JP3177794B2 - バスアクセスエラー処理方法 - Google Patents

バスアクセスエラー処理方法

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JP3177794B2
JP3177794B2 JP24921692A JP24921692A JP3177794B2 JP 3177794 B2 JP3177794 B2 JP 3177794B2 JP 24921692 A JP24921692 A JP 24921692A JP 24921692 A JP24921692 A JP 24921692A JP 3177794 B2 JP3177794 B2 JP 3177794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央処理装置(以下C
PUと称する)からバスを介して、メモリやその他のデ
バイス等をアクセスし、何らかの要因によるバスアクセ
スエラー発生時に、効率良く処理を行うバスアクセスエ
ラー処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CPUは、バスを介してメモリやその他
のデバイスをアクセスして、各種の処理を実行するもの
であり、この場合のバスアクセスが異常終了するバスア
クセスエラーが発生すると、CPUの基本プログラムに
よる例外処理を実行する機能を有するものである。この
例外処理の実行に於いて、ユーザプログラムが次に実行
する為のプログラムカウンタの内容と、実行過程に於け
るフラグ等とを退避し、エラー原因を判定し、ユーザプ
ログラムによる処理が可能の場合に、退避前の状態に復
帰する。
【0003】この場合のバスアクセスエラー発生による
バスエラー信号は、例えば、図13に於いて、CPU1
1からバスを介して被制御デバイス12にアクセスした
場合に、*BERRとして示すものとなる。なお、CP
U11からのアドレス信号ADDと、リード/ライト信
号R/Wとに対応して、データDATAが一方から他方
へ転送される。このリード/ライトのアクセス処理終了
により、被制御デバイス12からCPU11に対して終
了信号*DCが転送される。その時、異常終了である
と、前述のバスエラー信号*BERRが終了信号*DC
と共に、被制御デ バイス12からCPU11へ転送され
る。
【0004】CPU11は、バスエラー信号*BERR
を受信すると、基本プログラム(OS)による例外処理
を実行して、障害原因の判定を行い、その判定結果に応
じて再実行や処理の停止となる。
【0005】又システム規模が大きくなるに伴って、C
PUバスを延長して複数の被制御デバイスを接続する構
成が採用されている。その場合に、CPUバスを直接的
に延長するシステムと、CPUバスを、通信手段として
の通信LSIを介して延長するシステムとが知られてい
る。この通信LSIを用いたシステムは、例えば、図1
4に示すように、CPU14を搭載したCPU搭載パッ
ケージ13と、被制御デバイス17を搭載した被制御パ
ッケージ16とに、それぞれ通信LSI15,16を搭
載し、通信LSI15,16間を通信路として示す延長
バスにより接続し、CPUバス(CPUBUS)を延長
して、CPU14から被制御デバイス17にアクセスで
きる構成とする。
【0006】通信LSI15,16は、通信路のプロト
コルに従って、CPUバス上のデータを変換して転送す
る機能を有するものであり、例えば、次のような処理を
行うものである。 (1). 送信元アドレスを設定する。 (2). 宛先アドレスを設定する。 (3). 転送データを書込み、起動をかけて通信を開始さ
せる。 (4). 通信相手からの応答を待ち、応答を受信する。
【0007】このような通信LSIを用いたバス延長構
成を有するシステムに於いては、CPUから、異なるパ
ッケージに搭載された被制御デバイスに対して直接的に
データの書込みやデータの読取りができないもので、一
旦、通信LSIに於いて所定の手順(プロトコル)に従
って、データの変換や転送処理を行うことになる。
【0008】又前述のように、複数のパッケージを実装
し、CPUバスを延長したシステムに於いて、被制御デ
バイスを搭載したパッケージの障害発生による交換や、
増設等の場合に、CPUの動作中に於いても、パッケー
ジの挿抜による活線保守を可能とすることが要望されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】各種の障害発生により
CPUに対する割り込みが発生し、基本プログラムによ
る例外処理が実行されて、障害原因を判定するものであ
り、従って、例外処理は各種の被制御デバイスを含むシ
ステム構成に対応した内容とする必要がある。その為
に、システム構成の変更に対応して例外処理の記述内容
も変更する必要が生じる。即ち、ハードウェアの変更に
対応してソフトウェアの変更が必要となる問題がある。
【0010】又複数のパッケージを実装して、CPUバ
スを延長して構成したシステム構成に於いては、パッケ
ージの実装,未実装の検出を可能としたとしても、CP
U動作中のパッケージの挿抜のタイミングによっては、
バスアクセスエラーを発生する可能性がある。このバス
アクセスエラー発生によっても、前述のように、基本プ
ログラムによる例外処理を実行するから、処理の中断が
生じる問題がある。
【0011】本発明は、前述の問題点を解決するもので
あり、バスアクセスエラー発生時に、致命的な影響を与
える基本的な構成部分に対するアクセスの場合は、基本
プログラムによる例外処理を実行し、その他の場合は、
ユーザプログラムにより処理させ、システム構成の変更
は、ユーザプログラム側で対応可能とし、バスアクセス
エラー発生時の処理を効率良く実行できるようにするこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のバスアクセスエ
ラー処理方法は、図1を参照して説明すると、バスアク
セスエラー発生時に基本プログラムによる例外処理を実
行する機能を有するCPU1を有し、このCPU1に、
バスアクセスエラー発生時にセットするバスエ ラーフラ
グ4を設け、CPUからバス2を介して被制御デバイス
3をアクセスした時のバスアクセスエラー発生時に、C
PU1は、ユーザプログラムによるバスアクセスエラー
処理が可能か否かを判定し、可能の場合に、バスエラー
フラグ4をセットしてユーザプログラムに通知し、この
ユーザプログラムによるバスアクセスエラー処理を実行
する過程を含むものである。又この場合のCPUは、バ
スアクセスエラー発生時に、バスアクセス時のアドレス
空間の情報を基に、基本プログラムによる例外処理を実
行すべきか又はユーザプログラムによるバスアクセスエ
ラー処理が可能かを判定し、ユーザプログラムによるバ
スアクセスエラー処理が可能の判定結果により、バスエ
ラーフラグ4をセットして、ユーザプログラムに通知す
る過程を含むことができる。
【0013】又図2を参照して説明すると、バスアクセ
スエラー発生時に基本プログラムによる例外処理を実行
する機能を有するCPU21を有し、バスアクセスエラ
ー発生時のアドレス空間を基に、システムに致命的な影
響を与えるアドレス空間か否かを判定し、例えば、メモ
リ22のアクセス時等の致命的な影響を与える場合のバ
スアクセスエラー発生時に第1のバスエラー信号*BE
RR1、その他の通信LSI23等を介した被制御デバ
イスに対するアクセス時の場合のバスアクセスエラー発
生時に第2のバスエラー信号*BERR2を発生させ、
第1のバスアラー信号*BERR1により基本プログラ
ムによる例外処理を実行し、第2のバスエラー信号*B
ERR2によりユーザプログラムによるバスアクセスエ
ラー処理を実行する過程を含むものである。
【0014】又図1に於いて、CPUを搭載したパッケ
ージと、被制御デバイスを搭載したパッケージとをそれ
ぞれ通信手段5,6を介して接続して、CPUバスを延
長し、CPUによるバスアクセス時に発生するバスエラ
ー信号を通信手段5,6を介してCPUに転送し、CP
Uに於いてバスアクセス時のアドレス空間を基に、基本
プログラムによる例外処理を実行するか、ユーザプログ
ラムによるバスアクセスエラー処理を実行するかを判定
する過程を含むことができる。
【0015】
【作用】バスアクセスエラー発生時に、基本プログラム
による例外処理を実行すべきか否かを判定し、例えば、
被制御デバイス3(図1参照)側の障害によるバスアク
セスエラー発生時には、ユーザプログラムによる処理で
済むから、CPU1は、バスエラーフラグ4をセットし
て、ユーザプログラムに通知する。従って、システム構
成の変更時は、ユーザプログラム側で対処できるから、
基本プログラムによる例外処理の記述内容を変更する必
要がない。又このバスアクセスエラー発生時の判定は、
バスアクセス時のアドレス空間の情報を基に判定するこ
とができる。例えば、メモリに対するアクセス時のアド
レス空間と、被制御デバイスに対するアクセス時のアド
レス空間とは異なるから、このアドレス空間を基に判定
することができる。
【0016】又バスアクセスエラー発生時に、システム
に致命的な影響を与える場合の第1のバスエラー信号*
BERR1と、その他の場合の第2のバスエラー信号*
BERR2とを用い、第1のバスエラー信号*BERR
1により、基本プログラムによる例外処理を実行し、第
2のバスエラー信号*BERR2により、ユーザプログ
ラムによるバスアクセスエラー処理を実行する。
【0017】又CPUを搭載したパッケージと、被制御
デバイスを搭載したパッケージとを通信手段5,6(図
1参照)を介して接続した場合に於いても、バスアクセ
ス時のアドレス空間を基に、バスアクセスエラー発生時
にバスエラーフラグ4のセットを行うか否かを判定する
か、又は第1のバスエラー信号*BERR1を発生させ
るか第2のバスエラー信号*BERR2を発生するかを
判定することにより、基本プログラムによる例外処理を
実行させるか、又はユーザプログラムによるバスアクセ
スエラー処理を実行させるかを選択することができる。
【0018】
【実施例】図1に示すCPU1と被制御デバイス3とを
バス2により接続したシステムに於いて、フラグ4、即
ち、バスエラーフラグ4をCPU1に設け、バスアクセ
エラー発生時に、例えば、メモリ等に対するアクセス
時のアドレス空間と、被制御デバイス等に対するアクセ
ス時のアドレス空間とは異なるから、このアドレス空間
の情報を基に、メモリ等に対するバスアクセスエラー発
生時は、システムに致命的な影響を与えるものであるか
ら、基本プログラムによる例外処理を実行し、又被制御
デバイス等に対するバスアクセスエラー発生時は、シス
テムに致命的な影響を与えないから、ユーザプログラム
によるバスアクセスエラー処理を実行させる。その為
に、バスエラーフラグ4をセットして、ユーザプログラ
ムに通知する。
【0019】フラグについては、例えば、図3に示すよ
うに、CPUに於ける演算結果が零の場合を示すゼロフ
ラグZと、演算結果が負を示すネガティブフラグNと、
演算結果がオーバフローを示すオーバフラグVと、演算
結果が桁上げを示すキャリアフラグCとを有する場合が
一般的であり、本発明に於いては、バスアクセスエラー
発生時にユーザプログラムに通知する為のバスエラーフ
ラグEを設ける。これらのフラグは、“0”でネゲー
ト、“1”でアサートを示す。
【0020】又バスエラーフラグEのセット(“1”)
か否かに応じて、分岐命令は、 BES Branch Error Set(E=
“1”の時分岐する) BEC Branch Error Clear(E=
“0”の時分岐する) とすることができる。
【0021】又バスエラーフラグEをクリアしたり、セ
ットしたりする命令は、 SEE Set Error flag(E=“1”に
設定する) CLE Clear Error flag(E=
“0”に設定する) とすることができる。
【0022】バスアクセスエラー発生により、基本プロ
グラムによる例外処理に移行することになるが、そのバ
スアクセス時のアドレス空間を基に、被制御デバイス等
に対するアクセスであることを判定すると、システムに
は致命的な影響を与えるもの ではないから、バスエラー
フラグEをセットする。ユーザプログラムは、このバス
エラーフラグEがセット(“1”)されたことにより、
バスアクセスエラー処理、例えば、ユーザプログラムに
従って制御等を行う被制御デバイスの実装の有無等の判
定処理を行う。
【0023】バスアクセスエラー発生時のバスエラーフ
ラグや例外処理について、図4に示す構成を適用するこ
とができる。即ち、バスエラー信号*BERRと終了信
号*DCとをオアゲート(OR)33に入力する。この
オアゲート33の出力信号を例外処理の起動用信号とす
ることができる。又リセット信号*RESETとクリア
命令(CLE命令)実行時の信号とをアンドゲート(A
ND)31に入力し、セット命令(SEE命令)実行時
の信号とオアゲート33の出力信号とをアンドゲート
(AND)32に入力し、アンドゲート31の出力信号
をRSフリップフロップ34のリセット端子Rに入力
し、アンドゲート32の出力信号をRSフリップフロッ
プ34のセット端子Sに入力する。
【0024】このRSフリップフロップ34にバスエラ
ー信号*BERRによるバスエラーフラグEを設定し、
前述の分岐命令時の分岐条件として用いることができ
る。そして、RSフリップフロップ34の出力端子OU
Tからの出力信号をトライステートバッファ35の入力
端子INに入力し、その出力端子OUTをデータバスに
接続し、フラグ読み出しアクセス信号によって、トライ
ステートバッファ35からデータバスに、バスエラーフ
ラグEを読出すことができる。
【0025】又前述のリセット信号*RESETとクリ
ア命令(CLE命令)とのアンド条件によってRSフリ
ップフロップ34をリセットし、バスエラーフラグEを
リセットすることができる。なお、バスエラーフラグE
の為の論理回路は、前述の構成に限定されるものではな
い。
【0026】又図2に示すように、第1のバスエラー信
号*BERR1と、第2のバスエラー信号*BERR2
とを用いる場合、バスアクセスエラー発生によりシステ
ムに 対して致命的な影響を与えるものと、与えないもの
とを、バスアクセス時のアドレス空間によって識別する
ことができる。前述のように、メモリ22に対するバス
アクセス時のバスアクセスエラー発生により、システム
に致命的な影響を与えることになるから、第1のバスエ
ラー信号*BERR1により、基本プログラムによる例
外処理を実行する。又通信用LSI23等を介して被制
御デバイスをアクセスした場合のバスアクセスエラー発
生により、システムには致命的な影響を与えないから、
第2のバスエラー信号*BERR2により、ユーザプロ
グラムに通知し、ユーザプログラムによるバスアクセス
エラー処理を実行させる。
【0027】この場合、更にバスエラーフラグの設定を
行うことができる。図5はこのバスエラーフラグに関連
する論理回路を示し、図4と同一符号は同一の機能部分
を示す。前述の第1のバスエラー信号*BERR1によ
って、基本プログラムによる例外処理を実行するもので
あるが、第2のバスエラー信号*BERR2と終了信号
*DCとによるオアゲート33の出力信号と、セット命
令(SEE命令)実行時のアクセス信号とのアンド条件
によるアンドゲート32の出力信号によって、RSフリ
ップフロップ34をセットする。即ち、第2のバスエラ
ー信号*BERR2によりバスエラーフラグEをセット
することになる。
【0028】又リセット信号*RESETとクリア命令
(CLE命令)実行時のアクセス信号とのアンド条件の
アンドゲート31からの出力信号により、RSフリップ
フロップ34をリセットして、バスエラーフラグEをリ
セットすることができる。又トライステートバッファ3
5を介してデータバスにバスエラーフラグEを読出すこ
とができる。
【0029】又被制御デバイスをアクセスする場合のプ
ログラムの一例を示す。 MOV #1000,a4000 ;データ1000をアドレス4000番地 に書込む BES NOPKG ;若し、バスエラーの場合にはNOPKG 番地にブランチ;正常アクセス時の継続動作プログラム ・ ・ NOPKG:CLE ;Eフラグクリア;被制御デバイスアクセスに失敗した場合 の処理のプログラム (例えば、パッケージの実装状態を確認し た後、未実装と判断した時は、該当パッ ケージを切り離す処理等)
【0030】又CPUバスの延長の為に用いる通信手段
としての通信LSI間で多重化して転送する場合のフォ
ーマットの一例を図6に示す。同図に於いて、(a)は
コマンド側、(b)はレスポンス側を示し、TOPは1
ビットの開始信号、R/Wは1ビットのリード/ライト
信号、ADD 0:15は16ビットのアドレス信号、
DATA 0:15は16ビットのデータ、PTYは1
ビットのパリティビット、DCは1ビットの終了信号、
BERRは1ビットのバスエラー信号を示す。なお、実
際の転送処理に於いては、負論理を用いて転送する。
【0031】前述のフォーマットにより転送処理を行う
通信LSIの入出力信号について、図7に示す。BUS
EXPAは、CPU搭載パッケージ側のバス拡張用通
信LSIを示し、CPUからのチップセレクト信号CS
により、クロックCLKに同期した動作を開始し、その
CPUからのアドレス信号ADD 0:15と、設定さ
れたアドレス信号CADD 0:7とを比較し、許容ア
ドレス空間の場合に、CPUからのアドレス信号ADD
0:15と、データDATA 0:15と、リード/
ライト信号R/Wとに対して、開始信号TOPとパリテ
ィビットPTYとを付加し、図6の(a)に示すフォー
マットに変換し、コマンドCMDとしてクロックCLK
に同期して送出する。
【0032】又レスポンスRSPとして、図6の(b)
に示すフォーマットで受信し、デー タDATA 0:1
5をCPUに転送する。コマンドCMD及びレスポンス
RSPとしての処理が終了すると、終了信号*DCをC
PUに転送し、又コマンドCMDに対して、所定時間内
にレスポンスRSPを受信しない場合や、エラー情報の
受信等による異常終了の場合に、バスエラー信号*BE
RRをCPUに転送する。この場合のバスエラー信号*
BERRにより、前述のバスエラーフラグEをセットし
て、ユーザプログラムによる回避処理を実行するか、又
は第2のバスエラー信号*BERR2として、ユーザプ
ログラムによる回避処理を実行することができる。
【0033】図7に示す通信LSIの送信部を図8に、
又受信部を図9に示す。送信部に於いては、起動制御部
41と、カウンタ(CNT)42と、多重回路43と、
タイマ44と、DC(終了信号)作成部45と、制御信
号ラッチ46と、アドレスラッチ47と、データラッチ
48と、パリティ生成部49と、合成部50とを含む構
成を有する。
【0034】又受信部に於いては、制御部51と、分離
部52と、データラッチ53と、トライステートバッフ
ァ54と、パリティ監視部55とを含む構成を有し、D
C作成部へとして示すように、送信部のDC作成部45
へ、終了信号DCと、バスエラー信号BERRとを転送
し、又タイマへとして示すように、送信部のタイマ44
に停止制御信号を転送する。
【0035】CPUからのアドレス信号ADD 0:1
5と、リード/ライト信号R/Wと、データDATA
0:15とが、アドレスラッチ47と、制御信号ラッチ
46と、データラッチ48とにそれぞれラッチされ、こ
のアドレス信号ADD 0:15と、予め設定した許容
アドレス空間を示すアドレス信号CADD 0:7とを
起動制御部41に於いて比較する。例えば、アドレス信
号CADD 0:7を40h(16進)とすると、許容
アドレス空間は、4000〜40FFとなる。この許容
アドレス空間内のアドレス信号ADD 0:15である
と、起動制御部41は、各部を起動する。このように、
被制御デバイスに対するアクセスを行う アドレス空間を
認識できることになり、バスアクセスエラー発生時に、
システムに対する影響を判定することができる。
【0036】前述の起動制御部41によって起動された
カウンタ42のカウント内容とクロックCLKとによ
り、多重回路43は、ラッチされたリード/ライト信号
R/Wと、アドレス信号ADD 0:15と、データD
ATA 0:15との多重化処理を開始する。又パリテ
ィ生成部49は、多重化されたデータに対するパリティ
ビットPTYを生成し、このパリティビットPTYと、
開始信号TOPとを合成部50に於いて付加し、図6の
(a)に示すフォーマットのコマンドCMDとして、ク
ロックCLKと共に送出する。
【0037】又起動制御部41から受信部の制御部51
も起動し、受信待ち状態とする。レスポンスRSPとし
て分離部52で受信すると、制御部51によりフォーマ
ット監視等により、分離部52に於いてデータDATA
0:15を分離し、データラッチ53にラッチさせ、
且つパリティ監視部55によりパリティエラーがあるか
否かを監視する。
【0038】パリティエラーがない場合の制御部51か
らの受信完了信号により、データラッチ53からトライ
ステートバッファ54に転送し、データDATA 0:
15としてバスに送出する。又受信完了信号をタイマ4
4の停止制御信号とし、又DC作成部45へ終了信号D
Cとして転送する。それにより、DC作成部45は、終
了信号DCをCPUへ転送する。
【0039】前述のタイマ44が起動されてタイムアウ
トとなった場合、又はパリティ監視部55によりパリテ
ィエラーを検出した場合、DC作成部45から終了信号
DCと共にバスエラー信号BERRが送出される。この
バスエラー信号BERRにより、前述のバスエラーフラ
グEをセット、又はこのバスエラー信号BERRを第2
のバスエラー信号*BERR2とすることにより、ユー
ザプログラムによるバスアクセスエラー処理を実行する
ことになる。
【0040】図10は被制御デバイス搭載パッケージ側
の通信LSIの入出力信号を示し、BUS EXPBは
バス拡張用通信LSI、CMDはコマンド、RSPはレ
スポンス、CLKはクロック、RADD 0:7は受信
元アドレス信号、ADD 0:15はアドレス信号、D
ATA 0:15はデータ、R/Wはリード/ライト信
号、*DCは終了信号、*BERRはバスエラー信号を
示す。
【0041】このバス拡張用通信LSI(BUS EX
PB)の内部構成を図11に示す。同図に於いて、61
は受信アドレスチェック部、62は分離部、63はパリ
ティ監視部、64〜66はラッチ、67はバッファ、6
8は多重回路、69はパリティ生成部、70は合成部を
示す。
【0042】分離部62は、クロックCLKに同期した
コマンドCMDの開始信号TOPを検出して、リード/
ライト信号R/Wと、アドレス信号ADD 0:15
と、データDATA 0:15とを分離する機能を備え
ている。又受信アドレスチェック部61は、受信元アド
レス信号RADD 0:7と、受信したアドレス信号A
DD 8:15とを比較する。この受信元アドレス信号
RADD 0:7は、バス拡張用通信LSIのアドレス
に相当し、比較一致した時に、動作開始制御信号を分離
部62に加え、分離部62は、コマンドCMDを前述の
ように分離し、パリティ監視部63に於いてパリティチ
ェックを行い、パリティエラーがない場合に、それぞれ
分離したデータをチッチ64〜66にラッチし、リード
/ライト信号R/Wと、アドレス信号ADD 0:15
とを被制御デバイス側のバスに送出し、データDATA
0:15はバッファ67を介して、被制御デバイス側
のバスに送出する。
【0043】又被制御デバイス側からのデータDATA
0:15は、多重回路68に於いて、終了信号DCや
バスエラー信号BERRと多重化され、パリティ生成部
69により生成されたパリティビットを合成部70に於
いて開始信号TOPと共に付加して、図6の(b)に示
すフォーマットのレスポンスRSPとする。この場合
バスエラー信号BERRは、パリティ監視部63に於け
るパリティエラー検出や、その他の被制御デバイス側の
障害の時にアサートし、CPUにバスエラー信号として
転送することができる。
【0044】前述のようなバス拡張用通信LSI(BU
S EXPA,BUS EXPB)を用いた場合の要部
を図12に示す。同図に於いて、図10,図11と同一
符号は同一部分を示す。図12に於いて、CPUパッケ
ージ(CPU PKG)71に、バス拡張用通信LSI
(BUS EXPA)72をCPU(図示を省略)と共
に搭載し、被制御パッケージ(被制御PKG)73に、
被制御デバイス75と、バス拡張用通信LSI(BUS
EXPB)74とを搭載し、バス拡張用通信LSI7
2,73間を、コマンドCMDと、レスポンスRSP
と、クロックCLKとを転送するように接続し、CPU
バスを異なるパッケージに搭載した被制御デバイス75
に対して延長する。
【0045】この場合、被制御デバイス75に於ける終
了信号*DCとバスエラー信号*BERRとを、前述の
ように、CPU側に転送することができる。又被制御パ
ッケージ73が実装されていない時に、被制御デバイス
75に対するアクセスが発生すると、バス拡張用通信L
SI72に於いて、コマンドCMDに対するレスポンス
RSPのタイムアウト等によりバスエラー信号*BER
Rがアサートされ、このバスエラー信号*BERRによ
るバスエラーフラグEのセット、又は第2のバスエラー
信号*BERR2として処理するから、ユーザプログラ
ムによる処理によって、パッケージの未実装を認識する
ことができる。即ち、パッケージの活線挿抜時に於ける
バスアクセスエラーの発生は、システムに致命的な影響
を与えないバスアクセスエラーであることを判定できる
から、CPUは、本来の処理を継続することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、バスア
クセスエラー発生時に、バスアクセスのアドレス空間等
を基に、システムに致命的な影響を与えるか否かを判定
するこ とができるから、致命的な影響を与えない場合
に、バスエラーフラグEをセットし、又は第2のバスエ
ラー信号*BERR2として、ユーザプログラムによる
回避処理を実行する。それによって、システム構成の変
更によっても、基本プログラムの例外処理の記述内容を
変更する必要がなくなるので、システム構成の変更が容
易となる。
【0047】又通信手段としてのバス拡張用の通信LS
Iをパッケージに搭載して、CPUバスを延長したシス
テムに於いては、パッケージの未実装によるバスアクセ
スエラー発生は、ユーザプログラムによる処理となるか
ら、活線保守が可能のシステムを構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成を示す図である。
【図2】*BERR1信号と*BERR2信号の使用方
法を示す図である。
【図3】フラグ構成例を示す図である。
【図4】バスエラーフラグの実現方法を示すハードウェ
ア(1)のブロック図である。
【図5】バスエラーフラグの実現方法を示すハードウェ
ア(2)のブロック図である。
【図6】多重フォーマットの簡単な例を示す図である。
【図7】バス拡張用通信LSI BUS EXPAを示
す図である。
【図8】通信LSI BUS EXPAの送信側の内部
構成を示すブロック図である。
【図9】通信LSI BUS EXPAの受信側の内部
構成を示すブロック図である。
【図10】バス拡張用通信LSI BUS EXPBを
示す図である。
【図11】通信LSI BUS EXPBの内部構成を
示すブロック図である。
【図12】バス拡張用通信LSIの使用例を示す図であ
る。
【図13】CPUにおけるBERRの位置付けを示す図
である。
【図14】通信LSIを用いたバス延長方式のイメージ
を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 バス 3 被制御デバイス 4 フラグ 5 通信手段 6 通信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−125754(JP,A) 特開 平3−265053(JP,A) 特開 平1−131943(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 11/00 G06F 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスアクセスエラー発生時に基本プログ
    ラムによる例外処理を実行する機能を有するCPUを有
    し、該CPUに前記バスアクセスエラー発生時にセット
    するバスエラーフラグを設け、 前記CPUからバスを介して被制御デバイスをアクセス
    した時のバスアクセスエラー発生時に、前記CPUは、
    ユーザプログラムによるバスアクセスエラー処理が可能
    か否かを判定し、可能の場合に、前記バスエラーフラグ
    をセットして前記ユーザプログラムに通知し、該ユーザ
    プログラムによるバスアクセスエラー処理を実行する過
    程を含む ことを特徴とするバスアクセスエラー処理
  2. 【請求項2】 前記CPUは、前記バスアクセスエラー
    発生時に、バスアクセス時のアドレス空間の情報を基
    に、基本プログラムによる例外処理を実行すべきか又は
    ユーザプログラムによるバスアクセスエラー処理が可能
    かを判定し、該ユーザプログラムによるバスアクセスエ
    ラー処理が可能の判定結果により、前記バスエラーフラ
    グをセットして前記ユーザプログラムに通知する過程を
    含むことを特徴とする請求項1記載のバスアクセスエラ
    ー処理方法
  3. 【請求項3】バスアクセスエラー発生時に基本プログラ
    ムによる例外処理を実行する機能を有するCPUを有
    し、前記CPUから被制御デバイスをアクセスした時の 前記
    バスアクセスエラー発生時のアドレス空間を基に、シス
    テムに致命的な影響を与えるアドレス空間か否かを判定
    し、致命的な影響を与える場合のバスアクセスエラー発
    生時に第1のバスエラー信号、その他の場合のバスアク
    セスエラー発生時に第2のバスエラー信号を発生させ、 前記第1のバスエラー信号により前記基本プログラムに
    よる例外処理を実行し、前記第2のバスエラー信号によ
    りユーザプログラムによるバスアクセスエラー処理を実
    行する過程を含むことを特徴とするバスアクセスエラー
    処理方法。
  4. 【請求項4】 前記CPUを搭載したパッケージと、前
    記被制御デバイスを 搭載したパッケージとをそれぞれ通
    信手段を介して接続して、CPUバスを延長し、前記C
    PUによるバスアクセス時に発生するバスエラー信号を
    前記通信手段を介して前記CPUに転送し、該CPUに
    於いてバスアクセス時のアドレス空間を基に、基本プロ
    グラムによる例外処理を実行するか、ユーザプログラム
    によるバスアクセスエラー処理を実行するかを判定する
    過程を含むことを特徴とする請求項1又は2又は3記載
    バスアクセスエラー処理方法
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