JP2906197B2 - 二重化バス装置 - Google Patents
二重化バス装置Info
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Description
のマスタ(コンピュータ装置)で使用するように構成し
た二重化バス装置に関し、更に詳しくは、複数のマスタ
間でのデータ転送量が多くなって、その結果バスが混雑
する場合でも、データ転送をそれらの間で確実に行える
ようにした二重化バス装置に関する。
テム等においては、制御演算等を担当するコンピュータ
装置や、これらのコンピュータ装置を結ぶバス(通信回
線)を二重化構成とし、一方が故障した場合には他方に
よってバックアップできるように二重化構成がとられて
いる。
構成概念図である。図において、MS1,MS2は、マ
スタとなり得るコンピュータ装置(CPUカード)、B
Sは二重化構成のバスで、各マスタMS1,MS2と、
各マスタによって制御される複数のスレーブSR1,S
R2…が接続されている。この様に構成される装置にお
いて、各マスタは、データ転送に際してバスBSとのイ
ンターフェース機能を有するバスアダプタによって、二
重化構成のバスのいずれかを用いて、自分のマスタの内
部バスと、他方のマスタの内部バスとを一度にドライブ
するように構成されているものとすると、2つのマスタ
MS1,MS2間でのデータ転送において、以下のよう
な問題が生ずる。
に対して、それぞれ異なったバスを用いてデータ転送を
行うような場合、一方のマスタから他方のマスタへのデ
ータ転送が、互いの終了を待たずに同時に行われたとす
ると、双方のアクセスは、各マスタの内部バスを同時に
使用しなければ実現できない。しかしながら、実際に
は、それを満足することはできない。
タからのアクセスを他方のマスタからのアクセスに対し
て優先処理するような機能を設け、他方のマスタからの
アクセスは優先処理が終了してからアクセスできるよう
に構成していた。
うな構成の従来装置によれば、優先処理順位の高いマス
タからのアクセスが頻繁に行われるような場合、他方の
マスタからのアクセスは常時待たされることとなって、
そのアクセスが確実に行われるかの保証がなくなる。特
にマスタ間のデータ転送量が多い場合には、バスが混雑
し、他方のマスタからのデータ転送が行えなくなるとい
う事態に至る。
もので、二重化したバスを複数のマスタで使用するよう
なコンピュータ装置において、マスタ間のデータ転送量
が増大し、バスが混雑してきたような場合でも、マスタ
間のデータ転送を確実に行えるようにした二重化バス装
置を提供することを目的とする。
る本発明は、二重化構成のバスに結合する複数のマスタ
を有し、各マスタが二重化バスを通じて同時に他のマス
タをアクセスできるように構成してある二重化バス装置
であって、各マスタに、二重化バス上の信号を監視して
いて、自分が一つのバスを使用して他のマスタへデータ
転送中に、他の一つのバスを使用して自分へのデータ転
送要求が来ているかを検出するアクセス監視手段と、ア
クセス監視手段が自分が一つのバスを使用して他のマス
タへデータ転送中に他の一つのバスを使用して自分への
データ転送要求が来ている状態を検出した場合、自分が
実行中のアクセスを保留にし内部バスを放棄するアクセ
ス保留手段と、このアクセス保留中のアクセスによるア
ドレスを保持すると共に当該アドレスを引き続いて他の
マスタへ出力するアドレス保持手段とを設け、他のマス
タから自分へのデータ転送が終了後、内部バスのバス権
を獲得し保留していたアクセスを再起動することを特徴
とする二重化バス装置である。
タに対してデータを転送している間に、他のマスタから
のデータ転送要求があるかを検出している。アクセス保
持手段は、アクセス監視手段がその状態を検出した場
合、自分のマスタ(CPU)がアクセスしていた動作を
保留し、内部バスの使用を停止する。これにより、外部
のマスタからのアクセスによる内部バスの使用が可能と
なる。
データ転送が終了するまでの間、保留していたアクセス
のアドレスを保持し、他のマスタから自分へのデータ転
送が終了すると、直ちに、内部バスのバス権を獲得し保
留していたアクセスを再起動できるようにする。
明する。図1は本発明の一実施例を示す構成概念図であ
る。図において、BSは二重化構成のバスで、B1,B
2からなる。MS1,MS2は二重化構成のバスBSに
結合するマスタとなり得る2つのCPU装置で、これら
の各マスタの内部構成はいずれも同じになっている。二
重化構成のバスBSには、ここでは図示していないが、
各マスタによって制御される複数のスレーブ装置(例え
ば、I/O装置)が接続されているものとする。
12は二重化バスBSに結合するバスアダプタで、二重
化構成の各バスB1,B2に対するインターフェース機
能を有している。1はマスタ装置としての動作を行うC
PU、2はメモリ、3は内部バスで、CPU1やメモリ
2、バスアダプタ11,12相互間を接続する。ここ
で、各マスタMS1,MS2内のCPU1は、バスアダ
プタ11または12、二重化構成のバスBS、他方のマ
スタ内のバスアダプタ11または12、内部バス3を経
由して、他方のマスタ内のメモリにデータ転送が行える
ようになっている。各マスタ相互間でのデータ転送は、
例えば、各マスタのデータベースを同じ内容に維持する
ために必要となる。
1,12を介して二重化バスBS上の信号や内部バス3
上の信号を監視し、自分がいずれか一つのバスを使用し
て他のマスタへデータを転送中に、他の一つのバスを使
用して自分へのデータ転送要求が来ているかを検出する
ためのものである。このアクセス監視手段としては、バ
ス(例えばバスB2)上に自分宛へのアドレスが存在す
るかを監視するような回路が用いられる。
ちの一つ(例えばB2)を用いて行っているアクセスを
保留するためのアクセス保留手段で、アクセス監視手段
4が、自分のマスタが一つのバス(B2)を使用して他
のマスタへデータ転送中に、他の一つのバス(B1)を
使用して自分へのデータ転送要求が来ている状態を検出
した場合、それまでCPU1が実行中のアクセスを保留
とし、CPU1が内部バス3を使用する権利(バス権)
を放棄するように構成してある。
アクセスを保留している間、そのアクセスアドレスを保
持するアドレス保持手段で、ここでは、バスアダプタ1
1,12内に設ける例で、例えばレジスタによって構成
される。このアドレス保持手段6が保持するアドレス
は、マスタからのアクセスが保留中であっても、そのア
ドレスを引き続いて一つのバス(例えばB2)を介して
他のマスタ側に出力するように構成してある。
する。図2は、動作の一例を示すフローチャートであ
る。ここでは、はじめに、マスタMS1内のCPU1が
マスタMS1内の内部バス3、二重化構成のバスBSの
一方のバスB2、マスタMS2内の内部バス3を介し
て、マスタMS2内のメモリ2にアクセスする場合(こ
のようなデータ転送を便宜上、転送(a)と呼ぶ)を想
定している。なお、マスタMS2内のCPU1がマスタ
MS2内の内部バス3、二重化構成のバスBSの他方の
バスB1、マスタMS1内の内部バス3を介して、マス
タMS1内のメモリ2にアクセスする(データ転送を行
う)場合を、転送(b)と呼ぶこととする。
マスタMS1のCPU1が、その内部バス3、バスアダ
プタ12、バスB2を経由して、マスタMS2のメモリ
2へのアクセスである転送(a)を実行しようとしてい
る。この状態では、マスタMS1内では、CPU1が、
内部バス3のバス権を所有している。この状態におい
て、他方のマスタMS2から、バスB1、バスアダプタ
11を経由して、転送(b)に該当するアクセス要求が
出力されたものとする。
段4は、このような2つのアクセス要求が競合する状態
を検出し、他のマスタMS2からのアクセス要求があっ
たことを示す信号SUSPを、(c)に示すように、ア
クティブとする。マスタMS1のアドレス保持手段6
は、信号SUSPがアクティブとなったのを受けると、
マスタMS1からマスタMS2への転送(a)のアドレ
スを、(d)に示すように保持する。
は、信号SUSPがアクティブになったのを受け、
(a),(b)に示すように、マスタMS1からマスタ
MS2への転送(a)を保留(中断)すると共に、マス
タMS1の内部バス3のCPU1によるバス権を放棄す
る。内部バス3のCPU1によるバス権が放棄される
と、マスタMS2からの、データ転送(b)が、内部バ
ス3で衝突することなく行われる。
アドレス保持手段6が保持するアドレスは、(d)に示
すように、バスB2を経由してマスタMS2側に継続し
て転送されており、これにより、マスタMS2の内部バ
ス3に対して、継続的にアクセス要求(転送(a)の要
求)が出された状態となつている。従って、マスタMS
2からのデータ転送(b)が終了すると、マスタMS1
内では、CPU1が内部バス3のバス権を獲得し、アク
セス保留手段5により保留されていた転送(a)の動作
を再起動する。ここでの転送(a)への再起動は、転送
(b)の実行中にもアドレス保持手段6から送出されて
いる転送要求(アドレス)により、マスタMS2の内部
バス3のバス権を速やかに獲得することができるので直
ちに実行される。
B1を経由して行われた場合は、マスタMS2内で同様
の動作が行われることとなる。なお、上記の説明では、
二重化構成としたバスのうち、バスB1を通過したアク
セスを優先して処理することを想定したものである。
れば、2つのマスタとの間で、相手のマスタに対するア
クセス終了前に、同時にアクセス要求が発生したような
場合であっても、各マスタの内部バスでの衝突を回避
し、同時に発生しているアクセス要求を確実に実行する
ことができる。
な事態に至っても、データの転送を確実に行うことので
きる信頼性の高い二重化バス装置が実現できる。
Claims (1)
- 【請求項1】二重化構成のバスに結合する複数のマスタ
を有し、各マスタが二重化バスを通じて同時に他のマス
タをアクセスできるように構成してある二重化バス装置
であって、 各マスタに、 二重化バス上の信号を監視していて、自分が一つのバス
を使用して他のマスタへデータ転送中に、他の一つのバ
スを使用して自分へのデータ転送要求が来ているかを検
出するアクセス監視手段と、 アクセス監視手段が自分が一つのバスを使用して他のマ
スタへデータ転送中に他の一つのバスを使用して自分へ
のデータ転送要求が来ている状態を検出した場合、自分
が実行中のアクセスを保留にし内部バスを放棄するアク
セス保留手段と、 このアクセス保留中のアクセスによるアドレスを保持す
ると共に当該アドレスを引き続いて他のマスタへ出力す
るアドレス保持手段とを設け、 他のマスタから自分へのデータ転送が終了後、内部バス
のバス権を獲得し保留していたアクセスを再起動するこ
とを特徴とする二重化バス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206741A JP2906197B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 二重化バス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206741A JP2906197B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 二重化バス装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651910A JPH0651910A (ja) | 1994-02-25 |
JP2906197B2 true JP2906197B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=16528338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4206741A Expired - Lifetime JP2906197B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 二重化バス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2906197B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3459056B2 (ja) * | 1996-11-08 | 2003-10-20 | 株式会社日立製作所 | データ転送システム |
KR100824792B1 (ko) | 2006-07-11 | 2008-04-24 | 삼성전자주식회사 | 커맨드 처리 장치와 방법 및 이를 포함하는 시스템 |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP4206741A patent/JP2906197B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0651910A (ja) | 1994-02-25 |
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