JP3178198B2 - バルブソケット - Google Patents

バルブソケット

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JP3178198B2
JP3178198B2 JP30107293A JP30107293A JP3178198B2 JP 3178198 B2 JP3178198 B2 JP 3178198B2 JP 30107293 A JP30107293 A JP 30107293A JP 30107293 A JP30107293 A JP 30107293A JP 3178198 B2 JP3178198 B2 JP 3178198B2
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仁 高梨
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウェッジベースバルブ
を保持して給電するバルブソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェッジベースバルブを保持して
給電するためのバルブソケットとして、例えば図5に示
すようなものが知られている。すなわち、バルブソケッ
ト1のソケット本体2には上側にウェッジベースバルブ
3のベース部3aが嵌入されるバルブ挿入孔4と、下側
に図示しないコネクタを接続するためのコネクタ挿入孔
5とが開口している。上側のバルブ挿入孔4の内部の両
側にはウェッジベースバルブ3のベース部3aを保持す
るとともにこれに給電する保持金具6が装着されてい
る。この保持金具6は、下方に端子6aを有し、中央両
側に内側へ折曲げて保持片6bを形成している。この保
持片6bの上部を更に内側に屈曲させられてバネ性を持
たされ、ベース部3aを挟持する一対の保持部6cが形
成されている。
【0003】このようなソケット本体2にウェッジベー
スバルブ3を取り付けるには、ベース部3aをバルブ挿
入孔4に差し込んで、上記保持部6cの間に挿入する。
すると、この保持部6cが、左右両側から一点支持でベ
ース部3aを挟持することにより、ソケット本体2にウ
ェッジベースバルブ3が取り付けられるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、ウェッジベースバルブ3をソケット本体2に取り
付けるに際し、保持金具6の保持部6cだけの一点支持
でウェッジベースバルブ3のベース部3aを保持してい
るので、保持力が弱いという問題があった。このため、
例えば車両のハイマウントストップランプやライセンス
プレートランプ等のトランクルーム付近の位置に取り付
けられて使用される場合には、それらの部分に加わる衝
撃が強いために、ウェッジベースバルブ3のソケット本
体2による保持力が不十分で衝撃によりウェッジベース
バルブ3がソケット本体2から脱落する恐れがあった。
【0005】また、保持部に板圧を厚くした異形材を使
用してバネ性を高めて保持力を高めることも考えられる
が、そのようにすると部品価格が高価になってしまうと
いう問題もあった。
【0006】本発明は、強い衝撃が加わった場合でも、
ウエッジベースバルブが脱落しにくいバルブソケットの
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、ソケット本体と、このソケット本体
内に収容されるウェッジベースバルブと、前記ソケット
本体内に固定され一端側に端子を有し他端側には前記ウ
ェッジベースバルブのベース部を挟んで保持しつつ同ウ
ェッジベースバルブと電気的に接続可能な一対の保持金
具とからなるバルブソケットであって、前記保持金具
は、前記ベース部を挟む位置に配された支持部を有しか
つこの支持部に切り込みを入れつつバルブ側に折り曲げ
ることにより、前記ウェッジベースバルブの差込み方向
とは直交する方向に回動中心を持ってシーソ状に揺動可
能な保持片が一体に形成されるとともに、この保持片に
は前記ウェッジベースバルブの差し込み方向に沿いかつ
前記回動中心を挟んで配された第一および第二の保持部
が形成され、さらに、前記ベース部の挿入手前側に位置
する第一の保持部同士は常には前記ベース部が差し込み
可能な間隔が保有されるが、前記ベース部が第一の保持
部より奥側に位置する第二の保持部同士を押し広げて差
し込まれるときには、前記第一保持部側は相互に接近し
て前記ベース部を挟持することを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】上記構成によれば、ウェッジベースバルブをバ
ルブソケットに挿入すると、両第一保持部の間を通過し
たベース部により挿入奥側に位置する両第二保持部が押
し広げられる。これにより、ベース部の挿入先端が挟持
される。すると、保持片が第一保持部と第二保持部との
間の揺動中心回りに揺動して挿入前側に位置する両第一
保持部の間隔が狭まる方向に動かされてベース部の挿入
後側を挟持する。このように、ウェッジベースバルブの
ベース部の挿入に伴う両保持片の揺動によりベース部の
挿入先端側と後側とを第一、第二保持部により挟持す
る。したがって、ウェッジベースバルブのベース部が第
一保持部と第二保持部とにより2点支持され、その保持
が確実なものとなる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウェッジベースバルブの保持に際してそのベース部を挿
入先端側と後側とで2点支持により挟持するため、バル
ブソケットのバルブ保持力が向上し、その耐衝撃性が高
まるという優れた効果を奏する。また、高価な異形材を
用いることなく、一定板圧の板金により成形できる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例を図面にもとづ
いて詳細に説明する。図1に示すバルブソケット10は
シングルフィラメントタイプのウェッジベースバルブ1
2を保持するものであって、ウェッジベースバルブ12
は、フィラメント12aを収容した電球部12bの下部
に偏平なベース部12cを一体に成形してそのベース部
12cの下面から延出させた2本のリード線をベース部
の左右両面側に折り返して電源端子を構成している。
【0011】バルブソケット10のソケット本体11
は、合成樹脂材料からなる略円筒状をなし、ウェッジベ
ースバルブ12のベース部12cが嵌入されるバルブ挿
入孔14と通電用の図示しないコネクタを接続するため
のコネクタ挿入孔16とが互いに垂直方向に開口してい
る。ソケット本体11には、図3(A)、(B)に示す
ようなウェッジベースバルブ12に給電するとともに抜
けないように保持するための一対の保持金具20が装着
されている。
【0012】図3(A)、(B)に示すように、保持金
具20は導電性を有する耐熱銅合金製の板金を曲げ成形
したものであって、下方に図示しないコネクタと接続す
る端子22を有し、端子22の上部は左右対称に2つに
分かれて支持部24を形成している。この支持部24は
両側に切り込みを入れて内側に曲げられており、その支
持部24の折曲げ部24aを揺動中心として揺動可能な
保持片26が一体に形成されている。保持片26は支持
部24の両側の切り込まれた部分をも一体に折曲げて形
成されており、保持片26の上端部には内側に屈曲した
第一保持部28が設けられている。また、保持片26の
下端部には同じく内側に屈曲した第二保持部30が設け
られている。ここで、保持片26は上側に拡開してお
り、第一保持部28同士の間隔より第二保持部30同士
の間隔が狭くなっている。この第一保持部28と第二保
持部30との間に保持片26の揺動中心である折曲げ部
24aが位置しており、上記第二保持部30の間隔は、
ウェッジベースバルブ12のベース部12cが挿入され
ると拡開し、保持片26が揺動中心回りに揺動して第一
保持部28の間隔を狭めるよう構成されている。なお、
保持金具20の中央裏側にはバルブソケット10に嵌め
込んだ場合の抜け止めとなる爪片32が設けられてい
る。
【0013】保持金具20は、図2に示すように、ソケ
ット本体11のバルブ挿入孔14の側壁の互いに対向す
る位置に一対設けられた挿入溝34に挿入され、端子2
2はコネクタ挿入孔16側に突出する。この状態で、保
持金具20は上記爪片32が挿入溝34内に設けられた
図示しない係合部と係合することにより抜け止めがなさ
れる。このように保持金具20がソケット本体11に装
着されると、支持部24に支持された保持片26は、バ
ルブ挿入孔14内でウェッジベースバルブ12のベース
部12cが挿入される位置に配置される。
【0014】次に、上記構成のバルブソケット10にウ
エッジベースバルブ12を取り付ける手順について説明
する。まず、図4(A)に示すように、ウェッジベース
バルブ12のベース部12cを保持金具20の両保持片
26に臨ませて対向させる。次に、図4(B)に示すよ
うに、ベース部12cを保持金具20の保持片26の第
一保持部28に差し込む。すると、第一保持部28がベ
ース部12cの挿入後側を挟持する。また、ベース部1
2cの挿入先端側が第二保持部30の間に入り込み始め
るので、第二保持部30同士の間隔がすこし広げられる
ことにより、保持片26が揺動中心である折曲げ部24
aを中心に回転して第一保持部28同士の間隔が狭くな
り始める。さらに、ベース部12cを挿入すると、ベー
ス部12cの挿入先端側が完全に第二保持部30の間に
進入し、第二保持部30の間隔を押し開く。すると、第
二保持部30同士の拡開に伴って保持片26が揺動中心
である折曲げ部24aの回りに回転するので、第一保持
部28の間隔が狭められ、ベース部の挿入後側の凹部1
2dが第一保持部28により挟持される。このようにし
て、ベース部12cは狭まる方向に付勢された第一保持
部28と、押し開かれた第二保持部30との二点支持に
より確実に保持金具20の保持片26に保持されること
になる。
【0015】以上説明したように、本例によれば、ウェ
ッジベースバルブ12のベース部12cを保持金具20
の支持部24の折曲げ部24aを揺動中心として揺動可
能に設けた保持片26の上端側の第一保持部28と下端
側の第二保持部30との二点支持により保持するので、
保持力が高まり、保持が確実になる。このことは、車両
の強い衝撃が加わるトランクルーム付近に取り付けられ
るランプに使用する場合に、耐衝撃性を向上できるの
で、特に効果的である。また、一定板圧の保持金具20
の第一保持部28と第二保持部30との二点支持により
ベース部を確実に保持できるので、保持部のバネ性を高
めるために高価な異形材を使用する必要がないという部
品価格面の利点も生じる。
【0016】なお、保持金具20の支持部24と保持片
26とは板金で一体に成形し、折曲げ部24aで接続す
るよう構成したが、例えば保持金具20と保持片26と
を別体に形成して両者を溶着により連結し、この連結部
を揺動中心とするよう構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルブソケットにウェッジベースバルブを装着
した状態の側断面図
【図2】バルブソケットの側断面図
【図3】(A)は保持金具の側面図、(B)は保持金具
の正面図
【図4】ウェッジベースバルブと保持金具との挿入状態
を示し、(A)は挿入前状態を示す側面図、(B)は半
挿入状態を示す側面図、(C)は完全挿入状態を示す側
面図
【図5】従来のバルブソケットとウェッジベースバルブ
とをしめす側断面図
【符号の説明】
10…バルブソケット 12…ウェッジベースバルブ 12c…ベース部 20…保持金具 26…保持片 28…第一保持部 30…第二保持部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソケット本体と、このソケット本体内に
    収容されるウェッジベースバルブと、前記ソケット本体
    内に固定され一端側に端子を有し他端側には前記ウェッ
    ジベースバルブのベース部を挟んで保持しつつ同ウェッ
    ジベースバルブと電気的に接続可能な一対の保持金具と
    からなるバルブソケットであって、 前記保持金具は、前記ベース部を挟む位置に配された支
    持部を有しかつこの支持部に切り込みを入れつつバルブ
    側に折り曲げることにより、前記ウェッジベースバルブ
    の差込み方向とは直交する方向に回動中心を持ってシー
    ソ状に揺動可能な保持片が一体に形成されるとともに、
    この保持片には前記ウェッジベースバルブの差し込み方
    向に沿いかつ前記回動中心を挟んで配された第一および
    第二の保持部が形成され、 さらに、前記ベース部の挿入手前側に位置する第一の保
    持部同士は常には前記ベース部が差し込み可能な間隔が
    保有されるが、前記ベース部が第一の保持部より奥側に
    位置する第二の保持部同士を押し広げて差し込まれると
    きには、前記第一保持部側は相互に接近して前記ベース
    部を挟持する ことを特徴とするバルブソケット。
JP30107293A 1993-11-04 1993-11-04 バルブソケット Expired - Lifetime JP3178198B2 (ja)

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US08/331,132 US5538443A (en) 1993-11-04 1994-10-28 Bulb socket having edges that bite into leads of a bulb
EP94117276A EP0652610B1 (en) 1993-11-04 1994-11-02 Bulb socket
DE69407544T DE69407544T2 (de) 1993-11-04 1994-11-02 Lampenfassung

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