JP4671521B2 - 電動機制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トルク電流指令及び励磁電流指令に基づいて2巻線誘導電動機を駆動する電動機制御装置、より詳細には、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図21は上述の型の従来の電動機制御装置を示す。この電動機制御装置によって制御される電動機10は、概略図示しているように各相2巻線を有する3相誘導電動機である。電動機10の第1の3相巻線10Aには、トルク電流指令装置1からのトルク電流指令及び励磁電流指令装置2からの励磁電流指令に基づいて、演算制御装置3、2相3相変換装置4、及びインバータ7を介して、制御された3相電流が供給され、同様に電動機10の第2の3相巻線10Bには、上記のトルク電流指令及び励磁電流指令に基づいて、演算制御装置13、2相3相変換装置14、及びインバータ17を介して、制御された3相電流が供給される。演算制御装置3,13は例えば比例積分制御装置として構成される。インバータ7,17は直流電力を、2相3相変換装置4,14から出力される制御信号に従った交流電力に変換して電動機巻線10A,10Bに供給する。インバータ7,17から各電動機巻線10A,10Bに供給される電流が電流検出装置6,16によって検出され、それぞれ3相2相変換装置5,15を介して演算制御装置3,13にフィードバックされる。演算制御装置3,13は、このフィードバック電流が各電流指令に一致させるための2相指令信号を出力する。2相3相変換装置4,14は、入力された2相指令信号を3相指令信号に変換する。電動機10の回転子位置を表す位置信号が回転子検出装置11によって検出され、その回転子位置信号に基づいて位相角検出装置12により、磁極の位相角を検出する。検出された位相角信号は2相3相変換装置4,14に入力される。2相3相変換装置4,14は、入力された位相角に基づいて両インバータ7,17に対し互いに同期関係にある制御信号を送出する。図21に示す電動機制御装置は、交流電動機電流が励磁電流成分とトルク電流成分とからなるものとの考えに基づいて演算制御する方式のものであって、それ自体は周知の制御方式である。
【0003】
図示のごとく、従来の制御装置は回転子検出装置11及び位相角検出装置12によって検出された位相角信号を両巻線の制御系に全く同様に与えていた。その位相角信号は両巻線10A,10Bの抵抗やインダクタンスがたとえ異なっていても両巻線10A,10Bの制御系に対して同じ位相角信号を与えていた。しかし、両巻線10A,10Bの磁極位置にずれがあるにもかかわらず、そのずれ分を考慮していないので、両巻線系の磁極位置のずれによりトルク脈動を生じ、円滑な電動機運転をすることができないという不都合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、トルク電流指令及び励磁電流指令に基づいて制御される2巻線電動機を制御する電動機制御装置において、2巻線電動機への電流を滑らかに与えることができ、2巻線電動機相互のトルクずれをなくし、円滑な電動機運転をすることができる電動機制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、各電動機巻線ごとに、位相角検出手段によって検出された位相角電動機巻線の磁極位置に応じた位相角補償量によって補正する位相角補償手段を具備し、該位相角補償手段は、前記位相角補償量により前記各電動機巻線ごとの磁極位置ずれ分の補償を電動機の検出された回転子位置に加えるために、前記各電動機巻線へ電流指令値を出力することを特徴とする。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電動機制御装置において、各位相角補償手段ごとに、位相角補償手段による位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため、請求項3に係る発明は、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、位相角検出手段によって検出された位相角を微分する微分手段と、位相角検出手段によって検出された位相の、微分手段により得られた微分値にサンプル制御系のサンプリング遅れ分を乗算しサンプリング遅れ補償量を得て位相角検出手段によって検出された位相角を補正するサンプリング補償手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の電動機制御装置において、サンプリング補償手段によって得られた前記サンプリング遅れ補償量としての位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生させる手段を具備することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、請求項5に係る発明は、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、各電動機巻線ごとに3相2相変換手段によって得られた2相電流から合成電流を算出する合成電流算出手段と、この合成電流算出手段によって算出された2つの合成電流の偏差量から位相角補償量を算出し、位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の電動機制御装置において、位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、請求項7に係る発明は、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、各電動機巻線ごとに3相2相変換手段によって得られた2相電流から合成電流を算出する合成電流算出手段と、合成電流算出手段によって算出された2つの合成電流の偏差量から、予め作成された合成電流偏差量に対する位相角補償量のデータに関するデータテーブルを参照して位相角補償量を算出し、位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の電動機制御装置において、位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するため、請求項9に係る発明は、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、各電動機巻線ごとに3相2相変換手段によって得られた2相電流及び演算制御手段の出力2相電圧指令とから電動機に供給される有効電力を算出する有効電力算出手段と、この有効電力算出手段によって算出された2つの有効電力の偏差量から位相角補償量を算出し、位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の電動機制御装置において、位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するため、請求項11に係る発明は、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、各電動機巻線ごとに3相2相変換手段によって得られた2相電流及び演算制御手段の出力2相電圧指令とから電動機に供給される有効電力を算出する有効電力算出手段と、有効電力算出手段によって算出された2つの有効電力の偏差量から、予め作成された有効電力偏差量に対する位相角補償量のデータに関するデータテーブルを参照して位相角補償量を算出し、位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の電動機制御装置において、位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するため、請求項13に係る発明は、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、各電動機巻線ごとに3相2相変換手段によって得られた2相電流から電動機の誘起電圧を算出する誘起電圧算出手段と、この誘起電圧算出手段によって算出された2つの誘起電圧の偏差量から位相角補償量を算出し、位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする。
【0018】
請求項14に係る発明は、請求項13に記載の電動機制御装置において、位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成するため、請求項15に係る発明は、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、各電動機巻線ごとに3相2相変換手段によって得られた2相電流から電動機の誘起電圧を算出する誘起電圧算出手段と、この誘起電圧算出手段によって算出された2つの誘起電圧の偏差量から、予め作成された誘起電圧偏差量に対する位相角補償量のデータに関するデータテーブルを参照して位相角補償量を算出し、位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする。
【0020】
請求項16に係る発明は、請求項15に記載の電動機制御装置において、位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成するため、請求項17に係る発明は、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、各電動機巻線ごとに、3相2相変換手段によって得られた2相電流のトルク電流成分のトルク電流指令に対する偏差量及び2相電流の励磁電流成分の励磁電流指令に対する偏差量を算出する電流偏差算出手段と、この電流偏差算出手段によって算出された電流偏差量から位相角補償量を算出し、位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする。
【0022】
請求項18に係る発明は、請求項17に記載の電動機制御装置において、位相角算出手段の出力側にそれぞれ位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする。
【0023】
上記目的を達成するため、請求項19に係る発明は、2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、演算制御手段によって生成された2相電圧指令を位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、各電動機巻線ごとに、3相2相変換手段によって得られた2相電流のトルク電流成分のトルク電流指令に対する偏差量及び2相電流の励磁電流成分の励磁電流指令に対する偏差量を算出する電流偏差算出手段と、この電流偏差算出手段によって算出された電流偏差量から、予め作成された電流偏差量に対する位相角補償量のデータに関するデータテーブルを参照して位相角補償量を算出し、位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする。
【0024】
請求項20に係る発明は、請求項19に記載の電動機制御装置において、位相角算出手段の出力側にそれぞれ位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>
図1は本発明の第1実施形態を示すブロック図である。図1において、すでに説明した図21の制御装置における回路要素と同一ないし同一機能を有する回路要素には同一符号を付し、個々の説明は省略する。
【0026】
さて、図1に示す電動機制御装置の特徴は、図21に示す電動機制御装置における位相角検出装置12と2相3相変換装置4,14との間にそれぞれ位相角補償装置21,22を設けている点にある。位相角補償装置21,22はそれぞれ、位相角検出装置12によって検出された位相角の、第1の巻線10Aの磁極位置とのずれ分、または第2の巻線10Bの磁極位置とのずれ分を補償する装置である
本実施形態では、位相角検出装置12によって検出された位相角と、各電動機巻線10A,10Bの磁極位置とのずれ分を位相角補償装置21,22によって補償する。したがって、検出された電動機の回転子位置に各電動機巻線の磁極位置ずれ分補償を加えることにより、両電動機巻線への電流指令値を的確に出力することができ、両巻線系によるトルク脈動を減らし、円滑な電動機制御を達成することができる。
【0027】
<実施形態2>
図2は本発明の第2実施形態を示すブロック図である。なお、図2以下図20に至る各図には、図1に示したインバータ7,17の図示を図面の簡単化のために省略している。本実施形態は、図1に示した実施形態1の電動機制御装置における位相角補償装置21,22の出力段にそれぞれ位相角補償リミット値設定器25,26、及び位相角補償異常検出装置27,28を設けたものに相当する。位相角補償装置21,22の位相角補償リミット値は保護上の必要に応じて設定されるものであり、それぞれ位相角補償リミット値設定器25,26によって設定される。位相角補償異常検出装置27,28は、位相角補償値が位相角補償リミット値設定器25,26によって設定された位相角補償リミット値より超えた場合にそのことを検出し、異常検出信号を出力する
本実施形態では、位相角補償リミット値設定器25,26によって、保護検出に必要な位相角補償のリミット値を設定し、位相角補償異常検出装置27,28によって検出された信号から、位相角補償量が異常信号を検出しているときには保護装置を動作させ、それにより、電動機の異常動作を未然に防止することができる。
【0028】
<実施形態3>
図3は本発明の第3実施形態を示すブロック図である。図3の電動機制御装置は、図21の電動機制御装置において、位相角検出装置12の出力段に、微分装置31及びサンプリング補償装置32の直列回路を本来の信号系統に並列的に設け、直列回路の出力を本来の信号すなわち位相角検出装置12の出力に乗算して2相3相変換装置4,14に加えるようにしたものである。微分装置31は位相角検出装置12によって検出された位相角の微分を行って速度に換算する装置であり、サンプリング補償装置32は、微分装置31によって速度に換算された位相角に、CPUを含むコントローラの遅れ補償分を乗算する装置である。
【0029】
本実施形態では、両巻線系の磁極位置ずれ分を電動機の速度に応じて補償することにより、各電動機巻線への指令値をより的確に出力することができる。したがって、電動機トルクの脈動を減らし、円滑な電動機運転を遂行することができる。
【0030】
<実施形態4>
図4は本発明の第4実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態3(図3)に記載の電動機制御装置に、実施形態2(図2)に記載の位相角補償リミッタ23,24を併用したものである。ここでは、微分装置31及びサンプリング補償装置32の出力側に位相角補償リミット値設定器33及び位相角補償異常検出装置34が設けられている。
【0031】
位相角補償リミット値設定器33により保護検出に必要な位相角補償のリミット値を設定し、位相角補償異常検出装置34によって位相角補償量が異常であることが検出された時は、保護装置を動作させる。これにより、電動機の異常動作を未然に防止することができる。
【0032】
<実施形態5>
図5は本発明の第5実施形態を示すブロック図である。この実施形態は、図21に示す電動機制御装置に対し、合成電流算出装置41,42、位相角算出装置43、及び加算器44を付加したものに相当する。合成電流算出装置41,42は、それぞれ3相2相変換装置5,6によって得られた2相電流から電動機巻線10A,10Bへの合成電流を算出し、位相角算出装置43は両合成電流の偏差量から位相角の補償値を算出する。この補償値は加算器44で、位相角検出装置12によって検出された位相角に加算され、これにより、電動機本体の磁極位置とのずれ分を補償する。
【0033】
このように電動機本体の磁極位置ずれ分を電動機電流から電動機の効率の良い磁極位置を算出して現在の回転子位置に補償することにより、電動機への指令値を的確に出力することができ、電動機トルクの脈動を減らし、効率的に円滑に駆動することができる。
【0034】
<実施形態6>
図6は本発明の第6実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態5(図5)の電動機制御装置における位相角算出装置43と加算器44との間に、実施形態4(図4)の位相角補償リミット値設定器33及び位相角補償異常検出装置34を設けたものに相当する。
【0035】
本実施形態では、位相角補償リミット値設定器33によって保護検出に必要な位相角の補償を設定し、位相角補償異常検出装置34によって検出された信号から、位相角補償量が異常信号を検出している時には保護装置を動作させ、電動機の異常動作を未然に防止することができる。
【0036】
<実施形態7>
図7は本発明の第7実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態5(図5)の位相角算出装置43の代わりに位相角算出装置51を設けたものである。前者の位相角算出装置43は演算によって位相角を算出する型のものであるが、ここで用いる位相角算出装置51は合成電流の偏差量からデータテーブルを参照して位相角補償量を算出する。
【0037】
本実施形態によっても、電動機本体の磁極位置ずれ分を電動機電流から電動機の効率の良い磁極位置を算出して現在の回転子位置に補償することにより、電動機への指令値を的確に出力することができ、電動機トルクの脈動を減らし、効率的に円滑に駆動することができる。
【0038】
<実施形態8>
図8は本発明の第8実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態7(図7))に記載の電動機制御装置における位相角算出装置51と加算器44との間に、すでに述べた位相角補償リミット値設定器33及び位相角補償異常検出装置34を設けたものである。
【0039】
本実施形態では、位相角補償リミット値設定器33によって、保護検出に必要な位相角の補償量を設定し、位相角補償異常検出装置34によって検出された信号から、位相角補償量が異常信号を検出しているときには保護装置を動作させ電動機の異常動作を未然に防止する。
【0040】
<実施形態9>
図9は本発明の第9実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態5(図5)における合成電流算出装置41,42の代わりに有効電力算出装置61,62を設け、また位相角算出装置43の代わりに位相角算出装置63を設けたものである。有効電力算出装置61,62は、3相2相変換装置5,15により変換された2相電流と、演算制御装置3,13から出力される電動機の電圧指令値とから各電動機巻線10A,10Bごとの有効電力を算出する。位相角算出装置63は、両有効電力算出装置61,62によって算出された有効電力の偏差量から位相角補償量を算出し、加算器44に送出する。
【0041】
本実施形態によれば、電動機本体の磁極位置ずれ分を電動機電流から電動機の効率の良い磁極位置を算出して現在の回転子位置に補償することにより、電動機への指令値を的確に出力することができ、電動機トルクの脈動を減らし、効率的に円滑に駆動することができる。
【0042】
<実施形態10>
図10は本発明の第10実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態9(図9)に記載の電動機制御装置における位相角算出装置63と加算器44との間に、位相角補償リミット値設定器33及び位相角補償異常検出装置34を設けたものである。位相角補償リミット値設定器33及び位相角補償異常検出装置34に機能は、図8の場合と同様である。
【0043】
本実施形態では、位相角補償リミット値設定器33によって、保護検出に必要な位相角の補償量を設定し、位相角補償異常検出装置34によって検出された信号から、位相角補償量が異常信号を検出しているときには保護を働かし電動機の異常動作を防止する。
【0044】
<実施形態11>
図11は本発明の第11実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態9(図9)における位相角算出装置63の代わりに位相角算出装置71を設けたものである。位相角算出装置63は有効電力算出装置61,62によって算出された両有効電力の偏差量から演算によって位相角の補償量を求めるものであったが、ここで用いる位相角算出装置71は両有効電力の偏差量からデータテーブルを参照して位相角補償量を求めるものである。他の回路部分は実施形態9に準ずる。
【0045】
本実施形態によっても、電動機本体の磁極位置ずれ分を電動機の電流から電動機の効率の良い磁極位置を算出して現在の回転子位置を補償することにより、電動機への指令値を的確に出力することができ、電動機トルクの脈動を減らし、効率的に円滑に駆動することができる。
【0046】
<実施形態12>
図12は本発明の第12実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態11(図11)の電動機制御装置における位相角算出装置71と加算器44との間に、位相角補償リミット値設定器33及び位相角補償異常検出装置34を設けたものである。位相角補償リミット値設定器33及び位相角補償異常検出装置34に機能は、図8の場合と同様である。
【0047】
本実施形態では、位相角補償リミット値設定器33によって、保護検出に必要な位相角の補償量を設定し、位相角補償異常検出装置34によって検出された信号から、位相角補償量が異常信号を検出しているときには保護を働かし電動機の異常動作を防止する。
【0048】
<実施形態13>
図13は本発明の第13実施形態を示すブロック図である。この実施形態は、実施形態5(図5)の電動機制御装置における合成電流算出装置41,42及び位相角算出装置43の代わりに、誘起電圧算出装置81,82及び位相角算出装置83を設けたものに相当する。誘起電圧算出装置81,82は、3相2相変換装置5,15から出力される2相電流から電動機巻線10A,10Bの誘起電圧を算出するものであり、位相角算出装置83は、両誘起電圧算出装置81,82によって得られた誘起電圧の偏差量から位相角補償量を算出する。
【0049】
この実施形態によっても、電動機本体の磁極位置ずれ分を電動機電流から電動機の効率の良い磁極位置を算出して現在の回転子位置を補償することにより、電動機への指令値を的確に出力することができ、電動機トルクの脈動を減らし、効率的に円滑に駆動することができる。
【0050】
<実施形態14>
図14は本発明の第14実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態13(図13)の電動機制御装置における位相角算出装置83と加算器44との間に、実施形態6(図6)に記載の位相角補償リミット値設定器33及び位相角補償異常検出装置34を設けたものに相当する。
【0051】
位相角補償リミット値設定器33及び位相角補償異常検出装置34の機能は、すでに述べたものと同様である。この実施形態によっても、位相角補償量が異常信号域にあるときは保護装置を動作させ電動機の異常動作を防止する。
【0052】
<実施形態15>
図15は本発明の第15実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態13(図13)の位相角算出装置83の代わりに位相角算出装置86を設けたものである。前者の位相角算出装置83は演算によって位相角を算出する型のものであるが、ここで用いる位相角算出装置86は誘起電圧の偏差量からデータテーブルを参照して位相角補償量を算出する。
【0053】
本実施形態によっても、電動機本体の磁極位置ずれ分を電動機電流から電動機の効率の良い磁極位置を算出して現在の回転子位置に補償することにより、電動機への指令値を的確に出力することができ、電動機トルクの脈動を減らし、効率的に円滑に駆動することができる。
【0054】
<実施形態16>
図16は本発明の第16実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態15(図15))に記載の電動機制御装置における位相角算出装置86と加算器44との間に、すでに述べた位相角補償リミット値設定器33及び位相角補償異常検出装置34を設けたものである。
【0055】
本実施形態では、位相角補償リミット値設定器33によって、保護検出に必要な位相角の補償量を設定し、位相角補償異常検出装置34によって検出された信号から、位相角補償量が異常信号を検出しているときには保護装置を動作させ電動機の異常動作を未然に防止する。
【0056】
<実施形態17>
図17は本発明の第17実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、位相角補償量算出のために電動機巻線10A,10Bの系統ごとに電流偏差算出装置91,92及び位相角算出装置93,94を設け、それに対応して各系統ごとに加算器45,46を設けたものである。電流偏差算出装置91,92は、3相2相変換装置5,15からの2相電流とトルク電流指令装置1からのトルク電流指令及び励磁電流指令装置2からの励磁電流指令との差を電流偏差として算出し、位相角算出装置93,94は、それぞれの電流偏差に基づいて位相角補償量を算出する。
【0057】
本実施形態では、電動機本体の磁極位置ずれ分を電動機の電流から電動機の効率の良い磁極位置を算出して現在の回転子位置を補償することにより、電動機への指令値を的確に出力することができ、電動機トルクの脈動を減らし、効率的に円滑に駆動することができる。
【0058】
<実施形態18>
図18は本発明の第18実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態17(図17)に記載の電動機制御装置における位相角算出装置93,94と加算器45,46との間に、各制御系ごとに、位相角補償リミット値設定器25,26及び位相角補償異常検出装置27,28を付加したものである。位相角補償リミット値設定器25,26及び位相角補償異常検出装置27,28の機能は、すでに実施形態2(図2)等で説明したものと同様である。
【0059】
本実施形態によっても、位相角補償リミット値設定器25,26及び位相角補償異常検出装置27,28を設けた他の実施形態の場合と同様の作用効果を奏することができる。
【0060】
<実施形態19>
図19は本発明の第19実施形態を示すブロック図である。この実施形態は、実施形態17(図17)の位相角算出装置93,94の代わりに位相角算出装置101,102を設けたものに相当する。前者の位相角算出装置93,94は演算によって位相角を算出する型のものであるのに対し、ここで用いる位相角算出装置101,102はそれぞれ電流偏差からデータテーブルを参照して位相角補償量を算出するものである。
【0061】
本実施形態によっても、電動機本体の磁極位置ずれ分を電動機電流から電動機の効率の良い磁極位置を算出して現在の回転子位置に補償することにより、電動機への指令値を的確に出力することができ、電動機トルクの脈動を減らし、効率的に円滑に駆動することができる。
【0062】
<実施形態20>
図20は本発明の第20実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、実施形態19(図19)に記載の電動機制御装置における位相角算出装置101,102と加算器45,46との間に、各制御系ごとに、位相角補償リミット値設定器25,26及び位相角補償異常検出装置27,28を付加したものである。位相角補償リミット値設定器25,26及び位相角補償異常検出装置27,28の機能は、すでに実施形態2(図2)等で説明したものと同様である。
【0063】
本実施形態によっても、位相角補償リミット値設定器25,26及び位相角補償異常検出装置27,28を設けた他の実施形態の場合と同様の作用効果を奏することができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、トルク電流指令及び励磁電流指令に基づいて制御される2巻線電動機を制御する電動機制御装置において、2つの巻線に合わせて電流位相角を調整することにより、2巻線電動機への電流を滑らかに与えることができ、2巻線電動機の相互のずれをなくし円滑に駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電動機制御装置の第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明による電動機制御装置の第2の実施形態を示すブロック図。
【図3】本発明による電動機制御装置の第3の実施形態を示すブロック図。
【図4】本発明による電動機制御装置の第4の実施形態を示すブロック図。
【図5】本発明による電動機制御装置の第5の実施形態を示すブロック図。
【図6】本発明による電動機制御装置の第6の実施形態を示すブロック図。
【図7】本発明による電動機制御装置の第7の実施形態を示すブロック図。
【図8】本発明による電動機制御装置の第8の実施形態を示すブロック図。
【図9】本発明による電動機制御装置の第9の実施形態を示すブロック図。
【図10】本発明による電動機制御装置の第10の実施形態の示すブロック図。
【図11】本発明による電動機制御装置の第11の実施形態を示すブロック図。
【図12】本発明による電動機制御装置の第12の実施形態を示すブロック図。
【図13】本発明による電動機制御装置の第13の実施形態を示すブロック図。
【図14】本発明による電動機制御装置の第14の実施形態の示すブロック図。
【図15】本発明による電動機制御装置の第15の実施形態を示すブロック図。
【図16】本発明による電動機制御装置の第16の実施形態を示すブロック図。
【図17】本発明による電動機制御装置の第17の実施形態を示すブロック図。
【図18】本発明による電動機制御装置の第18の実施形態を示すブロック図。
【図19】本発明による電動機制御装置の第19の実施形態を示すブロック図。
【図20】本発明による電動機制御装置の第20の実施形態の示すブロック図。
【図21】従来の電動機制御装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1 トルク電流指令装置
2 励磁電流指令装置
3,13 演算制御装置
4,14 2相3相変換装置
5,15 3相2相変換装置
6,16 電流検出装置
7,17 インバータ
10 電動機
10A,10B 電動機巻線
11 回転子検出装置
12 位相角検出装置
21,22 位相角補償装置
25,26 位相角補償リミット値設定器
27 位相角補償異常検出装置
28 位相角補償異常検出装置
31 微分装置
32 サンプリング補償装置
33 位相角補償リミット値設定器
34 位相角補償異常検出装置
41,42 合成電流算出装置
43 位相角算出装置
44,45,46 加算器
51 位相角算出装置
61,62 有効電力算出装置
63 位相角算出装置
71 位相角算出装置
81,82 誘起電圧算出装置
83 位相角算出装置
86 位相角算出装置
91,92 電流偏差算出装置
93,94 位相角算出装置
101,102 位相角算出装置

Claims (20)

  1. 2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、前記電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、前記演算制御手段によって生成された2相電圧指令を前記位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、前記3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を前記電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、
    前記各電動機巻線ごとに、前記位相角検出手段によって検出された位相角を、前記電動機巻線の磁極位置に応じた位相角補償量によって補正する位相角補償手段を具備し、該位相角補償手段は、前記位相角補償量により前記各電動機巻線ごとの磁極位置ずれ分の補償を電動機の検出された回転子位置に加えるために、前記各電動機巻線への電流指令値を出力することを特徴とする電動機制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動機制御装置において、前記位相角補償手段ごとに、前記位相角補償手段による位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする電動機制御装置。
  3. 2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、前記電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、前記演算制御手段によって生成された2相電圧指令を前記位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、前記3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を前記電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、
    前記位相角検出手段によって検出された位相角を微分する微分手段と、前記位相角検出手段によって検出された位相の、前記微分手段により得られた微分値にサンプル制御系のサンプリング遅れ分を乗算しサンプリング遅れ補償量を得て前記位相角検出手段によって検出された位相角を補正するサンプリング補償手段とを具備することを特徴とする電動機制御装置。
  4. 請求項3に記載の電動機制御装置において、前記サンプリング補償手段によって得られた前記サンプリング遅れ補償量としての位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生させる手段を具備することを特徴とする電動機制御装置。
  5. 2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、前記電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、前記演算制御手段によって生成された2相電圧指令を前記位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、前記3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を前記電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、
    前記各電動機巻線ごとに前記3相2相変換手段によって得られた2相電流から合成電流を算出する合成電流算出手段と、この合成電流算出手段によって算出された2つの合成電流の偏差量から位相角補償量を算出し、前記位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする電動機制御装置。
  6. 請求項5に記載の電動機制御装置において、前記位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする電動機制御装置。
  7. 2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、前記電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、前記演算制御手段によって生成された2相電圧指令を前記位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、前記3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を前記電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、
    前記各電動機巻線ごとに前記3相2相変換手段によって得られた2相電流から合成電流を算出する合成電流算出手段と、前記合成電流算出手段によって算出された2つの合成電流の偏差量から、予め作成された合成電流偏差量に対する位相角補償量のデータに関するデータテーブルを参照して位相角補償量を算出し、前記位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする電動機制御装置。
  8. 請求項7に記載の電動機制御装置において、前記位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする電動機制御装置。
  9. 2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、前記電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、前記演算制御手段によって生成された2相電圧指令を前記位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、前記3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を前記電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、
    前記各電動機巻線ごとに前記3相2相変換手段によって得られた2相電流及び前記演算制御手段の出力2相電圧指令とから前記電動機に供給される有効電力を算出する有効電力算出手段と、この有効電力算出手段によって算出された2つの有効電力の偏差量から位相角補償量を算出し、前記位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする電動機制御装置。
  10. 請求項9に記載の電動機制御装置において、前記位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする電動機制御装置。
  11. 2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、前記電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、前記演算制御手段によって生成された2相電圧指令を前記位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、前記3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を前記電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、
    前記各電動機巻線ごとに前記3相2相変換手段によって得られた2相電流及び前記演算制御手段の出力2相電圧指令とから前記電動機に供給される有効電力を算出する有効電力算出手段と、前記有効電力算出手段によって算出された2つの有効電力の偏差量から、予め作成された有効電力偏差量に対する位相角補償量のデータに関するデータテーブルを参照して位相角補償量を算出し、前記位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする電動機制御装置。
  12. 請求項11に記載の電動機制御装置において、前記位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする電動機制御装置。
  13. 2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、前記電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、前記演算制御手段によって生成された2相電圧指令を前記位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、前記3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を前記電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、
    前記各電動機巻線ごとに前記3相2相変換手段によって得られた2相電流から前記電動機の誘起電圧を算出する誘起電圧算出手段と、この誘起電圧算出手段によって算出された2つの誘起電圧の偏差量から位相角補償量を算出し、前記位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする電動機制御装置。
  14. 請求項13に記載の電動機制御装置において、前記位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする電動機制御装置。
  15. 2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、前記電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、前記演算制御手段によって生成された2相電圧指令を前記位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、前記3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を前記電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において
    記各電動機巻線ごとに前記3相2相変換手段によって得られた2相電流から前記電動機の誘起電圧を算出する誘起電圧算出手段と、この誘起電圧算出手段によって算出された2つの誘起電圧の偏差量から、予め作成された誘起電圧偏差量に対する位相角補償量のデータに関するデータテーブルを参照して位相角補償量を算出し、前記位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする電動機制御装置。
  16. 請求項15に記載の電動機制御装置において、前記位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする電動機制御装置。
  17. 2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、前記電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、前記演算制御手段によって生成された2相電圧指令を前記位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、前記3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を前記電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、
    前記各電動機巻線ごとに、前記3相2相変換手段によって得られた2相電流のトルク電流成分の前記トルク電流指令に対する偏差量及び前記2相電流の励磁電流成分の前記励磁電流指令に対する偏差量を算出する電流偏差算出手段と、この電流偏差算出手段によって算出された電流偏差量から位相角補償量を算出し、前記位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする電動機制御装置。
  18. 請求項17に記載の電動機制御装置において、前記位相角算出手段の出力側にそれぞれ位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする電動機制御装置。
  19. 2巻線3相電動機の各電動機巻線ごとに、3相電動機電流を検出し3相2相変換する3相2相変換手段と、この3相2相変換手段によって得られた2相電流を共通のトルク電流指令及び励磁電流指令に対応させるような2相電圧指令を生成する演算制御手段と、前記電動機の回転子位置に応じた位相角を検出する位相角検出手段と、前記演算制御手段によって生成された2相電圧指令を前記位相角検出手段によって検出された位相角に同期する3相電圧指令に変換する2相3相変換手段と、前記3相電圧指令に基づいて制御された交流電圧を前記電動機巻線に供給するインバータとを備えた電動機制御装置において、
    前記各電動機巻線ごとに、前記3相2相変換手段によって得られた2相電流のトルク電流成分の前記トルク電流指令に対する偏差量及び前記2相電流の励磁電流成分の前記励磁電流指令に対する偏差量を算出する電流偏差算出手段と、この電流偏差算出手段によって算出された電流偏差量から、予め作成された電流偏差量に対する位相角補償量のデータに関するデータテーブルを参照して位相角補償量を算出し、前記位相角検出手段によって検出された位相角を補正する位相角算出手段とを具備することを特徴とする電動機制御装置。
  20. 請求項19に記載の電動機制御装置において、前記位相角算出手段の出力側にそれぞれ位相角算出手段によって算出された位相角補償量が所定値より大きいときにリミットをかけ且つ異常信号を発生する手段を具備することを特徴とする電動機制御装置。
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