項22記載の浮力材付き衣服。
  24. フック状部が凹部(17)の底部に設けられている請求項23記載の浮力材付き衣服。
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