JP3178974B2 - 二軸励磁発電機の制御装置 - Google Patents

二軸励磁発電機の制御装置

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JP3178974B2 JP20953394A JP20953394A JP3178974B2 JP 3178974 B2 JP3178974 B2 JP 3178974B2 JP 20953394 A JP20953394 A JP 20953394A JP 20953394 A JP20953394 A JP 20953394A JP 3178974 B2 JP3178974 B2 JP 3178974B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子側に直交磁束を
生成する2組の回転子巻線を備えた二軸励磁発電機の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の同期発電機の制御装置の概
略図であり、24は同期発電機、2は同期発電機24の回転
子を駆動する機械入力源、3は同期発電機24の固定子巻
線が接続された系統、7は電圧変成器、8は同期発電機
24の回転子巻線、22は界磁電流指令ia* に応じた界磁
電流iaを回転子巻線8に供給する電流制御器、25は電
圧変成器7によって得られた同期発電機24の固定子巻線
側の三相端子電圧を実行値もしくは振幅値に相当する一
次端子電圧eに変換する電圧検出器、26は一次端子電圧
指令e* と一次端子電圧eを比較してその誤差を減少さ
せるように界磁電流指令ia* を出力する自動電圧調整
器である。
【0003】同期発電機24はタ―ビンや水車等の機械入
力源2から入力される機械エネルギ―により回転子を回
転させ、その回転速度を系統3の電圧位相に同期した速
度に調整する図示しない速度制御部を有し、機械エネル
ギ―を系統の電圧位相に同期した電力エネルギ―に変換
して系統に供給する。
【0004】この構成において、一次端子電圧指令e*
と一次端子電圧eとの間に誤差が生じると、自動電圧調
整器26はその誤差を減少させるように界磁電流指令ia
* を出力し、電流制御器22は界磁電流指令ia* に応じ
た界磁電流iaを回転子巻線8に供給して一次端子電圧
eを一次端子電圧指令e* に等しくなるように制御す
る。一次端子電圧eは発電機出力の無効電力に依存して
おり、一次端子電圧指令e* を変える事で同期発電機24
の無効電力を調整し、上記の電圧制御を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では有効電
力の制御は機械入力源側の制御に頼らねばならず、機械
的な制御応答では高速な有効電力の制御が得られない。
さらに、無効電力制御に対応する同期発電機の一次端子
電圧制御は有効電力に干渉し、同期発電機の有効電力と
無効電力を個別に高速に制御する事が困難であった。
【0006】これは、従来の同期発電機は1組の回転子
巻線しか有していないために回転子の磁束ベクトルの振
幅を調整する事しかできず電気的な制御の自由度が無い
ためであり、更に自由度を増やす事で発電機の有効電力
と無効電力を個別に高速に制御する事が望まれていた。
【0007】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
ので、その目的は、回転子側に直交磁束を生成する2組
の回転子巻線を備えた二軸励磁発電機を用いて有効電力
と無効電力を個別に高速に制御可能な二軸励磁発電機の
制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明として、
固定子巻線側の電圧位相と回転子の回転角位相を比較し
て位相差を検出する位相差演算部と、無効電力及び有効
電力を制御する電圧指令あるいは電流指令を前記位相差
によって補正し励磁電圧指令あるいは励磁電流指令に変
換する座標変換部を設け、前記励磁電圧指令あるいは励
磁電流指令に応じて2組の回転子巻線に電圧あるいは電
流を供給する。
【0009】請求項2の発明として、更に、無効電力指
令及び有効電力指令と前記固定子巻線側の無効電力及び
有効電力をそれぞれ比較して無効電力及び有効電力をそ
れぞれ制御する励磁電流指令id* 及びiq* を出力す
る電力制御部と、前記2組の回転子巻線に流れる励磁電
流の検出信号と前記位相差から無効電力及び有効電力に
寄与する励磁電流成分id及びiqを検出する第2の座
標変換部と、前記励磁電流指令id* 及びiq* と前記
励磁電流成分id及びiqをそれぞれ比較して前記無効
電力及び有効電力を制御する電圧指令ed* 及びeq*
として出力する電流制御部を設け、2組の回転子巻線に
電圧を加える。
【0010】請求項3の発明として、更に、電圧基準と
前記固定子巻線側の電圧を比較して無効電力を制御する
励磁電流指令id* を出力する電圧制御部と、有効電力
指令と前記固定子巻線側の有効電力を比較して有効電力
を制御する励磁電流指令iq* を出力する電力制御部
と、前記2組の回転子巻線に流れる励磁電流の検出信号
と前記位相差から無効電力及び有効電力に寄与する励磁
電流成分id及びiqを検出する第2の座標変換部と、
前記励磁電流指令id* 及びiq* と前記励磁電流成分
id及びiqをそれぞれ比較して前記無効電力及び有効
電力を制御する電圧指令ed* 及びeq* として出力す
る電流制御部を設け、前記2組の回転子巻線に電圧を加
える。
【0011】請求項4の発明として、請求項2の発明
に、更に、速度基準と前記回転子の回転速度の偏差に応
じて所定の補正信号を出力し前記有効電力指令を補正す
る速度補助制御部を設け、前記電力制御部は、無効電力
指令及び補正された有効電力指令と前記固定子巻線側の
無効電力及び有効電力をそれぞれ比較して無効電力及び
有効電力をそれぞれ制御する。
【0012】請求項5の発明として、請求項1の発明
に、更に、無効電力指令及び有効電力指令と前記固定子
巻線側の無効電力及び有効電力をそれぞれ比較して励磁
電流指令id* 及びiq* を出力する電力制御部を設
け、この励磁電流指令id* 及びiq* を前記無効電力
及び有効電力を制御する電流指令として前記2組の回転
子巻線に電流を供給する。
【0013】請求項6の発明として、請求項1の発明
に、更に、電圧基準と前記固定子巻線側の電圧を比較し
て無効電力を制御する励磁電流指令id* を出力する電
圧制御部と、有効電力指令と前記固定子巻線側の有効電
力を比較して有効電力を制御する励磁電流指令iq*
出力する電力制御部を設け、前記励磁電流指令id*
びiq* を前記無効電力及び有効電力を制御する電流指
令として前記2組の回転子巻線に電流を供給する。
【0014】請求項7の発明として、請求項5の発明
に、更に、速度基準と前記回転子の回転速度の偏差に応
じて所定の補正信号を出力し前記有効電力指令を補正す
る速度補助制御部を設け、前記電力制御部は、無効電力
指令及び補正された有効電力指令と前記固定子巻線側の
無効電力及び有効電力をそれぞれ比較して無効電力及び
有効電力をそれぞれ制御する。
【0015】
【作用】請求項1の発明において、無効電力及び有効電
力を制御する電圧指令(ed*,eq* )あるいは電流
指令(id* ,iq* )が与えられると、座標変換部
は、位相差演算部を介して得られた固定子巻線側の電圧
位相と回転子の回転角位相との位相差θrにより
【0016】
【数1】 ea* =ed* ・ cosθr−eq* ・ sinθr (1、1) eb* =ed* ・ sinθr+eq* ・ cosθr (1、2)
【0017】
【数2】 ia* =id* ・ cosθr−iq* ・ sinθr (2、1) ib* =id* ・ sinθr+iq* ・ cosθr (2、2) (1、1)(1、2)式あるいは(2、1)(2、2)
式のように座標変換した励磁電圧指令(ea* ,eb
* )あるいは励磁電流指令(ia* ,ib* )を出力
し、この指令に応じて2組の回転子巻線に電圧あるいは
電流が供給され、無効電力及び有効電力が独立して制御
される。
【0018】請求項2の発明において、無効電力及び有
効電力の指令が与えられると、電力制御部は上記指令と
固定巻線側の無効電力及び有効電力とそれぞれ比較して
その誤差を減少させるように励磁電流指令(id* ,i
* )を出力する。一方、第2の座標変換部は、2組の
回転子巻線に流れる電流(ia,ib)の検出信号を前
記位相差θrにより(3、1)(3、2)式のように座
標変換し、無効電力及び有効電力に寄与する励磁電流成
分(id,iq)として出力する。
【0019】
【数3】 id=ia・ cosθr+ib・ sinθr (3、1) iq=−ia・ sinθr+ib・ cosθr (3、2) 電流制御部は、励磁電流指令(id* ,iq* )と励磁
電流成分(id,iq)をそれぞれ比較してその誤差を
減少させるように電圧指令(ed* ,eq* )を出力
し、この電圧指令に対応した電圧を2組の回転子巻線に
加えることにより固定子巻線側の無効電力及び有効電力
を指令値に等しく制御する。
【0020】請求項3の発明において、電圧制御部は電
圧基準と固定子巻線側の電圧を比較してその誤差を減少
させるように無効電力を制御する励磁電流指令(id
* )を出力する。電力制御部は有効電力指令と固定子巻
線側の有効電力を比較してその誤差を減少させるように
有効電力を制御する励磁電流指令(iq* )を出力す
る。電流制御部はこれらの励磁電流指令(id* ,iq
* )と第2の座標変換部から出力される励磁電流成分
(id,iq)をそれぞれ比較してその誤差を減少させ
るように電圧指令(ed* ,eq* )を出力し、固定子
巻線側の電圧と有効電力を指令値に等しく制御する。
【0021】請求項4及び請求項7の発明において、回
転子の回転速度が系統周波数に対応した速度基準からは
づれ偏差が増大すると、速度補助制御部はその偏差を所
定値内に減少させるように有効電力指令を補正し、回転
子の反抗トルクを補正して回転子を駆動する速度制御の
補助を行う。
【0022】請求項5の発明において、電力制御部は、
無効電力及び有効電力の指令と固定子巻線側の無効電力
及び有効電力をそれぞれ比較してその誤差を減少させる
ように励磁電流指令(id* ,iq* )を出力し、この
信号をそのまま座標変換部へ入力して励磁電流指令(i
* ,ib* )に変換し、2組の回転子巻線ia* ,i
* に対応した電流を供給することにより固定子巻線側
の無効電力及び有効電力を指令値に等しく制御する。
【0023】請求項6の発明において、電力制御部は電
圧基準と固定子巻線側の電圧を比較してその誤差を減少
させるように無効電力を制御する励磁電流指令(id
* )を出力する。電力制御部は有効電力指令と固定子巻
線側の有効電力を比較してその誤差を減少させるように
有効電力を制御する励磁電流指令(iq* )を出力す
る。これらの励磁電流指令(id* ,iq* )を座標変
換部でia* ,ib* に変換し、このia* ,ib*
対応した電流を2組の回転子巻線に供給することによ
り、固定子巻線側の電圧と有効電力を指令値に等しく制
御する。
【0024】
【実施例】図1は、本発明の請求項1及び請求項2に対
応する実施例である。図1において、1は本発明の制御
対象となる二軸励磁発電機で、図6(2)に示すよう
に、直交磁束φa,φbを生成する2組の回転子巻線
8,9を備えている。2は二軸励磁発電機1の回転子巻
線を回転させ機械エネルギ―を供給するタ―ビン,水車
等の機械入力源、3は二軸励磁発電機1の固定子巻線が
接続される三相の電力系統、4は二軸励磁発電機1の固
定子巻線側の電流を検出する電流検出器、5,6は二軸
励磁発電機1の回転子巻線に流れる電流をそれぞれ検出
する電流検出器、7は二軸励磁発電機1の固定子巻線側
の端子電圧を検出する電圧検出器、8,9は二軸励磁発
電機1の回転子に直交磁束を生成する回転子巻線、10は
二軸励磁発電機1の回転子の回転角θpを検出する位置
検出器、11は二軸励磁発電機1の固定子巻線側の端子電
圧の位相θsを検出する位相検出器、12は端子電圧の位
相θsと二軸励磁発電機1の極対数を考慮した回転角θ
pの位相を比較して位相差θrを演算する位相演算器、
13は電流検出器4と電圧検出器7の出力信号から固定子
巻線側の有効電力Pと無効電力Qを検出する電力検出
器、14,15はそれぞれ電圧指令ea* ,eb* に応じて
回転子巻線8,9に電圧を印加する電力変換器等で構成
される可変電圧源、16は無効電力Qを制御するための励
磁電流指令id*とフィ―ドバックされた無効電力に寄
与する励磁電流成分idを比較してその誤差を減少させ
るように電圧指令ed* を出力する電流制御器、17は有
効電力Pを制御するための励磁電流指令iq* とフィ―
トバックされた有効電力に寄与する励磁電流成分iqを
比較してその誤差を減少させるように電圧指令eq*
出力する電流制御器である。18は位相演算器12から出力
される位相差θrにより電流制御器16,17から与えられ
る信号ed* ,eq* を前記(1、1)(1、2)式に
より座標変換し、回転子巻線8,9に与えるべき電圧の
指令値ea* ,eb*を出力する座標変換器である。
【0025】19は位相演算器12の出力する位相信号θr
により回転子巻線8,9に流れる界磁電流ia,ibを
前記(2、1)(2、2)式により座標変換し、無効電
力Qに寄与する励磁電流成分idと有効電力Pに寄与す
る励磁電流成分iqを出力する座標変換器である。
【0026】20は無効電力指令Q* と電力検出器13を介
して検出された固定子巻線側の無効電力Qを比較してそ
の誤差を減少させるように無効電力を制御する励磁電流
指令id* を出力する電力制御器、21は有効電力指令P
* と電力検出器13を介して検出された固定子巻線側の有
効電力Pを比較してその誤差を減少させるように有効電
力を制御する励磁電流指令iq* を出力する電力制御器
である。
【0027】前記構成において、電力制御器20と21は、
与えられた無効電力指令Q* 及び有効電力指令P* を電
力検出器13を介して検出される二軸励磁発電機1の固定
子巻線側の無効電力Q及び有効電力Pとそれぞれ比較
し、その誤差を比例積分増幅して無効電力を制御する励
磁電流指令id* と有効電力を制御する励磁電流指令i
* を出力する。電流制御器16と17は、上記励磁電流指
令id* 及びiq* を座標変換器19を介して検出される
無効電力に寄与する励磁電流成分id及び有効電力に寄
与する励磁電流成分iqとそれぞれ比較し、その誤差を
減少させるように電圧指令ea* とeb* を出力する。
座標変換器18は、この電圧指令ed* とeq* を位相差
θrに応じて励磁電圧指令ea* とeb* に座標変換
し、可変電圧源14と15を介して回転子巻線8と9に励磁
電圧を印加する。
【0028】この場合、二軸励磁発電機1の回転子が系
統3の周波数に対応する速度で回転していれば、位相検
出器12から出力される位相差θrは相差角を含む直流量
で検出され、固定子巻線の内部誘起電圧の位相が系統電
圧の位相より相差角だけ進み位相となるように座標変換
器18は(1、1)(1、2)式に従った直流量の励磁電
圧指令ea* とeb* を出力し、回転子巻線8と9によ
る合成磁束φF は相差角に対応した直流励磁として作用
する。
【0029】また、二軸励磁発電機1の回転子が系統3
の周波数からすべり周波数だけはづれた周波数に対応す
る速度で回転していれば、位相検出器12から出力される
位相差θrはすべり周波数に相差角を含んだ交流量で検
出され、座標変換器18は(1、1)(1、2)式に従っ
た交流量の電圧指令ea* とeb* を出力し、回転子巻
線8と9による合成磁束φF はすべり周波数に相差角を
含む回転界磁として作用する。
【0030】このようにして、二軸励磁発電機1の無効
電力Qに寄与する励磁電流成分idと有効電力に寄与す
る励磁電流成分iqを個別に高速に制御することで、無
効電力制御と有効電力制御が干渉を起こすことなく二軸
励磁発電機1の無効電力Qと有効電力Pを個別に高速に
制御することができる。
【0031】本発明の請求項1及び請求項3に対応する
実施例を図2に示す。この実施例は、無効電力Qが二軸
励磁発電機1の固定子巻線側の端子電圧を変化させるこ
とから、電圧検出器25を介して検出される固定子巻線側
の端子電圧eが基準電圧e*に等しくなるように無効電
力を制御する励磁電流指令id* を出力する自動電圧制
御器26を備えたものである。
【0032】この自動電圧制御器26と電力制御器21から
出力される励磁電流指令(id* ,iq* )を用い前述
と同様に制御することにより、二軸励磁発電機1の固定
子巻線側の端子電圧eと有効電力Pをその指令値e*
* に等しく制御することが可能となる。
【0033】本発明の請求項1及び請求項4に対応する
実施例を図3に示す。二軸励磁発電機1の回転子はタ―
ビンや水車等の機械入力源2によって駆動されその回転
速度Nは駆動トルクを調整する図示しない機械入力源2
側の速度制御器によって行われるが、この実施例は、有
効電力Pを変化させることで回転子の反抗トルクを変化
させ回転速度制御を補助するようにしたものである。
【0034】図3において、27は、速度基準N* と位置
検出器10を介して検出される回転子の回転速度Nを比較
してその速度偏差ΔNを検出する速度差検出器であり、
28は上記速度偏差ΔNに応じて図4に示すような電力補
正指令PN を出力し、加算器29を介して有効電力指令P
* を補正する関数発生器である。
【0035】この実施例によれば、速度偏差ΔNが±Δ
1 内のとき電力補正指令PN を零とする不感帯をもう
けることで通常の運転における不要な有効電力Pの変動
を防ぐことができる。また、速度偏差ΔNが±ΔN1
越えるとき、有効電力Pを増減して回転子側の反抗トル
クを増減し、機械入力源側の速度制御を補助することに
より速度偏差ΔNが±ΔN1 内に抑制することができ、
これによりすべり周波数を±ΔN1 に対応した値に抑制
することができ、可変電圧源14,15の最大出力電圧を所
定電圧に抑制することがきる。従って、常に固定子巻線
側の無効電力と有効電力を指令値に対応した値に制御す
ることができ、脱調現象をなくすことができる。
【0036】本発明の請求項1及び請求項5に対応する
実施例を図5に示す。図5において、18は位相演算器12
の出力する位相差θrにより電力制御器20,21から与え
られる励磁電流指令id* ,iq* を前記(3、1)
(3、2)式に従って座標変換し電流指令値ia* ,i
* を出力する座標変換器、22,23は上記電流指令値i
* ,ib* に応じた電流を回転子巻線8,9にそれぞ
れ供給する電流制御変換器である。
【0037】他は図1と同じものであり同符号で示して
いる。この実施例は、電力制御器20,21の出力をそのま
ま座標変換器18で電流指令ia* ,ib* に変換して、
電流制御変換器22,23を介してia* ,ib* に対応し
た電流を回転子巻線8,9に供給する簡潔な構成とした
もので、励磁電流指令id* ,iq* の大きさが変化す
る過渡期において若干の制御誤差を生じるが、図1の実
施例と同様の効果を得ることができる。また、図5の構
成を基にして図2、図3のように変形して同様の効果を
得ることができる。(請求項6、7に対応)
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、有効電力と無効電力を
個別に高速に制御することが可能となり、高品質な電力
を発電することのできる二軸励磁発電機の制御装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1、2に対応する実施例の構成
【図2】本発明の請求項1、3に対応する実施例の構成
【図3】本発明の請求項1、4に対応する実施例の構成
【図4】図3の実施例における関数発生器28の特性図
【図5】本発明の請求項1、5に対応する実施例の構成
【図6】極対数が1のときの発電機の磁束ベクトルを示
す図で、(1)は従来の同期発電機、(2)は本発明で
用いる二軸励磁発電機
【図7】従来の同期発電機の制御装置の構成図
【符号の説明】
1…二軸励磁発電機、2…機械入力源、3…系統、4,
5,6…電流検出器、7…電圧検出器、8,9…回転子
巻線、10…位置検出器、11…位相検出器、12…位相演算
器、13…電力検出器、14,15…可変電圧源、16,17…電
流制御器、18,19…座標変換器、20,21…電力制御器、
22,23…電流制御変換器、24…同期発電機、25…電圧検
出器、26…自動電圧調整器、27…速度差検出部、28…関
数発生器、29…加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−94425(JP,A) 特開 昭50−102809(JP,A) 特開 昭64−50800(JP,A) 特開 昭49−78821(JP,A) 特開 平2−246797(JP,A) 特開 平2−250699(JP,A) 特開 平3−118798(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 9/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子側に直交磁束を生成する2組の回
    転子巻線と固定子側に複数の発電機が接続された系統に
    接続される固定子巻線を備えた二軸励磁発電機の制御装
    置において、前記固定子巻線側の電圧位相と前記回転子
    の回転角位相を比較して位相差を検出する位相差演算部
    と、無効電力及び有効電力を制御する電圧指令あるいは
    電流指令を前記位相差によって補正し励磁電圧指令ある
    いは励磁電流指令に変換する座標変換部を設け、前記励
    磁電圧指令あるいは励磁電流指令に応じて前記2組の回
    転子巻線に電圧あるいは電流を供給することを特徴とす
    る二軸励磁発電機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の二軸励磁発電機の制御
    装置において、更に、無効電力指令及び有効電力指令と
    前記固定子巻線側の無効電力及び有効電力をそれぞれ比
    較して無効電力及び有効電力をそれぞれ制御する励磁電
    流指令id* 及びiq* を出力する電力制御部と、前記
    2組の回転子巻線に流れる励磁電流の検出信号と前記位
    相差から無効電力及び有効電力に寄与する励磁電流成分
    id及びiqを検出する第2の座標変換部と、前記励磁
    電流指令id* 及びiq* と前記励磁電流成分id及び
    iqをそれぞれ比較して前記無効電力及び有効電力を制
    御する電圧指令ed* 及びeq* として出力する電流制
    御部を設け、前記2組の回転子巻線に電圧を加えること
    を特徴とする二軸励磁発電機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の二軸励磁発電機の制御
    装置において、更に、電圧基準と前記固定子巻線側の電
    圧を比較して無効電力を制御する励磁電流指令id* を
    出力する電圧制御部と、有効電力指令と前記固定子巻線
    側の有効電力を比較して有効電力を制御する励磁電流指
    令iq* を出力する電力制御部と、前記2組の回転子巻
    線に流れる励磁電流の検出信号と前記位相差から無効電
    力及び有効電力に寄与する励磁電流成分id及びiqを
    検出する第2の座標変換部と、前記励磁電流指令id*
    及びiq* と前記励磁電流成分id及びiqをそれぞれ
    比較して前記無効電力及び有効電力を制御する電圧指令
    ed* 及びeq* として出力する電流制御部を設け、前
    記2組の回転子巻線に電圧を加えることを特徴とする二
    軸励磁発電機の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の二軸励磁発電機の制御
    装置において、更に、速度基準と前記回転子の回転速度
    の偏差に応じて所定の補正信号を出力し前記有効電力指
    令を補正する速度補助制御部を設け、前記電力制御部
    は、無効電力指令及び補正された有効電力指令と前記固
    定子巻線側の無効電力及び有効電力をそれぞれ比較して
    無効電力及び有効電力をそれぞれ制御することを特徴と
    する二軸励磁発電機の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の二軸励磁発電機の制御
    装置において、更に、無効電力指令及び有効電力指令と
    前記固定子巻線側の無効電力及び有効電力をそれぞれ比
    較して励磁電流指令id* 及びiq* を出力する電力制
    御部を設け、この励磁電流指令id* 及びiq* を前記
    無効電力及び有効電力を制御する電流指令として前記2
    組の回転子巻線に電流を供給することを特徴とする二軸
    励磁発電機の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の二軸励磁発電機の制御
    装置において、更に、電圧基準と前記固定子巻線側の電
    圧を比較して無効電力を制御する励磁電流指令id* を
    出力する電圧制御部と、有効電力指令と前記固定子巻線
    側の有効電力を比較して有効電力を制御する励磁電流指
    令iq* を出力する電力制御部を設け、前記励磁電流指
    令id* 及びiq* を前記無効電力及び有効電力を制御
    する電流指令として前記2組の回転子巻線に電流を供給
    することを特徴とする二軸励磁発電機の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の二軸励磁発電機の制御
    装置において、更に、速度基準と前記回転子の回転速度
    の偏差に応じて所定の補正信号を出力し前記有効電力指
    令を補正する速度補助制御部を設け、前記電力制御部
    は、無効電力指令及び補正された有効電力指令と前記固
    定子巻線側の無効電力及び有効電力をそれぞれ比較して
    無効電力及び有効電力をそれぞれ制御することを特徴と
    する二軸励磁発電機の制御装置。
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