JP3178778B2 - トナーカートリッジ - Google Patents

トナーカートリッジ

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JP3178778B2
JP3178778B2 JP19524195A JP19524195A JP3178778B2 JP 3178778 B2 JP3178778 B2 JP 3178778B2 JP 19524195 A JP19524195 A JP 19524195A JP 19524195 A JP19524195 A JP 19524195A JP 3178778 B2 JP3178778 B2 JP 3178778B2
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光治 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機、フ
ァクシミリ等の画像形成装置の、現像装置へトナーを補
給するトナーカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トナーカートリッジは、下面部
にトナー落下用開口を有し、内部にトナーを収納したト
ナーカートリッジ本体と、上記トナーカートリッジ本体
の上記下面部に引き剥がし可能に貼り付けられた状態
で、上記トナー落下用開口を閉塞した、フィルム状のシ
ール部材とを備えている。
【0003】上記のトナーカートリッジは、画像形成装
置本体の収納凹部へ挿入によりセットされた後に、上記
シール部材を引き剥がされる。これにより、上記のトナ
ー落下用開口が開放され、トナーカートリッジ本体内の
トナーが、トナーカートリッジ本体の下方に配置され
た、画像形成装置本体の現像装置へ、落下して補給され
る。
【0004】上記のトナーカートリッジの一例として
は、トナー落下用開口を閉塞したシール部材を剥ぎ取り
つつ巻き取る巻取軸と、トナーカートリッジ本体と隔て
て設けられるとともに、この巻取軸を回転可能に支持し
て収容し且つシール部材を内部に導入する導入用開口を
有する収容室と、収容室内にあって巻き取られたシール
部材をほぐれないように巻取軸の周面に押圧するスポン
ジゴム等の押圧部材とをさらに備えたトナーカートリッ
ジがある。
【0005】このトナーカートリッジでは、シール部材
と共に、付着したトナーも収容室内に導入される。導入
されたシール部材は、押圧部材によって巻取軸に弾力的
に、押圧されることによって、シール部材の巻きほぐれ
が防止され、付着したトナーの飛散を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記巻
取軸は押圧力を付加された状態で回転されるので、巻取
軸の巻き取りトルクが大きくなる。このため、巻取軸を
手動で回転させる場合には、シール部材を剥がすのに強
い力が必要となり、作業性が悪かった。また、巻取軸を
モータ等によって回転させる場合には、高出力のモータ
が必要となり、コスト上昇の要因ともなっていた。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、シール部材の巻き取りトルクを増加するこ
となく、トナーの飛散を防止することのできるトナーカ
ートリッジを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係るトナーカートリッジは、トナー落下
用開口を閉塞したシール部材を剥ぎ取りつつ巻き取るこ
とにより、上記トナー落下用開口を開放させる巻取軸
と、この巻取軸を回転可能に支持して収容し且つ下面部
にシール部材を内部に導入する導入用開口を有する収容
室とを備えたトナーカートリッジにおいて、上記収容室
の内壁面に、巻き取られたシール部材に所定の緩みを持
たせた状態で巻き取り径を規制する巻取径規制手段を設
、この巻取径規制手段は、収容室の内壁面に一体に形
成されたリブからなり、このリブは、巻取軸の周面と所
定距離離れて対向し且つ巻取軸の周面と同じ向きに湾曲
した湾曲面を有し、この湾曲面によってシール部材の巻
き取りを案内しつつ巻き取り径を規制することを特徴と
するものである。
【0009】上記請求項1に係る発明の構成によれば、
上記シール部材は、所定の緩みを持った状態で巻取軸に
巻き取られるので、シール部材や巻取軸に巻取径規制手
段から掛かる摩擦力等の負荷を軽減することができる。
従って、常時シール部材を巻取軸に押圧してシール部材
のほぐれを制限する従来の方法に比較して、シール部材
の巻き取りトルクを低減することができる。
【0010】
【0011】特に、シール部材は、リブの湾曲面によっ
て巻き取りを案内されつつ巻き取り径を規制されるの
で、スムーズに巻き取られる。また、請求項に係るト
ナーカートリッジは、請求項記載のトナーカートリッ
ジにおいて、上記収容室の下面壁に、上記導入用開口の
巻取軸に近い側の周縁部に沿って収容室内方へ延び、且
つ収容室内に巻き取られたシール部材の自由端と巻取軸
の回転に伴って接触する凸条を設けたことを特徴とする
ものである。
【0012】上記請求項に係る発明の構成によれば、
請求項に係る発明の作用に加えて、シール部材が収容
室に収容されると、シール部材と共に、シール部材に付
着したトナーも収容室内に収容される。この付着したト
ナーの一部は、シール部材から収容室内の下面壁に落下
する。落下したトナーは、凸条によって導入用開口へ至
ることを阻止されるので、導入用開口から収容室内部の
トナーが漏れ出すことを防止することができる。
【0013】また、シール部材が巻き取られる際に、シ
ール部材の自由端が、下面壁に落下したトナーを掃き動
かすような場合にも、この掃き動かされたトナーが導入
用開口へ至ることを、凸条によって阻止することができ
る。また、巻取軸の回転に伴って、シール部材の自由端
が凸条に接触することによって、この自由端に付着した
トナーが、掻き落とされたり、払い落とされる。従っ
て、上記の自由端が導入用開口の上方に至るような場合
でも、自由端からの落下トナーが、導入用開口を通して
漏れ出すことを抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の一実施形態について説明する。図1は本実施形態の
トナーカートリッジを含むトナー補給装置が適用される
画像形成装置としての複写機の内部断面を示す概略構成
図であり、図2はトナーカートリッジが挿脱される際の
複写機の斜視図である。
【0015】図1を参照して、本複写機1は、複写機本
体10の内部に、 透明な原稿載置板20上に載置された原稿を露光走査
し、原稿からの反射光を感光体ドラム41に導くための
光学系30と、 感光体ドラム41に形成された静電潜像を現像装置4
3により顕像化した後、用紙に転写する作像部40と、 用紙に転写されたトナー像を加熱定着させる定着装置
51を含み、給紙トレー52から作像部40を通して排
出トレー53に排出する用紙搬送部50とを備えてい
る。
【0016】作像部40としては、感光体ドラム41の
周囲に、帯電チャージャ42、現像装置43、転写チャ
ージャ44およびクリーニング装置45を、この順に配
置したものである。この作像部40は、帯電チャージャ
42によって均一に帯電した感光体ドラム41の外周面
に、原稿像を結像させて静電潜像を形成した後、当該静
電潜像を現像装置43によってトナー像に顕像化し、転
写チャージャ44によってトナー像を用紙に転写し、残
留トナーをクリーニング装置45によって回収するよう
にしたものである。
【0017】トナー補給装置100は、現像装置43の
上方に配置されており、現像装置43にトナーを供給す
る。トナー補給装置100は、補給のためのトナーを
収容したトナーカートリッジ200と、このトナーカ
ートリッジ200を引き抜き自在にセットすると共に、
トナーカートリッジ200の挿脱を案内する可倒式の案
内トレー310を有するトナー補給装置本体300とを
備えている。
【0018】案内トレー310は、図2に示すように、
複写機の前方に倒された水平な姿勢(以下、「案内姿
勢」という)でトナーカートリッジ200の挿脱を案内
し、また、所定の軸線60の回りに回動することによっ
て、セットされたトナーカートリッジ200の引抜側端
面205に沿う鉛直な姿勢(以下、「退避姿勢」とい
う)に退避できるようになっている。
【0019】トナーカートリッジ200の交換に際して
は、図2に示すように、複写機本体10の前面11の一
部を構成する開閉カバー12を開放して、案内トレー3
10を水平な案内姿勢に倒した状態で、新旧のトナーカ
ートリッジ200を挿脱する。開閉カバー12は、前面
11に沿う水平な軸線13の回りに回動することによ
り、複写機本体10の内部を開閉できるようになってい
る。トナーカートリッジ200のセットが完了すると、
案内トレー310は、トナーカートリッジ200の引抜
側端面205に沿う鉛直な退避姿勢まで起こされ、次い
で、開閉カバー12が鉛直な姿勢まで起こされて閉じら
れる。
【0020】図3及び図4を参照して説明する。図3
は、上記のトナー補給装置本体300及びトナーカート
リッジ200の斜視図である。図3において、矢印Xが
後方向であり、トナーカートリッジ200の挿入方向と
なる。図4は、トナーカートリッジ200の一部断面側
面図である。トナーカートリッジ200は、下面部20
7にトナー落下用開口202を有した容器状のトナーカ
ートリッジ本体201と、トナーカートリッジ本体20
1のフランジ203に対して摺動自在に嵌合されたシャ
ッタ部材250と、上記トナー落下用開口202を閉塞
するフィルム状のシール部材210と、シール部材21
0を巻き取るための巻取軸220と、巻取軸220と一
体回転する従動ギア230とを備えている。トナーカー
トリッジ本体201は、トナーを収容する容器状のトナ
ー収容部201bと、下面部207に沿って突出して形
成された板状のフランジ203と、トナー収容部201
bと区画されて巻取軸220を回転可能に支持して収容
する収容室240とを備えている。なお、図4には、シ
ャッタ部材250の取り外された状態で、且つ未使用時
の状態のトナーカートリッジ200が示されている。
【0021】図3を参照して説明する。トナー補給装置
本体300は、上記案内トレー310と、案内トレー3
10によって案内されたトナーカートリッジ200を所
定のセット位置にセットする装着部321と、セット位
置にセットされたトナーカートリッジ200の従動ギア
230に噛み合う駆動ギア332を有するギア機構33
1と、ギア機構331を回転駆動するモータ333と、
ギア機構331を支持するために装着部321に取り付
けられた支持部材334と、巻取軸220の両端部22
2をそれぞれ回動自在に支持すると共に上記セット位置
に位置決めするために支持部材334に形成された軸受
溝335とを備えている。また、トナー補給装置本体3
00は、装着部321の下方に設けられ、セットされた
トナーカートリッジ200から落下するトナーを受けて
溜めるホッパ部320と、ホッパ部320から現像装置
43へトナーを搬送する搬送手段、例えば、本実施の形
態では、スクリューコンベア340とを備えている。
【0022】上記装着部321は、ホッパ部320に形
成された上部開口の周囲部分であってトナーカートリッ
ジ200のフランジ203の下面部と接する載置面32
4と、載置面324の左右に一対で形成され、フランジ
203の両側部と所定の遊びを持って嵌合しつつ案内す
る溝322とを備えている。一対の溝322は、左右に
対向して開口している。また各溝322の前端部(導入
側端部)は、フランジ203の反導入方向(反X方向)
に向いて開口し、ここからフランジ203が溝322内
に導入される。
【0023】装着部321の前端部(導入側端部)に
は、上記案内トレー310が取り付けられている。トナ
ーカートリッジ200は、水平案内姿勢にある案内トレ
ー310に挿入され、引続き押しこまれることによって
溝322へ導入される。このとき、シャッタ部材250
は、案内トレー310の所定部に係合され、案内トレー
310上に残される。一方、トナーカートリッジ本体2
01は、案内トレー310上に下面部207をスライド
させつつ、装着部321へセットされる。装着部321
へのセットに伴って、巻取軸220の両端部222(図
5参照)が軸受溝335へ導入され、その内部に嵌め込
まれる。
【0024】軸受溝335は、装着部321の後端部に
左右に一対で立設された板金材からなる支持部材334
の前端部に、巻取軸220の両端部222に対応して一
対で形成されている。軸受溝335は、その内部に巻取
軸220を導入できるように、トナーカートリッジ20
0の反挿入方向(反X方向)に開放され、また、巻取軸
220の導入された両端部222をそれぞれ支持する。
軸受溝335の内奥面336は、セットされた状態の巻
取軸220の両端部222の周面に沿うことのできる湾
曲面に形成されている。内奥面336が、軸受溝335
へ導入された巻取軸220の両端部222と当接するこ
とによって、トナーカートリッジ200をセット位置に
位置決めすることができる。このセット位置で、トナー
カートリッジ200をトナー補給装置本体300に対す
る適正な位置に位置決めすることができ、また、従動ギ
ア230と駆動ギア332とを適正に噛み合わせること
ができる。
【0025】上記モータ333によって、駆動ギア33
2が駆動されると、噛み合っている従動ギア230へ回
転伝達され、巻取軸220によって上記シール部材21
0が巻き取られ、トナー落下用開口202が開かれる。
その結果、トナー落下用開口202からトナーカートリ
ッジ本体201に収容されたトナーをホッパ部320に
落下させることができる。ホッパ部320内のトナー
は、スクリューコンベア340によって現像装置43へ
搬送される。
【0026】以下、本トナーカートリッジ200をより
詳細に説明する。図4を参照して説明する。トナーカー
トリッジ本体201は樹脂で成形され、トナー収容部2
01bとフランジ203とは一体に形成されている。フ
ランジ203は、上記装着部321にセットすることの
できる、且つ溝322にスムーズに挿脱できる所定形
状、例えば、略4角形の板状で形成されている。フラン
ジ203によって、トナーカートリッジ本体201の下
面部207は、その外形を決定され、平面状に形成され
ている。下面部207の中央には、上記トナー落下用開
口202が形成され、上記シール部材210が、下記の
ようにトナー落下用開口202を塞いで、剥ぎ取り可能
に付着されている。
【0027】例えば、シール部材210は、その自由端
側の部分211をトナー落下用開口202よりも挿入側
端面208寄りに配置される。シール部材210は、自
由端側の部分211から、下面部207に沿わされて、
トナー落下用開口202よりも引抜側端面205寄りの
部分212までの部分を下面部207に付着されてい
る。シール部材210は、引抜側端面205寄りの部分
212で折り返されて、付着されたシール部材210と
重なり合うようにして、挿入側端面208に向かって延
び、フランジ203の挿入側端部で案内されて固定端が
収容室240内の巻取軸220に接続されている。巻取
軸220は、シール部材210を剥ぎ取りつつ巻き取る
ことにより、トナー落下用開口202を開放させる。
【0028】図6を参照して説明する。図6は、上記収
容室240の要部拡大断面図である。収容室240は、
巻き取られたシール部材210を収容できる大きさを備
え、トナーカートリッジ本体201の挿入側端面208
の下部に、その長手方向を挿入側端面208に沿わせた
水平方向にして、且つ巻取軸220の軸方向と一致させ
て(図6では紙面垂直方向)設けられている。収容室2
40は、トナーカートリッジ本体201のトナー収容部
201bと一体に形成された区画壁249と、シール部
材210を内部に導入する導入用開口241と、収容室
240の挿入側端面及び下面壁240aの一部を形成す
る収容室カバー242とを備えている。収容室240内
では、巻取軸220は、導入用開口241の直上から収
容室カバー242寄りにずらして配置されている。
【0029】導入用開口241は、収容室240の下面
部240cにおいて、区画壁249と収容室カバー24
2の間の空隙であり、シール部材210の通ることので
きる傾斜した通路として形成されている。図5は、トナ
ーカートリッジ200の収容室240及び巻取軸220
の分解組立図である。図5を参照して、収容室240の
区画壁249から収容室カバー242を取り外すことに
よって、収容室240の内部は、挿入側に開放され、巻
取軸220を収容することができる。収容室カバー24
2は、その上部中央を一本のねじ247によって区画壁
249にねじ止め固定される(固定状態という)。な
お、収容室240は、トナーカートリッジ本体201の
トナー収容部201bと完全な別体で設けられてもよ
い。
【0030】収容室240は、巻取軸220を支持する
ために、収容室240の区画壁249に形成された一対
の切欠部246と、収容室カバー242に形成された一
対の突起部248とが備えられている。切欠部246
は、巻取軸220の周面に沿うことのできる円弧部と、
収容室カバー242が取り外された際に挿入側に開放さ
れることによって巻取軸220を円弧部に導入する導入
部を有している。また、突起部248は、収容室カバー
242の固定状態で、切欠部246の導入部に嵌め込ま
れ、巻取軸220の周面に沿うことができる円弧部を有
する。収容室カバー242の固定状態で、突起部248
の円弧部と、切欠部246の円弧部とは、巻取軸220
を両側から挟持して、回転自在に支持することができ
る。
【0031】巻取軸220は、上記シール部材210を
巻き取る部分である所定の直径の周面224と、この周
面224を貫通して形成され、シール部材210の端部
が挿入固定されるスリット221とを備えている。ま
た、巻取軸220は、上記トナー補給装置本体300に
設けられた軸受溝335に支持される両端部222と、
上記の突起部248及び切欠部246の両円弧部によっ
て挟持される小径部223とを、周面224の両側にそ
れぞれ備えている。また、巻取軸220の一端側の小径
部223と両端部222の一方の間に、上記従動ギア2
30が設けられている。周面224の所定の直径は、シ
ール部材210の巻き取り径に対応して設定されてい
る。なお、上記巻き取る部分は、上記の形状に限定され
ず、スリット221を有さずに、シール部材210は周
面224に直接固定されても構わない。
【0032】図7は、収容室カバー242の斜視図であ
る。図6及び図7を参照して、収容室カバー242は、
上記のように収容室240の挿入側端面を形成する垂直
板部242aと、下面壁240aの一部を形成する水平
板部242bとを直交させて形成されている。収容室カ
バー242は、水平板部242bに形成された突起部2
42cと、水平板部242bの引抜側端部に沿って、収
容室240内方へ延びる凸条245と、巻き取られたシ
ール部材210の巻取径を所定値に規制する巻取径規制
機構としてリブ243とを備えている。
【0033】巻取径規制機構の規制する巻取径の所定値
は、巻き取られたシール部材210に所定の緩みを持た
せた状態で巻き取ることのできる値であり、例えば、巻
取軸220の周面224と、リブ243との距離によっ
て決定される。リブ243は、収容室カバー242の垂
直板部242aと水平板部242bとの交差する部分の
中央部(巻き取られるシール部材210の幅方向の略中
央位置に対向する位置)の一か所に設けられている。リ
ブ243には、巻取軸220の周面224と所定距離離
れて対向し、且つ巻取軸220の周面224と同じ向き
に湾曲する湾曲面244が備えられている。湾曲面24
4は、その曲率を上記周面224と同等以上に設定さ
れ、また、その形状を巻き取られるシール部材210が
スムーズに案内されるような滑らかな曲面で形成されて
いる。なお、上記所定距離は、巻取径規制機構の規制す
る巻取径の所定値に対応して設定され、シール部材21
0を所定の緩みを持たせた状態で巻き取ることのできる
距離である。
【0034】凸条245は、巻取軸220に近い側の面
を収容室240の下面壁240aに略垂直面に、導入用
開口241に臨む面を傾斜面に形成され、導入用開口2
41を区画する部分に連続して設けられている。凸条2
45の先端部は、巻取軸220の回転に伴って、収容室
240内に収容されたシール部材210の自由端211
と接触することができる位置に至っている。なお、凸条
245は、水平板部242bに限定されず、収容室24
0の下面壁240aの、導入用開口241の巻取軸22
0に近い側の周縁部に沿って設けられていればよい。
【0035】突起部242cは、上記水平板部242b
の、挿入方向(矢印X方向)に対して直交する方向の両
端部に、垂直板部242aと上記凸条245とを連結し
てそれぞれ設けられている。水平板部242bの周縁部
は、垂直板部242a、突起部242c及び凸条245
によって、中央部に比べて高く形成されている。従っ
て、後述するように収容室240内、水平板部242b
の中央部に落下したトナーは、収容室カバー242から
漏れ出し難い。
【0036】次に、このトナーカートリッジ200の動
作を図4、図6及び図8を参照して説明する。図8は、
収容室カバー242、シール部材210及び巻取軸22
0の断面図であり、シール部材210が巻取軸220に
巻き取られて、シール部材210の全体が収容室240
に収容された状態を示している。先ず図4を参照して、
シール部材210の面211bは、トナー落下用開口2
02を塞いでいるので、ここにはトナーが付着してい
る。シール部材210が、巻き取られて剥ぎ取られるの
に伴い、上記面211bは、図4の下面側となり、付着
したトナーとともに、収容室240内に収容される。こ
の付着したトナー(図8にT1で示す)の一部は、シー
ル部材210から収容室240内の下面壁240aに落
下する。
【0037】図6を参照して、巻取軸220は、図6に
おいて時計回りに回転駆動される。これに伴い、上記面
211bは、シール部材210の巻き取りの内周側とな
る。巻き取り初めの状態では、シール部材210は、ト
ナーカートリッジ本体201の下面部207に付着して
いるので、巻取軸220と下面部207に付着した部分
との間で引っ張られる結果、その巻取径を抑制される。
この状態では、巻き取られたシール部材210の外周
と、リブ243とは接触していない。
【0038】シール部材210が巻き取られるに従っ
て、その巻取径が大きくなり、さらに、シール部材21
0が、下面部207から完全に剥がされると、上記の引
っ張り状態から解除されるので、シール部材210の巻
きがほぐれて、巻取径がさらに大きくなる。そして、こ
の巻取径が図8に示すように所定距離Lに至ると、シー
ル部材210の外周がリブ243の湾曲面244に接触
し、それ以上の巻取径の増加が規制される。
【0039】シール部材210の自由端211が収容室
240内部に完全に収容された後も暫くは、巻取軸22
0は駆動され、巻き取られたシール部材210は、収容
室240内部で回転する。この回転に伴い、シール部材
210の自由端211の巻取りの外周側となる面211
aは、凸条245の巻取軸220に近い側の面245a
と接触、離反する。凸条245と自由端211との接触
によって、自由端211に付着したトナーは、シール部
材210から収容室240内に掻き落とされたり、払い
落とされる。
【0040】特に、シール部材210の自由端211
が、リブ243の湾曲面244に接して屈曲している状
態から離れるときに、緩やかに弾かれるようにして離れ
て、凸条245に緩やかに衝突する。この衝突によっ
て、自由端211に付着したトナーの払い落としが促進
される。以上のように、本実施の形態によれば、シール
部材210は、所定の緩みを持った状態で巻取軸220
に巻き取られるので、シール部材210や巻取軸220
に巻取径規制機構から掛かる摩擦力等の負荷を軽減する
ことができる。従って、常時シール部材を巻取軸に押圧
してシール部材のほぐれを制限する従来の方法に比較し
て、シール部材210の巻き取りトルクを低減すること
ができる。
【0041】従って、巻取軸220を回転駆動するため
のモータ333の出力を少なくすることができ、それと
共に、巻取軸220を回転駆動するためのギア機構33
1や従動ギア230に掛かる負荷を軽減でき、減速比を
小さくしたり、簡素化することも可能となる。また、巻
取軸220の駆動を手動により行う場合には、トナーカ
ートリッジ交換時のシール部材210の巻き取りを、よ
り軽い力で、また速やかに行うことができる。
【0042】また、巻き取り初めの状態では、シール部
材210は、巻取径規制機構のリブ243と接触しない
ので、リブ243から力を受けず、上記の従来の方法に
比較して、巻取軸220に作用する負荷を、より軽減す
ることができる。さらに、リブ243の湾曲面244に
よって、シール部材210は巻き取りを案内されつつ巻
き取り径を規制されるので、スムーズに巻き取られる。
よって、シール部材210の巻き取りトルクをより一層
低減することができる。特に、湾曲面244の曲率が巻
取軸220の周面224と同等以上に設定されることに
よって、シール部材210は、より一層スムーズに案内
され巻き取られる。また、湾曲面244が滑らかな曲面
であることによって、シール部材210は、より一層ス
ムーズに案内され巻き取られる。
【0043】また、リブ243は、収容室240に一体
に形成された固定部材であるので、簡単な構造でシール
部材210の巻取径を規制することができる。収容室2
40内に落下したトナー(図8に落下トナーT2と示
す。)は、導入用開口241へ至ることを凸条245に
よって阻止されるので、導入用開口241から収容室2
40内のトナーが漏れ出すことを防止することができ
る。
【0044】また、シール部材210が巻き取られる際
に、シール部材210の自由端211が、下面壁240
a上の落下トナーT2を掃き動かすような場合にも、こ
の掃き動かされた落下トナーT2が導入用開口241へ
至ることを、凸条245によって阻止することができ
る。また、図8に示すように、凸条245と自由端21
1との接触によって、自由端211に付着したトナーが
収容室240内に落とされるので、自由端211が導入
用開口241の上方に至るような場合でも、自由端21
1からの落下トナーが、導入用開口241を通して漏れ
出すことを抑制することができる。
【0045】特に、シール部材210のシール側の面で
あって、トナーが付着している面211bの裏面である
面211aが、巻取軸220の回転に伴い凸条245と
接触する。このとき、シール部材210の自由端211
が凸条245に接触した状態で、このシール部材210
と凸条245とによって、収容室240内に導入用開口
241と通じない空間240d(図8参照)を形成する
ので、トナーが導入用開口241に至ることを阻止する
ことができ、トナーの漏れ出しをより一層防止すること
ができる。
【0046】さらに、導入用開口241は、図6に示す
ように上下方向(トナーの落下方向)に対して斜めに形
成されているので、導入用開口241からのトナーの漏
れ出しを抑制することができる。さらに、巻取軸220
は、導入用開口241に対してずらして配置されている
ので、巻き取られたシール部材210の大部分が導入用
開口241の直上に位置せず、シール部材210から落
下したトナーは導入用開口241へ至りにくい。よっ
て、より一層トナーの漏れ出しを抑制することができ
る。
【0047】このように、シール部材210に付着した
トナーや、収容室240内の落下トナーの漏れ出しを防
止することができるので、トナーカートリッジ200を
交換時に傾けることがあっても、収容室240内のトナ
ーが漏れ出すことはない。なお、本発明の実施の形態で
は、リブ243によってシール部材210は所定の緩み
を持って巻き取られる。この所定の緩みは、シール部材
210が完全に巻取軸220に巻き取られた状態で、巻
き取られたシール部材210の隣接する面同士が接触し
ない状態であればよい。
【0048】また、本発明の実施の形態では、凸条24
5が設けられたが、導入用開口241が収容室240の
下面部に設けられていない場合には、凸条245が設け
られなくともよい。また、巻取径規制機構としては、上
記リブ243に限定されない。例えば、巻き取られたシ
ール部材210の外周と接触することによって、上記巻
取径を所定値に規制することのできる位置に配置された
部材であればよい。従って、収容室カバー242に限定
されず、収容室240の内壁面240bに形成されたリ
ブであればよく、一体に限らず、別体に形成されてもよ
い。さらに、形状も内壁面に形成されたリブ状に限定さ
れない。
【0049】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0050】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、巻取径規
制手段は、シール部材に所定の緩みを持たせることによ
って、シール部材や巻取軸に掛かる負荷を軽減すること
ができ、常時シール部材を押圧する従来の方法に比較し
て、シール部材の巻き取りトルクを低減することができ
る。
【0051】特に、シール部材は、リブの湾曲面によっ
て巻き取りを案内されつつ巻き取り径を規制されるの
で、スムーズに巻き取られる。請求項に係る発明によ
れば、請求項に係る発明の効果に加えて、巻取軸の回
転に伴って自由端が凸条に接触すると、自由端に付着し
たトナーは、収容室内に落とされるので、自由端から導
入用開口を通してトナーが漏れ出すことを抑制すること
ができる。また、収容室内でシール部材から落下したト
ナーが、仮に巻き取り中のシール部材の自由端によって
掃き動かされても、該トナーの導入用開口からの漏れ出
しを凸条によって防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るトナーカートリッジ
を備えたトナー補給装置が適用された画像形成装置とし
ての複写機の概略構成の正面断面図である。
【図2】上記の複写機の斜視図である。
【図3】上記のトナー補給装置の斜視図である。
【図4】上記のトナーカートリッジの断面側面図であ
る。
【図5】上記のトナーカートリッジの収容室の分解斜視
図である。
【図6】上記のトナーカートリッジの収容室の断面側面
図である。
【図7】上記の収容室カバーの斜視図である。
【図8】上記のシール部材を収容した状態のトナーカー
トリッジの収容室の断面側面図である。
【符号の説明】
200 トナーカートリッジ 202 トナー落下用開口 210 シール部材 211 シール部材の自由端 220 巻取軸 224 周面 240 収容室 240a 下面壁 240b 内壁面 240c 下面部 241 導入用開口 243 リブ(巻取径規制手段) 244 湾曲面 245 凸条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−124045(JP,A) 実開 平4−79365(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー落下用開口を閉塞したシール部材を
    剥ぎ取りつつ巻き取ることにより、上記トナー落下用開
    口を開放させる巻取軸と、 この巻取軸を回転可能に支持して収容し且つ下面部にシ
    ール部材を内部に導入する導入用開口を有する収容室と
    を備えたトナーカートリッジにおいて、 上記収容室の内壁面に、巻き取られたシール部材に所定
    の緩みを持たせた状態で巻き取り径を規制する巻取径規
    制手段を設け この巻取径規制手段は、収容室の内壁面に一体に形成さ
    れたリブからなり、 このリブは、巻取軸の周面と所定距離離れて対向し且つ
    巻取軸の周面と同じ向きに湾曲した湾曲面を有し、この
    湾曲面によってシール部材の巻き取りを案内しつつ巻き
    取り径を規制する ことを特徴とするトナーカートリッ
    ジ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のトナーカートリッジにおい
    て、 上記収容室の下面壁に、上記導入用開口の巻取軸に近い
    側の周縁部に沿って収容室内方へ延び、且つ収容室内に
    巻き取られたシール部材の自由端と巻取軸の回転に伴っ
    て接触する凸条を設けたことを特徴とするトナーカート
    リッジ。
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